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2012年7月15日 (日)

ブラッドソードリプレイ3-16 7身分体

このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:5 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:7 機敏度:8 生命力:31
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 弓 矢筒(6本) 金貨袋(所持金100) 金貨袋(所持金35) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:5 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:8 機敏度:7 生命力:26
装備:ブラッド・ソードの柄 ヘラクロスの戦斧 鎧(鎧強度:3) 魔法の弓 矢筒(6本) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金100) 金の巻物 司祭長の杖

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:5 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8(+1) 機敏度:7 生命力:26
装備:銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金100) 琥珀の火口箱 魔法のパン 鉄の鈴 聖アシャナクスの十字架 真鍮のびん

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。伝説の“生命の剣”ブラッドソード探索の旅を続け、その柄と鞘を手に入れた彼らは、最後の部品である刀身を探す。刀身を求めてたどり着いたのは、十字軍が拠点とする都・クレサンチウムだった……。

ブラッドソードを手に入れるため、ササリアン王子に協力した三人。裏切られ、召喚された魔神をけしかけられたものの、なんとか逃げ延びて剣への案内役・ハチュリを手に入れた。ハチュリの案内に従い、街の地下にあった古代遺跡へ潜り、その奥までたどり着いたが……。

テツヤ「ブラッド・ソードまであとどれぐらいだろうな」

スクリーボ(実はもうすぐそこなのダ)

ミヤ「きっとすごく強いボスキャラが守っているよね。これはきばっていかないと!」

ディブロ「まぁ何かの手違いでゴミ捨て場の片隅に捨ててある、というのも斬新だが……斬新なだけで何の意味もないから、やる奴はいないだろうぜぇ」

しかしゲームブック版ドルアーガにて最強最後の魔法は、迷宮の片隅にいるただのザコが持っていたりした。今考えると凄い話だ。
ともかく三人は次の部屋へと足を進める。

【項目483→21】
ハチュリを持っているかどうかで、ここで起こるイベントは少し描写が変わる。まぁ内容は同じなんだが。

茶碗を伏せたような形の洞穴へ入る。
壁は急傾斜で、水晶の鉱脈が松明の光に輝いていた。
丸天井からは、鍾乳石が涙のように垂れ下がっている。
ハチュリは立ち止まると手をあげて、向こうの壁の、宝石に飾られたはね上げ戸を指さした。
にっこり笑って、小さな人形を手にとる。

「そうだ、ハチュリ、でかしたぞ」

背後から囁き声がした。
思わずふり返る。

テツヤ「ササリアンか……蛆虫野郎が!」

奴は怯んだ。

「待ってくれ。そちらが興奮している事はわかるが、だからといって無礼を働いていい事にはならんぞ」

剣を抜いて怒鳴る。

テツヤ「何を言ってやがる。クレサンチウムの肉屋の店を覚えているか。あの切り刻まれた獣の死体をな? 裏切り者へ、すぐにお前も……

ミヤ「えっ? ササリアンさんがボスキャラ? 古代のナントカじゃなくて?」

ディアブロ「ちと微妙かねぇ。しかもあんまやる気なさげだぜぇ」

奴はもう怖がってはいなかった。

「脅しもいい加減にしろ。私の魔法にはかなわない事が、まだわからんのか? 後ろを見てみたらどうだ?」

ふんと鼻先で笑ってやる。

テツヤ「まさかお前は……」

重い足音が洞穴の壁に響いた。
ゆっくりふり向くと、そこには巨大な化け物が立っていた。
木を彫って作られたらしい。
ずんぐりした奴だった。
ササリアンが言った。

「セブン・イン・ワンと呼ばれる凶暴な原始の神だ。私の影達よりずっと始末におえないぞ。なにせこいつは影ではなく、実物だからな……」

ミヤ「前に本で読んだやつだね! こんな所にいたんだ。……でもこれ、ササリアンさんの魔法じゃないよね」

ディアブロ「つまり『私の魔法にはかなわない事が、まだわからんのか? (しかし私はここで魔法を使う気はないし、私が使わなくても貴様らと戦う奴はいるので)後ろを見てみたらどうだ?』という事だろうぜぇ」

テツヤ「驚愕の腰抜けぶりだな……」

しかし驚愕していても、セブン・イン・ワンと戦わねばならない事に変わりは無い。どこかの孤島から地下迷宮へ引っ越してきた古代の木像ゴーレムとの戦いが幕を開ける。

ディアブロ「バトルオーダーはいつも通り、俺がネメシスの電光を準備しておくのもいつも通りだぜぇ」

【項目204】
39セブン・イン・ワンは、貝殻の目でこちらを睨んだ。
そして木の拳をふりあげ、ドシンドシンと近づいてきた。

セブン・イン・ワン(7)
戦闘力=6 精神力=9 鎧強度=0
生命力=45 打撃力=サイコロ5つ 機敏度=5
※セブン・イン・ワンは、厳密にいえば魂を持っていない。だから、盲目的服従の呪文でいう事をきかせる事はできない。

今回は退却はできない。
ゴールはごく近い。
この最後の敵を倒しさえすればいいのだ。

テツヤ「ササリアンの蛆虫野郎はえらくコイツを持ち上げていたが、正直たいした強さじゃねぇな?」

ディアブロ「遠距離攻撃はできないし、敏捷度も遅いから、こっちが誘導し易いぜぇ」

というわけで近接型敵単体のセオリー通りに戦う事にした。
ミヤとディアブロの機敏度が同じなので、行動順をダイスで決める。ミヤ=4、ディアブロ=3でミヤが先に動く。

○第1ラウンド
テツヤ: F-5へ移動。
ミヤ:D-6へ移動。
ディアブロ:D-5へ移動。
セブン・イン・ワン:E-4へ移動。

○第2ラウンド
テツヤ:射撃でセブン・イン・ワンを攻撃。出目8で失敗。

テツヤ「チッ……射撃なんざ久しぶりなんで外しちまったぜ」

ディアブロ「ロジ・スカイランナーの剣が使えないから、7以下じゃないと当たらないしねぇ」

ミヤ:C-6へ移動。
ディアブロ:C-5へ移動。
セブン・イン・ワン:E-5へ移動。
 

B141○第3ラウンド
テツヤ:F-4へ移動。
ミヤ:B-6へ移動。
ディアブロ:B-5へ移動。
セブン・イン・ワン:E-4へ移動。
 

ここで勝負あり。後は一番近くにいるテツヤを追って動くので、テツヤが毎ラウンド南北に移動を繰り返せば、セブン・イン・ワンはずっと追いかけ続けるだけだ。
ここからディアブロは遠慮なくネメシスの電光を詠唱し始める。

8ラウンド目で詠唱成功。ダメージ42(被害42)。

ディアブロ「ほう、いい出目だぜぇ。鎧強度も0だから素通しでナイス威力w」

ミヤ「残り3点だね。もう何当てても倒せるよ」

9ラウンド目にテツヤが攻撃、出目5で命中。ダメージ7(被害7)。撃破。

テツヤ「そして一突きして終わり、と。相変わらず腰砕けな戦法だな……」

スクリーボ(しかし今回に限り、拍子抜けばかりもしていられないのダ)

敵もそう毎度毎度、同じやり方で終わらせてはくれない。

【項目243
B142化け物の身体が動いたかと思うと、突然、クルミのように二つに割れた。
殻の中からは、ひとまわり小さいが、形の全く同じ木像が出てきた!
なぜ、奴がセブン・イン・ワンと呼ばれているのかが、だいたいわかったぞ……。

セブン・イン・ワン(7)
戦闘力=7 精神力=9 鎧強度=0
生命力=40 打撃力=サイコロ4つ+2 機敏度=5
※セブン・イン・ワンは、厳密にいえば魂を持っていない。だから、盲目的服従の呪文でいう事をきかせる事はできない。

テツヤ「チッ、おかしな名前だと思ったがそういう事か!」

ミヤ「戦闘の項目が連続してるから、生命力回復術を使う暇も無いね?」

ディアブロ「持久戦を挑むタイプの、珍しい敵って事だぜぇ」

○第1ラウンド
テツヤ:射撃で攻撃。出目4で命中。ダメージ3(被害3)。
ミヤ:D-6へ移動。
ディアブロ:D-2へ移動。
セブン・インワン:距離の関係で、テツヤめがけてF-4へ移動。

ここで勝負あり。後は一番近くにいるテツヤを追って動くので、テツヤが毎ラウンド南北に移動を繰り返せば、セブン・イン・ワンはずっと追いかけ続けるだけだ。
ここからディアブロは遠慮なくネメシスの電光を準備、後に詠唱し始める。

テツヤ「さっきよりハマるの早いぞ

ミヤ「位置取りが悪いんじゃないかな?」

ディアブロ「景気良くいくぜぇw」

第2ラウンドでディアブロがネメシスの電光を準備。
第4ラウンドで詠唱成功。ダメージ37(被害37)。撃破。

テツヤ「おや、残りHP丁度のダメージで倒したか」

ミヤ「なんか無意味に嬉しくなるよね、こういうの♪」

ディアブロ「さて、名前通りだとこの後がまだありそうだぜぇ」

ご期待にはちゃんと応えてくれる。

【項目240】
B142三番目の木像が殻から抜け出して、こちらに襲いかかってきた。

セブン・イン・ワン(7)
戦闘力=8 精神力=9 鎧強度=0
生命力=35 打撃力=サイコロ4つ+1
 機敏度=5
※セブン・イン・ワンは、厳密にいえば魂を持っていない。だから、盲目的服従の呪文でいう事をきかせる事はできない。

ミヤ「でも配置がさっきと同じ……」

テツヤ「ゴーレムだから学習能力なんざ無いんだろ」

○第1ラウンド
テツヤ:射撃で攻撃。出目6で命中。ダメージ4(被害4)。
ミヤ:D-6へ移動。
ディアブロ:D-2へ移動。
セブン・インワン:当然F-4へ移動。

もちろん勝負あり。ディアブロは嬉々としてネメシスの電光を準備、後に詠唱し始める。

第2ラウンドでディアブロがネメシスの電光を準備。
第3ラウンドで詠唱成功。ダメージ32(被害32)。撃破。

ディアブロ「おおっと、1ゾロふって一発成功したぜぇ! ソードワールドだったら自動失敗で敵さん生きてられたんだが、ま、己の不運を呪ってほしいぜぇw」

ミヤ「なんか絶好調だね……」

【項目87】
B142四番目の木像が殻から抜け出して、こちらに襲いかかってきた。

セブン・イン・ワン(7)
戦闘力=9 精神力=9 鎧強度=0
生命力=30 打撃力=サイコロ4つ
 機敏度=5
※セブン・イン・ワンは、厳密にいえば魂を持っていない。だから、盲目的服従の呪文でいう事をきかせる事はできない。

テツヤ「やっぱり続きがあったか」

ミヤ「そして位置はやっぱり同じ……セブン・イン・ワンの能力、ちょっとずつ変わってるけど、こりゃ展開は変わらないよね」

ディアブロ「変える理由も無いぜぇw」

○第1ラウンド
テツヤ:その場で防御。そろそろ弓撃つ必要もなくなってきた。
ミヤ:D-6へ移動。
ディアブロ:D-2へ移動。
セブン・インワン:もちろんF-4へ移動。

はいはい勝負あり。ディアブロは笑いながらネメシスの電光を準備、後に詠唱し始める。

第2ラウンドでディアブロがネメシスの電光を準備。
第7ラウンドで詠唱成功。ダメージ30(被害30)。撃破。

ミヤ「またぴったり撃破」

テツヤ「戦闘力と引き換えにだんだん虚弱になってるな、セブン・イン・ワン」

ディアブロ「もう矢で弱らせる必要も無いぜぇ」

【項目382】
B142こちらは、次々とくり出される戦いに疲れ果てた。
が、奴は攻撃をやめようとしなかった。
五番目の分身が襲いかかってくる。

テツヤ「誰か疲れたか?」

ミヤ「私は別に。ディアブロはどんどん元気になってるよ」

ディアブロ「みwなwぎwりwんwぐww」

テツヤ「そうか……アイツを見てると俺はある意味疲れるから、まぁ俺の事だとしとくか……」

セブン・イン・ワン(7)
戦闘力=10 精神力=9 鎧強度=0
生命力=25 打撃力=サイコロ3つ+2
 機敏度=5
※セブン・イン・ワンは、厳密にいえば魂を持っていない。だから、盲目的服従の呪文でいう事をきかせる事はできない。

○第1ラウンド
テツヤ:その場で防御。意味はないが動いてはいけないので。
ミヤ:D-6へ移動。
ディアブロ:D-2へ移動。
セブン・インワン:もちろんF-4へ移動。

よっしゃ勝負あり。ディアブロは鼻唄まじりでネメシスの電光を準備、後に詠唱し始める。

第2ラウンドでディアブロがネメシスの電光を準備。
第8ラウンドで詠唱成功。ダメージ34(被害34)。撃破。

ディアブロ「無力な相手を粉々にするのは心が痛むぜぇw」

テツヤ「俺はそろそろ頭が痛え」

【項目536
B142また一人、木の殻から飛び出して襲いかかってきた。
今度のは、大きさはこちらの身体とさほど変わらない。
しかし、今までのよりもずっと動きが速く、より破壊的な力を持っているようだ。

セブン・イン・ワン(7)
戦闘力=11 精神力=9 鎧強度=0
生命力=20 打撃力=サイコロ3つ+1
 機敏度=5
※セブン・イン・ワンは、厳密にいえば魂を持っていない。だから、盲目的服従の呪文でいう事をきかせる事はできない。

テツヤ「動きの速さは命中値(戦闘力)にしか反映されないんだな」

ミヤ「動きが速いのは上半身だけで、足はゆっくり動いてるんだよ」

テツヤ「……もしかしてこの木像、始めから勝つ気ないんじゃねぇか?」

○第1ラウンド
テツヤ:その場で防御。攻撃はされないんだが。
ミヤ:D-6へ移動。
ディアブロ:D-2へ移動。
セブン・インワン:相変わらずF-4へ移動。

当然のように勝負あり。ディアブロは尻を掻きながらネメシスの電光を準備、後に詠唱し始める。

第2ラウンドでディアブロがネメシスの電光を準備。
第6ラウンドで詠唱成功。ダメージ33(被害33)。撃破。

ディアブロ「そろそろ今日の昼飯なににするか考えておこうぜぇ」

ミヤ「量のある物がいいな!」

テツヤ「あのな……後1個残ってるはずだろ」

【項目361
B142七つ目の木像は1メートル足らずの戦士だった。
これが最後でありますようにと、心の中で祈った。

テツヤ「そうでなけりゃ、俺もそろそろアクビが出そうだ」

セブン・イン・ワン(7)
戦闘力=12 精神力=9 鎧強度=0
生命力=15 打撃力=サイコロ3つ
 機敏度=5
※セブン・イン・ワンは、厳密にいえば魂を持っていない。だから、盲目的服従の呪文でいう事をきかせる事はできない。

○第1ラウンド
テツヤ:その場で防御。攻撃とんでこないんだけどな。
ミヤ:D-6へ移動。
ディアブロ:D-2へ移動。
セブン・インワン:ルールに則りF-4へ移動。

公明正大に勝負あり。ディアブロは腰をおろして一服しながらネメシスの電光を準備、後に詠唱し始める。

第2ラウンドでディアブロがネメシスの電光を準備。
第4ラウンドで詠唱成功。ダメージ26(被害26)。撃破。

ディアブロ「ハハーン、恐ろしい敵だったぜぇ」

テツヤ「しつこいだけのサンドバッグじゃねぇか!」

とはいえ、威力のある遠距離攻撃ができる味方は魔術師だけのこのゲーム、接近戦で戦うとどんどん体力が削られていき、それでいて回復の機会が与えられないという厄介な敵なのだ。
しかし木像だけあって、火を起こす一部のアイテムに弱い。2巻で入手できる火の球、あるいはこの巻で入手できる司祭長の杖(実は火炎で敵を攻撃するアイテムなのだ)。このどちらかがあれば、セブン・イン・ワンを一撃で倒し、しかも再生させずにおける(芯まで燃え尽きるため)。
マギ派との合戦は、ジニーの願い事を2つも消費する勿体ないイベントだが、ダンジョンの地図と強敵撃破アイテムの入手という2つの特典が与えられるのである。非常に考え抜かれた構成である事がおわかりいただけたであろう。

テツヤ「……ちょっと待てや。じゃあ俺ら、杖もってるんだから最初にそれ使って一撃必殺できたんじゃねぇか!」

実はその通りである。が、このゲームの魔術師は特定の場所でやけに強力なので、今回はそれを活用してみた。単独だと一番弱いのはおそらく魔術師なのだが、パーティを組んで活用すると局地的に最強なのである。こういう事ができるとは……と、当時ものすごく感心したものだった。

テツヤ「……まぁいい。そろそろササリアンの塵虫野郎を片付けるぞ」

ミヤ「あいあいさあ」

ディアブロ「全くの無傷だから余力はたっぷりだぜぇ」

【項目356→436
さあ、ササリアンとの対決だ。
目をぎらつかせて、すばやくふり返ると、奴は呪文を唱えるかのように、両手をあげて立っていた。
しかし、その顔には驚きの表情が浮かんでいる。
唇の端から血が滴り、ガウンの緑色の縁飾りの上にポタポタと落ちた。
奴は目を閉じると、大きく傾き、洞穴の床の上に息絶えて倒れた。

テツヤ「……死んでるぞアイツ」

ミヤ「待ちくたびれて……じゃないよね?」

ディアブロ「誰かいるぜぇ?」

奴の後ろに老人が立っていた。
老人は黒い絹の布で短剣を拭うと、カチリと音を立てて鞘に納めた。
その瞬間に、彼の正体を悟る。
マリジャー暗殺団の団長、ハサン・イーサバーだ。彼が言った。

「ササリアンの過去はようやく彼自身に追いついたな。夜が明けた」

ディアブロ「おやま。爺さん、はぐれたと思ったらササリアンを不意打ちするチャンスを狙ってやがったようだぜぇ」

テツヤ「ま、いいんじゃねぇか。手間がはぶけたってもんだ」

ミヤ「あれ? それじゃあ、後は最奥へ一直線かな?」

ディアブロ「そういう事だろうねぇ」

テツヤ「んじゃ、奥に行くか」

ハサンと合流し、三人はさらに奥へと足を踏み入れる。ついにブラッドソードの最後のパーツが姿を現すのだ。

しかしそれは次回のお話。

(C)D・モリス O・ジョンソン 著 大出健 訳/富士見文庫

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ゲームブックリプレイ・ブラッドソード3」カテゴリの記事

コメント

魔術師が前提の戦闘。逆に言えば魔術師居なければ願いを2つ消費してクリアアイテム取りなさい!ってバランスの際どい設定ですね。大抵火の玉はイカの脚で使っていますから、どうしても杖を使わざる得ない状況になりました。

ガチンコで戦闘挑み四体目で危険性を認識して中途半端なタイミングで杖を使ったな?と中学生時代の自分を思い出しました。何でも戦って勝てば良いと分かり易い思考の若僧でした自分。

投稿: かずお | 2012年7月16日 (月) 01時37分

 ブラッドソードリプレイ一挙読みして、やっと追いついた・・・。読みやすく、楽しめる内容なのはお世辞抜きですごいとしか。ν作家は伊達じゃない!って感じです。
 自分事で恐縮ですが、話を聞いてもらって良いですか?自分もRPGをつくりたいなーと思って形をコネコネしてる最中に壁にぶつかったんですよ。
 ・・・世の中にSW2.0の2レベルのPCをセッション経験点だけで15レベルのPCにまで育てるようなPLが居たんですよ。13レベル平均PTでるるぶに載ってる最強クラスの敵キャラを撃破してしまう程度の強さでした。GMがパワーインフレに対応出来ない程PCは強かった訳ですが、PL自体は全く上達しなかったんです。「レベルをあげて物理で殴ればいい」という言葉で表現可能な程、行動宣言は殴るオンリーでしたから・・・。
 レベルを上げて装備を整えて、固定値、威力レート、特殊能力のどれも強力な状態でしたが、本当に成長してるのか疑問に思ったんです。 そこでなのですが、同じをPC使ってもPLが違えば戦力がダンチなRPGは作れる(存在する)んでしょうか??口プロレス的ではなくルールとして。知識が乏しいので他の人の意見を聞いてみたいのです。どうかお許しをmm

投稿: ベルゲルミル | 2012年7月17日 (火) 22時52分

>>かずお 殿
そうそう、このゲームは直接戦闘をできるだけ避ける方が正しいルートだという基本設計で作られているんですよね。
4人PTだと個々は凄く弱いけど、ほとんどの局面で有効なアクションを起こせるので、実はかなり安全ですし。
古い時代のTRPG(昔のD&Dとか)も、そういう設計スタイルで作られていたと聞きましたが……そんな昔のTRPGはさすがに知らないのでなんとも。

投稿: 松友健 | 2012年7月17日 (火) 22時58分

>>ベルゲルミル 殿
とても難しい質問ですな。なんせ自分、TRPGから結構長い事離れていましたんで。
今回の質問での「成長」とは、多様な能力を使いこなす、という意味でしょうか。
SW2.0は、PCの能力を作成・レベルアップの時点で決めておいて、シナリオ中はそれに沿って操作するというフシがありますし
殴るマシーンなPCに育てたプレイヤーは、場とタイミングに応じて能力を使いこなすスタイルを求めていなさそうですな。
もしそうなら、システムを変えてもスタイルまで変えるかどうかはわかりませんね。

ともかく質問に少しでも沿うよう考えますと、
ガープスのような、スキルと各種行動オプションの細かいゲームなら、同じPCでもプレイヤーの習熟度で大きく変わってくると思いますが……
うむ、やはり具体名が出ませんな。
いっそ今のままSW2.0で、宣言系戦闘特技が封じてある装備品をいくつか出して、無理矢理汎用型キャラになるよう仕向けるなんてどうですかな。面倒くさがられて装備してもらえん可能性も高いと思いますが。

投稿: 松友健 | 2012年7月18日 (水) 00時11分

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