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2010年2月

2010年2月26日 (金)

ブラッドソードリプレイ2-16 奈落への橋

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:4 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:7 機敏度:8 生命力:25
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金87) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回) 手袋 毛皮のマント 毛皮の毛布

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:4 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8 機敏度:7 生命力:21
装備:ヘラクロスの戦斧 六尺棒 鎧(鎧強度:3) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金87) 魔法の弓 聖アシャナクスの十字架 手袋 毛皮のマント 金の巻物

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:4 戦闘力:7(-3) 打撃力:サイコロ1個+1(-2) 精神力:8(+1) 機敏度:6 生命力:21
装備:銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金92) 琥珀の火口箱 コマ 魔法のパン 回復薬(生命力をサイコロ2個回復) 象牙の杯  毛皮のマント 鉄の鈴

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

前巻までのあらすじ

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。彼らは腕試しがてらに迷宮突破競技へ挑んだ。そこで幾多の罠や敵を切り抜け、見事に優勝の栄冠を手にする。激闘を終えた三人は、再び気ままな旅を続けるが、この地で新たな冒険に巻き込まれるのであった……。

宝剣ブラッドソードの鞘を手に入れた三人は、一路、柄を持つというワイアード王国のワーロック王の下へ向かった。城門の番人・悪鬼グリスタンから逃れ、虐殺の門へ飛び込む三人。矢の雨を抜け、荒くれ戦士どもの隊長を撃破した。

テツヤ「だが周囲の雑兵どもは襲ってこないんだよな」

ミヤ「実は隊長さんが嫌われてたとか?」

ディアブロ「褒美まで貰ったからねえ、俺ら」

三人がそんな話をしていると……

【項目226】
目の前で、赤い炎を上げていた広間の梁が、突然、焼け落ちた。
しかしなんの熱さも感じない。
猛火を通して、向こうの壁に通路が見える。

テツヤ「突然なんだ!?」

ミヤ「やっぱり炎は幻だったんだね。でもなんで急に部屋が崩れたのかなあ?」

ディアブロ「この部屋はいつもこうやって出入りしてるのかもな。ま、先に進むしかなさそうだぜぇ」

その中へ入って行くと、まもなく深い谷にかかる橋に達した。
目には見えなくても、数百メートル下を流れる激流の音が聞こえる。
あの激流が数千年の間にこの深い谷をつくり上げたのだろう。
傾斜した橋をのぼりつめた対岸には、楼門が立っていた。
橋の上空には、二本の矛槍が橋を挟むようにして浮かんでいる。
その奇妙な光景に思わず首をひねる。
しかしまもなく、シルフがその矛槍を操っているのだと悟る。
シルフは目に見えない化け物だから、普通の戦いで倒すことは不可能に近い。
しかも先は一本道だ。
後戻りもできない。
橋は一人ずつ通る幅しかない。

ディアブロ「というわけで、誰か一人がこれに対処するんだぜぇ。一応、ヤバいと思ったら退却して他のメンバーと交代する事はできる」

処理的には、各人の能力を活かした補正をかけて、戦闘を行う形になる。

ミヤ「一旦引き返して、あたしが傷を治して、同じ人がまた挑戦ってできないの?」

ルールを杓子定規に解釈するなら多分可能だ。そしてそれも考慮して、ここは盗賊のテツヤで攻略に挑戦する事にした。

テツヤ「俺かよ……まぁいい。やってやるぜ」

【項目392】
Photo(盗賊)

テツヤは橋の上を進んでいった。

剣で真正面から戦うか、それとも“得意の手”を使うかを選ぶ事ができる。

テツヤ「一巻の橋じゃ強行突破したが……」

あれが例外中の例外。
盗賊を含め、ブラッドソードシリーズでは、ほとんどの場合において力押しよりも各キャラクターの技能に頼った方が上手くいくのだ。

【項目123】
(盗賊)

観察したところ、二人のシルフは別々の行動をとっている。
一人は、橋の上でこちらの行く手をさえぎりながら矛槍を打ちこもうとしている。
もう一人は、こちらの左手を漂いながら突いてこようとしている。

彼らの動きは、計算されたように正確だ。
これなら一人ずつ倒せるかもしれない。
ただし、それには素早い行動が要求される。

この戦闘は特殊な処理で解決する事になる。
盗賊は敵を攻撃できない。代わりに毎ラウンド、サイコロを2個ふる。
出た目が盗賊の機敏度より大きければ、2匹のシルフに攻撃される。
しかし出た目が機敏度以下ならば、2匹の攻撃は互いへ向けて誘導され、シルフの攻撃は彼らに命中して互いにダメージを与えあうのだ。

テツヤはシルフ達を油断なく窺いながら、この戦法で挑む……!

【項目100】
シルフ(S)
戦闘力=7 精神力=8 鎧強度=0 生命力=14(二人とも同じ)
打撃力=サイコロ1個+3 機敏度=8

テツヤ「さあて、上手く行ったらお慰み……と」

○第1ラウンド
機敏度で判定。サイコロの目は6。
シルフの攻撃は互いにダメージを与えあい、被害は4。

○第2ラウンド
機敏度で判定。サイコロの目は3。
シルフの攻撃は互いにダメージを与えあい、被害は4。

○第3ラウンド
機敏度で判定。サイコロの目は6。
シルフの攻撃は互いにダメージを与えあい、被害は8。
シルフ達の生命点が0以下になったので戦闘は終了である。

テツヤ「よーし、上出来。上手い事いったな」

ミヤ「おー、叔父ちゃんさすが!」

しかし、間髪いれずに次の問題が……

【項目350】
真っ黒な雲が、深い谷の底から渦巻きながら昇ってくる。
楼門に向かって橋をのぼる。
傾斜は緩やかだ。
その時突然、ガラガラという大きな音がして、門が開き、そこから、人間の骨と血の波がドッと押し寄せてきた。
このままでは、橋の上から押し出されてしまう!

テツヤ「なんだ突然! こんな狭い橋に罠を2連発なんてするんじゃねぇよ!」

文句を言っても始まらない。バトルオーダー順に、この問題に対処せねばならないのだ。

【項目409】
Photo(盗賊)

敏捷性と素早い判断力、どちらが役に立つだろう?

テツヤ「自分がどう行動するのかノーヒントで選ばせてくれるとはな。泣けるぜ」

まぁ盗賊のサバイバビリティの高さゆえ、ここは「高確率で生きのびる方法」「確実に生きのびる方法」の2択なのだ。
ちなみに判断力勝負が「確実に成功」である。

【項目112】
(盗賊)

素早く状況を分析し、ある考えがはっと閃いた。
急いでマントを脱ぎ、橋をまたぐように広げた。
そしてその両端を掴んで、橋の下にぶら下がった。
頭の上を激流が通り過ぎていった。
血飛沫をかぶっただけで、傷ひとつ負わなかった。
テツヤは、再び橋の上によじのぼった。

テツヤ「実際にやろうとすればかなり高難度なアクロバットだが……まぁそこは俺の技量って事でな」

【項目561】
3(僧侶)

この状況では空中浮遊術が最も有効だろう。
ミヤはその準備を始めた……。

ミヤ「次はあたしかあ。しかもどう行動するのか、もう決められちゃってるし」

その上、空中浮遊術が成功するかどうかは「成功する選択肢」と「失敗して死ぬ選択肢」の2択で判断されるのだ。

ミヤ「なにそれ。叔父ちゃんを見た後だと不公平感ありまくりじゃない!」

ここで選ぶべきは“押し寄せてくる激流を心の中からはらいのけるのに神経を集中する”という方である。

【項目185】
(僧侶)

近づいてくる骨と血の激流を心から払いのけた。
生きようが死のうがかまうものか!
生と死はともに心の中にあって、現実でもあり幻想でもあるのだ。
目を開けたとき、ミヤは宙に浮かんでいた。
激流は既に飛び越えてしまっていた。
ミヤは橋の上に降りていく。

ミヤ「本心では生きるか死ぬか、かまいまくりだけど。まークリアしたんで良しだね!」

ディアブロ「そして最後は俺だぜぇ。ま、呪文でなんとかするかね」

アイテムを使うという選択肢もあるが、適当なアイテムを持っていないし、そもそもその選択肢自体が外れだ。“緊急救出”の呪文を準備してから激流に挑む。

【項目555】
Photo_2(魔術師)

時間は3ラウンドしかない。
その間に呪文を唱えるのに成功しなければならない。
成功したら、血の波の向こうに転送されて助かる。
失敗すれば橋から押し出されて、死の谷底へ真っ逆さまだ……。

ディアブロ「さあて、サイコロ様おたのみしますぜぇ……と」

一回目。目標は6以下。サイコロを2個ふり、出目は5。

ディアブロ「ありゃま。一発で成功しちまった

激流の向こうへとワープするディアブロ。これで三人とも、橋を渡り終えた事になる。

テツヤ「やれやれ。ようやく先へ進めるぜ」

ミヤ「いよいよお城に殴りこみだね! よーし、やるぞー」

ディアブロ「ま、一筋縄じゃいかないだろうぜぇ」

城の中で待ちうける物は何か? それは次回の話だ。

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2010年2月23日 (火)

一年たちました

前作が出てから、実に丸一年以上がたちました。

さて、次に出そうとしている作品ですが、まぁ亀の歩みです。
一応、原稿を進めてはいます。
今時、剣と魔法の古典ファンタジーとかどんだけ有るんかね、と自分で思いながら、まぁちょびちょびと。

今時の剣魔法ファンタジーなら銃とかメカとか冒険者養成学校とかゴロゴロあるべきなのに、そんなの一つも無いんでやんの。
でもまぁ、それぐらい古臭いほうが、今時なら逆に少数派で新鮮かもしれん。
あと、主人公はちょっと今時っぽくしようかなーと思っています。

付け加えるなら、FFシリーズのとある作品に構想段階で影響を受けています。
ジャクソンさんの作品です。
英米どちらか、そしてどれなのかは現物を見てもらいたいと思っています。

そのためにも、出す出す詐欺にならんよう頑張りたいと思います。

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2010年2月20日 (土)

ブラッドソードリプレイ2-15 虐殺の門

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:4 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:7 機敏度:8 生命力:25
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金87) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回) 手袋 毛皮のマント 毛皮の毛布

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:4 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8 機敏度:7 生命力:21
装備:六尺棒 鎧(鎧強度:3) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金87) 魔法の弓 聖アシャナクスの十字架 手袋 毛皮のマント 毛皮の毛布 金の巻物

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:4 戦闘力:7(-3) 打撃力:サイコロ1個+1(-2) 精神力:8(+1) 機敏度:6 生命力:21
装備:銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金92) 琥珀の火口箱 コマ 魔法のパン 回復薬(生命力をサイコロ2個回復) 毛皮のマント 毛皮の毛布 鉄の鈴

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

前巻までのあらすじ

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。彼らは腕試しがてらに迷宮突破競技へ挑んだ。そこで幾多の罠や敵を切り抜け、見事に優勝の栄冠を手にする。激闘を終えた三人は、再び気ままな旅を続けるが、この地で新たな冒険に巻き込まれるのであった……。

宝剣ブラッドソードの鞘を手に入れた三人は、一路、柄を持つというワイアード王国のワーロック王の下へ向かった。城門の番人・悪鬼グリスタンから逃れ、虐殺の門へ飛び込む三人。そこは無数の矢狭間が待つ、大きな部屋であった。

ミヤ「なんか、いかにもあそこから矢が飛んできますよって感じだね」

ディアブロ「ま、ただの覗き穴って事はないだろうぜぇ」

テツヤ「扉は部屋の反対側か」

【項目157】

テツヤ「仕方ねぇ! ここは一気に駆け抜ける!」

ただしバトルオーダーは1=テツヤ、2=ディアブロ、3=ミヤに変更しておく。それから三人は部屋の出口へと走りだした。が……

【項目377】
矢の攻撃を避けるために、腰を低くして扉をめざして突進する。
だが扉にたどり着く寸前に、足元の床が口を開けた。

これにより、前から二人が穴に落ちてしまう。

テツヤ「なにー!」

ディアブロ「うおー!」

気をつけよう、車は急に止まれない。

ミヤ「ちょ、ちょっとぉ。あたし一人残されても困るよ」

その上、愉快な事に追い打ちまであるのだ。

【項目39】
仲間が落ちていった落とし穴を茫然と眺めていると、壁の穴から四本の矢が飛んできた。

ミヤ「うわっ酷い!」

1本ごとにサイコロを2個ふり、戦闘力より大きい目が出ると矢が命中する。それぞれの矢の被害はサイコロ1個、鎧強度は有効だ。
判定の結果、2本が命中。ダメージは3と6だが、ミヤの鎧強度は合計4なので、実際の被害は2点しかない。

ミヤ「とはいえ、このまま矢を受け続けているわけにもいかないね。しゃあない、叔父ちゃん達の後を追うかあ」

矢を防ぐには落とし穴に飛び込むしかないらしい。
穴に飛び込むと同時に、矢の一斉射撃が始まった。

【項目213】
真っ暗闇の中、ほとんど垂直に近い坂を真っ逆さまに転がり落ちる。
落ちていくにつれて、かすかな明かりの中で、にぶく光る鉄のような物が見えてきた。
壁に突き出た鋭い鉄の刃が衣服をびりびりと引き裂く。
転がり落ちていく坂の下には赤い炎のような輝きが見える。

ミヤ「追いついたよ、叔父ちゃん!」

テツヤ「来たか! しかしまぁ、ここもどうしようも無い状況だ!」

ディアブロ「壁の刃物を掴めば落下速度を緩められそうだぜぇ」

テツヤ「手が切れるだろ!」

仕方ないのでそのまま転がり落ちていく。

【項目431】
シミだらけの藁の上に、ドスンと着地する。

ディアブロ「おやま。クッションがちゃんと用意してあったぜぇ」

それでも各人、サイコロ1個のダメージを受ける。ただし鎧強度は有効だ。テツヤが6(被害4)、ミヤが3(被害0)、ディアブロが6(被害4)のダメージ。

テツヤ「チッ、ダイス目が悪いな!」

ミヤ「で、ここはどこかなー?」

今いるのは天井の高い木造の広間。
梁はいま火がついたばかりのような赤い炎に包まれている。
広間を取り巻くテーブルの前には、火のような赤ら顔をした赤髭戦士たちが座って、蜂蜜酒をあおっている。

テツヤ「火事なんじゃねぇのか! なんで悠長に酒盛りしてる奴らがいるんだよ!」

ディアブロ「燃えてるわけじゃないって事かねえ。あの炎、照明用の魔法なのかもしれないぜぇ」

ミヤ「なんかこの広間、真っ赤っ赤だね」

広間の奥の赤々と燃える炉の前には、大男の戦士隊長が立っている。
身長は二メートル半を超え、傍らには、それに劣らぬ長さの戦斧が立てかけられてある。
隊長の隣には、見た事もないような金箔で飾られた大きな宝物箱が置かれている。

隊長はメルカニーの言葉で怒鳴った。
言葉は聞き取れなかったが、何を言いたいのかは口調で理解できた。
こちらに喧嘩を吹っ掛けているのだ。

ミヤ「戦闘になるよね、これ。みなのケガを治しておくよ」

ディアブロ「バトルオーダーも再調整だな。俺は“ネメシスの電光”を準備しておくぜぇ」

生命力はあっさり完全回復。バトルオーダーを1=テツヤ、2=ミヤ、3=ディアブロへ変更。

テツヤ「準備完了! よし、挑戦を受けて立つぜ!」

【項目92】
隊長は戦斧を頭上にふり上げて、気違いじみた笑い声をたてた。
他の戦士達は、拳でテーブルを叩いて歌い始めた。
血が流れるのを見たがっているのだ。

隊長(C)
戦闘力=8 精神力=6 鎧強度=1 生命力=30
打撃力=サイコロ2個+1 機敏度=7

ディアブロ「物理攻撃のみの敵単体か。餌食だぜぇw」

テツヤ「……またあの戦法か」

ミヤと機敏度が同点なのでダイス勝負。ミヤが6、敵が3でミヤの先攻である。

B11○第1ラウンド
テツヤ:防御
ミヤ:F-5へ移動
隊長:テツヤを攻撃。出目9で失敗。
ディアブロ:C-3へ移動

○第2ラウンド
テツヤ:防御
ミヤ:F-6へ移動
隊長:テツヤを攻撃。出目9で失敗。
ディアブロ:B-3へ移動

ここで勝ち確定である。後はテツヤが敵の斜めマスへ動き続ければ良い。6ラウンド目に呪文が成功、ダメージ30(被害29)。残り1点になった敵をテツヤが剣でつつき、6点のダメージ(被害5)を与えて7ラウンド目に撃破した。

ディアブロ「無傷で勝利、余裕だぜぇ」

テツヤ「ブラッドソード未プレイの人間がこのリプレイ読んだら、原作を誤解しそうだな……」

【項目451】
流れ出る汗をぬぐいながら、部下の戦士達に向かって身構える。
しかしそいつらは、こちらに襲いかかってくるどころか、声をそろえて何事か怒鳴っている。
その中の一人が立ち上がると、酔っぱらいのような千鳥足でやってきた。
そして、こちらの手に
象牙の杯を押し付けると、再び自分の椅子にドスンと腰をおろした。

ミヤ「ほほう。健闘を讃えてプレゼントをくれたんだね」

テツヤ「あんな戦法でも物くれるのか。酔ってんじゃねぇの、こいつら」

ディアブロ「結構な事じゃないの。ついでに箱の中身もいただいていこうぜぇ」

【項目334】
壁の側に置かれた箱をこじ開ける。
中には、金の柄のついた
戦斧が収められていた。

テツヤ「武器か。どんな代物なのか……」

ミヤ「あっ! あたし知ってる!」

【項目541】
3 (僧侶)

あっと息をのんだ。
それは、伝説に名高いヘラクロスの戦斧だ!
この戦斧は、一人の人間を死に至らしめる魔法の力を持つといわれている。
戦士が持つのが一番だとミヤは考えた。

ミヤ「考えはしたけど、うちに戦士やってる人いないよね」

テツヤ「そもそも人を一人殺すってのは、持ち主が死ぬって意味か?」

ディアブロ「敵一人殺したら武器がブッ壊れるのかもしれないぜぇ」

テツヤ「ただの欠陥品だ、それは!」

ミヤ「ま、実はただの無害な魔法の武器だから安心してよ」

【項目454】

戦士以外は誰が持っても威力は変わらない。ディアブロは武器を使わないし、テツヤは既に戦闘力の上がる剣を持っている。そこでこれはミヤが持つ事にした。

テツヤ「六尺棒術が使えないぜ?」

ミヤ「現状、使ってないからいいよ」

【項目400】

戦士以外のキャラクターが使う場合、この斧は戦闘力を1上げてくれる。戦士ならば打撃力も1加算されるのだが、まぁいない物は仕方が無い。

ミヤ「これであたしも戦闘力8だ! 安定して命中する数値になったよ。よーし、この斧で悪者のドタマをかち割ってやろう!」

テツヤ「棒とか斧とか、女性らしさとは無縁の武器ばかりだな。こいつは」

ディアブロ「ドワーフの♀が“人間の美少女と同じ外見”として描かれる昨今、別にそうでもないんだぜぇ」

まぁ武装が強化されるにこした事はない。斧をぶちかます相手を求め、次回へ続く。

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2010年2月17日 (水)

ブラッドソードリプレイ2-14 不死身の門番

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:4 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:7 機敏度:8 生命力:25
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金87) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回) 手袋 毛皮のマント 毛皮の毛布

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:4 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8 機敏度:7 生命力:21
装備:六尺棒 鎧(鎧強度:3) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金87) 魔法の弓 聖アシャナクスの十字架 手袋 毛皮のマント 毛皮の毛布 金の巻物

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:4 戦闘力:7(-3) 打撃力:サイコロ1個+1(-2) 精神力:8(+1) 機敏度:6 生命力:21
装備:銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金92) 琥珀の火口箱 コマ 魔法のパン 回復薬(生命力をサイコロ2個回復) 毛皮のマント 毛皮の毛布 鉄の鈴

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

前巻までのあらすじ

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。彼らは腕試しがてらに迷宮突破競技へ挑んだ。そこで幾多の罠や敵を切り抜け、見事に優勝の栄冠を手にする。激闘を終えた三人は、再び気ままな旅を続けるが、この地で新たな冒険に巻き込まれるのであった……。

宝剣ブラッドソードの鞘を手に入れた三人は、一路、柄を持つというワイアード王国のワーロック王の下へ向かった。真のマグスの部下・オーガスタスを退け、流氷の海を渡る。ワイアードへ着いた三人は『永遠のたそがれ城』を目指し、ソーンズの森を抜けようとする。

ミヤ「さーて、お城はどこかなー……と」

テツヤ「あそこ……湖の向こうに見える、アレじゃねぇか?」

ディアブロ「おやま。本当に森を抜けたすぐそこにあったぜぇ。ま、易々とは入れないと思うけどねえ」

 とりあえずバトルオーダーは1=テツヤ、2=ミヤ、3=ディアブロ。ディアブロには“ネメシスの電光”を準備させておく。

【項目168】
「永遠のたそがれ」城が目の前にそびえていた。
それは湖の真ん中の小島の上に、堂々たる偉容を見せていた。
中央の本丸からは、凍りついた湖上の上を渡る屋根つきの橋が三本延びている。
湖の岸には、それぞれの橋に通じる門がある。
混乱の門と虐殺の門と恐怖の門だ。

ミヤ「あれが、ウルバちゃんの言ってた三つの門だね」

テツヤ「どれがどれか、見てわかるか?」

ミヤ「うーん……ま、近くに行けばわかるんじゃない?」

ディアブロ「そう簡単には行かせてくれないみたいだぜぇ?」

210 何物かのうなり声が足元の地面を揺らした。
岩陰から巨大な化け物が現れた。
そいつは二本足でよたよたと歩いている。
身体をおおう鱗は、一枚一枚が騎士の盾のように大きく、角は槍の柄のように太い。
そいつの足がかかると、雪は融け、わずかに残った草もしなびて枯れた。
ワーロック王の砦の周囲を見張る化け物、グリスタンだ。

テツヤ「海にも番人、森にも番犬、そして城にも門番か!」

ミヤ「いやー、防犯に熱心だね」

ディアブロ「さすがワーロック王さんは何世紀も統治者やってるだけの事はあるぜぇ」

テツヤ「こっちにとっちゃ面倒極まりねぇがな!」

グリスタン(G)
戦闘力=8 精神力=8 鎧強度=3 生命力=60
打撃力=サイコロ3つ+1 機敏度=6

テツヤ「典型的なウスラデクだな!」

ディアブロ「それでも俺と機敏度が互角だぜぇ」

1d6を振りあって、ディアブロが2で敵が5。先手は取られてしまった。

B10_2○第1ラウンド
テツヤ:防御
ミヤ:D-5へ移動
グリスタン:テツヤに攻撃。13で外れ。
ディアブロ:G-4へ移動

○第2ラウンド
テツヤ:防御
ミヤ:D-6へ移動
グリスタン:テツヤに攻撃。8で外れ。

テツヤ「また盗賊の“身をかわす技術”に助けられたぜ」

ディアブロ:H-4へ移動
テツヤ(ダブルアクション):E-5へ移動

この時点で勝利確定。距離の問題でディアブロの方へは寄って行かない。テツヤとミヤを追い回すグリスタンへ、遠距離から容赦なく“ネメシスの電光”を浴びせる。

7ラウンド目に炸裂、ダメージ32(被害29)。
11ラウンド目にも放電、ダメージ33(被害30)。
17ラウンド目にとどめの一撃、残り生命力1点のグリスタンにダメージ35(被害32)。

テツヤ「どう考えても三発目は無駄すぎるだろ……」

ディアブロ「ほっほっほ、見なさいテツヤさんミヤさん。綺麗な花火ですよだぜぇ」

ミヤ「わー、悪役だー」

【項目10】
化け物が倒れると、その衝撃で地面が揺れた。
化け物の死骸に触れないようにして、湖のほとりに下りる。
湖はよどんで悪臭を放っていた。
水は凍ってはいないが、冷たくて泳ぐ気にはなれない。
門の一つに向かう。
その時、威嚇するようなうなり声がこちらの足を止めた……。

ディアブロ「おや? 卑怯攻撃でウスラデクは粉々にした筈だぜぇ?」

テツヤ「卑怯って自覚はあったんだな……」

ふり返ると、グリスタンが息を吹き返して立っている。
ワーロック王の魔力によって力を完全に回復した奴は、再びこちらに襲いかかろうとしている。

ディアブロ「おやま。“緊急救出”で逃げた方が手っ取り早かったぜぇ

テツヤ「10ラウンド以上の無駄だな!

ミヤ「ま、何か消費したわけじゃないし。逃げるのは今でもいいんじゃない?」

また奴と戦うのはエネルギーの無駄だ。
奴に背を向けて走る。

【項目432】

ミヤ「で、どの門に飛び込むの?」

テツヤ「どれがどの門だ!? わかるか?」

ディアブロ「ああ、門に表札がついているぜぇ

テツヤ「そんなわけあるか!

 しかしそうでもなければ、どれがどれか見ただけでわかる筈もない。

テツヤ「だからってな……ええい、虐殺だ!」

得られるアイテムを考慮するとここがお勧め。三人は門の中へ走り込んだ。

【項目528】
虐殺の門の落とし戸は底がかみそりの刃のように鋭くとがり、人間の血がこびりついていた。
その下には押しつぶされた骸骨が転がっている。
錆びついた鎧は穴だらけだ。
よほど素早く駆けこまなければ、こちらも同じ運命だ。
後ろからグリスタンのうなり声が聞こえてくる。覚悟を決めるしかない。

テツヤ「チッ、くどい野郎だ」

ミヤ「この門に挟まってくれないかな?」

中へ飛び込んだ途端、背後で落とし戸がドスンと落ちて、こちらと化け物を遮断した。
化け物は、落とし戸の格子の向こうでうろうろしながら唸っている。
用心して、奴のつばがかからないように、その場を離れる。かび臭い壁かけのかかる薄暗い部屋に出る。
壊れて散乱する家具に手をふれると、ほこりが舞い上がった。
やがて天井の高い円形の部屋に通じる入り口が見つかった。
中をのぞくと、壁には頭の高さの所に矢を射る穴が開いている。
そして、部屋の向こう側には閂の下りた扉が見える。

テツヤ「……いかにも穴から矢が飛んできそうだな」

ミヤ「“虐殺”の門だからって、入っただけで死んじゃう事確定、とかは無いよね?」

このゲームブックはそんなクソゲーではない。実際に何があるか……それは次回の話。

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2010年2月14日 (日)

ブラッドソードリプレイ2-13 茨の森

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:4 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:7 機敏度:8 生命力:25
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金87) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回) 手袋 毛皮のマント 毛皮の毛布

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:4 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8 機敏度:7 生命力:21
装備:六尺棒 鎧(鎧強度:3) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金87) 魔法の弓 聖アシャナクスの十字架 手袋 毛皮のマント 毛皮の毛布 金の巻物

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:4 戦闘力:7(-3) 打撃力:サイコロ1個+1(-2) 精神力:8(+1) 機敏度:6 生命力:21
装備:銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金92) チェッカー盤 コマ 魔法のパン 回復薬(生命力をサイコロ2個回復) 毛皮のマント 毛皮の毛布 鉄の鈴

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

前巻までのあらすじ

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。彼らは腕試しがてらに迷宮突破競技へ挑んだ。そこで幾多の罠や敵を切り抜け、見事に優勝の栄冠を手にする。激闘を終えた三人は、再び気ままな旅を続けるが、この地で新たな冒険に巻き込まれるのであった……。

宝剣ブラッドソードの鞘を手に入れた三人は、一路、柄を持つというワイアード王国のワーロック王の下へ向かった。真のマグスの部下・オーガスタスを退け、流氷の海を渡る。ワイアードへ着いた三人は『永遠のたそがれ城』を目指し、ソーンズの森を抜けようとする。

テツヤ「博打好きの原住民も退けたし、とっとと森へ入るとするか」

ミヤ「もう夜だね。朝早く村を出たのに、一日が早いなあ」

ディアブロ「これもワーロック王の魔力か、緯度の関係か。はたまた単に村と距離が離れていただけかねえ」

【項目501】
夜になり、空は真っ暗になっていた。
だが辺りは、まるで雪がほのかな光を発しているかのように、白一色だった。
背よりも高い茨の茂みが、クモの巣のように黒く浮かびあがっている。

ミヤ「夜なのにあんまり暗くないや。雪明かりにしても、反射元の光源は何なのかなあ?」

テツヤ「月も星も見えないな……。ま、考えても仕方ねえわ」

さらさらの雪を踏みしだいて進む。
いつの間にか風がやみ、寒さはいくらかやわらいでいた。
そろそろ野宿の用意をしようと考えたとき、雪を踏む微かな足音が聞こえた。

ディアブロ「で、ここらで野宿すんのかい?」

テツヤ「馬鹿言え。何か近寄って来てるってのにグースカ寝てられるか。追手の正体がわかるまで前進すんぞ」

【項目338】
何かがつけてきている。
不気味な息づかいが聞こえる。
それも一つではない。
あれは獲物を狙う猟犬の息づかいだ!

ミヤ「そういえばウルバちゃんが、王様が猟犬を森に放ってるって言ってたね」

テツヤ「そいつらのお出ましか……」

振り向いた時、茨の茂みの向こうで素早く動き回る奴らを発見した。
氷のような目と黒いつららのような牙を持つ、氷の猟犬(フロストハウンド)だ。

このシリーズには、各巻にまず勝てない敵がいる。このフロストハウンドもその一つで、ランク6~7程度の強さの敵が6~7匹いっぺんに出てくる。
無論、猟犬という生物は強くて当然ではあるが、重武装の戦士顔負けな質の敵が数も揃えて出てくるというのは、やられる方にすればたまったものでは無い。

スクリーボ(というこわけで、ここは逃げの一手だナ)

こちらが足を速めると、奴らも足を速めた。

ディアブロ「ついて来るぜぇ」

テツヤ「そりゃ猟犬だからな。とりあえず走れ!」

【項目447】
フロストハウンドは、後ろにぴったりとついてくる。
凍りつくように冷たい奴らの息を背中に感じる。
雪を踏みしだいて走るその足音も耳に響く。
仲間の吠え声を聞きつけて、奴らの数はどんどん増えていく。
足がくたびれ、息も苦しくなってきた……。

ミヤ「うわー、なんか状況が悪化してるよ!」

テツヤ「立ち止まったら最悪まで落ち込むぞ! 止まるな!」

ディアブロ「しっかし、王様を倒そうって俺らが猟犬には敵わないとはね。じゃあ猟犬が王様を襲ったらワーロック王は悲鳴あげて死ぬのかって話になるぜぇ

テツヤ「死ぬんだろ! 調教師がドーベルマンと喧嘩して勝てる見込みは低いだろうからな!

死に物狂いで走る。
前方で道は二た手に別れている。
見たところ、右の道はそのまま続いているが、左の道は洞穴に達しているようだ。
洞穴からは明かりが漏れている。
安全な隠れ家になるかもしれない。
だが逆に、そこに閉じ込められて逃げ出せなくなる恐れもある……。

テツヤ「よし左だ!」

ミヤ「そのこころは?」

テツヤ「とりあえず囲まれる心配は無くなる!」

ディアブロ「地形を利用できるならそうするってのも、このゲームの醍醐味だぜぇ」

三人は洞窟の中へ一目散に駆け込んだ。

【項目399】
洞穴の入り口には、毛皮の敷物がかけてあった。
その隙間からわずかに明かりが漏れている。
明かりはこちらを呼んでいるようだ……。

ミヤ「誰かいるよ!」

ディアブロ「敵か味方か、考えている暇が無いのが困ったもんだぜぇ」

テツヤ「行けばわかる!」

29_2 中に飛び込むと、一瞬、目が眩む。
そこにはシチュー鍋をかけた大きな炉があった。
焼き肉の匂いがする。
ワインや蜂蜜酒の瓶がある。
凍りつきそうだった身体が生き返っていくようだ。

テツヤ「誰かの家? こんな所にか?」

ミヤ「あの人だね、住んでるの」

火の側の椅子に女が腰掛けている。
女は顔を上げてにっこり笑った。
目が暖炉の光を受けてキラキラ光った。
「さあ、お入り」
片手をあげて静かにするように彼女を制し、洞穴の入り口に戻って様子を窺う。
何も聞こえない。
猟犬は息を潜めて、待っているのかもしれない。
しかし毛皮の敷物の陰から覗いても、外には降りしきる雪と茨の茂みしか見えなかった。

ミヤ「猟犬がいない……どこ行ったんだろ?」

女が言った。
「あの連中は、ここには入ってこないよ。火が嫌いなんだろうね」

テツヤ「あなたは誰なんです?」

女に勧められるままに火の側へ近づいて、尋ねかける。
いつもなら本能的に用心するところだが、疲れと寒さがあまりに酷くて、今やそれどころではなかった。
彼女の差し出す食べ物と飲み物に思わず飛びついてしまった。
「眠る時間だよ」
女が優しく言った。
年はとっていても、美しい顔立ちの女だった。
その声を聞くうちに、いつしかいい気持ちになっていった……。

テツヤ「……眠いな……」

ディアブロ「……眠いぜぇ……」

ミヤ「……zzz……」

年老いた茶色の手が毛布をかけてくれた。
こちらを見おろした老女の顔はすっかり若返り、知性と気品とで光輝くようだった。
女のまとった白い絹の衣装も、金色の炉の火を受けて白く輝いていた……。

【項目403】
はっとして目を覚ます。
女は消えていた。
どれほど眠ったのか知らないが、すっかり元気を取り戻していた。

ここで全てのキャラクターは生命力を完全に回復する事ができる。ほぼ半分まで減っていたHPが完全回復である。

ミヤ「うーん、いい気持ちだぁ。……あれ? お婆ちゃんがいないよ」

テツヤ「代わりに何か置いてあるな」

爽快な気分で出発の準備を始める。
老女は、
琥珀の火口箱を贈り物に置いていった。

ミヤ「えーと、持って行っていいんだよね? これ」

スクリーボ(というか、クリアにはほぼ必須なのダ)

洞穴を出る。
もう夜明けが近いのではないかと考えていたのに、森は灰色の闇に包まれたままで、夜明けを思わせる物は何も無かった。
洞穴を出て北へ向かって進む。
悪魔のように枝を広げた、茨の茂みが薄明かりの中に浮かんできた。

ミヤ「夜は時間帯の割に明るかったけど、朝は時間帯の割に暗いなぁ」

テツヤ「チッ、結局いつ歩いてもあんまり変わり無いって事か」

ディアブロ「これもワーロック王の魔力なのかねえ。だったらもっと居心地良さそうな状態にしておいて欲しいもんだぜぇ」

愚痴っていても仕方が無い。三人は再び歩きだす。

【項目104】
呪われた森は果てしなく続くように思われた。
茨の茂みは無数の暗殺者が振りかざす毒を塗った黒い短剣のようだ。
雪は降りしきり、無情の風が肌を刺す。
空はどんよりした鉛色だ。

ミヤ「あんま楽しくないハイキングだなぁ。いつまでこの森、続くんだろ?」

テツヤ「誰かが“あまり長い旅にはならない”って言ってたのを信じるしかねぇな」

知らないうちに時間の感覚を失っていた。
何時間歩いているのやら、何日歩いているのやら、わからなくなっていた。
夢の中を歩いているようだ。
ぼんやりした目に映るのはどこまで行っても変わらない風景だけだ……。

テツヤ「……ん? ここは?」

そして突然、ソーンズの森の外に出た事を知る。
今立っている、雪を少しかぶった不毛の荒野の向こうには、奇妙な形の岩に囲まれた、大きな湖が広がっている。
湖の面がもの寂しい夜明けの光を受けて輝いている。
森の中を来た旅が夢のような非現実的なものに思われる。

ミヤ「なんか、いつの間にか抜けてたね」

ディアブロ「確かに長い旅にはならなかったな。洞窟を出てからは1項目だぜぇ」

テツヤ「項目数と時間をイコールで結ぶんじゃねぇよ。俺達はあの森を苦労して……」

そしてふり返って背後の雪を見た時、思わずそこに釘付けになる。
森のはずれから足元まで、雪の上にはなんの足跡も残っていない!
どうやって、足跡を残さずに雪の上を歩いてきたというのだ。

テツヤ「……抜けてきた、と思うんだが」

ディアブロ「これもワーロック王の魔力かねえ」

ミヤ「うーん……ま、着いたんだからいいんじゃない? それよりお城はどこかなぁ?」

森を抜ければ城があるというなら、すぐそこにある筈なのだ。それについては次回の話。

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2010年2月11日 (木)

発掘!

Photo  皆さんは「デビルマン」という作品を御存知だろうか。
まぁ当然知っているだろう。読んだ事が無いという人でも、聞いた事はあるはずである。

 では、デビルマンがゲームブック化なされている事は知っておられるだろうか。
 これは知らない人も多いと思う。超一級のメジャータイトルが原作なのに、なぜか語られている事を見た記憶が無い。
 まぁ広い世の中、一箇所や二箇所では語られているかもしれないが、広く認知はされていないだろう。

 ちゃんと遊べる優良な作品なのに……もったいない話だ。

 さて前日、自分は必要に迫られ部屋の整理を行った。その時、長い事行方不明になっていたこの作品を発掘する事ができた。これは非常に嬉しい事である。残念ながら表紙カバーとキャラクターシートを紛失していたが、他のページは無事であった。

 さてこの作品、ベースは原作漫画版である。不動明がアモンの意識をのっとるアレだ。原作1話から飛鳥邸を出るまでの話となっており、原作では細部まで描かれなかった、飛鳥邸内部でのデーモン達との死闘がメインとなっている。

 しかしこのゲームブック、デビルマンの能力は電撃・高熱・超音波etc……アニメ版を参考としている。そしてラスボスはアニメ版の幹部・ザンニン!
 自分にとってデビルマンの原体験はアニメ版の方なので、これはとても嬉しかった。しかもアニメ版の設定を踏襲しており、ザンニンは目が弱点。ここをやられると一気に弱体化してしまうのだ。ナーイス、よくわかってらっしゃるじゃないの。アニメでも、それまで無傷同然だったのに、目をやられたらデビルキックで負けちまうんだよなザンニンは。
 まぁアニメでは頭部の目、ゲームブック版では胸部の目という違いはあるけど。

 というわけでゲームブック版デビルマンである。どこかで見かけたら買っておけ、と締めるのが定番だが、今さら売っているとも思えない。諦めてDVDでも借りてくるがよかろう。
 無論、映画版はやめておけと言っておく。アニメの方にしとけ。

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2010年2月 8日 (月)

演出

むかーし、むかし。ある所に特撮番組がありましたとさ。
その番組のカッコ良すぎるヒーローを演出するため、スーツアクターさんは頑張って毎日跳びはねておったそうな。

正直に告白すれば「膝を抱えての後転宙返り前方ジャンプ」は合成か何かだと子供心に思っていた。
だってアレ、物理法則とか重力の束縛とか無視してるように見えたし。

後年、アクターさんの技術による物だと知った時は本気で感動した。

さて、現代。技術は進み、CG合成のレベルは格段に上がった。
画面を途切れさせる事無く数十メートルの跳躍を映し、空中戦・水中戦を見せ、街中で大爆発を起こす事も可能となった。

しかし……合成だと疑いようが無さ過ぎるため、役者やスーツを原画にしたアニメを見ているような、微妙に物足りない感覚を覚えてしまう自分がいる……

なぜもっと素直に見れないのか。歳をとって何かが曇ってしまったのか?
俺はもう駄目かもしれん……

が、後に知る。そして画面で確認する。
ヒーローが左手で剣を振り回している姿……

「役者さんは右利きなんだけど、後々出てくる3つの合体フォームで、右手に別の武器持つから、剣は左手で使ってアクションやってるらしいよ」

こっ……これが逆腕の動きだと?
変わって無い……変わって無いぞ、この世界……感動したっ……久しぶりに、感動……(ざわ……ざわ)……

まぁそんなわけで、ちょっと影響されてしまいそうな自分がいます。
パクリじゃないよ。心を動かされただけだよ。

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2010年2月 6日 (土)

ブラッドソードリプレイ2-12 ゲームバトル

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:4 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:7 機敏度:8 生命力:25
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金87) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回) 手袋 毛皮のマント 毛皮の毛布

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:4 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8 機敏度:7 生命力:21
装備:六尺棒 鎧(鎧強度:3) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金87) 魔法の弓 聖アシャナクスの十字架 手袋 毛皮のマント 毛皮の毛布 金の巻物

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:4 戦闘力:7(-3) 打撃力:サイコロ1個+1(-2) 精神力:8(+1) 機敏度:6 生命力:21
装備:銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金92) チェッカー盤 コマ 魔法のパン 毛皮のマント 毛皮の毛布 回復薬(生命力をサイコロ2個回復) 鉄の鈴

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

前巻までのあらすじ

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。彼らは腕試しがてらに迷宮突破競技へ挑んだ。そこで幾多の罠や敵を切り抜け、見事に優勝の栄冠を手にする。激闘を終えた三人は、再び気ままな旅を続けるが、この地で新たな冒険に巻き込まれるのであった……。

宝剣ブラッドソードの鞘を手に入れた三人は、一路、柄を持つというワイアード王国のワーロック王の下へ向かった。真のマグスの部下・オーガスタスを退け、流氷の海を渡る。ワイアードへ着いた三人は『永遠のたそがれ城』を目指し、ソーンズの森を抜けようとする。

テツヤ「ソーンズ(茨)の森か……名前からして地元民に好かれてなさそうだな」

ミヤ「エルフさん達がとおせんぼしたり、ワーロック王の猟犬がうろついていたりするみたいだからね。でも、その両者が戦いになったりしないのかなあ?」

ディアブロ「人知れずやってるのかもしれないぜぇ?」

【項目520】
28 雪の降りしきる中を北へ向かう。
できるだけ松の木の陰を歩いて、肌を刺す風を避けるようにして進む。
吐く息は凍り、白いきれいな雪の粉になって飛んでいった。

ミヤ「凄い、息が凍るとか何気に超低温だよ!」

デァイブロ「じきに凍ったバナナを武器にする鬼とか出て来るかもしれないぜぇ」

テツヤ「いや、それは無い」

昼過ぎには、雪は深く降り積もっていた。
やがて、黒いいばらが絡み合う森に着いた。
一本の小道が前方に延びていたが、そこを行こうとすると、灰色と緑の衣装をつけた背の高い人影がバラバラッと姿を現した。
彼らは大弓と細い銀の剣を持っている。
エルフのリーダーが進み出て、正面に立った。
そして冷たい緑色の目で、こちらの挑戦的な目を受けとめた。

「この道は我々のものだ。通行税として、血をいただく事にしている。この森の中に入れるわけにはいかんのだ。去れ! 来た道を戻るがいい。決して通しはせんぞ」
エルフはいつだってこういう言い方をする。
奴をにらみ返しながら、次の行動を考える。

ミヤ「ここはチェッカーで勝負を挑むんだよね。ウルバちゃんの助言に従うならさ」

力押しで通ろうと戦いを挑む事もできる。だがエルフ達は数が多い(7体)上に、個々の戦闘力がランク4~5のプレイヤーキャラクター程度にある。戦いを挑んでもまず勝てないのだ。

テツヤ「こういうNPCどもがいると、テメーらが悪者と戦えよ……と思うよな」

まぁ彼らはワーロック王の治世に不満を感じていないのかもしれない。彼らがマゾの集団だったり、単に何か貰っている可能性もあるではないか。

スクリーボ(まぁ無いナ)

【項目361】

ディアブロ「ようやく、ここまで延々と持ち運んできたチェッカー盤コマの出番だぜぇ」

エルフ達に用意させる事もできるのだが、自前で用意すると後でプレゼントがあるのだ。

【項目384】
エルフのリーダーは、こちらの提案に心を動かした。
多くのフェアリーがそうであるように、エルフはゲームや謎かけに目がなかった。
他のエルフ達も弓を下に置いて、こちらが素早くコマを並べたチェッカー盤をのぞきこむ。

ミヤ「じゃ、こっちのプレイヤーはあたしね!」

テツヤ「大丈夫か、おい……」

ミヤ「大丈夫だよ? だって攻略法はウルバちゃんに教えてもらってるもん。だから高慢ちきなこのヤローの鼻をあたしがへし折ってやるの。もう根元からぼっきりと」

リーダーは雪の中に座ると、チェッカー盤の向きを変えた。
「お前が黒のコマをとれ。俺が白をとる」
不満だったが、彼には挑戦を受けた者として、白か黒かを選ぶ権利がある。
彼はこちらが前に座るのを待って、最初の手を打った。

【項目546】
エルフに対してどんな作戦を用いるかを、決めなければならない。
魂を持たない彼らは、几帳面ではあっても、閃きでゲームを進めるプレイヤーではない。

ミヤ「整然とコマを進めればいいだけだよね。前進、ぜんしーん」

テツヤ「向こうが普通にプレイしたら通じ無さそうな手だな……」

ディアブロ「ま、予言は正しかったようだ。向こうの様子がおかしくなってきたぜぇ」

プレイヤー側の魔術師呪文といい、レジェンド世界の予言の信頼度は恐ろしく高いようである。

【項目321】
エルフのリーダーは、次第に落ち着きを失っていった。
こちらの戦略にどう対処していいかわからず、途方にくれているようだ。
細心の注意をはらって配置した外側のコマが彼のコマに達した時、彼はついに負けを認めた。

ミヤ「ふっ、相手が悪かったようだな。あたしに出あった不幸をのろえ」

テツヤ「勝ち方を教えてもらってた奴の態度じゃねぇだろ……」

リーダーはコマを集めながら、高慢ちきな目を伏せて、静かに言った。
「お前の勝ちだ。だが俺は、汚い手を使わなかった事で満足している。お前の方は怪しいがな」

テツヤ「確かにまぁ、完全にクリーンじゃねぇが……」

ディアブロ「ウルバの予言が正しかったって事は、エルフ側も隙あらばサマをしようとしてたって事だからねえ。“使わなかった”ではなく“使えなかった”だけって事だぜぇ」

ミヤ「負けたからって言いがかりは無しだよ。何を根拠にそんな事を言うの?」

奴は冷淡な目を向けた。
「確かに、不穏当な発言だった。その詫びをしなければなるまい。侮辱した償いに贈り物を差しあげよう」
彼が何かを呟くと、チェッカーのコマが緑色に光りはじめた。
「このコマにいま、呪文をかけた。お前が最後の敵と戦うとき、この呪文が役に立つだろう。これで借りは帳消しにしてくれ」

ミヤ「わかった、おっけー! ありがとう!」

ディアブロ「おやま。別にワーロック王と仲良かったわけじゃないのかねえ」

テツヤ「こいつら、人間の国の統治者がどんな奴で何してるのか、関心が無いだけなのかもな」

コマを受け取る。
そのとき触れたリーダーの手は、死人のように冷たかった。
エルフの兵士たちをちらりと見て、彼らの前を通り過ぎ、森の中へ入って行く。

テツヤ「さあて、森の中へ入るとするか」

ミヤ「猟犬が出るって聞いたけど、言いかえればそれだけなんだよね」

ディアブロ「そういう風に言えば楽勝に聞こえるがねぇ……」

楽勝か地獄か。森の中の実態は次回のお話。

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2010年2月 2日 (火)

ブラッドソードリプレイ2-11 北国の寒村

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:4 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:7 機敏度:8 生命力:25
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金87) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回) 手袋 毛皮のマント 毛皮の毛布

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:4 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8 機敏度:7 生命力:21
装備:六尺棒 鎧(鎧強度:3) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金87) 魔法の弓 聖アシャナクスの十字架 手袋 毛皮のマント 毛皮の毛布 金の巻物

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:4 戦闘力:7(-3) 打撃力:サイコロ1個+1(-2) 精神力:8(+1) 機敏度:6 生命力:21
装備:銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金92) チェッカー盤 コマ 魔法のパン 火鉢  毛皮のマント 毛皮の毛布 回復薬(生命力をサイコロ2個回復)

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

前巻までのあらすじ

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。彼らは腕試しがてらに迷宮突破競技へ挑んだ。そこで幾多の罠や敵を切り抜け、見事に優勝の栄冠を手にする。激闘を終えた三人は、再び気ままな旅を続けるが、この地で新たな冒険に巻き込まれるのであった……。

宝剣ブラッドソードの鞘を手に入れた三人は、一路、柄を持つというワイアード王国のワーロック王の下へ向かった。真のマグスの部下・オーガスタスを退け、流氷の海を渡る。番人のアイスクラーケンを退け、ついにワイアードへ足を踏み入れた。

テツヤ「さて、氷ばっかの海岸とはおさらばすっか」

ディアブロ「とはいえ、陸地の方も雪ばっかりの山地だぜぇ」

ミヤ「おー、一面雪だよ積もってるよ! ほらほら、どんどん前進だ!」

♪~♪~♪

テツヤ「このクソ寒いのによく鼻唄まで歌えるな……」

ディアブロ「何が楽しくてそんなに元気なのかねぇ……」

【項目534】
雪におおわれた谷沿いに北へ向かう。
はるか眼下に、微かに光る村の明かりが見える。
冷たい夜空に炉の煙がたなびいている。
知らず知らず、足は村の方へ向く。
あそこへ行けば、火と安らぎにありつける。

ミヤ「村だ! 村があるよ! レッツゴーでダーッシュ!」

テツヤ「おい、ちょっと待て!」

だが、ある事を思いつき、ふと足が止まる。
村人達は、よその国から来た得体のしれない人間を歓迎してくれるだろうか?

テツヤ「とは思わないか?」

ミヤ「うん、全然思わない。きっとお土産物屋さんに優しいお婆ちゃんがいて、いろいろとお勧めしてくれるよ。あたし、お饅頭の一番大きい箱を買うんだ」

ディアブロ「君は洋ゲーのファンタジー世界をちょっとナメすぎてないかねえ?」

ミヤ「じゃあ雪の中で野宿すんの? だったらカマクラ作りに挑戦だね!」

テツヤ「……チッ、流石に寒風吹きさらしの中で寝るのも嫌気がさしてるな。とりあえず行ってみるか」

三人は村へ足を向ける事にした。

【項目517】
谷を下り、村のある岬をめざして、雪の中を進む。
見おろすと、村には凍った池と川があり、とがった草ぶき屋根の大きな木の家が一軒だけ建っている。
周りを、貯蔵庫らしい石の小屋が四つか五つ取り囲んでいる。

ミヤ「建物、少ないねー。あの家に皆で暮らしてるのかな?」

テツヤ「この厳しい環境じゃあそうなるもんなのかもな」

目にした煙は、中央の家の煙突から立ち昇っていた。
情け容赦なく吹きつける風に震えながら、その家に近づいて行く。
犬が吠えはじめた。
これで、どっちみち存在を気づかれてしまったわけだ。
覚悟を決めて門口に立ち、扉を叩く。

扉が開くと、ランプがつきつけられた。
一瞬目がくらんで、ランプを持つ男が見えない。
家の奥から、シチューやゆでた肉や芋酒の温かい湯気や香りが漂ってきた。
人間や動物の汗の臭いも混じっている。
門口に立った男が言った。

「何が欲しいんだ?」

テツヤ「宿を頼みたい」

ランプの光に目が慣れるにつれて、相手の男の顔がよく見えるようになった。
鶏がらのようにやせ細った、やぶにらみの男だ。
年寄りに見えるが、ワイアードの人々の寿命はとても短いというから、おそらく二十五歳になるかならずというところだろう。
男は怪しむように言った。

「あんたは何者だ? ワイアードの者じゃないな」
彼は一瞬沈黙し、やがて決心したように扉を開くと、後ろにさがった。

「まあ、入れ」
火の側にうずくまった歯の無い老人が怒鳴った。

「早くしろよ! いったん冷えた空気が入ると、春まで居座って、出ていかんからな!」
年寄りは甲高い声で笑うと、背を向けて、また火を見つめた。

ミヤ「ほら、入れてもらえたでしょ?」

ディアブロ「これで壁と屋根は確保できたぜぇ」

家の中は人間と動物でいっぱいだった。
動物のほとんどは豚と鶏と犬だったが、向こうの壁には二頭のやせ牛が繋がれていた。
冬には、村じゅうの人と家畜がこの建物の中で一緒に暮らすのだろう。
ランプを持つ男に従って、炉端に近づく。
料理されていたのは鶏だった。
こちらがそれに目をとめたのに気づくと、炉端の女はこちらを睨んで、鍋の蓋を閉じた。

テツヤ「歓迎されてるとは言い難いか。ま、普通そうだわな」

男はふり向いて、そばの敷物に座るように言った。
男が一人の少年を呼ぶと、少年は温かい粥の入った木のお椀を、急いで運んできた。
こちらが食べ始めると、男は湯飲みに水をつぎ、村の様子を喋り始めた。

「私の名はシャンハンス。この村の村長です。いつもなら、見知らぬ人を中に入れる事は無いんですが、雪で道が通れなくなっていますからね。一、二か月は役人もこの辺りには来ないでしょう」
水を一口飲み、シャンハンスに尋ねる。

テツヤ「『永遠のたそがれ』城へはどうやって行けばいいのですか?」

村長はこちらの目をじっと見つめたかと思うと、くるりと背を向け、炉の反対側に集まっている人々に声をかけた。
「赤ん坊の具合はどうだ?」

十三歳ぐらいの、足のすらりとした少女が立ち上がってやってきた。
女達が心配そうに子供用の寝台を取り囲んでいる。
少女はシャンハンスに向かって静かに言った。

「よくないわ。今夜一晩はもたないと思います」
シャンハンスは悲しげに首をふり、こちらを見た。

「今朝、熱い湯が赤ん坊にかかりましてね。酷い火傷をしたのです」
彼は床に目を落とした。

「死んだ方が幸せかもしれません」

テツヤ「……露骨に話を逸らされたな。ま、確かにこいつは大事だけどよ」

ミヤ「うん、これは放っておけないよ。あたしが治してあげる!」

【項目5】
3_4 (僧侶)

女達をそっと押しのけ、近寄って赤ん坊を覗いた。
赤ん坊の肌は真っ赤な火ぶくれになっていて、泣く元気もないようだ。

ミヤ「うわぁ……でももう大丈夫だよ。ちょっとだけ待ってね……」

さっそく生命力回復術を試す。生命力の現在値を6点から回復させていなかったが、サイコロを5個もふれるなら期待値的には充分。サイコロの出目が悪くて一時は挑戦前より減少したが、最後には持ち直して5点ほど回復させてあげられた。

【項目222】
手が赤ん坊の額に触れると、焼けた肌がみるみる綺麗になっていった。
女達は驚いて息をのんだ。赤ん坊はしばらくこちらを見ていたが、やがて大きな声で泣き始めた。
母親が抱き上げてあやすと、まもなく赤ん坊はおとなしくなった。
女達の一人が叫んだ。

「奇跡だわ! あなたは神様なのですか?」

ミヤ「ううん、違うよ。他の国には、あなたが奇跡だと思ったような事のできる人間もいるの。ワイアード王国には魔法使いはいないかな?」

誰もが黙りこんでしまった。
「ワーロック王だけです」
一人が暗い声で言った。
すると突然、悪魔のような領主の事は忘れようとでもするように、皆が口々に喋り始めた。

テツヤ「さっき話をそらされたのは、王について触れたくないってのもあったのか」

ディアブロ「ずいぶんと恐れられているようだぜぇ」

赤ん坊の母親が、目にいっぱい涙をためてやってきた。
女はすすり泣いた。

「ありがたくて、お礼のしようもありません。私は、ぼろやがらくたしか持っていません。でも、どうぞこの毛皮のマントをお取り下さい。そして、私が昼間しぼったこの牛乳もどうぞ。こんなものしか差し上げられませんが、私のせめてもの感謝の気持ちです。ご無事をお祈りします……」

ミヤ「マントはもう持ってるからお返しするよ。赤ちゃんを大事にしてあげてね」

テツヤ「牛乳は……一食にはなるようだが、食料無限の状態だからこれもいらねぇな」

ミヤ「ゲーップ。ごちそうさま」

ディアブロ「いや、ここで飲んでも生命力は回復しないんだけどねえ……」

【項目341】
シャンハンスは微笑みを浮かべて近づいてきた。
「ここにお入れしたのは、間違ってはいなかった。ところで、ウルバをご紹介していませんでしたね……」
村長のそばに足を組んで座っている、痩せた少女に目をやる。
少女は上着のフードを脱いだ。
人目を引く顔立ちに、思わず見とれてしまう。
少女は高笑いをしているシャンハンスを見て、にっこり笑った。
思っていたようなただの十代の少女ではない。

スクリーボ(和製RPGなら、ここで100%美少女が来るんだガ……ま、不細工ではないんだがナ)

頭は金髪の一本の長いポニーテールを残して、綺麗にそり上げられていた。
両目の上には鉢巻を巻いたように白い色が塗られ、額の中央には円形の刺青があった。
そして何よりも不思議なのは、彼女が恐ろしく落ち着いていて、自信に満ちた表情をしている事だった。

「ウルバは予言者なのです」
シャンハンスはまだくすくす笑いを続けながら言った。

テツヤ「予言者? しかし……この子が? レディ・ウルバは、こんなにお若いのに……」

ミヤ(叔父ちゃんが「こんな子が?」の後に言いたかった事って、絶対に若さの事じゃないよね)

ディアブロ(ま、咄嗟にしては上手く取り繕ったと思うぜぇ)

村人たちは、しどろもどろになっているこちらを見て笑った。
ウルバはにっこり笑って言った。

「私はレディなんかじゃありません。私もこういう小屋で生まれたのです。ただウルバって呼んでください」

シャンハンスやウルバと語り合って数時間を過ごす。
村人たちはワーロック王について喋りたくない様子だった。
強い精神の持ち主と思えるシャンハンスでさえ、こちらが彼を探している事を話すと、そわそわとして話題を変えようとした。
しかし予言者のウルバだけは違っていた。
彼女はワーロック王を
「老いぼれ」とか「夢を奪う奴」と呼んで、少しも恐れる様子はなかった。
王に対しては、恐れよりも軽蔑や哀れみの心を持っているようだった。

テツヤ「やっぱり王の事はタブーみてぇだな」

ミヤ「予言者だけが王様を怖がってないのも本当なんだね」

やがて寝る時間になった。
シャンハンスの妻が言った。

「火の側でお眠りなさい。予言者が一緒ですから、今夜は悪い夢を見ないですみます」
それがどういう意味なのか、さっぱりわからなかった。
だが、確かにその夜は夢一つ見ないでぐっすり眠る事ができた。
すっきりした気分で朝を迎える。

そして休息により、皆の生命力は最大値の半分まで、朝食によりさらに1点回復する。これでテツヤが14点、ミヤとディアブロが12点となる。

ミヤ「おっはよー! 久しぶりに気分のいい朝だね!」

テツヤ「2巻は定期的に回復できるんで、生命点が確保し易いな」

出発の時が来た。
シャンハンスと村人たちの親切に感謝しつつ、別れを告げる。
ウルバの姿は見当たらなかった。
爽やかな朝の空気の中へ出ると、村を離れ、雪の中をとぼとぼと歩き始める。

ミヤ「それじゃあ北へ出発進行!」

テツヤ「城の位置が方角くらいしかわかってねぇんだが……」

ディアブロ「ま、狭い島だしねぇ。それに手助けがあるようだぜぇ?」

【項目330】
27 「早い出発なのですね」
若々しい澄んだ声を聞いてふり返ると、ウルバが、雪の積もった薪の山の上に座っていた。
薄いフードつきの上着しか着ていないが、少しも寒そうではなかった。

ミヤ「ウルバちゃんだ!」

微笑みながら彼女に近づく。

テツヤ「別れを言わずに行ってしまったのかと思ったぜ」

「いいえ。お話があります。他の人には理解できない話なのです。これを持ってお行きなさい……」
彼女は小さな袋を差し出した。
開けると、中には
鉄の鈴が入っていた。
こちらの怪訝そうな顔を見て、ウルバは言った。

「新旧の交代のために鳴らすのよ!」
彼女はわかりきった事のように、そう言った。

テツヤ「君は予言者だろう? もっとはっきりわかるように言ってくれないか?」

彼女は肩をすくめた。
「私に見えるのは、多分、未来一部なのです。私が人に告げる事は、既にその人が知っているかもしれない。本当は私、確信を持って話す事ができないのです。例えば、貴方がたの事だって。貴方がたは彼を殺すかもしれないし、殺さないかもしれない。だけど、貴方の使命はそこには無いの。もっと大きな使命を持っている。ワーロック王はたまたま、その行く手をさえぎる障害の一つにすぎないのよ」

テツヤ「その、もっと大きな使命ってのは? はっきり言ってくれ」

「予言者にはっきり言えっていうの? 残念だけど、私はわざと漠然とした言い方をしているんじゃないの。確信を持った言い方ができないのです。あなた達の使命は、レジェンドにレッド・デスやブルームーンという五人の真のマグス達が戻って来るのを防ぐこと。そのためには、ブラッド・ソードと呼ばれている生命の剣を修復しなければならない。ワーロック王は柄を持っている。だから貴方達はそれを手にするためにワイアードにやって来た」

頷きながら言う。
テツヤ「最初はそのつもりだった。けどな……この惨状を見たうえ、人々がどんなに苦しんでいるかを知ったからよ。デキの悪い王様からあの人達を助けてやれりゃあな……ってのも本音だ」

ウルバは言った。
「善良な神と悪魔は、チェッカーの白と黒のコマのような物よ。その昔、ある夢想家が想像力を駆使してワイアードを住みよい国にしようとしたの。当時の人々は、苦労もせずに、惨めな境遇を脱け出した。そして、国じゅうに品物が満ちあふれたわ。季節もめぐらず、死も訪れないままに時は流れ続けた。この国は変化の無い世界になった。本当のパラダイスに。でも、パラダイスは人間の住む所ではなかったの。人は地獄にも耐えられないけど、天国にはもっと耐えられないものなの……」

ミヤ「そうなんだ? あたしは、父ちゃん母ちゃん叔父ちゃん伯母ちゃん友達親戚知りあいみんなと、ずっと一緒にいられたら楽しいと思うけど」

ディアブロ「皆が君みたいじゃないからねえ」

テツヤ「それで何が起こったんだ?」
それ以上話を続けようとしないウルバに尋ねる。

「このありさまよ。夢はひからび、国は灰色の雲に覆われてしまった。ワーロック王は城の奥に引きこもり、冷たく残酷な王になってしまった。しなびた手の中にワイアードを押さえこんでしまったのよ。まるで押し花みたいにね……」

ミヤ「夢想家さんて、昔のワーロック王なの?」

ディアブロ「さあね。そもそも、話がどうとでも解釈できるぐらい抽象的だぜぇ。皆が変化の無い天国に飽きたからって、圧政をしく理由にはならないと思うがねえ」

テツヤ「それなら、王は悪魔じゃないというんだな」

彼女はため息をつき、寂しげに北の方角を見た。
「神でも悪魔でもいいじゃない。とにかく、彼を倒すしかないのよ」

彼女はこちらをふり返った。
「私には未来が見えるわ。ほんの少しだけど。城に行き着くためにはソーンズの森を通らなければならない。エルフ達が邪魔しようとするでしょう。そこを通るには彼らと戦うか、エルフのリーダーをチェッカーの試合で破るしかないわ。森の中ではフロストハウンドに追われるでしょう。猟犬はワーロック王の見張り、彼の夢の魔法の一部なの。ソーンズの森を越えれば、城に行き着くでしょう。危険な旅だけど、長い旅にはならないわ。城は、夢があやなす世界にあるのよ。地理学などなんの意味も持たない世界にね。そして、城に入る前に、城の三つの門を守る悪鬼グリスタンと対決しなければならないの。さあ、質問に一つだけ答えましょう」

テツヤ「で、何を聞くべきかだな。とりあえず城のある場所はだいたいわかったから……」

ミヤ「じゃあエルフをチェッカーでやっつける方法だね」

【項目277】
彼女が言った。
「賢明な質問ね。問題は順番に片づけていこうってわけね」

彼女は遠くを見つめた。
雪をかぶった松の木の梢を見ているようだが、実は、こちらの未来に起こる出来事を見ようとしているのだった。

「難しいわね……」

彼女はついに口を開いた。
「エルフ達は、あらゆる手を使って勝とうとするわ。コマに幻覚の魔法をかけて、負けたと思いこませようとさえするでしょう。これに打ち勝つ最上の方法は、自分のコマをできるだけ整然と動かすことよ。そうすれば、エルフたちは簡単には幻覚の魔法を使えない。いくらエルフ達が、あるコマを無い物と思わせようとしても、すぐに気づく事ができるでしょう」

 ルバに礼を言って、別れを告げる。

ミヤ「ウルバちゃん、ありがとう! よし、後は前進あるのみだよ!」

テツヤ「この世界のエルフってのは、ウゼェいかさま師なんだな……」

ディアブロ「NPCのエルフが偉そうなくせに何もしてくれない邪魔者ってのは、黎明期RPGからのパターンの一つだぜぇ?」

RPGの新旧について考えながら、森を目指す一行。その先は次回のお話。

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