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2010年2月14日 (日)

ブラッドソードリプレイ2-13 茨の森

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:4 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:7 機敏度:8 生命力:25
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金87) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回) 手袋 毛皮のマント 毛皮の毛布

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:4 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8 機敏度:7 生命力:21
装備:六尺棒 鎧(鎧強度:3) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金87) 魔法の弓 聖アシャナクスの十字架 手袋 毛皮のマント 毛皮の毛布 金の巻物

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:4 戦闘力:7(-3) 打撃力:サイコロ1個+1(-2) 精神力:8(+1) 機敏度:6 生命力:21
装備:銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金92) チェッカー盤 コマ 魔法のパン 回復薬(生命力をサイコロ2個回復) 毛皮のマント 毛皮の毛布 鉄の鈴

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

前巻までのあらすじ

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。彼らは腕試しがてらに迷宮突破競技へ挑んだ。そこで幾多の罠や敵を切り抜け、見事に優勝の栄冠を手にする。激闘を終えた三人は、再び気ままな旅を続けるが、この地で新たな冒険に巻き込まれるのであった……。

宝剣ブラッドソードの鞘を手に入れた三人は、一路、柄を持つというワイアード王国のワーロック王の下へ向かった。真のマグスの部下・オーガスタスを退け、流氷の海を渡る。ワイアードへ着いた三人は『永遠のたそがれ城』を目指し、ソーンズの森を抜けようとする。

テツヤ「博打好きの原住民も退けたし、とっとと森へ入るとするか」

ミヤ「もう夜だね。朝早く村を出たのに、一日が早いなあ」

ディアブロ「これもワーロック王の魔力か、緯度の関係か。はたまた単に村と距離が離れていただけかねえ」

【項目501】
夜になり、空は真っ暗になっていた。
だが辺りは、まるで雪がほのかな光を発しているかのように、白一色だった。
背よりも高い茨の茂みが、クモの巣のように黒く浮かびあがっている。

ミヤ「夜なのにあんまり暗くないや。雪明かりにしても、反射元の光源は何なのかなあ?」

テツヤ「月も星も見えないな……。ま、考えても仕方ねえわ」

さらさらの雪を踏みしだいて進む。
いつの間にか風がやみ、寒さはいくらかやわらいでいた。
そろそろ野宿の用意をしようと考えたとき、雪を踏む微かな足音が聞こえた。

ディアブロ「で、ここらで野宿すんのかい?」

テツヤ「馬鹿言え。何か近寄って来てるってのにグースカ寝てられるか。追手の正体がわかるまで前進すんぞ」

【項目338】
何かがつけてきている。
不気味な息づかいが聞こえる。
それも一つではない。
あれは獲物を狙う猟犬の息づかいだ!

ミヤ「そういえばウルバちゃんが、王様が猟犬を森に放ってるって言ってたね」

テツヤ「そいつらのお出ましか……」

振り向いた時、茨の茂みの向こうで素早く動き回る奴らを発見した。
氷のような目と黒いつららのような牙を持つ、氷の猟犬(フロストハウンド)だ。

このシリーズには、各巻にまず勝てない敵がいる。このフロストハウンドもその一つで、ランク6~7程度の強さの敵が6~7匹いっぺんに出てくる。
無論、猟犬という生物は強くて当然ではあるが、重武装の戦士顔負けな質の敵が数も揃えて出てくるというのは、やられる方にすればたまったものでは無い。

スクリーボ(というこわけで、ここは逃げの一手だナ)

こちらが足を速めると、奴らも足を速めた。

ディアブロ「ついて来るぜぇ」

テツヤ「そりゃ猟犬だからな。とりあえず走れ!」

【項目447】
フロストハウンドは、後ろにぴったりとついてくる。
凍りつくように冷たい奴らの息を背中に感じる。
雪を踏みしだいて走るその足音も耳に響く。
仲間の吠え声を聞きつけて、奴らの数はどんどん増えていく。
足がくたびれ、息も苦しくなってきた……。

ミヤ「うわー、なんか状況が悪化してるよ!」

テツヤ「立ち止まったら最悪まで落ち込むぞ! 止まるな!」

ディアブロ「しっかし、王様を倒そうって俺らが猟犬には敵わないとはね。じゃあ猟犬が王様を襲ったらワーロック王は悲鳴あげて死ぬのかって話になるぜぇ

テツヤ「死ぬんだろ! 調教師がドーベルマンと喧嘩して勝てる見込みは低いだろうからな!

死に物狂いで走る。
前方で道は二た手に別れている。
見たところ、右の道はそのまま続いているが、左の道は洞穴に達しているようだ。
洞穴からは明かりが漏れている。
安全な隠れ家になるかもしれない。
だが逆に、そこに閉じ込められて逃げ出せなくなる恐れもある……。

テツヤ「よし左だ!」

ミヤ「そのこころは?」

テツヤ「とりあえず囲まれる心配は無くなる!」

ディアブロ「地形を利用できるならそうするってのも、このゲームの醍醐味だぜぇ」

三人は洞窟の中へ一目散に駆け込んだ。

【項目399】
洞穴の入り口には、毛皮の敷物がかけてあった。
その隙間からわずかに明かりが漏れている。
明かりはこちらを呼んでいるようだ……。

ミヤ「誰かいるよ!」

ディアブロ「敵か味方か、考えている暇が無いのが困ったもんだぜぇ」

テツヤ「行けばわかる!」

29_2 中に飛び込むと、一瞬、目が眩む。
そこにはシチュー鍋をかけた大きな炉があった。
焼き肉の匂いがする。
ワインや蜂蜜酒の瓶がある。
凍りつきそうだった身体が生き返っていくようだ。

テツヤ「誰かの家? こんな所にか?」

ミヤ「あの人だね、住んでるの」

火の側の椅子に女が腰掛けている。
女は顔を上げてにっこり笑った。
目が暖炉の光を受けてキラキラ光った。
「さあ、お入り」
片手をあげて静かにするように彼女を制し、洞穴の入り口に戻って様子を窺う。
何も聞こえない。
猟犬は息を潜めて、待っているのかもしれない。
しかし毛皮の敷物の陰から覗いても、外には降りしきる雪と茨の茂みしか見えなかった。

ミヤ「猟犬がいない……どこ行ったんだろ?」

女が言った。
「あの連中は、ここには入ってこないよ。火が嫌いなんだろうね」

テツヤ「あなたは誰なんです?」

女に勧められるままに火の側へ近づいて、尋ねかける。
いつもなら本能的に用心するところだが、疲れと寒さがあまりに酷くて、今やそれどころではなかった。
彼女の差し出す食べ物と飲み物に思わず飛びついてしまった。
「眠る時間だよ」
女が優しく言った。
年はとっていても、美しい顔立ちの女だった。
その声を聞くうちに、いつしかいい気持ちになっていった……。

テツヤ「……眠いな……」

ディアブロ「……眠いぜぇ……」

ミヤ「……zzz……」

年老いた茶色の手が毛布をかけてくれた。
こちらを見おろした老女の顔はすっかり若返り、知性と気品とで光輝くようだった。
女のまとった白い絹の衣装も、金色の炉の火を受けて白く輝いていた……。

【項目403】
はっとして目を覚ます。
女は消えていた。
どれほど眠ったのか知らないが、すっかり元気を取り戻していた。

ここで全てのキャラクターは生命力を完全に回復する事ができる。ほぼ半分まで減っていたHPが完全回復である。

ミヤ「うーん、いい気持ちだぁ。……あれ? お婆ちゃんがいないよ」

テツヤ「代わりに何か置いてあるな」

爽快な気分で出発の準備を始める。
老女は、
琥珀の火口箱を贈り物に置いていった。

ミヤ「えーと、持って行っていいんだよね? これ」

スクリーボ(というか、クリアにはほぼ必須なのダ)

洞穴を出る。
もう夜明けが近いのではないかと考えていたのに、森は灰色の闇に包まれたままで、夜明けを思わせる物は何も無かった。
洞穴を出て北へ向かって進む。
悪魔のように枝を広げた、茨の茂みが薄明かりの中に浮かんできた。

ミヤ「夜は時間帯の割に明るかったけど、朝は時間帯の割に暗いなぁ」

テツヤ「チッ、結局いつ歩いてもあんまり変わり無いって事か」

ディアブロ「これもワーロック王の魔力なのかねえ。だったらもっと居心地良さそうな状態にしておいて欲しいもんだぜぇ」

愚痴っていても仕方が無い。三人は再び歩きだす。

【項目104】
呪われた森は果てしなく続くように思われた。
茨の茂みは無数の暗殺者が振りかざす毒を塗った黒い短剣のようだ。
雪は降りしきり、無情の風が肌を刺す。
空はどんよりした鉛色だ。

ミヤ「あんま楽しくないハイキングだなぁ。いつまでこの森、続くんだろ?」

テツヤ「誰かが“あまり長い旅にはならない”って言ってたのを信じるしかねぇな」

知らないうちに時間の感覚を失っていた。
何時間歩いているのやら、何日歩いているのやら、わからなくなっていた。
夢の中を歩いているようだ。
ぼんやりした目に映るのはどこまで行っても変わらない風景だけだ……。

テツヤ「……ん? ここは?」

そして突然、ソーンズの森の外に出た事を知る。
今立っている、雪を少しかぶった不毛の荒野の向こうには、奇妙な形の岩に囲まれた、大きな湖が広がっている。
湖の面がもの寂しい夜明けの光を受けて輝いている。
森の中を来た旅が夢のような非現実的なものに思われる。

ミヤ「なんか、いつの間にか抜けてたね」

ディアブロ「確かに長い旅にはならなかったな。洞窟を出てからは1項目だぜぇ」

テツヤ「項目数と時間をイコールで結ぶんじゃねぇよ。俺達はあの森を苦労して……」

そしてふり返って背後の雪を見た時、思わずそこに釘付けになる。
森のはずれから足元まで、雪の上にはなんの足跡も残っていない!
どうやって、足跡を残さずに雪の上を歩いてきたというのだ。

テツヤ「……抜けてきた、と思うんだが」

ディアブロ「これもワーロック王の魔力かねえ」

ミヤ「うーん……ま、着いたんだからいいんじゃない? それよりお城はどこかなぁ?」

森を抜ければ城があるというなら、すぐそこにある筈なのだ。それについては次回の話。

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