ドラクエ5:11 淋しい笑顔 消せはしない
生まれて初めて普通のビジネスを引き受けたコウ。現場へ向かう足も早まるというもの。
我々プレイヤーもあの日の胸の高鳴りを忘れないようにしたい所だ。
そうすれば今を生きる気力も、もうちょっとぐらいは湧くかもしれん。そうでも無いかもしれん。
己の胸中はともかく、カボチ村へ到着した。
村に入ると既に日が暮れている。見れば畑に人ならざる影が!
魔物はコウに気づくと村の外へ逃げて行った。
既に夜なので、仕事の話をしようにも家は閉まっている。
別にたいして疲弊はしていないが、客の都合を考えるのも仕事のうち。宿で一泊する。
翌日、村長へ話を聞きに行くと、いきなり喧嘩腰の村人が「余所者なんて信用できねぇ」と怒鳴っていた。
狭量などと言うなかれ、中世ぐらいが舞台のモデルならば、地元から一生出ずに生きる者など珍しくも無いのだ。
そんな者達にとって、わざわざ己の生活圏を離れてうろつく者は理解の外。わけがわからない相手を信じる下地が無いという事だ。
もちろん仕事を依頼した農夫は喜んでくれる。村長も賛同してくれている。
これで勤労意欲も湧こうというもの。
彼らからの情報を元に、進路を西にとって魔物の巣へ。
魔物の巣は馬車で乗り込む事ができるありがたいダンジョン。
ヘンリー離脱直後で戦力が低下している事を考慮し、フルメンバーでの突入を可能にしたのだと思われる。
実際、ここでは仲間にできるモンスターが複数種類いる。
デススパークのベギラマが厄介だが、イオが効くしHPも低めなのでなんとかなる。経験値は6匹で462と悪くない。
仲間を増やしてレベルを上げるには持ってこいの場所と言えるだろう。
まぁ、結果的にはここでは仲間は増えなかったが……。
一応、めでたくコウのレベルが16に達し、バギマを覚えはした。
曲がりくねった構造のせいで穴に落ち易く、ちと厄介ではあるが、なんとか最深部へ辿り着いた。
そこには村の畑を荒らす魔物・キラーパンサーが……しかし戦闘に入るとどこかで見たようなツラである。
というわけでビアンカのリボンを道具として使えば、キラーパンサーは昔を思い出した。
めでたくゲレゲレが再加入。10年ぶりの友との再会となった。この時点では高いステータスを持つので、しばらくスタメンを努めてもらえる頼もしい仲間だ。
ゲレゲレが持ってきたであろうパパスの剣も手に入れ、こちらも懐かしの再開。
この時期の武器として可もなく不可もない威力だが、それはつまり時期相応の武器がタダで入手できるという事だ。
この剣の威力は、おそらく「あんなに強く見えた親父の武器は、世間的には特別凄いわけではなかった」「逆に言えば親父の強さは、道具ではなく腕による物だった」という表現なのであろう。
これからしばらく愛用する事になる剣と、懐かしの友を得て、カボチ村へ凱旋である。
だが悲しいかな、懐いてしまっているゲレゲレを見て、村人はマッチポンプのデッチ上げ商売だと判断してしまった。
「契約だから仕方ないし、またけしかけられても困るし、金はやるよ。早く出て行って」と嫌がられてしまう主人公。
ギャラを受け取り、ついでに名産品の強面案山子も貰い、コウはカボチ村を後にする。
こうして彼の初めてのビジネスは終わった。
損得勘定でなら仕事は成功だ、と胸中で呟いて己を慰めろ。
ポートセルミには寄らず、町の傍で進路を西に変更。
ルラフェンへ。
ここで修得イベントをこなす事で、ようやくルーラが使用可能になる。
町へ着いたら一旦セーブ。迷路のようなややこしい道を潜り、ベネット爺さんの研究所へ。
文句を言いに来たのでなければ助手志望という話の早い判断力に感心しつつ、魔法完成に必要なルラムーン草の場所を教えてもらう。
ダンジョンがあるわけでもなくボスキャラが待つでもない、楽な道中。
おあつらえ向きに、現地に着く頃に夜になった。自己主張の強いルラムーン草を手に、キメラの翼で町へ戻る。
寝ている爺さんを叩きおこし、研究を完成させ、はれてルーラ修得となった。
試しに使ってみろと言われたので素直に呪文を唱えるが、なにせ今は夜。ヘンリーの家に行っても城の門は閉まっている。
よってオラクルベリーへ飛び、久しぶりにオラクル屋を覗く事にした。
この時点での商品はモンスターボックス。
正直、こんなもんに1000G払っても仕方がないのだが、まぁとりあえずは購入しておく。
たまに見る気になる事もあるやもしれん。
こんなん要らんからのれん売ってくれよ。
MPとの兼ね合いもあり、この町の宿屋で一泊し、朝になってから再度ワープ。
今度はラインハットへ。
旧友の元へ顔を出してみると、ヘンリーとマリアは既に結婚を済ませていた。
ヘンリーの「式に出席して欲しくて、お前を探したんだけど」のセリフが泣ける。
時期的に考えると――
コウが船出した頃、ヘンリーとマリアの関係を周囲が認める。
魔物の巣にいた頃、式の準備。
ルラムーン草を採っていた頃、式をあげる。
高速じゃねぇか。物凄いとんとん拍子に思えるんだが。本当に探す気あったんかこいつら。
もう何も信用できねぇ。
それでも土産物の記念のオルゴールは貰っておく事にした。物に罪は無いからな。
またデール王からサラボナの情報も聞ける。本来はここでサラボナが次の目標と判明するわけだ。
こうしてコウは再び旅路についた。
流離いだけが人生だ。
タコ部屋仲間が薔薇色の生活を満喫している一方、偶然にもここで新たな仲間が続々と加入する。
まずは魔法使い(マーリン)。はずれモンスターとして名高い呪文の使い手だ。
いらねぇ。
次にエンプーサ(キャシー)。元友人が嫁さんとよろしくやっているのに、こちらは化け物のフラダンスを見て己を慰める事になるとは。
ここで久しぶりにフローラの名前が出てくる。
踊り子に「あんたも女らしい女性が好き?」と聞かれるが、この時の主人公が「うるせぇ今は女の話すんな」と突っぱねても許されるんじゃないだろうか。
もちろんドラクエの主人公たるもの、そんな無礼な態度はとらないのだ。
勇者の痕跡を求め、南へ進み続けるコウ。
南のトンネル内部でドロヌーバ(ヌーバ)を捕獲。
使わないブラウン(ブラウニー)をついに爺さん送りにするが、だからといってヌーバ(ドロヌーバ)を使うかというと、まぁ否だ。
運命の街へ足を踏み入れると、飼い犬を追いかけてきた女性に出会う。
彼女――フローラは挨拶を終えると、屋敷へと引き返していった。
さっそくそれを追って屋敷へ行く……前にもちろん街でアイテム拾いだ。
鉄の盾が宿屋に“落ちている”のはラッキーとしか。
これでまたピエール(スライムナイト)が硬くなるぜ。
満足した所でセーブ。次は一大イベントである指輪探しに挑戦である。
(このゲームの権利は株式会社スクウェア・エニックスにあります)
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