ダグニア
久々にソードワールド2.0の話。
先日、馴染のゲーム屋で、このゲームの新サプリメント発売記念のイベントがあった。
よって参加。
せっかくだからそのサプリメント「ダグニア博物誌」を購入。
このサプリメントはこの世界の「ダグニア地方」をピックアップした物である。
その地方を舞台にしたリプレイ「聖戦士物語」とその続編は、既に展開されて最終回を迎えている。
自分もそのシリーズは揃えて読んだ。
当然ながら、ダンバインとは全くの無関係であった。
まぁそんなサプリメントなので「聖戦士物語」シリーズに登場する人物も出てくる。
だが様々な絵師が参加しておられるので、誰なのかわからないキャラクターがいた。
表紙にカラーで、中表紙に白黒で描かれた、腹筋も逞しい半裸の仮面はいったい誰なのであろうか?
幸い、このイベントには制作会社のグループSNEからスタッフが来られていた。
彼らならわかるはずだ。
よって尋ねてみる事にした。
T中先生「私にはわかりません。
作中に出ていた、敵の幹部の誰かでは無いでしょうか。
作者のK沢さんに聞いてみてはどうでしょう」
この日のスタッフに同氏がおられたので、忠告に従う。
K沢先生「私にもわかりません。
しかしよく見ると胸が女性です。剣も持っています。
よってイングリッドという事にしようと思います」
なるほど。回答は得られた。
確かにイングリッドという女戦士が主人公パーティにいた。
パーティの肉弾戦を担当する、優秀な前衛であった。
ぶっちゃけ主人公より強かった。
というか、主人公はあんまり強くなかった。
正直に書くと、強くなかった。
しかし自分の記憶だと、イングリッドは仮面を被っていなかったが……。
確認のために本を引っ張り出してみる。
やっぱり被っていないな……。
ああも堂々と仮面を被られると、もしや自分の記憶の方が間違っていたのではないかと不安になったが。
しかし、各絵師にはみな個性や方向性という物がある。
別人に見える、というだけなら、他のキャラクターだって当てはまるではないか。
イングリッドだけの問題ではあるまい。
リプレイの主人公、ロイ王子。
剣術と神聖魔術を使う、王族の聖戦士である。
まさにヒロイックファンタジーの主人公たる特徴だが、魔法戦士系のキャラは得てして中途半端になりがちである。
というわけで、なっていた。
まぁ初期能力値も微妙だったしな。
それでもパーティのリーダーはちゃんと務めていたと思う。
同性愛者に後ろを狙われていた彼も、今回のサプリメントは冒険の旅を終えて成長した後をイメージしたのか、非常に凛々しい。
この王子ならばHOMOがバックに迫っても一刀両断し「また……つまらぬ物を斬ったか」と三点リーダー多めのセリフで〆てくれそうである。
まぁ野盗の類はぶった斬られるであろう。
リプレイのたぶんヒロイン、フィオ王女。
真語魔法を使う少女である。
敵に対して少々容赦が無い所もあるが、まぁ個性の範疇ではなかろうか。
一応、敵一族の者でも和解の余地ありと見れば手を出さない分別はちゃんとある。
余地が無ければハイテンションバーサークするだけだ。
どうせ戦う相手になら、それぐらい割り切ってくれた方がゲームとしてはよろしかろう。
そんな可愛い少女も、表紙イラストだと確かに王女だと思える。
作中、王女らしさが皆無だった事など嘘のようだ。
まぁこれも冒険の旅を終えて成長した後をイメージしたのだろう。
それでも彼女なら、ヨダレを垂らして迫る野盗や豚オークの類を魔法で焼き払ってくださるであろう。
ソードワールド2.0に豚オークいねぇけど。
こうして他のキャラを見た後だと、イングリッドも単なる絵師の違いに思えてくる。
くるぞ。きたのだ。
確かに乳房はあるな。
腹筋が割れているのは戦士なら当然だ。
剣もマントもある。
この仮面も防具としてのフルヘルメットだと考えれば、戦士なら装備していて当然なのだ。
おお、特徴を的確に捉えているではないか。
彼女なら、野盗や豚オークや量産型ゾンビの群れもビビッて帰っていくであろう。
「絶対違うだろうけど、面白いからそういう事にしちまおう」と考えたのではないか……などと、一瞬でも疑った己の不徳を恥じ入るばかりである。
| 固定リンク
「TRPG」カテゴリの記事
- 自卓リプレイ SW2.0 第6話の2(2018.02.12)
- 自卓リプレイ SW2.0 第6話の1(2018.01.28)
- 自卓リプレイ SW2.0 第5話の2(2017.12.16)
- 自卓リプレイ SW2.0 第5話の1(2017.12.09)
- 自卓リプレイ SW2.0 第4話の2(2017.11.18)
コメント