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2011年1月

2011年1月23日 (日)

ブラッドソードリプレイ3-6 医師エメリタス

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:5 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:7 機敏度:8 生命力:31
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 弓 矢筒(6本) 金貨袋(所持金100) 金貨袋(所持金37) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回)

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:5 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:8 機敏度:7 生命力:26
装備:ブラッド・ソードの柄 ヘラクロスの戦斧 鎧(鎧強度:3) 魔法の弓 矢筒(6本) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金100) 金の巻物 金の鏡 黒い絹のクッション

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:5 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8(+1) 機敏度:7 生命力:26
装備:剣 銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金100) 琥珀の火口箱 魔法のパン 回復薬(生命力をサイコロ2個回復) 鉄の鈴 聖アシャナクスの十字架 水晶の瓶

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。伝説の“生命の剣”ブラッドソード探索の旅を続け、その柄と鞘を手に入れた彼らは、最後の部品である刀身を探す。刀身を求めてたどり着いたのは、十字軍が拠点とする都・クレサンチウムだった……。

情報を求めてクレサンチウムを彷徨う三人。泊った宿で、医者にして賢者のエメリタスという男がいると教えてもらう。その男なら最初から知っていたのだが……ともかくもエメリタスの元へ向かう事にする。

ミヤ「でもいろいろな人に会えたし、市中を歩いたのもムダじゃないよね」

テツヤ「魔女に襲われたりホームレスの昔話を一晩中聞かされたり、まあ無駄じゃなかったこったぜ」

スクリーボ(どれもこれもすっとばして構わない事ばかりなんだけどナ)

【項目419】
熱気と土ぼこりが息苦しいほどになっていた。
白い壁の家の玄関に入り、ひんやりとした日陰の空気にほっとする。
そこへ現地の奴隷の娘が駆け寄ってきて、病人の列を指さした。
娘が抗議するようにいう。

「この人たちは、あなたより早くここに来ていたのですよ。順番を守ってください」

ディアブロ「友達特権で順番とばしはしてもらえないのかねぇ?」

ミヤ「別に待ってりゃいいじゃない?」

玄関のカーテンの陰から、砂色の髪のやせた男がやさしい笑顔で現れた。
男がいった。

「ダリのいうとおりですよ。私はえこひいきはいたしません。富も地位も関係なく、患者を平等に扱い……」
 男の声が尻すぼみになっていった。
この男、いったい何を見つめているんだ?
それは肌身離さず持ってきたブラッド・ソードの柄と鞘だった。
窓から差しこむ朝日を受けて、柄と鞘は七色の光を放っていた。エメリタスがうめく。

「生命の剣! 遠い昔に破壊されたものと思っていたが」

ミヤ「まだ刀身が見つかっていないんだよ」

エメリタスは顎をさすった。
「おそらく、私がお力になれると思いますよ」
彼はこちらを控えの間に招き入れ、カーテンを引いた。
「刀身が見つからない方がいいと思っている者がいますからね。こっそり話したところで、なんの役にも立たないかもしれません。でも、わざわざ危険を冒す事もないでしょう? さあ、私の知っている事をお話しましょう……」

これを見て、他の患者が腹を立てた。
「どうしてあいつらだけが特別扱いなんだ?」
患者の一人がぶつぶつ言っていた。
「俺たちは夜が明ける前から、ここで待っていたのに……」

ディアブロ「結果的に順番とばしてもらえたぜぇ」

テツヤ「本人がいいって言ってるならいいだろ。人は平等だが、ブラッドソードは人じゃねえから優先順位が発生するんだろうよ」

ミヤ「物の方が偉いんだ……」

 ファンタジー世界では無い事も無い話だ。

【項目60】
「お聞き及びでしょうが」
エメリタスがいった。
「その昔、この世のはじめのころ、生と死には区別がありませんでした。生と死のあいだには、いまのようなはっきりした境界線はなかったのです。ただ移ろいやすい雲のようなものが漂っていました。ところがとうとう、人びとはそのことを耐えがたく思うようになりました。そこで天使長アブデルが地上につかわされ、生者の場所と死者の場所が切り離されました。そしてこのことを象徴するかのように、二本の剣が作られました。そのうちの一本、死の剣は地中深く眠り、やがてあるとき、勇敢な戦士ガネロンが地獄から持ち帰りました。ガネロンはこの剣を使って、暗黒の魔王と戦おうとしたのだそうです。ところが彼は、剣の死のパワーに堕落させられてしまいました。ガネロンの悲惨な最期はよく知られていますから、あらためてお話しすることもないでしょう。死の剣は、その後、悪魔の爪と呼ばれ、いまではマラジッドのどこかにあると考えられています」

テツヤ「……魔王はどうなったんだ?」

ミヤ「まぁブラッド・ソードのお話とは関係ない事だから」

ディアブロ「放ったらかしかね。まぁ誰か適当な人がなんとかしたんだとは思うがねぇ」

「そしてもう一本の剣は、刀身に生命のエッセンスがこめられています。この目でしかと確かめたわけではありませんが、多くの戦士たちが私に話してくれたのです。この剣には、死をも退ける生命のパワーがこめられているのだと思います。生命の剣、すなわちブラッド・ソードは、そのパワーの具象なのです。この剣は、クラースの凍った不毛の地に住む悪魔、七つ目のヤーンによって破壊されました。私はそれが粉々に破壊されたか、あるいは永遠に見失われたものと思っていました。しかしそうではなかったようですね」

ミヤ「ブラッド・ソードは、真のマグスの生き残りを破滅させるために作られたの?」
エメリタスにたずねる。

「本来はちがいます。いま私がお話しした神話からすれば、そうではありません。でも、真実はいろいろな形をとり、いろいろに語られるものなのです。川に例えてみれば、それは多くの支流が流れこむ川です。ある者は、真のマグスを殺す目的のためにこそ、剣は作られたと主張するかもしれません。たしかにブルームーンやその一族は亡者の出ですから、この剣で彼らを殺そうとすれば、必ずや成功するでしょう。亡者といっても、冒険者たちが骸骨男やゾンビと呼んでいる亡者とは、意味がちがいますよ。ある身分の高い者たちは、死を経験することなく、この世にいつまでもとどまりました。そして彼らはある種の神となりました。それが追放者ヘオロウェアードや、古代エルスランドのヴァランダーや、神王イムレフ・カリッドや吸血王アブラクスといった神話の人物たちなのです」

スクリーボ(ヴァランダーは日本語訳もされたドラゴン・ウォリアーズ1巻のサンプルシナリオにも出てくるゾ。そのものずばり、本人ガ)

「真のマグスの生き残りもこの部類にはいります。だからこそブラッド・ソードは彼らとこの世のつながりを断ち切り、彼らを無の世界へと葬り去ることができるのでしょう。ブラッド・ソードの刀身をさがしておいでなら、ササリアンと呼ばれる男に会いにいきなさい。彼はオパラールの王子なのですが、いまはターシムの地を追放されています。それに、もっともな理由から、彼は油断のならぬ人間として忌み嫌われています。彼は死の剣を手に入れたがっているとのことです。ですから、生命の剣について彼から情報が得られるかもしれません。この二つは、だれも引き離すことのできない強いきずなで結ばれているのですから」

テツヤ「今度は王子様に会えって話かよ。どこにいるんだそいつは」

ディアブロ「この街だぜぇ」

テツヤ「マジで!?」

デァイブロ「しかも割と近所。歩いて数項目」

テツヤ「マジで!?」

 マジです。

【項目137】
旅のしたくや武器を買い揃えたいキャラクターがいるなら、エメリタスの召使いが案内してくれる。

テツヤ「荷物はいっぱいいっぱいなんだがな……」

ミヤ「いいじゃない、見るだけ見てみようよ」

 ちなみに物を売ってくれるのはエメリタスの召使いだ。日本のRPGなんかでもたまにある、施設の中に売店が設置されているような状態なのかもしれない。
 細かく描写されていないだけで、本当は近所の市場にでも案内されているのかもしれないが。

【項目578】
金があるなら、以下の品物を買うことができる。
金に困っている場合(キャラクター一人当たり金貨が平均三枚以下)、エメリタスが一二枚の金貨を与えてくれる。
キャラクターのあいだでこれを平等に分けよ。

戦士の鎧 金貨30枚   盗賊の鎧 金貨10枚
僧侶の鎧 金貨15枚   魔術師の鎧 金貨25枚
六尺棒 金貨1枚     剣 金貨8枚
弓 金貨1枚        矢筒(矢6本) 金貨2枚
一週間分の食糧 金貨2枚

テツヤ「特に要る物は無いな。ここまでに武具を無くした奴用の買い物イベントか」

ミヤ「鎧強度2の鎧が、値段あんなに違うんだ……」

ディアブロ「魔術師が装備できる2点と盗賊が装備できる2点の違いだろうぜぇ」

覗いてはみたが、特に買う物は無い。

【項目186】
出発の準備はできた。
エメリタスがこちらの手を握っていった。

「ゆっくりできなくて残念ですね。しかし、探究の旅を最優先に考えなくてはいけません」
エメリタスに答える。
テツヤ「また、ぜひお会いしたいものです。おもてなしとご援助を感謝します」
そして美しいターシムの娘ダリに向かって、ていねいにおじぎをした。
ディアブロ「あなたの奴隷にも大変お世話になりました」
エメリタスが笑った。
「我が家に奴隷はおりません。ダリは私の妻です」
ちょっとした驚きだった。
身分のあるコラード人は土着の者などと親しく交わるべきではない、というのが大方の人の意見だ。
しかし、そんなことは口に出さず、丁重におじぎをして、彼らと別れることにする。

ミヤ「良い人だったでしょう?」

テツヤ「ああ、久々にな」

デァイブロ「そしてこれから向かう先の男は、それと正反対な野郎なんだぜぇ」

33ササリアンは町はずれに住んでいた。
まだ朝も早いことだし、急ぐこともあるまい。
市場をぶらぶら歩いていくと、ヴェールをかぶったターシムの女が、二人のツーランド人にからまれているのに出くわした。

ミヤ「むむ、これは見過ごしておけないぞ」

テツヤ「はいはい、そうだろうと思ったぜ」

【項目362】
近づいていくと、ツーランドの男たちはこちらをふり向いた。
だが一人は、女をつかまえている手を離そうとしなかった。

「なんだってんだ」
そいつがすごんだ。
「おれたちは、ちょっと楽しもうってだけじゃねぇかよ」
ミヤ「他人に迷惑をかけるのはよしなよ!」
二人に向かってどなりつける。
テツヤ「その姉ちゃんからすぐに手を引きな。この人がターシム人であろうとなかろうと、お前たちのようなろくでなしどもに、この人を手荒く扱う権利はないぞ」
奴らは怒った。
さあ、ひと騒ぎありそうだ。

誠意をもって話あっても駄目だったので、仕方なく戦闘準備をする。バトルオーダーは1=テツヤ、2=ミヤ、3=ディアブロ。ディアブロはナイトハウルの呪文を準備。

テツヤ「なんだその呪文は?」

ディアブロ「1巻の敵ナイトエルフが使ってたが、俺が使うのは初めてだねぇ」

【項目43】
B36_2ツーランドの男たちは背中に大きな戦斧を背負っていた。
しかし路地が狭いので、やつらは腰に下げた短剣を引きぬいた。

「こま切れにしてやるぞ」
一人がすごんでいった。
男たちは飛びかかってきた。

ツーランドの男たち(T)
戦闘力=8 精神力=6 鎧強度=0 生命力=30(二人とも同じ)
打撃力=サイコロ2つ+1 機敏度=7

テツヤ「けっこうタフな連中だな。長引きそうだぜ」

ディアブロ「あ、この戦闘は2ラウンドしのげばそれでOKだぜぇ」

ミヤ「へ? そうなの?」

機敏度が同じキャラ同士でダイスを1個ふる。ミヤ=3、ディアブロ=5、敵=1だったので、行動順はディアブロ→ミヤ→敵の順だ。

○第1ラウンド
テツヤがT1に攻撃。出目11で失敗。
ディアブロがナイトハウル(呪文レベル1)をT2に詠唱。出目7で成功。精神魔法なので敵は抵抗(サイコロ2個で精神力以下を出す)。出目7なので失敗。

テツヤ「呪文の効果はなに?」

ディアブロ「4ラウンド、敵は命中判定のサイコロを1個よぶんにふる(サイコロ3個)んだぜぇ」

ミヤがT2を攻撃。出目9で成功。ダメージ3(被害3、残り27)。
T1がテツヤを攻撃。出目2で成功。ダメージ7(被害5、残り26)。
T2がミヤを攻撃。出目10で失敗。

○第2ラウンド
テツヤがT1に攻撃。出目4で成功。ダメージ5(被害5、残り25)。
ディアブロが「ネメシスの電光」の呪文を準備。
ミヤがT2を攻撃。出目7で成功。ダメージ10(被害10、残り17)。
T1がテツヤを攻撃。出目12で失敗。
T2がミヤを攻撃。出目13で失敗。

ここで2ラウンドが経過したので、イベント発生。
ちなみに2ラウンド以内に倒すのはまず無理。

【項目443】
突然閃光がひらめき、思わず目をおおう。
路地には硫黄の悪臭が満ちていた。
視界がはっきりしてきたとき、ツーランドの男たちの姿はどこにもなかった。
やつらの武器だけが足元に転がっている。

奴らにからまれていたターシム人の女が、少し離れた所に立っている。
ヴェールの下ではほほえんでいるようだ。
女は二匹の灰色のネズミのしっぽをつかんで持ち上げた。
ネズミは銀のナイフでのどを切られていた。

「本当にろくでなしだこと……」
女はそういって、妙なる楽の音のような笑い声を立てた。

テツヤ「……状況がよくわからんのだが」

ディアブロ「何かの魔法だろうぜぇ」

【項目257】
「助けてくださって、ありがとうございます」
異国なまりで女はいった。
女が着ている長いガウンから、強いジャスミンの香りが立ち昇った。
女は大きな
銀の鍵を差し出した。
「これは、私の庭園に通じる秘密の扉の鍵です。庭園への道はターシムのいたる所にあります。いまは私のことばがおわかりにならないかもしれません。でも、いつか隠れ場所が欲しくなったとき、一匹の猿が、ファティマのかぐわしい花園にご案内することでしょう。どうぞご無事で」
彼女はおじぎをすると、音もなく立ち去った。

持っていくつもりなら、ファティマの銀の鍵をキャラクター・シートに記せ。
それに、欲しければツーランドの男たちの戦斧と短剣を持っていってもいい。

テツヤ「鍵か。どうやら猿園に入園できる鍵みてえだが……」

ディアブロ「荷物がいっぱいだぜぇ。仕方ない、要らない物は整理するかね」

 1巻で手に入れた回復薬(サイコロ2個)をテツヤに飲ませる。これで荷物が1個空くので、銀の鍵を入手。

ミヤ「おじちゃん、お腹だいじょうぶ?」

テツヤ「生命力が9点回復したから多分大丈夫だ」

路地から出ると、ファティマの姿は煙のように消えていた。
肩をすくめ、謎の人物ササリアン王子に会いに向かう

さて、ササリアンとは何者か、会ってどうなるか? それは次回のお話。

(C)D・モリス O・ジョンソン 著 大出健 訳/富士見文庫

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2011年1月16日 (日)

変更

一応、次の作品を書いてはいます。

しかし今度はエニックスのドラクエ4みたいに、話を進めるのが主体で、ちょっとぐらい負けてもそのまま進行する物になるかもしれません。

こういうの、正直あんまり自信ないんだが……

まぁできる範囲でできるだけの事はします。

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2011年1月 9日 (日)

ブラッドソードリプレイ3-5 紫の玉座の塔

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:5 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:7 機敏度:8 生命力:31
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 弓 矢筒(6本) 金貨袋(所持金100) 金貨袋(所持金41) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回)

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:5 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:8 機敏度:7 生命力:26
装備:ブラッド・ソードの柄 ヘラクロスの戦斧 鎧(鎧強度:3) 魔法の弓 矢筒(6本) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金100) 金の巻物 金の鏡 黒い絹のクッション

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:5 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8(+1) 機敏度:7 生命力:26
装備:剣 銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金100) 琥珀の火口箱 魔法のパン 回復薬(生命力をサイコロ2個回復) 鉄の鈴 聖アシャナクスの十字架 水晶の瓶

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。伝説の“生命の剣”ブラッドソード探索の旅を続け、その柄と鞘を手に入れた彼らは、最後の部品である刀身を探す。刀身を求めてたどり着いたのは、十字軍が拠点とする都・クレサンチウムだった……。

クレサンチウムへ着いた三人、とりあえず宿をとろうとする。昔馴染みをあたろうとあちこち彷徨い歩き、ようやく市中の宿を一つ教えてもらった。

テツヤ「清々しいまでに話が進展してねえよなコレ」

ディアブロ「うろうろしているだけだな。まぁちゃんとした手がかりを得そこねたシティアドベンチャーなら陥る事もある状態だぜぇ」

調査の目星がつくまでは少々強引にでも誘導した方がいい。TRPGでシティアドベンチャーシナリオを作る時の鉄則だ。

【項目406】

宿屋の、ラッカーを塗った大きなドアの前に立ち、それを押し開ける。
中では、大勢の波止場人足が集まってサイコロ賭博をやっていた。
その向こうで、灰色の外套の男がうろうろしていた。
黄色いランプの明かりに照らされて、まるで巨大な蛾がヒラヒラと飛んでいるようだ。
ワインのかめを手に、あっちへ行ったりこっちへ行ったりして、人足たちのコップにワインを注ぎながら、男はさも興味ありげに賭けを見守っていた。
こちらを見つけると、男は立ち止まって、おおげさにおじぎをした。
わざとらしさが気にくわない。

「『紫の玉座の塔』へようこそ! 私は主人のアレクシス・フェロメインです。料金表をお見せしましょうか。それとも、そんなことは品位にかかわるとおっしゃるのでしたら、あれこれいわずに、私どもの最高級の部屋にご案内させていただきますよ」

特に深く考えずに料金表を見せてもらう事にする。

【項目10】
壁にかかった一枚の板を指さして、アレクシスがいった。
「料金はイエザン書体で書かれております。このあたりのばかげた風習でしてね、宿屋にエキゾチックな雰囲気を添えようというわけですな。よろしければ私が読んでさしあげます。ベッドは一晩につき、金貨二枚。食事がつくとさらに金貨一枚です」

テツヤ「金貨3枚か。2巻からこっち、だいたいそんな金額だよな」

ディアブロ「しかし読めない字で書かれているとちと不安かねぇ」

ミヤ「あたし読めるよ」

テツヤ「なにっ?」

またもや僧侶の語学力の出番だ。

【項目331】
3 (僧侶)

イエザン書体が読めるので、アレクシスがわざと料金表を読みまちがえていることを知っていた。
そしてその理由もわかっていた。
オトレメールの法律では、払うべき料金が明示されることになっている。

たいていの土地では料金は口約束ですんでいるが、ここでは、コラード人の財政官がにらみをきかせていて、料金を明示することが宿屋に義務づけられているのだ。

料金表に示された個室の料金は、アレクシスがいった金額よりずっと高い。
うっかりその部屋を頼めば、翌朝はその料金表の金額を払わなければいけなくなるのだ!

アレクシスに言う。
ミヤ「今言われた三倍の金額がここには書いてあるね。それに、相部屋なら一晩金貨一枚とも書いてある。どういう事かな?」

テツヤ「詐欺っていう事だろうよ」

ディアブロ「全く、外国旅行は気が抜けないぜぇ」

個人的には、旅行は国内に限ると思う。ここ数年、泊りがけでは行っておらんが……。

【項目344】
アレクシスはうろうろ歩きまわって、こちらをまともに見られないようだった。
やつはついにいった。

「おっしゃるとおりです。じつは、この料金表は女房が書いてくれまして、私は全然読めないのです。おはずかしいかぎりです! いつもは料金を覚えているのですが、今朝値上げしたばかりだということを忘れていました。でも裏の相部屋でしたら、安くお泊りいただけます。栄養たっぷりの食事付きで、お一人様たったの金貨一枚ですよ」

ミヤ「店主さんが読めない料金表だと、個人部屋は金貨10枚だね」

テツヤ「さすがに10倍差があったら安い方しかねえわ」

ディアブロ「部屋の中も10倍差があるのかもしれないぜぇ?」

スクリーボ(ゲーム的にはむしろ相部屋の方が得だから詐欺以外の何者でもないのダ)

金貨を3枚払い、相部屋に案内してもらう事にする。

【項目181】
アレクシスは宿屋の裏手の相部屋に案内した。
ずらりと並んだベッドは、うす汚れた巡礼、廃兵、飲んだくれの行商人、鐘のなさそうな放浪者といった社会の最下層の連中で占められていた。
一人のターシム人の水夫がベッドの端に腰かけて、毒性のあるタバコを詰めたパイプをふかしながら、どんよりした目でこちらを見ていた。
アレクシスは努めて機嫌よさそうにいった。

「見る目のないお客さまは貧相な宿屋だとおっしゃるかもしれませんな。ひどい方なら、物置小屋だとおっしゃるかもしれません。でも、ごらんください。シーツは清潔ですし、ベッドは頑丈、ノミもいないし、水差しの水はくみたてです。夜中に入り用な物がありましたら、妻と私がうけたまわりますので、お呼びください……」
そのころには、彼はドアの前まであとずさりしていた。
そして、これが最後といわんばかりにおじぎをして、おやすみのあいさつをすると、立ち去ってしまった。

テツヤ「多分こっちがこの宿屋のメインなんだろうな……」

ディアブロ「さて、寝るか相部屋の連中と話してみるかしかなくなったぜぇ」

ミヤ「うし、じゃあ老水夫のおじいちゃんと話してみようよ」

他の連中に話しかけるという選択肢は無い。おそらくPC達の隣のベッドに老水夫がいるのだろう。タバコの副流煙が気になるところだが、もっと体に悪い所を切り抜けてきたのだから我慢だ。

【項目460】
最初は乗り気そうでなかった水夫も、自分のことを話すうちに、次第に熱がはいってきた。

ディアブロ「おや? いつのまにこの爺さんの身の上話を聞く事になったのかねぇ?」

テツヤ「そのぐらいしか話す事がないんだろうよ」

ミヤ「別にいいじゃない。おじいちゃん、続けて」


34_2「おれはシャーミールの港に向かう船に乗っていた。船にはいつものように白檀や絹や黒檀が積まれていた。それに、ヤマトの地から来た修行僧が客として乗っていた。やつは乗船の際、大きな木箱を持ちこんだ。それは船倉に収められた。おれはその中に何が入っているのか知りたくなり、つい分別を忘れた。見張りに立った夜中に、おれは船倉に降りていって、木箱を壊した。中には大きな馬の像があった。象牙と黒檀で作られた馬の像だ。そいつをよく見ようとかがみこんだちょうどそのとき、船がグラリと傾いて、おれは船底に放り出された。船板がやわな小枝みたいにバリバリと砕ける音がした。叫び声が上がり、おれは、船がその湾に棲む大魚デンダンに出くわしたのだと気づいた。おれが見張り場にいさえすれば、いち早くやつを見つけ、船の針路を変えさせられたんだ。なのにおれは、愚かな好奇心に負けて、船とその乗組員全員を破滅させてしまったんだ……」

水夫はパイプをふかし、半分閉じかかったまぶたの下から、こちらを見た。

ディアブロ「長い話だぜぇ。全員破滅と言ったのに、爺さんは生きてるしねぇ」

ミヤ「うん、気になるならもっと聞いてみよ」

ディアブロ「そういう意味じゃ……」

【項目294】
「おれをかわいそうだと思ったら、金を恵んでくれんか!」
突然、水夫が泣きついた。
彼はいったん黙ってから、正確を期すために付け加えた。

「おれには何も残っとらんのだ! あるのは、このボロとパイプとタバコが一オンスきりだ」

ミヤ「本当にそれきりなら明日の宿代も無い事になるね」

ディアブロ「こうやって恵んでもらって当座の生活を凌いでいるんだねぇ」

テツヤ「それならちょっとだけ恵んでやるか。ほれ爺さん、泣いて喜びな」

そういって金貨を一枚だけ渡すテツヤ。これで明日の宿代だけは賄えるだろう。

【項目557】
やつは金を受けとると、満足げにうなづいてポケットに入れた。
やつは話をつづけた。

「船は、巨大な魚の起こす波のために激しく揺れた。船底の隅に吹っ飛んだおれがようやく立ち上がったとき、はしごを駆け降りてくるヤマトの修行僧を見つけた。やつはおれに気づかなかった。だが木箱がこじ開けられているのを見て、うめき声をあげた。しかし、象牙と黒檀の馬が無事なのを確かめると、けろりと上機嫌になった。あれは死が迫っている人間の表情ではなかった。やつは故国の神に感謝の祈りを唱え、馬の像の背に乗ると、鞍についた木製のハンドルに触れた。するとたちまち(おれが嘘をいったら、神様に舌を引っこぬいてもらいたいね)、馬は異教の修行僧を乗せたまま、空中に飛び上がったんだ!」

不意に水夫は目を大きく見開き、のどをごくりと鳴らした。
嘘をついた天罰が、こんなに早く下ったのだろうか?

テツヤ「単に喋りすぎで舌噛んだんじゃねえのか」

ディアブロ「タバコの毒が脳にまわったのかもしれないぜぇ」

こちらの考えを見てとって、やつは突然大声で笑いはじめた。
やつはくすくす笑いながらいった。

「いや、悪かった。どんな物語も、笑える息抜きがなくては、完璧とはいえんのさ。それはともかく、話を船に戻そう。おれは、異教徒野郎が空飛ぶ馬で難破船から逃げる気だと知って、馬が高く舞い上がる前に、やつに飛びつき、脳天をぶん殴った。

デンダンは、船板を噛み砕きはじめていた。やつの鋭い歯に食いちぎられ、海へ放りこまれる仲間の悲鳴が聞こえた。ずぐずぐしているひまはない。おれは馬の背に乗って、鞍の木のハンドルを押した。馬はどんどん舞い上がり、船倉をぬけだして、空高くのぼった。はるか眼下では、金色の魚が紙の船をつつきまわすような情景が展開されていた。そのとき、修行僧が甲板に現れた。こちらからは、奴の姿はアリほどにしか見えなかったがね。だが、やつの声は雷のように響きわたった。まず、やつはデンダンに向かって『ハイ、ユー、ヤン』と叫んだ。『ハイ、ユー、ヤン』ともう一度叫ぶと、化け物魚は波の下にもぐっていってしまった。それから修行僧はおれを見上げた。おれもやつをじっと見おろした。やつの頭にはひどい傷が見えた。だがデンダンにかけた魔法は手遅れだった。船は沈みはじめ、やつの長衣も海水にひたされていた。
 
『飛んでいけ、異国の悪魔!』やつはおれに向かって叫んだ(おれの一撃のショックで、やつは頭がおかしくなっていたんだろう。異国人は自分のほうだということを、やつは忘れていた)。『飛び去れ』奴はいった。『私の呪いから逃げることなど決してできはしないのだ。妻の不貞と息子たちの親不孝がおまえを苦しめることだろう……』
水夫は一息ついた。
「そのとき、海がやつを飲みこんだ。呪いのことばはつづいていたのかもしれないが、おれの耳には届かなかった。そして、おれは飛びつづけた……」

テツヤ「……つまり、勝手に持ち場を離れて大事故を起こした当事者が、被害者から逃げ足を強奪して一人だけ生き延びた……という事か」

ディアブロ「死んだ方がいいんじゃないかねぇ、この爺さん」

テツヤ「しかし長い話だな。そろそろ寝ちまうか?」

ミヤ「ここまで来たら最後まで聞きたいかなー」

幸い生命力は満タン。徹夜もOKだ。

【項目386】
水夫の話は驚くべきスタミナによってつづけられた。
話はあっちへ行ったりこっちへ行ったり、寄り道をしたりもしたが、一応先へ進んでいくようだった。
遠い海の果ての島への上陸、美しい王女との結婚、あのヤマトの修行僧との再会、恋に悩む人食い鬼の深情けからの脱出、そして空飛ぶ馬に乗って、新たなる冒険への旅立ち……そしてついに、水夫の冒険はクレサンチウムへたどりついた。

「……それがおれの旅の終わりだった」
やつがいった。結局、やつの話を一晩じゅう聞かされてしまったわけだ。
アレクシスがやってきて、よろい戸を開けると、外は白みはじめていた。
あくびをしながら行こうとすると、水夫はこちらの手の中に何かを押しつけてきた。

木製のハンドル
だ。水夫はいった。
「これは空飛ぶ馬を操縦するハンドルだよ。こいつはおれに不幸ばかり運んできた。いっそあのとき、溺れ死んでたほうがよかったくらいだ。だが、もしあの馬を見つけたら、あんたがこのハンドルを元に戻してくれ。そうすれば、馬はあんたの役に立ってくれるだろうよ」

テツヤ「馬本体は無いのかよ」

ディアブロ「タバコ代になっちまったんだろうぜぇ」

ミヤ「……」

【項目538】
3 (僧侶)

ただの水夫にしては、話がうますぎると思えた。
ターシムの社会特有のプロの語り部の一人ではないだろうか。
もしそうだとすると、やつはこちらをだまして、何かを奪うつもりに違いない……。

ミヤ(本当の所はどうなのかな?)

【項目421】
空飛ぶ馬を操縦できるという木製のハンドルを自分のものにしたいか?

テツヤ「貰える物に本来遠慮はしねえが、荷物がいっぱいなんだよな……」

スクリーボ(それにこのパーティには別に必要な物でも無いゾ)

今回はお断りとさせていただく。

【項目23】
彼はハンドルを袋に戻し、ためいきをついた。
「そうだな。こいつはおれに不幸ばかり運んできたのだから、受け取るのを断られても、責めることはできんよ。達者でな」
アレクシスが持ってきたかゆを一杯もしくは二杯食べる。

ミヤ「ごはんだ御飯だ、さー食べよう!」

テツヤ「こんな所のメシをよく喜べるな」

ミヤ「だってごはんに罪はなーい!」

生命力が回復するほど(もともと満タンだけどな)食って、ついでにおかわりもする。が……

あいにく、かゆの鉢の底にゾウムシを見つけた。
かゆにはいっていたゾウムシが、これ一匹でなかったらと考え、胸がむかむかしてきた。
外へよろめき出ると、泉があった。
口をすすぎながら、ふと見ると、すぐ近くの白壁の小さな家の前に、病人や貧乏人がたくさん集まっている。

ミヤ「……」

テツヤ「もの凄い罪があったようだな。大丈夫か?」

ミヤ「あの家、知ってるかもしんない」

テツヤ「なにい?」

汚水を道にまきにきたアレクシスが、こちらに気づいていった
「あれは医者のエメリタスの家ですよ。オトレメールでいちばん賢い男という話ですがね」
口の中の水を全部吐き出して、やつに答えた。
テツヤ「ありがとうよ、アレクシス。今のことばで、あの物置小屋を図々しくも宿屋と呼んでいることを帳消しにしてやるよ」
怒ってまくしたてているやつを無視して、エメリタスの家へぶらぶら近づいた。
幸運の女神が、今度の冒険の手助けとなるべき人物にめぐり会わせてくれたのだ!

ミヤ「おー、やっぱエメリタスだ。ほら、あたしの知り合い」

テツヤ「結局、最初から僧侶の知人を頼っとけばよかったって事か」

ディアブロ「ま、寄り道が後々有利に働く“事もある”ぜぇ」

ま、後々の事は次回のお話。

(C)D・モリス O・ジョンソン 著 大出健 訳/富士見文庫

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2011年1月 4日 (火)

ブラッドソードリプレイ3-4 次の宿は……

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:5 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:7 機敏度:8 生命力:31
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 弓 矢筒(6本) 金貨袋(所持金100) 金貨袋(所持金41) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回)

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:5 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:8 機敏度:7 生命力:26
装備:ブラッド・ソードの柄 ヘラクロスの戦斧 鎧(鎧強度:3) 魔法の弓 矢筒(6本) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金100) 金の巻物 金の鏡 黒い絹のクッション

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:5 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8(+1) 機敏度:7 生命力:26
装備:剣 銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金100) 琥珀の火口箱 魔法のパン 回復薬(生命力をサイコロ2個回復) 鉄の鈴 聖アシャナクスの十字架 水晶の瓶

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。伝説の“生命の剣”ブラッドソード探索の旅を続け、その柄と鞘を手に入れた彼らは、最後の部品である刀身を探す。刀身を求めてたどり着いたのは、十字軍が拠点とする都・クレサンチウムだった……。

宿を求めてディアブロの知人・プシュケを訪ねるが、彼女は敵だった。それを退けた三人、町へ戻って次の宿を探す。

テツヤ「俺かミヤか、次はどっちの知人をあたるかね」

ディアブロ「普通に考えりゃ盗賊の仲間をあたるのは無いぜぇw」

スクリーボ(実際その通りなんだナ

【項目521】
町の城壁にたどりついたときには、日は傾きかけていた。
焼けつくような暑さの中をとぼとぼ歩いて、北門をくぐる。
ブルーの紋章で飾られた白い外套を着た三人の騎士が、こちらを鋭い目つきで見張っている。
しかし、話しかけてくる様子はない。
外出禁止令が厳しいという話だから、そろそろ今夜の泊まる宿を決めなければならない時間だ。

テツヤ「町に戻るだけで日が暮れちまったかよ。しかもおちおち外も歩いちゃいけねえとはな。そんなに治安が悪いのか?」

ディアブロ「そりゃあ結構危険な連中がいる町だからねぇ。ほんまもんのモンスターもたまに出るし。悪魔召喚する魔女もいるし」

ミヤ「それディアブロの友達じゃない」

ディアブロ「友達じゃなかったからもうノーカンw」

テツヤ「とりあえず俺のツテを当ってみるか」

なお、攻略の都合だけで考えるなら、盗賊の知り合いをあたる優先度は4クラス中3番目ぐらいだ。

【項目35】
Photo_3
(盗賊)

クレサンチウムには二人の知り合いがいる。
ジャブロ・ザ・ナイフは下卑たごろつき、つまりきみとそっくりのやつだ。
噂では、やつは宝石市場に住んでいるということだった。
もう一人は、ボーメルシームで出会ったラグレスタンという男で、当時は十字軍の船の手配をしていたが、スパイス商人としてクレサンチウムに落ち着つくつもりだといっていた。

テツヤ「……441番(3-1)と微妙に文章変わってるが、相変わらずボロクソだな

ミヤ「で、どっちにするの? スパイス商人さんなら何か美味しい物が出るかもしれないね!」

ディアブロ「本当に真人間になってればだぜぇ。俺の予感では期待薄」

【項目375】
人ごみの中を苦労して進み、宝石市場へ向かう。

ミヤ「あれ? ジャブロさんの家へ行くんだ?」

テツヤ「クソミソに書いてから『お前の同類』とされたんでな。ちょっとツラを見にいってやる」

市場は杉立ちの陰にあった。
宝石商たちは窓のよろい戸を閉め、夕べの祈りに行く仕度をはじめていた。
道端で遊んでいる少年を見つけ、ジャブロの家をたずねる。
少年はしばらく考えていたが、やがてニタリと笑った。

「ただじゃ教えないよ」

テツヤ「可愛くねえ!」

ミヤ「まーまー。口が利けるようになったら値切るとねだるをまず覚えなきゃならない地域は実際にあるわけだし。まずは金貨一枚ぐらいで……」

ディアブロ「へいBOY。俺らは住所不定のホームレスなので(君に渡す)金は無いんだぜぇ」

テツヤ「おいおい?」

ここで盗賊が行動を起こす事もできる……が、ディアブロが先に適当な事を言ってしまった。すると……。

【項目426】
少年がいった。
「ふうん、それじゃあ……どっちみち教えたって悪いわけないだろうから、教えてやるよ。ジャブロはね、あの建物に住んでいるんだ」
彼は広場の向こうを指さした。

テツヤ「本当に可愛くねぇ!」

ミヤ「え? こっちにお金無いから親切にしてくれたんじゃないの?」

他の選択肢をあたってみると、彼は裕福な家の子で、そこまで金が欲しかったわけではないと書かれている。
ともかく行き先は判明した。三人は少年と別れてそちらへ向かう。

【項目149】
広場を横切る。
クレサンチウムの人口の五分の四にあたるターシム人たちが、夕べの祈りのために寺院へと急いでいた。
やがて人影がまばらになり、さわやかな風が吹きはじめ、ほっとする。
少年の指さした建物にはいっていく。
階段を一気に駆け上がり、ジャブロの家のドアをたたいた。

テツヤ「おーいジャブロー! いるかー! 知り合いが泊りにきてやったぞー!」

ディアブロ「疎遠だったのに事前通知もなくいきなり複数で泊りに来るってのは、よく考えたらえらく迷惑な知り合いだぜぇ」

しばらくドアをたたいていると……

【項目216】
年とったターシム人の男がドアを開け、飾りのほどこされた窓から差しこむかすかな夕陽を頼りに、こちらをじろりと見た。
「ジャブロだって?」
老人がたずねた。
こちらはうなずく。

「上の階だ」

ミヤ「あらら、間違えちゃった」

テツヤ「しゃあねえな。どうもすんません」

ため息をつき、また階段をのぼる。
今度は、ドアをノックしても、だれも出てこなかった。

テツヤ「チッ、どうせここに泊るんだから押し入るか」

ディアブロ「なんだか本文で書かれた通りのゴロツキになってきてるぜぇ」

テツヤ「状況をちょいと調べるだけだ。別に勝手にあがりこんで飲み食いしようってわけじゃねえよ」

【項目301】
ドアにもたれかかると、自然に開いた。
室内にはベルベットのクッションが散らばっている。
美しい絹のカーテンが部屋を仕切り、灰色の壁をおおっている。
どのカーテンにも、ターシム教の極楽の女神たちが刺しゅうで描かれている。
あのジャブロには似つかわしくない装飾だ。
窓のそばに大きなたんすがあった。
戸を開けてみると、中には錦織りのガウンや香水の匂いのする絹のブラウス、染料や化粧水のびん、宝石をちりばめたコルセットなどがおさまっている。

ミヤ「化粧水にコルセット? ジャブロさんて男だよね?」

テツヤ「ああ。しかしここは……」

なんてことだ!
これは女の部屋ではないか。
するとジャブロは……そうか、上に行けといったあのターシム人がジャブロなのだ。

部屋を飛び出し、階段を一気に駆け降りる。
ターシム人の年寄りに変装をしたジャブロが、ちょうど外へ忍び出ようとしているところだった。
やつの肩をつかみ、壁に押しつけていう。

「ちょっと待ってくれ、『じいさん』。古い友人と話すひまもなくなったのか、えっ、ジャブロ?」
ジャブロはひるんだ。

「ばかいうなよ。危険な状況でなけりゃ、両手を広げて歓迎したさ」
「どんな危険だ?」

とひやかす。
「総督一家のある男と約束があるんだ。おれが出かけようとしたところへ、お前がやってきたんだ。まさか一緒に連れていくわけにはいかんだろう? すぐに衛兵に目をつけられちまう」

ミヤ「なんで友達と一緒にいるだけで、衛兵さんに目をつけられるの?」

ディアブロ「非合法なお仕事だからだろうねぇ」

テツヤ「……正直、一緒にしょっぴかれたくはねえわな」

【項目226】
ジャブロをドアの外へ突き飛ばす。
テツヤ「行くがいい。神はどんなことでも台帳に記しているそうだ。いい行いも悪い行いもな。どうせ地獄へ行く身だと、おまえは思っているんだろう? だがよく考えろ、ジャブロ。そうやって古い友達に冷たくすれば、おまえの罪はさらに増すんだ。最後の時が来たとき、悪魔はおまえの罪を数えあげて大喜びするだろうよ……」
ジャブロがあわてていった。

「それなら昔のよしみで、ほんの一つだけ、おまえの役に立つことをさせてくれ。そうすれば、汚名をそそぎたいというおれの気持ちを、神も悪魔も、わかってくれるだろう。紫の玉座の塔』へ行け。住宅地と波止場の中間にある宿屋だ。そこの常連客に、誰もが大嘘つきだと信じているターシム人の老水夫がいる。やつの話を終わりまで聞けば、神様はその忍耐に報いてくれるだろうよ」
うなづきながらいう。

テツヤ「今夜の……仕事がうまくいくよう祈ってるぜ」
ジャブロは走り去った。
こちらもほとんど人気のなくなった広場へ出る。
空は青いベルベットを広げたようになり、星がチカチカ光っていた。
市民兵のパトロールが、向こうから、泉の水を飲みにやってきた。

ミヤ「盗賊さんも意外と信心深いんだね」

ディアブロ「中世だとそんなもんなのかもしれないぜぇ」

テツヤ「そうか。適当な事を適当に口走ったが、そんなに地獄行きが恐ろしいのか……」

テツヤは市民兵達に近づく。

【項目51】
声をかけると、市民兵たちはけげんそうな顔でこちらをふり返った。
クレサンチムでは、進んで軍に協力する者はほとんどいない。
市民兵の指揮官がいった。
「なんだ? どうした? 道に迷ったのか?」
純朴な田舎者のふりをして話す。
テツヤ「いんや、そんなことではありませんよ、旦那。おっかない連中があっちの通りをうろついていて、総督邸を襲撃するとかって話し合っていましただ。大ごとにならないんでしょうかね?」
水を飲んでいた市民兵が、のどをつまらせそうになって、水を吐き出した。
指揮官は一瞬あ然として声もなかったが、やがて気を取り直し、部下に向かってどなった。
「こい、腰ぬけども! 総督邸へ向かう。そいつらにやられてたまるか!」
槍をかかげて、彼らは指揮官のあとについていった。
こちらは口笛を吹きながら、別の方向へ向かう。
これでジャブロの仕事に色を添えてやったぞ。
やつはいつも、多少じゃまがはいったほうがやりがいがあるといっていたではないか……。

テツヤ「これで暗殺事件も未然に防げるし、破廉恥で下卑た悪党なごろつきも一匹減るな。めでたしめでたしだ」

ディアブロ「まだ一匹、近くにいるような気がするぜぇ」

スクリーボ(どんな選択肢を選んでも知人に泊めてもらえないのが盗賊の特徴なのダ)

仕方ないので三人は教えられた宿屋へ向かう。そこでの事は次のお話。

(C)D・モリス O・ジョンソン 著 大出健 訳/富士見文庫

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2011年1月 3日 (月)

ブラッドソードリプレイ3-3 プシュケの塔

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:5 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:7 機敏度:8 生命力:31
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 弓 矢筒(6本) 金貨袋(所持金100) 金貨袋(所持金41) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回)

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:5 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:8 機敏度:7 生命力:26
装備:ブラッド・ソードの柄 ヘラクロスの戦斧 六尺棒 鎧(鎧強度:3) 魔法の弓 矢筒(6本) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金100) 金の巻物

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:5 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8(+1) 機敏度:7 生命力:26
装備:剣 銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金100) 琥珀の火口箱 魔法のパン 回復薬(生命力をサイコロ2個回復) 鉄の鈴 聖アシャナクスの十字架

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。伝説の“生命の剣”ブラッドソード探索の旅を続け、その柄と鞘を手に入れた彼らは、最後の部品である刀身を探す。刀身を求めてたどり着いたのは、十字軍が拠点とする都・クレサンチウムだった……。

宿を求めてディアブロの知人・プシュケを訪ねるが、彼女はこちらの命を狙ってきた。上手く返り討ちにした三人は、彼女の家を調べ始める。

テツヤ「で、奴隷の爺さんが塔を指さして何かわめいてたんだよな」

ミヤ「よーし、調べてみよう!」

ディアブロ「危険な目にあって手ぶらで帰るってのも癪だしねぇ」

冒険者たる者、息をしているうちは戦利品を探さねばならない。これはRPG黎明期からの鉄の掟だ。

【項目128】
用心して塔に近づく。
垂直にそびえ立つ壁は光沢のあるモザイクの破片で飾られ、塔の先端には銅の尖塔がのっている。
入口は磨き上げられた黒い石のドアだった。

テツヤ「しかしこのドア、鍵がかかってやがるぞ」

ディアブロ「盗賊と僧侶が挑戦できるぜぇ。俺は何もできないんであとよろしく」

テツヤ「魔法使いの塔なら魔法使いがなんとかするんじゃねえのかよ!」

ディアブロ「できないもんは仕方ないぜぇ。盗賊が鍵をこじ開けるか、僧侶が空中浮遊術で上の階から潜入するか、いっそ寝ちまうかだねぇ」

ミヤ「はいはーい! あたしがやるよ!」

【項目235】
3_3 (僧侶)

精神を統一しなければならない。
筋肉の力を抜き、自らを無我の境地に解放するのだ。

ミヤ「にんにきにきにきき……うーやーたー」

テツヤ「無我の境地ってそういうもんなんか?」

ミヤ「おお! なんか数字が二つ見えてきたよ! これは僧侶恒例の二択だね!」

 無論ノーヒントだ。プレイヤーもPSYを全開にして選べ。

【項目224】
(僧侶)

体がゆっくり地面を離れ、尖塔の高さまでのぼっていった。
バルコニーに足をかけ、塔の中に入る。
かすかな月明かりが内部を照らしている。
周囲の壁は手のこんだ銀細工で飾られている。
階段を見つけ、一階に降りていくと、塔のドアのかんぬきをはずした。

ミヤ「やっほー、成功だよ! 誉めれ」

テツヤ「よーし良い子だ。じゃあ中へ入るか」

スクリーボ(一応、中にはアイテムがあるからナ。一応……

【項目279】
塔の中の階段は曲がりくねって、はるか上まで続いている。
見上げると、尖塔の開口部から月と星がのぞいている。
尖塔の中には目盛や天文学の記号が刻まれている。
おそらくこの塔は星占いのために造られたものなのだろう。
しかしその使い方も、プシュケの死とともにわからなくなってしまった。

テツヤ「おいディアブロ。一応きくが、お前、占星術の知識は?」

ディアブロ「全然無いぜぇ」

テツヤ「普通なら魔術師ってのは知識人のイメージあるが、このゲームでは全然違うのな……」

プシュケの呪文が、彼女が死んだ今も、生きているかもしれない。
そこで、用心しながら、階段を昇っていくことにする。

【項目171】
最初の踊り場に立って、あたりを見まわす。ドアが二つある。
白いドアと黒いドアだ。

ディアブロ「どっちか開けるか、それとも階段を昇るかい? ここを出て寝ちまうって事もできるぜぇ?」

テツヤ「まだ無傷なのに寝てどうする。白いドアからだ」

【項目83】
白いドアを開けて、部屋の中に入った。
灰色と紫の絹のカーテンが下がっている。
ひょろりと背の高い男がこっちを見た。
顔は頭巾のかげに隠れて見えない。
男が言った。

「どうぞ、おはいりください。でも、風が吹き込みますから、ドアはすぐに閉めてください」

テツヤ「……友好的な素振りは見せるが顔は見せないって奴は、イマイチ信用できねぇんだがな」

ディアブロ「なら引き返すしかないぜぇ」

テツヤ「仕方ねえな。入るか」

【項目208】
ドアの閉まる音を聞くと、男は頭巾を押しのけ、上機嫌の笑い声を立てた。
「これで袋のネズミだ。ドアは外からしか開かないのだからな」
男はらい病を病んでいた。
顔は醜くくずれ、両目はソコヒのために見えないようだった。
男は腐りかかった手で金の鏡を差し出した。

「ここに、そちらのさがし物の手がかりがかくされている。しかし、これを使おうにも、そちらは決してここから出ていくことができない。皮肉な話ではないか?」

ミヤ「病気? あたしの治療術で治せないかなあ?」

ディアブロ「そんな選択肢は無いねぇ。ここで行動を起こせるのは盗賊か魔術師だぜぇ」

テツヤ「じゃ、ざっとやってみっか」

【項目354】
Photo(盗賊)

らい病やみの男のこぶだらけの手から金の鏡をひったくり、マントで丹念に表面をぬぐってから、ポケットに入れた。
そして勢いよくドアを開けた。
ドアの内側に取っ手がない事に気づき、こんな事もあろうかと、さっきドアを閉めきらずにおいたのだ。

「どういう事だ?」
男は見えない目で、陽気に別れを告げるこちらを見つめながらつぶやいた。
彼に教えてやる。

テツヤ「腹話術だよ。俺のような上級技術を習得した者は、床のきしみや、たき火のパチパチいう音や、ドアの閉まる音までまねてみせられるのさ。もっとも、次に聞こえるドアの閉まる音は本物だがね……」
そして勢いよくドアを閉めた。

ミヤ「あれ? 病気は治してあげないの?」

テツヤ「チッ、荷物が溢れちまったぜ。ミヤ、お前が持っててくれ」

ミヤ「それにあの人、閉じ込められたまま餓死しちゃうんじゃ……」

テツヤ「次はもう片方の扉に行ってみっかね」

ディアブロ「まぁ騙した奴を助ける義理はねぇわな」

 というわけで次のドアを開ける。

【項目377】
部屋は真っ暗で、目につくものといえばたった一つ、黒い絹のクッションの上に置かれた、キラキラ光る水晶のびんだけだった。
欲しければ、これを持っていってもいい。

ミヤ「あれ? 黒い絹のクッションも持っていっていい物なの?」

後で使う機会が一度だけあるので、持って行っていいと考えるべきだろう。

ディアブロ「おやま、パーティ全員の荷物に余裕が無いぜぇ。何か捨てないと」

ミヤ「うう……ついに六尺棒とお別れの時が来てしまった……」

テツヤ「使わねえなからな、ソレ」

ぶっちゃけ回復剤もまず使わないので、それらを捨てればまだまだ余裕はあるのだが。

テツヤ「一巻で手に入れた回復薬とか、消費期限が過ぎてカビ生えてそうだよな」

ディアブロ「大概のRPGのポーションは消費期限無限だから無問題だぜぇ」

部屋を両方あたったので、階段をさらに昇る事にする。

【項目97】
見えないパワーの壁にさえぎられ、これ以上のぼることはできなくなった。
プシュケのパワーの名残りなのだろう。
むっとしたが、仕方なく再び階段を降りていく事にする。

テツヤ「行き止まりじゃねえか。行ける所は全部行っちまったぞ」

ディアブロ「じゃあ寝るしかないぜぇ」

ミヤ「ま、いいんじゃない? やる事やったんだからさ。さーグースカ寝るぞー」

テツヤ「寝るのにやる気出す奴も珍しいわ」

【項目151】
陽が昇る寸前に目をさました。
シャハという名の老人が、香料入りのバターミルクと、あつめやしの実の入ったパンにオレンジという朝食を運んできた。

ミヤ「卵ごはんは無いのかなー?」

テツヤ「生の卵を安心して食えるのは日本くらいのもんだ。台湾流で良ければ好きにしな」

本当はここで生命点を回復できるのだが、誰一人ダメージを受けていないので回復はなし。

ディアブロ「“まだ調べて無ければ”館の東側の塔に行けるんだがねぇ」

テツヤ「いっぺん調べたら行けないのかよ?」

ディアブロ「そりゃ、もう調べたなら気が済むまで調査してるだろ……て判断だろうねぇ」

実は夜が明ける前か後かで入手できるアイテムが異なる。魔術師と戦士しかいないパーティなら、夜明けの後に調べた方が良いのだが……実はこのパーティ、そのどちらで手に入るアイテムも全然必要なかったりする。

スクリーボ(今回は全然最適攻略じゃないゾ

テツヤ「仕方ねえな……ここで暮らしててもオレンジ農家になるぐらいしかねえ。町へ戻るとするか」

戻ってどうするか? それは次回の話。

(C)D・モリス O・ジョンソン 著 大出健 訳/富士見文庫

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2011年1月 2日 (日)

ブラッドソードリプレイ3-2 クレサンチウム一泊目

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:5 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:7 機敏度:8 生命力:31
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 弓 矢筒(6本) 金貨袋(所持金100) 金貨袋(所持金41) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回)

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:5 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:8 機敏度:7 生命力:26
装備:ブラッド・ソードの柄 ヘラクロスの戦斧 六尺棒 鎧(鎧強度:3) 魔法の弓 矢筒(6本) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金100) 金の巻物

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:5 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8(+1) 機敏度:7 生命力:26
装備:剣 銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金100) 琥珀の火口箱 魔法のパン 回復薬(生命力をサイコロ2個回復) 鉄の鈴 聖アシャナクスの十字架

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。伝説の“生命の剣”ブラッドソード探索の旅を続け、その柄と鞘を手に入れた彼らは、最後の部品である刀身を探す。刀身を求めてたどり着いたのは、十字軍が拠点とする都・クレサンチウムだった……。

クレサンチウムへたどり着いた三人は、右も左もわからぬこの街で、まずは一夜の宿を決める事にする。各自の知人からどこを訪ねるか考えていたのだが……?

ディアブロ「そんじゃま、こいつにするかねぇ」

テツヤ「大丈夫かよ?」

ミヤ「まー行ってみればわかるよ。ばんごはんは何かなー?」

三人が訪ねる事にしたのは、ディアブロの知人・魔女プシュケだった。

【項目345】
織物市場へ通じる道を警備している、職工組合市民兵の一団に方角を聞く。
町の北門をくぐりぬけ、オレンジの森を縫うようにつづいているほこりっぽい道を進んでいく。
プシュケの館は思ったより遠く、まもなく、あたりは夕闇に包まれた。
そこへ、ヴェールをかぶったターシムの女が三人やってきた。

テツヤ「もう日暮れかよ。道はこっちで会ってるんだな?」

ディアブロ「ちょうど地元の人らがいるぜぇ。聞いてみるかい?」

ミヤ「おっけー、じゃああたしが! こんばんわー!」

彼女達に話しかけてみるが……

【項目355】
仲間に僧侶がいるなら24へ、いなければ6へ。

テツヤ「なんでこんな分岐が?」

ディアブロ「ここらはいろんな人種や宗教がまざった国際都市だからねぇ。時々、言葉が通じない事があるのさ。だが語学知識の深い僧侶はその人達とも普通に会話できるんだぜぇ」

テツヤ「マジかよ……」

マジである。それどころか、この巻は僧侶がいれば前半は物凄い楽になるのだ。
まぁそれはおいおい語るとして、当面は地元民と会話である。

【項目24】
3_2 (僧侶)

異教徒の言葉を習った事があるので、流暢に話せる。
ミヤ「神の御加護のあらんことを。レディ・プシュケの館への道を教えていただけませんか?」
女たちに話しかけた。
三人の女は声をそろえていった。

「あんな所へ行ったら、神のご加護も届きませんよ! 命が惜しいのなら、お戻りなさい。プシュケは人間を食う悪鬼ですよ!」

ミヤ「なんか物凄い悪評がたってるよ、その人」

テツヤ「町はずれに住む魔女は悪人と決まっているのかもしれねえな。この世界ではよ」

ディアブロ「いやぁ、直に会った事はない間柄だから知らなかったぜぇ」

テツヤ「そんな奴の所に案内しようとしてたのかお前は」

スクリーボ(というわけで、ここは引き返すのが正解だナ)

しかしこの3巻、本気で正解ルートを進むと前半はほとんど何も起こらずに中盤まで進行してしまう。
それではあまりに味気ないので、間違いだとわかった上でこのまま進行させてみる事にする。

【項目172】
通り過ぎようとすると、女たちの一人が後ろから声をかけた。
「イル、バラカ、フィ、ヒサック」
ふり返ると、女たちはすでにこちらに背中を見せて、先を急いでいた。

ミヤ「あれ、止めようとしてたんだよね」

テツヤ「多分な。なのに先へ進むたぁ俺らも酔狂なこった」

【項目486】
そのとき、低いうめき声がした。
そっちへ目をやると、木立ちのあいだに人影が見えた。
闇の向こうの岩のへこみに、男が立っている。
昇ったばかりの月の淡い光が、木立ちのあいだから、男の顔を照らし出している。
男はとても美しい顔立ちをしていた。
しかしその顔には、無残な苦痛の表情が浮かんでいる。

ミヤ「何かな、あれ? プシュケさんに襲われて苦しんでいるとか?」

ディアブロ「見てみるだけなら危険はないぜぇ」

テツヤ「気はすすまねえがちょっと調べてみっか」

【項目13】
ミヤ「何をそんなに苦しんでいるの?」
道をはずれ、男に近づいてたずねる。
そのとき、男の姿がはっきり見えた。そして、男の苦痛の表情のわけを知った。
男の下半身は石に変えられていたのだ!
男はこっちを見ようと、上半身をくねらせた。

「罪を犯して、このありさまです。私は学者で、修道僧でした。ところが、私がトルー・フェイスを発って、放浪をはじめたときすでに、魔法をかけられてしまっていたようです。やがてオトレメールにたどりつき、魔女レディ・プシュケの噂を聞くと、私はぜひとも彼女に会って、呪文や儀式についての知識を交換したいと思いました。それがいけなかったのです! 彼女を一目見るやいなや、学問のことなど頭から吹っ飛んでしまいました。私は彼女の愛の虜に成り下がってしまったのです。でも、その想いを打ち明けるチャンスがありません。そこで、プシュケがオレンジの森を散歩するとき、あるいはクレサンチウムに出かけるとき、私はいつも彼女を待ち伏せしました。そうです。こんなみじめな姿になったのも、みんな私が悪いのです。プシュケのがまんにも限度がありました。彼女は、私の愛が迷惑だといい、受け入れるつもりはないと何度も忠告しました。そしてついに、彼女はカディラスの石に変える呪文を使ったのです。ただ、あの人は、チューリップのようにおだやかで、清らかな泉のように憐れみ深い心の持ち主でしたから、こうやって上半身だけは、石に変えずにおいてくれたのです」
テツヤ「悲しい話だな。よほど彼女を怒らせてしまったんだろ。だが、いつか彼女も、あんたを哀れに思って、呪文を解いてくれるに違いねえ」

テツヤ「……と言ってはみたが、内心、俺はこいつを信じてねえ」

ミヤ「プシュケさんの事を善人だと言ってるから?」

テツヤ「ああ。地元民の証言と食い違うからな。あと小さな理由だがイケメンてのも気に食わねえ。それと話長すぎ」

ディアブロ「ああ、全部同感だぜぇ」

若い男はため息をついた。
「そうですね、多分。私は、この手に彼女を抱く日を信じて生きていきます……行ってしまう前に、一つだけ私の願いを聞いていただけませんか?」
テツヤ「なんなりと聞きましょう」
「今日は暑くて、のどがからからにかわいてしまいました。プシュケは、私のことを忘れずに、いつも奴隷に食べ物や飲み物を運ばせてくれるのですが、今夜はその奴隷がまだやってきません。オレンジを一つか二つもいで、私に渡してくださいませんか?」

ディアブロ「で、聞いてやるのかい?」

テツヤ「“聞いて”はやった。約束は果たしたからさっさと行くぞ」

後ろで罵声が聞こえたような気もするが、三人は意に介さず先へ急ぐ。

スクリーボ(実際、こいつは邪悪なモンスターで、ぐずぐずしていると攻撃魔法で不意打ちされるのダ。しかも戦利品は無イ。単なるトラップだが、ヒントは僧侶と地元民の会話にしか無いゾ)

【項目262】
夜風がやさしく吹き、オレンジの強い香りに混じって、別の香りが漂ってきた。
それはむせるような香水の香りだった。
金細工の装身具が風鈴のような音を立てたかと思うと、道端の木立の中にすらりとした若い女が立っていた。

心地よい笑い声とともに彼女がいった。
「私がプシュケです。私をさがすために手間取らせてしまったのでしたら、おわびしますわ。私の館はこちらです」
彼女はこちらに近づいてくると、オレンジの森に入っていく小道を指さした。
不思議なことに、そんな小道があったことなど、それまで気づきもしなかった。
見れば彼女は、金色と真紅の絹の上衣とズボンを身につけ、ターシム風の刺しゅう入りのベルベットの靴をはいている。
彼女の顔は月の光の中で青白く輝き、ターシムの女がかぶるような薄いヴェールはつけていない。
なまりから察すると、バトゥバタンかヤマトの女のようだった。

プシュケに案内されて、まもなく館に到着する。

テツヤ「いきなり襲いかかってくる……てわけじゃねえだな」

ディアブロ「ま、用心はしておいた方がいいぜぇ」

ミヤ「ばんごはんは何かなー? それは私たち! ……て事にならないようにだね」

【項目121】
32_3プシュケの館のベランダで、絹のクッションにもたれながら、水ぎせるを使い、空の星をながめる。
剣を求める旅について語ると、プシュケは身を乗り出した。
緑色の目が、松明の光を受けて、キラキラ輝いている。
かすれ声で彼女がいった。

「私が魔法でお手伝いしましょうか? 私は水晶占いの大家といわれているのよ」
彼女は、火山岩を磨き上げて作ったレンズを手に取り、ワイン色のレンズの奥をのぞきこんだ。まもなく彼女はいった。
「ほら、見えてきたわ。生命の剣の刀身です! 刀身は……」

テツヤ「ほう、情報は一応教えてくれるのか」

スクリーボ(と思いきヤ)

突然、彼女は顔をそむけた。
痛みに耐えるように、彼女は頭を振った。

「お気の毒ですけれど、刀身のありかをつきとめることはできません。ブラッド・ソードと私には、引き合う部分がないのです。『我が運命の糸は他人のタピストリーを織らず』とオパラールの格言にもあるようにね。でも、柄と鞘を所持する人がこのレンズをのぞくなら……」
彼女はにっこりほほえんだ。
「その人を神がかりの状態にしてさしあげられます」

テツヤ「そういう事かよ」

ミヤ「一応、のってみるしかないかな?」

ディアブロ「誰か一人が志願できるがね」

テツヤ「よし、ここは俺だ」

【項目309】
「なんてすばらしい!」
彼女は叫ぶと、宝石で飾られた両手を打った。
奴隷が一人、小さな水晶のグラスを銅のお盆にのせて運んできた。
彼女はレンズのそばに立つこちらに、それを差し出した。

「このグラスの中味を飲んでから、レンズをのぞくのです。神がかりの状態になれば、さがし物のありかが見えてくるでしょう」

決めていたとおり、テツヤがグラスを受け取るが……

【項目55】
Photo_2 (盗賊)

差し出されたグラスを受け取った。
本当にこの液体を飲むつもりか?

テツヤ(もちろん、飲むつもりはねぇ。ここはいっちょ誤魔化してみるか)

盗賊は手品を使って飲んだふりができるのだ。

【項目98】
(盗賊)

サイコロを二つふって、機敏度と同じかそれ以下の目を出せ。
これに成功すれば、彼女をだますことができる。

サイコロを2個ふると……出た目は4。

【項目319→472】
プシュケはくちびるをゆがませて、勝ち誇ったように高笑いをした。
彼女は叫んだ。

「なんて愚かな連中だろう! 私が水晶占いで、おまえたちの過去を見なかったとでも思うのかい? おまえたちは知らないだろうが、私にはおまえたちを憎む理由があるのさ。さあ、死んでおしまい……」

ミヤ「知らないんならわかりっこないじゃない! 教えてよ!」

スクリーボ(実はこの魔女、かつて戦ったある敵の妹なのダ。ヤマトの出身というのがヒントだナ)

彼女が死の呪文のパワーを集めると、彼女の周りで魔法のエネルギーがぱっとひらめいた。
そのとき、彼女は盗賊に背を向けた。
盗賊は催眠状態にはいっているものと、彼女は考えていた。

テツヤ「なるほど。そういう薬だったわけか。ご愁傷様、こいつは勘定だぜ。ほらよ」

盗賊のナイフが背中に突き刺さったとき、彼女は自分のあやまちに気がついた。
彼女は血がのどにからまったような叫び声をあげ、床に倒れて息絶えた。

テツヤ「やれやれ、ま、なんとかなったな」

なお、盗賊が機敏度の判定に失敗するor盗賊がいないと、プシュケとは正面から戦いになる。部下の奴隷を盾に範囲即死魔法を使ってくるのでまず犠牲者が出る、とんでもない敵だ。

ディアブロ「いや、危なかったぜぇ」

【項目180】
恐ろしい魔女は死んだ。
残っていた奴隷たちも恐怖にかられて降伏した。
彼らを愛情で縛りつけていた女主人が死んだからには、もうこちらの邪魔はしないだろう。

ミヤ「愛情で縛るって? どゆこと?」

ディアブロ「よく言う事を聞く良い子には、夜のご褒美があったって事かねぇ」

テツヤ「それならむしろ死に物狂いで仇討ちにきそうなもんだがな」

年老いた奴隷の一人が、足をひきずりながらやってきた。
彼は館の東側の塔を指さしていった。

「キナス。キナス、トレジール! トレジール!」

テツヤ「また異国語かよ。おい、翻訳頼む」

ミヤ「わかんない」

テツヤ「語学抜群じゃねぇのかよ」

ミヤ「知ってる事が9あっても知らない事が1はあるもんだよ」

ディアブロ「どうやら直に乗り込むしかなさそうだぜぇ」

 さて、塔の中には何が? それは次回の話。

(C)D・モリス O・ジョンソン 著 大出健 訳/富士見文庫

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2011年1月 1日 (土)

ブラッドソードリプレイ3-1 探索行再動

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:5 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:7 機敏度:8 生命力:31
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 弓 矢筒(6本) 金貨袋(所持金100) 金貨袋(所持金41) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回)

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:5 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ2個 精神力:8 機敏度:7 生命力:26
装備:ブラッド・ソードの柄 ヘラクロスの戦斧 六尺棒 鎧(鎧強度:3) 魔法の弓 矢筒(6本) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金100) 金の巻物

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:5 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8(+1) 機敏度:7 生命力:26
装備:剣 銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金100) 琥珀の火口箱 魔法のパン 回復薬(生命力をサイコロ2個回復) 鉄の鈴 聖アシャナクスの十字架

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

ディアブロ「さぁて、しばらくぶりにリプレイ再開といきますかねぇ」

テツヤ「本当に久々だな」

去年の今頃なにやってたかなーと思いながら自分のブログを見直すまで、割と本気でゲームブックのリプレイやってた事忘れてた。
さらに押入れの奥へ埋もれていた三巻を探すのにちょっと手間取っていた(なかなか見つからないので、一瞬本気で間違って捨ててしまったかと思った)ため、準備ができたのは去年の末もいいところ。
それならもう新年に再開した方がキリがよかろうと思い至り、2011年初っ端にめでたく開始となったのである。

ミヤ「4巻は2012年になるかもしれないね!」

テツヤ「その時にこのブログがまだ有ればな……」

【項目1】
ワイアード王国の冒険から、すでに二年以上の月日が経った。
第二巻で傷を負ったキャラクターはみな、通常の生命力にまで回復した。
鎧や武器を失った者も、それを取り戻すことができた。
僧侶や盗賊の矢筒にも、元の数の矢がおさまっている。

ミヤ「いやー、長かったねー。15歳だった私ももう15歳になっちゃったよ」

テツヤ「意味わかんねえ」

ディアブロ「ははっ、女性にはよくある事だぜぇ」

ミヤ「うちの母ちゃんも『はたち』と言い張ってるよ。あたしが小学校に入った頃からずっと。学校の先生に言ったら『うんうんそうだね』って笑いながら納得してた」

テツヤ「はいはい、俺も納得してやるよ」

そして、特別な持ち物が二つある。
ブラッド・ソードの名で広く知られる伝説の剣、いまはバラバラになってしまった『生命の剣』の柄と鞘だ。
この二つはキャラクターの間で持ち主を変えることができるが(複数のキャラクターでゲームをする場合)、
決して放棄してはならない。
もしこの冒険で、柄か鞘のどちらかを失ったときには、ただちにキャラクター全員で475へ進め。
柄と鞘の魔法は、剣の最後の部分である刀身を求めるキャラクターを、執拗に邪魔しようとする、真のマグスの生き残りから守ってくれている。
刀身をさがし出すことができれば、ブラッド・ソードは再び元の姿を取り戻す。
そしてその剣の力だけが、真のマグスたちの復活をさまたげることができるのだ。

テツヤ「しかしこの二つに加え、弓だの矢だのまで取り戻したんで荷物がいっぱいになっちまってるな」

ミヤ「なんかお金も増えてるよ?」

ディアブロ「二巻から三巻までの間に稼いだ金という設定で、持ち越しキャラには所持金に加算分があるんだぜぇ。もちろん、クラスによって額は変わる。盗賊が一番多く金貨35枚、僧侶が一番少なく15枚、あとの2クラスは25枚だ」

ミヤ「なんか不公平だなー」

ディアブロ「ま、そう言いなさんな。そして金貨袋(荷物1つ)には100枚までの金貨しか入らない。だから101枚目からは別の荷物になっちまうのさ。このせいで余計に荷物が圧迫されているんだぜぇ」

テツヤ「だからオーバーした金貨は、三人分まとめて同じ袋に入れて俺が持っている。当然、内わけは覚えていない」

ディアブロ「え?」

テツヤ「しゃあねえだろ。荷物が多すぎるんだ。俺なんぞ三巻開始時点で荷物10個、限界いっぱいだ」

ミヤ「あたしは9個、結構いっぱいだよ!」

テツヤ「使わない六尺棒はじめ、捨てて良さそうなもんは結構あるんだがな……」

ディアブロ「それで金はごちゃまぜってわけかい」

宿での勘定などは混ぜたぶんから三人前ずつ払っていけば、キャラクターシート記入の手間も省けて便利だろう。

ディアブロ「所持金管理が突然共産制になってきたぜぇ……」

テツヤ「ドラクエとかFFとかは昔からずっとそうなっている。気にすんな」

刀身を求めて、つらい放浪の旅が続いた。だがついに、北の国でめぐりあった、ある女賢者が、刀身は十字軍の地、オトレメールのどこかにあると教えてくれた。
そこで、めざすはコラード文明諸国の南の前哨地オトレメールの都クレサンチウムと定まった……。

テツヤ「女賢者凄えな。ただもんじゃなさそうだが、さらっと流されるのがなんとも」

スクリーボ(ちょいとネタバレになるが、2~3巻は要所要所で得体の知れない女に助けられる展開があるのダ)

【項目269】
31_2クレサンチウムは十字軍遠征の際、コラード軍が最初に手中にした都市で、鎧をまとったドラゴンが身をくねらせているような、強固な城壁に守られた、難攻不落の港だ。
ここから、第一次十字軍は、異教ターシムの地の征服に乗り出したのであり、いまもなお、オトレメール最大の港として栄えている。

ミヤ「中世ヨーロッパをそのまんまモデルにしてるね。十字軍遠征かあ。今もここから東で戦争やってるのかな?」

テツヤ「第一次ってぐらいだから、最小でも2回は遠征してるはずだな」

ここら辺は世界観を共有するドラゴン・ウォリアーズというTRPGの舞台世界を調べればわかるのかもしれないが……なにぶん、日本展開が終わって久しいし、訳された部分ではそこまで詳しく書かれていなかったもので……。
日本訳された基本ルール部分は毒や魔法を食らえば高確率で死ぬ呆気なさ5分でキャラを作りなおして再参戦できる簡潔さが非常に愉快なゲームであった。
今の日本じゃまず受け入れられないだろうけどな……。

船が壮麗な港にはいり、桟橋に横づけにされると、もやのかかった日暮れ前の陽の光を受けて、宝石のように美しい無数の尖塔がキラキラと輝いていた。
上陸したとたん、エキゾチックなスパイスや香や大麻の香に包まれる。

ミヤ「うわー、うわー! 着いたよおじちゃん! どこ行く? どこ見に行く!?」

テツヤ「とりあえず落ち着け。遊びにきたわけじゃねぇし、先ずは宿をだな……」

が、たちまち、我先に手を差し出す浅黒い肌の物乞いの群れに取り囲まれてしまう。

テツヤ「なんじゃこりゃ。全く、外人の作ったゲームは小奇麗にしようと全然しねえな」

ディアブロ「まぁリアリティって奴を考えればこれが当然だろうぜぇ」

だが、こんな寄生虫のような生活をしている男どもにくれてやる物など、持ち合わせてはいない。
うるさいやつらめとばかりに、男どもを肩え押しのけ、パラティーヌ地域への急勾配の路地をのぼりはじめる。
そこには登録所があり、宿を決める前に、町へ到着したことを申告しなければならないのだ。

ミヤ「登録所なんてあるって事は、結構近代化されてるんだね」

テツヤ「警察機構を十字軍の連中がやってるようだから、この登録所も多分そいつらなんだろうな」

スクリーボ(展開次第ではそいつらと会う機会もあるゾ)

さて、今夜はどこに泊ろうか?
キャラクターは、それぞれ、クレサンチウムに知り合いがある。
複数のキャラクターの場合、だれかの知人を頼ると決めたら、あとの者はそれに従わなければならない。

テツヤ「まずは各自のツテを当っていくわけだな」

ディアブロ「ただしパーティ分割はシステム上面倒になるから、皆で一カ所ずつ向かう事になるぜぇ。どこへ行っても、一応ゲームは進行するようになっている。無論、道のりに遠近易難はあるがね」

ミヤ「そっか。じゃあどうしよ?」

ここで尋ねる事のできる、三人の知人とは……

【項目441】
Photo_3(盗賊)

クレサンチウムには二人の知り合いがいる。
ジャブロ・ザ・ナイフは破廉恥な悪党、つまりは同じ穴のムジナだ。
最後に聞いた話では、やつは宝石市場の近くに住んでいるということだ。
そしてもう一人はボーメルシームで会ったラグレスタンという男で、当時彼は十字軍の船を手配する仕事をしていた。
ラグレスタンは、将来はクレサンチウムに落ち着き、香料の貿易商になりたいと話していた。

テツヤ「この時点でも盗賊は『破廉恥な悪党』扱いかよ!」

ミヤ「よしよし、おじちゃんめげるな。あたしは味方だよ」

ディアブロ「まぁ面白そうではあるぜぇw。泊る先としては嫌な臭いがするがねぇ」

【項目450】
3 (僧侶)

カドリールのエメリタスを思いだす。
啓蒙修道院で一緒に修行をした僧侶だ。
修行を終えると、エメリタスは托鉢僧となって聖都イブラヒムへ巡礼に出た。
その後、彼はクレサンチウムに落ち着き、医者を開業したと聞いている。
彼なら親友として歓迎してくれるだろう。

テツヤ「こっちは随分まともだな。しかし放浪しているフーテンのプーを、医者が歓迎してくれるもんなのか?」

ディアブロ「医者とか放浪者の立ち位置が現代日本とは全く違うからねぇ」

ミヤ「それで、最後の一つは何なのかな?」

【項目165】
Photo_4 (魔術師)

クレサンチウムの町まずれの館に住む魔女プシュケを知っている。
直接会った事はないが、共通の知人が何人かいる間柄だ。
あるいは歓迎してくれるかもしれないし、追いはらわれるかもしれない……。
魔術師のあいだには、仲間を厚くもてなすという暗黙のしきたりがあるが、だれもがそれを守っているわけではない。

テツヤ「二巻にも町はずれに住む魔女がいたな。モロに敵だったが」

ミヤ「意外と敵味方ともに女性が多いよね。このシリーズ」

ディアブロ「一見の先行き不透明さはこれが一番かねぇ」

 しばらく相談する三人。どこに向かうかは次回のお話。

(C)D・モリス O・ジョンソン 著 大出健 訳/富士見文庫

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