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2010年1月16日 (土)

ブラッドソードリプレイ2-9 流氷の海

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:4 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:7 機敏度:8 生命力:25
装備:ブラッド・ソードの鞘 ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金87) 弓 矢筒(矢6本) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回) 手袋

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:4 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8 機敏度:7 生命力:21
装備:六尺棒 鎧(鎧強度:3) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金87) 魔法の弓 矢筒(矢1本) 回復薬(生命力をサイコロ2個回復) 青い目の宝石 聖アシャナクスの十字架 手袋

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:4 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+1 精神力:8(+1) 機敏度:6 生命力:21
装備:剣 銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金92) チェッカー盤 コマ 火の球 手袋

Photo スクリーボ

旅の途中で買われたカラス。
お値段は金貨1枚。
とりあえず当面、役に立つような能力は無い。
しょせんは金貨1枚。

前巻までのあらすじ

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。彼らは腕試しがてらに迷宮突破競技へ挑んだ。そこで幾多の罠や敵を切り抜け、見事に優勝の栄冠を手にする。激闘を終えた三人は、再び気ままな旅を続けるが、この地で新たな冒険に巻き込まれるのであった……。

宝剣ブラッドソードの鞘を手に入れた三人は、一路、柄を持つというワイアード王国のワーロック王の下へ向かった。空飛ぶ絨毯でワイアードまで連れて行ってやるという魔術師オーガスタスに会うものの、それは真のマグスの巧妙な罠だった。しかし軽く撃退したので、三人はオーガスタスの居城を調べる事にする。

テツヤ「さて、何があるかな。とりあえず片っ端から覗いてみるか」

ミヤ「叔父ちゃんが久しぶりに盗賊らしい事を言ってるね」

スクリーボ(この城を調べるのに、盗賊の能力は役に立たないんだけどナ……)

ディアブロ「城は三階建てだぜぇ。どこから行く?」

テツヤ「よし、上から順に行こう」

【項目252】
最上階の回廊には、オーガスタスの個室が並んでいた。
分厚い絨毯の上には、
毛皮のマント毛布が多数散乱していた。
流氷の上を旅する時に役立つ物ばかりだ。

テツヤ「よし、各自マント毛布を持って行くぜ」

ミヤ「叔父ちゃん、あたしはもう荷物いっぱいだよ」

テツヤ「なに? おっと、俺もだな」

仕方ないので荷物を整理。使わない物をほいほいと捨てていく。

テツヤ「バトルオーダーが常に一番の俺がを抱えてても滅多に使わんな。矢筒を捨てて1個あけるぜ」

ミヤ「あたしもが残り一本だから捨てちゃおうっと。青い目の宝石も別にいらないね」

ディアブロ「俺は2個ぴったり持てるぜぇ。万事問題無し、と」

スクリーボ(2巻は荷物のやりくりが一番の問題なんだよナ……)

テツヤ「よし、じゃあ下の階を調べんぞ」

ミヤ「あいあいさあ!」

【項目140】
真ん中の回廊には、いくつかの扉が並んでいた。
鍵のかかった扉もあったが、かかっていない扉を見つけて中に入ると、そこは魔法使いの実験室だった。

テツヤ「さっそくマジックアイテムを探すか。さて、何を持っていくかな……」

ミヤ「おおっと、叔父ちゃんちょい待ち」

【項目12】

(僧侶と魔術師)

オーガスタスは、いろいろな装置を作り出す魔法使いのようだ。
棚に山積みされた品物のほとんどが、何に使うのかわからなかった。
だが、面白そうな物を二、三見つける……。
その一つに手を伸ばして、一瞬躊躇う。
オーガスタスは、盗っ人を捕える罠をしかけているかもしれないではないか?

ミヤ「というわけで、無暗に手を出しちゃいけないよ?」

テツヤ「つっても、どこにどんな罠があんのかあらかじめわかるわけじゃないんだろ?」

ディアブロ「おやま。そう言われるとつらいねえ」

【項目453】
部屋には奇妙な物がたくさん散乱していた。
その中には、
火鉢カチカチのパン液体の入った灰色の瓶、ペンタグラムの記された銀のプレート金縁の巻物などがあった。

テツヤ「火鉢とパンと、巻物を持っていくか」

ミヤ「全員、荷物がいっぱいだよ?」

ディアブロ「また整理か。とりあえず三つ空けるとして、俺は剣を置いていくぜぇ」

テツヤ「剣を使わないと開き直ったな。よし、俺も弓を捨てよう。この巻ではもう射撃はなしだ」

ミヤ「あとはあたし? うーん、それじゃあ、えーと……」

ディアブロ「おっと、手袋もすてるかね。これで2個空いた」

スクリーボ(だったら手袋、買わなくて良かったんじゃないカ)

テツヤ「さて、貰ったアイテムの効果だが……」

【項目455】
火鉢は今すぐ役に立たない。

ミヤ「ま、これは旅の途中で暖をとるためのもんだからね」

ディアブロ「巻物は読む時に指示された項目へ進めとあるぜぇ」

テツヤ「そこで消滅しそうだな。いずれ戦闘中に使うとして、あとはパンか」

【項目327】
パンを食べると、カチカチで、とても美味いといえる代物ではなかった。
しかし、驚くほど栄養があった。
がつがつとむさぼり食うと、手の中にわずかなパン屑が残った。

ミヤ「ごちそうさま。うーん、味はイマイチだなあ」

テツヤ「お前な。今全部食ってどうすんだ……」

その時、びっくりする事が起こった。
パン屑がどんどん大きくなって、元の大きさのパンに戻ったのだ。
この魔法のパンを持っている限り、飢える事は無い。
今後、食事をせよと指示された場合に、そのために金を払ったり、食料を消費する必要は無いのだ。

ディアブロ「ほほう、こりゃ便利なアイテムだぜぇ」

ミヤ「……あたし、思うんだけどさ。このパンがあったら、この世から飢餓は無くなる筈じゃない? だってこれ、人が作った物なんでしょ? 誰か良い人が一人作って飢えた街とかにあげれば、後はどんどん増えて皆に行きわたるじゃない?」

テツヤ「よく見てみろ。“1個のパン”以上に復元しねぇだろ。この世の飢えた人何十何百万に1個のパンをまわし食いさせて、本当に皆が飢えから救われると思うか?」

ミヤ「パンを何万何十万と作ればいいじゃん!」

テツヤ「できれば誰かがやってんだろ! まず事実の否定ありきで正確な結論が出るわきゃねぇよ! 半端に屁理屈が好きな奴にありがちだがな!」

ディアブロ「実際、レジェンド世界では高位の魔術師はマジックアイテムを作成できるルールがあるんだが……材料費がある程度、そして時間が物凄くかかるんだわ。物によっちゃ、生半可なレベルでは無理だしねえ。このパンを量産しようとしたら、先に不老不死の秘術を編み出す必要があるぜぇ」

ミヤ「むむむ……上手くいかないなぁ」

仕方ないので最下層も調べる事にする。

【項目524】
一番下の回廊には、客間が並んでいた。
どの部屋の扉も、外から南京錠がおろせるようになっていた。
中には興味をひく物は見つからなかった。

テツヤ「客間に外から鍵かけんのかよ……」

ミヤ「よっぽど信頼できない人しか来ないんだね」

ディアブロ「そもそもこんな僻地に誰が来るのかねえ?」

 もう手に入る物も無いようだ。三人はここを出る事にした。

【項目548】
塔の一階へ降り、大きな鉄の扉を力いっぱい引く。
扉の前には大きなデーモンが背中を向けて立ちはだかっていた。

ミヤ「バトルだな? よーし、まずはあたしが……」

テツヤ「しかし襲ってこないみたいだな?」

 その冷たい体を押しのけて外に出たが、そいつは目もくれず、尻尾をシュッと鳴らしただけだった。奴の役目は人を外に出さない事ではなく、人を中に入れない事なのだろう。進むうちに、ミストラル海の見渡せる断崖にたどり着いた。この断崖をくだらなければならない。転送の呪文を使える高さではないが、僧侶なら空中浮遊術を使う事ができるかもしれない。

ミヤ「じゃああたしは飛びまーす」

テツヤ「見てる方が心臓に悪い術だよな、これ」

【項目273】
3_2 (僧侶)

眼下には目もくらむような断崖がある。
師匠のパラメデスの事が心に浮かぶ。
彼はどんな場合にも、心の平静を失わない人だった。
その穏やかな声が、心に問いかけてくるような気がした。

「この瞬間をお前はなんと表現する?」

それはパラメデスの声ではなかった。
己自身の内なる声が尋ねているのだ。

ミヤ「そして相変わらずの二択なんだよね。“崖から飛び降りるところ”か“羽のように漂っていくところ”か。ま、こういう時はあえて危なそうな方かな」

【項目94】
(僧侶)

断崖から足を踏み出した……。
目を開けると、体はゆっくりと漂いながら降下していた。
まもなく崖下の流氷の上に音も無く降り立つ。

ミヤ「というわけで“崖から飛び降りた”よ。おーい、叔父ちゃん達も早くおいで」

スクリーボ(じゃあ遠慮なく行くとするかナ)

 ミヤの肩へ飛んでいくスクリーボを眺めながら、残された二人はため息をつく。

テツヤ「俺らは単純に身軽さ頼りだな……」

ディアブロ「俺はこういうの、苦手なんだがねえ」

【項目498】
崖を安全に下っていくためには、各キャラクターはサイコロを2個ふり、機敏度以下の目を出さねばならない。

結果、テツヤは当然のように成功。ディアブロは失敗して崖を転がり落ち、サイコロ2個の被害を受ける(7点のダメージ)。

ディアブロ「ぐへっ! 高速で降りる方法を実践しちまったぜぇ……」

ミヤ「大丈夫、あたしの回復術でちょいちょいだよ」

相変わらずのチマチマ回復で難なく全快状態へ。僧侶が先に下へ降りていて、生命力が13点以上残っているなら、この崖は全く被害が出ないのである。

【項目344】
北に目をやると、白く光る流氷がまぶしい。
あの方角のどこかにワイアード王国があるのだ。
だが、正確な場所はわからない。
あの氷の海を何日間も歩き続けられるだろうか?
北極から吹きつける寒風の中を?

テツヤ「ここから氷の世界を旅するわけだが……まずいきなり迷いそうだな」

ディアブロ「極世界で地図無しとか、まぁ死ぬぜぇ

ミヤ「大丈夫! これ見てよ、これ」

 ミヤは聖アシャナクスの十字架を取り出した。

【項目346】
十字架は、見えない力に引っ張られてピンと立ちあがった。
祈りを捧げて十字架の指す方向に向かって歩きはじめる。

ミヤ「旅人の守護聖人だもんね! ご利益ありがとうだよ」

テツヤ「へえ、たいしたもんだ。あとは寒さに耐えるだけだな……」

ディアブロ「ここから体力勝負になるぜぇ。俺はそういうの好きじゃないんだがね」

【項目422】
26ミストラル海の凍りついた表面が、平らで歩きやすいと思っていたのは大間違いだった。
それは鋼鉄のように硬くて、灰色をしたデコボコの連続だった。
そこここに、風にえぐられたグロテスクな形の氷山がそびえている。
吹きつける北風に、着た物が引きちぎられそうだ。
骨の髄まで冷えきってしまった。
昼も夜もとぼとぼと歩き続け、氷の上で三日間を過ごした。
寒さのために体は弱っていく……。

ミヤ「うひゃー、寒い寒い! スクリーボ、こっちおいで、ほら、遠慮しない!」

テツヤ「懐に押し込めるんじゃねぇよ。窒息するんじゃねぇのかソイツ」

ディアブロ「お嬢ちゃんが突然巨乳になってるぜぇ」

ミヤ「あ、ズリ落ちた」

ディアブロ「今度は妊婦さんか」

テツヤ「中でスクリーボがもがいてんぞ」

各キャラクターは、一日につき5点の生命力を失う。さらに以下の損失がある――

毛皮のマントを着ていなければ1日つき1点。

食料が無ければ1日つき1点。

寝袋が無ければ1日つき1点。

火鉢が無ければ1日つき1点。

また、手袋が無ければ凍傷にかかり、この巻の間は戦闘力が1減点。

テツヤ「寒さへの備えは万全だが、それでも15点の失点か!

ディアブロ「おー痒い。凍傷になっちまった。ま、武器はふるわないから問題ないぜぇ。剣も捨てちまったしな」

ミヤ「寝袋は無いけど、この毛布が代わりなんだよね

テツヤ「拾った時の記述を読む限りはそうだろ。とりあえず、みんな生きてるな?」

ミヤ「はーい。元気じゃないけど生きてるよー。あっちに陸地も見えるよー」

テツヤ「なにぃ?」

過酷な三日間を生き抜いたキャラクターは、ついに島影を発見する。
ワイアードの海岸だ。

テツヤ「やっと着いた!」

ミヤ「いやー、なんか長い事かかったねー」

ディアブロ「やれやれ。早くどこかの街で宿をとりますかい」

 しかしたどり着く前にまだ一波乱あったりする。それは次回で。

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