« ブラッドソードリプレイ4-1 リアル発掘成功 | トップページ | ブラッドソードリプレイ4-3 進め海原 »

2016年9月25日 (日)

ブラッドソードリプレイ4-2 出航前夜

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:7 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ2個+2 精神力:7 機敏度:8 生命力:43
装備:ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 弓 矢筒(矢:6本) 金貨袋(所持金100) 金貨袋(所持金35) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り

3ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:7 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ2+2個 精神力:8 機敏度:7 生命力:36
装備:ヘラクロスの戦斧 鎧(鎧強度:3) 魔法の弓 矢筒(矢:6本) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金100) 金の巻物 司祭長の杖 香油のびん

Photo_2ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:7 戦闘力:7 打撃力:サイコロ2個+1 精神力:8(+1) 機敏度:7 生命力:36
装備:剣 銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金100) 琥珀の火口箱 魔法のパン 鉄の鈴 聖アシャナクスの十字架

Photoスクリーボ

旅の途中で買われたカラス。

とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
飯は食っているようだが、そのぶんの費用は免除されるので詳細は不明。

これまでのあらすじ

レジェンドという世界で「生命の剣」ブラッドソードを求めて旅する三人。
放浪の末に剣は完成したが、宿敵によって黄泉の国へ持ち去られてしまった。
それを取り戻すべく、三人は冥界への入口を知る魔術師の下へ向かう……。

魔術師エンタシウスはミスト海のどこかにいる。
よって船を雇う必要があるのだ。

なお、ミスト海のどこにいるのかは現時点でわかっていないので、着いてから考えねばならない。

テツヤ「よく考えりゃ無茶苦茶だな。『日本海のどこかにいる誰かさんに会うため、船をチャーターすっぞ』という旅行を考えてる奴がいたら、普通は止めるだろ」

ディアブロ「ま、調べても正確な住居が見つからなかったんだから、後は行ってみるしかないぜぇ」

ミヤ「とりあえず行ってみて、それらしい島に手当たり次第上陸すればいいんじゃないかな」

長い冒険の旅の中、あてずっぽうで出たとこ勝負をする事もまぁあるだろう。

【項目122】

すっかり元気になって目をさまし、エメリタスの用意してくれた朝食をとる。
テツヤ「不作法な食べ方を許してください」
口いっぱいに食べ物をつめこんでエメリタスにいう。
テツヤ「冒険の旅の最中は、いつどこで次の食事にありつけるかわからないのです。たまたまありつけたところで、中身はひどいものだったりしましてね!」

ディアブロ「ちっとも美味くない、と書かれた無限に食えるパンとかねぇ。俺らはそれで生きているけど」

エメリタスが手を振っていった。
「どうぞ、ご遠慮なくお食べ下さい。話は朝食のあとでできますから」

テツヤ「本当に人間のできた人だぜ、このお医者さんはよ。タダで飯食わせてくれるしな。礼を言っとけよおめーら」

ミヤ←一心不乱に食ってる

テツヤ「おめえの友人の筈だろうが……!」

なおエメリタス氏は本当にできた人なので、次の項目でさらに物をくれるのだ。

【項目50】

エメリタスは、旅に必要な品物を提供してくれた。
各キャラクターは一週間分の
食糧を手に入れることができた。
これは一個の持ち物として数えよ。

「私にはこんなことしかしてあげられません」
エメリタスがいった。
「私は患者から治療費を取りません。ですから金には縁のない生活なのです。それはそうと、プロヴィデンス号という名の船の船長をたずねてごらんなさい。私は彼のおこりを治してやったことがあるのです。彼なら喜んで面倒を見てくれるでしょう」

ミヤ「エメリタスさん、感謝します。とても助かりました!」
彼に別れを告げ、港に向かう。

テツヤ「飯と行く宛てまで面倒みてくれるのか。本当に感謝するしかねぇな。俺がこの人なら俺らみたいな奴らにここまでしねぇ」

ミヤ「おじちゃん、そう卑下しないで。あたしがいるじゃない」

テツヤ「ああ、そうだったな」

ディアブロ「そうそう、卑下する事はないぜぇ。俺もいるしな」

テツヤ「黙ってろ」

とりあえず三人は港の方へ向かうのだ。

【項目472→45】

潮の香りや大麻やタールの臭いにむせかえる桟橋を歩いていくと、適当な船がみつかった。通り過ぎた巡礼姿の若者が、こちらの思案顔を見て声をかけてきた。

「いい朝ですね。やっぱりプロヴィデンス号に乗船なさる方ですか?」

ミヤ「いや、そうと決まったわけじゃないよ。ところでこれは巡礼船なの?」

若者はうなずいた。
「ええ。ぼくたちの故郷のエルスランドへ向かう船です。故郷では家族がみやげ話を楽しみに待っているんです。じつにすばらしい旅でした! ぼくが聖地奪還の奇跡について話してきかせたら、家族はため息をつくことでしょう」

テツヤ「聖地奪還の奇跡といっても、金目当ての血なまぐさい戦争さ」
そっけなく答える。
テツヤ「ところで、この船の船長は頼めば寄り道をしてくれるか? エルスランドへ戻るまえにミスト海の近くのある島へ行ってもらいたいんだが?」

若者は大げさに両手をあげてみせた。
「ぼくたちの命を危険にさらしてまでですか? とんでもない!」
若者は十字を切って、プロヴィデンス号のほうへ走り去った。 

ミヤ「エメリタスさんはこの船に乗れって言ってたけど、他のお客さんの迷惑になっちゃうかなー?」

テツヤ「他に船がありゃ、別にそっちでもいいがな」

周囲を見まわすと、こちらの要求を満たしてくれそうな船がもう一隻見つかった。
ゴールデン・ランス号という商船だ。

ディアブロ「とはいえあっちにはツテは無いぜぇ」

テツヤ「しゃあねぇ。先ずはプロヴィデンス号に当たってみんぞ」

【項目291】

にぎやかにしゃべっている巡礼たちのあいだをすり抜け、船に乗りこむ。
一等航海士に名乗ると、パルドロという名の船長のところに案内された。
船長はひどくやせた男で、ことばにはわずかにコーナンブリアのなまりが残っていた。
 

「この船にはエルスランドの故郷へ戻る巡礼が、百人も乗ることになっています」
こちらが用件を話すと、船長は口を開いた。
「なかには、何年も故郷に戻っていない者もいます。その楽しい帰郷の旅を、長い寄り道で遅らせろというのですか? しかもミスト海へ行けと? お断りしますね。どんな条件を出されても、私にはお受けできません。船や乗客や私自身を、大変な危険にさらすことになるのですから」

ミヤ「まー予想できた事だよね。百人巻き添えは困るもん」

テツヤ「つってもこちとらにも都合がある。この船長はエメリタスになんか恩があるんだろ。一応、それで聞いてみんぞ」

【項目376】

テツヤ「エメリタスがあなたに頼めといったのです。以前病気を治してやったから、あなたなら引き受けてくれるだろうと彼はいっていました」

「そのお礼はしましたよ!」
パルドロ船長がいった。
「いや、しなかったかな? しかしそれは、あの人が支払えといわなかったからですよ。冗談じゃない。なぜあの人にこの船の行く先を指示されなければならないんです」 

恩義をあてにしてもむだということだろう。

テツヤ「俺らがやってやった事でもねぇしな」

ディアブロ「人様の手柄じゃ美味い話にはならないねぇ」

ミヤ「なら仕方ないね。他のお客さんの邪魔にならないうちに、次の船に行こう!」

三人はゴールデン・ランス号へとあたってみる。

【項目486】

大男のシルソール船長が船長室から出てきた。
こちらの話を聞くと、船長は軽蔑したような、苦虫をかみつぶしたような顔つきになった。

「二日以内にフェロメーヌに向けて出港するつもりです。運ばなければならない積み荷がありましてね。船の到着が遅れれば、そのぶん私は損をします。だというのに、ミスト海の得体の知れない島に行きたいから、数週間の寄り道をしろというのですか? では、どんな代償をくださるおつもりです?」
船長は目を細めて、こちらの顔をのぞきこんだ。
「金額をはっきりいっていただきましょう」

テツヤ「お、こっちは金の話に持ち込みやがったぞ」

ディアブロ「喜ばれてはいないようだぜぇ?」

テツヤ「値段交渉のためのスタイルだろ。そうでなくても銭を出す側が気にしてやる必要はねぇ」

一応、プロヴィデンス号の船長も金で言う事は聞いてくれる。

しばらく押し問答があり、代償は金貨で二五〇枚と決まった。 

「明日の朝、金を持って出なおしてください」
船長がいった。
「夜が明けたら出航しましょう」

ミヤ「話が簡単にまとまって良かったね! 金貨250枚なら、みんなのぶんをかき集めたらもう用意できるし」

スクリーボ(プロヴィデンス号なら150枚でOKしてくれるから、ゴールデン・ランス号はちょっと損だゾ)

どちらにせよ金が足りない場合、ここで金策に走る事になる。
盗賊か魔術師がいればどうにかできるが、どちらもいなければ所持品を売って金にするのだ。
戦士と僧侶しかおらず、持ち物を売っても金が足りないなら、ここで詰む事になる……と思うが、冒頭でファティマから貰える香油のびん金貨100枚で売れるので、まぁ問題になる事は無いだろう。

今回は最初から金が足りているので、金策関係の面倒なイベントは全部すっとばせる。
金が有るのは無いよりもいい事なのだ。
ちくしょうめ。

【項目487→179】

市場をぶらついて、大道芸を見物したり、講談師の話に耳をかたむける。
話は水夫シンベールの冒険談の佳境に入っていた。
しかし、シンベールが大魚にのみこまれたところで、話は祈りの鐘にさえぎられた。

「哀れシンベールは大魚の腹の中」
講談師は聴衆に向かっていった。
「果たして彼は聖都への方角を知ることができるでありましょうか?」
人々のあいだに笑いがおこった。
「続きは明日、ここでお聞かせいたします!」
聴衆が立ち去ろうとすると、彼はいった。
「シンベールは大魚の腹から吐き出され、ネフェールの岸に打ち上げられますぞ! 海の魔物を相手に見せるシンベールの剣の技に、手に汗をにぎっていただきましょう! そして美しい姫君リアブラに捧げる愛には、ため息をな!」

群衆は拍手かっさいをして、講談師に小銭の雨を降らせた。
こちらはその場を離れ、今夜の宿をさがすことにする。

ミヤ「いつの時代も娯楽で食べてる芸人さんはいるんだね」

テツヤ「実入りが少なかったら客の期待をあおって銭を出させるのは、現実世界の現代と変わんねぇな」

スクリーボ(リアルリアリティって奴かもナ。この当時、そんな言葉はなかったガ)

ゲームとしては全く無意味な項目だが、RPGには世界を感じさせる演出も必要であろう。

【項目115】

港から遠くない宿を探していると、まもなく『日の出の中心』という名の宿がみつかった。
クレンチウムの宿の、へんてこな名前にはもう慣れている。
ドアをあけて、中に入る。

ミヤ「今日は『紫の玉座の塔』じゃないんだ?」

テツヤ「泊まる宿を毎日替えるのがクレサンチウム滞在のセオリーだからな」

ディアブロ「そうでなきゃ、毎日エメリタス氏の家で暮らす事になるぜぇ」

入ったとたん、話し声がぱたりとやみ、みんなの目がこちらを向いた。
他国人は泊まらない宿なのだろう。
一つのテーブルに近づいて腰かけながら、大声で主人を呼ぶ。
ほかの客たちは、しばらくのあいだこちらを陰気な目つきで見ていたが、やがてそれもやめ、部屋には笑い声や話し声が少しずつ戻ってきた。

ミヤ「私はクレサンチウム出身です!ってキャラクターを作る事は想定されてないんだね?」

テツヤ「そりゃ、プレイヤーキャラクター一同は3巻の冒頭で外国から来た描写がされてるからな」

宿の主人は、耳に大きな輪飾りをつけたエレウォーン人だった。
長い口ひげをなでながら、主人は料金表を読みあげた。

「個室は一つしかありませんが、みごとな瑠璃色の部屋です。その美しさは、この町で知らぬ者はありません」

テツヤ「要するに高いんだろう。食堂の床にマットをひいてくれれば十分だ。さあ、パンと、あったかいシチューとワインを持ってきてくれ」

「まあまあ、そうお急ぎにならないで」
主人がいった。
「個室の件をもう一度じっくりお考えになりませんか? 一晩につき金貨十枚というのは、妥当な料金ですよ。それに、ご覧のとおり、この宿の客は、ほとんどがあやしげなごろつきどもです。食堂で雑魚寝をなさるなら、短剣でブスリということにならないという保証はいたしかねますよ」

客たちは再び話をやめて、こちらのやりとりを聞いていた。

テツヤ「客の悪口を店主が聞こえる所で言いやがるのか……俺の見たこの店は完全に地雷だぜ」

ミヤ「明日、ご主人さんが短剣でブスリになってたらどうしよう?」

ディアブロ「それなら宿代が浮くぜぇ。これはブスリのコースで決まりだな」

というわけで安いコースで。

【項目388】

主人はそれまでのこびへつらうような口調をガラリと変えた。
「まあ、それがそちらの身分相応ってもんだろう」
彼は不満げにいった。
「マットと夕食で一人金貨二枚だよ」

テツヤ「わかりやすい主人だな。埃をかぶった高い部屋に泊まってもらいたくて仕方ねぇんだな」

ミヤ「もう全部安い部屋にすればいいんじゃないかな」

というわけで就寝である。

【項目104】

その夜はぐっすり休むことができた。
目ざめてから卵とコーヒーの朝食をとったところで、傷ついていたキャラクターは3点の生命力を回復する。
さあ出発の時だ。持ち物を調べて桟橋へ向かう。

ミヤ「ゆで卵とコーヒーだけの朝食って斬新だったね! エレウォーン人さんたちは卵を主食にしてるんだ。ご飯とかパンはおかず扱いなのかな。さすがファンタジー世界にはいろいろな人がいるね」

テツヤ「まぁおかげで減ってない生命力も微妙に回復したしな」

ディアブロ「無限に食える不味めのパンがあって良かったぜぇ」

テツヤ「泣ける話だが同意だ」

異文化におどろきながら、三人は船に向かった。

【項目306】

「金はあるんでしょうね?」
甲板に上がっていくと、シルソール船長が握手をしながらいった。

テツヤ「わざわざ高い部屋に泊まって金を足りなくしてる奴がいたら驚きだぜ」

まぁ可能か不可能で言えば可能ではある。
もちろんそんな腰砕けプレイをする気は無いので、船長に金貨袋を投げ渡した。
リアルでは投げ渡されたい所である。

【項目304】

いかりをあげ、帆を張ると、ゴールデン・ランス号はゆらりゆらりと揺れはじめた。
一本マストの小型帆船で、風さえ吹けば速度が出そうな船だ。
これならエンタシウスの島へは一か月以内に到達できそうだ。
水夫たちは元気よく号令をかけながらオールをこぎ、船は港から出た。

だが、シルソール船長が、行く先を水夫たちに伝えているかどうかはあやしかった。  

テツヤ「まぁ銭は出してんだし。言う事は聞くだろ」

このゲームだと、そこらへんもいちいち怪しいのが困ったところ。

船は風にのり、波を切って進みはじめた。
船長が近づいてきたが、上きげんだった。
いったん海に出れば、船乗りはだれでも元気になるものなのだ。
彼は一緒に連れてきた男を、操舵手のロックベンだと紹介した。

ようやく船に乗れた一行。
行先がいちいち変なので、海へ漕ぎ出す度に難儀するのがブラッドソード探索行の醍醐味である。
操舵手の紹介も含め、海原で何が起こるかは次回のお話。

(C)D・モリス O・ジョンソン 著 大出健 訳/富士見文庫

|

« ブラッドソードリプレイ4-1 リアル発掘成功 | トップページ | ブラッドソードリプレイ4-3 進め海原 »

ゲームブックリプレイ・ブラッドソード4」カテゴリの記事

コメント

>プロヴィデンス号なら150枚でOKしてくれるから、ゴールデン・ランス号はちょっと損だ

これがエメタリス効果?

投稿: | 2017年3月12日 (日) 13時50分

船長個人の金欲の差かと。
パルドロ船長は途中で下船すると自発的に金貨を50枚返してくれますが、シルソール船長は何も返そうとしませんので、そんな感じがしますな。
まぁ契約的にはシルソール船長の方が正しいと思いますが。

投稿: 松友健 | 2017年3月12日 (日) 17時22分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1177371/67571666

この記事へのトラックバック一覧です: ブラッドソードリプレイ4-2 出航前夜:

« ブラッドソードリプレイ4-1 リアル発掘成功 | トップページ | ブラッドソードリプレイ4-3 進め海原 »