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2010年3月28日 (日)

ブラッドソードリプレイ2-21 魔術王を倒せ!

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:4 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:7(-1) 機敏度:8 生命力:25
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金87) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回) 聖アシャナクスの十字架

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:4 戦闘力:8(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8 機敏度:7 生命力:21
装備:ヘラクロスの戦斧 六尺棒 鎧(鎧強度:3) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金87) 魔法の弓 金の巻物

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:4 戦闘力:7(-4) 打撃力:サイコロ1個+1(-2) 精神力:8(+1) 機敏度:6 生命力:21
装備:銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金92) 琥珀の火口箱 魔法のパン 回復薬(生命力をサイコロ2個回復) 鉄の鈴

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

前巻までのあらすじ

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。彼らは腕試しがてらに迷宮突破競技へ挑んだ。そこで幾多の罠や敵を切り抜け、見事に優勝の栄冠を手にする。激闘を終えた三人は、再び気ままな旅を続けるが、この地で新たな冒険に巻き込まれるのであった……。

宝剣ブラッドソードの鞘を手に入れた三人は、一路、柄を持つというワイアード王国のワーロック王の下へ向かった。“永遠のたそがれ”城に乗り込んだ三人は、闘技場にて襲いかかって来た骸骨軍団を退け、ワーロック王へと迫る。ついに決着の時が来た……!

テツヤ「しかし俺ら、いつの間にかこの王様と戦う事になってたよな。ブラッド・ソードの柄を持ってるっていうから来ただけなのによ」

ミヤ「でも話なんかしようとしなかったよ、この王様。ふりかかる火の粉ははらわなきゃ! あと村の人達も王様のせいで苦しんでるしさ」

ディアブロ「この王様が、自国民に凄い良い人で、柄を求める者にだけ攻撃的だったら、俺らが悪役になるところだったぜぇ

そんな事もなく、万人へ平等に攻撃的な人だったので、安心して最後の戦いへ臨めるのだ。

【項目15】
ワーロック王は、あっと息をのむ場所を決闘の場に選んだ……。
気がつくと、冷たい金属製の枝にしがみついていた。
どこからともなく、冷たい風が吹いてくる。
あわてふためき、周りの状況を見極めようと努める。
手につかんでいるのは、空に張り巡らされた蜘蛛の巣のような、網目状になった金属製の枝の一本だ。
あたりを見まわしても、はるか遠くを流れる青い靄しか見えない。
眼下を見ると、数百メートル下に雲がわずかに二つ三つ浮かんでいる。

ミヤ「地面が見えない……どういう事?」

テツヤ「無いんだろ。どうせ異次元かなんかだ」

ディアブロ「本当に地面が無いなら墜落死の危険はないぜぇ。永遠に落下するうちに餓死するだろうけどねえ」

ワーロック王は巣の中央に座っている。
水晶の巨大な王座が、寒空に浮かんでいる。
王は水晶の冠をかぶり、探し求めていたあのブラッド・ソードの柄を、紐に結んで首からかけている。

テツヤ「おう、持ちだしてきやがったか」

ミヤ「むむ。氷か水晶かわかんない筈だった冠が水晶に限定されてるぞ? 明るい場所に来て見えやすくなったのかな?」

ディアブロ「それを考えて、何か益になるのかねえ? この状況で」

こちらが柄に目をとめたのを見て、王は微かな笑いを浮かべた。
「大事な御守りだ。これのおかげで、わしはマグス達の支配を受けずにすんでいる。だから、これを手放すつもりはない。だが、そちらはどうだ? 喜んで鞘を手放すのではないか?」

テツヤ「手放してゲームオーバーになる物を渡すって選択肢は、事実上ありえないな。さて、一戦交えるとすっか」

ミヤ「ちょいタンマ。叔父ちゃん、ここで道具が使えるみたいだよ」

正面から挑むのはかなり危険だ。ワーロック王は相当に虚弱で、はっきりいってザコレベルの戦闘力しかない。しかしワーロック王は枝を伝播する衝撃波を放つ事ができ、接近するまでに倒されてしまう可能性が高いのだ。魔法や飛び道具も枝につかまった状態では使えないので、正面決戦は得策ではない。

なお、接近戦に持ち込んでしまえばたいした事の無い相手なので、1~2人の少人数パーティでランクを高めにしておき、盗賊のダブルアクションを使って高速接近すれば、正面決戦でも割と簡単に勝つ事はできる。

テツヤ「ま、道具でなんとかできるならそうすりゃいいだろ」

【項目282】

テツヤ「さて、何か使える物は……と」

ミヤ「ウルバちゃんから貰った鉄の鈴が、ここで使えるみたいだよ。新旧の交代の時に鳴らせって言ってた」

ディアブロ「これかね? 俺が持ってるぜぇ。一介の予言者がくれた物で、王様の幻術に対抗できるのかねえ」

ともかく、鳴らしてみる事にする。

【項目460】
鈴をふる。
ワーロック王の唇には軽蔑の笑いが浮かんでいたが、鈴を鳴らすと、恐怖の表情に変わった。
鈴が鳴り響くたびに、王の座っている水晶の王座に深いひびがはいっていく。

ミヤ「うわー! なんか凄い効き目だよ!」

テツヤ「……王様より予言者の方が強いんか? だったらさっさと王様を倒しに来いよ……」

ディアブロ「道中をクリアできないから、冒険者を待っていたのかもしれないぜぇ。ともかく、利いてるなら鈴をふり続けますかね」

「やめろ」
王は叫んで、王座から飛び降りた。
何千という幻が周りに渦巻いていた。
破壊された王座から脱け出した幽霊の一団のようだ。
力いっぱい鈴をふりつづける……。

やがて、ワーロック王は肩をガクリと落とし、降伏の意を表した。
「おしまいだ」
彼は言った。
額の上の水晶の冠が無数の破片になって飛び散る……。

テツヤ「おいおい、鈴だけで倒せたぞ!」

ディアブロ「今後のワイアード名産品は鈴に決まりだぜぇ」

ミヤ「そんな事より、ブラッドソードの柄を取らないと! どこへ落ちたの?」

【項目62】
気がつくと、湖のそばの草叢に横たわっている。
起き上がってあたりを見まわす。
湖は驚くほど見なれた景色だ。
「永遠のたそがれ」城のそびえる湖にそっくりなのだ。
だが肝心の堂々たる城の姿はなく、蔦におおわれ、崩れ果てた廃墟だけがポツンと残っている。
そしてあのよどんだ湖は綺麗に透き通り、陽の光を受けてキラキラ輝いている……。

これがあの湖だとすると、後ろには……あの忌まわしいソーンズの森があるはずだ。
だが、ふり返ってみると、そこには、あの悪魔の森とは似ても似つかぬ美しい松林が広がっている。

テツヤ「城自体が幻だったって事か?」

ミヤ「うーん、だったら王様は廃墟に目くらましをかけて誤魔化してたのかなあ? 圧政を強いてるわりには、新築のお金も工面できなかったんだね」

ディアブロ「確証はないが、それは言いがかりに思えてならないぜぇ」

テツヤ「で、王様はどこだよ?」

暖かい陽だまりの中に、一つの影が現れた。
急いで身構える。
しかし、現れたのはグリスタンではなかった。
ぼうっとした老人の手を引いた女が、賢そうな目にやさしい笑みを浮かべて、前に立っている。
女は、老人の首にかかっていた物を取って、差し出した。
それはあのブラッド・ソードの柄だった!

テツヤ「あ、どうも。貰っときます」

ディアブロ「あの爺さんがワーロック王で、女は森で洞窟にいた人か。二人はどんな関係なのかねえ?」

ミヤ「もと夫婦じゃないかな? きっと二人の間には、それはそれは長いロマンスが……」

テツヤ「今後は長い介護が始まるわけだな。まぁその予想は外れてると思うが」

女に礼を言おうとしたが、二人はすでに草叢の向こうに立ち去ろうとしていた。

【項目570】
南へ南へと戻る。
ワイアードの国は、悪夢からようやく目覚めたようだった。
昨夜まで貧困と苦しみの中で眠った人々が、目覚めた時に見たのは、青々とした豊かな土地だった。
ワーロック王の部下だったアーミジャーは鎧を脱ぎ捨て、ソロン達は、裁判官の杖を草叢へ投げ捨てた。
笑い声と歌声が再び島に蘇った。

テツヤ「土地の質まで王の魔力が関与してたのか? それでもここは北の果て、肥沃な土壌ってことも無いだろうがよ」

ミヤ「きっと緯度も魔術で歪められていたんだね」

ディアブロ「地軸を操作できる魔力の持ち主だったのかね。神クラスの強さでないと無理だと思うぜぇ?」

テツヤ「鈴で倒れる爺さんにはちと無理だな」

数日後、三人は見事な松林の中でたき火の側に座っていた。
たき火の周りでは、幸せそうなワイアードの人々が、冬の精をなだめる踊りを踊っている。
冬が厳しかったここ数年は、祭りどころではなかったのだ。
だが今夜は寒さも緩み、心地よい。
もうこれからは、夜や冬もかつてほど恐ろしい物ではなくなるだろう。

テツヤ「なんか、この巻の始めと同じような場面になっちまったな」

ミヤ「いいじゃない、平和で陽気で。あたし、こういうの大好きだよ!」

森の住民達の祭りを見守るうちに、この冒険の始まった時の事が思い出された。
たき火の側でキラキラ輝くブラッド・ソードの柄と鞘を見つめる。
旅はまだ終わってはいない。
剣の最後の部分、刀身を見つけなければならないのだ……。

テツヤ「部位三つのうち、二つが2巻だけで揃うんだな」

ミヤ「そう考えると、いきなりあと一歩だね」

ディアブロ「しかしここで次のあてが無くなっちまったぜぇ」

テツヤ「それも明日から探せばいいじゃねぇか。今日はゆっくりするか」

そう言って寝転がるテツヤ。一つの戦いは終わり、次の戦いが始まる。無論、次の戦いはここまで以上の物になるだろう。それまではしばし休息の時……。

次巻「悪魔の爪を折れ!」 近日開始予定

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