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2010年5月16日 (日)

レビュー マージナル・ライダー(3) 第八話 メルとナハトの告白

 さて、マージナルライダーの8話目です。
 ここらまで来ると、NPCの名前もずいぶん増えて、適当に読んでいると「それ誰だっけ?」という事になりがちです。我ながら物覚えが悪くて困る。

 とりあえず今回、サブタイトルが少々詐欺タイトルです。
 いや、まぁ別に嘘ついてはいません。メル嬢の家族構成(ぜんぶドラゴン)とか、ナハト嬢の過去(凄い偉い人の家臣だった)とかがが明かされますし。
 デコのグラスランナーは別件の仕事でパーティから離脱しますし。
 代わりに魔法格闘家のウサギとか、凄いイロモノが入って来ますし。
 展開はめまぐるしいしキャラはますます変な方向に転がってるしで、まぁ確かに愉快です。正直、このウサギは存在自体が一発芸くさいです。いっそ初登場のこの話で敵に食われて死んだら伝説になったんじゃないかと思います。

 残念ながら普通に生きのびましたが。

 というわけで、読みはしたんですがメル嬢とナハト嬢が何をしてたのか、いまいち思い出せません。全部ウサギのせいなので自分は無罪です。
 とにかく、竜珠という貴重な宝物(ドラゴンの生活にえらい重要な物らしい)を、前回協力してくれた冒険者達から手に入れなければならない事はわかりました。
 あと、ドワーフの男は基本ロリコンだという事も。
 まぁこれはラクシアの女ドワーフが「人間の少女のような外見」だという設定上、仕方の無い事ですが。……で思い出したけど「たのだん」のチロルはどう考えても頭の中も子供だったような気がしてならん。余計な詮索である事は承知だが、あれはプレイヤーの趣味でそうなっただけで、普通はあんなんじゃ無いんだろうと薄々思っている。

 全く、TRPGの何が「ロールをプレイ」だよ。結局、みんな自分の好きなキャラをお披露目してるだけなんだ。ちょっと流行りの漫画が変われば、皆の作るキャラも路線変更さ。
 個人的な体験談で言わせてもらえば、パーティの半分ぐらいは格闘漫画ネタで埋まる。北斗とバキが2強だった。回避でファンブルしたのを「侠立ちで受けとめたのだ!」じゃねーよ。しかもその攻撃で死んでるし……。

 まーあれだ、山本ひろし氏だっけ? ロードスのヒロインは中の人が男だったてのは古いTRPGユーザーなら一度は聞いた話だ。だいたい、キャラとプレイヤーとの関係はこんなもんだろう。

キャラ:美少女→中身:男
キャラ:イケメン→中身:女

キャラ:獣系→中身:キャラと性別が一致
キャラ:ジャンプの漫画ネタ→中身:高確率で男
キャラ:特撮ネタ→中身:間違い無く男

Mr10_2 まぁ中が男か女かとか、今はそんな事はどうでもいいんだ。重要な事じゃない。

 今回、ライダーのラファルが騎獣の「アラクネ」を(敵から奪って)入手する機会に恵まれるのだが。

メル「(ラファルが乗っているところを想像する)……カッコ悪い。」

えー?

こんなに意識の差があるとは思わなかった…!

機械騎獣と書けばなんかマジンガーっぽいロボットと戦いそうで非常にイカスのに。
ラファルが乗った図もゲルズゲーみたいでイケてるのに。
残念ながら、売り飛ばす事に決まりましたとさ。

いやあ、アラクネは高く売れましたね。

 なお、この話の最後で、メル嬢の故郷のドラゴン達とナハト嬢の昔の雇い主、両方に同時に問題が起こり、どっちを優先するか問われます。
 それに対し、ラファルはパーティを一時分割する事で対処する事にしました。

「どっちにするか」に対し「両方」を選べるのは、非常にTRPGらしくて良いと思います。
その分割が「野郎組」「女の子チーム」というのは、まぁ状況に合わせた結果という物です。 

(C)田中公侍・グループSNE/富士見書房

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コメント

 『みんな自分の好きなキャラを御披露目してるだけ』…耳が痛い
 
 本当の意味でTRPGの楽しさを味わえているグループって実はあんまいないんかな
 
 集まったメンバーがそれぞれTRPGに潜在的にどんな楽しさを求めているかに違いがある故に、つまらなくなってしまうのかも知れないな

投稿: 処刑人Ⅱ | 2010年5月22日 (土) 05時44分

おおっと失礼。少々茶化した書き方すぎましたかな。
自分はプレイスタイルの批判をするつもりは全然ありません。
「なんだかんだいって、そういう遊び方で皆楽しんでるよなー」程度の意図です。
無論、自分も含めてね。

投稿: 松友健 | 2010年5月22日 (土) 10時51分

>『みんな自分の好きなキャラを御披露目してるだけ
これって日本TRPG業界の「あるある」じゃないですかね。そんな漫画を見たことあります。
というかキャラクターになりきってるんだから、むしろそういう楽しみ方が正統じゃないでしょうか。

逆に自分は演技ができなく、素の(プレイヤーの)しゃべりとキャラの台詞に差が無いので反省しております。

投稿: HA | 2010年5月26日 (水) 11時40分

そんな漫画があるんですか。読みたいなー。
なお、自分も素の喋りとキャラを使い分けてませんでした。つーか自分の仲間内は皆そうでした。
気分が乗ってくると、自然とやってましたけどね。
前の日に読んだマンガのセリフばっかだったけど。

投稿: 松友健 | 2010年5月27日 (木) 23時28分

> そんな漫画
「Quick Start!!」(作:安達洋介/ゲーマーズ・フィールド連載)でした。
読み返してみると、「TRPGのPCって、他メディアからの借り物ばっかだよねー」という意味の描写は あ り ま せ ん で し た。
厨二設定のキャラ押し先行を揶揄したような箇所なら、ないこともないんですが、なんでこれを連想したかなー?
ひょっとしたらご存知かもしれませんが、いちおう簡単に内容をご紹介しますと、TRPG好きな日常をのんびり描いた4コマ作品です。

投稿: HA | 2010年6月 4日 (金) 05時47分

その作品は知りませんでした。単行本が出ているんですね。
今度、機会があったら目を通しておきましょう。

投稿: 松友健 | 2010年6月 5日 (土) 20時49分

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