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2012年1月

2012年1月29日 (日)

有名人に会ってきた3

すまん、またTRPGのまたグループSNEの話だ。
もちろん、またゲーム屋のイベントに一般参加者として潜り込んだのだ。
自分はあの会社と何の関係も無いんだが、やはり聞いた話の中には話題にしたくなる物もある。

ちなみに今回は食事会なる物もあり、グループSNEの方々も参加されており、酒の出る席だった事もあって、愉快な話や愉快だとは言えないかもしれない話も聞けた。

愉快だとは言えないかもしれない話の一例:
Q:「T&Tの新リプレイの2巻はいつ発売ですか?」
A:清松みゆき氏が微妙な作り笑顔のまま何も言ってくれない

まぁ否定的な言葉が出たわけではない。
何も出なかっただけだ。

愉快な話の一例:
椅子の後ろの別テーブルから、獣型種族の嗜好について熱い議論が戦わされている事に気づく。
主にウサギとイヌについて。
中心にいるのは秋田みやび氏だった。

なお、タビットはみやび氏が作った……というわけでは別になく、SNE内で熱い議論がぶつかった結果らしい。
つーか聞いた限りだと、清松みゆき氏の物凄く大きな影響でああいう外観になったそうだが……。

「岩悪魔も入れませんか」と言ってみたら却下された。
まぁ肯定されるはずもないか。
せめて半人半虫種族にしておけば、愛想でも肯定してもらえたかもしれん。

真面目に興味深かった話:
最初、ソードワールド2.0は数百年が経過したアレクストを舞台にする予定があったんだってさ。
現監修の北沢氏も、その方向で考えていたんだと。
しかしさらに古株の上層部から「舞台世界そのものも新たにしたい」という意見が出て、結果、ラクシアという世界を創る事になったんだそうな。

リルガミンを捨てて宇宙にまで飛んでいったウィザードリィを思い出す話だな。
日本では自分含め、未だに懐古路線に根強いファンがいるが……。

ウィザードリィみたいに、ソードワールドPCユーザーシナリオエディターを作ったら懐古ファンが喜ばんかねぇ。
ウィズのシナリオエディター程度には支持されそうなもんだと思うんだが。

ちとゴシップめいた裏話:
小説やリプレイの挿絵、製作側は完成稿に近い物になってからやっと見る事ができるんだってさ。
たまに挿絵で「この絵、微妙におかしくないか?」という物がある時は、編集の見落としなんだと。
編集者にモンスターの外観まで把握しとけってのは無理な事なのかねえ……。ファンタジーRPGが好きな編集者ばかりでもないだろうしな。

心が暖かくなる話:
大井雄紀氏に先輩上司方の話を聞くと、基本ベタ誉めだった。
酒が入ってもそうだったのだから、嘘ではないのだろう。
「○○さんになら抱かれてもいいッスよ」は正直反応に困ったが、尊敬の念だけはひしひしと伝わってきた。

色々と聞けたり聞けなかったりしたが、ともかく今後も頑張っていただきたいものだ。
できれば岩悪魔も肯定していただける方向で。

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2012年1月24日 (火)

俺データ1 装備品

TRPGやってるとオリジナルのデータ作りたくなる。
アイテムだったり、モンスターだったり、地域とか国だったり。

懐かしい話だ。
自分が初めて作ったオリジナルの国は、とあるファンタジーゲームの片隅にこしらえた都市国家だったっけか。
拙い知識で、古代~中世のギリシャ辺りの都市国家をイメージしてな。
そこを舞台に、邪神の信徒との戦いをキャンペーンでやったりしたもんだ。

3シナリオ目ぐらいで疫病責め計画を阻止してもらえずに滅亡したけどよ。

いやー懐かしいわ。
まぁプレイヤーもヘマしたが、自分のシナリオ運用も大概だったしな。

しばらくTRPGそのものから離れていたが、昔馴染みどもとまた集まりだして再燃中。
今でも懲りずにオリジナルのデータをいろいろいじりまわしている。
なんせ内輪の遊びで使うもんなんで、データの半分ぐらいは出してからバランスの酷さに気づく。

そんな自分が、TRPG再開後ちょっとしてから出したアイテムがこれ。

ライダーベルト
形状:ベルト(腰に装備する)。バックル中央に風車がついている。
装備制限等:特になし
効果1:騎乗した状態でも「キック」での格闘攻撃が可能になる。
効果2:カッコいい

今遊んでいるソードワールド2.0では、馬などに騎乗した状態では「格闘」にカテゴライズされる武器(というより攻撃手段)での攻撃が許可されていない。
しかしパーティにいる近接攻撃型のキャラクターが「格闘」系の攻撃で戦うタイプだったので、さあ使えとばかりに用意してみた。
確かに馬に乗ったまま、猛然とアッパーカットで攻撃するシーンはあまり見当たらない。そりゃ騎乗した状態での格闘を禁止するのも道理というもの。

……と言いたい所だが、B’tXという漫画(知ってて当然レベルの有名作品なので説明はあえてしない)ではメカ馬に乗ったまま主人公が見開き大パンチで敵を吹っ飛ばしていた。
やはり騎乗と格闘は組み合わされるべき。
第1クールで毎週のようにブラックサタンのオートバイ部隊とバイク戦闘を繰り広げていたストロンガーさんも同意してくれるはず。

しかしゲームのルールを捻じ曲げるのも制作側に申し訳ないかと思い、電気人間氏もやっていたキック攻撃のみを、アイテムの効果で可能にする事にした。

結論を述べれば、結局不要な品だった。

「キックよりパンチの方が攻撃回数多いし」

チッ……話のわからねー奴だ。
最終話までバイクを使い続けたブラックさんを見習うべき。
彼のバイクは2台ともブッ壊れたけど、それは結果論なので仕方ない。

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2012年1月21日 (土)

ブラッドソードリプレイ3-11 魔人登場

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:5 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:7 機敏度:8 生命力:31
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 弓 矢筒(6本) 金貨袋(所持金100) 金貨袋(所持金35) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 木の人形

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:5 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:8 機敏度:7 生命力:26
装備:ブラッド・ソードの柄 ヘラクロスの戦斧 鎧(鎧強度:3) 魔法の弓 矢筒(6本) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金100) 金の巻物 金の鏡 黒い絹のクッション

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:5 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8(+1) 機敏度:7 生命力:26
装備:銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金100) 琥珀の火口箱 魔法のパン ファティマの銀の鍵 鉄の鈴 聖アシャナクスの十字架 膏薬の瓶(残り5回) エメラルド

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。伝説の“生命の剣”ブラッドソード探索の旅を続け、その柄と鞘を手に入れた彼らは、最後の部品である刀身を探す。刀身を求めてたどり着いたのは、十字軍が拠点とする都・クレサンチウムだった……。

クレサンチウムでブラッドソードの在処を知る人物・ササリアン王子に出会う三人。剣の有る場所へ行くため、海賊王ハンガックからエメラルドを2個、見事に奪い取る。しかしこれから街まで海原を超えて戻らねばならない……。

ミヤ「そうだっけ? ブラッドソードはもう手に入って敵の四天王は全部やっつけて真のボスキャラにとどめさそうとしたらそのボスの10倍強い新しい敵が出てきたぐらいのところまで行ったんじゃなかったっけ?」

テツヤ「今どきJャンプのマンガでもそんな展開やらねぇよ」

ディアブロ「まぁ間が空いたし、前までの話はほとんど忘れちまっても無理ないがねえ。でも前回から作中では一日しか経ってないんで、その線でよろしく頼むぜぇ」

【項目573】
ぐっすり眠って、目がさめると、もう日が昇っていた。
朝食に果物を食べる。
さて今度は、この島からの脱出方法を考えなければならない。

ミヤ「うん、早く帰らないとササリアン殿下さんが待ちすぎでミイラになっちゃうかもしれないしね!」

ディアブロ「働いてないみたいだったしねえ。時間かけすぎると食い扶持なくて飢え死にだぜぇ。ま、それはそれで結構かもしれないがね」

テツヤ「そんなアホな最期を迎える悪役がいてたまるか」

 ともかく帰らねばならない事は確かだ。だが来れたなら帰る事もできるのが道理。とはいうものの……。

【項目306】
小舟をじっくりと眺める。
よくここまでもったものだ。
だがもう限界だろう。
この船で本土に戻れるチャンスはほとんどないといっていい。
ましてハクバッドまで行こうなどとは、お笑い草だ。
別の方法を考えなければなるまい……。

ミヤ「二艘買っておくべきだったね」

テツヤ「二艘とも同時に壊れるだけだろ」

ミヤ「ううん、一艘は背負い袋に荷物として入れておけば痛まないよ。私、頭良いんじゃないかな!」

ディアブロ「いやあファミコン時代のFFが懐かしいねぇ」

テツヤ「カヌーは海渡れねぇだろ」

 そこで渡れる物を探す事にした。そう都合良く乗り物が落ちているはずもないが、今捜索できるのはこの島だけなので否応など無いのだ。

【項目201】
岸辺をぶらつくうちに、ぐうぜん真鍮でできたびんを見つけた。
奇妙な象形文字の書かれた鉛の栓がしてある。
何がはいっているのか見ようと、栓を引き抜く

なお、栓を抜かないという選択肢は無い。これは自動的に進行するイベントである。つまりレジェンド世界では瓶の栓は抜かねばならぬ物なのであるので、もしドラゴンウォリアーズのゲームマスターをする機会があっても、瓶の栓を抜いたら死ぬトラップは仕掛けないように。やらねばならぬ事をするとゲームオーバーになるのでは理不尽というものである。死ぬまでに一度ぐらいは役に立つ知識であろう。

【項目299】
びんの口から、黒い煙の柱が噴き出した。
それは岸部いっぱいに広がり、雲に届くまで立ち昇った。
煙が形を作り始める。
煙はとうとう巨人ジニーの姿になった。
頭は空につっかえ、地面を踏みしめた足は、筋肉の一本一本が木のように太い。
やつが両手を広げると、片方の手の端からもう片方の手を見るのに、首をめぐらさなければならなかった。
やつが口を開けると、黒い乱杭歯がのぞいた。
目は松明のように赤く燃えている。

恐怖のあまりへなへなとなって、ジニーの前にひざをつく。
奴は自分の立っているちっぽけな島を見おろし、こちらを見つけて、怒鳴り声をあげた。

「ここはどこだ? 何がどうなったんだ? 話せ、お前が俺を自由にしたんだな」

ミヤ「うわー何この子、すごいおっきい!」

ディアブロ「多分、ランプの精の一種だろうぜぇ」

テツヤ「そ、そうか。なら願い事をかなえてくれるんだな?」

なんとか冷静になろうと努め、やつに答える。

テツヤ「のんびりお互いの身の上話をするのもいいが、ぐずぐずしている暇はないぞ。最初の命令はこうだ。翼のある戦車をつくれ」

ジニーはこちらをじろりと見て言った。

「最初の命令だと? ふん、何か勘違いをしているようだな。まごつかないように言っておくが、俺は命令なんか聞く気はないんだ。命乞いをするほうがまだましだぞ。もっとも、役には立たんがね。この足で踏んづけて、ペシャンコにしてやる!」

テツヤ「それはおかしいじゃないか? 長く閉じこめられていたんで、脳味噌が腐っちまったな。お前をびんから自由にしてやった者には、相応の報酬があるはずだぞ。暴力をふるうとは、恩も礼儀もわきまえぬやり方だ」

ジニーが怒鳴った。

「俺の知った事か! この俺が、どれほど長くこのびんの中に閉じこめられていたと思う? 最初の百年は、俺を自由にしてくれた者には持ちきれない富を与えるつもりだった。だが、そのとき俺を自由にしてくれたか? まあ、いいさ。次の二百年は、俺を自由にしてくれた者に世界中の宝と名誉を与えるぞ、と毎日誓っていた。だが、そのとき俺を自由にしてくれたか? 次の四百年は、俺を助けだしてくれた者に三つの願いを聞いてやる、と誓いを立てた。この世では考えられないほどの富と力を与えることも、そいつの言葉がそのまま法律となるような王国を造ってやることも、死ぬまで失われない若さを与えてやる事も俺にはできた。だが、そのとき俺を自由にしてくれたか? してくれなかったではないか! そういうわけだ……今では俺の気持ちはすっかり変わってしまった。俺を自由にした者に与える唯一の報酬は死と決めてしまったのだ。もう言う事がないなら、この報酬を受け取る準備をするがいい……」

ディアブロ「いやー死ぬまでに一度は役立つ知識を、ディブ・モーリス氏とオリバー・ジョンソン氏はここで使わなかったようだぜぇ」

テツヤ「だからといって、ハイそうですかと死ぬ気がねぇな。さて、どうしたもんか……」

ミヤ「んじゃ、あたしがこうしたもんだよ」

そう言って、ミヤが自信もたっぷり、平気な顔でジニーの前へ進み出る。

【項目420】
3(僧侶)

先を急ぐ旅の途中だ。
虚栄心の強いジニーを相手に費やす時間など無い。

ミヤ「口に出してはならぬ名によって、おまえを拘束する!」

サラマンの巻物と、バラカの息子イザフの七つの指輪に記された儀式の言葉を叫んで、ジニーの自由を奪った。

奴の怒りはおさまらなかったが、反抗する力を失った。
不可解なあの言葉が、奴を従わせたのだ。
しかし注意しなければならない。
こちらはサラマンほど、ジニーの事をよくは知らない。
奴にあまり多くを要求すると、奴はこちらの拘束を破って逃げ出すかもしれない。

ミヤ「はいオッケー。楽勝だよ?」

テツヤ「……この世界のランプの魔神どもは、修行僧のいる寺には近づけねぇな。勝率0%の絶望しかない勝負になっちまう」

ディアブロ「魔神にとって住み難い世界もあったもんだぜぇ」

3巻はどうにも僧侶が有利なイベントが多い。まぁ大概のRPGでは僧侶は非常に重要な職業ではあるが……。製作者の匙加減一つで選民と奴隷をいったり来たりする戦士・魔術師とは段違いの安定度だ。

【項目525】
用心のため、ジニーが閉じこめられていた真鍮のびんを拾い上げる。
これを持っていきたければ、誰かのキャラクター・シートに記せ。

ディアブロ「所持品枠に余裕が無いぜぇ。仕方ないから膏薬の瓶(中身5回ぶん、満タン。1回で生命力がサイコロ1個回復)を捨てて持っていくかねえ」

テツヤ「回復アイテムがえらく粗末にされる世界もあったもんだな」

所持品袋のシステムがなかった昔のRPGではよくあった事。

ジニーが言った。

「願い事があれば、俺に言ってくれ。だが心して選べ。三つの願いを聞き届けたら、俺は自由になって、ここから立ち去るからな」

ミヤ「そうだね、最初の願いは、キミがさらに千の願いを聞き届けてくれるという事かな。そうすれば、あれこれ悩む必要もないしね!」

テツヤ「一度は言ってみるよなコレ」

ディアブロ「ではあと999回願いを言え、言わねば帰さん……という展開はあまり見かけないがねえ」

ジニーは卑屈に両手をこすりあわせた。
いばりくさっていない時の奴は、どこか憎めないところがある。
奴は作り笑いをした。

「それができればいいんだが。あいにく、俺よりずっと偉い奴が、あんたみたいな考えを受け容れると、願いをかなえるという行為自体をバカにする結果になると教えているんだ。細かい理屈は忘れたが、この説が正しいという事は、俺が保証するよ」

気に入らないが、奴の言葉を信用するしかあるまい。
さて、それでは願いを決めなければならない。
そこでまず、生命の剣の刀身を持ってこいとジニーに命じる。
奴は震え声で言った。

「それは俺の力の及ばぬことだ! 世の中には、英雄的努力によってのみ到達できる物事がある。俺は英雄になるようには生まれついていないって事だけは確かだ。俺はお前に大金を与える事はできる。魔法の鎧兜を授ける事もできる。だが、この地上に散らばった何百万もの品物の中から、特定の一つを見つけ出す事は不可能だ。なぜなら、俺もお前と同様に、この世の時間に縛られている。俺が地上の国の半分も探しまわらぬうちに、お前は死んで骨になっているだろう。それに、魔法や神話に出てくる障害が俺を邪魔したら、どうなる? 駄目だ。お前の願いは、神話と論理のうえからも、叶えられん」

ミヤ「この子、唯一品をとって来いって行ったらじかに出向くんだ! エメラルドより先にこの子と会ってエメラルドとって来いって命じたら、ハンガックさんvsジニーになってたかも!」

ディアブロ「海賊船がブッ壊れてエメラルドは海の底に転がりそうな気がするぜぇ」

ミヤ「それじゃ、キミは一体は何ができるの? どの願いもムリゲーって言われたら、願い事を考える気が無くなりそうだよ」

ジニーが言った。

「俺ができる事を並べれば、お前も命令を下しやすいかもしれんな。俺にはいくつかの力がある。たくさんの金を与える富の力。完璧な健康を授ける元気の力、武器や鎧を直す修復の力、腕力を人並み以上に高める増強の力、そして輸送の力を使えば、お前をこの手に乗せて、遠い所まで、ほんの一跨ぎで行く事ができる」

この最後の言葉で、願いの一つは決定だ。
他の方法よりずっと素早く、ジニーはハクバッドへ連れて行ってくれるだろう。
しかし、願いは三つしか許されていない。
後の二つは心して選ばなければなるまい。

テツヤ「じゃミヤ、さっさと選びな」

ミヤ「え? あたし?」

ディアブロ「ジニーを服従させた本人に選択の決定権があるんだぜぇ」

【項目56】→【項目290】
 

ミヤ「じゃーハクバッドに連れていって! あたし達全員ね」

テツヤ「一番肝心なのが最初に来たな」

一応、ここで願いを全部使いきってゲームオーバーになる事も可能だ。無論、全く意味の無い最高にマヌケなバッドエンドである。まぁ自由度ってもんは、無いよりはあった方がいくらかは良い。

ジニーにハクバッドへ連れて行けと命じる。
奴はこちらを手のひらに乗せて言った。

「おお、ヒスイ星の都か。俺があのびんに閉じこめられる以前から、噂に名高い都だ。サッサン軍がセレンチーヌ帝国からカイクフルの西域を奪ったのち、あの町は造られた。それまでの両国は、腐った骨をあいにして争う病んだ二匹の犬同然だった。歴史は両国を追い払った。なんの不思議もない事だ。いずれにせよ、再びハクバッドを見ることができるとはありがたい。あの見事な尖塔や模様のほどこされたドーム、テラスに囲まれた宮殿の庭園、シェロの並木道……」

テツヤ「また七百年が経過しちまうぞ。さっさと出発しろ」

ジニーを怒鳴りつける。

シニーは一日海を歩き続けた。
奴にとって湾の水位は、人間が渡る小川程度のものだった。
奴が進むうちに、嵐雲が集まってきて、奴を取り巻き、雲が太陽を覆い隠して、空は物凄い灰色と黒に変わった。
ジニーはこちらの頭上に手をかざして、雨が当たらないように防いでくれた。

嵐の圏外には船がいるだろう。
船の水夫たちがこの嵐の中心に目を向けたら、彼らには、腰まで水につかって海を渡っていく醜い巨人が見えるのだろうか?
なんという幻想的な話だ。
ジニーにこの事をたずねてみた。

嵐の上から、奴の声が聞こえてきた。

「それは見る人間の遠近感しだいだな。お前は俺の手の上にのってハックバッドへ運ばれていく所だから、俺の姿形が自分の姿を見るようにはっきり見える。だが、自分が見ている物がなんであるかを知らない人間にとっては、物事は違って見えてくるだろう。遠く離れた船の甲板から見上げている水夫は、どんなに空想好きな奴でも、自分が見ているのは、髭ぼうぼうの巨人に似た嵐雲だと思うだろう。それだけの事だ。ほとんどの人間は、この世で行われる魔法をかぎつける才能に恵まれてはいない。俺が何者かを見分けられるのは魔法使いくらいのものだ。もっとも、サークナサールがまだ生きているなら、話は別だがな」

サークナサールは、四世紀も前に海賊王ハンガックに殺されたはずだ。

ミヤ「その人、死んじゃったよ」

シニーが答えた。

「ほう。サークナサールも死んだか? 俺はずいぶん長い間、閉じこめられていたんだな……」

ジニーの沈んだ声に心が少し痛んだ。
そこで、大きな手の上にのったこちらの姿を見たら水夫は何と思うだろう、と訊いてみた。

「こっちは本物の人間なんだから、遠近感の違いは関係ないはずだ。嵐の切れ目から俺を見たら、ドラゴンのような雲だと思う奴はいるかもしれない。だが人間は人間だ。この事実はどうしようもないだろう。もし水夫がお前を見たとしても、不運な人間が嵐に巻き込まれて、空を吹き飛ばされていくと思うだろうさ。無情な運命の女神に捕らえられた不運な人間を目撃したと思うだけだ」

奴は笑った。

「彼をとんまな奴だと思うかね? さっきも言ったように、真実には東洋の宝石を集めたよりも多くの面があるんだ」

ミヤ「なんかこの子、妙に詩的なところあるね」

ディアブロ「魔神で詩的とは、なかなかいい趣味だと思うぜぇ」

テツヤ「風流とか全然わからんから俺にゃどうでもいいこった。ひと眠りするから、着いたら起こしてくれや」

行きがあれば帰りもあるのだ。また海を渡ってクレサンチウムへ戻らなければならない。はたして無事に戻れるのか……それは次回のお話。

(C)D・モリス O・ジョンソン 著 大出健 訳/富士見文庫

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2012年1月18日 (水)

早くも一月が半分過ぎたか……

前回の日記更新から半月過ぎたが、
書いて公開するような事が特に無い。
なんというか、どこに行こうとか何かしようとか思うと
なんらかの問題が起きて何もせず、という感じだ。

まぁしょうがないので、TRPGで遊ぶ時に作ったモンスターやアイテムなんかを
なんとなくちょびちょび書いていこうかと思う。
数値データをいじる練習と文章を書く練習とせっかく考えた物を無駄にせず再利用する事と
短時間で何も考えず適当に日記代わりになるからというのが理由だ。

今はソードワールド2.0しかやってないから、それのモンスターとアイテムばっかになるけどな。
ガープスやってた時は色々とヘンなアイテム出してたのう。

防護点も重量も市販品のプレートアーマーの1.5倍ぐらいある、性能最高使い勝手激悪な鎧とか。
着用すると、走っても歩いているのと同じような移動力になっておった。ちょっと距離のある状態から戦闘が始まると、装備者が前線にたどり着いたら戦闘が終わったりしやがんの。

武器としては市販品の剣並みだが、体力と生命慮力が上昇するので結果的に威力の上がる剣とか。
容姿関係にポイントを割り振った虚弱戦士がしがみついて離さなかった。ポイント分配式ゲームだとこういうバカなキャラを造る奴が必ずいる。そりゃルール的には合法だが、仮にも戦士たる者が、一般人の平均にも劣る生命力ってのは……。実際にそのせいで弱かったし。

一番成功した一品にして逸品は、ポールウェポンの新種、ハンマーの打撃部分に「漢」の一文字が彫られている「巨漢鉄鎚」だったが。
ダジャレで出した武器だが、戦闘ルールを上手く使うと異常に強いので長らく愛用される事となった。
なんせ部位を狙うルールがあり、命中率の低下と引き換えに攻撃力へ有利な修正が与えられる。
全力攻撃というルールがあり、回避力の低下と引き換えに命中率や攻撃力を上昇させる事ができる。
レンジの概念もあり、長柄の武器は中距離から攻撃ができる。
これらと魔法による補助を組み合わせれば、仲間を壁にして離れた所から高命中率を保持しつつ敵の急所を狙って一撃必殺を狙う事が可能だった。

なんせ部位の中には脳とか内臓のある腹部とか股間とかがデータ化されておったのでな……。そこらへんに重い鈍器が命中すると目も当てられない事になるんよ。ダメージ値的にも、他の意味でもな……。
戦闘になれば敵の側頭部や股間を狙って重い武器をひたすら叩きつけるのは、リアリティは有るのではないか。
だが頭や股間を押えて悶絶してそのまま絶命するオーガーを前に勝利の雄叫びを上げる戦士を他のゲームであまり見かけないので、リアリティ以外の何を捨ててはいるかもしれない。
でもそういう変な事ができるゲームの方が、なんとなく長く遊んでしまう物だと思う。
そんなわけでガープスルナルは自分の仲間内では最も遊んだタイトルになった(ただしマスターをやったのは9割以上自分)。

ソードワールド2.0は初っ端で出したアイテムで結構イタい事になったので、オリジナルアイテムはちょっと控え目にしとるけどな。
やはり全自動で動いて勝手に戦ってくれるバイクはやめとくべきだったか……。

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2012年1月 4日 (水)

あけましておめでとうございます

より精進する事を心がけますので
今年もよろしくお願いいたします。

……よろしくしていただける何かを提供したいとは思うが
はて、どうしたもんじゃろかー。

何かの刺激になるかもしれんと思い
昔ちょっと読んでた漫画を全巻大人買いしてはみた。
というわけで「ブラックエンジェルズ」を文庫版全12巻入手。
去年の12月24日に届いたので一気読みした。
地獄へおちろ~が口癖になりそうな面白さ。

とりあえず理解した事:超能力合戦においても、スポークと空手は最後まで有効な武器である。

今年はいい年になるといいNE☆

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