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2016年10月10日 (月)

ブラッドソードリプレイ4-5 地獄の一丁目

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:7 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ2個+2 精神力:7 機敏度:8 生命力:43
装備:ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 弓 矢筒(矢:6本) 金貨袋(所持金100) 金貨袋(所持金85) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 食糧一週間ぶん

3ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:7 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ2+2個 精神力:8 機敏度:7 生命力:36
装備:ヘラクロスの戦斧 鎧(鎧強度:3) 魔法の弓 矢筒(矢:6本) 盾の御守り(鎧強度+1) 金の巻物 司祭長の杖 香油のびん 食糧一週間ぶん

Photo_2ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:7 戦闘力:7 打撃力:サイコロ2個+1 精神力:8(+1) 機敏度:7 生命力:36
装備:剣 銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 琥珀の火口箱 魔法のパン 鉄の鈴 聖アシャナクスの十字架 食糧一週間ぶん

Photoスクリーボ

旅の途中で買われたカラス。

とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
飯は食っているようだが、そのぶんの費用は免除されるので詳細は不明。

これまでのあらすじ

レジェンドという世界で「生命の剣」ブラッドソードを求めて旅する三人。
放浪の末に剣は完成したが、宿敵によって黄泉の国へ持ち去られてしまった。
それを取り戻すべく、三人は冥界へと乗りこむ……。

テツヤ「変なワン公の腹にしがみついてな」

ミヤ「中東っぽい街から、エジプトっぽい冥界の入り方してるね」

ディアブロ「ごった煮こそ創作ファンタジーの醍醐味だぜぇ?」

そういやヨーロッパ風ファンタジーは掃いて捨てるほどあるし、和風ファンタジーや中華風ファンタジーてのも知ってるが、中東とエジプトはあまり見ないな。

なおピラミッドだけはファンタジー世界各所に多々建設されているようだ。
ピラミッド職人の仕事場は多元世界の壁を超えるという事か。

【408】

気がつくと、この世とは思われぬ岸辺に打ちあげられていた。
空は灰色がかった緑色で、イスラム寺院の丸いドームのようだ。
色のないかすかな光が、どこからともなく差している。

ディアブロ「心の声が届いたわけじゃないだろうが、いきなり中東風の主張が出てきたぜぇ」

テツヤ「エジプト系の入口じゃねぇのかよ。あのワン公、もういねぇし」

ミヤ「お出迎えもなしかー。冥界の裁判官みたいな人が審判する所とは、違うルートから入ったんだね」

小石の浜のすぐ向こうには、数十メートルの断崖が延々と、どこまでも続き、切り立つようにそびえている。
崖の上に、半分壊れたリング状の石の建造物が見える。
そこへ達するには、断崖をよじのぼるしか手はなさそうだ。

テツヤ「いきなりクライミングする前に、まず周囲を調べてみるか」

よって砂浜を歩くことにする。

【354】

小石の浜と見えたのは、おびただしい数の、小さな灰色の頭蓋骨が敷きつめられた浜だった!
ネコかネズミのような小動物の頭蓋骨だ。
そこを避けて、灰色の波が灰色の砂を洗う、波うちぎわを歩く。

ミヤ「小動物は冥界でも骨になったままなんだ。お掃除のおばちゃんとかいないのかな」

ディアブロ「骨だけしか無いとは悲しいねぇ。宝箱が脈絡なく置かれていてもバチは当たらないだろうに」

WIZ7にはありましたよ……初期レベルのキャラクターが即死する罠が仕掛けられた宝箱がね。
そこまでではないが、実はこの海岸も結構危険な場所だ。

ふいに足元の地面が崩れ、しめった砂の中にズブズブと太ももまで埋まってしまう。
必死にもがいて、固い頭蓋骨の浜にはいあがる。
両足に、凝固しかけた血がこびりついている!
恐怖のあまり、胸がむかつく。
これは自分の血ではない。
けがなど、どこにもしていない。
しかし砂浜には、こちらの重みによってぱっくり口をあけた真っ赤な裂け目が、あちこちに開いていた。
まるで傷口のようだ。

テツヤ「結局は骸骨しか足場が無いのかよ!」

ミヤ「あ、なんか出てきた」

ぬれた砂の中から、骸骨のような人影がはい出してきた。
黄色い骨からは赤い血がしたたり、空っぽの目の奥に、真っ赤な火が燃えている。

テツヤ「いよいよ戦闘ってわけかい。4巻はここまでチャンバラなしで来たが、流石に地獄の入口で平和な観光旅行とはいかねぇな」

スクリーボ(しかし逃げ道はあるゾ。そしてこの骸骨を倒しても、何ももらえはしないのダ)

今ならまだ断崖にかけ寄って、よじのぼることができる。

というわけで、実入りの無い戦いからは逃げる事にした。
負ける相手でも無いが、面倒臭いだけではやる甲斐が無い。

【536】

断崖は思ったより高く、よじのぼるのは容易ではなかった。
何度か足をすべらせたり、手をかけた岩がくずれ落ちたりして、あやうく、はるか眼下の岩に叩きつけられるところだった。
死ぬ……考えてみれば妙な話だ。
死の天使アザレルの治める世界で死んだ者には、いったいどんな運命が待っているのだろう?
忘却か。
おそらくそんなところだ。
それとも、もっと恐ろしい運命が待っているのだろうか。
しかし、その答えだけは、ぜひとも知らずにすませたい。

ミヤ「容易じゃないしあやうく死ぬところだったけど、判定無しでどんどん登れるね!」

どこまでか?
無論、上までだ。

【310】

断崖をよじのぼっているあいだは、時間のたつのがおそろしくおそかった。
ようやく崖の上にたどり着き、感謝の祈りを捧げる。
しかし、こんなところでは祈りなどむだかもしれない。
風にのって腐敗臭が漂ってきた。
凍てついたような空を見上げると、死んだカモメのような醜い化け物が二、三羽、ギャーギャーと鳴きながら狂ったように飛び回っている。

ミヤ「あれも不死の魔物なのかなー。それとも外見がちょっと変わってるだけのカモメなのかな?」

テツヤ「まぁ襲ってこねぇならいいだろ。それより、ここらには何か無いのか」

ディアブロ「あの建物ぐらいかねぇ?」

半壊した石のリングを近くから眺める。
おそらく最初は完全な円形だったのだろう。
幾世紀を経て、上部のアーチがくずれ落ち、今のような姿になったにちがいない。

ミヤ「よし、調べに行ってみよう!」

【223】

こちらの接近を察したかのように、壊れたリングの両端からかすかな光が出はじめた。
そして耳をつんざくような音があたりを包んだ。
カモメのような化け物は、ギャーギャーと鳴きながら、海の向こうへ飛び去っていった。

ディアブロ「そしてここで、魔術師は【予言】の魔法を使う事ができるぜぇ」

テツヤ「だいたい危険無しでかけられる魔法だったな。やってみろ」

【315】

Photo_2 (魔術師)
ありがたいことに、死の世界でも魔法はちゃんと使えるようだ。

ディアブロ「よぉし、見えるぜぇ」

時のカーテンの向こうに、大きな化け物と戦う自分の姿が見える。
馬の頭を持つ化け物は、透明な戦棍を振り上げていた。
その先の未来を見ようと努める。
化け物を倒すと、すばらしい宝を手にしていた……。

ディアブロ「戦利品ありの戦闘ってとこかねぇ」

映像は消えた。
再び現在に戻る。
もっとも、この世界で時というものに意味があるのかどうかは疑わしかった。

ディアブロ「敵は単体のようだぜぇ。上手くいけば無傷で余裕だな」

テツヤ「また延々と遠距離攻撃を飛ばす戦法か……。まぁ利益には変えられねぇが」

というわけでディアブロに【ネメシスの電光】を準備させ、バトルオーダーは1=テツヤ・2=ミヤ・3=ディアブロに決める。
後は乗りこむだけだ。

【163】

45_2 光はどんどん強くなってくる。
たまらなくなって目を手でおおう。
光が消えると、リングの前に巨大な化け物が仁王立ちになっていた。
頭と下半身が馬で、胴体と腕は人間の姿をした怪物だ。
身体は黒大理石ででき、カッと見開いた金色の一つ目が、こちらをにらんでいる。
手には透明な戦棍がにぎられている。

テツヤ「来やがったな。やってやろうじゃねぇか」

「俺はテュフォンだ」
そいつがいった。
「現世からやってきた者にとっては、厄介な相手だ。俺を倒さなくては旅を続けられない。ところが俺は負けを知らない。どんなつわものも、このメイスの一撃には敵わないのだ!」

ミヤ「あ、この人、喋れるんだ」

ディアブロ「とはいえ向こうさんもやる気満々だぜぇ」

そのとき、テュフォンの石の身体全体にひびが入り、やつはあっという間に粉々に砕けてしまった……。

テツヤ「は……?」

ミヤ「いきなり死んじゃったよ、あの人」

ディアブロ「予言だと戦いになっていたはずなんだがねぇ?」

【398】

何が起こったのか、見当もつかなかったが、ひとまずホッとする。
そのとき、再びやつが、目の前の地中から飛び出してきた。

ディアブロ「おっと、予言は外れてなかったぜぇ」

テツヤ「なにぃ!?」

「早く慣れることだな」
やつは雷がとどろくような声で笑いながらいった。
「死の王国では、目に見えるものを何ひとつ信じてはいかんのだ」

やつはいきなり、メイスを振り下ろした。
バトルオーダーが1番のキャラクターは、この一撃を受けて
15点の生命力を失う(鎧強度は有効)。
生き残った者は、やつと戦うしかない。

テツヤ「痛ぇ! なんだこの無理矢理な不意打ちイベントは! 無傷どころか強制ダメージかい!」

ミヤ「叔父ちゃんがいきなり3割もっていかれたよ!」

スクリーボ(そのうえ、コイツは能力値もかなり高めなのダ)

B17 巨人テュフォン(T)
戦闘力=8 精神力=8 鎧強度=3
生命力=70 打撃力=サイコロ6つ+1 機敏度=6

ミヤ「機敏度だけは低いね、この人」

ミヤとディアブロが機敏度同値なので、サイコロをふってどちらが先に動くか決める。
ミヤ=6、ディアブロ=5だったのでミヤが先に動く。

テツヤ「味方同士での先行争いって意味あんのか」

ディアブロ「まぁルールだしねぇ」

〇第1ラウンド
テツヤ:防御。
ミヤ:C3へ移動。
ディアブロ:D3へ移動。
テュフォン:テツヤを攻撃(防御されているのでサイコロを3個ふり、盗賊相手なので+1する)。合計11で失敗。

テツヤ「そうそう何度も殴られてたまるか」

そして攻撃を受けるのはこれで最後だ。

〇第2ラウンド
テツヤ:B6へ移動。
ミヤ:C2へ移動。
ディアブロ:D2へ移動。
テュフォン:距離的にテツヤを追いかける。B5へ移動。

これで勝負あり。
後はテツヤがテュフォンの周囲を逃げ回り、ディアブロが【ネメシスの電光】を飛ばすだけだ。
13ラウンドかけて3発の電光を浴びせ、テュフォンは粉々になった。

ディアブロ「単体近接型への戦法は冥界でも安定だぜぇ」

テツヤ「正直、まともに戦うにはリスクが大きい相手だしな」

【61】

テュフォンは再び砕け散った。
だが今度は、元の姿に戻らなかった。
あとにはやつの目だけが残った。
固い水晶でできた、子供の頭蓋骨ほどの大きさの
金色の球が、ギラギラ光っている。
欲しければ、これを持っていけ。

テツヤ「これが素晴らしい宝って奴か?」

ディアブロ「痛い目も見たんだし、持っていくかねぇ」

ミヤ「叔父ちゃんのケガを治しておくよ。1点ずつの回復をサイコロ6回まとめふり~」

あっさり全快した。

テツヤ「よしよし、相変わらず有能だぜ。さて、次はどこへ向かうかだが……」

空がごろごろと鳴っていた。
いや、空が鳴っているのではない。
あれは馬のひづめの音だ。
姿のない馬の一団が、雷のようなすさまじい音を立てて押し寄せてくるのだ。
ガラスにひびの入るような音がしたかと思うと、近くの枯れ草の上にひづめの跡が現われ、煙が立ちのぼった。見守るうちに、ひづめの跡の数は次々とふえていく。
ひづめの跡は内陸部へと向かう一本の道になった。

テツヤ「……こっちに行け、という事だろうな」

ミヤ「よし、行ってみよう!」

さっそく卑怯攻撃をかます敵に出くわした冥界探索。
はてさて、この先はどこで何が待ち受けるのか。
それは次回のお話。

(C)D・モリス O・ジョンソン 著 大出健 訳/富士見文庫

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