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2012年10月21日 (日)

ブラッドソードリプレイ3-17 復活と喪失

このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:5 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:7 機敏度:8 生命力:31
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 弓 矢筒(6本) 金貨袋(所持金100) 金貨袋(所持金35) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:5 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:8 機敏度:7 生命力:26
装備:ブラッド・ソードの柄 ヘラクロスの戦斧 鎧(鎧強度:3) 魔法の弓 矢筒(6本) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金100) 金の巻物 司祭長の杖

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:5 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8(+1) 機敏度:7 生命力:26
装備:銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金100) 琥珀の火口箱 魔法のパン 鉄の鈴 聖アシャナクスの十字架 真鍮のびん

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。伝説の“生命の剣”ブラッドソード探索の旅を続け、その柄と鞘を手に入れた彼らは、最後の部品である刀身を探す。刀身を求めてたどり着いたのは、十字軍が拠点とする都・クレサンチウムだった……。

ブラッドソードを手に入れるため、ササリアン王子に協力した三人。裏切られはしたもの、街の地下にあった古代遺跡でガーディアンを倒し、王子を追いつめる。だが王子を討ったのは、道中で知り合った暗殺者のハサンだった。目指す物はもうすぐそこだ……。

ミヤ「ボスキャラもやっつけたし、ブラッドソードの刃はすぐそこだよね! れっつごー!」

テツヤ「さすがにもう面倒事はねぇよな」

スクリーボ(実はあるのダ。あと一つ)

そんな事は露と知らぬ三人、ハサンとともに迷宮の最深部へと向かう。そこには……。

【項目40】
310 ハサンははね上げ戸に近づき、それをこともなげに開けた。
こちらも試しに持ってみたが、凄い重さだ。
彼のしなやかな身体には普通の人間の三倍ほどの力が秘められているに違いない。
まったく、彼がこちらの敵でなくて幸運だった。

ディアブロ「普通の人間というと、そこらを歩いているオッサンとかで、ランクにすると1ってところか。その3倍だから、ハサンはランク3のキャラクターなんだぜぇ」

テツヤ「なるほど。クソ強い凄腕NPC様かと思いきや、ちょっと腕に覚えのある程度の冒険者だっんだな。んなわけねーだろ

彼の後について、白い大理石でできた細長い大広間に入る。
磨き上げられた黒い花崗岩の柱が、はるか向こうの壁までずらりと二列に並んでいる。
そしてその間には、天井に達する円形の光線と、床に達する円形の光線とが見えた。
天井への光線は燃え立つように赤く、床への光線は冷たい緑色の光を放っている。
ハサンが言った。

「これは永遠の集約点だ。生と死の極なのだ。我々はハクバッドの地底を通ってここにたどり着いた。しかし実は、ここに至る道は数多く、真実も数多いのだ」

ミヤ「探せば他の場所にも別口があるんだ」

テツヤ「他の口は、外海の幽霊船から宝石をとってくる方法より遠回りなのか? そうでなけりゃ、わざわざこの道から来たのは損だった気がするな」

スクリーボ(もっと近い道が本当にあるっぽいのダ

彼と一緒に、突き当たりの灰色の石の上まで進む。
ハサンは石の上に手を伸ばして、輝く円月刀を拾い上げた。
そして腕の毛に刃をあてて切れ味を確かめ、その刀の美しさに深いため息をついた。
しかし、そこにはもっと美しい物があった。
石の上に置かれているのは、この長い年月探し求めてきたブラッド・ソードの刀身だった。
ハサンは死の剣を背中にくくりつけると、こちらを振り向いた。

「ササリアンは裏切っただろう。あの男が欲しかったのは死の剣だけだ。しかし、裏切るのがあの男の生まれながらの性質だ。覚えておくがいい。裏切りが彼の性質だったと。生命の剣と死の剣は対立すべき物ではない。二本は互いの片割れなのだ。だからこそ、我々が再び会うとき、敵同士としての再会でない事を祈るぞ」

最敬礼をして、同じ気持ちである事を彼に告げる。
目を上げたとき、彼の姿はなかった。
音も無く消えた彼の手際に驚き、敵にはまわしたくないと、心から思う。

テツヤ「ま、なったらなったで仕方ねぇが。それより今は、剣のほうだ」

ディアブロ「コイツが今まで探してきたお宝か。感慨深いぜぇ」

ミヤ「じゃ、あたしが拾うよ? 拾うからね? 拾った!」

そしてようやく、ブラッド・ソードの刀身を手に取る。
刀身は柄にきっちり収まった。
この冒険を託した、あの年老いた吟遊詩人を思い出すあの忌まわしい森のできごと以来、このために戦い続けてきた。
彼との約束がいま達成できたのだ。
生命の剣は修復された!

ミヤ「ちゃきーん! 柄と鞘と刀身が合体! 完成・ブラッドソード! 任務達成、ミッションコンプリート!」

生き残ったキャラクターに1000点の経験点が与えられる(全員で平等に分ける)。ただしレベルアップは3巻の終了時に行う。 

また、柄と鞘を所持していたキャラクターは、この二つをキャラクター・シートから消す。これからはブラッド・ソードは一つの持ち物になる。冒険を達成した事により、ブラッド・ソードの助け無しでも真のマグス達に対抗できるだけの力を得た。だからブラッド・ソードを失っても475へ進む必要はない。

テツヤ「よし、引き上げるか。コイツを使った戦いが俺達を待っているぜ」

大広間から出ていく。
ドアの側の階段の上で、すらりと背の高い男がしゃれた異国風の鎧をつけ、こちらを待っていた。
ひと目でそれが何者かを悟る。
ブラッド・ソードを探す冒険の旅に出る前からの宿敵、あのクラースの戦闘場のライバルだった男だ。

テツヤ「イコン……」

ミヤ「1巻に出てきて、再戦するみたいな事言って、全然出てこなかった人」

ディアブロ「前は遠距離攻撃に手も足も出なかった兄ちゃんだぜぇ」

テツヤ「お前らいらん事言い過ぎ」

ディアブロ「まぁ戦闘になるだろうぜぇ。ネメシスの電光を準備して、バトルオーダー3番にまわっとくか」

【項目415】
311「異国の奴らは、いつも俺の名を間違える。エイケンが先祖からいただいた俺の名だ」 

首を横にふる。

テツヤ「立ち去れ、イコン……エイケンか……名前などどうでもいい。そんな事を言い争ってなんになる。ここで一晩中、流血の戦いがあったんだ。お前も死者のリストに名前をのせてもらいたいわけじゃねぇだろ」 

奴が怒鳴った。

「俺の名誉にかけて、戦いを挑むぞ! 俺が敗れるとでも思うのか? アリのように、この踵で踏み潰してやるわ! 五年もの間、俺は追ってきたのだ。青二才め、あのクラースで俺を負かしたのは、ほんの偶然だったんだぞ。クレアンチウムにいる妹サイキの館へ着いた時、そちらもオトレメールへ来ている事を知った。

スクリーボ(そのサイキというのが、魔女プシュケの本名なのダ。それから一人で追いかけてここに来たのだから、やはりこの迷宮にはPCが通ったのとは別の、もっと楽な道がどこかにあるのだナ

その時から俺は追跡を開始した。必要とあらば、この世の果てまでも追う覚悟でな。俺の恨みは落雷のように激しいのだ!」

突然やつはおとなしくなった。
こちらを横目で睨みつけながら、奴は上着から銀の粉の袋を取り出し、粉を左右にふりまいた。
奴の後ろに真紅の炎の壁ができて、大広間の出口が塞がれた。
奴は籠手をつけた左手を炎の中に突っ込み、炎の包帯を引きずり出すと、それで自分の身体を包んだ。
以前、奴が似たような手品を使うのを見た事がある。
報復の火の呪文だ。
数年の間にかなり上達したようだ。
ため息をついて言う。

テツヤ「よしわかった、イコン。戦いたいというのなら、お前の思いどおりにしてやろう」

突然、怒声をあげて、奴に向かって突進していく。

神を恐れぬイコン(I)
戦闘力=9 精神力=9 鎧強度=2
生命力=55 打撃力=サイコロ5つ 機敏度=9
※奴に盲目的服従の呪文は効かない。戦いの最中に彼を攻撃して打撃を与えたキャラクターは、その度に報復の火の呪文のために1点の生命力を失う(鎧をつけていても同じ)。

テツヤ「俺より速いか! こいつは強敵、腕を上げたな……だがこちらには既にブラッド・ソードがある。こいつの切れ味を確かめてやるぜ!」

だがこの戦闘では使えない。

テツヤ「……なんでだ?」

仕様。そうとしか言いようが無いのだ。なにせデータが無いのだから。

テツヤ「納得いかねぇ……」

ディアブロ「ま、仕方ないねぇ。というわけでいつもの戦法で」

ミヤ「あきないね……」

ディアブロ「魔術師の商売だけにw

ミヤとディアブロの機敏度が同じなので、行動順をダイスで決める。ミヤ=2、ディアブロ=4でディアブロが先に動く。

B15○第1ラウンド
イコン:C-3へ移動。

テツヤ: B-4へ移動。
ディアブロ:E-5へ移動。
ミヤ:E-4へ移動。

ここで勝負あり。後は一番近くにいるテツヤを追って動くので、テツヤが毎ラウンド、イコンの側をちょろよろすれば、相手はずっと追いかけ続けるだけだ。
ここからディアブロは遠慮なくネメシスの電光を詠唱し始める。
というか、そうしろと言わんばかりの位置取りから戦闘が始まっている……。

4ラウンド目で詠唱成功。ダメージ27(被害25)。

ディアブロ「どうも威力が揮わないぜぇ」

ミヤ「でも相手が倒れるまで続けるんでしょ?」

ディアブロ「もちろんw」

5ラウンド目に呪文(ネメシスの電光)準備。9ラウンド目で詠唱成功、ダメージ28(被害26)。

テツヤ「イコンの生命力は残り4点か。もう斬って倒してもいいんじゃねぇか?」

ミヤ「でももし仕留め損ねたら、反撃はかなり痛いね」

ディアブロ「次のネメシスの電光が飛ぶまで安心して待っててくれていいぜぇ」

テツヤ「もういらねぇだろ! そんな強力呪文」

しかし容赦なくかつ無駄に最強の攻撃呪文を準備。

10ラウンド目に呪文(ネメシスの電光)準備。12ラウンド目で詠唱成功、ダメージ31(被害29)。撃破。

ディアブロ「おーおー、イコン殿の断末魔を聞くのも久しぶりだぜぇ。景気良くあげてくれw」

テツヤ「ロクでもねぇなコイツ……」

【項目304
イコンは血を吐いた。
顔は真っ青だ。
しかし奴は倒れなかった。
こちらの目の前で、奴は輝く霧に変わり、空中に漂いはじめた。
肉体を離れた声が言った。

「俺はお前達との以前の戦いの最後に、逃げるために霧の呪文を使った。だが、今度はそれが俺の活力を取り戻してくれる」 

奴は何を言っているのだ?
炎の壁を見つめる。
鎮火しかけているようだが、まだかなりの熱だ。

テツヤ「チッ、まだ外には出られねぇか」

ミヤ「イコンさんも何か企んでいるみたいだね? 放っておいたらマズいんじゃないかな」

実はその通りだ。だがここではイコンに対し、あるアイテムを使う事ができる。

【項目144→388
ディアブロ「取り出しましたるはこの真鍮の瓶。ジニーを閉じこめていた瓶だぜぇ」

312瓶の栓を抜いて、登っていく霧の上に逆さに掲げた。
イコンの魂胆はわかっている。
霧に包まれて、天井の生の集約点まで漂っていく気だ。
その光源から放射されているエネルギーによって傷を癒し、戦う力を回復しようと考えているのだ。

ミヤ「その集約点、あたし達が使って同じ事できないかな?」

ディアブロ「できないぜぇ」

ミヤ「なんで?」

仕様ですから。仕方が無いのでディアブロが瓶をかざす。

ところが奴は、生の集約点の光源に入る代わりに、瓶の中に吸い込まれていった。
霧が全部中に収まった時を逃さず、栓をぐいと押し込む。
イコンの声が瓶の中で響いた。

「なんという卑劣なやり方だ! 俺をここから出せ。堂々と戦う勇気もないのか?」

テツヤ「うるせー! 自分だけ無償回復しようとしてた奴が言う事じゃねぇだろ!」

イコンが黙るまで、瓶を柱に打ちつけた。
この瓶は、あの強いジニーを千年近くも閉じ込めていたのだ。
きっとこいつも閉じ込めていてくれるはずだ……。

しかし、こちらの望みどおりになるとは限らない。
万一を考え、唇を噛む。
奴がここから逃げ出したら、恨みも力も倍増させて、こちらを追ってくるに違いない。
いつ力を回復して、襲ってくるかわからないのだ。
この先ずっと、枕を高くして眠れないだろう。

テツヤ「穴でも掘って埋めるか。犬が掘り出すかもしれねぇが……」

ディアブロ「地の底へ放り込むなら、あちらに丁度いい物があるぜぇ」

ぼんやりと大広間を見まわす。
そうだ。死の集約点の緑色の輝きが、こちらの悩みを解決してくれるぞ。
伝説によれば、この光源は死の国へ直結している。
そこから生きて戻った者はないのだ。
少しだけイコンが可哀想になる。
だがほんの少しだけだ。
ちょっと躊躇った後、瓶を緑色の光の中へ放り込む。

奴はこちらの考えに気づいて、悲鳴をあげた。
奴の声が、轟く雷のように響き渡った。

「俺が死ねば、復讐はいよいよ凄まじい物になるぞ。俺は最後の望みを達成するため、先祖の霊を全て呼び寄せる。死の復讐の呪文をかけるぞ。これから落ちていく世界で彼らを招集するのだ。俺の命を奪うなら奪え。望むところだ。俺は霊達に、そちらのいちばん大事な物を奪うよう命じてやる……」

瓶は見えなくなった。
しかし、入れかわりに光線の中から何かが噴き出した。
最初は緑色の霧の塊のようだった。
しかしそのうちに、顔が見えてきた。
こちらを睨みつけ、口を開けて声にならない叫び声をあげ……やせこけた両手を差し伸べている……。
イコンの先祖の霊が、奴の最後の望みをかなえるために死の国から這い出してきたのだ。

ミヤ「死霊? だったらあたしの悪霊払いの術で……」

ディアブロ「あ、それここじゃ使えないぜぇ」

ミヤ「なんで?」

ディアブロ「仕様」

テツヤ「クソッそればっかだな!」

背を向けて逃げ出そうとする。
霊達は光線の中から次々に飛び出してきた。
奴らに取り巻かれ、その恐ろしい呪いの言葉を聞くと、身体中の血が凍るようだった。
呻き声をあげて大理石の床に倒れ込む。
不気味な笑い声が響く。
イコンの顔が霊の群れの中にちらりと見えた。
奴はやっぱり死の国へ行ったのだ。
奴の顔が迫ってくる。
そして呪いの言葉が響く。

「そちらの一番大切な物をな」

ようやく目を上げ、一瞬、視力を失ったかと疑う。
霊達は大広間から消えてしまっていた。
出口を塞いでいた炎の壁も、跡形も無い。そして、ブラッド・ソードに手を伸ばしかけて、勝利が泡と消えた事を悟る。
絶望の叫びが口から漏れた。
霊達は、死の王国へブラッド・ソードを持ち去ってしまったのだ。

テツヤ「これも仕様……か?」

ディアブロ「まぁ仕様だぜぇ」

ミヤ「むっきー! 仕様って言えばなんでも通ると思っているなー!」

残念ながら、ここらへんはイベントシーンでひたすら事態が進むだけだ。もしTRPGでこんな展開やったら、プレイヤーから少々批難も出てくるだろう。まぁここらへん、本の形式でキャンペーンゲームをやると仕方ない場面もあるという事で。 

【項目489】
落胆のあまり、茫然自失のまま、来た道を戻る。
井戸から這い出すと、ようやく夜が明け始めていた。

ミヤ「これからどうすんの?」

テツヤ「ちと思いつかねぇが、とりあえずここを出るしかねぇだろ」

足元の石など蹴飛ばしながら、とぼとぼと歩いていく三人。

【項目31
再びファティマの庭園の門を目の前にする。
門は開いていた。
そして門の前には、ファティマがハサンと並んで立っていた。
悲しい気持ちのまま、彼らに近づく。

テツヤ「とりあえず、事の顛末でも話してみっか」

ミヤ「そだね。何か耳よりな情報とかあるかもしれないし」

二人はにっこり笑って迎えてくれたが、今までの話を聞いて、たちまち眉をひそめた。
ハサンが言った

「悲しい知らせだ。エイケンという男は、よほど執念深い魂を持っていたに違いない。私がもう少しご一緒していれば、短剣で奴の心臓を貫き、この悲しい結末を防げただろうに。しかし私の言う事を聞いて、元気をお出しなさい。この世には良い事も悪い事もない。そう思えるのは全て妄想でしかないのだ。今は絶望の極みと思っているかもしれないが、見方を変えれば、事態は好転する。絶望のどん底に、ぱっと光が差し込むという事はよくあるのだよ」

テツヤ「特に情報は無かったな! 観念論かよ」

しかし短気は良くない。ハサンはともかく、ファティマには何か話があるようだ。

【項目588
ファティマがハサンの腕に手を置いた

「いいえ、ハサン。それは貴方のやり方です。貴方は、行動しようと努めずに行動します。でも他の人達は、英雄の道をめざして努力しなければならないのです。無益とわかっているもののためにも戦わなければならないのです。貴方の一生は努力とは縁が無いけれど、英雄はこの世にどっぷりつかって、人生を味わい尽くさなければならないのです」 

彼女はこちらを向いて、門の向こうの庭園を指さした。

「ハサンは敗北を受け容れ、そして拒否しろと忠告しています。でも別の方法もあるのですよ。それは危険をはらんでいますが、だからこそ貴方達は惹きつけられると信じます。生命の剣は永遠に失われたと思っているのでしょう。仇が死の国へ持ち去ったのですからね。死の王国は、二度と戻ってこれない所と言われています。でも、そうではないのです! 全ては可能なのです。それを試みる勇気さえお持ちなら、黄泉の国へ通じる道をお教えしましょう。どうすれば死の国に挑む事ができるかを、お教えしましょう……」 

ミヤ「……そっか! 黄泉の国へ持っていかれたんだから、黄泉の国へ行って取り返してくればいいだけだね! なんでこんな簡単な事に気が付かなかったのかな」

テツヤ「そりゃ、どこに行けばあの世へ着くのかわかんねぇからな」

ディアブロ「首を吊ればすぐそこだろうけど、それじゃ帰ってこれないからねぇ」

しかし帰還できる行き方に、ファティマは心当たりがあると言っている。ならば次の道は決まった。完成した伝説の剣・ブラッドソードを求める旅は、冥府の彼方へと続くのである。

次巻「死者の国から還れ!」 近日開始予定

(C)D・モリス O・ジョンソン 著 大出健 訳/富士見文庫

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