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2010年3月14日 (日)

ブラッドソードリプレイ2-19 影の悪魔

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:4 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:7(-1) 機敏度:8 生命力:25
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金87) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回) シャドークリーバー 旧セレンチーヌ帝国の第一軍団の軍旗 聖アシャナクスの十字架

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:4 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8 機敏度:7 生命力:21
装備:ヘラクロスの戦斧 六尺棒 鎧(鎧強度:3) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金87) 魔法の弓 金の巻物

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:4 戦闘力:7(-4) 打撃力:サイコロ1個+1(-2) 精神力:8(+1) 機敏度:6 生命力:21
装備:銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金92) 琥珀の火口箱 コマ 魔法のパン 回復薬(生命力をサイコロ2個回復) 象牙の杯 鉄の鈴

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

前巻までのあらすじ

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。彼らは腕試しがてらに迷宮突破競技へ挑んだ。そこで幾多の罠や敵を切り抜け、見事に優勝の栄冠を手にする。激闘を終えた三人は、再び気ままな旅を続けるが、この地で新たな冒険に巻き込まれるのであった……。

宝剣ブラッドソードの鞘を手に入れた三人は、一路、柄を持つというワイアード王国のワーロック王の下へ向かった。“永遠のたそがれ”城に乗り込んだ三人は、様々な罠を潜りぬけて古代王国の軍旗を手に入れた。

スクリーボ(しかもこれがクリアに必須のアイテムなんだナ……)

ミヤ「で、この旗は何の役に立つの?」

ディアブロ「今は何も起こらないぜぇ。ま、持っていればじきに使う時もくる」

テツヤ「この旗のもと、大いなる共栄圏を打ち立てるのだぁあぁあ」

ディアブロ「亜細亜最強が世界最強では無かったのが悲しいねえ」

 だがその亜細亜最強に勝ったと言えるのはメリケン様ぐらいで、他の連中は尻馬に乗っただけなんじゃねぇの。とか言うと大陸とか半島に怒られるらしいよ。でも単独じゃいい所無かったんじゃない? とか禁句なんだってさ。

ミヤ「よくわかんないから先行くよ?」

 三人は教会から出て、入り口の方へ戻る。そこを通り過ぎて、さらに奥へ行くと……。

【項目547】
高くそびえる灰色の大理石の列柱のあいだを進むと、迷路のような部屋にたどり着いた。
高さが百メートルを超える天井は、闇に包まれている。
壁のガーゴイルの彫刻がこちらを睨んでいる。
あらゆる物の上に、数世紀を経たほこりが積もっているので、ほこりの海をかき分けるようにして歩かなければならない。

ミヤ「ちょっとは掃除ぐらいしようよ……」

ディアブロ「ま、中世ぐらいの衛生観念なんてこんなもんだぜぇ」

テツヤ「化け物を飼う余裕はあっても清掃人夫を雇う金は惜しいとはな!」

やがて、中庭へ通じる通路を発見した。
ひびの入った敷石に足を置くと、石は傾き、下から地虫が這い出してきた。

すり減って苔の生えた階段をのぼる。
手すりは枯れた蔦におおわれている。
蔦の上には羽を広げた蛾が止まっていた。
はらいのけると、粉々に砕けた……。

ミヤ「なんか本当に人が住んでるのか怪しくなってきたね」

テツヤ「王座についたらひからびた屍が座ってるだけってか!」

ディアブロ「それはそれで手間が省けるから悪くないぜぇ」

【項目353】
階段をのぼりきった所に、青銅の扉があった。
押し開けると、天井の低い部屋に出た。
壁と床は灰色の大理石でできているが、天井一面は石炭のように真っ赤に燃え、所々に黒い部分がある。
ときどき黒い灰の塊が床に落ちてくる。

ミヤ「なんか炙られそうな部屋だね」

テツヤ「だが別に熱くは無いな!」

部屋の中央に置かれた黒い大理石の台に近づく。
その上では火が赤々と燃えている。
台からニュッと突き出た蔓状の物が炎の周りでゆらめいて、壁に影絵を映し出している。
やがて甲高い口笛のような音が聞こえ始めた。

テツヤ「なんだよ、ありゃあ!」

ミヤ「あたし知ってるよ」

例によって僧侶の知識の出番だ。

【項目105】
3(僧侶)

蔓の動きを見ているうちに、それが計り知れない力を持つ影の悪魔アンボラスを呼び出す儀式だと気づいた。
壁の上でちらちらと舞っている影が、まもなくアンボラスの身体になるはずだ。
奴が姿を現す前に、この儀式を中断させなければならない。
だがどうやって?

ミヤ「確かこの儀式を邪魔できる道具がある筈だよ」

テツヤ「おお、なんだそりゃ! 今持ってるのか?」

ミヤ「持ってない。牛乳パックとかあればいいんだけど、村で貰ったぶんは飲んじゃった」

テツヤ「なんじゃそりゃあぁあぁ! 牛の乳に負ける悪魔も悪魔だが、お前も大概だな!」

というわけで、この悪魔とは正面から戦うしかない。

ディアブロ「はは、NAKERUDE」

【項目380】
口笛はどんどん大きくなり、耐え難い音になった。
耳をおおっても、その音は鋭い針のように脳に突き刺さってくる。

テツヤ「ちぃいぃうるさい野郎だ!」

ディアブロ「騒音攻撃とはなかなか新しいぜぇ」

突然、それが恐ろしいうめき声に変わった。
何者かがあえいでいるような声だ。
その時、壁に映っていた影がムクムクと動き始め、大コウモリのようにこちらをめざして舞い降りてきた。

気味の悪い声が部屋じゅうに響き渡った。
「はるばるよく来たな! 今度は、誰もが恐れる闇の守り神アンボラスが相手だ。覚悟するがいい!」
大きなひとかたまりの影が、目の前にぼうっと浮かんでいる。
その中に、濃い霧の向こうに霞む明かりのような目がある。
ぼろぼろに欠けた刃のような黒い爪が、こちらの方へのびてくる。

テツヤ「お出ましか! やるしかないならやってやるわ!」

ミヤ「あ、こいつに普通の攻撃は効かないからね

テツヤ「じゃあどうすりゃいいんだぁあぁ!」

その時、持っていたシャドークリーバーが光り出す……。

【項目34】
銀の偃月刀に力が満ちてくるのを感じる。
覆っていた錆が消えて、刀身はキラキラと輝きはじめた。
突然、部屋の隅々に砂漠の太陽のような容赦ない光が降り注いだ。

テツヤ「おお! こいつはいけそうな気がするぜ!」

ミヤ「いけいけGOGO!」

アンボラスはうなり声をあげた。
炎に焼かれる人間の悲鳴のようだ。
魔法の刀は、苦しむ化け物を哀れむ心など持ち合わせてはいない。
刀を持つ手が自然に上がったかと思うと、こちらの躊躇いを無視して、刀は悪魔の胸に深々と突き刺さった。

テツヤ「自動攻撃機能つきか! こいつを造った奴は、よほどこの悪魔を始末したかったとみえる」

ディアブロ「ま、こんな厄介な奴に暴れられたら困るからねえ。対抗手段を用意しておくのは理にかなってるぜぇ」

静寂が訪れた。
化け物は影も形も無い。
シャドークリーバーは足元に転がっている。
白く熱して、その光が部屋じゅうを照らしている。
これを再び手にする事はできない。

その側にタールの塊のような物が転がっている。
アンボラスの心臓だ。
奴が残していった唯一の物だ。

テツヤ「剣の代わりにこれ持って行くか」

ミヤ「なんか気持ち悪いなー。変な病気とかうつらないよね?」

ディアブロ「しかしこの部屋、なんか行き止まりに見えるぜぇ」

 確かに、他の出口は無さそうだ。しかし……

【項目145】
部屋の輪郭がぼやけはじめた。
今立っているのは、果てしない霧の中だ。
やがて刀のぶつかり合う音や人の悲鳴が聞こえてきた。
その音が消えると、次にドシンドシンという音が周期的に聞こえはじめた。
まるで巨大な心臓が脈を打っているようだ。
その音はどんどん近づき、どんどん大きくなっていく。
そして、周りに一つの光景が現れた。
あの音は心臓の脈打つ音ではなかったのだ。

気がつくと、競技場の中央に立っている。
心臓の音と思えたのは、こちらの戦いっぷりを見たがっている残忍な観衆の歓声だった。

テツヤ「気が付いたら周囲が変化してるってパターンの多い城だな! 今度は競技場かよ」

ミヤ「競技って、何させられるんだろ?」

ディアブロ「心臓の脈と聞き間違えるような声をあげてる観衆のいるような競技場じゃあ、どうせロクでも無い事だろうぜぇ」

まぁその通りなのだが、それは次回の話だ。

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