« 2010年4月 | トップページ | 2010年6月 »

2010年5月

2010年5月30日 (日)

レビュー マージナル・ライダー(3) 第九話 空飛ぶ女王の護り手

 3巻の最終話を読み終わりました。
 とりあえずエピソードの区切り目なので、ここでキャンペーンを終えても問題無い作りになっています。ここで終了もできるようにしておいたのかもしれません(たのだんも3巻だし、区切りをつける目安なのかも)。
 最後には「次回は~」と予定が書いてあるので、結局、続ける事ができるようですが。

 パーティ分割後、ラファル達男衆は街で情報収集。今回の目的は、ナハト嬢のかつての主人・レインヴェールにかけられた謀反の嫌疑を晴らす事。
 他の冒険者グループと協力したり、濡れ衣を着せたダッカス侯爵側の人間と戦ったりと、シティアドベンチャーが展開されていきます。紆余曲折あって、敵の集会場へ乗り込むまでに漕ぎつけた男性陣。ラファルは飛行型の騎獣ヒポグリフを用意し、いかにも決戦という雰囲気です。

 そして女性側は……こっちはこっちでそれなりに大きな事件には関わっているのですが。なんというか、CRPGで言う所の「ムービーイベントが流れている」ような状態です。
 二人が進む先に王国の高レベルな騎士様とかレベル18ドラゴンとかが出て来て、あれこれとお話してくださるという……。

 まぁしょうがない。メル嬢とナハト嬢だけでできるゲーム的な行動って、実はかなり少なそうだし。なんかここらは「このキャンペーンに必要なイベントを詰め込んでおきました!」になるのは仕方ないのかもしれん。

 ともかく、グー助が子犬サイズから騎乗用にまで超変身。それに乗って男性陣と合流する事になりました。フォームチェンジする騎獣は、ストラーダではなく子竜の方だったとは……。

 さて、男性陣は女性陣と連絡を取り合っているわけではないので、黒幕の開く集会へ身元を隠して乗り込みます。
 なお、黒幕のダッカス侯爵の目的ですが……「ほとんど最高の権力の持ち主が、今さらなぜ王女やその妹を排斥したいのか、目的がわからんな」と冒頭で会話があったので、どんな目的なのかと思っていたのですが、その動機とは……

「マジで王様になりたい」

 ……同然とか限りなく近い、程度では嫌だった。それが理由だったようです。
 いい歳らしいが、血の気の多い元気な爺さんだ。

 そんなわけで侯爵の集会が始まります。まずは気分良くアジ演説をかまそうとする侯爵。
侯爵(GM)「我々は……」

ラファル(すかさず)「一人の英雄を失った」
ドレム「デ○ーズ・フ○ートである」
アーピー「三年待ったのだ!」

GM「そこは『我々はボー○だ」じゃないのか?

 はて。モトネタがわからぬ。ボー○……? ボー……ボー……
 ボード? 

 BOARD!?

( 0w0)<ウゾダゾンナゴドー!

 そしてタイミングよく、侯爵を少数の部下達とともに上手く孤立させてくれる、王女様の部下達。ラファル達が侯爵を捕えるべく、決戦に乗り出す。

( 0M0)<俺の邪魔をするならカダギッポロッポロ!

 だが侯爵もおとなしく捕まるわけはなく、僅かな手下や妖精を封じたアイテム等を駆使して抵抗を試みる。パーティバランスが悪い事もあり、苦戦を強いられるラファル。

( 0w0)<例えスカウトが一人も居なくても! お前を封印できる筈だ! 俺にマージナル・ライダーの資格があるなら!

 だが危ない所で、グー助に乗ったメル嬢とナハト嬢が助けに来た。ガンダムのアニメみたいに戦闘中に騎獣を乗り換えるラファル。後は一転して押せ押せムードで、見事に敵を押し切って捕えた。

 こうして事件は終わった。解決した後、ラファル達は王女やその妹達に別れを告げ、冒険者として新たに旅立つ事となる。
 ここでもお決まりどおり、王族の方々が「報酬として、それ相応に出世させてやろう」と持ちかけてくるのだが、無論それはお断りとなる。

 ここら辺、和製RPGだと「地位! 金! 名声! 主人公達はそれを得て左団扇で暮らしたのだ! めでたしめでたし」とはなかなかならない。別にバブリーな幸せに落ちついても、それはそれで良いと思うのだが。

 まぁラファル達の場合、まだキャンペーン途中だという理由もあるのだろう。
 あとブルジョワって、それだけで気に入らないし。

 ともかく、4巻の構想など書いてあるし、まだ続刊はするようだ。次にどんなイロモノキャラが仲間になるのか、続きが楽しみな所である。 

(C)田中公侍・グループSNE/富士見書房

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2010年5月23日 (日)

もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな

 この文章でGoogleの画像検索をかけると、仮面ライダースーパー1とZXがそうこぼしている画像が出てきます。
 共闘しているRXがあんまり万能なもんで、思わずぼやいている……という場面なのですが。

 まぁ当然、これはコラージュ画像です。
 が、先日「このままのセリフで漫画に描かれている」という誤解を目にしました。

1 これがコラージュされる前のコマです。

収録されているのはミリオン出版刊行の「仮面ライダー11(イレブン)戦記」

仮面ライダーBLACKRXの放映当時に描かれた漫画が3本載っています。
そのうちの一つ「時空英雄 仮面ライダー」の10話が元ネタです。

元々のセリフは「ここはRXに任せよう」です。

 しかし、これだけ見ても「概ね同じ意味なんじゃないの?」と思われる方もおられるかもしれません。
 無論、それもまた誤解です。

 この「時空英雄 仮面ライダー」という作品は、一話毎に活躍するライダーが代わります。
 尺(全14話)の都合でしょうか、1・2号、V3・ライダーマン、X・アマゾンは二人で一話です。
 RXは当時最新のライダーなので他のライダーより活躍は多いのですが、逆に8話まで全く出てきません。しかも登場後、一切顔の出ない話もあります。

 元ネタのシーンは「RXの活躍する場面」の一つであり、それ故に他のライダーより目立っているわけです。

 さらにこの場面、実はあくまで「共闘」のシーンでもあります。
 それ故に、流れとしては――

1:強敵出現! 透明の敵なのでライダー達苦戦。
2:アマゾンが敵の居所を察知し、一撃くわえる。
3:敵が正体を現す。ライダー達をはねのけ、溶岩の中へ逃げる。
4:RXがフォームチェンジを駆使して攻撃。敵がさらに逃亡する。

 3と4が元ネタの場面です。

5:逃げた敵をバイオライダーが追撃。敵は追い詰められて地上に逆戻り。
6:全員でライダーキック! とどめをさす。

 こういう展開です。
 ちゃんと他のライダーも戦っていますね。まぁ最後のキック以外は敵に攻撃されるだけでセリフも無い人なんかもいますが……。

 皆もっとスカイさんをちゃんと扱ってあげるべき。映画大戦2010を作った人達とかさ。

 なお、原作が誤解されているようなので、お節介ながらこの記事を書きはしましたが、自分はマンガのパロディ等のギャグネタを否定するつもりはありません。
 むしろそういうのは好きです。

 まぁ一番好きなのは「本気すぎるので笑える」パターンなんだけど。
 ほんま、てつをさんは偉大やでー。 

(C)石ノ森章太郎/ミリオン出版・大洋図書

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年5月16日 (日)

レビュー マージナル・ライダー(3) 第八話 メルとナハトの告白

 さて、マージナルライダーの8話目です。
 ここらまで来ると、NPCの名前もずいぶん増えて、適当に読んでいると「それ誰だっけ?」という事になりがちです。我ながら物覚えが悪くて困る。

 とりあえず今回、サブタイトルが少々詐欺タイトルです。
 いや、まぁ別に嘘ついてはいません。メル嬢の家族構成(ぜんぶドラゴン)とか、ナハト嬢の過去(凄い偉い人の家臣だった)とかがが明かされますし。
 デコのグラスランナーは別件の仕事でパーティから離脱しますし。
 代わりに魔法格闘家のウサギとか、凄いイロモノが入って来ますし。
 展開はめまぐるしいしキャラはますます変な方向に転がってるしで、まぁ確かに愉快です。正直、このウサギは存在自体が一発芸くさいです。いっそ初登場のこの話で敵に食われて死んだら伝説になったんじゃないかと思います。

 残念ながら普通に生きのびましたが。

 というわけで、読みはしたんですがメル嬢とナハト嬢が何をしてたのか、いまいち思い出せません。全部ウサギのせいなので自分は無罪です。
 とにかく、竜珠という貴重な宝物(ドラゴンの生活にえらい重要な物らしい)を、前回協力してくれた冒険者達から手に入れなければならない事はわかりました。
 あと、ドワーフの男は基本ロリコンだという事も。
 まぁこれはラクシアの女ドワーフが「人間の少女のような外見」だという設定上、仕方の無い事ですが。……で思い出したけど「たのだん」のチロルはどう考えても頭の中も子供だったような気がしてならん。余計な詮索である事は承知だが、あれはプレイヤーの趣味でそうなっただけで、普通はあんなんじゃ無いんだろうと薄々思っている。

 全く、TRPGの何が「ロールをプレイ」だよ。結局、みんな自分の好きなキャラをお披露目してるだけなんだ。ちょっと流行りの漫画が変われば、皆の作るキャラも路線変更さ。
 個人的な体験談で言わせてもらえば、パーティの半分ぐらいは格闘漫画ネタで埋まる。北斗とバキが2強だった。回避でファンブルしたのを「侠立ちで受けとめたのだ!」じゃねーよ。しかもその攻撃で死んでるし……。

 まーあれだ、山本ひろし氏だっけ? ロードスのヒロインは中の人が男だったてのは古いTRPGユーザーなら一度は聞いた話だ。だいたい、キャラとプレイヤーとの関係はこんなもんだろう。

キャラ:美少女→中身:男
キャラ:イケメン→中身:女

キャラ:獣系→中身:キャラと性別が一致
キャラ:ジャンプの漫画ネタ→中身:高確率で男
キャラ:特撮ネタ→中身:間違い無く男

Mr10_2 まぁ中が男か女かとか、今はそんな事はどうでもいいんだ。重要な事じゃない。

 今回、ライダーのラファルが騎獣の「アラクネ」を(敵から奪って)入手する機会に恵まれるのだが。

メル「(ラファルが乗っているところを想像する)……カッコ悪い。」

えー?

こんなに意識の差があるとは思わなかった…!

機械騎獣と書けばなんかマジンガーっぽいロボットと戦いそうで非常にイカスのに。
ラファルが乗った図もゲルズゲーみたいでイケてるのに。
残念ながら、売り飛ばす事に決まりましたとさ。

いやあ、アラクネは高く売れましたね。

 なお、この話の最後で、メル嬢の故郷のドラゴン達とナハト嬢の昔の雇い主、両方に同時に問題が起こり、どっちを優先するか問われます。
 それに対し、ラファルはパーティを一時分割する事で対処する事にしました。

「どっちにするか」に対し「両方」を選べるのは、非常にTRPGらしくて良いと思います。
その分割が「野郎組」「女の子チーム」というのは、まぁ状況に合わせた結果という物です。 

(C)田中公侍・グループSNE/富士見書房

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2010年5月13日 (木)

次作はこんな感じになりつつある

編集の酒井氏と打合せしながら進行中。
まぁ躓いたり没くらったり尻叩かれたりしながら、あれこれと無い知恵を搾り出すわけですよ。
そんなこんなで、現状、クリアまでの道を1ルートはなんとか確保しました。

が、エンディングを書く前に、他のルートを進めています。
まぁ要するに、今回もいくつかのクリアルートみたいな物を用意する事になっているんですわ。

今回、残念な事があります。
変数フラグはほとんど使わない事になりました。

うーん残念だ。

それどころかパラグラフジャンプもほとんど使わない事になりそうです。

うーん残念だ。

つーかぶっちゃけ、サイコロふらずに戦闘を全勝ちにするなら、寝転んだままでエンディングまで読み進められる物になりそうです。

うーん残念だ。

まぁ仕方無い事はわかってるんだけどね。
俺が考えた構造のせいだし。
なんだかんだで、チェックせにゃならんポイントが100個ぐらいになりそうだからな。
それ全部を変数と項目ジャンプで管理すんのはまず無理。

前の2作より、はるかに簡単になりそうだ。難易度的には。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年5月 5日 (水)

レビュー マージナル・ライダー(3) 第七話 カン違い登山者

 GW中、執筆する傍ら、気晴らしにゲームやったりDVD見たり本読んだりしていました。

 お出かけ? 銭がねーんだよ。綺麗事ばかり並べて貧乏人に“友愛”してくれねータコ政権は大好きな中国の山奥にでも引っ越しやがれ。

 読んでいる本の一つがこのマージナル・ライダーでありまして、第七話に目を通しました。

ラファル「オレは“竜の歌”の秘密を知ってしまったし、バスティアン様の立場を危うくさせたんだ。借金の返済が済んでも、バスティアン様が元の地位に戻れるように、冒険者として役に立ちたい」

 こうしてラファルは本格的に冒険者としての道を選ぶ事になりました。帰郷して親父さんに訳を話し、殴られながらも送りだされるラファル。
 なんだかいつもよりシリアスです。
 まぁこのシーンが過ぎたらいつも通りコメディ節全開になるんですが。
 TRPGはあくまでゲームであり遊戯であり娯楽なので、当然といえば当然です。額に皺を寄せて人生のなんたるかを語りながら行う物ではありません。

 すまん嘘だ。
 本当は「思想信条は娯楽を盛り上げる」と思ってる。
「テーマ」と称して、なんか語り入れたがるマンガとかゲームとか小説とか、普通にあるだろ。日本で一番ヒットしてるロボットマンガシリーズが、すぐに「人類の革新」とか「人のエゴ」とかの単語を出したがってたし。平成シリーズ以降でも「反戦」とか語りたがったりするし。それをみんな楽しんでるのが現実だ。

 まーだからといって思想信条を常に混入しろとは思わん。
 よってお気楽に話の進むマージナル・ライダー、今回は“竜の里(ほんまもんのドラゴンの生息地)”に手紙を届けるのがお仕事です。

 なんか途中の山道で、蛮族の群れ総勢20匹と戦う事になりました。
 無茶です。
 しかし大丈夫、相手に気づかれる前に発見できたので、先手を打って行動できます。さらに道中で知り合った、NPC冒険者パーティーも味方にいます。
 味方と地形を利用し、作戦を使って戦ってくれ……というシチュエーションです。こういう事ができるからTRPGは面白いんだと思います。

 ダイス運が味方してくれたので、作戦が上手く行き過ぎて超余裕! という結果になりましたが。味方いらんかったなーとGMが書いているぐらい。
 まーGMの狙い通りに戦闘が進む事なんて、マンガの悪役策士の悪だくみ通りに事が運ぶのと同程度ぐらいしかないわな。

 こうして“竜の里”にたどり着いたのだが、今回、個人的に一番目をひいたのはそこではありません。
 ラファル達の冒険は、SNEのHPに載ってる外伝リプレイでも行われている……との事ですが「そのセッションでの経験値は、三巻の収録より後だったので、この時点ではまだ受け取っていません」と書いてあります。
 つまり「今回はタイミングが合わなかったが、本来なら受け取る」という事でしょうか。

 これなら……いける。ドラゴンライダーになれるまで、さほど巻数を重ねなくてもいける。まさに「これで勝つる!」な状態。
 なんか昔、遊んでたRPGで「パーティーから離脱→再参加→うわっ当時からレベル上がって無いから役にたたねぇ!」なキャラがいた事を思い出した。あのゲームの青いロンゲのイケメン王にこの処理がありさえすれば……何が風のソーディアンだよ。闘技場のハゲの方が使えるじゃねーか。まぁハゲは上位クラスの強さなんだけど。

 

(C)田中公侍・グループSNE/富士見書房

| | コメント (4) | トラックバック (0)

« 2010年4月 | トップページ | 2010年6月 »