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2016年10月15日 (土)

ブラッドソードリプレイ4-6 案内人

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:7 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ2個+2 精神力:7 機敏度:8 生命力:43
装備:ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 弓 矢筒(矢:6本) 金貨袋(所持金100) 金貨袋(所持金85) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 食糧一週間ぶん 金色の球

3ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:7 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ2+2個 精神力:8 機敏度:7 生命力:36
装備:ヘラクロスの戦斧 鎧(鎧強度:3) 魔法の弓 矢筒(矢:6本) 盾の御守り(鎧強度+1) 金の巻物 司祭長の杖 香油のびん 食糧一週間ぶん

Photo_2ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:7 戦闘力:7 打撃力:サイコロ2個+1 精神力:8(+1) 機敏度:7 生命力:36
装備:剣 銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 琥珀の火口箱 魔法のパン 鉄の鈴 聖アシャナクスの十字架 食糧一週間ぶん

Photoスクリーボ

旅の途中で買われたカラス。

とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
飯は食っているようだが、そのぶんの費用は免除されるので詳細は不明。

これまでのあらすじ

レジェンドという世界で「生命の剣」ブラッドソードを求めて旅する三人。
放浪の末に剣は完成したが、宿敵によって黄泉の国へ持ち去られてしまった。
それを取り戻すべく、三人は冥界へと乗りこんだ……。

テツヤ「乗りこんだはいいが、どこへ行ったもんだかわからねぇな」

ミヤ「テュフォンを倒したら出てきたひづめの跡があるよ。これについて行けばいいじゃないかな?」

他にアテも無いので、三人はこの変な道を歩いて行く事にした。

【154】

硫黄の臭いのする煙をあげるひづめの道は、陰気な霧にとざされた谷に下っていく。
スゲやヒースの茂みの向こうに、こちらをうかがっている目があるような気がする。
しかし生き物の姿は見えない。

テツヤ「そもそも『生き物』がいるのか? 冥界だろ、ここ」

ミヤ「もともと冥界で生まれた生き物なら、一度も死んでないから生き物だよ」

ディアブロ「冥界にいるけど種族がアンデッド以外のモンスターなんぞ、ファンタジーゲームには佃煮にするほど居るぜぇ」

テツヤ「そんなもんなのか……」

道は古い墓の集まる場所にさしかかった。
苔むした石をてっぺんに載せた墓丘がうずくまるように並び、筋肉の盛り上がった肉食獣の肩を思わせた。

テツヤ「で、生き物がいるなら墓場もあるのは道理って事か。でもこれ、多分モンスターが出るだろ」

ミヤ「冥界で生まれて冥界で死んだ住人さんが冥界で不死者になってもおかしい事は無いよね」

テツヤ「なんかもう冥界って名前の隣国ぐらいの感覚だな……」

地面の底からうめき声が聞こえた。
墓の一つの上に載った石がカタカタと音を立てはじめた。
別の墓からは霧が激しく噴き出した。
墓の住人がこちらに気づいて、深い眠りから目をさましたのだ。

ディアブロ「ご期待に応えてくださったようだぜぇ?」

ミヤ「はいはーい! ここで僧侶が行動をおこす事ができるから、私がやるよ!」

3【229】

  (僧侶)

亡者(ワイト)たちがあちこちで息を吹き返そうとしていた。
やつらが墓の中で生き返るまえに、一掃してしまわなければならない。
墓は七つだ。
墓一つに対してサイコロを二つずつふれ。
出た目が9以上なら、亡者は滅び、墓からはい出して襲うことはない。
何人の亡者を追い払うことができたかを確認せよ。

7回の挑戦の結果、3体の敵を戦闘前に追い払う事ができた。

ミヤ「冥界のお墓の中で生き返ったアンデッドを3体滅ぼしたよ!」

テツヤ「死んでんのか生きてんのか、そいつら混乱して頭が爆発したんじゃねぇだろうな」

ディアブロ「生き残った4体と次の項目で戦闘だろうし、俺は呪文を準備しておくぜぇ」

数が多いので、ここはネメシスの電光ではなく【雷撃】を準備しておく。

46 【154】

土まんじゅうの墓が盛り上がり、ぱっくりと口をあけた。
かびくさい臭いが立ちのぼり、古代の衣装を身につけた七人の亡者がはい出してきた。
灰色の顔が憎しみにゆがんでいる。
そして銀色の剣の切っ先をこちらに向け、声をそろえて歌いはじめた。

「温かい血よ、力みなぎる筋肉よ、冥土はおまえたちを迎え入れはしない。ここは死者が大手をふるい、歩きまわる土地。生者はおとなしく眠れ」

やつらは前進してきた。
射撃の行動を選べるキャラクターは、先手を打って、一度だけ攻撃できる。

ワイト(W)
戦闘力=7 精神力=8 鎧強度=2
生命力=15 打撃力=サイコロ1つ+1 機敏度=6

僧侶が悪霊払いを使って亡者を一人でも倒している場合は、人数を調整せよ。

ミヤ「誰から消せって指示はないね。好きな相手を倒した事にしていいのかな?」

テツヤ「多分そうだろ。ここはディアブロに近い奴を……」

ディアブロ「いや、こっちには呪文と飛び道具があるぜぇ。ここは距離の近い奴から消して、敵が近づく間にできるだけ弱らせ、後に位置調節して迎え撃つ……てのが得策だと思うがねぇ?」

ミヤ「じゃそうしよっか」

B-2、B-5、G-4のワイトを消去。

馴れぬ土地で逃げようとしてもむだだ。

ディアブロ「逃亡は許されないらしいぜぇ?」

テツヤ「やるしかねぇな。個々は大した事のない相手だし、なんとかなる筈だ」

ミヤとディアブロは、ミヤが先に動く。
ワイトは適当にA~Dと区別しておく。

B18_2 〇先制射撃
テツヤ:ワイトAに射撃。出目9で外れ。
ミヤ:
ワイトBに射撃。出目6で命中。ダメージ6(被害4)。

〇第1ラウンド
テツヤ:ワイトAに射撃。出目12で外れ。
ミヤ:ワイトBに射撃。出目2で命中。ダメージ3(被害1)。
ディアブロ:雷撃の呪文を詠唱。出目5で失敗。

ワイトA:G-2→F-2へ移動。
ワイトB:G-6→F-6へ移動。
ワイトC:E-8→D-8へ移動。
ワイトD:B-8→B-7へ移動。

〇第2ラウンド
テツヤ:ワイトAに射撃。出目2で命中。ダメージ1(被害0)
ミヤ:ワイトBに射撃。出目5で命中。ダメージ4(被害2)
ディアブロ:雷撃の呪文を詠唱。出目7で失敗。

ワイトA:F-2→E-2へ移動。
ワイトB:F-6→F-5へ移動。
ワイトC:D-8→D-7へ移動。
ワイトD:B-7→B-6へ移動。

〇第3ラウンド
テツヤ:ワイトAに射撃。出目5で命中。ダメージ6(被害4)
ミヤ:ワイトBに射撃。出目64で命中。ダメージ7(被害5)
ディアブロ:雷撃の呪文を詠唱。出目3で成功。ワイトAに
ダメージ9(被害7)ワイトBにダメージ12(被害10)。撃破ワイトCにダメージ14(被害12)ワイトDにダメージ5(被害3)
ワイトA:-2→D-2へ移動。
ワイトC:D-7→D-6へ移動。
ワイトD:B-6→B-5へ移動。

〇第4ラウンド
テツヤ:ワイトAに攻撃。出目10で外れ
ミヤ:ワイトCに射撃。出目6で命中。ダメージ7(被害5)。撃破。
ディアブロ:白い火の呪文を準備。

ワイトA:テツヤを攻撃。出目7+1で外れ
ワイトD:B-5→C-5へ移動。
テツヤ:ダブルアクション。
ワイトAに攻撃。出目7で命中。ダメージ13(被害11)。撃破

〇第5ラウンド
テツヤ:ワイトDに射撃。出目10で外れ
ミヤ:ワイトDに射撃。出目12で外れ
ディアブロ:D-5
→E-5へ移動
ワイトD:C-5→D-5へ移動。

〇第6ラウンド
テツヤ:ワイトDに射撃。出目8で外れ
ミヤ:ワイトDに攻撃。出目7で命中。ダメージ5(被害3)
ディアブロ:
白い火の呪文を詠唱。出目7で成功。ワイトDにダメージ12(被害10)。撃破。

ディアブロ「運が絡んだが、また無傷で勝利だぜぇw」

テツヤ「チッ……攻撃はずしまくったわ」

ミヤ「どんまい、おじちゃん。あたしも矢があと1本しかないよ」

まぁ距離があると有利なパーティではある。
何か使える物を持っていないか、敵が出てきた墓を覗いてみる事にした。

【30】

四つの墓からは、獣の皮の切れ端と、すっぱくなったワインのびんしか見つからなかった。
欲しければこれを持っていけ。

テツヤ「いらんな、これは」

五つめの墓にはもう少しましなものがあった。
ワインのびんの下から細長い
銅の杖がみつかった。
六つめの墓からは、さらに値打ちのありそうな
鏡を張った盾が出てきた。
ちょうど英雄ペルセウスがメデューサを倒すのに使ったものに似ていた。

ディアブロ「杖は俺が貰おうかね。これでも魔術師なんで」

期待しながら、最後の七つめの墓におりていく。
しかし期待ははずれた。
そこには古代の
オボル銅貨の入った箱が一つあるだけだった。
欲しければ各自の金貨袋に何枚かつめていくがいい。
もちろん金貨より値打ちはぐっと低いが。

テツヤ「金貨袋に空きがあるから、ここに人数ぶん入れとくぞ」

墓の外に出て、亡者たちの鎧を調べる。
古代エンフィドールで好まれていたタイプの鎧だ。
これが欲しいキャラクターは身につけてもいい。
鎧強度は2だ。

ミヤ「鎧を無くしてる人は、これを持っていけって事だね。私たちには要らないけど」

取る物をとって、三人は再びひづめの道を先へ進む事にした。

47 【111】

行く手には、赤い斑点の浮いた緑色の石碑が立っていた。
土台部分に、腐食した銅板がはめこまれている。
泥と苔をぬぐうと、地図が現われた。
荷物に入っている巻き物の切れ端にこれを写しとる。
この地図を見直したくなることがあるかもしれないので、111というセクション番号をキャラクター・シートに記せ。
ついでにTABULAという暗号を書き添えよ。

ディアブロ「ここで荷物を全く持っていないと、突然、背負い袋の中から巻物が生えてくるんだぜぇ」

ミヤ「巻物を含めて荷物袋なんじゃないかな?」

テツヤ「そういうのいいから。ここからだと、村か神殿が近いからどっちかに行くぞ」

ミヤ「こういう時は村なんじゃないかな」

ディアブロ「コンピューターRPGなら、その村で新しい武具を新調するところだねぇ」

残念ながら高価で強力な武器が売っていたりはしないが、それでも村へ向かう事にする。

【265】

村にはまるで活気がなかった。
村人たちはものうげに断ちつくしたり、のろのろと動きまわっている。

テツヤ「この村人達も亡者なのか。あの世でどんな生活を送ってるんだろうな」

ミヤ「地上と同じ事してるんじゃない?」

ディアブロ「生きても死んでも生活が変わらないなら、生死の意味もずいぶんと薄いもんだぜぇ」

酒場を見つける。
酒場の主人と客たちは、動く元気もないようだった。
まばたきもせず、唇をなめることもほとんどしない。
それどころか、彼らは息すらしていないようだ。
酒場の主人の女房がだまったままうなづいて、ビールの入ったびんを差し出した。
ビールはよどんだ沼の水のような味がした。

テツヤ「本気で生前と同じ生活してんのか。つーかあの世にもビールはあるんだな」

ディアブロ「冥界大麦で造った冥界ビール、品質はがっかりクラス。悲しいねぇ」

ミヤ「大麦も死んだ大麦だからかも?」

「よそ者がここへ来ることは、めったにない」
カタウンターのそばに立っていた男がいった。
男の額には深い傷がある。
だが傷口のまわりについた血は、からからに乾いてさび色をしている。
男はこちらが傷を見ているのに気づいた。

「古傷だ」
男はいった。

「しかし、これが命取りになった」

ミヤ「死んでる人は毎日どこかにいるはずなのに、めったに人が来ないんだ?」

テツヤ「ビールが不味いから人が寄りつかないんだろ」

ドアがバタンとあいて、もう一人、男が入ってきた。
村人たちの目つきからすると、この男もよそ者のようだった。
男はゆっくりとした足どりでこっちに近づいてきた。
つば広の帽子の下で、目がギラギラと光っている。
男は古ぼけたマントを羽織り、肩には長い杖をかついでいた。
杖の端にはランプがぶらさがっている。

ディアブロ「言ったはしから訪問者だぜぇ?」

テツヤ「じゃあ次の訪問者は滅多の二倍ぐらいの期間、無しだな」

男は名を名乗った。
「私には生前、たくさんの名前があった。たとえばアガルモン、あるいはジステオス。この地にやってきてからも、最初のうちはウルティオと名乗っていた。今は旅人(トラベラー)で通っている。きみたちを、死の天使の元へ、お連れしよう」

こちらはあいまいな笑みを浮かべて答える。
テツヤ「それは興味深い。しかしなぜそんな役を引き受けようというんだ?」

「生前につくった借りを返すためだ。個人的な問題だがね。今ここで話しはしないが、いずれご説明しよう。ところで、食事はおすみかね?」

男はさびた銀貨を数枚、カウンターの上に置いた。
酒場の主人が黒パンのかたまりと、ラードの入った壺を持ってきた。

テツヤ「怪しい男に不味そうな飯と、ここまでロクでも無い村はいつぶりだろうな」

ミヤ「借りを返す? 私たちに関係あるんだよね、それ」

スクリーボ(となると、この男は……まぁいずれ嫌でもわかるゾ)

【465】

「ここの人びとは」
男はいった。

「死んだばかりの幽霊なのだ。まだ生きていたころのおもかげを強く残しているが、生きた人間と勘ちがいしないように」

まわりを見まわす。
酒場の客の魂の抜けた目にぶつかり、ぞっとする。

ミヤ「そしてごはんの粗末さにも。むしろそっちの方に」

男は黒パンを粉々にくだいた。
しかし食べる気はないようだった。

「彼らは生前、運命と神々に対して小さな罪を犯した。そのため、ここを離れることができずに苦しんでいる。今こうして罰を受けているのだ」

テツヤ「回りくどい言い方だな。わかる奴にはわかるのか?」

ミヤ「それで、どんな罰なの?」

【155】

男はにっこり笑った。
「さては彼らに同情したとみえる。しかし同情は不要だ。彼らはこういう目にあって当然なのだ」

テツヤ「笑うところなのか、そこは」

ディアブロ「他人の不幸が嬉しい人は、常にどこかにいるからねぇ」

村人の何人かがこちらの会話を聞きつけた。
「古代セレンチウムの暴君でさえ、こんな恐ろしい目にあっていいはずがない」
一人がいった。そのうつろなうめき声を聞いたとたん、血が凍るような気がする。
それは到底、生きている者の声ではなかった。

「助けてくれ」
別の村人がいった。

「この連中のことは忘れることだ。案内人として忠告する」
男がいった。

「彼らがどんなひどい目にあおうと、それをそちらがどんなに理不尽だと思おうと、そんなことに関わっていては、生命の剣を探すことは不可能だ」

ミヤ「えー。でも、私たちにできる事ならやってあげてもいいよね?」

テツヤ「事と次第によるって奴だが……まぁ考えても俺はかまわねぇ」

ディアブロ「反対はしない、って所かねぇ。こちらは」

ミヤ「反対なしだね! じゃあ決まり!」

【538】

どうしても村人を助けたいというと、男はあきれ、少し腹を立てたようだった。
「無意味なことだ」
男はため息をついていった。

ミヤ「たしかに無意味かもしれないね。でも、助けを請う人間がいるのに、見捨てるわけにもいかないよ」
村人を振り返っていう。

ミヤ「さあ、くわしい話を聞かせて」

酒場の主人が前に進み出た。
「私たちが死の祭人と呼ぶ化け物がいるのです」
主人がいった。

「やつらは悪鬼です。ときおりここにやってきて、私たちの中から一人か二人をさらっていきます。さらわれた者がどんな目にあっているのか、私たちには想像もできません」

「どんな目にあっているかなんて、わかりきったことだ」
旅人(トラベラー)が口をはさんだ。
やつにだまれと合図をする。

テツヤ「倒し方なら別だがな。茶々だけならいらねぇよ」

「やつらはまもなく、ここにやってきます」
主人が抑揚のない声でつづけた。

「お願いですから、ここにとどまってやつらをやっつけてください」

ディアブロ「冥界に来てから、急に戦闘が多くなったぜぇ」

テツヤ「まぁ地獄なんだろ、ここ。だったら仕方ねぇ」

ミヤ「うし、やるぞー!」

【242】

村人たちはにこりともせずにうなずいて、礼をいった。
ドアのそばに陣取り、戦いの準備をする。

ミヤ「やつらはどんなふうにやってくるの?」
村人たちにたずねる。

「ふくろうの鳴き声とともにやってきます」
村人の一人がいった。
「ご存じでしょうが、ふくろうの鳴き声は恐怖と死の先ぶれです。ふくろうの声が聞こえたら用心してください」

テツヤ「おっと……ここで俺が行動できるわ」

ミヤ「そうなんだ? 叔父ちゃん、がんばれ」

Photo【84】

(盗賊)

外に出て、あたりをみまわした。
向かいの家の屋根の上に、ふくろうが止まっている。
ふくろうが鳴くまえに、石ころを拾い、狙いを定めて投げつけた。
地面に落ちたふくろうを手に酒場の中へ戻る。

テツヤ「先ぶれがなければ、恐ろしいことも起こらないだろう」
村人たちに向かっていった。
そしてふくろうを、テーブルの上に放り出した。

テツヤ「これでうまいシチューでもつくったらどうだ? またふくろうが姿を見せたら、同じようにしてやればいいんだ」

旅人(トラベラー)が立ち上がり、杖を手にした。
「利口なやり方だな。さて、我々は出かけるとしようか」

ミヤ「え? そういうもんなの?」

テツヤ「いや、だから。フクロウが鳴いたら来るって決まりのある連中なんだろ? じゃあ鳴かなかったら来ないんだろ」

ディアブロ「なんだかおまじない的な解決法だが、それを考え付くのが盗賊ってのも不思議な話だぜぇ」

これもファンタジー世界的な機転という奴なのかもしれん。
TRPGなんかでこういう行動を取られた時に、この項目みたいな裁定をする自信は全く無いが。

こうして三人は粗末な食事しか無かった冥界の村を後にする。
先で何が待ち受けるのか、これからどこへ行くのか、旅人(トラベラー)とは何者か。

それは次回のお話。

(C)D・モリス O・ジョンソン 著 大出健 訳/富士見文庫

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