ドラクエ5:23 滅びゆく世界 駆け抜ける嵐
ついに最終決戦の時が来た。
WINNERになるか、星の屑になるか……ここが勝負の天王山である。
敵の本拠地に出向く前に、まずはあちこちと顔出ししておく事にする。
いくべきは当然カジノだ。
もちろん、今さらメタキン剣だのグリンガムの鞭だのに用はない。
一旦、先頭キャラの装備品を袋に入れて、交換所で決定ボタンを連射パッドで自動ON。
たちまち補充される、エルフの飲み薬。
ストックを40個にした所で、まぁこんなもんでいいだろうと終了。
ついでに世界樹の葉も10枚は持っておく。
復活したフローラを実家に顔出しさせておく。
ルドマンは(フラグの関係で)未だにブオーンを退治した事を喜び続け、上機嫌。
いつまで喜んでんだ、と思わなくもないが、まぁ幸せに水を差すのも無粋というもの。
それにルドマンにしてみれば、子子孫孫まで残ったかもしれない脅威が完全に終わったのだ。喜びが長続きするのが自然かもしれん。
そんな義父はコウをあっぱれと褒めてから「フローラもそこにおったか」
これは有頂天になっているせいで注意力が散漫になっていただけであり、決して長く顔を会わせなかった娘の事を忘れ去っていたわけではない。
そう決めて次の町へと向かう。
ビアンカと再会。彼女はまだ未婚。
縁に恵まれなかったようだが、ここへ宿屋の修行に来ている男がビアンカに気がある様子。
考えてみればビアンカはまだ20代、単にこれからだというだけの話だろう。
さてこの家の裏にはカンダタ子分が居ついている。
これは宝箱を守っており、倒す事でそれを分捕る事ができるのだ。
バイキルトとメラゾーマを使って攻めると、このレベルなら2ターンで撃破できる。
宝箱の中はシルクのビスチェ。まさかこれはビアンカの……?
旧友ヘンリー……は今はどうでも良く、城の外周をぐるっと回る。
そこにもやっぱりカンダタ子分。
今度は試しにギガデイン・イオナズン・メラゾーマで攻めてみる。
1ターン終了だった。
宝箱の中身は魔神の鎧。まぁ使わないだろうが袋に入れておく。
かつてコウを買ったおっさんが、家族の団欒で幸せをかみしめていた。
「立派になって帰ってきた」と言っているし、グラフィックは青年の物だが、ジージョはコウがこの家に買われた時はまだ赤子だったはず。
という事は、大人びてはいるが年齢は10歳程度となる。
なぜ少年のグラフッィクを割り当てなかったのかはわからないが、何か困るわけでもない。
まぁ経過時間の勘定をちと間違えただけなんだろな、たぶん。
ここまで手に入れた小さなメダルを数えながら、メダル王の城にも行って見る。
隼の剣を貰えるぐらいまでは貯まっていたが……使わないのでいらない。
何も交換せず、ついにジャハンナの町へ戻った。
ここにもカンダタ子分がいるので撃破。
宝箱からストロスの杖を手に入れたので、アリス(娘)に持たせておく。
ついに敵首領の下へ向かう時がきた……宿屋に泊まってセーブしたら、いざ決戦の地へゆかん。
向かうはジャハンナの北、エビルマウンテン。
出発した途端にキラーマシン2匹と出くわす。
ベギラゴンとベギラマで一瞬で焼き払うと、この戦闘でベホズン(スライムベホマズン)のレベルが上がった。
レベル17でパルプンテを習得。
ベネット爺さんが体力を使い果たして蘇らせた呪文も、魔物の中には普通に覚える奴がいるという、この納得のいかなさよ。
まぁこれはルーラにも言えるけど。
ついでにはぐれメタルを倒すもやっぱり捕獲なんてできなかった。
まぁこのタイミングで仲間になられても、正直扱いに困るんだが。
当然ながらこのゲーム有数の長いダンジョンである。
出てくる敵も当然強い……事は強いのだが、安全圏までレベルを上げてしまっているので、別に苦戦はしない。
というか、楽勝な敵が多い。
イオナズン・ベギラゴン・マヒャドのどれでも2連発でき、敵の耐性に穴があればまとめて大ダメージを与えられるのが大きい。
シュプリンガーなんて何もせずに吹き飛ぶだけなので楽勝。
ガルバとゴルバの群れも、最初のターンで半壊するので楽勝。
ドラゴンゾンビ+フレアドラゴンも、ドラゴンゾンビは瀕死・フレアドラゴンは吹雪の剣の一撃で吹き飛ぶので苦戦はしない。
呪文耐性の低いギガンテスなら、ギガデインやバギクロスも併用して3匹まとめて1ターン確殺だ。
……なのにいきりたって襲い掛かられ、フローラがHP満タンから残り 5で死にかける局面も。
人妻に興奮してんじゃねぇよ、このデカブツが。
まぁともかく、脳筋推奨ゲーのドラクエ5で、最終ダンジョンでは魔法の呪文が大活躍である。
MP消費? これだけ回復薬があると、あって無いような物だ。
全般的に耐性のある敵(いるんだ、これがな)は、バイキルトをかけて叩くのみ。
だが長い間夢見た再会の場に、ゲマがまたもや現れる。
因縁の敵と、決着をつける時がきた……ただしMPは薬で回復させてからだ。
戦闘に入れば、コウ・アンクル・ヒイロ・アリスのパーティで、補助呪文主体に戦う。
フバーハとスクルトで守りを固め、バイキルトで強化しつつ、コウのベホマラーとアリスに持たせた賢者の石で回復。
コウが焼け付く息でマヒさせられる局面もあったが、アリスに持たせておいたストロスの杖で治癒。
終盤のボスだけあってタフでしぶといが、補助呪文の強化が終わると残りは消化試合。
やがて宿敵が断末魔をあげる時がきた。
光の中に消えていくゲマ(しかしこの光、何なのだろう? 主人公が何かを光らせているわけではないと思うのだが……)。
そして長く夢見た母との再会。
が、母・マーサは息子と孫のため、残りの力全てを振り絞って大魔王を封印する。
だがなんとした事か、大魔王ミルドラースの力はマーサの全生命力をもってしても封じられる物ではなかった!
力尽きるマーサ。そこへ懐かしい声がどこからかかかる。
それは父・パパスからの声。
息子の成長を認め、父は母をいざない、永らく生き別れていた夫婦は、生前果たせなかった再会を果たして天に召されたのであった……。
……いや、ちょっとすまん。
これ、なんかいい話っぽくしてるけど、結局主人公は半生の目的だった母の救助に失敗してるんだよな。
まぁこの時代のゲームにルート分岐なんて求めないけどよ……正直、この展開はちょっと……。
人を死なせればドラマは作れるけど、それは「お手軽」だと、どこかの漫画家が新人の審査に向けて書いてるのを見た気がするが、はて、あれはどこの誰であったか。
そりゃ死によるドラマも有りだし大事だろうけど、このイベント、母ちゃんが老体に鞭うって無理して息子を置いてけぼりにしてご臨終したって展開だしな……正直「落ち着けよ」と言うのが悲しみよりも先に来る。
せめてリメイクにあたり、裏ボス後の後付けイベントででも助けられるようにしてくれりゃ良かったんだがねぇ……。
とりあえず怒りがわいてくる状況なのは確かだ。どんな怒りかは別にして。
エルフ薬一気飲みでMPを回復させながら前進。
ここはこのゲームで2番目に好きな仕掛けである。
PS2のリメイクでは、後続のキャラが斜めにホバー移動するようになってシュール度がアップしてしまった所も含めて。
そこを抜けて火炎のプールに着くと、早くも亡き母から水差しを使うよう指示が。
親父と違って簡単にあの世から声を届けるのは、エルヘブンの民随一の魔力の持ち主ゆえか。
もし子供の頃に死に別れるのが母親だったら、青年期の旅の途中であれこれ助言してもらえただろうに。
マーサ「コウや、ラーの鏡は見えない床を渡って取るのですよ」
マーサ「コヤや、炎のリングに触れると溶岩原人が襲ってくるので回復を済ませておきなさい」
マーサ「コウや、ルドマンさんをほいほい追いかけて行くとブオーンと戦わされますよ。レベルは十分にあげましたか?」
おかんにナビゲートされる主人公の半生記を描いた新しい冒険が幕を開ける。
個人的には、そんもんは開かなくていい。
その想いが通じたわけでは全然ないが、以降は沈黙を守ってくれるマーサ。
落とし穴にわざと落ちなければいけない大回廊でメタルキングヘルムを入手。
しかし特にこれを装備したいキャラがいない。
まぁ弱い装備では無いのだが、別に要らないか装備できない奴ばかり。
とりあえずベホマンに装備させる事にした。
そこを抜けると、4のラストダンジョンにもあったような像の林立する廊下。
あれとは違って重要な物は何も無いのでただ通り抜ける。
これはこのゲームで3番目に好きな仕掛けである。
まぁここもPS2版では、パーティ後部のキャラが壁にサンドイッチされたりするシュールな仕掛けなんだが。
どう見ても最後尾のキャラが潰れている状況……富豪の父の下でぬくぬくと暮らしていれば良かったと後悔などしていないだろうか。
自分ならする。
ここを抜ければ終わりは近い。
最後の番人・ヘルバトラー2体を倒せば、元凶はもうすぐそこだ。
直に会うのはこれが最初で最後だが、ドラクエ5の主人公は生まれる前からこやつに翻弄される人生だったと言える。
そう考えれば、この物語の締めくくりには相応しい存在なのかもしれない。
だから影薄いとかいう事は戦いが終わるまで忘れるのだ。
でもパーティ全員にエルフの飲み薬と世界樹の葉を持たせるのは忘れない。
また星降る腕輪をベホズンに装備させるのも忘れない。
いざミルドラース戦。
メラゾーマや輝く息は強力だが、行動回数は1回なので回復は追いつく。その回復も賢者の石でだいたい間に合う事が多いので、MPの消耗もたいした事はない。
バイキルトとフバーハをかけてひたすら殴るだけ。
凍てつく波動でバフを消されもするが、その度に懲りずにかけ直す。
途中で悪魔神官を召喚されたが、メダパニをかけて無力化しておいた。
メダパニはサンチョが使える……彼を戦闘で使ったのは、スライムベホマズン捕獲以来だ。
錯乱した悪魔神官は同僚や主人を殴り、こちらを手伝ってくれる。
特に厳しい局面もなくミルドラースを倒した。
生き残った悪魔神官は消えてしまった。話のわかる奴だ。
だが当然、こんな生温い終わり方をするわけがない。
魔王がその正体を現した。本来はまさに「怪物」としか言えないシロモノだったのである。
ここからが本番、全ての力を結集して倒すのみ!
1ターン目:ヒイロが天空の剣でミルドラースにかかっているマホカンタを消す。コウ・シーザー・アンクルが打撃で攻撃。灼熱の炎を吐かれて大ダメージを受けるが、シーザーだけは炎を無効化できるので涼しい顔。
2ターン目:シーザー・アンクル・ベホズン・フローラを出す。ベホマズンで回復しながら攻撃、フローラはメラゾーマ。第二形態は攻撃呪文への耐性が無いので景気よく燃える。それが嫌だったのか、敵はまたマホカンタを張った。
3ターン目:ヒイロが天空の剣でミルドラースにかかっているマホカンタを消す。コウ・シーザー・アンクルが打撃で攻撃。
4ターン目:シーザー・アンクル・フローラ・ベホズンを出す。ベホマズンで回復しながら呪文で攻撃。またマホカンタ張られる。
5ターン目:ヒイロが天空の剣でミルドラースにかかっているマホカンタを消す。コウ・シーザー・アンクルが打撃で攻撃。敵の攻撃でシーザーだけピンピン他ヘロヘロというやり難い状態になる。
6ターン目:シーザー・サンチョ・フローラ・アリスを出す。イオナズンとメラゾーマを娘と母がぶつける。サンチョ最後の戦いだが、1ターンでボロボロになる。
7ターン目:アンクル・ベホズン・フローラ・アリスを出す。ベホマズン・イオナズン・メラゾーマと呪文が吹き荒れる。敵もルカナンかけたりするけど、ちょっと待てば敵の凍てつく波動で消えるから気にしない。
8ターン目:シーザー・アンクル・フローラ・アリスを出す。イオナズンとメラゾーマが炸裂した後、またマホカンタ張られる。
9ターン目:シーザー・アンクル・ベホズン・ヒイロを出す。回復しながら天空の剣でマホカンタを消しつつ打撃。攻撃回復補助と基本の揃ったターンとなった。
10ターン目:アンクル・ベホズン・フローラ・アリスを出す。再び吹き荒れる呪文の嵐。だがなんとした事か、灼熱とメラゾーマで畳み掛けられ、アリスが死んでしまう。攻撃呪文耐性の低いミルドラースだが、攻撃は激しいので、虚弱な魔法使いにとって楽な戦場では無いのだ。残りHPが減ると攻撃が激化するよう設定もされているので、そろそろ攻撃が本格化してきたという事でもある。
11ターン目:ベホズン・ヒイロ・フローラ・アリス(屍)を出す。回復しながら呪文で攻撃。この回復にはザオリクでの蘇生も含まれる。ドラクエ5は勇者必須のゲームでは無いが、勇者(息子)の武装や魔法はイブールやミルドラースへ非常に有効な物になるよう設計されている。物語とシステム面の整合性をできるだけ折り合わせようとした結果なのだろう。
12ターン目:シーザー・アンクル・フローラ・アリスを出す。前のターンでのダメージが小さかったので、ここは攻撃に専念。
13ターン目:アンクル・ベホズン・フローラ・アリスを出す。ここからしばらく、回復と攻撃をぶっぱで繰り返す作業に入る。
14ターン目:アンクル・ベホズン・フローラ・アリスを出す。吹き荒れろ呪文の嵐。
15ターン目:アンクル・ベホズン・フローラ・アリスを出す。吹き荒れろ呪文、アンクルだけは吹雪の剣で斬りかかれ。
16ターン目:アンクル・ベホズン・フローラ・アリスを出す。吹き荒れろ呪文、脳筋だけの天下にさせるな。
17ターン目:アンクル・ベホズン・フローラ・アリスを出す。吹き荒れろ呪文、でもアリスがまた死んだぞ。
18ターン目:シーザー・ベホズン・ヒイロ・アリスを出す。ここは建て直しに専念。シーザーも攻撃はしない……ベホズンのMPがここで尽きるからだ。よってシーザーがエルフの飲み薬をベホズンに投与。敵はメラゾーマ・イオナズン・灼熱・痛恨ととりあえず最強技揃えましたという攻撃をしてくるが、ベホマズンを途切れる事なく連発して対向する。
19ターン目:シーザー・アンクル・フローラ・アリスを出す。呪文で攻撃。シーザーはエルフの飲み薬をアリスに投与。タフな道具係となった巨竜。だがこいつの物資は尽きたので、次の道具役はサンチョ辺りにするか……。
20ターン目:アンクル・ベホズン・フローラ・アリスを出す。回復しながら呪文で攻撃。ついにアンクルの吹雪の剣がとどめを刺した。
気が付いたらコウは1ターンしか戦ってねぇや。
それでもグランバニアの勝利だ。大魔王の断末魔が魔界に響く。
気がつくと、コウ達はマスタードラゴンの居城へと戻っていた。
竜の神から祝福を受け、コウ達は凱旋する。
大切な人々の待つ、懐かしい地へと。
ちとマスタードラゴンなれなれしいと感じながら、それを口には出さず。
ラインハットにて旧友に会い。
サンタローズで復興を眺め。
サラボナで義父母に会い。
山奥の村で幼馴染に会い。
故郷で開かれる祝賀会の中、青年の物語は一旦の終わりを迎えた。
喜びの中で踊る人々を見守る声。
彼らが果たせず託した物を、その子らが果たしたのだ。
ならば報われたという事なのであろう。
なお、ドラゴンクエスト5の原作は1992年制作である。
ダ・ガーンとかセーラームーンがやってた年であるな。ガンダムは0083が終わった直後ぐらいか。
Vは翌年のはずなのでもうちょっと待て。監督は「こんな物を見てはいけない」とか言ったらしいが、ダンバインの時もムック本か何かで「これは失敗作」とかネガってたらしいので、そういう性癖の人だと思って聞き流していいぞ。
また、このPS2リメイクは2004年に発売された。
ガンダムはSEED DESTINYが始まる年か。
見ようと思っている人はちょっと待て。漫画版とか各種ゲームへの出演とかがあるので、そっちに触れる手もあるぞ。
そこで満足できれば、それはそれで良い事なのである。わかったね?
(ドラクエ5はここで一旦終了)
(このゲームの権利は株式会社スクウェア・エニックスにあります)
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