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2011年1月 2日 (日)

ブラッドソードリプレイ3-2 クレサンチウム一泊目

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:5 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:7 機敏度:8 生命力:31
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 弓 矢筒(6本) 金貨袋(所持金100) 金貨袋(所持金41) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回)

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:5 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:8 機敏度:7 生命力:26
装備:ブラッド・ソードの柄 ヘラクロスの戦斧 六尺棒 鎧(鎧強度:3) 魔法の弓 矢筒(6本) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金100) 金の巻物

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:5 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8(+1) 機敏度:7 生命力:26
装備:剣 銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金100) 琥珀の火口箱 魔法のパン 回復薬(生命力をサイコロ2個回復) 鉄の鈴 聖アシャナクスの十字架

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。伝説の“生命の剣”ブラッドソード探索の旅を続け、その柄と鞘を手に入れた彼らは、最後の部品である刀身を探す。刀身を求めてたどり着いたのは、十字軍が拠点とする都・クレサンチウムだった……。

クレサンチウムへたどり着いた三人は、右も左もわからぬこの街で、まずは一夜の宿を決める事にする。各自の知人からどこを訪ねるか考えていたのだが……?

ディアブロ「そんじゃま、こいつにするかねぇ」

テツヤ「大丈夫かよ?」

ミヤ「まー行ってみればわかるよ。ばんごはんは何かなー?」

三人が訪ねる事にしたのは、ディアブロの知人・魔女プシュケだった。

【項目345】
織物市場へ通じる道を警備している、職工組合市民兵の一団に方角を聞く。
町の北門をくぐりぬけ、オレンジの森を縫うようにつづいているほこりっぽい道を進んでいく。
プシュケの館は思ったより遠く、まもなく、あたりは夕闇に包まれた。
そこへ、ヴェールをかぶったターシムの女が三人やってきた。

テツヤ「もう日暮れかよ。道はこっちで会ってるんだな?」

ディアブロ「ちょうど地元の人らがいるぜぇ。聞いてみるかい?」

ミヤ「おっけー、じゃああたしが! こんばんわー!」

彼女達に話しかけてみるが……

【項目355】
仲間に僧侶がいるなら24へ、いなければ6へ。

テツヤ「なんでこんな分岐が?」

ディアブロ「ここらはいろんな人種や宗教がまざった国際都市だからねぇ。時々、言葉が通じない事があるのさ。だが語学知識の深い僧侶はその人達とも普通に会話できるんだぜぇ」

テツヤ「マジかよ……」

マジである。それどころか、この巻は僧侶がいれば前半は物凄い楽になるのだ。
まぁそれはおいおい語るとして、当面は地元民と会話である。

【項目24】
3_2 (僧侶)

異教徒の言葉を習った事があるので、流暢に話せる。
ミヤ「神の御加護のあらんことを。レディ・プシュケの館への道を教えていただけませんか?」
女たちに話しかけた。
三人の女は声をそろえていった。

「あんな所へ行ったら、神のご加護も届きませんよ! 命が惜しいのなら、お戻りなさい。プシュケは人間を食う悪鬼ですよ!」

ミヤ「なんか物凄い悪評がたってるよ、その人」

テツヤ「町はずれに住む魔女は悪人と決まっているのかもしれねえな。この世界ではよ」

ディアブロ「いやぁ、直に会った事はない間柄だから知らなかったぜぇ」

テツヤ「そんな奴の所に案内しようとしてたのかお前は」

スクリーボ(というわけで、ここは引き返すのが正解だナ)

しかしこの3巻、本気で正解ルートを進むと前半はほとんど何も起こらずに中盤まで進行してしまう。
それではあまりに味気ないので、間違いだとわかった上でこのまま進行させてみる事にする。

【項目172】
通り過ぎようとすると、女たちの一人が後ろから声をかけた。
「イル、バラカ、フィ、ヒサック」
ふり返ると、女たちはすでにこちらに背中を見せて、先を急いでいた。

ミヤ「あれ、止めようとしてたんだよね」

テツヤ「多分な。なのに先へ進むたぁ俺らも酔狂なこった」

【項目486】
そのとき、低いうめき声がした。
そっちへ目をやると、木立ちのあいだに人影が見えた。
闇の向こうの岩のへこみに、男が立っている。
昇ったばかりの月の淡い光が、木立ちのあいだから、男の顔を照らし出している。
男はとても美しい顔立ちをしていた。
しかしその顔には、無残な苦痛の表情が浮かんでいる。

ミヤ「何かな、あれ? プシュケさんに襲われて苦しんでいるとか?」

ディアブロ「見てみるだけなら危険はないぜぇ」

テツヤ「気はすすまねえがちょっと調べてみっか」

【項目13】
ミヤ「何をそんなに苦しんでいるの?」
道をはずれ、男に近づいてたずねる。
そのとき、男の姿がはっきり見えた。そして、男の苦痛の表情のわけを知った。
男の下半身は石に変えられていたのだ!
男はこっちを見ようと、上半身をくねらせた。

「罪を犯して、このありさまです。私は学者で、修道僧でした。ところが、私がトルー・フェイスを発って、放浪をはじめたときすでに、魔法をかけられてしまっていたようです。やがてオトレメールにたどりつき、魔女レディ・プシュケの噂を聞くと、私はぜひとも彼女に会って、呪文や儀式についての知識を交換したいと思いました。それがいけなかったのです! 彼女を一目見るやいなや、学問のことなど頭から吹っ飛んでしまいました。私は彼女の愛の虜に成り下がってしまったのです。でも、その想いを打ち明けるチャンスがありません。そこで、プシュケがオレンジの森を散歩するとき、あるいはクレサンチウムに出かけるとき、私はいつも彼女を待ち伏せしました。そうです。こんなみじめな姿になったのも、みんな私が悪いのです。プシュケのがまんにも限度がありました。彼女は、私の愛が迷惑だといい、受け入れるつもりはないと何度も忠告しました。そしてついに、彼女はカディラスの石に変える呪文を使ったのです。ただ、あの人は、チューリップのようにおだやかで、清らかな泉のように憐れみ深い心の持ち主でしたから、こうやって上半身だけは、石に変えずにおいてくれたのです」
テツヤ「悲しい話だな。よほど彼女を怒らせてしまったんだろ。だが、いつか彼女も、あんたを哀れに思って、呪文を解いてくれるに違いねえ」

テツヤ「……と言ってはみたが、内心、俺はこいつを信じてねえ」

ミヤ「プシュケさんの事を善人だと言ってるから?」

テツヤ「ああ。地元民の証言と食い違うからな。あと小さな理由だがイケメンてのも気に食わねえ。それと話長すぎ」

ディアブロ「ああ、全部同感だぜぇ」

若い男はため息をついた。
「そうですね、多分。私は、この手に彼女を抱く日を信じて生きていきます……行ってしまう前に、一つだけ私の願いを聞いていただけませんか?」
テツヤ「なんなりと聞きましょう」
「今日は暑くて、のどがからからにかわいてしまいました。プシュケは、私のことを忘れずに、いつも奴隷に食べ物や飲み物を運ばせてくれるのですが、今夜はその奴隷がまだやってきません。オレンジを一つか二つもいで、私に渡してくださいませんか?」

ディアブロ「で、聞いてやるのかい?」

テツヤ「“聞いて”はやった。約束は果たしたからさっさと行くぞ」

後ろで罵声が聞こえたような気もするが、三人は意に介さず先へ急ぐ。

スクリーボ(実際、こいつは邪悪なモンスターで、ぐずぐずしていると攻撃魔法で不意打ちされるのダ。しかも戦利品は無イ。単なるトラップだが、ヒントは僧侶と地元民の会話にしか無いゾ)

【項目262】
夜風がやさしく吹き、オレンジの強い香りに混じって、別の香りが漂ってきた。
それはむせるような香水の香りだった。
金細工の装身具が風鈴のような音を立てたかと思うと、道端の木立の中にすらりとした若い女が立っていた。

心地よい笑い声とともに彼女がいった。
「私がプシュケです。私をさがすために手間取らせてしまったのでしたら、おわびしますわ。私の館はこちらです」
彼女はこちらに近づいてくると、オレンジの森に入っていく小道を指さした。
不思議なことに、そんな小道があったことなど、それまで気づきもしなかった。
見れば彼女は、金色と真紅の絹の上衣とズボンを身につけ、ターシム風の刺しゅう入りのベルベットの靴をはいている。
彼女の顔は月の光の中で青白く輝き、ターシムの女がかぶるような薄いヴェールはつけていない。
なまりから察すると、バトゥバタンかヤマトの女のようだった。

プシュケに案内されて、まもなく館に到着する。

テツヤ「いきなり襲いかかってくる……てわけじゃねえだな」

ディアブロ「ま、用心はしておいた方がいいぜぇ」

ミヤ「ばんごはんは何かなー? それは私たち! ……て事にならないようにだね」

【項目121】
32_3プシュケの館のベランダで、絹のクッションにもたれながら、水ぎせるを使い、空の星をながめる。
剣を求める旅について語ると、プシュケは身を乗り出した。
緑色の目が、松明の光を受けて、キラキラ輝いている。
かすれ声で彼女がいった。

「私が魔法でお手伝いしましょうか? 私は水晶占いの大家といわれているのよ」
彼女は、火山岩を磨き上げて作ったレンズを手に取り、ワイン色のレンズの奥をのぞきこんだ。まもなく彼女はいった。
「ほら、見えてきたわ。生命の剣の刀身です! 刀身は……」

テツヤ「ほう、情報は一応教えてくれるのか」

スクリーボ(と思いきヤ)

突然、彼女は顔をそむけた。
痛みに耐えるように、彼女は頭を振った。

「お気の毒ですけれど、刀身のありかをつきとめることはできません。ブラッド・ソードと私には、引き合う部分がないのです。『我が運命の糸は他人のタピストリーを織らず』とオパラールの格言にもあるようにね。でも、柄と鞘を所持する人がこのレンズをのぞくなら……」
彼女はにっこりほほえんだ。
「その人を神がかりの状態にしてさしあげられます」

テツヤ「そういう事かよ」

ミヤ「一応、のってみるしかないかな?」

ディアブロ「誰か一人が志願できるがね」

テツヤ「よし、ここは俺だ」

【項目309】
「なんてすばらしい!」
彼女は叫ぶと、宝石で飾られた両手を打った。
奴隷が一人、小さな水晶のグラスを銅のお盆にのせて運んできた。
彼女はレンズのそばに立つこちらに、それを差し出した。

「このグラスの中味を飲んでから、レンズをのぞくのです。神がかりの状態になれば、さがし物のありかが見えてくるでしょう」

決めていたとおり、テツヤがグラスを受け取るが……

【項目55】
Photo_2 (盗賊)

差し出されたグラスを受け取った。
本当にこの液体を飲むつもりか?

テツヤ(もちろん、飲むつもりはねぇ。ここはいっちょ誤魔化してみるか)

盗賊は手品を使って飲んだふりができるのだ。

【項目98】
(盗賊)

サイコロを二つふって、機敏度と同じかそれ以下の目を出せ。
これに成功すれば、彼女をだますことができる。

サイコロを2個ふると……出た目は4。

【項目319→472】
プシュケはくちびるをゆがませて、勝ち誇ったように高笑いをした。
彼女は叫んだ。

「なんて愚かな連中だろう! 私が水晶占いで、おまえたちの過去を見なかったとでも思うのかい? おまえたちは知らないだろうが、私にはおまえたちを憎む理由があるのさ。さあ、死んでおしまい……」

ミヤ「知らないんならわかりっこないじゃない! 教えてよ!」

スクリーボ(実はこの魔女、かつて戦ったある敵の妹なのダ。ヤマトの出身というのがヒントだナ)

彼女が死の呪文のパワーを集めると、彼女の周りで魔法のエネルギーがぱっとひらめいた。
そのとき、彼女は盗賊に背を向けた。
盗賊は催眠状態にはいっているものと、彼女は考えていた。

テツヤ「なるほど。そういう薬だったわけか。ご愁傷様、こいつは勘定だぜ。ほらよ」

盗賊のナイフが背中に突き刺さったとき、彼女は自分のあやまちに気がついた。
彼女は血がのどにからまったような叫び声をあげ、床に倒れて息絶えた。

テツヤ「やれやれ、ま、なんとかなったな」

なお、盗賊が機敏度の判定に失敗するor盗賊がいないと、プシュケとは正面から戦いになる。部下の奴隷を盾に範囲即死魔法を使ってくるのでまず犠牲者が出る、とんでもない敵だ。

ディアブロ「いや、危なかったぜぇ」

【項目180】
恐ろしい魔女は死んだ。
残っていた奴隷たちも恐怖にかられて降伏した。
彼らを愛情で縛りつけていた女主人が死んだからには、もうこちらの邪魔はしないだろう。

ミヤ「愛情で縛るって? どゆこと?」

ディアブロ「よく言う事を聞く良い子には、夜のご褒美があったって事かねぇ」

テツヤ「それならむしろ死に物狂いで仇討ちにきそうなもんだがな」

年老いた奴隷の一人が、足をひきずりながらやってきた。
彼は館の東側の塔を指さしていった。

「キナス。キナス、トレジール! トレジール!」

テツヤ「また異国語かよ。おい、翻訳頼む」

ミヤ「わかんない」

テツヤ「語学抜群じゃねぇのかよ」

ミヤ「知ってる事が9あっても知らない事が1はあるもんだよ」

ディアブロ「どうやら直に乗り込むしかなさそうだぜぇ」

 さて、塔の中には何が? それは次回の話。

(C)D・モリス O・ジョンソン 著 大出健 訳/富士見文庫

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