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2010年2月 6日 (土)

ブラッドソードリプレイ2-12 ゲームバトル

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:4 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:7 機敏度:8 生命力:25
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金87) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回) 手袋 毛皮のマント 毛皮の毛布

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:4 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8 機敏度:7 生命力:21
装備:六尺棒 鎧(鎧強度:3) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金87) 魔法の弓 聖アシャナクスの十字架 手袋 毛皮のマント 毛皮の毛布 金の巻物

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:4 戦闘力:7(-3) 打撃力:サイコロ1個+1(-2) 精神力:8(+1) 機敏度:6 生命力:21
装備:銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金92) チェッカー盤 コマ 魔法のパン 毛皮のマント 毛皮の毛布 回復薬(生命力をサイコロ2個回復) 鉄の鈴

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

前巻までのあらすじ

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。彼らは腕試しがてらに迷宮突破競技へ挑んだ。そこで幾多の罠や敵を切り抜け、見事に優勝の栄冠を手にする。激闘を終えた三人は、再び気ままな旅を続けるが、この地で新たな冒険に巻き込まれるのであった……。

宝剣ブラッドソードの鞘を手に入れた三人は、一路、柄を持つというワイアード王国のワーロック王の下へ向かった。真のマグスの部下・オーガスタスを退け、流氷の海を渡る。ワイアードへ着いた三人は『永遠のたそがれ城』を目指し、ソーンズの森を抜けようとする。

テツヤ「ソーンズ(茨)の森か……名前からして地元民に好かれてなさそうだな」

ミヤ「エルフさん達がとおせんぼしたり、ワーロック王の猟犬がうろついていたりするみたいだからね。でも、その両者が戦いになったりしないのかなあ?」

ディアブロ「人知れずやってるのかもしれないぜぇ?」

【項目520】
28 雪の降りしきる中を北へ向かう。
できるだけ松の木の陰を歩いて、肌を刺す風を避けるようにして進む。
吐く息は凍り、白いきれいな雪の粉になって飛んでいった。

ミヤ「凄い、息が凍るとか何気に超低温だよ!」

デァイブロ「じきに凍ったバナナを武器にする鬼とか出て来るかもしれないぜぇ」

テツヤ「いや、それは無い」

昼過ぎには、雪は深く降り積もっていた。
やがて、黒いいばらが絡み合う森に着いた。
一本の小道が前方に延びていたが、そこを行こうとすると、灰色と緑の衣装をつけた背の高い人影がバラバラッと姿を現した。
彼らは大弓と細い銀の剣を持っている。
エルフのリーダーが進み出て、正面に立った。
そして冷たい緑色の目で、こちらの挑戦的な目を受けとめた。

「この道は我々のものだ。通行税として、血をいただく事にしている。この森の中に入れるわけにはいかんのだ。去れ! 来た道を戻るがいい。決して通しはせんぞ」
エルフはいつだってこういう言い方をする。
奴をにらみ返しながら、次の行動を考える。

ミヤ「ここはチェッカーで勝負を挑むんだよね。ウルバちゃんの助言に従うならさ」

力押しで通ろうと戦いを挑む事もできる。だがエルフ達は数が多い(7体)上に、個々の戦闘力がランク4~5のプレイヤーキャラクター程度にある。戦いを挑んでもまず勝てないのだ。

テツヤ「こういうNPCどもがいると、テメーらが悪者と戦えよ……と思うよな」

まぁ彼らはワーロック王の治世に不満を感じていないのかもしれない。彼らがマゾの集団だったり、単に何か貰っている可能性もあるではないか。

スクリーボ(まぁ無いナ)

【項目361】

ディアブロ「ようやく、ここまで延々と持ち運んできたチェッカー盤コマの出番だぜぇ」

エルフ達に用意させる事もできるのだが、自前で用意すると後でプレゼントがあるのだ。

【項目384】
エルフのリーダーは、こちらの提案に心を動かした。
多くのフェアリーがそうであるように、エルフはゲームや謎かけに目がなかった。
他のエルフ達も弓を下に置いて、こちらが素早くコマを並べたチェッカー盤をのぞきこむ。

ミヤ「じゃ、こっちのプレイヤーはあたしね!」

テツヤ「大丈夫か、おい……」

ミヤ「大丈夫だよ? だって攻略法はウルバちゃんに教えてもらってるもん。だから高慢ちきなこのヤローの鼻をあたしがへし折ってやるの。もう根元からぼっきりと」

リーダーは雪の中に座ると、チェッカー盤の向きを変えた。
「お前が黒のコマをとれ。俺が白をとる」
不満だったが、彼には挑戦を受けた者として、白か黒かを選ぶ権利がある。
彼はこちらが前に座るのを待って、最初の手を打った。

【項目546】
エルフに対してどんな作戦を用いるかを、決めなければならない。
魂を持たない彼らは、几帳面ではあっても、閃きでゲームを進めるプレイヤーではない。

ミヤ「整然とコマを進めればいいだけだよね。前進、ぜんしーん」

テツヤ「向こうが普通にプレイしたら通じ無さそうな手だな……」

ディアブロ「ま、予言は正しかったようだ。向こうの様子がおかしくなってきたぜぇ」

プレイヤー側の魔術師呪文といい、レジェンド世界の予言の信頼度は恐ろしく高いようである。

【項目321】
エルフのリーダーは、次第に落ち着きを失っていった。
こちらの戦略にどう対処していいかわからず、途方にくれているようだ。
細心の注意をはらって配置した外側のコマが彼のコマに達した時、彼はついに負けを認めた。

ミヤ「ふっ、相手が悪かったようだな。あたしに出あった不幸をのろえ」

テツヤ「勝ち方を教えてもらってた奴の態度じゃねぇだろ……」

リーダーはコマを集めながら、高慢ちきな目を伏せて、静かに言った。
「お前の勝ちだ。だが俺は、汚い手を使わなかった事で満足している。お前の方は怪しいがな」

テツヤ「確かにまぁ、完全にクリーンじゃねぇが……」

ディアブロ「ウルバの予言が正しかったって事は、エルフ側も隙あらばサマをしようとしてたって事だからねえ。“使わなかった”ではなく“使えなかった”だけって事だぜぇ」

ミヤ「負けたからって言いがかりは無しだよ。何を根拠にそんな事を言うの?」

奴は冷淡な目を向けた。
「確かに、不穏当な発言だった。その詫びをしなければなるまい。侮辱した償いに贈り物を差しあげよう」
彼が何かを呟くと、チェッカーのコマが緑色に光りはじめた。
「このコマにいま、呪文をかけた。お前が最後の敵と戦うとき、この呪文が役に立つだろう。これで借りは帳消しにしてくれ」

ミヤ「わかった、おっけー! ありがとう!」

ディアブロ「おやま。別にワーロック王と仲良かったわけじゃないのかねえ」

テツヤ「こいつら、人間の国の統治者がどんな奴で何してるのか、関心が無いだけなのかもな」

コマを受け取る。
そのとき触れたリーダーの手は、死人のように冷たかった。
エルフの兵士たちをちらりと見て、彼らの前を通り過ぎ、森の中へ入って行く。

テツヤ「さあて、森の中へ入るとするか」

ミヤ「猟犬が出るって聞いたけど、言いかえればそれだけなんだよね」

ディアブロ「そういう風に言えば楽勝に聞こえるがねぇ……」

楽勝か地獄か。森の中の実態は次回のお話。

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