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2009年12月 9日 (水)

ブラッドソードリプレイ2-2 旅立ち

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:4 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:7 機敏度:8 生命力:25
装備:ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金73) 弓 矢筒(矢6本) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回)

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:4 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8 機敏度:7 生命力:21
装備:六尺棒 鎧(鎧強度:3) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金73) 魔法の弓 矢筒(矢6本) 回復薬(生命力をサイコロ2個回復)

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:4 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+1 精神力:8(+1) 機敏度:6 生命力:21
装備:剣 銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金73)

前巻までのあらすじ

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。彼らは腕試しがてらに迷宮突破競技へ挑んだ。そこで幾多の罠や敵を切り抜け、見事に優勝の栄冠を手にする。激闘を終えた三人は、再び気ままな旅を続けるが、この地で新たな冒険に巻き込まれるのであった……。

占い師の老婆に意味深な予言と薬瓶を貰った三人は、改めて周囲を見渡した。

【項目126】
老婆の占いの意味を考えながら、原っぱを行く。
今夜はここで野宿するつもりだ。
夕陽が森の向こうに沈んでいこうとしている。
クラースの南東に広がるこの広大な森を無事に通り抜けるため、数多くの旅人達が行動を共にしていた。
原っぱは既に、野宿の用意をする商人や巡礼や狩人達でごったがえしていた。

ミヤ「結構な人がいるね」

テツヤ「人通りの多い街道なんだな。何かに襲われる心配も少なくて結構なこった」

ディアブロ「俺らも寝る準備をするかねえ」

老婆と話している間にやってきた、家族連れの森の民の一団は、もう鹿の肉を焼き始めていた。
肉の焼けるいい匂いが漂ってくる。
森の民の一人が肉を少し切り分けてくれた。
礼を言い、たき火をする場所を探して歩く。

ミヤ「らっきー! 人の情けが身にしみるよね」

テツヤ「現地の人とのふれあいも旅の醍醐味だぜ、と。ん……?」

ディアブロ「なにか曲が響いてくるな」

22原っぱの向こうから物悲しい調べが聞こえてきた。
見れば一人の旅芸人が竪琴をひいていた。
男は白い木綿の上着とズボンを身につけている。
もっとも、それが白かったのは昔の話で、旅のほこりにまみれて、今ではすっかり灰色になっている。
男の顔には強い意思と誇りが見てとれ、彼のかなでる調べには、そこらの旅芸人のにぎやかな音楽とはまるで違った物思わしげな響きがあった。

テツヤ「旅の吟遊詩人か」

ミヤ「なんか悲しい感じの曲だね。あたしはもっと明るい方が好きなんだけどなー」

ディアブロ「ま、そういう方向性の芸人さんなんだろうね。とはいいつつ、俺にはそういう方面はとんとわからないぜぇ」

テツヤ「安心しろ、俺もだ」

男の後ろの原っぱのはずれには、灰色の旅装の商人の一団が固まっていた。
彼らは、二人の背の高い男が指しているチェッカー盤を熱心にのぞきこんでいる。
チェッカーを指している二人は、青い毛皮のマントを肩に羽織っている。
複雑で華麗な戦術を使うクラースのチェッカーに、商人達が夢中になっているのを見て、意外な気がした。
商人には、この芸術とも言えるゲームの面白さなどわかりはしないと思い込んでいたからだ。

テツヤ「あっちはゲームに熱中か。さて、飯食ったらどうするかだが……」

ディアブロ「さっさと寝ちまうかい?」

ミヤ「せっかくたくさんの人がいるんだし、ちょっとのぞいてみようよ!」

 ミヤに引っ張られるようにして、まずは吟遊詩人の方へ。

【項目502】
竪琴をひく男は年寄りではなかったが、髪は雪のように真っ白だった。
近づいていくと、男は目を上げた。
その目は、森の上に広がる空のように真っ青だった。
竪琴をひく手を止めずに、彼はこちらに笑いかけた。
「一緒にどうだい」
そう言うと、彼はこちらの存在も忘れたかのように、再び一心に竪琴をひきはじめた。

ここでは盗賊が行動を起こす事ができる。このゲームの盗賊には音楽の心得もあり、演奏を披露する事ができるのだが……。

ミヤ「叔父ちゃんがハープの演奏? 似合わないなー」

ディアブロ「はは、確かにな。そういうのはもっとイケメンであるべきだぜぇ

テツヤ「チッ、こちとらだって楽器なんぞに興味ねぇよ!」

実はもう一人、魔術師も行動を起こす事ができる。どうするかというと……

【項目20】
Photo_2 (魔術師)

男に話しかけると、彼は竪琴をひく手をとめて、いぶかしげに見上げた。
楽器を演奏はできないが、できる者をしっていると告げる。
男は驚いた様子を見せた。

ディアブロ「さて、この魔法を使うのはこのリプレイ初だったな」

目を閉じて天上界のファルタインを呼ぶと、ファルタインは天上の芳しい香りの雲にすっぽり包まれてやってきた。

Photo_3ファルタイン「やれやれ、やっとお呼びがかかったかね。存在を忘れられているんじゃないかと思っていたよ」

実はこのファルタインの召集の呪文、大概の場合において間違った選択となっている。仕事が不確かな割に報酬が高くつき、その上、本人に誠意とやる気があまり無い。異次元の妖精らしいが、おそらく故郷でも使えない奴呼ばわりされている事が予想される。

ファルタイン「余計なお世話だよ。それより仕事は何かな? できればあまり手も口も動かさずに危険も無い単純で拘束時間の短い作業が好ましいんだけどね」

ディアブロ「適当に芸を披露しな」

ファルタイン「はぁ?」

音楽を演奏するように命じると、馬鹿にしたような顔をしながらも、ファルタインは空中から見えない竪琴を取り出し、遠い昔の美しい歌を歌い始めた。
歌が終わる頃には、ずるがしこいファルタインの悪だくみに今までさんざん手こずらされて来たこちらの頬にさえ、一筋の涙が流れていた……。

ミヤ「すごーい! 上手、上手!」

ディアブロ「こいつにも一つは取り柄があったんだな。驚いたぜぇ」

ファルタイン「逃げ回る仲間の後ろから電撃を飛ばすしか脳の無い人が言う言葉じゃないと思うな」

テツヤ「なんか同類だよオマエら」

森の民たちも同様に聞きほれていた。
彼らはこちらの手の上に金貨を一枚ずつ置いた。
ファルタインは、
五枚の金貨といつものくすくす笑いとともに姿を消した。
こちらの手には
五枚の金貨が残っていた。

ディアブロ「おっと、小銭が儲かったぜぇ」

ちなみに盗賊が演奏すれば、金は儲からないが腕前に感心した吟遊詩人が竪琴をくれる。ファルタインに演奏させた場合は貰えない事を考えると、召喚した魔物に演奏させるのは吟遊詩人的に邪道なのだろう。

セッションを終えた三人、吟遊詩人に別れを告げて、今度は商人の一団を覗いてみる。

【項目554】

ミヤ「さあて、ゲームの方はどんな感じなのかなー……と」

チェッカー盤を夢中でのぞきこんでいる商人たちに近づく。
あいさつをしても、誰一人、ふり向こうとはしない。
彼らの目はチェッカー盤に、釘づけになっていた。
そのうち、だんだんコマの動きに引き込まれている自分に気づく。
敵を包囲して力を奪うために、コマは実にこみいった動きをしていた。

テツヤ「ルールを知らないから、何がどうなってるのかよくわかんねぇな」

ディアブロ「お前さん、カードやサイコロには詳しいのにねえ」

博打に参加すればほぼ必ずイカサマをやれる盗賊だが、こういうまっとうなゲームの知識は無いのが「らしい」ところだ。反面、このゲームの僧侶は知識人なので、チェッカーのルールなんかも知っている。

ミヤ「あれ? なんかおかしいぞ……?」

【項目214】
3(僧侶)

商人たちの間からチェッカー盤をのぞきこんだ。
しかし、チェッカー盤のコマの動きを読む事ができない。
知っているクラースのチェッカーとはまるで違う動きなのだ。

ミヤ「みょーに不自然だなあ。これ、本当にチェッカー?」

すかさず行動を起こす事にする。この項目では読心術を試す事ができるのだ。僧侶の超能力には詠唱や動作が必要無いので、周囲の人間はミヤのしている事に気づかない。

【項目348】
(僧侶)

読心力は、コマの指し手達の思考の奥深くへ、入り込む事はできない。

ミヤ「あれ? なんでだろ? 普通の人間の心なら難なく読めるのに……」

それでも、そのゲームがチェッカーでない事だけは理解できた。
二人の指し手は、敵対するどころか、互いに協力しあって、チェッカー盤のコマで何かの模様を描こうとしているかのようだ。
そうやって作りあげられた模様に、見物人達は我を忘れて見入り、模様の裏に隠された意味を必死で読み取ろうとしている様子だ。

ミヤ「これ……ひょっとして、何かの打合せなのかなあ?」

【項目170】
勝負が決まったのは、夕陽が森の向こうに沈みきった直後だった。
白いコマがチェッカー盤の中央に集まってくると、黒いコマが除々にそれを取り囲み、白いコマの一掃にとりかかった。
黒いコマがそんな動きを始めると、見物の商人達はゲームに興味を失い、各自の寝床へひきあげはじめた。
白いコマの数が減り始めた頃には、見物人は一人も残っていなかった。
毛皮をはおった指し手達は、最後に頷きあうと、チェッカー盤を片づけて立ち去った。
たき火のちらちら輝く光の中に、こちらは取り残された。

テツヤ「ミヤ、どうかしたか?」

釈然としない様子のミヤに尋ねるテツヤ。

ミヤ「うんとね。かくかくしかじかうんぬんかんぬん」

デァイブロ「へえ? そりゃまた気になる事だぜぇ」

テツヤ「もう寝る時間だが……どうしたもんかな」

【項目120】
チェッカー盤を見守っていた商人達には、どこか気になる様子があった。
それが何なのかははっきりわからなかったが……。

ここでは戦士以外のキャラクターなら何らかの行動を起こす事が出来る。

テツヤ「じゃあ俺がやろう。気になる事ははっきりさせねぇと。何も無えならそれでいいわけだからな」

ミヤ「うん、お願いね」

【項目132】
Photo(盗賊)

原っぱのはずれの暗闇の中へそっと足を踏み入れ、そこに眠る商人の一人に近づいていった。
不規則な息をしているところを見ると、男は目を覚ましているようだ。
どうやら、何かが起こるのを待ちかまえているらしい。
しかし、こんな何も無い原っぱで、いったい何が起こるというのだろう?
習い覚えた腹話術を使って、仲間の商人を装って男に話しかけてみる事にする。

テツヤ「もう時間だろう?」

男は低い声で、叱りつけるように答えた。
「黙ってろ、間抜け、森の民達が聞きつけるぞ! ブルームーンが昇らなくては、俺達は動けないはずではないか」
男の言った言葉を考えながら、そっとその場を離れる。

テツヤ「人に聞かれたら困る事を、今から多勢でやろうって事だな、これは……。そして多分、俺らもその対象に入ってやがる」

仲間のもとに戻るテツヤ。ひそひそと今見てきた事を話す……。

【項目468】
何か良くない事が起こりそうだ。しかし、何が?

何がどうなるのか、三人がどうするのか。それは次回へ……。

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