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2010年3月 4日 (木)

ブラッドソードリプレイ2-18 弐千六百七拾年

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:4 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:7 機敏度:8 生命力:25
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金87) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回) 手袋 頭蓋骨のお守り 毛皮の毛布

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:4 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8 機敏度:7 生命力:21
装備:ヘラクロスの戦斧 六尺棒 鎧(鎧強度:3) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金87) 魔法の弓 聖アシャナクスの十字架 手袋 シャドークリーバー 金の巻物

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:4 戦闘力:7(-3) 打撃力:サイコロ1個+1(-2) 精神力:8(+1) 機敏度:6 生命力:21
装備:銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金92) 琥珀の火口箱 コマ 魔法のパン 回復薬(生命力をサイコロ2個回復) 象牙の杯 銀の粉 鉄の鈴

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

前巻までのあらすじ

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。彼らは腕試しがてらに迷宮突破競技へ挑んだ。そこで幾多の罠や敵を切り抜け、見事に優勝の栄冠を手にする。激闘を終えた三人は、再び気ままな旅を続けるが、この地で新たな冒険に巻き込まれるのであった……。

宝剣ブラッドソードの鞘を手に入れた三人は、一路、柄を持つというワイアード王国のワーロック王の下へ向かった。“永遠のたそがれ”城に乗り込んだ三人は、奇怪な城内の探索を始める。

ミヤ「いやー変なのに襲われて死ぬかと思ったよ」

テツヤ「あんま心配させんな。ま、ただ寝てただけみてぇだが」

スクリーボ(本分を読む限りは本当に死の縁を覗いてきたみたいだガ……)

ディアブロ「さて、それじゃそろそろワーロック王を探すとしようぜぇ」

【項目174】
骨でできた不気味な教会から出ていこうとした時、一つの通路を見つけた。
普通の教会なら、その先には翼廊があるはずだ。

テツヤ「ちと覗いてみるか」

ミヤ「どこにワーロック王がいるか、わかんないもんね」

ディアブロ「王様は王座にいるもんだと思うが……ま、値打ち物があるかもしれないから反対はしないぜぇ」

【項目411】
通路に向かおうとした丁度その時、か細い声が静かな教会の中に響き渡った。
見上げると、傷ついたファルタインが籠に入れられ、天井の梁に吊り下げられている。

「待ってください」
そいつは弱々しげに言った。

「私を助けてください。あなた達のお手伝いをしますから」

テツヤ「ディアブロ、お前の知り合いの親戚がいるみてぇだぞ」

ミヤ「助けてあげようよ。困った時はお互い様だしさ」

ディアブロ「困った時につけこんでくる種族なんだぜぇ、あいつら……」

【項目314】
相手は地上数メートルの所にぶら下げられている。

テツヤ「まぁ魔術師がなんとかすべきだろ」

ミヤ「魔術師のお友達だもんね!」

ディアブロ「いや、あいつらは断じてフレンドなんぞじゃないぜぇ。ま、なんとかしろってんならしますかねえ」

【項目260】
Photo_2(魔術師)

ファルタインを救出する方法は二つある。
一つは、自分を転送してファルタインを救い出す方法だ。
問題は、転送しそこなって落下するかもしれないという点だ。
そしてもう一つは、別のファルタインを呼び出して、囚われている仲間を救い出させる方法だ。

ディアブロ「ここは転送の魔法一択だぜぇ」

ミヤ「ファルタインを呼び出せばなんとかしてくれそうだけど?」

ディアブロ「いや、それがしてくえねえんだわ」

 正確には、助けるために高い報酬を要求するのだ。同胞意識の薄い種族なのである。

【項目150】
(魔術師)

ディアブロは転送の呪文の名人だ。なんの苦もなく、籠の中に入り込む事ができた。
ファルタインを人骨の十字架にはりつけていた釘を抜いてやると、ファルタインはディアブロを連れてフワリと地面に降り立った。

テツヤ「なんだ? 転送しそこなう可能性はどうした?」

ディアブロ「あ、それは作者からのコケ脅しだぜぇ」

実際、緊急救出の魔法には「転送位置を間違う可能性」など無い。詠唱に成功しさえすれば必ずFLEEマスにワープしてくれるのである。
ともかく、これでファルタインの救出には成功した。

【項目568】
「助けてくれたお礼にあなたのお役に立ちましょう」
ファルタインが言った。
そして翼廊に通じる通路を指さした。

「あの翼廊には、危険がいっぱいです。強い魔力を秘めた道具があるといいですね。頭蓋骨のお守りは、きっと役立ちますよ。ひと握りの銀の粉も結構です。でも、なによりもお勧めしたいのは、棺台に巻き付けてあるかたびらを切り取って、聖水盤の水にひたし、それでご自分の口を覆って行く事です……」
そう言うと、ファルタインの姿は消えた。
棺台の側にはかたびらが落ちていたし、聖水盤には水がたたえられていた。

テツヤ「じゃあ言うとおりにしてみるか」

ミヤ「翼廊の中には詳しいけど、奥に何があるかは教えてくれないんだね」

ディアブロ「奥の方でとっつかまったんじゃないかねえ」

三人は濡れたマスクをしながら翼廊に入る。なんかべたべたして気持ち悪そうだが、これは後々貴重な防御手段になるのだ。

【項目40】
翼廊に入って行く。
中を見渡すと、壁を形作っている骸骨の腕が、哀願するように前に突き出されていた。
不吉な予感がする。

ミヤ「なんだろーね、この雰囲気。ディアブロ、予言の呪文は使えないの?」

ディアブロ「使える事は使えるぜぇ。けどな……」

スクリーボ(結局、奥に進まなければならないので、ここで先を覗いてもあんまり意味が無いのダ)

しょうがないのでここは前進の一手だ。退かぬ、媚びぬ、顧みぬ。聖帝と必須アイテムを前にした冒険者に選択肢は無いのである。

【項目160】
あたりは真っ暗闇だった。
壁の向こうから不気味な鳴き声が聞こえたような気がした。
そして、ぜいぜいという音がした。
だが松明をかざしても、物の動く気配は見えない。
その時、病気を運ぶ恐ろしい風が吹いてきた。
「腐敗の風」だ。
これをうまく潜りぬけなければ、病気にとらえられてしまう……。

テツヤ「ずいぶんと衛生状態の悪い城内だぜ!」

ミヤ「ま、日本が清潔だから比較しちゃいけないんだよ」

各キャラクターはサイコロを1個、五回ふる。出た目が1か2なら病気にかかるが、濡れたかたびらで顔を覆っている場合は、1でのみ病気にかかる。病気はこの巻が終了するまで続く。
・1回目:マラリア   機敏度が1点減。

・2回目:腸チフス   戦闘力が1点減。
・3回目:精神分裂  精神力が1点減。
・4回目:血友病    損傷を受けた時、常に余分に生命力を1失う。
・5回目:消耗性疾患 身体が弱って、八つ以上の所持品を持てなくなる。

判定の結果……

テツヤ:精神分裂で精神力1減少。
ミヤ:消耗性疾患でアイテムを7個しか持てなくなる。
ディアブロ:腸チフスで戦闘力が1減少。

ミヤ「荷物が重いよー。叔父ちゃん、ちょっと持って」

テツヤ「うおあぁあ、俺を殺そうとするんは誰じゃあ!

ディアブロ「落ちつけ。まぁ俺は能力的には痛くも痒くもない結果だぜぇ。血便はちと心配だがねえ……」

罹病したが、こんな場所で静養するわけにもいかない。病に冒された身体をおして、三人はさらに先へと進む。

【項目557】
さらに進むと、翼廊の壁は湿った粘土に変わった。
その時、暗闇があんぐりと口を開け、ぞっとするような声が響いた。
「運命の呻き声」だ。

呻き声に士気をくじかれ、全員、戦闘力が半分(端数切上)になる。

ミヤ「変な声で精神攻撃をかけるのって、クラースのダンジョンにもあったよね」

ディアブロ「この世界ではポピュラーな罠なのかねえ」

テツヤ「はーっ、はーっ……誰かが俺の悪口を言ってやがるな……」

ミヤ「叔父ちゃん、この声はそういうのじゃないから。安心して、ね?」

その時、鉄の鈴がひとりで鳴りはじめた。呻き声はかき消され、その効果は消滅する。

テツヤ「ふぅーっ、ふぅーっ……」

ミヤ「おお、叔父ちゃんが落ちついた! この鈴、凄いじゃない! きっと悪い魔力に対抗する物なんだよ」

ディアブロ「とりあえずテツヤの首にずっとさげておくとするかねえ」 

【項目188】
その先は真っ暗闇だった。
闇の中から、いくつかの光がゆっくりとこっちへ向かってきた。
光は「忘却の侍女」達の目だった。
侍女たちは、死のくちづけを与えようと迫ってきた。

各キャラクターはサイコロを2個ふり、精神力以下の目を出さねばならない。これに失敗すれば侍女達に抱きしめられ、この世から永遠に姿を消してしまう!

ミヤ「次は何を使うの?」

ディアブロ「ここは銀の粉だぜぇ」

銀の粉を彼女達の目にふりかければ、催眠状態から解放して無力化する事ができるのだ。

テツヤ「無力になったのか! よし殺す!」

ミヤ「どうどう、どうどう。落ちつくんだ叔父ちゃん」

ディアブロ「なんかもう色々とヤバいぜぇ……」

【項目367】
枯れ葉の敷きつめられた敷石の上を歩く。
風に吹かれて、枯れ葉がカサカサと音を立てる。
やがて、枯れ葉はむくむくと山になると、長いマントをはおったせむし男のような姿になった。
それは人の記憶を奪い去る「思い出の枯れ葉」だった……。

枯れ葉の下敷きになった者は、過去の技術を全て忘れ、第2ランクのキャラクターへ格下げとなる。

ミヤ「当然、対抗策があるんだよね!」

ディアブロ「無論だぜぇ」

琥珀の火口箱があれば、素早く魔法の火をおこして枯れ葉を焼き払い、無事にここを通過できる。

ミヤ「おー、よく燃える。暖かいね」

ディアブロ「病に弱った身体に、熱が染みていい気持ちだぜぇ」

テツヤ「虫か……虫が端の方を飛んでやがる」

ディアブロ「……暖の関係無い病もあったねえ。早く先に進むとするか」

【項目527】
翼廊はそこで終わっていた。
その先にも通路は見えていたが、行く手に大男の戦士が立ちはだかっている。
戦士は紫色の宝石と黒檀でできた奇妙な鎧で全身を包んでいる。
男は黒い金属製の籠手をつけ、ギザギザの刃の剣の柄に手を置いている。
剣の切っ先は、ひびの入った敷石に突き立てられている。
足元には、数世紀を経たほこりが積み重なっていた。

ミヤ「最後は敵の挑戦かあ」

ディアブロ「教会のファルタインもこいつに捕まったのかねえ」

「俺はタナトスだ。ここを通る者全てと決闘する事にしている。一人でも大勢でもかかってこい。相手になってやるぞ」
地響きを立てるような声で男は名乗った。

テツヤ「おおおおやってやるわあああ」

ミヤ「おお、叔父ちゃんがやる気だ! あたしの持ってる盾のお守りも貸してあげよう。がんばれー!」

ディアブロ「どうして君はこの叔父ちゃんを普通に受け入れているのかね?」

【項目477】
タナトスの挑戦を受けて立った。

巨人タナトス
戦闘力=8 精神力=8 鎧強度=2 生命力=45
打撃力=サイコロ4個 機敏度=7

頭蓋骨のお守りがあれば、タナトスからかなりの程度、身を守る事ができる。これを身につけている場合、この戦いのみ鎧強度と打撃力に7点を加える。

一対一なので戦闘MAPは意味が無い。真正面から殴り合うのみである。

○第1ラウンド
テツヤ:出目8で命中。ダメージ12(被害10)。
タナトス:出目6で命中。ダメージ11(被害1)。
テツヤ(ダブルアクション):出目5で命中。ダメージ12(被害10)。

○第2ラウンド
テツヤ:出目7で命中。ダメージ15(被害13)。
タナトス:出目5で命中。ダメージ16(被害6)。

○第3ラウンド
テツヤ:出目8で命中。ダメージ10(被害8)。
タナトス:出目5で命中。ダメージ14(被害4)。

○第4ラウンド
テツヤ:出目5で命中。ダメージ10(被害8)。撃破!

テツヤ「ふぅーっ、はーっ……くたばりおったか」

ミヤ「頑張ったね、叔父ちゃん! 偉いぞ」

ディアブロ「それはえらい事になってるという意味かねえ?」

ミヤの生命力回復術で、傷ついたテツヤを完全回復。そしてさらに奥へと進む。

【項目111】
タナトスの死体を乗り越えて、彼の守っていた部屋をのぞきこむ。
あまり大きくない空っぽの円形の部屋だ。
丸天井から吊り下げられたランプが、室内を照らし出している。
部屋の中央には、なんと、あの
旧セレンチーヌ帝国の第一軍団の栄光の軍旗が立っている。
およそ千年も前の物に違いない。近づいていって、それを手に取る。
軍旗の旗手の亡霊が、過ぎ去った時代の、恐れを知らぬ軍人精神を吹きこんでくれるような気がする……。

ディアブロ「ははっw 軍靴の足音が聞こえるぜぇ。皇軍万歳!」

テツヤ「七生報国! 我、七度生マレ変ワロウト故国ニコノ身コノ魂捧グベシ!」

ミヤ「おお、なんかよくわからないけど、みんな元気になってよかったよ」

軍旗は翼廊の恐怖に再び立ち向かう勇気を与えてくれた。
しかし、来た道を戻って行くと、それは全てかき消えてしまっていた。
内陣に戻り、教会から出る。

ミヤ「あれ? 全部消えてるよ。タナトスが倒されて魔力が消えたのかな?」

テツヤ「我勝テリ! 我勝テリ! 我勝テリ!」

ディアブロ「……係わり合いになるのを嫌がられたのかもしれないぜぇ」

戦わずに済むなら良い事だ。世界平和への第一歩である。こうして、このリプレイ始まって以来の穏やかな気持ちで次回へと向かうのであった。

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