マージナルライダー

2010年7月23日 (金)

レビュー マージナル・ライダー(4) 最終話 彼の名は……

 マージナルライダーの最終話を読み終えました。結論から書くと、非常に重要な世界設定にふれているし、シナリオも「参加したら楽しいだろうな」と思える内容でした。
 興味があれば読んで損は無いだろうと思います。

 シナリオの内容は割と単純で「最終決戦。敵が山ほど沸いてるのを全員集合した味方軍団総勢10名で突破したら、敵の総大将がいた。おもくそブン殴ってやっつけた。めでたしめでたし」という物です。
Mr12  なお、ボスは悪の騎士ベルンハルトと蛮族の吸血鬼ヴラーゼンというコンビ(戦闘ではその部下達も参加)ですが……

 竜騎士のバスティアン(ロンゲのイケメン青年)のライバル的存在らしかったベルンハルトは男前なオッサンでした。

 不死の吸血鬼はヒネた小僧みたいなツラでした。

 意外性を狙ったのだろうか……この一話しか顔を出さない連中なので、
インパクトが無いと記憶に残らないという配慮かもしれません。

 なお、ベルンハルトさんは「力のあるものが支配する。弱いものは抗うために力を求める。何か、間違っているか?」とよくある「強い者が偉いのは当然」という主張をなさります。

 これ、最初に言い出したの誰なんだろうな? よく「それが自然の摂理」とか付け加えるけど。

 でも自分の見る限り、天然自然の世界では、強者は力づくで必死になって飯を食い、弱者は必死で逃げたり隠れたりしながら飯食ってるんだが……(そして最後の目的は子作りである)。
「支配」なんて人間の概念を持ち出して、その原因を自然になすりつけても、自然が迷惑するんじゃないんかね。本当に自然さんに従うなら飯と繁殖に全力を投入しろよ。

 まぁベルンハルトさんは自然の摂理に責任を転嫁していない。人間の理屈は人間の物だとわかっているのかもしれん。
 でもそれなら人間皆に否定する権利があるはずだ。ベルンハルトさんが人間代表にご就任されたわけでもあるまいし。

 というわけで受け容れなかったラファル達が果敢に挑みます。さて、シナリオ最大の注目点ですが――

(戦闘中)ラファル「オレはただの人族じゃねぇ! 竜と人の力を使う、ライダーだ!

(戦闘後)ベルナール王「(ラファルとの会話で)ライダー……そうか。バスティアンが目をかけていた若者か」

(最後のナレーションの中で)我らが主人公は、ついに「族長の息子」でもなく「冒険者」でもなく「竜騎士」でもない。ただの「ライダー」を望みました。(略)その少年が「ライダー」である事は、変わらないのかもしれません。 

○「ライダー」とは冒険者や竜騎士と同一でない、別の呼び名である(兼ねる事はできるかもしれないが、本来は区別される物である)。

○「ライダー」はただの人ではない。

○「ライダー」は王様にも通じる普遍的な単語であり、政府高官と王の会話でもしばしば出てきておかしくない。

 これらから判断するに、ラクシアでの「ライダー」とはある種の称号のようだ。どうやら人々のために戦う事も自然な事のようだし、王様や政府高官が英雄の一端として認めているらしい。

 ここまで来ると「ライダー」という単語に、自分が子供の頃から知っているある戦士達の存在を感じざるをえない。
 そう……ラクシアでの「ライダー」も、世界の平和のために悪へ敢然と立ち向かう自由の戦士という意味がこめられている可能性がある。

 「ライダー」は世界の垣根を越えて共通だった。

 これは凄く重要な設定だ。ブラックさんが第一話で変身した時から「ライダーBLACK」を名乗ったのは偶然でも思いつきでもなく、時空を超えた普遍的な単語だったから意味を知っていた(そして名乗った)のであろう。

 昔から、ソードワールドは設定や追加ルールをリプレイで紹介する手法をとっていたが、これほど重大な説明を見るのは初めてだ。恐らく魔動バイク(ラクシアにはそんな物がある)の起源にも深く関わっているに違いない。
 結局、恐ろしく意表をつかれた最終巻であった。自分の深読みでなければであるが。

(C)田中公侍・グループSNE/富士見書房

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2010年7月18日 (日)

レビュー マージナル・ライダー(4) 第11話 樹海の気になる超兵器

 マージナル・ライダーの最終巻を読んでいて、一つ勘違いに気づきました。
 11話で最終話かと思っていましたが、目次をよく読むと、その次に「最終話」というのがあります。
 なんだ番号ふってなかったのか。道理で11話だけやけに長いと思った。

 「たのだん」は最終話にも話数(9話)ふってあったから、ちと勘違いした。

 さて、ラファルが新メンバー(外伝に出てたキャラ)を仲間にして、行方不明の竜を探すために樹海の中へ入って行く話です。

 新メンバーは魔法戦士と魔法使いの二人組。なんですが、魔法戦士のリチャードは筋力が26あります。ようやくシャーリィさんより筋力のある男キャラを見ました。いや、他のリプレイ知らんから、そっちにはいたのかもしれないが。
 筋力26精神力10という、なんで魔法戦士なのかわからないゴリラモドキな野郎ですが、イラストではメガネかけたスマートな青年です。

 気のせいか、肉弾劇画男なイラストの筋力重視キャラってリプレイであんま見た事ねーや。

 なお、このリチャードが「身ぐるみはがされてから皇帝と戦って死ぬのだ」などとFF2ネタをとばしていますが、メルティー嬢のプレイヤーが理解できていないようです。
 世代の差を見た。

 ちなみに自分のFF歴は 3→1(リメイク)→2(リメイク)→8 ですが、2は2番目に気に入っています(一番は8)。
 リチャードは2で2番目に好きなキャラでした。亡き友人の息子に向かって「君のお父さんになってもいいかな?」母親の前で堂々とぬかす竜騎士さんは、自分の知る限り全RPG5指に入る男らしい好漢です。

 結果から書けば、シナリオの方は目当ての竜も目当てじゃなかった竜も敵の新兵器も見つけて無事達成です。

 蛮族の新兵器は移動要塞砲でした。
 それにやられて、探していた竜は氷漬けになっていました。
 新兵器のエネルギー源は蛮族に騙されている別の竜の生体エネルギーでした。
 この新兵器はベルンハルトっていう黒幕が蛮族から買い付けようとしている物でした。

 で、騙されている竜なんですが。
 これがグー助のお母さんだったもよう。なんでもかつてはある竜騎士の騎竜だったそうですが、その竜騎士が謀殺されてしまったとの事。そこで

「それもバスティアンって奴の仕業なんだ」
「なんだって? それは本当かい?」

 というやりとりの末、蛮族に協力する事にしたもよう。
 ちなみに吹き込んだのも蛮族です。

 簡単に騙されすぎだろう……と思いますが、ここでちょっと世界観に関わる話が。

 どうやら竜族から見ると、人族も蛮族も大きく変わる物ではないとの事。どっちが好きでどっちに味方するかは個体ごとの趣味嗜好で決まるそうです。

 個人的には結構な話だ。
 竜族は基本善玉、みんな良い奴なんだっぜ! とかいう話になったらドラゴンスレイヤーを目指し難くなる。むしろ基本は悪者で、マージナルライダーの竜達が特別とかいう設定でもいいぐらいだ。
 いっそこの世界の蛮族もショッカーとかゴルゴムぐらいの悪の勢力にすべきではないだろうか。あの人達は悪い事するのが生き甲斐みたいなフシがあって清々しい。ヘボい屁理屈でチャチな人間批判するような連中はノーサンキュー。
「地球は俺達の物だと俺達が決めたから人間は全滅だ死ねえ」
 悪役の手本だ。人間にさんざん刃物ふりまわしておいて、反撃されたらご高説たれながそうとする「深みのある敵」とかいらねーから。

「俺達の暴力は正しい暴力! これで地球人を攻撃するためはるばる銀河をこえてやってきたけど、それは地球人が野蛮だから悪いのー! あっ反撃してきやがった、やっぱり地球人は悪い奴らだ!」
 こういう宇宙人が出てくるゲームを昔やった事がある。
 原作からちょっと変えて、こいつらを肯定するような話にしなかったスパロボOGのスタッフの判断はとても正しいと思っている。

(C)田中公侍・グループSNE/富士見書房

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2010年7月11日 (日)

レビュー マージナル・ライダー(4) 第10.5話 嵐の前の十字路

 さて、ソードワールド2.0のリプレイ、マージナルライダーの10.5話です。

 しかしこの10.5話、あんまり語る事がありません。というのも、この話は話数が示す通り、次の話への繋ぎだからです。
 ダンジョンを突破して、街へ帰還したラファル達。そこで舞い込んだ話や持ち上がった問題まぁいろいろを並べると、次にやるべきミッションの候補が4つほどになりました。そこへかつての仲間も戻って来て、大所帯を分割してシナリオを並行して進めようって話になります。

 結局、4つのうち2つをセレクトして解決にあたる事になったようですが……この本に掲載されるのはそのうちの1つだけみたいです。
 1巻につき3話掲載されている形式なんですが、マージナルライダーのストーリーはそこに入りきらないようです。公式HPに外伝のせてるので読んでねって書いてありました。

 ちなみにラファル達は「樹海で蛮族に捕まっているはずの竜(メルティーの知り合い)を探す」というミッションと「ベルンハルト(キャンペーンのボスらしき悪の貴族)が何企んでいるのか暴く」というミッションを選びました。

 他にも以下のような候補もあったようですが、一度には全部できないので保留です。

○バスティアン(パトロン同然の竜騎士)の許嫁を護衛してレガリア王国へ行け

○大討伐(ベルンハルトが指揮する蛮族への大規模攻撃作戦)に参加して戦え

○ダブルライダーの再改造作戦に協力して1号と2号を強化せよ

○表示画面用のパーツ作ってろ。前の仕事の奴を流用してな。

 自分が今やっている仕事とかゲームの話が混ざってしまいましたが、どれがどれだったのか自分でもわからなくなったので正確に知りたい方は本を買ってあげてください。どんどん成長しているメルティー嬢の牙が表紙の目印です。

Photo 牙の生えたキャラって男の子は好きだよね。

俺も子供の頃は大好きだったよ。

ケシゴム人形とかいっぱい集めてたっけなあ。

もしかしたら、ファンタジーRPGでドラゴンが人気モンスターなのも、牙と離せない関係があるのかもしれない。

ぶっちゃけ怪獣型だから好かれてるとかさ。いや、かなりマジで。

 昔、創元推理文庫のゲームブックについてた小冊子の読者参加コーナーの記事で「モンスター人気投票」なんてあったけど、やっぱりドラゴンが1位でした。
 ラインナップされたモンスターの中にドルアーガなんてのがあったような企画だったけど。

結論:牙娘萌えは怪獣と関係ある(ただし超獣は不可)

(C)田中公侍・グループSNE/富士見書房
(C)バンプレスト

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2010年7月 4日 (日)

レビュー マージナル・ライダー(4) 第十話 謎解き竜の試練

Mr11  さてマージナルライダーの10話です。
 ラファル・メルティー・ナハトの三人も相変わらず和気藹々と旅を続けます。仲良き事は良い事かな。

 なお、1巻を読み始めた時には予想もしませんでしたが、このパーティで主にボケるのはラファルの仕事で、ツッコミいれるのはお嬢さん方の役目です。
 あとグラスランナーとウサギもラファルと一緒に変な事ばかり言ってます。一二歳でも巨乳なら良い、とかシナリオに無関係な話を楽しそうにしています。

 なおシナリオには一二歳の少女なんぞ出てきません。ダンジョンアタックする話です。
 なんでダンジョンに突撃するかというと、ラファルが竜騎士の試練を受けるからです。

 本来、竜騎士はキャラクターレベルにして10以上というものらしく、設定では10レベル以上のキャラクターが単独で試練に挑戦するという事。
 しかしラファルはまだ6レベル。よって特例として、パーティでの挑戦が認められます。

 なお、この特例はラファル達のパトロン同然のバスティアンという地位の高い竜騎士と、竜の里にいるドラゴンの意思と利害による物です。

「ラファルが10レベルになるまで待ってから単独でダンジョンに挑ませると、他のメンバーがヒマになる」
 そんなゲーム的な都合では無いのです。

 多分。

 竜騎士の試練だけあって、最後に出て来るのはドラゴンです。本来タイマンで挑む相手という事は、竜騎士は己が乗っている竜より強いって事なのでしょう。
「ドラゴンライダーってドラゴンが勝手に戦ってくれるからラクチン」
 そんな甘い考えはラクシアでは通じません。むしろドラゴンの方こそ「ドラゴンライダーって人間が勝手に戦ってくれるからラクチン」とか考えているかもしれません。

 竜が運ぶ係! 竜騎士が戦う係! これでギャラは同じ!

 パーティは勝利を収めました。これでラファルも竜騎士です。
 もうグー助という騎竜は持っているので、倒した竜に乗ったりしませんが。しかしこれでグーもパワーアップする筈です。
 超変身! 今こそ強化イベントの時!

 と思ったけど、そんな事も起こらず話は次回に続くようです。バスティアンさんの周りがいろいろと面倒な事になっており、ベルンハルトっていう人が“竜の盟約”に横やり入れようとしてるらしいんですけど。

 グー助のパワーアップ無しか……
 強化アイテムが天井から落ちて来るとか、ダンボール箱で郵送されてくるとか、家の壁が剥がれたら刺さってたとか、そういう方法でもいいから何かしらしてやった方がいいと思うんだけどどうだろう違うかな……。 

(C)田中公侍・グループSNE/富士見書房

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2010年6月27日 (日)

レビュー マージナル・ライダー(4)

 買ってきました、ソードワールド2.0のリプレイ「マージナル・ライダー」の4巻。たのだんは3巻で終わったけどコイツは長いなーと思いつつ最初のページへ……

「○最後のご挨拶」

 終わりかよ。

 4巻が死巻になったな……そう言えば「たのだん」のキネティックノベルもようやく発売するようだし、終わらせるにしても4巻までは~という信条でもあるのやもしれん。

 さて、肝心の中身はどうかな~とパラ見してみたが……なんだこの人数は。今までのメンバー結集、ついでに外伝で出てた奴も飛び入りするよ! という事で、なんか味方が10人ほどになっているようだ。

 最終決戦に全員集合するというのは、確かに王道のパターンではある。だが一人に割ける尺に限りがある以上、出番と活躍の量に個人差が出て来るのもまた常なんだが。

 

4_3 1号
「いいかRX。
我々はクライシスとの決戦に臨む。
防御力の高いロボライダーが中盤戦、
序盤と決着をRXが務める。
バイオライダーは逆転に使う。
後の10人は応援だ。
安心して戦え」

 

 

「わかりました。俺がゆるさん!」と答えるなら46話へ、「それ俺一人じゃないですか。皆で力を合わせましょうよ」と言うなら11戦記へ進め。
 破壊者のカードを持っているなら「俺ももう歳ですし。次シリーズへ投げません?」と提案する事もできる。その場合はライダー大戦へ進め。

 あと絵師さんの書き方が、何気に結構変わっている気がする。絵はど素人なので上手く説明できないのだが、キャラシート用のイラストと本文の絵が、細かいような大きいようなってぐらい違う。
 漫画チックな方に進んだ、とでも言うのか?
 まぁ劇画が似合うキャラ達でもないので、これで正解だと思うが。

 本文に目を通すのはこれからだが、さて、毎巻変わっていたラファルの騎獣が今度は何になる事やら。まぁ十中八九、グー助がパワーアップするんだと思うが。

 だが絵をパラ見してもそれらしい奴がいないんだよな……。 

(C)田中公侍・グループSNE/富士見書房
(C)石ノ森章太郎/ミリオン出版・大洋図書

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2010年5月30日 (日)

レビュー マージナル・ライダー(3) 第九話 空飛ぶ女王の護り手

 3巻の最終話を読み終わりました。
 とりあえずエピソードの区切り目なので、ここでキャンペーンを終えても問題無い作りになっています。ここで終了もできるようにしておいたのかもしれません(たのだんも3巻だし、区切りをつける目安なのかも)。
 最後には「次回は~」と予定が書いてあるので、結局、続ける事ができるようですが。

 パーティ分割後、ラファル達男衆は街で情報収集。今回の目的は、ナハト嬢のかつての主人・レインヴェールにかけられた謀反の嫌疑を晴らす事。
 他の冒険者グループと協力したり、濡れ衣を着せたダッカス侯爵側の人間と戦ったりと、シティアドベンチャーが展開されていきます。紆余曲折あって、敵の集会場へ乗り込むまでに漕ぎつけた男性陣。ラファルは飛行型の騎獣ヒポグリフを用意し、いかにも決戦という雰囲気です。

 そして女性側は……こっちはこっちでそれなりに大きな事件には関わっているのですが。なんというか、CRPGで言う所の「ムービーイベントが流れている」ような状態です。
 二人が進む先に王国の高レベルな騎士様とかレベル18ドラゴンとかが出て来て、あれこれとお話してくださるという……。

 まぁしょうがない。メル嬢とナハト嬢だけでできるゲーム的な行動って、実はかなり少なそうだし。なんかここらは「このキャンペーンに必要なイベントを詰め込んでおきました!」になるのは仕方ないのかもしれん。

 ともかく、グー助が子犬サイズから騎乗用にまで超変身。それに乗って男性陣と合流する事になりました。フォームチェンジする騎獣は、ストラーダではなく子竜の方だったとは……。

 さて、男性陣は女性陣と連絡を取り合っているわけではないので、黒幕の開く集会へ身元を隠して乗り込みます。
 なお、黒幕のダッカス侯爵の目的ですが……「ほとんど最高の権力の持ち主が、今さらなぜ王女やその妹を排斥したいのか、目的がわからんな」と冒頭で会話があったので、どんな目的なのかと思っていたのですが、その動機とは……

「マジで王様になりたい」

 ……同然とか限りなく近い、程度では嫌だった。それが理由だったようです。
 いい歳らしいが、血の気の多い元気な爺さんだ。

 そんなわけで侯爵の集会が始まります。まずは気分良くアジ演説をかまそうとする侯爵。
侯爵(GM)「我々は……」

ラファル(すかさず)「一人の英雄を失った」
ドレム「デ○ーズ・フ○ートである」
アーピー「三年待ったのだ!」

GM「そこは『我々はボー○だ」じゃないのか?

 はて。モトネタがわからぬ。ボー○……? ボー……ボー……
 ボード? 

 BOARD!?

( 0w0)<ウゾダゾンナゴドー!

 そしてタイミングよく、侯爵を少数の部下達とともに上手く孤立させてくれる、王女様の部下達。ラファル達が侯爵を捕えるべく、決戦に乗り出す。

( 0M0)<俺の邪魔をするならカダギッポロッポロ!

 だが侯爵もおとなしく捕まるわけはなく、僅かな手下や妖精を封じたアイテム等を駆使して抵抗を試みる。パーティバランスが悪い事もあり、苦戦を強いられるラファル。

( 0w0)<例えスカウトが一人も居なくても! お前を封印できる筈だ! 俺にマージナル・ライダーの資格があるなら!

 だが危ない所で、グー助に乗ったメル嬢とナハト嬢が助けに来た。ガンダムのアニメみたいに戦闘中に騎獣を乗り換えるラファル。後は一転して押せ押せムードで、見事に敵を押し切って捕えた。

 こうして事件は終わった。解決した後、ラファル達は王女やその妹達に別れを告げ、冒険者として新たに旅立つ事となる。
 ここでもお決まりどおり、王族の方々が「報酬として、それ相応に出世させてやろう」と持ちかけてくるのだが、無論それはお断りとなる。

 ここら辺、和製RPGだと「地位! 金! 名声! 主人公達はそれを得て左団扇で暮らしたのだ! めでたしめでたし」とはなかなかならない。別にバブリーな幸せに落ちついても、それはそれで良いと思うのだが。

 まぁラファル達の場合、まだキャンペーン途中だという理由もあるのだろう。
 あとブルジョワって、それだけで気に入らないし。

 ともかく、4巻の構想など書いてあるし、まだ続刊はするようだ。次にどんなイロモノキャラが仲間になるのか、続きが楽しみな所である。 

(C)田中公侍・グループSNE/富士見書房

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2010年5月16日 (日)

レビュー マージナル・ライダー(3) 第八話 メルとナハトの告白

 さて、マージナルライダーの8話目です。
 ここらまで来ると、NPCの名前もずいぶん増えて、適当に読んでいると「それ誰だっけ?」という事になりがちです。我ながら物覚えが悪くて困る。

 とりあえず今回、サブタイトルが少々詐欺タイトルです。
 いや、まぁ別に嘘ついてはいません。メル嬢の家族構成(ぜんぶドラゴン)とか、ナハト嬢の過去(凄い偉い人の家臣だった)とかがが明かされますし。
 デコのグラスランナーは別件の仕事でパーティから離脱しますし。
 代わりに魔法格闘家のウサギとか、凄いイロモノが入って来ますし。
 展開はめまぐるしいしキャラはますます変な方向に転がってるしで、まぁ確かに愉快です。正直、このウサギは存在自体が一発芸くさいです。いっそ初登場のこの話で敵に食われて死んだら伝説になったんじゃないかと思います。

 残念ながら普通に生きのびましたが。

 というわけで、読みはしたんですがメル嬢とナハト嬢が何をしてたのか、いまいち思い出せません。全部ウサギのせいなので自分は無罪です。
 とにかく、竜珠という貴重な宝物(ドラゴンの生活にえらい重要な物らしい)を、前回協力してくれた冒険者達から手に入れなければならない事はわかりました。
 あと、ドワーフの男は基本ロリコンだという事も。
 まぁこれはラクシアの女ドワーフが「人間の少女のような外見」だという設定上、仕方の無い事ですが。……で思い出したけど「たのだん」のチロルはどう考えても頭の中も子供だったような気がしてならん。余計な詮索である事は承知だが、あれはプレイヤーの趣味でそうなっただけで、普通はあんなんじゃ無いんだろうと薄々思っている。

 全く、TRPGの何が「ロールをプレイ」だよ。結局、みんな自分の好きなキャラをお披露目してるだけなんだ。ちょっと流行りの漫画が変われば、皆の作るキャラも路線変更さ。
 個人的な体験談で言わせてもらえば、パーティの半分ぐらいは格闘漫画ネタで埋まる。北斗とバキが2強だった。回避でファンブルしたのを「侠立ちで受けとめたのだ!」じゃねーよ。しかもその攻撃で死んでるし……。

 まーあれだ、山本ひろし氏だっけ? ロードスのヒロインは中の人が男だったてのは古いTRPGユーザーなら一度は聞いた話だ。だいたい、キャラとプレイヤーとの関係はこんなもんだろう。

キャラ:美少女→中身:男
キャラ:イケメン→中身:女

キャラ:獣系→中身:キャラと性別が一致
キャラ:ジャンプの漫画ネタ→中身:高確率で男
キャラ:特撮ネタ→中身:間違い無く男

Mr10_2 まぁ中が男か女かとか、今はそんな事はどうでもいいんだ。重要な事じゃない。

 今回、ライダーのラファルが騎獣の「アラクネ」を(敵から奪って)入手する機会に恵まれるのだが。

メル「(ラファルが乗っているところを想像する)……カッコ悪い。」

えー?

こんなに意識の差があるとは思わなかった…!

機械騎獣と書けばなんかマジンガーっぽいロボットと戦いそうで非常にイカスのに。
ラファルが乗った図もゲルズゲーみたいでイケてるのに。
残念ながら、売り飛ばす事に決まりましたとさ。

いやあ、アラクネは高く売れましたね。

 なお、この話の最後で、メル嬢の故郷のドラゴン達とナハト嬢の昔の雇い主、両方に同時に問題が起こり、どっちを優先するか問われます。
 それに対し、ラファルはパーティを一時分割する事で対処する事にしました。

「どっちにするか」に対し「両方」を選べるのは、非常にTRPGらしくて良いと思います。
その分割が「野郎組」「女の子チーム」というのは、まぁ状況に合わせた結果という物です。 

(C)田中公侍・グループSNE/富士見書房

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2010年5月 5日 (水)

レビュー マージナル・ライダー(3) 第七話 カン違い登山者

 GW中、執筆する傍ら、気晴らしにゲームやったりDVD見たり本読んだりしていました。

 お出かけ? 銭がねーんだよ。綺麗事ばかり並べて貧乏人に“友愛”してくれねータコ政権は大好きな中国の山奥にでも引っ越しやがれ。

 読んでいる本の一つがこのマージナル・ライダーでありまして、第七話に目を通しました。

ラファル「オレは“竜の歌”の秘密を知ってしまったし、バスティアン様の立場を危うくさせたんだ。借金の返済が済んでも、バスティアン様が元の地位に戻れるように、冒険者として役に立ちたい」

 こうしてラファルは本格的に冒険者としての道を選ぶ事になりました。帰郷して親父さんに訳を話し、殴られながらも送りだされるラファル。
 なんだかいつもよりシリアスです。
 まぁこのシーンが過ぎたらいつも通りコメディ節全開になるんですが。
 TRPGはあくまでゲームであり遊戯であり娯楽なので、当然といえば当然です。額に皺を寄せて人生のなんたるかを語りながら行う物ではありません。

 すまん嘘だ。
 本当は「思想信条は娯楽を盛り上げる」と思ってる。
「テーマ」と称して、なんか語り入れたがるマンガとかゲームとか小説とか、普通にあるだろ。日本で一番ヒットしてるロボットマンガシリーズが、すぐに「人類の革新」とか「人のエゴ」とかの単語を出したがってたし。平成シリーズ以降でも「反戦」とか語りたがったりするし。それをみんな楽しんでるのが現実だ。

 まーだからといって思想信条を常に混入しろとは思わん。
 よってお気楽に話の進むマージナル・ライダー、今回は“竜の里(ほんまもんのドラゴンの生息地)”に手紙を届けるのがお仕事です。

 なんか途中の山道で、蛮族の群れ総勢20匹と戦う事になりました。
 無茶です。
 しかし大丈夫、相手に気づかれる前に発見できたので、先手を打って行動できます。さらに道中で知り合った、NPC冒険者パーティーも味方にいます。
 味方と地形を利用し、作戦を使って戦ってくれ……というシチュエーションです。こういう事ができるからTRPGは面白いんだと思います。

 ダイス運が味方してくれたので、作戦が上手く行き過ぎて超余裕! という結果になりましたが。味方いらんかったなーとGMが書いているぐらい。
 まーGMの狙い通りに戦闘が進む事なんて、マンガの悪役策士の悪だくみ通りに事が運ぶのと同程度ぐらいしかないわな。

 こうして“竜の里”にたどり着いたのだが、今回、個人的に一番目をひいたのはそこではありません。
 ラファル達の冒険は、SNEのHPに載ってる外伝リプレイでも行われている……との事ですが「そのセッションでの経験値は、三巻の収録より後だったので、この時点ではまだ受け取っていません」と書いてあります。
 つまり「今回はタイミングが合わなかったが、本来なら受け取る」という事でしょうか。

 これなら……いける。ドラゴンライダーになれるまで、さほど巻数を重ねなくてもいける。まさに「これで勝つる!」な状態。
 なんか昔、遊んでたRPGで「パーティーから離脱→再参加→うわっ当時からレベル上がって無いから役にたたねぇ!」なキャラがいた事を思い出した。あのゲームの青いロンゲのイケメン王にこの処理がありさえすれば……何が風のソーディアンだよ。闘技場のハゲの方が使えるじゃねーか。まぁハゲは上位クラスの強さなんだけど。

 

(C)田中公侍・グループSNE/富士見書房

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2010年4月13日 (火)

レビュー マージナル・ライダー(3)

 ここしばらくブログを更新してませんでしたが、いま次作について編集の酒井さんとあれこれやりとりが多くなったためであり今後もしばらくこういう状態が続きそうであります。
 そんな中、発売されていた事をすっかり忘れていた「マージナル・ライダー」の新刊が出ていたので購入しました。

Mr9 気のせいでしょうか、演出でしょうか、絵師さんの画風が変わってきたのでしょうか。
 なんかラファルのツラがだんだん男前になってきているような気がします。
 キャラクターの成長に合わせて描写を変えているのなら、相当に細かい芸だと思いますが。

 ただ、本編イラストのツラはあんまり変わってないというかマンガチックな趣が増しているというか、そんな感じではあります。

 あるいは、表紙およびカラーページのラファルは本気モードか何かであり、普段(本編モノクロページ)との落差が激しいだけで、本当は凛々しい少年なのかもしれません。

 そうだとしたらなんだか裏切られた気がします。少し。

 あと、今回のケツはメルティー嬢ですが、見事に牙が生えています。これも蘇生によって増した“穢れ”の影響でしょうか。ソードワールド2.0には牙で噛みついてダメージを与える技能があった事をなんとなく思い出します。

 と思ったら、一巻から既に彼女には牙が生えてました。まぁキバに文句があるわけではありませんが。「もう少しバッシャーを使ってやって欲しかった」「イクサの重機はなんで2話だけしか出なかったの?」等、少しぐらいなら有りますけど。

 あと最初のカラーページがナハト嬢と冒険者の店の親父のツーショットなんですけど、この親父がヒゲオカマなんで、絵のセレクトに激しく疑問がわきます。編集の指定なのか絵師さんの選択なのかちょっとだけ気になる所です。

 なんか絵の話ばかりですが、本編をまだ全部読んでないので仕方ありません勘弁してください。ざっと流し読みした所、ライダー技能も騎獣も結構充実してきていますね。
 ただ、召喚系の魔法なんかにも言える事ですが、NPC操作系の技は、操作対象が弱いと何の役にも立たず、強いとキャラクターの存在が疑問視されるという、極めて難しい問題を抱えてはいます。
 ここらへん、ソードワールド2.0では、騎獣のレベルがある程度の幅で、乗り手の技能レベルにより可変する……という方法、および騎獣の能力や特技に干渉する技の存在で解決を試みていますが。
 この巻で騎獣がヒポグリフぐらいまでいったようですが、この先どうなるのか。興味深い所です。

 

Photo_2 強すぎる騎獣の例

(俺を殴る奴は邪魔なんだよ!

こんな目にあうのもTAKUMIって奴の仕業なんダーッ!)

・呼ばなくても来る

・勝手に戦ってくれる

・ライダーより強い

こんなマシンを設定した人に、ライダーの存在意義をどう思っているのか聞いてみたい所だ。

 

 とりあえず、これから本編に目を通そうと思います。

 

(C)田中公侍・グループSNE/富士見書房
(C)石ノ森章太郎/東映 

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2010年1月19日 (火)

レビュー マージナル・ライダー(2) 第六話 遮蔽越し歌合戦

Mr8  紆余曲折の末、ラファルは蛮族軍を率いる地獄王子コーカサスバーバリアンを追って海上の敵戦艦へ。仲間達は戦艦が沈むのを見るが、ラファルは帰ってこない。

「でも私、ラファルが生きてるって信じてる」

 そう言うメルティーは、青空の向こうにラファルを見るのであった――。

 

 そんな嘘八百を並べても通じそうなぐらいイケメンなラファルが描かれているが、この巻では普通に事件が解決して普通に続巻されるので安心していい。
 

 さて、肝心の六話の内容だが……この話は要約すると「マージナル・シンガー」である。呪歌ってハマれば強いねー、という結論が出た。聞いてる者へ敵味方無差別に効果を発揮するので、時と場合に左右されがちではあるが……この巻の最終決戦の趨勢を決めたのが呪歌なのは疑う余地は無い。
 敵味方でとりあったブツも呪歌だし、決め手も呪歌。俺の歌をきけー。まさにデカルチャー。ヤーック。

 おっと、この話で新メンバー登場・さらに入れ替えで新メンバー交代とかめまぐるしい事をしてたけど、まぁそいつらについてはあまり触れなくていいよね。
 ヒゲのオッサンと禿ヒゲのオッサンだし。
 ラストバトルに参加したドワーフの方は、離脱したリルドラケン同様の壁+回復型だったけど。これは基本メンバーの構成上、強めの敵と戦う時は壁と回復が欲しいっていう都合があるのでどうしてもこうなりがちになるのだろう。残念ながら、グラスランナーのフェンサー(基本ルールブックに掲載されていたネタっぽいキャラ)とかが面白半分に顔だしする隙間は無さそうだ。

個人的に期待していた展開↓

GM「今回のシナリオ、助っ人は懐かしのあの人達だー!」

シャーリィ「シャーリィでーす!」

チロル「チロルだよー!」

GM「肉弾型バトルヒロインコンビが参戦だー!」

ラファル「で、誰が俺の回復すんねん

 倒れるまで敵と殴り合い、倒れた奴は放置される。死して屍拾う者無し。女キャラ率高いくせに無駄に修羅道を歩まされる伝説のセッションが幕を開ける……!

 

 とりあえず三巻が出たらまた購読しようとは思います。あとがきでラファルがドラゴンライダーになれるまで続けたいとか書いてますし、まだ当分続くでしょう。
 モンスターレベル50000・能力的には5レベル程度の敵を出して無暗に経験値だけ稼がせ、2話ぐらいでドラゴンライダーになるとかいう馬鹿な荒業とか使って無理矢理短期終了させたりしないと思いますし。

ラファル「俺はようやく登りはじめたんだからな……この果てしない竜騎士への道をよ……」

こんなラストなら普通にありえるかもしれんけど。

(C)田中公侍・グループSNE/富士見書房 

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