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2012年7月

2012年7月22日 (日)

ソードワールド新種族

久し振りにTRPGの話でもするかね。
今日、ソードワールド2.0の改訂版ルールブックを購入したんでな。

改訂版といっても、それほど大きく変わっているわけではない。
戦闘ルールの表記を新しくし、簡易戦闘ルールを追加、新種族を1つ追加。
それ以外はほぼそのままだ。

戦闘ルールの更新だが、劇的に変化したわけではない……用語は少々追加されているが、
今まで遊んでいた感覚が大きく変わる物ではないだろう。
というか、今日1シナリオ遊んだのだが、今まで通りの感覚でプレイできた。

簡易戦闘ルールは、CRPG的に前衛と後衛に分かれてぶつかりあう物だと考えていいだろう。
WIZでもやった事があれば、初プレイでも感覚で理解できるような物だ。

よって個人的に一番目を惹いたのが新種族である。
まぁ自分はキャラやユニットの性能を見て運用計画をあれこれ考えるのが好きなクチなので。スパロボを遊ぶ時も攻略本が出ていれば購入してからというタイプだ。

新種族は「シャドウ」。
褐色三つ目の亜人種で、暗視能力と魔法への抵抗力あり。
器用で機敏、筋力と体力は人間並み、知力(知覚)・精神力は低め。
目が増えて魔力の衰えたダークエルフみたいな奴だ。
適正は盗賊・隠密系なんだとか。

実はこのゲーム、探索・捜索系の判定はたいがい知力を基準に行う。
罠や隠し扉を探すために知力が求められる……非常に重要な能力値なのだ。
よって、そこが低めなシャドウは書かれているほど盗賊や密偵に向いているようにも見えない。

……のは一見の話。
もう少し視点を広げると……

盗賊系キャラを作る時の、対抗馬となる種族は何か。

・能力値は汎用型、ダイス目のコントロール能力が与えられる人間
・器用・敏捷・知力、全てに秀でて暗視もあるエルフ
・器用と敏捷が特に高いグラスランナー

まぁこの三つだ。
よって新たに盗賊向きの種族を作る場合、盗賊向けの能力にしながらもこの三つと差別化する方向で考える。

能力値にメリハリをつければ、人間とは差別化できる。
問題は後の二つだ。

このうち、エルフは盗賊に要する能力全てを高くできる
よってこの種族は、一見では盗賊に最適だ。
しかし一つ問題がある。エルフ族は筋力と生命力が低めに設定されているのだ。
このゲームはスキルシステムであり、1キャラクターは通常2つ以上の技能を習得する。
スカウト(このゲームの盗賊系技能)と兼任する場合、装備その他の都合で、グラップラー(格闘家)かフェンサー(軽戦士)を兼ねる場合が多い
当然、筋力も生命力も欲しくなってくる。
スカウト単体で見ると相性は最高なのだが、実際の運用となると一人勝ちとは言いきれないのだ。

その点、グラスランナーは生命力が人間並みである。
だが知力も人間並みに削られている。
生存性を高めた代わり、肝心な能力を一つ抑えてあるのだ。

さて、ここで盗賊系をねじ込むなら?

その答えがシャドウなのであろう。
器用さと敏捷性はエルフ並にし、知力をやや抑えて生命力も確保する。
そのうえで、エルフやグラスランナーに欠けていた筋力も人間並みに保持。
このゲームで一般的なタイプの盗賊に、総合的に最も合致しやすく仕上げたと見た。

だがあくまで総合的にであり、他種族の意義を失わせてはいない。

感知・発見ならエルフの方が高い。変則型を承知で魔法盗賊なんて物を作るなら、エルフの方が優秀である。
グラスランナーは魔法・物理両方の火力が無いが、逆に破壊力を重視しないならこっちの方が良いだろう。
ダイス目コントロールの特殊能力がある人間の優位性は、まだ十分に保たれている。

これでシャドウが知力まで高ければ最高の隠密だったのだが……
他の種族が盗賊やる意味が無くなるからな。
「この職業には○○。それ以外は趣味」なパターンが多くていろいろ言われがちなWIZ6と7の二の舞になっちまう。

しかしシャドウはいかにも忍者っぽいな……
種族紹介に「契約を重んじ、依頼主を裏切らず、暗殺者として高く評価される」て……
投擲武器がファイター技能かフェンサー技能でも使えるし、手裏剣シュッシュも合法的に可能だ。
次の種族は光と闇の力を併せ持つ謙虚なナイトを一つ期待したいところ(でも本当に欲しいのはバイオ系改造人間)。

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2012年7月15日 (日)

ブラッドソードリプレイ3-16 7身分体

このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:5 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:7 機敏度:8 生命力:31
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 弓 矢筒(6本) 金貨袋(所持金100) 金貨袋(所持金35) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:5 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:8 機敏度:7 生命力:26
装備:ブラッド・ソードの柄 ヘラクロスの戦斧 鎧(鎧強度:3) 魔法の弓 矢筒(6本) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金100) 金の巻物 司祭長の杖

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:5 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8(+1) 機敏度:7 生命力:26
装備:銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金100) 琥珀の火口箱 魔法のパン 鉄の鈴 聖アシャナクスの十字架 真鍮のびん

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。伝説の“生命の剣”ブラッドソード探索の旅を続け、その柄と鞘を手に入れた彼らは、最後の部品である刀身を探す。刀身を求めてたどり着いたのは、十字軍が拠点とする都・クレサンチウムだった……。

ブラッドソードを手に入れるため、ササリアン王子に協力した三人。裏切られ、召喚された魔神をけしかけられたものの、なんとか逃げ延びて剣への案内役・ハチュリを手に入れた。ハチュリの案内に従い、街の地下にあった古代遺跡へ潜り、その奥までたどり着いたが……。

テツヤ「ブラッド・ソードまであとどれぐらいだろうな」

スクリーボ(実はもうすぐそこなのダ)

ミヤ「きっとすごく強いボスキャラが守っているよね。これはきばっていかないと!」

ディブロ「まぁ何かの手違いでゴミ捨て場の片隅に捨ててある、というのも斬新だが……斬新なだけで何の意味もないから、やる奴はいないだろうぜぇ」

しかしゲームブック版ドルアーガにて最強最後の魔法は、迷宮の片隅にいるただのザコが持っていたりした。今考えると凄い話だ。
ともかく三人は次の部屋へと足を進める。

【項目483→21】
ハチュリを持っているかどうかで、ここで起こるイベントは少し描写が変わる。まぁ内容は同じなんだが。

茶碗を伏せたような形の洞穴へ入る。
壁は急傾斜で、水晶の鉱脈が松明の光に輝いていた。
丸天井からは、鍾乳石が涙のように垂れ下がっている。
ハチュリは立ち止まると手をあげて、向こうの壁の、宝石に飾られたはね上げ戸を指さした。
にっこり笑って、小さな人形を手にとる。

「そうだ、ハチュリ、でかしたぞ」

背後から囁き声がした。
思わずふり返る。

テツヤ「ササリアンか……蛆虫野郎が!」

奴は怯んだ。

「待ってくれ。そちらが興奮している事はわかるが、だからといって無礼を働いていい事にはならんぞ」

剣を抜いて怒鳴る。

テツヤ「何を言ってやがる。クレサンチウムの肉屋の店を覚えているか。あの切り刻まれた獣の死体をな? 裏切り者へ、すぐにお前も……

ミヤ「えっ? ササリアンさんがボスキャラ? 古代のナントカじゃなくて?」

ディアブロ「ちと微妙かねぇ。しかもあんまやる気なさげだぜぇ」

奴はもう怖がってはいなかった。

「脅しもいい加減にしろ。私の魔法にはかなわない事が、まだわからんのか? 後ろを見てみたらどうだ?」

ふんと鼻先で笑ってやる。

テツヤ「まさかお前は……」

重い足音が洞穴の壁に響いた。
ゆっくりふり向くと、そこには巨大な化け物が立っていた。
木を彫って作られたらしい。
ずんぐりした奴だった。
ササリアンが言った。

「セブン・イン・ワンと呼ばれる凶暴な原始の神だ。私の影達よりずっと始末におえないぞ。なにせこいつは影ではなく、実物だからな……」

ミヤ「前に本で読んだやつだね! こんな所にいたんだ。……でもこれ、ササリアンさんの魔法じゃないよね」

ディアブロ「つまり『私の魔法にはかなわない事が、まだわからんのか? (しかし私はここで魔法を使う気はないし、私が使わなくても貴様らと戦う奴はいるので)後ろを見てみたらどうだ?』という事だろうぜぇ」

テツヤ「驚愕の腰抜けぶりだな……」

しかし驚愕していても、セブン・イン・ワンと戦わねばならない事に変わりは無い。どこかの孤島から地下迷宮へ引っ越してきた古代の木像ゴーレムとの戦いが幕を開ける。

ディアブロ「バトルオーダーはいつも通り、俺がネメシスの電光を準備しておくのもいつも通りだぜぇ」

【項目204】
39セブン・イン・ワンは、貝殻の目でこちらを睨んだ。
そして木の拳をふりあげ、ドシンドシンと近づいてきた。

セブン・イン・ワン(7)
戦闘力=6 精神力=9 鎧強度=0
生命力=45 打撃力=サイコロ5つ 機敏度=5
※セブン・イン・ワンは、厳密にいえば魂を持っていない。だから、盲目的服従の呪文でいう事をきかせる事はできない。

今回は退却はできない。
ゴールはごく近い。
この最後の敵を倒しさえすればいいのだ。

テツヤ「ササリアンの蛆虫野郎はえらくコイツを持ち上げていたが、正直たいした強さじゃねぇな?」

ディアブロ「遠距離攻撃はできないし、敏捷度も遅いから、こっちが誘導し易いぜぇ」

というわけで近接型敵単体のセオリー通りに戦う事にした。
ミヤとディアブロの機敏度が同じなので、行動順をダイスで決める。ミヤ=4、ディアブロ=3でミヤが先に動く。

○第1ラウンド
テツヤ: F-5へ移動。
ミヤ:D-6へ移動。
ディアブロ:D-5へ移動。
セブン・イン・ワン:E-4へ移動。

○第2ラウンド
テツヤ:射撃でセブン・イン・ワンを攻撃。出目8で失敗。

テツヤ「チッ……射撃なんざ久しぶりなんで外しちまったぜ」

ディアブロ「ロジ・スカイランナーの剣が使えないから、7以下じゃないと当たらないしねぇ」

ミヤ:C-6へ移動。
ディアブロ:C-5へ移動。
セブン・イン・ワン:E-5へ移動。
 

B141○第3ラウンド
テツヤ:F-4へ移動。
ミヤ:B-6へ移動。
ディアブロ:B-5へ移動。
セブン・イン・ワン:E-4へ移動。
 

ここで勝負あり。後は一番近くにいるテツヤを追って動くので、テツヤが毎ラウンド南北に移動を繰り返せば、セブン・イン・ワンはずっと追いかけ続けるだけだ。
ここからディアブロは遠慮なくネメシスの電光を詠唱し始める。

8ラウンド目で詠唱成功。ダメージ42(被害42)。

ディアブロ「ほう、いい出目だぜぇ。鎧強度も0だから素通しでナイス威力w」

ミヤ「残り3点だね。もう何当てても倒せるよ」

9ラウンド目にテツヤが攻撃、出目5で命中。ダメージ7(被害7)。撃破。

テツヤ「そして一突きして終わり、と。相変わらず腰砕けな戦法だな……」

スクリーボ(しかし今回に限り、拍子抜けばかりもしていられないのダ)

敵もそう毎度毎度、同じやり方で終わらせてはくれない。

【項目243
B142化け物の身体が動いたかと思うと、突然、クルミのように二つに割れた。
殻の中からは、ひとまわり小さいが、形の全く同じ木像が出てきた!
なぜ、奴がセブン・イン・ワンと呼ばれているのかが、だいたいわかったぞ……。

セブン・イン・ワン(7)
戦闘力=7 精神力=9 鎧強度=0
生命力=40 打撃力=サイコロ4つ+2 機敏度=5
※セブン・イン・ワンは、厳密にいえば魂を持っていない。だから、盲目的服従の呪文でいう事をきかせる事はできない。

テツヤ「チッ、おかしな名前だと思ったがそういう事か!」

ミヤ「戦闘の項目が連続してるから、生命力回復術を使う暇も無いね?」

ディアブロ「持久戦を挑むタイプの、珍しい敵って事だぜぇ」

○第1ラウンド
テツヤ:射撃で攻撃。出目4で命中。ダメージ3(被害3)。
ミヤ:D-6へ移動。
ディアブロ:D-2へ移動。
セブン・インワン:距離の関係で、テツヤめがけてF-4へ移動。

ここで勝負あり。後は一番近くにいるテツヤを追って動くので、テツヤが毎ラウンド南北に移動を繰り返せば、セブン・イン・ワンはずっと追いかけ続けるだけだ。
ここからディアブロは遠慮なくネメシスの電光を準備、後に詠唱し始める。

テツヤ「さっきよりハマるの早いぞ

ミヤ「位置取りが悪いんじゃないかな?」

ディアブロ「景気良くいくぜぇw」

第2ラウンドでディアブロがネメシスの電光を準備。
第4ラウンドで詠唱成功。ダメージ37(被害37)。撃破。

テツヤ「おや、残りHP丁度のダメージで倒したか」

ミヤ「なんか無意味に嬉しくなるよね、こういうの♪」

ディアブロ「さて、名前通りだとこの後がまだありそうだぜぇ」

ご期待にはちゃんと応えてくれる。

【項目240】
B142三番目の木像が殻から抜け出して、こちらに襲いかかってきた。

セブン・イン・ワン(7)
戦闘力=8 精神力=9 鎧強度=0
生命力=35 打撃力=サイコロ4つ+1
 機敏度=5
※セブン・イン・ワンは、厳密にいえば魂を持っていない。だから、盲目的服従の呪文でいう事をきかせる事はできない。

ミヤ「でも配置がさっきと同じ……」

テツヤ「ゴーレムだから学習能力なんざ無いんだろ」

○第1ラウンド
テツヤ:射撃で攻撃。出目6で命中。ダメージ4(被害4)。
ミヤ:D-6へ移動。
ディアブロ:D-2へ移動。
セブン・インワン:当然F-4へ移動。

もちろん勝負あり。ディアブロは嬉々としてネメシスの電光を準備、後に詠唱し始める。

第2ラウンドでディアブロがネメシスの電光を準備。
第3ラウンドで詠唱成功。ダメージ32(被害32)。撃破。

ディアブロ「おおっと、1ゾロふって一発成功したぜぇ! ソードワールドだったら自動失敗で敵さん生きてられたんだが、ま、己の不運を呪ってほしいぜぇw」

ミヤ「なんか絶好調だね……」

【項目87】
B142四番目の木像が殻から抜け出して、こちらに襲いかかってきた。

セブン・イン・ワン(7)
戦闘力=9 精神力=9 鎧強度=0
生命力=30 打撃力=サイコロ4つ
 機敏度=5
※セブン・イン・ワンは、厳密にいえば魂を持っていない。だから、盲目的服従の呪文でいう事をきかせる事はできない。

テツヤ「やっぱり続きがあったか」

ミヤ「そして位置はやっぱり同じ……セブン・イン・ワンの能力、ちょっとずつ変わってるけど、こりゃ展開は変わらないよね」

ディアブロ「変える理由も無いぜぇw」

○第1ラウンド
テツヤ:その場で防御。そろそろ弓撃つ必要もなくなってきた。
ミヤ:D-6へ移動。
ディアブロ:D-2へ移動。
セブン・インワン:もちろんF-4へ移動。

はいはい勝負あり。ディアブロは笑いながらネメシスの電光を準備、後に詠唱し始める。

第2ラウンドでディアブロがネメシスの電光を準備。
第7ラウンドで詠唱成功。ダメージ30(被害30)。撃破。

ミヤ「またぴったり撃破」

テツヤ「戦闘力と引き換えにだんだん虚弱になってるな、セブン・イン・ワン」

ディアブロ「もう矢で弱らせる必要も無いぜぇ」

【項目382】
B142こちらは、次々とくり出される戦いに疲れ果てた。
が、奴は攻撃をやめようとしなかった。
五番目の分身が襲いかかってくる。

テツヤ「誰か疲れたか?」

ミヤ「私は別に。ディアブロはどんどん元気になってるよ」

ディアブロ「みwなwぎwりwんwぐww」

テツヤ「そうか……アイツを見てると俺はある意味疲れるから、まぁ俺の事だとしとくか……」

セブン・イン・ワン(7)
戦闘力=10 精神力=9 鎧強度=0
生命力=25 打撃力=サイコロ3つ+2
 機敏度=5
※セブン・イン・ワンは、厳密にいえば魂を持っていない。だから、盲目的服従の呪文でいう事をきかせる事はできない。

○第1ラウンド
テツヤ:その場で防御。意味はないが動いてはいけないので。
ミヤ:D-6へ移動。
ディアブロ:D-2へ移動。
セブン・インワン:もちろんF-4へ移動。

よっしゃ勝負あり。ディアブロは鼻唄まじりでネメシスの電光を準備、後に詠唱し始める。

第2ラウンドでディアブロがネメシスの電光を準備。
第8ラウンドで詠唱成功。ダメージ34(被害34)。撃破。

ディアブロ「無力な相手を粉々にするのは心が痛むぜぇw」

テツヤ「俺はそろそろ頭が痛え」

【項目536
B142また一人、木の殻から飛び出して襲いかかってきた。
今度のは、大きさはこちらの身体とさほど変わらない。
しかし、今までのよりもずっと動きが速く、より破壊的な力を持っているようだ。

セブン・イン・ワン(7)
戦闘力=11 精神力=9 鎧強度=0
生命力=20 打撃力=サイコロ3つ+1
 機敏度=5
※セブン・イン・ワンは、厳密にいえば魂を持っていない。だから、盲目的服従の呪文でいう事をきかせる事はできない。

テツヤ「動きの速さは命中値(戦闘力)にしか反映されないんだな」

ミヤ「動きが速いのは上半身だけで、足はゆっくり動いてるんだよ」

テツヤ「……もしかしてこの木像、始めから勝つ気ないんじゃねぇか?」

○第1ラウンド
テツヤ:その場で防御。攻撃はされないんだが。
ミヤ:D-6へ移動。
ディアブロ:D-2へ移動。
セブン・インワン:相変わらずF-4へ移動。

当然のように勝負あり。ディアブロは尻を掻きながらネメシスの電光を準備、後に詠唱し始める。

第2ラウンドでディアブロがネメシスの電光を準備。
第6ラウンドで詠唱成功。ダメージ33(被害33)。撃破。

ディアブロ「そろそろ今日の昼飯なににするか考えておこうぜぇ」

ミヤ「量のある物がいいな!」

テツヤ「あのな……後1個残ってるはずだろ」

【項目361
B142七つ目の木像は1メートル足らずの戦士だった。
これが最後でありますようにと、心の中で祈った。

テツヤ「そうでなけりゃ、俺もそろそろアクビが出そうだ」

セブン・イン・ワン(7)
戦闘力=12 精神力=9 鎧強度=0
生命力=15 打撃力=サイコロ3つ
 機敏度=5
※セブン・イン・ワンは、厳密にいえば魂を持っていない。だから、盲目的服従の呪文でいう事をきかせる事はできない。

○第1ラウンド
テツヤ:その場で防御。攻撃とんでこないんだけどな。
ミヤ:D-6へ移動。
ディアブロ:D-2へ移動。
セブン・インワン:ルールに則りF-4へ移動。

公明正大に勝負あり。ディアブロは腰をおろして一服しながらネメシスの電光を準備、後に詠唱し始める。

第2ラウンドでディアブロがネメシスの電光を準備。
第4ラウンドで詠唱成功。ダメージ26(被害26)。撃破。

ディアブロ「ハハーン、恐ろしい敵だったぜぇ」

テツヤ「しつこいだけのサンドバッグじゃねぇか!」

とはいえ、威力のある遠距離攻撃ができる味方は魔術師だけのこのゲーム、接近戦で戦うとどんどん体力が削られていき、それでいて回復の機会が与えられないという厄介な敵なのだ。
しかし木像だけあって、火を起こす一部のアイテムに弱い。2巻で入手できる火の球、あるいはこの巻で入手できる司祭長の杖(実は火炎で敵を攻撃するアイテムなのだ)。このどちらかがあれば、セブン・イン・ワンを一撃で倒し、しかも再生させずにおける(芯まで燃え尽きるため)。
マギ派との合戦は、ジニーの願い事を2つも消費する勿体ないイベントだが、ダンジョンの地図と強敵撃破アイテムの入手という2つの特典が与えられるのである。非常に考え抜かれた構成である事がおわかりいただけたであろう。

テツヤ「……ちょっと待てや。じゃあ俺ら、杖もってるんだから最初にそれ使って一撃必殺できたんじゃねぇか!」

実はその通りである。が、このゲームの魔術師は特定の場所でやけに強力なので、今回はそれを活用してみた。単独だと一番弱いのはおそらく魔術師なのだが、パーティを組んで活用すると局地的に最強なのである。こういう事ができるとは……と、当時ものすごく感心したものだった。

テツヤ「……まぁいい。そろそろササリアンの塵虫野郎を片付けるぞ」

ミヤ「あいあいさあ」

ディアブロ「全くの無傷だから余力はたっぷりだぜぇ」

【項目356→436
さあ、ササリアンとの対決だ。
目をぎらつかせて、すばやくふり返ると、奴は呪文を唱えるかのように、両手をあげて立っていた。
しかし、その顔には驚きの表情が浮かんでいる。
唇の端から血が滴り、ガウンの緑色の縁飾りの上にポタポタと落ちた。
奴は目を閉じると、大きく傾き、洞穴の床の上に息絶えて倒れた。

テツヤ「……死んでるぞアイツ」

ミヤ「待ちくたびれて……じゃないよね?」

ディアブロ「誰かいるぜぇ?」

奴の後ろに老人が立っていた。
老人は黒い絹の布で短剣を拭うと、カチリと音を立てて鞘に納めた。
その瞬間に、彼の正体を悟る。
マリジャー暗殺団の団長、ハサン・イーサバーだ。彼が言った。

「ササリアンの過去はようやく彼自身に追いついたな。夜が明けた」

ディアブロ「おやま。爺さん、はぐれたと思ったらササリアンを不意打ちするチャンスを狙ってやがったようだぜぇ」

テツヤ「ま、いいんじゃねぇか。手間がはぶけたってもんだ」

ミヤ「あれ? それじゃあ、後は最奥へ一直線かな?」

ディアブロ「そういう事だろうねぇ」

テツヤ「んじゃ、奥に行くか」

ハサンと合流し、三人はさらに奥へと足を踏み入れる。ついにブラッドソードの最後のパーツが姿を現すのだ。

しかしそれは次回のお話。

(C)D・モリス O・ジョンソン 著 大出健 訳/富士見文庫

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2012年7月 8日 (日)

ブラッドソードリプレイ3-15 古代の迷宮

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:5 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:7 機敏度:8 生命力:31
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 弓 矢筒(6本) 金貨袋(所持金100) 金貨袋(所持金35) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 木の人形

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:5 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:8 機敏度:7 生命力:26
装備:ブラッド・ソードの柄 ヘラクロスの戦斧 鎧(鎧強度:3) 魔法の弓 矢筒(6本) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金100) 金の巻物 司祭長の杖

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:5 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8(+1) 機敏度:7 生命力:26
装備:銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金100) 琥珀の火口箱 魔法のパン ファティマの銀の鍵 鉄の鈴 聖アシャナクスの十字架 真鍮のびん

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。伝説の“生命の剣”ブラッドソード探索の旅を続け、その柄と鞘を手に入れた彼らは、最後の部品である刀身を探す。刀身を求めてたどり着いたのは、十字軍が拠点とする都・クレサンチウムだった……。

ブラッドソードを手に入れるため、ササリアン王子に協力した三人。だがササリアンは道標となる人形・ハチュリが完成するや三人を裏切り、古代の魔神を召喚してけしかけてきた。なんとかその場を逃げ延びた三人だが……。

テツヤ「とりあえず路地裏の扉に飛びこんだんだが……どこだここは」

ディアブロ「ファティマってお嬢さんから貰った鍵で入れたんだから、彼女の所有地だろうぜぇ」

ミヤ「じゃあ安全な場所だよね。あの人、良い人だったし」

旅行先(とくに外国)で知り合った人間を容易く信用するのは感心できた事ではない。ちょっと検索すれば、旅先で騙されてエライ目にあった話ぐらいすぐに出てくる。TVや広告は綺麗ないい話を書きたがるが、彼らも商売でやっている事を忘れてはならないだろう。
まぁ今回は安全な良い場所なのだが。

【項目123】
そこは塀に囲まれた庭園だった。
ジャスミンの香りが満ち、夜明け前の紫色の影が濃い。
足元の草は青々と、露に濡れていた。

ディアブロ「小汚い路地裏から、急に金持ち臭がする場所に出たぜぇ」

テツヤ「チッ……あの猿もブルジョワ様のペットだったのかい」

一緒に飛びこんだ猿が、急いで芝生の向こうに走っていった。
そこには東屋があり、女が一人座って銀の杯を傾けている。

女はヴェールを被っているが、すぐにファティマだと気づき、おじぎをする

ディアブロ「感謝いたします、レディ。この庭のおかげで、危ない所を助かりましたぜぇ」

ささやくような声で彼女が言った。

「こちらへ来て、おかけなさい」

言われた通りにする。
まもなく銀の皿にのった砂糖菓子が出された。
その時ふいに、デーモン達の事を思い出す。
高い塀の向こうから、奴らの吠える声がまだ聞こえている。

ミヤ「やつらは、ここに入ってこれないのですか?」

彼女はにっこりして言った。

「あなた達を追ってきた物達は姿を消しました。あれは野良猫達の鳴き声ですよ……

もう一度耳をすましてみる。
彼女の言う通りだった。

別の門が勢いよく開いて、革の上着を着た痩せた老人が入ってきた。
彼はツタの絡まる格子窓の側に立った。
猿の首を撫でさすりながらファティマが言った。

「ご安心なさい。あれはハサンです」

ミヤ「ハッサン? 正拳突きするモヒカンの人と同じ名前だぁ」

テツヤ「外国じゃわりと有る名前なんかね」

老人は近づいてきて、微笑みかけた。

「お許しください、ファティマ。近道にあなたのお庭を通らせていただきました。ササリアンが側にいると、九つの門(ナイン・ゲイト)は開けられないのです」

とび上がって、ハサンに尋ねる。

テツヤ「ササリアンだって! あの卑劣な野郎の居場所をご存じか?」

「見つけたいと思っています。朝日が昇る前に、奴を殺すつもりです」

テツヤ「それでは一緒に行こうじゃねぇか!」

ふり返って、ファティマにお辞儀する。

テツヤ「姉ちゃん、お話ができて愉快だったぜ。ほんのしばらくの間だったが、もうお別れしなきゃならねぇらしい……」

彼女は頷いた。

「あちらの門から出ていらっしゃい。ハサン、貴方もね。目ざす物の近くへ行けるでしょう」

その門を潜って庭園を出ると、小石の敷きつめられた広場に出た。
中央に井戸がある。
ハサンはすぐ後ろにいた。
いると思っていた。
だがふり返ると、彼の姿はなかった。
そして、門も消えてしまっていた。

ミヤ「お爺ちゃんも門も幻だったの?」

テツヤ「庭ごとなんかの結界でも張ってあんだろ。ブルジョワ様は貧乏人と同じ空気吸ったら死ぬからな。爺さんは、ほらアレだ、能力値を記録させると手間がかかるから、空気としてついてきてイベントの時だけ出てくるタイプのNPCになったんだろ」

スクリーボ(ハサンに関しては本当にその通りなのダ)

【項目202→261】
ハチュリを人形とすりかえていると、ここでイベントが起きる。

小さな人形が食料袋から飛び出して、井戸の縁に駆け寄った。
こちらも走っていって、井戸を覗く。
井戸は墓穴のように真っ暗だが、水は無さそうだ。

ハチュリは地下の世界へこちらを案内しようというのだ。
取るべき道は次の通り。

左の道を進み、左のアーチを抜け、最初の分かれ道を右に折れ、二番目の分かれ道を左に折れる

ミヤ「わぁ、この子、本当に道案内なんだ! お利口さんだね

テツヤ「ササリアンの蛆虫野郎からギッておいた甲斐があったな」

ディアブロ「ブラッドソードの刀身は井戸の底だったんだねぇ。そのすぐ裏に住んでいて、こちらの目的を御見通しだったファティマ嬢ってのは一体何者なのか、ちと気にならないでもないぜぇ」

実家がたまたま伝説の剣が眠る遺跡が隣にあっただけの人かもしれない。この広場は町中なので、周囲の住人のほとんどはそうした一般人だと思うのだが……。
ともかく三人は井戸の中へと降りていく。

【項目477
井戸の底はまだ真夜中の冷気に包まれていた。
あたりはじめじめしていたが、床の中央に汚い泥が残っているだけで、やはり水はなかった。

ミヤ「本当にドラクエ6みたいだね」

テツヤ「もちろん、こっちの方が古いけどな。しかしこの遺跡、水があった頃は誰がどうやって利用していたんだ」

ディアブロ「制作・使用は深き者どもな連中だったのかもしれないぜぇ」

南側の壁に三つのトンネルがあった。
右手のトンネルからは水の滴る音が聞こえる。
他の二本のトンネルからは何の音も聞こえない。
割れた敷石の上に転がっていた乾いた木を拾い上げて、松明を作る。
パチパチと音を立てて松明は燃え上がった。
頼りない明かりだが、仕方があるまい。
松明の熱に驚いて、ヘビが左手のトンネルに逃げ込んだ。

見納めに空を見上げ、松明をかかげて、南の方角へ進む。

ディアブロ「トンネルは三つ、左・中央・右とあるぜぇ」

テツヤ「俺らにはガイドがあるからな。ハチュリの指示に従って左へ行くか」

ミヤ「うーん……井戸、ヘビ、左手……?」

テツヤ「どした?」

ミヤ「前に修道院長のお爺ちゃんから絵を見せてもらった事があるけど……あれもここの事を示していたのかなぁ?」

スクリーボ(その通リ。3-13の435番で見せてもらえる絵も、この迷宮の抜け方を教えているのダ)

このダンジョン、小さいながらも判定に失敗すると即死するような罠もいくつか仕掛けてあり、正解ルートを知らないと犠牲者が出かねない。盗賊がいると簡単に、いなくてもやり方次第で情報を得られるようになっているのだ。

【項目206】
用心してトンネルを進んでいく。
井戸に差しこむ陽の光も、ここまでは届かず、辺りは薄暗い。
まもなく円形のレンガを並べた部屋に出た。

テツヤ「ダンジョン内で部屋にでたなら、罠と隠れている敵の捜索をしねぇとな」

デァイブロ「繰り返しているうちに飽きるんで、終いに自動で行っている事にする場合ばかりだったぜぇ」

ミヤ「ていうか、壁に何かあるよ?」

周囲の壁は手のこんだ絵模様で飾られている。
そこに描かれている大男は、三本のとんがりのついた兜をかぶり、金属製の鎧をつけていた。
そいつが自分を取り巻く小さな人間達をメイスで殴り倒している絵がある。
また、その鎧男が神殿を打ち壊している絵もあった。

テツヤ「多分、こいつがこの先で出てくる敵だな」

中で一枚だけ、そいつが人間達におじぎをしている絵が目をひいた。
司祭の一団が両手をあげ、手の甲を押しつけるようなポーズで、奴に命令を下している光景だ。
これは何か魔法のしぐさに違いない

ミヤ「じゃあこれは攻略法なんだね!」

ディアブロ「ま、覚えておいて損は無いと思うぜぇ」

肩をすくめ、絵に背を向けて、部屋を見まわす。
出口は一つしかない。
それを通って、真っ直ぐにトンネルを進むと、前方に明かりが見えた。

【項目65】
38明かりの見えた丸天井の部屋に入って行く。
東から西へ伸びる細長くてだだっ広い部屋だ。
入って来た北側の壁には、他に二つの入り口があり、正面の南側の壁には二つのアーチが見える。
壁は数百枚の金属でできた木の葉で飾られている。
木の葉は本物そっくりの出来栄えだ。
トネリコの葉をまねて作られたのだろうか。
その時、南側に妙な奴が姿を現した。

ミヤ「何かな? 友達になれる子だったらいいんだけど」

ディアブロ「安全に越した事は無いので同感だが、あれは違うみたいだぜぇ

金属製の鎧をつけた男が、こちらに向かってドシンドシンとやってくる。
普通の戦士の二倍以上の背の高さで、顔の無い頭からは三本のスパイクが鋭く突き出ている。
大きなメイスを振り回している所を見ると、奴は地底世界へ入ろうとする者を阻止するために、ここに配置されたオートマトンに違いない。

テツヤ「さっきの壁画はこいつか。思った以上に早く出たな!」

ミヤ「オートマトン……自動人形って事だね」

ディアブロ「ではさっきの壁画に基づいて合図を送ってみるかねぇ」

なお、この部屋を通らないという選択肢を選ぶと、問答無用で戦いになるので注意が必要だ。部屋を通ろうとする者は合図を送るチャンスがあるが、避けようとすると即座に殴られるのである。何かおかしい気もするが、こいつは自動人形……そういうプログラムをインプットされているなら仕方がない。怒りは脳のネジが緩かった古代の技術者へ向けられるべき。

【項目512→515→357】
ミヤ「確か……両手をあげて、手の甲をくっつけるんだよね」

こちらが古代の命令のしぐさをすると、鎧をつけたオートマトンは怯んだようだった。
身体が大きく揺れて、メイスが床に落ちた。
奴は両手を胸の上に置いた。今にもひっくり返るのかと思った。
が、奴は胸についている蓋を開け、中から
水晶の音叉を取り出したのだ。
奴は
音叉をこちらに手渡した。
音叉の先端から、かすかな振動が伝わってくる。

ミヤ「プレゼントまで貰えたよ! ラッキー!」

テツヤ「この先で使うんだろうな。持っていくか」

オートマトンは、満足した様子でおじぎをすると、大広間の向こうへ退却していった。

ミヤ「あれ? あの子は帰っちゃうんだ。ついてきてくれたら嬉しいのに」

ディアブロ「あくまでガーディアン、ご主人様に御伴するようにはプログラムされてないんだろうねぇ」

なお、オートマトンは抵抗力こそ高い物の、低確率で盲目的服従の呪文が通じる。精神支配が有効という事は、人工頭脳に当たる部分に生体部品が使われているのかもしれない。

【項目293
ここには、他にめぼしい物が見当たらない。
やがて広間を照らしていた不思議な照明が消え始め、辺りは再び松明だけの薄明かりに包まれた

ミヤ「照明に省エネ機能があるんだ! すごく技術レベルの高い遺跡だね」

テツヤ「出口は二つ。右と左にアーチ状の入口があるな」

ディアブロ「ハチュリに従って左へ行こうぜぇ」

【項目528
花崗岩の敷きつめられた通路を進むと、まもなく行く手が二つに分かれた

テツヤ「今度は直進と右折か。ま、右だな」

ミヤ「ここらへんには何も無いの?」

ディアブロ「単調なのは安全だからだぜぇ」

【項目8
通路はまた二つに分かれていた。
左の道は北の方へ戻っていくようなので、真っ直ぐに進む事にする。

ミヤ「あれ? ハチュリの道案内とも、お爺ちゃんの絵とも違うような気がするよ?」

ディアブロ「直進と左折に関して、文章を逆に書いちまったのかねぇ」

それとも自分の読み間違えかと思って何度か文章を見直したが、やはり違うように思えてならない。だがそんな疑問は他所に、イベントは自動進行するのであった。

【項目554
部屋に着く。
見れば、北側からもこの部屋に通じる通路が一本あった。
そして正面には、トネリコの木でできた大きなドアがそびえている。
ドアは、錆びた鉄の閂と大きな南京錠で厳重に閉ざされている。

ミヤ「この迷宮造った人、トネリコが大好きなんだね」

テツヤ「で、どうやってあの扉を開けるかだが……ん?」

影の中から何者かが現れた気配がする。
パッと振り返り、松明をかざしたが、そこには何も見つからない。
だが、念のためにもう一度ふり返ると、化け物の衛兵が目と鼻の先のドアの正面に立っていた。
それは、よだれを流す犬の頭に、逞しい人間の戦士の身体を持つ化け物だった。
奴は手に持った槍をこちらに向けている。
黄色い目でこちらを睨み、そいつはウーッと唸った。

テツヤ「次の番人がお出ましか。やる気みてぇだな」

ディアブロ「何か道具を使うチャンスはあるぜぇ」

ミヤ「じゃあそれでやってみようよ。戦うのは、道具を使ってもダメだった時でいいし」

【項目81→305
ここで使える道具は三つ。金の鏡、真鍮のびん、そして音叉である。

テツヤ「ここで貰った物だし、音叉が一番それらしいな」

音叉を打ち鳴らした途端、化け物は耳をそばだて、こちらをじっと見た。
そしてドアに近づき、槍をかかげた。
その態度は堂々としていて、目の奥には知性の閃きすら感じられた。
槍がドアに触れると、ぱっと閃光が走り、錠と閂は消えた。

ドアが開くと、犬戦士は槍を一振りして、中に入るように合図をした

ミヤ「あの音叉は通行証だったんだね。壁画に書かれていた司祭さん達が、ここを造った人達だったんだ」

数々の強力な化け物(戦わなかったが)と数々の致命的なトラップ(避けたが)を配置する、熱心な司祭達である。まぁ伝説の剣を置く迷宮が子供でも入れるような場所だと、それはそれで不自然ではあるが。

テツヤ「んじゃ、奥に行くか」

犬戦士に手をふって、三人は先へ進む。

スクリーボ(いよいよこの巻のクライマックスなのだガ……ちと変わった戦いになるゾ)

それは次回のお話。

(C)D・モリス O・ジョンソン 著 大出健 訳/富士見文庫

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