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2010年3月21日 (日)

ブラッドソードリプレイ2-20 軍団激突

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:4 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:7(-1) 機敏度:8 生命力:25
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金87) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回) アンボラスの心臓 旧セレンチーヌ帝国の第一軍団の軍旗 聖アシャナクスの十字架

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:4 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8 機敏度:7 生命力:21
装備:ヘラクロスの戦斧 六尺棒 鎧(鎧強度:3) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金87) 魔法の弓 金の巻物

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:4 戦闘力:7(-4) 打撃力:サイコロ1個+1(-2) 精神力:8(+1) 機敏度:6 生命力:21
装備:銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金92) 琥珀の火口箱 コマ 魔法のパン 回復薬(生命力をサイコロ2個回復) 象牙の杯 鉄の鈴

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

前巻までのあらすじ

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。彼らは腕試しがてらに迷宮突破競技へ挑んだ。そこで幾多の罠や敵を切り抜け、見事に優勝の栄冠を手にする。激闘を終えた三人は、再び気ままな旅を続けるが、この地で新たな冒険に巻き込まれるのであった……。

宝剣ブラッドソードの鞘を手に入れた三人は、一路、柄を持つというワイアード王国のワーロック王の下へ向かった。“永遠のたそがれ”城に乗り込んだ三人は、闇の魔神を退け、不気味な観衆の待つ闘技場へとたどり着いた。

テツヤ「で、何と戦わされるんだ? さっさと出しやがれ」

ミヤ「おー、遠慮なくばっちこーい」

【項目508】
競技場は、柱の上に置かれたランプの不気味な緑色の光に照らされていた。
雛壇式の座席にうずくまる観衆には、人間らしさがまるで見えない。
黒いマントを羽織った大きな虫のようだ。
彼らは手をこすり合わせ、血を求めて、うなるような歌を歌っている。

テツヤ「しかし、この客どももあんま人間ぽくねぇな」

ミヤ「また幻術かなんかで作られた賑やかしだったりして」

ディアブロ「客席になんか出てきたぜぇ?」

211 歌声がささやき声に変わった時、競技場を見下ろす貴賓席に年老いた男が現われた。
唇の端を歪めた邪悪な目つきの男だ。
男は燃える杖をかかげた。
その光で男の姿がくっきりと浮かびあがった。
同時に、周りの光景はぼんやりかすんでしまった。
男の灰色の皺だらけの額には、氷か水晶の冠が輝いている。

男の不気味な声が聞こえると、観衆のささやき声がやんだ。
「ここはわしが何世紀ものあいだ支配してきたワイアード王国だ」
男はこちらを指さして言った。
「よくもわしの国に侵入し、わしの城に入りこんでくれたな。わしを殺すつもりであろう……」

彼は声を低くして、こちらをじっと見つめた。
「愚か者め。わしを殺そうとした者は自分だけだと思うのか? 正しい支配者にも、敵は必ずいるものだ。人殺しになりそこなった者たち、わしのこの胸に剣を突き立てることを望んだ無作法者たちは、どこに行ったと思う? ここだ! 彼らは、己の学んだ教訓を教えにやってくるのだ……」

テツヤ「ほう、ついに王様の登場かい」

ミヤ「なんか戦う気満々だなー。もうちょっと交渉とかさー」

ディアブロ「ま、城の住民をどかどかブチのめしちまったから仕方ないぜぇ。住民はモンスターばかりだったけどねえ」

彼は眉をひそめ、両手を広げた。
すると、目の前の土の中から何かが突き出てきた。
それはピクピク動く白い骨ばかりの手だった。
やがて地面のいたるところで土が盛り上がり、それが口を開けると、中から錆びた鎧をつけた骸骨が飛び出してきた。
次から次へとその数は増し、化け物の一団はこちらに向かって押し寄せてきた。

テツヤ「おいおい、数多すぎだろ!」

ミヤ「うわー、本当に遠慮なくこられたよ」

【項目25】
ワーロック王は、こちらを殺すために骸骨軍団を召集した。
敵がこんなに多くては、勝ち目はない。
彼らの槍にひとたまりもなくやられてしまうだろう。
あたりを見まわしても逃げ道は見当たらない。
そのとき
軍旗が光りはじめた。
マントをはおった観衆は、恐怖にあえぎながら席を立ち、物陰に逃げ出した。
何が起こったのか理解できないまま、
軍旗を頭上高く掲げ続ける。
その時、光があたりを包んだ。
旧セレンチーヌ帝国の将軍たちの幽霊が耳もとでささやく。

「この旗に賭けて、ひるまずに戦え」
軍旗の目もくらむような光を見ると、ワーロック王でさえ後ずさりして、長い袖で目をおおった。
骸骨軍団の動きがあやしくなる。
軍旗の光はなおも増していく……。

ミヤ「お、おお? これは逆転の予感かな?」

テツヤ「しかしこっちも動きがとれねぇ!」

そしてこちらと骸骨軍団のあいだに、いつのまにか幻の軍団が現れて整列していた。
再び肉体を得たかつての軍団が、命令を待っている!

ミヤ「おー! これは凄い。この人達が骸骨軍団と戦ってくれるんだね!」

テツヤ「だが数が少なくねぇか?」

ディアブロ「少ないねえ。このまま戦わせたらこっちが負けちまうだろうな」

ミヤ「じゃ、どうすんの?」

ディアブロ「他に使えるアイテムを探すとしますか」

【項目178】
ここまでに集めたアイテムの中には、同様に軍団を召喚できる物があるのだ。

ディアブロ「俺達が持っていて、ここで使える物はあと三つあるぜぇ」

テツヤ「よし、どんどんいくぞ!」

さっそく三人は荷物をあれこれ引っ張り出す。ここで使う物とは……

【項目405】
旧セレンチーヌ帝国の不屈の第一軍団とはいえ、ワーロック王が地下から召集した無数の死者の軍団が相手では、単独で勝つことは難しい。

だが幸運にも、彼らは単独で戦う必要はなさそうだった。
アンボラスの心臓
が手の中でどくどくと脈を打ちはじめると、黒い血が足元の砂の上にしたたりはじめた。
そしてその血から黒い臭気が漂いはじめ、それが固まると、黒の制服の大男たちになった。
黒の軍団はこちらの命令を待っている。

テツヤ「まずはこれか! しかしこいつら、本当に味方なんだろうな?」

ディアブロ「心配ご無用。裏切る可能性は全くのゼロだぜぇ」

ミヤ「やっつけたモンスターから出たアイテムなのに、不思議!」

 さらに荷物を探る三人。次に効果を表すのは……

【項目31】
軍旗の放つ光が象牙の杯を照らした。
すると杯は輝き始め、やがてそこから赤い蜂蜜酒があふれ出た。
酒が地面に広がると、そこから荒々しい大男の戦士たちが現れた。彼らは骸骨軍団を睨みつけ、今にもつかみかからんばかりの勢いだ。

これからは、この狂戦士たちが味方だ。

テツヤ「何かを飲むのに使うのかと思ったが、まさか召喚アイテムとはな」

ミヤ「なんかさっきから敵っぽい味方ばかりだね?」

ディアブロ「贅沢は言うもんじゃないぜぇ。さて、もう一つ……」

 ディアブロはポケットに手を入れる。

【項目292】
エルフのリーダーはあの時、こう言った。
「最後の敵に立ち向かうとき、この魔法が役立つだろう……」
チェツカーのコマは明るい緑色の光に包まれていた。
そして、森に咲く花の香りがした。

チェッカーのコマ
を地面に投げつけると、それは軍馬に乗った等身大のエルフの騎士に変わった。
馬も人も明るい緑色の衣裳をつけている。
武器と馬具は鉄ではなく、銀でできている。

ワーロック王は鼻先で笑い、冷たく言い放った。
「優美な戦士たちのご登場か! 我が軍はエルフの剣など恐れはしないぞ……」
しかし、その言葉とは裏腹に、彼の顔には驚きの色が浮かんでいた。
彼は、こちらが召集した援軍との勝負が楽ではない事を知っているのだ。

これからは、この森の騎士団が味方だ。

ミヤ「おー、やっと味方っぽいのが来たよ」

テツヤ「なんかこいつらだけ、ワーロック王の反応が大袈裟だな」

ディアブロ「案外、裏では王とエルフの熾烈な戦いとかやってるのかもねえ」

【項目21】
さて今度は、骸骨軍団と戦うために召集した援軍の軍力を確かめなければならない。

ディアブロ「各軍団の力は以下の通りだぜぇ」

セレンチーヌ帝国第一軍団――軍力4
黒の軍団――軍力4
狂戦士軍団――軍力3
森の騎士団――軍力3

ツヤ「合計14か。で、これはどの程度の強さなんだ?」

ディアブロ「敵に圧勝するぐらい

【項目359】
前進の命令を下すと、こちらの軍はワーロック王の軍に襲いかかった。
こちらの軍隊は、寄せ集めではあるが強力だ。
骸骨軍団に、勝ち目のあろうはずは無かった。
最初の攻撃で敵の隊列は乱れ、まもなく彼らは、こちらの軍団に踏みつけられてしまった。
槍に突かれた頭蓋骨が一つ飛んできて、足もとに落ちた。
それを蹴って脇によけ、ワーロック王の立つ貴賓席に進む。

ミヤ「ふっ、ざっとこんなもんよ。あたしに出あった不幸を呪え」

ディアブロ「君、今回何かしたかね?」

テツヤ「まぁ俺ら三人、道具引っ張り出して見てただけだわな」

【項目300】
正確な足取りで、ワーロック王の立つ貴賓席に進む。
真正面に立ったとき、彼はこちらを睨みつけた。

「ゲームはもう十分だ」
彼は甲高い声で言った。

「ワイアードの王の力を見るがいい!」
王が薄っぺらな手を打つと、雷のような音が響き渡り、周りを取り巻く光景は、鏡が割れるように粉々に砕けた。

テツヤ「なんだ、やっぱり幻だったのか? ソーンズの森からこっち、このパターン多いな」

ミヤ「ちぇっ。不利になったら台をひっくり返すのって大人げないなー」

ディアブロ「そりゃ悪役だからねえ。さて、結局は俺らの手で戦えって事になったわけだが……」

どこでどんな戦いが起こるのか? それはまた次回の話。

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