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2011年5月 1日 (日)

ブラッドソードリプレイ3-8 海原へ

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:5 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:7 機敏度:8 生命力:31
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 弓 矢筒(6本) 金貨袋(所持金100) 金貨袋(所持金37) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回)

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:5 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:8 機敏度:7 生命力:26
装備:ブラッド・ソードの柄 ヘラクロスの戦斧 鎧(鎧強度:3) 魔法の弓 矢筒(6本) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金100) 金の巻物 金の鏡 黒い絹のクッション

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:5 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8(+1) 機敏度:7 生命力:26
装備:剣 銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金100) 琥珀の火口箱 魔法のパン ファティマの銀の鍵 鉄の鈴 聖アシャナクスの十字架 水晶の瓶

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。伝説の“生命の剣”ブラッドソード探索の旅を続け、その柄と鞘を手に入れた彼らは、最後の部品である刀身を探す。刀身を求めてたどり着いたのは、十字軍が拠点とする都・クレサンチウムだった……。

 クレサンチウムでブラッドソードの在処を知る人物・ササリアン王子に出会う三人。剣の有る場所へ行くには海賊王ハンガックからエメラルドを2個、奪わねばならないという。どうやって沖合へ行くのか、三人はその手段を求めて彷徨う……。

テツヤ「そして出会った酔っ払いと路上でカップ酒ひっかけてるという状況だったなオイ」

ディアブロ「おやま、ちと不満そうだねぇ」

テツヤ「あんま意味なさそうだからよ!」

ミヤ「まぁまぁ、現地の人と相談すればいい方法がわかるかもしれないじゃない?」

 実際にわかるから困る。

【項目458】
座りこんで、ひょうたんを傾ける。
酒は冷たくて、生き返るようだ。日に焼けた眉をこすりながら男が訊いた。

「どこから来たかね?」

ディアブロ「クレサンチウムからだぜぇ」

「それで、どこまで?」

ひょうたんを返す前に、もう一口飲む

テツヤ「飲んでばっかいねぇで話きけや」

ディアブロ「じゃあこの酔っ払いに相談するって事で。よろしく」

テツヤ「話は俺がするのかよ」

【項目76】
テツヤ「ある船と落ち合うために、この湾の陸から百キロの所まで、ぜひ行きたいんだ。落ち合うのは二日後という事になっている」

冒険の目的は気取られないように、言葉を選んだ。
この男が何者かは知らないが、用心にこした事はない。男がいった。

「俺に話して良かったぞ。さもなきゃ、その冒険は失敗に終わってたろうからな。いいかい、この季節、この湾内には、デンダンと呼ばれる巨大な化け物魚がうようよしているんだ。漁師たちはやつらの起こす高波を恐れて、金輪際、岸を離れようとはしない。そんな危ない冒険に小舟を貸してくれるような奴は一人もいないさ」

テツヤ「デンダンて宿屋のほらふき爺さんが言ってた超巨大魚だろ。そんなのがうようよっていうほどたくさんいるのかよ。生態系どうなってんだ」

ディアブロ「そいつらの餌を賄えるほど魚が多いんだろうぜぇ。だから死ぬほど危険な海なのに漁師をやる奴が絶えないという」

ミヤ「ていうか伝説の怪物かと思ったら、案外そこらへんにいっぱいいる魚なんだね」

ディアブロ「RPGじゃよくある事だぜぇ」

神様が群れででてきてマシンガンで蹴散らされる事もあるし。メガテンの主人公がRPG最強主人公だという説が、昔仲間内で一瞬だけ出た事がある。

テツヤ「普通にいっぱいいいる伝説の大怪魚をどっやって避けるのか知りてぇもんだな」

【項目113】
男は墓泥棒のガロールと名乗り、墓場から出て、険しい丘の道を指差した。

「最近の事だが、俺はある日の午後ここに座って、夕食にカモメの卵をとってこようと思いついた。もちろん、墓場には誰も見当たらなかった。それで俺は、あの丘にカモメが巣を作ってるんじゃないかと、この道を登っていった。ところが、恐ろしい大物を見つけちまったんだ。偶然見つけたほら穴の中に、伝説に出てくる大怪鳥の巣があったのさ。伝説を知っているかね? それなら俺がいうまでもないが、大怪鳥というのは、水夫シンバーが航海の途中に出会った巨大な鳥なんだ。シンバーがこの鳥をどう使って、魔法使いシャジレーの難攻不落の砦に入り込んだか、もうおわかりだろう。彼はこの鳥が寝ているあいだに、巨大な足に自分の身体を結びつけたのさ。そこで鳥が空に飛びあがると、彼も一緒に飛んでいけたってわけだ」

テツヤ「墓泥棒を堂々と名乗る奴がいるのもアレだが、伝説の鳥が何気なく暮らしているのも相当突っ込みまちだな。クレサンチウムの人間は平気で生活できてんのか」

ディアブロ「何事も慣れだぜぇ。最初に街つくった連中は頭がおかしいと思うがね」

なお、僧侶はこの話についての知識を持っている。

【項目9】
3_3(僧侶)

ガロールの語った伝説は、古文書で読んだことがある。
その古文書には、シンバーが目的地に着いた時、大怪鳥をそこへ着地させた秘密の合言葉も書かれていた。
その合言葉は『タウイ』だ。

ミヤ「それを唱えれば、好きな時に降りることができるよ」

テツヤ「そりゃ凄え。で、好きな方向に飛ばす合言葉は?」

ミヤ「無いよ」

テツヤ「……目的に行けるかどうか、帰ってこれるかどうかは『運』か?」

ミヤ「うん」

 しばし無言で見つめあい、やがて溜息をついて、三人はガロールと別れる事にした。

【項目314】
村に向かって歩いていく。
最初の家を通り過ぎようとした時、やせこけた数十人のターシムの子供たちに取り囲まれた。
子供たちは袖にすがって、金をくれと叫んだ。

ディアブロ「物心ついたら物乞いのバイトとは。世の中不景気だぜぇ」

テツヤ「しゃあねぇ、小銭やって追い払うか」

ミヤ「はいはーい、ではあたしが」

【項目124】
一番近くにいた子供が金貨を受け取った。
騒ぐのをぴたりとやめ、子供たちは信じられないという顔つきで、キラキラ輝く金貨をじっと見つめた。

ミヤ「さ、とっときなよ」

数秒間、沈黙が流れた。
やがて子供たちはワーッという歓声をあげて道を下っていった。
その後には、もうもうと土煙が立った。
金貨を手にした子供は、それを空中に放り投げた。
金貨が陽の光を受けて輝くと、その少年はにっこり笑った。

「神は親切な人をご覧になっていて、必ずご褒美をくださいますよ」

ふり向くと、かぶのような顔つきのターシム人の老婆がすぐそばに立っていた。
老婆が言った。

「私の家におはいりになりませんか?」

ディアブロ「金を持っている相手を家に誘う。この後強盗が出てきたら完璧だぜぇ」

テツヤ「あるいは物か情報をくれるかだな。まぁ物乞いに金をやると礼を言われるだけで終わりってゲームは意外と少なそうではあるぜ」

何も起こらないイベントって作る意味ねーし。

ミヤ「それじゃ行ってみよう! お邪魔しまーす」

【項目93】
老婆は、網をつくろっている若者を呼んだ。
若者がとんできた老婆が言った。

「私の孫のリダックです。リダック、コーヒーを用意してくれないかね?」

老婆が頼むと、若者はうなづいて走っていった。

「若い者は元気がよくて」

老婆が笑いながら言った。
小屋へ入っていくと、孫のリダックは、ターシム人がよく飲む苦いコーヒーの入った大きなコップを差し出した。
小屋の中を見回して、ある物に目を奪われた。
部屋の中央に黒檀と象牙で作られた等身大の馬が立っている。

テツヤ「なんか聞いた覚えがあるな……?」

ディアブロ「安宿にいたほら吹き水夫の話に出てきたぜぇ」

【項目469】
テツヤ「この奇妙な物はなんですか?」

老婆に尋ねる。

「信じられないような話なのですが、全部お話いたしましょう。
何年も昔、あなたがたがこの国を征服される以前に、東方のミンジから、一人の男が王様の娘と結婚するためにやってきました。男は黒檀を彫って作った空飛ぶ馬に乗って到着しました。それを見た人々はびっくり仰天。
男は王様に、お香と絹をおみやげとして差し出しました。ところが王様は、空飛ぶ馬に目をとめられ、自分のものにしたいと考えました。王様は約束を破って婚約を取り消し、ミンジの男を捕らえました。王様の勝手な仕打ちにあっけにとられた人々に向かって、王様はミンジの男の醜い風貌を盾にいいわけをしました。王様は嘆いてみせました。

『わしの娘を、あんな見るもおぞましい異教徒に嫁にやらなければいかんというのか?』

哀れな男が引っ立てられた後、王様は馬の背に乗って、手綱を強く引きました。すると馬は突然空へ舞い上がり、弓を離れた矢のように雲のあいだを駆けまわりました。最初怖がっていた王様は、そのうちに新しいおもちゃに夢中になりました。しかし、手綱をどう引っ張っても馬が降りようとしないので、また恐ろしくなりました……」

ミヤ「あれ? 水夫さんの話となんか違うよ?」

テツヤ「あの爺さんが嘘ついてたんだろ」

スクリーボ(とはいえこの婆さんの話も、通る項目によって変わるんだがナ)

 とりあえず不細工が結婚に夢を見るとロクな目に合わないという事らしい。

老婆はコーヒーを飲み、もたれかかっているクッションを整えはじめた。
まだまだ話は続きそうだ。
慌てて老婆を押しとどめた。

テツヤ「お話は実に面白いんだが。しかし今は全部聞いている暇がなくてね。結局は地上に戻って、今はあんたの小屋にあるってわけだ。それで、これはまだ飛ぶのかい?」

「いいえ、とんでもない! そんな事をしたら、イスハン王のかめから真珠を盗んだ奴隷みたいになってしまいますよ。たまたま、これも空飛ぶ馬の話の一部でしてね。いい教訓が出てきます。お聞きになりますか?」

テツヤ「さぞ面白い事だろうな。だがあいにく、こちらは急いでいるもんでよ……楽しい話をありがとさん。リダック、コーヒーをごちそうさま。お二人に神の加護がありますよう」

ミヤ「え? もう行っちゃうの? 最後まで聞こうよ」

ディアブロ「今は期限つきの行動中だからねぇ」

小屋を退散して、また海沿いの道を歩きはじめる。

【項目82】
海を見ながら歩き続ける。
二日後、百キロ南の海上に、ハンガックの船が現れるはずだ。
しかしこちらは、時間までにそこにたどりつけるだろうか……?

テツヤ「どうすっかね。空飛ぶ絨毯でも落ちてねぇか?」

ミヤ「向こうに地元の人ならいるよ」

ここらの人間はちょっとクセの強い住民が多いが、他にあてもないので行ってみる事にする。

【項目577】
やる気の無さそうな漁師に出会った。
網はあちこち敗れ、船も修理が必要と見えるのに、漁師は船にもたれて、小さな人形を彫っている。
こちらが近づいていくと、漁師はじろりとにらんだ。
彼が言った。

「俺はウーラックといって、網作りのアブダラの息子だ。座ったままでお役に立てるんなら、喜んで力になるぜ」

テツヤ「この船をいくらでゆずってくれる?」

漁師に尋ねると、奴の目にずるそうな光が浮かんだ。

「この船は古い。金貨五枚にまけとこう。払いは金貨でなくてもいいぜ。だが、俺の女房に会っても、これを買ったとは言わないでくれ。船は沈んじまって、俺は命からがら逃げ出したと女房には話すつもりだからな」

テツヤ「わかったよ」

ここへ来た以上、この船を買わない事には先へ進めない。なお、アイテムを1個くれてやればそれが代金となる。

ディアブロ「じゃあ俺の剣でもやるか。どうせ使わないし、3巻始まる前にタダで手に入れたもんだし、荷物が増えたら捨てるだけだからねぇ」

この他、あと1回ぶんしか残っていない回復薬や矢のカラになった矢筒などがあればそれも代金としてお勧めだ。

テツヤ「しかしロクデナシの多い街だな、ここは……」

なお、盗賊はここでさらに行動を起こす事ができる。

【項目385】
Photo(盗賊)

ふと思いついて、漁師ウーラックが彫っている木の人形を金貨一枚で売ってくれと頼む。

「いいとも! なんなら、もっと彫ってやってもいいんだぜ……」

彼は答えて、金貨を受け取った。
人形を手の中で転がしながら、なぜこんなものを買う気になったのかと首を傾げた。

テツヤ「いや、一つで十分だ」

まぁこのゲームの盗賊のカンは魔術師の予言程度には信用がおけるので問題は無い。

テツヤ「そう書くと魔術師がヘボく見えるな」

ディアブロ「予言の魔法はもっとも無難な選択肢の一つなんだがねぇ」

とりあえず船を入手したので、これで海へ漕ぎ出す事ができる。

ミヤ「よーし、さっそく出発! 目指すは南へ百キロよーそろー!」

ディアブロ「ボロい小舟で向かうには、普通に考えて自殺行為だぜぇ」

テツヤ「そのまま『難破したので死んだ』とゲームオーバーになりそうな選択肢だな」

無論そんな事は無いので、三人は海へ漕ぎ出す。確か大怪魚がうようよいた筈だが……どうなるかは次回のお話。

(C)D・モリス O・ジョンソン 著 大出健 訳/富士見文庫

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コメント

当初、ここの選択肢は意味がわかりませんでした。ですが後半の選択肢次第では重要な木の人形。俺は魔法の絨毯欲しさに二巻からやり直して、カチカチパン失う失策をした記憶があります。

そういうバランス考えてもブラッドソードは良いバランスで作られてますね。まぁ3巻から馬鹿げた闘ってはならない相手が増えますが。

投稿: かずお | 2011年5月 4日 (水) 21時27分

三巻は必要な戦闘しかしないとほとんど戦闘無しで終わりますね。
その分、正解以外の道はかなり危険にしてバランスをとってあるのでしょう。
魔術師一人旅だとプシュケの館から逃げないとほぼ死ぬなど、自由度が低くなる部分も生じているのが少し残念かな。

投稿: 松友健 | 2011年5月 8日 (日) 20時43分

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