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2016年11月10日 (木)

ブラッドソードリプレイ4-11 決戦!

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:7 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ2個+2 精神力:7 機敏度:8 生命力:43
装備:ロジ・スカイランナーの剣 チェインメイル(鎧強度:4) 魔法の弓 矢筒(矢:2本) 金貨袋(所持金100) 金貨袋(所持金100) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 食糧一週間ぶん 金色の球

3ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:7 戦闘力:8 打撃力:サイコロ3個+2 精神力:8 機敏度:7 生命力:36
装備:ヘラクロスの戦斧 魔法の斧 シルバープレート(鎧強度:5) 魔法の弓 矢筒(矢:1本) 盾の御守り(鎧強度+1) 香油のびん 食糧一週間ぶん 魔法のパン 

Photo_2ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:7 戦闘力:7 打撃力:サイコロ2個+1 精神力:8(+1) 機敏度:7 生命力:36
装備:剣 スタッドレザー(鎧強度:3) 魔法の指輪(精神力+1) 琥珀の火口箱 鉄の鈴 聖アシャナクスの十字架 食糧一週間ぶん T字型の十字架 金の巻物 司祭長の杖

これまでのあらすじ

レジェンドという世界で「生命の剣」ブラッドソードを求めて旅する三人。
放浪の末に剣は完成したが、宿敵によって黄泉の国へ持ち去られてしまった。
それを取り戻すべく、三人は冥界へと乗りこみ、案内人とともに、ついに最深部へ辿り着いた。

テツヤ「で、決戦か。死の天使とやらが話のわかる奴なら別だがな」

ディアブロ「わからない奴でも、近接攻撃しかできない単体敵ならなんとかなるぜぇ」

ミヤ「そもそも死の天使さんてどんな人なの?」

それは次の項目を読めばわかる。

【262】

アザレルは山のように大きな、裸の巨人だった。
肌はあくまでも黒く、顔には白い目隠しをしている。
前の地面には巨大な剣が突き立ち、やつはその象牙の柄に、大きな手を置いている。

テツヤ「全裸の巨大黒人剣士か。想像してたのとちょっと違ったわ」

ミヤ「髪の長い女の人じゃないかと思ってたよ」

ディアブロ「頭に六枚の羽根だと思ったんだがねぇ」

彼こそ死の天使なのだ。
その顔は醜いものではなかった。
身体には、天にも届くような大きな羽根が生えている。
羽根にはクジャクの羽根に似た、無数の目の模様がある。
伝説によれば、あの目は一つ一つが人間を表わしているのだ。
人間が一人死ねば、一つの目が閉じられる。
すべての目が閉じられる日、それこそ最後の審判の日なのだ。
そしてその日はもう遠くないにちがいない。
あいている目より閉じている目の方が多い。
すなわち、死者が生者の数をはるかに超えているのだから。

テツヤ「あん? この世界、生まれるペースよりも死ぬペースの方が早いのか? 一日1000人死ぬから1500人生まれるんじゃねぇのかよ」

ミヤ「それは日本の神話だから、アザレルさんの管轄外なんじゃないかな」

ディアブロ「レジェンド世界はじきにヤマト人しかいなくなるってわけだぜぇ」

そんなバカな話を他所に、コーデリアが一緒かどうかを問われる。という事はやはり、姿が消えているだけでコーデリア嬢は存在しているのだろう。
というわけでコーデリアが同行しているものと判断した。

【150】

コーデリアがはじめて口を開いた。
夢からさめたように彼女はいった。

「ここはどこ? 私はどうしたのかしら?」
彼女は冷たい風に身体をふるわせた。

ミヤ「あ、正気に戻ったみたい! やっほー!」

テツヤ「エンタシウス爺さんの愛で心が戻る展開じゃなかったのか」

ディアブロ「それより、現状を教えてあげなくていいのかね?」

「こわがることはありません」
旅人(トラベラー)がいった。

「私が人間界へ連れ戻してさし上げますから。戻れば記憶もすぐに返ってきます」

私が連れ戻す?
いったいどういうつもりでそんなことをいうのだろう?

ミヤ「人間界へ旅人さんも一緒に帰るんでしょ?」

テツヤ「そいつ、もう死んでて帰れないんじゃなかったのか」

ディアブロ「コーデリア嬢を冥界の出口まで送ってやるって事かねぇ。俺達の存在を完全に無視した話になるが」

おそらくその通りで、旅人(トラベラー)はここでプレイヤーキャラクター一行がいなくなる事を前提に話しているのだ。

【169→325】

ここで以前、冥界について不審な事をメモした内容を確認される。
それが旅人(トラベラー)の事で、かつその正体がわかっていれば……

【468】

旅人(トラベラー)は冷笑を浮かべてふり向いた。
「俺の目的はお前らを、この黄泉の国で永遠に朽ち果てさせることだ。まだ俺の正体がわからないのか? 最後の最後に復讐を果たすため、お前らが黄泉の国の危険を無事にくぐり抜けるように手伝いをしてきたこの俺が?」

ここまでにいくつかの項目で、断片的なヒントが記されていた。
東洋のヤマト出身だとか、サモンの神殿で呼ばれても出てこないだとか……。

テツヤイコンだろう。あいかわらず口の減らないやつだ」

「ではわかっていたのだな」
やつは帽子とマントを払いのけた。

「それでは、これには気づいていたか?」
やつはマントの下の背中に隠していた剣を取り出した。
宝石のちりばめられた柄とさやは、まちがいなくブラッド・ソードだ。
イコンはそれを後ろに放り投げた。

「戦いには向かん。バランスが悪くてな」
やつは吐き捨てるようにいった。
そして仕込み杖からスラリとした細身の剣を引き抜いた。

「俺はこちらのほうが好きなのだ。では、切れ味をごらんいただくとしようか……」

テツヤ「ブラッド・ソード! ずっと持ち歩いてやがったか!」

ミヤ「でもわざわざ手放すなんて……ナメプって奴なのかな?」

そうでもあり、そうでも無し。ともかく戦闘準備。
ここでのバトルオーダーは1=ミヤ、2=テツヤ、3=ディアブロとする。
また所持品を少し入れ替えておいた。
そして今回、ディアブロが準備する呪文はレベル1の【白い火】である。

ディアブロ「主に位置と距離が理由だぜぇ」

【121】

413 イコンは嬉々とした表情でこちらに向かってきた。
「決着をつけるには最適の場所ではない?」
やつが叫んだ。

「ああして死の天使も見守っている。さあ、覚悟しろ」

なんと思い上がった男だ!
アザレルは我々人間が足元にもおよばぬ神の使いではないか。
それをつまらぬ果し合いの見物人に見立てるとは!

テツヤ「まぁ俺は嫌いな発想じゃねぇな」

ミヤ「でもアザレルさんから見たら、こんな所で何やってんのって感じだよね」

イコン(I)
戦闘力=9 精神力=9 鎧強度=0
生命力=55 打撃力=サイコロ五つ 機敏度=9

注:イコンに盲目的服従の魔法は通じない。
やつは四つの魔法を使う。
ラウンドごとにサイコロを1つふって彼の出方を決定せよ。
1~3なら剣で攻撃してくる。
4~6なら魔法を準備もしくは唱える。

やつの魔法は以下のとおり

(1)コンセントレーション―(レベル1)この魔法はイコンの力を増し、打撃力はサイコロ六つになる。4ラウンド間有効で、この魔法に成功した場合、この間、やつは他の魔法を使うことはない。相手が一人か二人の場合、この魔法を使いたがる。

(2)光―(レベル2)全員にサイコロ1つ+4のダメージを与える攻撃魔法(鎧強度は有効)。相手が三人以上の場合のみ使う。

(3)不可視―(レベル3)4ラウンド間、姿が消える。その間は、こちらの戦闘のサイコロを三つふらなければならない(イコンが防御の行動を取った場合は四つふること)。

(4)投げ菱―(レベル4)一人の相手に六個の投げ菱が襲いかかる(サイコロを一つふって命中する数を決める)。投げ菱は一個につきサイコロ二つ分のダメージを与える(鎧強度は有効)。投げ菱は命中した者の体に突き刺さったままになる。これを抜くためには1ラウンドを要する。抜かなければ、1ラウンドごとに命中した投げ菱の数だけの生命力を失う。この場合鎧は役に立たない。

テツヤ「相手も遠距離攻撃できんのか。いつもの砲台オンリーな戦法は通じねぇな」

ディアブロ「というわけで、いつもとやり方を変えていくぜぇ」

B19_2 〇第1ラウンド
イコン:ミヤを攻撃。出目6で命中。ダメージ13(被害7、半減して最終的に4)。
テツヤ:E7へ移動。

ミヤ:イコンを攻撃。出目11で外れ。
ディアブロ:【金の巻物】を使用。

テツヤ「なんだそりゃ」

ディアブロ「2巻で拾ったアイテム。戦闘中に使えるんだぜぇ。指示された項目は……と」

【2巻278】
巻き物を広げ、そこに書かれた文字を読む。
まもなく、超自然の力が急激に増加するのを感じた。
空気が熱くなり、かん高い音がかすかに聞こえはじめた。
そして、どこからともなく白い稲妻が矢のように落ちてきた。
戦いの最中なら、これが敵の一人を直撃する。
そしてサイコロ五つ分のダメージを与える。
ただし、鎧強度は差し引くこと。

ディアブロ「ははっ、結構な威力」

巻き物はさらさらの白い粉に変わってしまった。

ダメージ15(被害15)。
テツヤ:ダブルアクションでE6へ移動。

ディアブロ「サイコロの目は不調だったぜぇ」

ミヤ「あたしもー」

テツヤ「俺は一気に間合いを詰めておく。次ラウンドからが勝負だ」

〇第2ラウンド
イコン:
ミヤを攻撃。出目5で命中。ダメージ17(被害11、半減して最終的に6)。
テツヤ:【鋼鉄の笏】を使用。ダメージ16(被害16)。

テツヤ「必中で威力も大きいんだが、射程距離が剣並みなんだよな……」

ミヤ:イコンを攻撃。出目8で命中。ダメージ9(被害9)。
ディアブロ:【司祭長の杖】を使用。

ミヤ「それは3巻で拾ったアイテムだね!」

ディアブロ「セブン・イン・ワンに使えば即死させる事もできたが、別の敵にもある程度の効果はあるんだぜぇ?」

【3巻166】
杖から炎が噴射され、敵はサイコロ四つ分の損傷を受ける
杖を消せ(エネルギーを出しきって、杖は灰になってしまった)。

ダメージ11(被害11)。

ディアブロ「ま、ダイスさまのご機嫌が悪いとどうしようもないねぇ」

テツヤ「期待値ならもう倒せてるんじゃねぇか」

次がイコン最後の攻撃である。

〇第3ラウンド
イコン:
テツヤを攻撃。出目8(合計9)で命中。ダメージ10(被害7、半減して最終的に4)
テツヤ:【鋼鉄の笏】を使用。ダメージ17(被害17)。撃破。

テツヤ「まぁ残り4点だったからな」

ミヤ「受けるダメージもびっくりするぐらい低かったね。T字型の十字架が強すぎる気がするよ」

被ダメージの低さはダイス目の酷さもあったが。
敵味方とも、ダメージが全然揮わない驚愕の塩バトルであった。

まぁ十字架強すぎは確かだ。
おそらく入手=勝ち確のアイテムとして用意されたのだろう。
二つとない宝だ、と項目に書かれていたのは、本当に文字通りの意味であった。

【52】

致命傷を受けて、イコンは固い地面にひざをついた。
過去二回の対決を見ても、死ぬ直前にやつは最後の気力を振りしぼって、こちらの目の前から姿を消すはずだった。
しかし今回は、やつはその手を使わなかった。

ミヤ「どうして? 使えない理由があるの?」

テツヤ「まぁ冥界のどこかに逃げたとして、俺らは地上へ戻るから再戦はもうできねぇし……それに、逃げる気にもならねぇのかもな」

ミヤ「?」

苦痛のうめき声を上げることもなく、やつは話しはじめた。
聞き取れないほどの小さな声だ。

「俺は……そちらを見くびっていたようだ。まえの対決から腕を上げたようだな。ここ数年、俺はただお前らを憎みつづけてきた……しかし今は本望だ。すばらしい……敵に……やられて……死ねるのだから……」

やつは、なんともいえない表情で、こちらを見つめながら口を閉じた。
しばらく待っても、やつはそれ以上何もいわない。
やつの身体に触れると、やつは事切れて地面にころがった。

テツヤ「ならねぇ、の方だったか」

ミヤ「……よくわかんない」

テツヤ「そういうもんだ、としか……な」

アザレルの羽根の目がまた一つ、まばたきをして閉じた。

ディアブロ「終わったようだぜぇ」

【28→194】

ブラッド・ソードは、落ちているマスへ移動すれば戦闘中に拾う事もできる。
距離の関係であまり有用な戦法ではなかったので、今回は拾わなかったが、その場合は戦闘後に入手となるのだ。

生命の剣、またの名をブラッド・ソードは、天使長アブディエルによって作られた。
この世で最高の力を持つ聖宝の一つだ。
世俗のレベルでいえば、
これを持つ者の戦闘力が3点増し、打撃力はサイコロ二つ分増す
もしも相手が死後の世界に生きるアンデッド種族の場合は、この剣の直撃は精神攻撃の効果もあげる。
すなわち、
この剣の直撃を受けたアンデッドは、精神魔法による攻撃と同じように抵抗を試みなければならない。
これに失敗すれば、たちまち死ぬ

ブラッド・ソードは他にも秘めた力を持っているが、それは使ううちにわかってくるだろう。

テツヤ「こりゃ強力だな。元の戦闘力が9点以上の奴が装備すれば、敵が防御しないかぎり必中かよ」

ミヤ「戦闘力・打撃力とも、今までのどの魔剣よりも上だね!」

ディアブロ「ようやく手に入れたぜぇ……で、死の天使どのはこれからどう出なさるかねぇ」

それは次回のお話。

(C)D・モリス O・ジョンソン 著 大出健 訳/富士見文庫

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