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2018年5月

2018年5月26日 (土)

引っ越し

いつの間にやら、ブログの容量が限界に達していた。
まぁここも9年ほど使っているからな。
 
というわけで、今後はこちらを使う事にした。
今後ともどうぞよろしく。

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2018年5月19日 (土)

自卓リプレイ SW2.0 第7話の2

山中の遺跡、後編。
この地方にやたらデカい爬虫類が多いと思ったら、大昔、ドラゴンの曾孫を作りまくった魔法王国のせいだった。
まぁそれで誰が困っているわけでもない。むしろ役に立ってるんだからいいんじゃねぇかな。
そう考えると、三千年の時を超えて魔法王国の計画は成功していると言えるだろう。

彼らが作りたかったのは、なんでも言う事を聞いてくれる大怪獣軍団だったんだけど。
そんなもんできた所で、どうせ暴走と反乱を食らって滅びるのがパターンというものだ。
「行き過ぎた力は身を亡ぼすのだ」って、正論だけどもう耳タコだからなそれ。

Photoキャクラター名:サグウェン
種族:ソレイユ(男)
器用:20+1
敏捷:18
筋力:25
生命:24
知力:3
精神:9

ファイター:5/ライダー:4
戦闘特技:武器習熟A/フレイル、全力攻撃、武器習熟S/フレイル
騎竜:飛竜

Photo_2キャクラター名:セルジオ
種族:シャドゥ(男)
器用:23+1
敏捷:24+1
筋力:15
生命:15
知力:12
精神:11
フェンサー:5/ライダー:5
/レンジャー:1
戦闘特技:挑発攻撃、回避行動、武器習熟A/スピア
騎竜:亀

Photo_3キャクラター名:シエン
種族:人間(男)
器用:6
敏捷:6
筋力:8
生命:12
知力:25+1
精神:23

コンジャラー:5/セージ:4
戦闘特技:魔法拡大/数、武器習熟A/スタッフ、MP軽減/操霊魔法

Photo_4キャクラター名:ザウェル
種族:人間(男)
器用:16+2
敏捷:17+2
筋力:8
生命:12
知力:20
精神:21

プリースト(ル=ロウド):5/スカウト:3/アルケミスト1
戦闘特技:魔法拡大/数、魔法誘導
符術:パラライズミスト

残りの部屋も僅か。あと一息といったところか。
まぁパーティ4人中3人ほど、ここまでに10点ぐらい最大HPが減っているし、行っては見たが開かない扉なんかもあったりはしたが。
そういうのも含めて迷宮探索だよ。

残りの部屋

7

サグウェン「よし、次の部屋だ。自転車を漕げ」

自転車ではなく発電機なのだが、形状の説明でそのまま覚えたようだ。

シエン「生命抵抗成功で、出目1で……今回の減少値は0、と」

強制的にダメージを受け続けるギミックだが、理論上はノーダーメージ突破も可能。
そう言ってもあまり納得してくれない一同、次は6番の部屋へ向かう。

扉を開けると……また魔法陣がモンスターを召喚する部屋だった。
出たモンスターは、ドラゴンインファントとカマウェトが2体ずつ。

シエン「あれ? カマウェトって『水中特化』らしいけど……」

GM「ん?……ああ、確かにな。だが落ち着け。水中特化のモンスターを陸に放り出してはいけない、という法律はかつての魔法王国には無かった。それだけの事だ」

一番落ち着くべきなのは、モンスターを選別していた時の自分だが。
【水中特化】を【水中適応】と見間違えたか。

ただでさえレベル低めの敵なのに、苦手な陸上で-2のペナルティーを受けてのたのた動くカマウェト。
それを思いきりぶっ叩く気まずい戦闘が始まる。
せいぜい頑張れドラゴンインファント。

結果

がんばれるわけねぇだろ。
一応、インファントがブレス吐いて少々のダメージは与えたが焼け石に水。
一方的に蹴散らして終了。

シエン「特殊なカマウェトで【水中適応】だった事にすれば良かったんじゃ……」

まぁそんな事しても、長男がクリティカルヒットで53点のダメージとか出してたし。
あんま変わらんかっただろ。

この部屋には宝箱もあったので、ただ無駄に戦わされる部屋でも無かった。
その中には多少の金品と、新しい暗証番号が書かれた羊皮紙が。

次は部屋2へ。

GM「着いたな。扉を開けるな。中は資料室だな。空っぽの」

サグウェン「調べる前に空っぽと言われてしまった……」

その後、プレイヤー達が気が済まなかったようなので、探索だか捜索だかは判定させた。
何も無い事には変わり無いが。

そして部屋7番へ。
特に鍵も罠も無い扉を開けると、中は物置みたいになっていた。
荷物の大半は持ちだされていたが、爆弾まで仕掛けられた箱があったので、それを開けてみる事にする。
罠を解除すると、中にはいくらかの金品と……

GM「魔法のアイテム【召喚阻止の札】! このダンジョンのモンスター召喚魔法陣を停止させ、敵との遭遇を1回無効化できる!」

シエン「今さら!?」

GM「売れば金になるから無駄では無い。あと日記帳が一冊ある。少々読んだ所でわかるが、これはショトスが書いた物だ」

変な薬を売ってお尋ね者になった商人の昔の話。

彼は昔、デュボールの大手流通・ヴァイストン商会に勤めていた。
しかし取引先の一つ・クローバン商店が倒産し、ショトスが担当していた支店が大打撃を受け、潰れてしまう。
その責任を負わされたショトスは、本人の抗議も甲斐なく、辺境のドライダンドへIターンする事となったのだ。

失意の日々を送るショトス。
しかし学者の心得もあった彼は、生態系のあちこちを下級の竜が占めるこの地に興味が芽生え、私的に調査を開始。
何年もかけ、やがてこの施設を始めとした魔法文明時代の遺跡群を見つける。
違法薬の製法も、その過程で見つけたものだ。
さらに『それ以上の物』も、遺跡の中にはあったらしい。

ショトスはヴァイストン商会を辞め、自分で商売を始める。
『裏』の儲けもあり、経営はそこそこ軌道に乗った。
そうして得た金をつぎ込み、遺跡から得た『それ以上の物』の復元を進めている。
彼の真の目的……ヴァイストン商会を文字通り焼き払う日のために。

サグウェン「世界征服とかが目標じゃないんか?」

GM「日記を読む限り……雇っている部下達には、ロストテクノロジーを手に入れ、それでこの地を掌握してうんぬん~という事にしていたようだがな。本音の部分だと、割とどうでもいいらしい」

シエン「肝心なのは、俺を追いだした奴らに復讐してやるっ!というわけですな」

ラスボスの動機がようやく判明、残りの部屋も僅か。次は……

セルジオ「そろそろリフレッシュルームに行かないか? ボスキャラが出て来る頃だろ」

まぁ残りの部屋も僅かだし、そろそろだと思うわな。
一同、以前見つけていた「リフレッシュルーム」の扉をカードキーで開ける。

中には複数の回復装置が。
大きな透明容器の中に入って体のあちこちにチューブを付けると、治療効果の薬液で一杯になる不思議な装置だ。

サグウェン「要するに、ドラゴンボールとかキン肉マンに出てきた奴だろ」

同じ世代だと話が早くて助かる。
これにより、HP・MP・種族特徴の使用回数、とにかく全部回復。バッドステータスも治療されるので、減った最大HPも回復だ。
当然、部屋を出るとまた鍵がかかってしまうし、カードキーは戻って来ないので、この部屋を使えるのはシナリオ中に1回だけだが。

完全に回復した一行、クライマックスへ挑む。

セルジオ「自転車こぐの、また俺か。……判定失敗、最大HP4点も減った……せっかく治ったのに」

まぁそういう事もあるだろう。
次男が汗だくになって、部屋11へ。
前は開かなかった扉も、今は暗証番号を知っているのであっさり開く。

ここも資料室だが、少々残っている本や手紙もある。

ショトスが売りさばいていたヤクは、この遺跡で製法を見つけたらしい。
だが本来……魔法文明時代、この遺跡で造られた薬は、別の遺跡へ送られていた。

GM「で、前もってショトスの日記を読んだお前らには、その別の遺跡にあるのがヴァイストン商会を焼き払う『それ以上の物』だと見当がつくぞ」

シエン「これで終わりかな? このダンジョンは」

実際、この時点で全ての部屋を調べている。

ザウェル(GM)「調査は十分でしょう。帰って報告でよろしいかと」

シナリオとしては、「肝心な情報」3つを見つければクリア条件達成……という事にしてある。
ただプレイヤーにはそんな事わからないだろうから、3つ見つけた時点で同行NPCからOKサインを出そうと思っていた。
結果的に、全部の部屋を回ってしまったが……。

シエン「じゃあ帰ってファーザーに報告ですな。ボスキャラいなかった……なんか怪しい」

セルジオ「怪しいよなあ」

GM「そうは言うがね。ダンジョン終わり=シナリオ終了、と誰が決めたんだ?」

シエン「わかってます、いやわかってますよ」

しかし全部の部屋を調べはしたので、もう帰るかここで暮らすかしかない。
一行は最初の部屋へ戻り、遺跡から出る。

再戦

が、出るとそこに立ちはだかる人影が。

人影(GM)「どうやらネズミが入り込んでいたようだな」

それは黒騎士! 以前倒した筈の男が!

シエン「2回目だっけ、3回目?」

セルジオ「生き返る度に体を改造して、最後は頭だけになるんだっけ?」

そういうマンガも昔あったが、そうではなく、まだ穢れの量が蘇生可能範囲内だっただけだ。
今回は手下としてモンスターも引き連れている……ゴルゴルゴールドが2体。

サグウェン「なんだなんだ? 騎士から猿回しに転向か?」

黒騎士(GM)「フッ……そんな事を言っても今日で最後だ。追い詰められたショトスは、自分の切り札を動かすつもりだからな!」

サグウェン「で、俺の穢れも限界だ……か」

GM「まだいっぱいでは無いと思ったが、まぁいいだろう。先制値は14だから判定しな」

指輪を割って先攻奪取。黒騎士バンと何度目かの最後の戦いが始まる。
戦闘ルールは、1m刻みで動きたい奴もいないので簡易戦闘。
PC側は全員後方エリア、敵はゴルゴルゴールド1体だけを(【スパーク】避けのため)前線エリアに配置して、もう1体と黒騎士は敵後方エリアからだ。

支援魔法をかけた後、サグウェンとセルジオは前線エリアに入って攻撃。

セルジオ「クリティカルした。いろいろ込みで22点。騎竜も攻撃しとくよ」

サグウェン「クリlティカルした。【全力攻撃】はしてないがいろいろ込みで30点。騎竜も攻撃しとくか」

ゴルゴルゴールド、1体撃破。どうなっている。

シエン「あ、射線が敵後方エリアまで通った。【スパーク】撃ちます」

酷い話だ。ゴルゴルには直撃、黒騎士も出目が酷くて抵抗失敗。
10点前後のダメージをばら撒かれる。

やっと敵の反撃か。
先ずはゴルゴルゴールドが出てきて【投げ】を試みる。
狙われるのは……サグウェンの騎竜。

サグウェン「げ……出目3で回避失敗」

GM「よし、騎竜を放り投げるか。敵後方エリアに」

騎竜だけ飛んで行くのか、乗り手ごと飛んで行くのか、一同でちと話した後、本人の希望もあって乗り手ごと吹っ飛ぶ事にした。

飛んできて転倒もしているサグウェンを、黒騎士が敵後方エリアで襲う。
騎竜に【魔力撃】を景気良くお見舞い。29点の攻撃力が叩きこまれる。
前線エリアにまだ敵がいるので、それが遮蔽となって回復魔法が届かない状況でだ。

久しぶりにピンチっぽくなってきたな。

2ラウンド目。

ゴルゴルゴールドを攻撃するセルジオ。
しかし今度は普通にしかダメージが出ない。タフな相手なのでなかなか死にそうにない。

サグウェン「待ってても助けに来るのに時間かかりそうだな……前線エリアに戻りたいんで離脱宣言で」

シエン「いや、待って。攻撃魔法でゴルゴルを倒せる可能性、ゼロじゃないから」

残りの後衛二人、攻撃魔法で火力叩きだすタイプでも無いので望み薄だが、まぁゼロじゃないのは本当なのでやるだけはやってみる。

結果。
敵のHPを残り8まで削ったものの、やっぱり倒せねぇわな。

セルジオ「でもこれなら次ターンには倒せるな。回避にペナルティー受けてまで離脱宣言しなくてもいいんじゃ?」

サグウェン「なら守りに徹したいが……なんで特技が無いと防御に専念できない不思議ルールなんだ」

GM「攻撃を我慢してガードを固めるなどという高度な判断が、素人にできるわけが無い。敵が眼前にいたら殴ってしまうのがラクシア人の本能なのだ」

本能に従って敵の騎竜に攻撃。20点↑の打撃が炸裂。

ついに敵の手番が回ってきた。
果たしてサグウェンは凌げるのか。騎竜ぐらいはやられてしまいそうだが……。

黒騎士は【マルチアクション】で自騎竜に回復魔法をかけながら攻撃。
5/8の確率で騎竜を狙うという裁定だが、ライダー側を狙う。
サグウェンの出目が良すぎて外れ。

黒騎士の騎竜も攻撃。
5/8の確率で騎竜を狙うという裁定だが、ライダー側を狙う。
騎竜の出目が駄目過ぎて外れ。

まさかの無傷で終了。

結局、ここが山場だった。

3ターン目、ゴルゴルはシエンがポップポップパンの攻撃魔法で倒す。
射線が通ったので【キュア・ハート】がサグウェンの騎竜に飛んで回復させた。

一安心した所で、前衛二人組は敵の騎竜から倒す事にする。

GM「む。ようやく防御ファンブルが来たな。敵の騎竜に。結果は……算出ダメージ2倍、か」

敵の首を絞めるルールになっちまったか。
敵の騎竜、HPほぼ満タンから1ターンで撃破。

まぁ黒騎士本体じゃなくて良かったと考えておく。
しょうがないから、黒騎士は【マルチアクション】で【フォース】を撃ちながら頑張って抵抗。

頑張ったけど、順調に6ターン目で撃破。

シエン「HPがちょっと残っただけ? じゃあ杖の魔力ポップポップで攻撃。ぱちーん」

ギリ2桁ぐらいのダメージがトドメになり、黒騎士撃破だ。

GM「黒騎士は倒されると『ぐわああ』と悲鳴をあげ、たまたま側にあった崖から転落。その下を流れる川に落ちた。姿は見えなくなったが、剣の欠片と戦利品は手に入るからまぁ気にすんな」

サグウェン「崖なんて有ったのか!?」

GM「ここらは山中だと言ってあっただろう。そこらに有るわ」

カンペキや。
なんか一同が「露骨やんけ」とか言ってるが、そんな事関係無くシナリオは進む。

さて、PC一同は任務終了の報告と報酬を受け取るため、ドラゴンベースに戻る。
だが……

GM「なんか燃えてるぞ。基地そのものが」

シエン「燃えてる!?」

本部の上空には、火を吐く巨大な竜の姿が!
この国にゴロゴロしているデカいトカゲではなく、正真正銘本物のドラゴンである。
しかも全身至る所に、鎧のような金属装甲による強化が施されていた。

ドラゴンベースを完全に焼き払うと、ドラゴンは大空を飛んで姿を消す。

焼け跡に行ってみる一同。
すると焼け跡で上げ蓋が開き、地下からマジンファーザーと数名の職員が出てきた。

シエン「こんな事もあろうかと……てやつですか?」

マジンファーザー(GM)「そうだ。ここはいつ何者に奇襲されるかわからんからな。しかし困った……あの恐るべきドラゴンの攻撃で、こちらの腕利達も倒されてしまった。具体的には君達より高レベルの者全て」

サグウェン「おいおい!」

一応、報酬は払ってもらえる。焼け跡から資材を拾って。
そしてPC一同から報告を聞くマジンファーザー。

マジンファーザー(GM)「なるほど……ショトスの手に入れた『それ以上の物』、その切り札というのは、あのサイボーグドラゴンであろうな。ならばこちらも、封印していた奥の手を出すしかあるまい!」

セルジオ「基地が壊滅する前に出せよ」

マジンファーザー(GM)「ここには無いから無理だったのだ。封印の遺跡へ行かねばな。さ、共に行こう諸君!」

シエン「え? その報酬は……?」

次回は封印の遺跡となるのだ。

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2018年5月13日 (日)

自卓リプレイ SW2.0 第7話の1

商人ショトスの経営する工場で、違法ヤク製造の現場を抑えた一行。
ショトス本人は捕まらなかったが、まぁそれも時間の問題。後なるようになるだろう。
とすると、PC達は当面何をすればいいのか、という話になるが……。

Photo キャクラター名:サグウェン
種族:ソレイユ(男)
器用:20+1
敏捷:18
筋力:25
生命:24
知力:3
精神:9

ファイター:5/ライダー:4
戦闘特技:武器習熟A/フレイル、全力攻撃、武器習熟S/フレイル
騎竜:飛竜

Photo_2 キャクラター名:セルジオ
種族:シャドゥ(男)
器用:23+1
敏捷:24+1
筋力:15
生命:15
知力:12
精神:11
フェンサー:5/ライダー:5
/レンジャー:1
戦闘特技:挑発攻撃、回避行動、武器習熟A/スピア
騎竜:亀

Photo_3 キャクラター名:シエン
種族:人間(男)
器用:6
敏捷:6
筋力:8
生命:12
知力:25+1
精神:23

コンジャラー:5/セージ:4
戦闘特技:魔法拡大/数、武器習熟A/スタッフ、MP軽減/操霊魔法

Photo_4 キャクラター名:ザウェル
種族:人間(男)
器用:16+2
敏捷:17+2
筋力:8
生命:12
知力:20
精神:21

プリースト(ル=ロウド):5/スカウト:3/アルケミスト1
戦闘特技:魔法拡大/数、魔法誘導
符術:パラライズミスト

シナリオ開始前、いろいろと調整する一行……とGM。

GM「今回から防御ファンブルを採用しようと思う」

サグウェン「なにぃ!?」

危ない橋を渡りたくないプレイヤーからのブーイング。
「敵も同じ条件だから」で押し通す事にする。

前衛が割と回避力高めだからな……それに当てる敵を多くすると、単に能力を殺す事になるし。
おおむね問題無いがもし事故るとヤバい、という状態にすれば、戦闘バランスをいじらないで緊迫感を生む事もできるだろう。

調査依頼

PC一行は、ドラゴンベースのマジンファーザーに呼び出される。

マジンファーザー(GM)「ショトスは現在、手配中だ。そう長くはかからないだろう。というわけで、君達には地図にあった地点を調べてもらいたい」

PC達が、前回のシナリオで入手した地図。
そこに記された場所は山中の只中であり、特に何も無い筈の所だ。

シエン「ありましたね、そんな地図。仕方がありませんね……報酬は?」

GM「そりゃ当然……ん? シナリオに書いてねぇな」

セルジオ「ただ働ききはちょっと……」

単なる書き忘れだ。
いそいでルールブック2巻をひっぱりだし、適当な額を約束し、半分ほどを前金として渡す。
だいたい半額を先に渡して、消耗品その他をいくらか買う余裕を作るのがウチのグループのよくあるやり方だ。
適当に何か買い足し、あるいは大事に懐にいれ、出発前の準備は終了。

街道

調査地点の側、山の麓までは街道もある。
一行は当然その道を行くわけだが……

GM「陽が傾くころ、宿が見えるぞ。村ではなく、旅人が寝泊まりするための野中の一軒家だ」

シエン「泊まるしかありませんね」

宿屋に入る一行を、肥えた宿の親父が出迎える。客はPC達だけだ。

宿親父(GM)「いらっしゃい。部屋はあいてるよ。馬小屋もあいてるよ」

サグウェン「馬小屋というか、この地方なら竜小屋だろ」

一行は部屋に泊まる事にする。
WIZみたいに馬小屋がタダならそっちに泊まったかもしれないが、そういうわけでは無いので普通に一部屋とる事にした。

GM「部屋泊まりなら、晩飯がサービスで出るとシナリオに書いてあるな」

サグウェン「メシを食わないと何かペナルティーがあったんだっけか」

GM「睡眠と同じで、必要量を取らないと最大HP・MPが一時的に減少とかだっけな。まぁ絶食・不眠を余儀なくされてから確認すればいいだろう。ルール的には握り飯と水、3時間の睡眠があれば、一生平気で生きていられる筈だ」

リアルでやれば極端に短い一生になるだろうが。

GM「じゃ、メシ食ってお前らは寝た。それでいいな? 話を進めるぞ」

セルジオ「うん」

GM「じゃ、生命抵抗しろ」

シエン「おや?」

サグウェン「おい? このGMのシナリオで宿屋に泊まると必ず一服盛られるんだが!?」

GM「じゃあなんで何も疑わずにメシ食ってんだ」

セルジオ「ええ……世の中に安心して泊まれる宿屋は無いんか?」

シエン「宿屋が出てきたら盛られる事前提にせにゃならんの!?」

話の中で描写されない普通に宿は普通にメシ食って終わってんだよ。
これで整合性は完璧。

食った毒に抵抗判定を行った結果、セルジオはやたらとぐっすり寝てしまう。
もちろん夜中に黒ずくめの刺客が踏み込んできて、景気良く刃物を振り回してくれる。

シエン「あれ? 夜中、こちらが寝てる筈の時間に? じゃあこちらの武装は……」

GM「シナリオには特に何も書いてないな。好きにしていいぞ」

というわけで、刺客が刃物を振り回している間(たぶん3秒ぐらい)に、薬に抵抗したPCは武具を装着したまま飛び起きて万全の体勢をとって戦闘に挑む。

メシ食って薬が効いたら即踏み込んできた、にしとけば良かっただけではあるが、シナリオ作成中はすっかり失念してたんだからまぁ仕方がない。

セルジオは寝てる状態から戦闘開始。
しかも馬小屋では無いので、竜も使わせてもらえない酷い状態だ。

敵は【山賊の首領】と同じ戦闘力。それが4体だ。
しかも先手を敵に取られてしまう。

GM「では簡易戦闘ルールで。寝てる次男は後衛配置な」

しかもここで気づいたが、シエンはゴーレム作ってないしザウェル(NPC)は防具も装備してねぇ(最初のシナリオからここまで、購入せずにきていた)。

敵が四体全部前衛に出てきて挑む事は明白。
その半分(二人)は前に出なければいけないので、PC側は本来後衛のシエンかザウェル(NPC)を前に出し、見殺しにする必要が出て来るだろう。

GM「しゃあないな。先制判定は1足りなかっただけだろ? まだ1ラウンド目が始まる前だし、ザウェルが【運命変転】使えばPC側が取れるんだから使った事にしとけ」

シエン「え? 【運命変転】て1シナリオ1回じゃなかったっけ。ここで使うべきかな」

GM「1日1回だぞ。お前の種族も人間なのに何を勘違いしてんだ」

というわけでPC側が先攻という事になった。
敵4体を長兄サグウェン単独で食い止める事になるが、まぁ相手よりレベルも高いしそうすぐにはやられないだろう。

戦闘開始。
PC側は全員後衛から開始。
セルジオはシエンが主動作で起こす。

GM「毒の後遺症はまだ残っているので、あらゆる行為判定に2点のペナルティーがある……とシナリオにはあるな」

書いたの俺だけど。
仕方ないのでそれを【キュア・ポイズン】で治療し、サグウェンとセルジオの二人が敵に突撃。

竜に乗ってないのでいつもより戦闘力は落ちている筈だが、ダイス目が順調で、特に危なげなく勝利。
敵の【全力攻撃】が全部避けられたからね、仕方ないね。

戦利品を剥いだ後、PC一同は宿屋の親父に詰め寄ろうとする。

セルジオ「宿屋の親父はどこだ!? 逃げたのか?」

GM「刺客の覆面はぐと、その一人が親父だよ」

親父は「金で雇われて魔がさした、助けてくれ」と命乞い。金を受け取る筈だった場所は……PC一同が向かっている山中だった。
そこに昔の遺跡があるらしい。

山中の遺跡

翌日、PC一同は山の中へ入っていく。
地図に記された場所は、遠目には大きな岩がゴロゴロしているだけだ。
だが現場に行ってみると、大岩の隙間に地下への階段が隠されていた(判定無しで発見)。

地下へ降りていくと、人工の部屋に着く。
7 PC達が来たのは1番の部屋。
南には壁が無く、通路に直に続いている……のだが、通路には床が無い

しかし中空に支えられるレールがあり、PCの眼前には全員が竜ごと乗れるゴンドラが一台。
もちろん、これに乗れと言う事だ。

セルジオ「でもレールがあるんだから、その上は歩けるだろ?」

GM「歩けないとシナリオに書いてあるな。歩けないぞ」

セルジオ「……」

サグウェン「でも俺の竜は飛べるから、俺は乗らなくていいよな?」

GM「それはそうだが、まぁ説明を聞け」

警戒するのはわかるが、残念ながら無駄な事だ。

仕方なくゴンドラに乗りこむPC一同。
ちょっと調べた結果(判定無し)、このゴンドラはこの迷宮を移動するためのモノレールである事、そして移動に使われるエネルギーが全く無い事がわかる。
動力が断線してて、動かないのだ。

シエン「ええ? どうすれば?」

だが非常用の動力があるので、それを使えばゴンドラは動く。
非常動力はいわゆる自転車の形をしており、これを死ぬ気で漕いで発電する事で、数トンのゴンドラを動かす電力を供給する事もできるのだ。

なおこれにより、発電したPCはHP最大値が1d6減少する(回復は数日の休息の後……つまりこのシナリオ終了後)。
ただし目標値13の生命抵抗判定に成功すれば、減少は出目の半分で済む。しかも端数切捨てなので、出目が「1」なら減少値は「0」だ。

1回の判定(と最大HP減少)で移動できるのは、部屋から部屋への一度のみ。
多くの部屋をぐるぐる廻ると最大HPがどんどん削られていくという、心理的な圧迫感を狙ったダンジョンである。

こうして回復不可能ダメージと付き合わされるダンジョン巡りが始まった。

セルジオ「仕方ないな……。じゃあ俺から漕ぐとしよう。よいしょ」

判定の結果、彼の最大HPが2点減少。

GM「よし、じゃあ好きな部屋まで漕げ。隣だろうが反対側だろうが、1回の移動は1回だからな」

なお、1番の部屋以外はちゃんと扉があるので、目の前を通り過ぎるだけでは何がある部屋なのかはわからない。

サグウェン「じゃあどこから入ればいいのかわからないじゃないか」

GM「まぁ最初の何回かは感で選ぶしかないな」

よって発電担当した者が適当に選ぶ事にする。
セルジオが選んだのは3番の部屋。

そこはかつて図書室か資料室だったらしく、いくつもの本棚が並んでいる。
しかし中身がごっそり持ちだされ、めぼしい物は何も無い。

シエン「ハズレですな」

何も無いだけの部屋でもPC達にダメージが蓄積される、イカすダンジョンだ。

というわけで次の部屋へ。
次の発電担当を、最大HPと相談しながら決める。

セルジオ「うん、また俺だよね」

HPだけならサグウェンの方が高いのだが、前衛で回避力もセルジオほどでは無い……という事で今回は免除された。
助け合いの精神が美しくて涙。

次に選んだのは8番の部屋。
扉を調べて見ると、魔法文明語で『リフレッシュルーム。効能・疲労回復。利用グループはメタルカードを入れてください』と書いてあり、カードを差し込むスリットが一つ。

シエン「ここで減少した最大HPを回復できると見た。……カードがどこにあるのかわからないけど」

ぐるぐる周ってりゃじきに見つかるだろ。
それは今じゃなかっただけの事だ。

次はシエンが発電機を漕ぐ。
次は部屋9。

まぁここも、本が持ちだされた資料室だったんだが。

連続で無駄足を踏みながら、どんどんHPを削って部屋を巡るPC一行。
そろそろ良くも悪くも何かが起きないと倦怠感でダレてくる。
まぁ実際のゲームプレイなんてこんなもんだ。ダンジョン巡りなんぞで都合よく緩急ついたりしねぇよ。

次は部屋10へ。
ここでついに宝箱を発見!
罠(スタナー。麻痺毒により、長時間、器用度と敏捷度が減少)を解除し、蓋を開けると中には金品と魔法文明語の文字で何かが書かれた羊皮紙が入っていた。

シエン「その字は読めるけど、何かって何?」

GM「それがわからない。意味のある文章ではなく、文字が羅列してあるのだ。何かの暗号かもしれんが、今この場でわかる物ではない……と思ってくれ」

今は金品を背嚢に入れ、前進あるのみ。

後衛二人と回避特化の次男、三人でじゅんぐりに発電機を漕ぎ続ける一行。
部屋11へ入る……いや、入ろうとする。

だが扉は開かず。
その表面には『暗証番号を入力してください』と書かれて、キーボードらしき物もあった。

セルジオ「もしかして……さっきの意味不明文字列?」

ほう、なかなか冴えている。
さっそく入力する一行。すると……

GM「『この暗証番号は別の物です。この部屋の暗証番号を入力してください』と、親切なお報せが表示されるぞ」

残念。暗証番号もそれを使う扉も、一個では無かったのだ。

またまた頑張って発電機を漕ぐ一行。
隣の部屋12へ入って見る。
NPC(スカウト担当)に、音や罠を調べさせ、何も無さそうだと判明してから入室。

GM「部屋の中には魔法陣があるな。お前らが入ると、重々しい起動音とともに光り輝き、モンスターを召喚するぞ。戦え」

サグウェン「聞き耳とか無意味だろ……ひでぇ」

しかしまぁ敵は全然ひどく無い。ブロブとかダグウィとか、魔法生物連合だが、敵のレベルはPC一行より低めだ。
このダンジョン、最大HPが減っていく事を前提に敵を配置しとるからね。

しかしHPが減らされているとはいっても、まだまだ余力はあったPC一行。
順調に敵を倒し、勝利する。

GM「だが悪い報せもある。この部屋、敵が出るだけで他には何も無いんだ」

仕方ないので戦利品を漁る一行。
ここまででこのダンジョンの部屋を半分は調べたんだが、どうにもハズレばっか引いてる感があるな。

他の三人が段々弱ってきたので、次はサグウェンが発電機を漕ぐ。
選んだ部屋は4番。
中には宝箱があった。
罠(冥界波。一人のHPを「0」にする)を解除し、中を見る。
金品がいくらかと、金の板金が一枚。
部屋8に入るためのアイテム【メタルカード】である。

GM「なお、このカードには本物の金も使われている。持って帰って売り飛ばせば現金(500ガメル)になるという事だ」

回復地点をあえて使わない事で、入手できる金が少し増える。
PCらも多少は悩むだろう。

次に選んだ部屋は5番。
ここの扉も、暗証番号入力を求める物だった。

セルジオ「よし、今度こそ入力!」

今度は開いてくれる扉。
中は……やはり本棚が沢山並んでいる部屋。
案の定、本は持ちだされているが、この部屋にはまだ何冊かの本や資料の束が残されていた。

内容は……この遺跡を造った者達の残した記録だった。

この遺跡は、かつてこの地を治めていた魔法王の計画によって建てられた物である。
計画の目標は、王国で使役・運用する新たな魔物の開発。
ここら一帯では、竜族に目をつけ、新種の竜を交配・改造によって産みだそうとしていた。

が、計画が終わる前に魔法王国の終焉が来てしまう。
この地も施設も、当然のように放棄された。

しかし……計画の途中で生み出された試作品種達は生き残った。
竜といっても能力の低い物達で、容易に開発できるからこそ多数造られた実験体達。
最終目標・竜族の戦闘力と知能を持ちながら制御・改造が容易な種へと至るための、足がかりにすぎなかった彼らだが、放棄された後に施設を抜け出し、この地一帯へ住みついた。

研究・実験のため、この地が生態系をいじられていた事も追い風となった。
三千年の間に、実験体達はこの地の生態系の各ニッチに食い込み、完全に根付いたのである。

GM「……という事だ。まぁ施設放棄後の事は記録されているわけでなく、現状と照らし合わせての結論だが」

ようやく背景設定に食い込む部分へ辿り着いた。
後はこのダンジョンを突破してもらうだけだが、そう上手くいくかどうかは怪しい所だ。

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