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2016年9月20日 (火)

ブラッドソードリプレイ4-1 リアル発掘成功

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:7 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ2個+2 精神力:7 機敏度:8 生命力:43
装備:ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 弓 矢筒(3本) 金貨袋(所持金100) 金貨袋(所持金35) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り

3ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:7 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ2+2個 精神力:8 機敏度:7 生命力:36
装備:ヘラクロスの戦斧 鎧(鎧強度:3) 魔法の弓 矢筒(6本) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金100) 金の巻物 司祭長の杖

Photo_2ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:7 戦闘力:7 打撃力:サイコロ2個+1 精神力:8(+1) 機敏度:7 生命力:36
装備:銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金100) 琥珀の火口箱 魔法のパン 鉄の鈴 聖アシャナクスの十字架

Photoスクリーボ

旅の途中で買われたカラス。

とりあえず当面、役に立つような能力は無い。

これまでのストーリー

当時、執筆していた作品の、出版の見込みが潰えた。
しかもブラッソドードの4巻が、ゲームブックを突っ込んでいた押入れの奥に見当たらない。
まさか引っ越す時に処分した物の中に紛れ込んでいたのか。
今さら買い直せる代物じゃねぇぞ。
まぁゲームのリプレイってんなら、他のゲームでも別にいいだろ。
特撮大戦は噛みしめると味が出る良いゲームだぜ!

その後、潰えた筈の新作にまさかの復活予定。
でもブラッドソードの4巻は押入れから出てこない。
1998年に復刻された内山まもる版「ザ・ウルトラマン」は出てきたんだが。
まぁ無い物は仕方が無い。連休だけど雨ふってるしどこにも行けないし、ちょっと気合いれてTRPGのシナリオでも作るか。

4_2 4巻が……ソードワールド2.0の旧版ルールブック1巻の下にありよった……。
どうりで見つからねぇわけだ……。

ディアブロ「というのがおおまかな流れだぜぇ」

テツヤ「これ、連休に雨が降らないとまだ見つかってなかったんじゃねぇのか」

ミヤ「まさに天の恵みってことかな?」

というわけで、ぼちぼち開始しようかとも思う。

これまでのストーリー

クラースの原で、年老いた竪琴ひきに会って以来、君たちの気楽な冒険は終わりを告げた。

竪琴ひきが追っ手によって暗殺されたとき、君たちは息絶えだえの彼の口から、恐ろしい「五人の真のマグス」の存在を聞かされたのだ。
「五人の真のマグス」は、かつて、クラースの暗黒時代の支配者だった。
その彼らが、紀元1000年になると、復活するという。
それを食い止めるためには、ばらばらになって今は失われた「生命の剣」、またの名を「ブラッド・ソード」を見つけだすしか、方法はないという。
竪琴ひきは、その探索の途上で、「真のマグス」があやつる暗殺者たちによって殺されたのだった。
君たちは事の重大性をさとり、「ブラッド・ソード」をかならず見つけだしてみせると、竪琴ひきに約束した。
彼は「ブラッド・ソード」の鞘を君たちに託して、息絶えた。

その時から、君たちに向かって「真のマグス」の魔手がのびてくるようになった。
数々の難敵を倒したあと、君たちはようやく「ブラッド・ソード」を手に入れた。
だが、そう思った瞬間、「ブラッド・ソード」は宿敵イコンによって、「死の国」に持ち去られてしまったのだ。

「真のマグス」が復活する紀元1000年までには、あと二年しかない。
しかし、友人になった女魔術師ファティマによれば、希望の灯はまったく消えてしまったわけではないという。
「ブラッド・ソード」をイコンの手から奪還する道は、まだ微かながら残されているという。

だが、そのためには、得体の知れない「死の国」に降りて行かねばならない……。

ミヤ「というわけで、3巻最後と同じ日から始まるよ!」

テツヤ「えらく長い一日もあるもんだな……」

1

そりゃ、長い日も短い日もあるだろう。
だが大いなる大宇宙から見れば、瞬きほどのわずかなものであろう……。
まぁ別の場所で使わなくなった本の下とは、さすがに盲点であった。
次があったらはっきりと目を見開いていたいものである。

【項目1】

ファティマに案内されて庭園のあずまやへ行くと、絹の衣装の召使いたちが、食べ物や飲み物を運んできた。
しばらくのあいだ、木立ちの中を飛びかう小鳥の声を聞いて、ゆっくりするとしよう。
陽は高くのぼり、草におりていた露は蒸発し、ファティマの育てている花々からは、むっとするような芳香がたちのぼっていた。

ディアブロ「ふう、セブン・イン・ワンとイコンに電撃を浴びせまくった疲れが癒えるぜぇ」

ミヤ「なんかもう一生ここに住んでいたくなるね。ご飯もどんどん出て来るし」

テツヤ「却下だ」

だが、このけだるいような景色の中にいても、こちらの心は落ち着かず、冒険の旅のことばかり考えてしまう。
ファティマにそのことを話すと、彼女は召使いに、旅に必要な品物を持ってくるように命じた。
新しい矢や武器や鎧が必要なキャラクターは、彼女の提供してくれた品々を受け取ることができる。

テツヤ「こりゃありがてぇ。矢の補充しとくか」

ディアブロ「俺も剣の替えを1本もらっとくぜぇ。前の剣はいらねぇから捨てちまったしな」

ミヤ「でも新しい剣、使うのかなー?」

ディアブロ「使わなくても俺は損しないぜぇw」

「もう一つ、さしあげるものがあります」
彼女は一本の香油のびんを手にしていった。
「これは戦いの傷を癒してくれる魔法のぬり薬です」

傷ついているキャラクターがこの薬を傷口にぬりこむと、傷はたちまち癒えた。
すべてのキャラクターが、こうして冒険スタート時の生命力を取り戻す

びんの中にはさらに十回分の薬が残っている。これからは一回分の薬でサイコロ二つぶんの生命力を回復することが可能だ。
びんの持ち主を決めて、キャラクター・シートに記せ。

ミヤ「これでHPも回復だね。ランクが上がっているから、新しい最大値まで全快だよ。残りは私が持っておくね」

テツヤ「まぁその薬も多分使わねぇんだろうな……」

僧侶の回復能力が優秀なので。
だがその場合でも、すぐに別の使い道が出てくる。

「さあ、それでは出発なさい」
ファティマが立ち上がっていった。

ミヤ「うん、いろいろありがとう! よし、行くぞー」

ディアブロ「切り替え早いね君は」  

【項目127】

ファティマは、秘密の花園から出る門の一つに案内してくれた。
これまでに彼女の魔法の力はさんざん見てきたので、その門がほんの数日前に発ってきたクレサンチウムの町に通じていると聞かされても、驚きはしなかった。

ミヤ「うん、この人ならこのぐらいはお茶の子さいさいだよね。正直、ちょっとびっくりしたけど」

テツヤ「俺は結構はっきり驚いてる」

「船をやとって、北西のエンタシウスの島へ向かいなさい」
ファティマが言った。
「エンタシウスは名高い魔法使いです。黄泉の国へ行く手立てを、教えてくれることでしょう」

テツヤ「死の集約点を通っていくわけにはいかないのですか? あそこからなら直接、黄泉の国に行けるのではないですか」

ファティマは首をふった。
「それはそうです。でも、イコンと同じ道を通って黄泉の国へ行ってはいけません。死ぬことは簡単です。でも、生命の剣を取り戻したら、再びこの世に戻ってこなければならないではありませんか。その方法を教えることができるのは、エンタシウスただ一人です」

テツヤ「なるほど、そりゃそうだ」 

彼女は門をひらいて、さよならをいった。
彼女に礼をいって門をくぐると、そこはクレサンチウムの大広場へつながる通りだった。

ミヤ「おおっ! 帰ってきたよ、クレンチウム。なんだかなつかしいね!」

ディアブロ「まるで数年ぶりみたいな気分だぜぇ」

テツヤ「黙んな。さて、これからどこ行ったもんだか」

しばし考える3人。
3巻で世話になった友人・医師エメリタスに相談してみる事にする。

【項目193】

エメリタスは無事な姿を見て、よろこんでくれた。しかし、この一週間のできごとを話すと、彼は気むずかしい顔になった。

「それでは、今度は黄泉の国へ下っていかなければならないのですか。それがイコンの最後の復讐というわけですね。わかっているでしょうが、あの世から戻るのは至難の技です」

ミヤ「なあに、だいじょうぶ。失敗など気にかけなければ、この冒険の旅は成功まちがいなしだよ」

「たいした度胸ですね」
エメリタスはかすかにほほえんでいった。
「それにしても、そんなふうに楽観的に考えることは、私にはできません!」

テツヤ「それはそうと、黄泉の国について、何か教えてくれませんか? 立ち向かう敵については、あらかじめ情報を入手しておいたほうがいいですから」

「それでは、私の図書室へ行きましょう」

彼は百冊ちかくの大型本とたくさんの巻き物の並んだ部屋に案内した。
個人のものとしては、オトレメールでも一、二を争う蔵書にちがいない。
エメリタスは、その中からぼろぼろになった一枚の羊皮紙を選び出し、日の光にかざした。

「死は眠りの兄弟です」
彼がいった。
「そしてこの二つはそれぞれに、夜の息子と娘だといわれています。黄泉の国、つまり死の王国は、生と死をへだてる壁が薄くなっているある地点を通って、到達できるはずです。でも、それがどこにあるのかはわかっていません」

ミヤ「死と眠りは兄妹なんだね。姉弟かな? ギリシャ神話でも双子の神様だったみたいだけど、何か関係あるのかなあ」

テツヤ「調べりゃわかるかもしんねぇぞ。ここの本を読めばな……」

ズラリと並んだ本と、ほこりをかぶった巻き物の山を見わたす。
これ以上ずぐずぐしていて、冒険の旅の出発を遅らせるわけにはいかない。
しかし、ここには重要な情報があるかもしれない。

ディアブロ「ま、やるだけやってみるとしようぜぇ」

【項目401】

 エメリタスは情報集めを手伝おうといってくれた。
「でもここには書物がたくさんありますから、よほど要領よくやらなくてはいけません。それで、どんな情報を知りたいのですか?」

ディアブロ「エンタシウスについてか、黄泉の国についてか、死の天使についてか。この三択だぜぇ」

テツヤ「まずは近い所からだな。エンタシウスについてわかる本はねぇか?」

【項目507】

古い書物を相手に、何時間も格闘する。
ついにエメリタスは魔術法典の中に、役立ちそうなページを見つけ出した。

「エンタシウスは古代セレンチウムの貴族だった」
エメリタスがいった。
「平民の娘と恋に落ちたが、法律のために、一緒になることができず、二人はエンピールから西の海に浮かぶある島へ脱出しようとした。これはもちろん何百年も前の話です。そんな法律は三一〇年に廃止されていますから、それ以前のことにちがいありません。いずれにしろ、彼らが脱出を計ったその夜、娘はエンタシウスを憎んでいた連中にさらわれ、殺されてしまいました。エンタシウスは一晩中娘を待ちました。そして夜が明けると魔法を使って出発しました。彼は名高い魔法使いだったのです。それから数年後、セレンチウムはコーティックの遊牧民たちの略奪を受けました」

ミヤ「何それ! 酷い話だなー!」

テツヤ「身の上には同情するが、これから行く死の国に関係ある話じゃなさそうだな」

 もう日暮れも近かった。

ミヤ「これだけじゃね……もうちょい調べようよ」

ディアブロ「生命力が減ってないから徹夜も平気だろうしねぇ」

テツヤ「んなわけねぇ。だがもうちょい調べるには同意だ」

【項目23→519】

ミヤ「エンタシウスさんの事をもっと調べるか、黄泉の国の事か、死の天使の事から、調べる事項を選べるよ」

テツヤ「じゃ、今度はずばり死の国で」

黄泉の国に関して書かれた本をみつける。
黄泉の国とは天国にも地獄にも行くことのできない、かわいそうな霊の住む所だ。
異教徒や狂人や幼児や、葬式をしてもらっていない人びとの魂の行き着く所なのだ。
その本によれば、黄泉の国へ生きた人間が行くことは、理論上、不可能ではないという。
ということは、黄泉の国からこの世に戻ってくることができるということではないか。
その本には、それ以上のことは記されていなかった。
しかし、何年もまえにこの本を読んだ人の書きこみが余白に残っていた。 

「エンタシウスがその答えを知っている」と。

テツヤ「はいはい、異教徒は天界からも冥界からもつまはじきな。幼児や身寄り無しも出血大サービスで押し込んでくれるとは泣けるぜ。この本書いた奴は何教のどこ教会からいくら貰ったのかも書いとけよ」

ディアブロ「まぁそう怒るもんでもないぜぇ。理論上可能、と冥界への往復を保証してくださってるじゃねぇか」

ミヤ「理論で考える事だったんだ……ちょっと意外だよ」

テツヤ「しかも結局、魔法使いの爺さんの事を調べろって結果だとはな。なめんな」

ディアブロ「今の時点では爺さんだとは限らないぜぇ。外見青年のメガネイケメンの可能性は無いでもない」

なお、娘さんと恋仲だった人なので、女性の可能性はこの時点でもう皆無である。

【項目522】

アマティーヌ出身の冒険者シモキュスの著書によると、エンタシウスはまだ生きているという。
シモキュスはその本に、ミスト海よりはるか西の海に浮かぶある島に行き、そこでエンタシウスの歓迎を受けたと記していた。
ところが彼は、エンタシウスの不死身の秘密をさぐり出そうとして、島を追い出されてしまった。彼はこう書いている。
「数百年も生きつづけてきたにもかかわらず、エンタシウスの魔法使いとしての力は少しも衰えていなかった。彼は島の岸辺に立ち、私たちの乗った船を追いはらう呪文を唱えた。船は五日の間、ひどい嵐に翻弄された。もしもエンタシウスが、欲に目のくらんだ私たちを震えあがらせるだけで怒りをおさめてくれなかったら、いまごろ私たちは海の底深くに横たわっていたことだろう」 

「事実、そのとおりの結果になったのです」
エメリタスが皮肉な笑いを浮かべていった。
「このシモキュスの乗った船は、彼がこの本を書いた数年後、行方不明になってしまいました」

テツヤ「結局は死んじまったのか。そこまで知られたくない方法だったって事かよ」

ディアブロ「案外、無関係な事故だったりするかもしれないぜぇ」

 もう日も暮れかかっていたので、これ以上の情報集めはあきらめることにする。

テツヤ「さすがにそろそろ眠いか」

ミヤ「うん、仕方ない。さーご飯にしよう、そうしよう!」

ディアブロ「君はまだまだ元気そうだねぇ……」

【項目367】

「そのほうがいいと思います」
エメリタスがいった。
「長旅のあとですから、休んだほうがいい。冒険の旅のことは、また明日になって相談すれば妙案が浮かびますよ」 

どっと疲れを感じる。
エメリタスに礼をいって用意された寝室に行き、あっという間に眠りこんでしまう。

ミヤ「さー、気合いれて寝るぞー。叔父ちゃん、お休みぃ!」

テツヤ「わかったわかった。しかし今回のパート、全然争いごとは無かったな」

スクリーボ(今回どころか、4巻はほとんど戦闘無しで進める事ができるゾ。もちろん敵の避け方がわかっていればだが、必須の戦闘が極端に少ないのは確かなのダ)

結局、本を読んだだけの三人。しかしこの日は3巻のラスボス戦と同じ日なので、もう疲れているのだろうと考えるべき。
翌日から海を渡り、冥界への道を知る魔術師を探さねばならない。

しかしそれは次回のお話。

(C)D・モリス O・ジョンソン 著 大出健 訳/富士見文庫

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コメント

発掘&再開おめでとうございます!今回の旅もハードそうですがネタバレによると意外な内容みたいですね…。遅くなりましたが新刊楽しみにしてます。

投稿: 野良猫 | 2016年9月20日 (火) 23時05分

いらっしゃいませありがとう。
おおまかな筋道は、まぁプレイ前から予想はつくのですが、個々のイベントにはいろいろ先読みし難い展開を仕込んでいるのが、この4巻ですな。

次作新刊の方は、今は編集側の作業待ちです。まぁそろそろ形になり始めると思うのですが。

投稿: 松友健 | 2016年9月21日 (水) 22時25分

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