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2010年3月 2日 (火)

ブラッドソードリプレイ2-17 死の教会

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。全てを破壊し全てを繋げ! 今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:4 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:7 機敏度:8 生命力:25
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金87) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回) 手袋 毛皮のマント 毛皮の毛布

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:4 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8 機敏度:7 生命力:21
装備:ヘラクロスの戦斧 六尺棒 鎧(鎧強度:3) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金87) 魔法の弓 聖アシャナクスの十字架 手袋 毛皮のマント 金の巻物

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:4 戦闘力:7(-3) 打撃力:サイコロ1個+1(-2) 精神力:8(+1) 機敏度:6 生命力:21
装備:銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金92) 琥珀の火口箱 コマ 魔法のパン 回復薬(生命力をサイコロ2個回復) 象牙の杯  毛皮のマント 鉄の鈴

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

前巻までのあらすじ

 レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。彼らは腕試しがてらに迷宮突破競技へ挑んだ。そこで幾多の罠や敵を切り抜け、見事に優勝の栄冠を手にする。激闘を終えた三人は、再び気ままな旅を続けるが、この地で新たな冒険に巻き込まれるのであった……。

宝剣ブラッドソードの鞘を手に入れた三人は、一路、柄を持つというワイアード王国のワーロック王の下へ向かった。“永遠のたそがれ”城に乗り込んだ三人は、門番や罠の待ちうける橋を突破し、ついに城内へと足を踏み入れる。

テツヤ「ようし、ついに殴りこみだぜ。用意はいいかテメエら」

ミヤ「オッケー! どんとばっちこい!」

ディアブロ「しかし三人で城一つ落とそうなんて、よく考えたら正気の沙汰じゃないぜぇ

 ファンタジーRPGの勇者なら、そんな弱音を吐かない物だ。魔王の居城に攻め込むからといって数千・数万の軍勢を募っていては、ジャンルが戦記物になってしまう。

スクリーボ(あくまでヒロイックファンタジーだから、正気は捨てて勇敢に突撃せねばナ)

 覚悟を決めて扉を開け、中に踏み込むと……

【項目35】
 建物の中に入ると、顔色の青ざめた大勢の男女が、埃をかぶった華やかな衣装を身につけて、悲しげに踊っていた。伴奏の音楽は聞こえない。彼らは一人また一人とこちらに気づいて、踊るのをやめた。

テツヤ「兵士か化け物が出迎えてくれるかと思ったが……外の騒ぎは聞こえてねぇのか」

ミヤ「妙に陰気なダンスパーティだなあ……」

ディアブロ「ま、邪魔しないならさっさと通りすぎようぜぇ」

 広間に進み出ていくと、みんながこちらを見つめた。しかしもう一度彼らに目をやると、踊り手達は消えていた。そこは蜘蛛の巣だらけの空っぽの部屋で、大きな灰色の蜘蛛が動きまわっているばかりだ。

テツヤ「……いきなり幻覚か。しかも無意味な」

ミヤ「ソーンズの森からこっち、なんだか現実と幻が入り混じってるような気がするよ」

 どこか遠くから、悲鳴とも笑い声ともつかぬ金切り声と、鐘と笛と竪琴の、調子はずれな音楽が聞こえてきた。横木に文字の刻まれた石の扉に近づく。そこには「ここは汝の旅の終着の地。浮かれ騒ぐ人生を終えて、安らかに眠れ」と記されていた。扉を押すと、きしみながら開いた。

【項目428】
 遠くの音楽もやんだ。真っ暗闇の中で黙ったまましばらく待っていると、闇の中に灰色の光が射してきた。気がつくと、高くそびえる八面の壁に囲まれた部屋の中に立っている。正面に一つの扉がある。扉は、床の上に置かれた四本のロウソクの明かりに照らし出されている。近づいていくと、四本のロウソクは四角形に配置されていた。ロウソクロウソクの間には銀の粉が線状に撒かれて、四角形の中にはルーン文字が記されている。

テツヤ「ロウソク銀の粉は持って行けるな」

スクリーボ(ロウソクは別に要らんが、銀の粉は必要だゾ)

ディアブロ「何に使うのかね、これは。吸ったら気持ち良くなるのかねえ

ミヤ「それは凄く嫌だなー。さっさと拾ってここから出ようよ」

 ミヤが先頭をきって進む。バトルオーダーを変更、1=ミヤ、2=テツヤ、3=ディアブロに。

【項目566】
 ルーン文字の記された部分の床は危険な臭いがする。そこを避けて通る事にする。石の扉の前に立って、思わずほっと安堵のため息をつく。しかしそれもつかのま、扉の中からなにやら恐ろしい物が現われ、ギョッとして立ちすくむ。死刑執行人の服を着た腐った死骸が、前に立ちはだかったのだ。にたりと笑った骸骨の目からは、ミミズがポタリ、ポタリと床に落ちた。

ミヤ「え? 敵!?」

 そいつの手にした大鎌が、ミヤ(バトルオーダー1番のキャラクター)を直撃した。避けようもなかった。ミヤの身体は薄い霧の中に消えてしまった!

【項目390】
 死刑執行人は勝ち誇ったように大鎌をふり上げた。そして不気味な笑い声を残すと、ミヤが消えた霧の中に消えていった。

テツヤ「なっ……なにぃー!? おいこらちょっと待てぇ! ミヤ? ミヤ! どこだ、おーい!」

ディアブロ「……死んだか?」

テツヤ「もう一度言ったらお前を殺す!

ディアブロ「落ちつけ、落ちつけ。目がマジだぞ。とりあえずこのゲームは避けられないトラップでキャラ殺してくるようなクソゲーじゃないから。探せば近くで見つかるはずだぜぇ」

テツヤ「そうだな、そうに違いねぇ。そうじゃなきゃ勘弁しねぇぞ、クソッ……完全なる俺の怒りはとどまる事を知らねぇからな……」

スクリーボ(日本語がおかしくなるほど平静を失っておるナ)

 前進する事にする。静かな回廊へ入ると、右手の壁には大きな鏡がずらりと並んでいる。鏡の中には、こちらの姿と、左手の壁にずらりとかかった異様な肖像画が映っている。しかし左の壁をふり返ると、そこにも鏡がかかっている。そして右の壁にずらりとかかった肖像画が映っているのだ。完全に方向感覚を失ってしまい、不安な気持ちに襲われる。

テツヤ「チッ、鏡のどれかにミヤが捕まってるんじゃないだろうな」

ディアブロ「居ないようだな。もっと先へ行こうぜぇ」

 長い時間が経過して、ようやく回廊のはずれにたどり着く。そこからは、一段低くなった所に、ほら穴のような通路が横に延びている。はるか高い所に輝く星が見えるようだから、これはほら穴ではなく、高い壁に囲まれた道なのだろう。幅の広い階段を降りていく事にする。もう少しで降りきるという時に、奇妙な行列が見えた。青いロウソクをかかげ、かたびらに包んだ死体を棺台に乗せて運ぶ僧衣の集団だ。彼らは通路をゆっくりと、黙ったまま進んでいく。

ディアブロ「葬式かね。城内なのに屋根が無くなってたり、なんとも混沌とした場所だぜぇ」

テツヤ「ミヤがどこに居るか知ってやがるかもしれねぇ。ちと近づいてみるか」

【項目177】
 勇気を奮いおこして階段を降り、手すりの陰に隠れる。行列が通り過ぎたとき、棺台に乗せられた死体が、死刑執行人の直撃を受けて消えてしまったかつての仲間である事を知った。その顔は、身体を包んでいるかたびらにも負けないくらい白かった。棺台の四隅には、火の点っていないランプが立っている。行列は、こちらには目もくれずに通り過ぎていく。

テツヤ「ミヤ! あんな所で眠らされてるのか!」

ディアブロ「あの様子だと死んで……」

テツヤ「お前を殺すぞ

ディアブロ「ソーリー。とにかくつけてみようぜぇ」

【項目45】
 仲間を乗せた棺台の行列の少し後をついていくと、まもなく行列は大きな教会のような建物に着いた。尖塔が夜空にそびえている。建物全体が骨でできている事に気づいて、思わず息をのむ。尖塔は人間の頭蓋骨が円錐形に積まれ、扶壁は人間の腿の骨で、壁はあばら骨と腕の骨でできている。真っ暗な建物の中に入ると、鼻をつくような香の匂いと強烈な腐敗臭が漂っていた。行列は埃をかき分けて内陣を進み、奥の祭壇に棺台を降ろした。内陣の高窓から微かな星明かりが射し込んでいるが、それ以外に建物内を照らす明かりといえば、行列のロウソクの青い光と、天井の微かな光だけだ。よく見ると、それは人骨の十字架に逆さまにはりつけられ、鉄の籠に入れられて、たる木から吊り下げられた、ちらちら光るファルタインだった。

ディアブロ「俺が呼べる奴とは別物みたいだな。この世界、あちこちにファルタインがうろついているのかねえ」

テツヤ「そんなもんはどうでもいい。早くミヤを起こしてやらねぇと」

 祭壇に目を戻すと、棺台をかついでいた男の一人が、祭壇の側のアルコーブから錆びた偃月刀を取り出して、かつての仲間の胸の上に置いた。

ディアブロ「そろそろなんとかしようかねえ。で、どうするよ?」

 ここは道具を使うべきである。

【項目448】
 仲間を助けるには棺台のランプをつければいいのではないかと思う。

テツヤ「しかし、火をつける道具ってもな」

ディアブロ「火の球は使っちまったしねえ。ま、ここに琥珀の火口箱がある。こいつを試してみるぜぇ」

【項目195】
 火口箱の火打石を打つ。たちまち火花が、棺台めざして矢のように飛んでいった。ランプがパッとつくと、僧衣の男達は突然の明かりに目が眩み、仰天して逃げ出した。

テツヤ「よし、追い払った! ミヤ、今行くぞ!」

ディアブロ「この火口箱、火花の発射機能もついてたのか。造った奴が何を考えていたのかいまいちわかりかねるぜぇ」

 ディアブロが感心しているのを尻目に、テツヤがミヤに向かって走る。すると……

ミヤ「ふわぁ……おはよー。でもここどこ?」

【項目197】
 突然、死んだ仲間が動き始め、立ち上がって、白いかたびらを脱ぎ捨てた! ミヤに駆け寄るが、全くの無傷で、大鎌にやられた後の事は何も覚えていなかった。

テツヤ「やっぱりだた寝てただけだったんだな! 俺はそう信じていたぜ! よかった、よかった!」

ディアブロ「はて、本文を読む限りは死んで……」

テツヤ「良かった、もう安心だな!」

ミヤ「うん、安心だよ。でも何が?」

ディアブロ「聞いてねえし、会話が噛み合ってもいないぜぇ……」

 ミヤは死を克服したので、もう怖い物知らずだ。これにより、戦闘力が1点増す。

 ミヤは胸の上に置かれた銀の偃月刀を握っていた。刀身にはシャドークリーバーの銘が彫ってある。僧衣の男達は、祭壇のそばに頭蓋骨のお守りを落としていた。

ディアブロ「この二つは持って行けるな。拾っていくぜぇ?」

 ふり返ってみると、テツヤがミヤを抱きしめて頭を撫でまわしていた。
 ミヤはくすぐったそうに笑っていた。

ディアブロ「……なんかここと向こうに、見えない壁が発生しているぜぇ」

スクリーボ(そうだナ。邪魔にならないようにしとケ)

 とりあえず黙ってアイテムを拾っておく事にするディアブロ。次回までには、二人に存在を思い出してもらえるだろう。

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