ドラクエ5:22 それでも人は 夢を欲しがるものか
ついに物語も佳境へ。
イブール撃破から帰還すると、人間キャラがパーティから外れている。
まずはこれを再編成。
ヒイロ(息子)・アリス(娘)に加え、フローラ(妻)もいれる。
サンチョ(サンチョ)も当然加入。
あと3枠しか無いが、現時点はゴレムス(ゴーレム)・アンクル(アンクルホーン)・オークス(オークキング)を入れておく。
ルーラでエルヘブンまで飛び、船で洞窟へ。
真っ直ぐ北上した先にある部屋で、3つの像に炎・水・命の3つのリングを持たせると、魔界への渦が開いた。
それを抜けた先の祭壇にて、再び母・マーサの声が届く。
ここまで来たなら止めはしない、我が子を信じる、これがせめてもの助力……と言われ、賢者の石を贈られた。
感涙に咽び泣きたくなる名場面――4の時はわかり難い場所にあったから、わざわざ目の前に落してくれたんやね母ちゃん! ホンマ、ワシは心配させてばっかりのアカン子やでぇ!
おかげで5の賢者の石は、シリーズ中最も入手し易い石になったのではなかろうか。
さすがに魔界というだけあって、敵は全部強敵といえる。
地上では厄介な奴らだったホークブリザードやメタルドラゴンもいるが、ここでは箸休め的な雑魚。
現時点では全ての戦闘が全力、メンバー入れ替えも駆使したうえで、一戦ごとに回復が必要になる。
だがここまで来れたパーティなら、賢者の石を連打しながら進めばジャハンナの町までは辿り着ける。
魔界唯一にして最後の町に踏み込めばこっちの物、まずは一段落。ルーラでいつでもここへ来れるようになる。
武具も最高級品が置いているが、値段が高い。
まずはおいといて、先に道具屋でエルフのお守りを3つ購入。既に拾った物と合わせて4個になった。
今後はこの4個を馬車の外のメンバーに回しておく。
一旦セーブしたら、またもやエルヘブンにルーラで戻り、再び3つの像の部屋へ。
もうここの渦を使う必要は無いので、3つのリングを全て取り戻しておく。
命のリングには自動回復能力があるし、炎と水のリングには僅かだが呪文抵抗力がある。使わない手は無い。
さて、後はジャハンナ周辺で最終調整……だが、その前に天空の塔へ向かう。
ここにはスライムベホマズンが出るので、ぜひ捕獲しておきたい。
塔には馬車のメンバーを入れられないが、レベルの遅れた者を優先的に入れて底上げするのには使える。
一番レベルの高いコウを馬車に入れ、口笛の使えるサンチョを必須メンバーとし、後の3枠を入れ替えていくのだ。
レベルの遅れているフローラ・アンクル辺りをちょっと強化しておくのに丁度良い塩梅である。
やがて計画通り、スライムベホマズンを捕獲。
ちょっとした計画を立てて進めるのも、RPGの楽しさである。
コイツを捕獲できる確率は1/64、つまり2%未満だ。
今まで使った事ない奴を手に入れて華麗にクリアだぜ←こんな事考えたお前は大馬鹿だ俺!
結局、撃破数139でやっと捕まえたわ!
たまに2~3匹出るから戦闘回数は100程度だろうけどな、その出現率が微妙に低い。
ちょっと調べたが2割程度なのか?
あとベヒーモスがうぜぇ! アストロンとかすんな。防御すんな。そんな事するならラリホーかザラキの抵抗力を無しにしてくれ。
付き合ってるとプレイヤーが死にそうになるから、スライムベホマズンと一緒でなければ顔を見たら即逃げ。
PS2のDQ5はメンバーが個別に「逃げる」を選べるので、1ターンあればまず逃げられるのが幸い。
こいつ対策のためだけに天空の剣を道具としてでも持っていくのは必須だ。
逆にベヒーモスがいない敵群は、呪文も駆使して容赦なく一掃する。
逃げるを連打するのと大して時間は変わらないので、倒せるなら倒した方が資金・経験値が得られてお得だ。
ヒイロのレベルがコウに追いつき、アリスも追いつき、サンチョが追い越し、フローラまで追いついた。
オークスは最後の呪文(マヒャド)まで習得し、アンクルもベギラゴンを覚え、ゴレムスもレベル20を突破して瞑想を覚えと、魔物勢は表ボスとの決戦準備を始める始末。
ジェリーマンが小さなメダルまで恵んでくれたぞ! 別に狙ってねぇけど!
コンピューター内部の乱数表と相性が悪いんだろうと考え、1時間に1回はセーブ→リセット→ロードをしてみる。
それでも仲間になった時、開始から6~7時間が経過していた。
これ普通にやってたらクリアできたんじゃねぇか?
このゲームは非常に捕獲し易い数種を除き、意識して狙うもんじゃないな。
思えば主人公の半生を描く事を狙って作られた作品、仲間との出会いや別れのままならなさも半ば意図的に設計されているのかもしれん。
でもこの際だから、一個人の感想として述べさせてもらう。
ドラクエ4と5って、3で完成したクラシックRPGを土台とした拡張追加シナリオみたいなもんだよな。
ドラクエ5は発売当時は(ドラクエにしては)いまいち振るわず、リメイクや歴代人気投票などの「思い出の一品」としては好調というタイプらしい。
まぁ5が出た当時、スーパーファミコンが上り調子で、ユーザーは新鮮な物・目新しい物に興味あっただろうしな。
当時のFFはそこに上手く乗って、毎回前作から変わったシステムでユーザーの目を引き、取り込んでいったと思う。
ドラクエは3が出た後は劇的な変化を抑え、5は一人の青年のドラマチックな(時間経過も含めた)旅路を見せていたわけだが……ストーリーのネタバレを発売前の雑誌や広告でやるわけにはいかないからね。
サブタイトルの「天空の花嫁」てのも、少年ジャンプを読んで傘でアバンストラッシュの練習をするような年頃の子にはちょっとアレだったかもしれん。
そういや格闘ゲームのブームもこの頃から始まったかな。ライバルがちょっと強すぎたせいもあるかもしれん。
モンスターを捕獲して仲間にできます!が精一杯の宣伝では、ちと不利だったのか? まぁ多分に憶測だが。
そのモンスター捕獲も、ドラクエは最大公約数のRPGであるという制約の中では、あまりマニアックな方向には持って行けなかった。
攻略に必要なメンバーは「定番」としてほぼ確実に入るようにし、希少種を狙わなくてもクリアできるバランスにし、その上で当たれば嬉しい珍しい奴や特別に強い奴を用意すると、どうしても「用意されたメンバーで普通にクリアできる」よって「運良く強い奴が手に入ったらヌルゲーになる」という方向にしかできんわな。
これを進化させた結果、モンスター捕獲がオマケになった6になるのは当然だったというか、必然だったというか。
結局、モンスター捕獲はモンスターズとして枝分かれするしか無かったのだろう。
「モンスター捕まえるゲームです」と特化しちまえば、ついてこれない奴は始めから来ないからな。本編とは違う理屈で作る事ができる。
こんな事をグダグダ考えられる程度には、スライムベホマズンの捕獲はグダグダと時間ばかりかかった。
でもこのゲームのファンなら皆やる事だし、強キャラが簡単に捕まえられたらゲームにならないから、レアアイテムドロップ狙う時の気持ちでやれって事なのであろう。
いや、まぁそうなんだが。
分かるけど……その理屈も分かるけど。でも、自分はこの時泣いていたんだ。こんな作業をやっていると眠くて、常にアクビが出ていたんだぞ。なぜもっと他の事に時間を使わない。なのに、この時の戦闘も、PCでニ○ニコ動画を見ながらで仕方のないことだって……相変わらずてつをと……懐アニ系ばかりだって、そうやって結局は粘るのか。今諦めが勝ろうとしているものを。なら、僕は……そろそろ寝る。
こんな事をグダグダ考えて本当に寝ようかと思っていた矢先、なんとか捕獲に成功した。
喜びは大した事なかった。ただしんどかった。
もしまた5をプレイする事があっても、もうこんな事はやめよう。
ベホマズンが使える奴が仲間になったので、ベホマラーを使えるオークスをモンスター爺さんに投げ渡しておいた。
こいつのマヒャドなんて一回も見た事ないが、それは今回のプレイでも変わる事は無かった。
なんせレベルの遅れていた奴らが皆一軍の力を身に着けたのだ(最高レベルはサンチョ)、戦闘で特に苦戦はしない。
普通なら馬車でお飾りになるフローラも、今回はベギラゴンを連発し、難敵キラーマシンどもを次々と爆発させてゆく。
貰える経験値が多いぶん、レベルアップさらに加速。
フローラとアリスが両方ともイオナズンを覚えたら戦闘は殲滅作業へ移行。
キラーマシン:フローラとアンクルがベギラゴン、ヒイロがベギラマ。ギラ系3連発でまとめて1ターンで爆発。
グレイトドラゴン、ゴールデンゴーレム:フローラとアリスでイオナズン、瀕死になるので残りが殴れば死亡。2匹までなら1ターン確。
他の敵:フローラとアリスのダブルイオナズンで蒸発。
多少入り混じって多めに出ても、問題なく一掃。
もっと奥地に行けば話はちと変わるが、町の周辺にグレイトドラゴンとキラーマシンが出るので、有能な仲間の捕獲を狙うならここから動く手は無い。
でももう捕獲でグダるのは飽きた。
コウのレベルが40になったら、捕獲が上手くいかなくてもクリアしちまおう。
そんな事を考えていると、レベル38あたりでグレイトドラゴンを捕獲した。
ちと仲間になるのが遅かったので、表ボスまでには一線級に育たないだろうが……まぁせっかくなのでパーティには入れておく。
お別れするのはゴレムス。こいつ強いんだけどな、有用な範囲攻撃が無いし、吹雪の剣も装備できんからな……。
そこからもジャハンナ周辺に腰を据え、ちょくちょく武具を購入などしつつ、レベル40に到達。
キラーマシンは捕まらなかったが、まぁ別にいいだろう。
ホークブリザードが最後に捕まったが、まぁ別に使わないしどうでもいいだろう。
いよいよ決戦の時は来た。
もうちょっと早く来させても良かったかもしれない。
(このゲームの権利は株式会社スクウェア・エニックスにあります)
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