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2009年12月18日 (金)

ブラッドソードリプレイ2-4 青い月からの刺客

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:4 戦闘力:7(+1) 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:7 機敏度:8 生命力:25
装備:ロジ・スカイランナーの剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金91) 弓 矢筒(矢6本) 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り 膏薬の瓶(残り5回)

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:4 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+2 精神力:8 機敏度:7 生命力:21
装備:六尺棒 鎧(鎧強度:3) 盾の御守り(鎧強度+1) 金貨袋(所持金92) 魔法の弓 矢筒(矢3本) 回復薬(生命力をサイコロ2個回復)

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:4 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+1 精神力:8(+1) 機敏度:6 生命力:21
装備:剣 銀の鎧(鎧強度:2) 魔法の指輪(精神力+1) 金貨袋(所持金96) チェッカー盤 コマ

前巻までのあらすじ

レジェンドという世界、クラースの地にて冒険者として旅する三人。彼らは腕試しがてらに迷宮突破競技へ挑んだ。そこで幾多の罠や敵を切り抜け、見事に優勝の栄冠を手にする。激闘を終えた三人は、再び気ままな旅を続けるが、この地で新たな冒険に巻き込まれるのであった……。

旅の途中の野営地で、三人は人狼が率いる暗殺部隊に襲われる。それらを退けた三人は、その襲撃で命を落とした老吟遊詩人から、剣の鞘を託された。

それこそは伝説の秘宝、ブラッドソードの部品だったのである。
男は今わの際に、別の部品をワイアード王国のワーロック王が持っている事を言い残す。

テツヤ「そしてこの剣が完成しないと、じきに天から降りて来て地上の征服に乗り出す5人の“真のマグス”を止める事はできない……か。なんか通りすがりにずいぶんたいそうな事を託されちまったぜ」

ミヤ「でもそういう事ならやるしかないよ! もう他人事じゃないんだし、ね!」

ディアブロ「しかし昔のゲームの悪役だけあって、目的が世界征服とはわかり易いぜぇ。因果がどうたら、運命がなんたら、どこぞの大いなる意思がかんたら、とかそういう事で悪事を始められるよりはなんとかしようって気になるわな」

他人を巻き込むなら、何をするにせよ自分の意思とやる気はもて……と思う自分は古い人間なのかもしれん。

【項目159】

しばらくの間、男の蝋のように白い顔を見おろしてから、やがて目を上げると、夜空にはブルームーンが冷たく輝いている。
辺りの景色は、青白い光を浴びて不気味そのものだった。

テツヤ「青い月……? この世界の月は青いのか?」

ミヤ「そういう名前の星なんだよ。5人の真のマグスの一人が、天空に逃げた際に姿を変えた星の一つなんだって

ディアブロ「それよりこれをどうするかなんだが」

宝石がちりばめられたブラッド・ソードの鞘に目をやる。
気は進まないが、年老いた竪琴をひく男の言葉通りに行動するしかないようだ。

テツヤ「これはこれで1個の所持品になるのか」

ディアブロ「しかも紛失するとゲームオーバー

テツヤ「ただの足かせじゃねぇか!」

ディアブロ「しかし時々、アイテムとして使えるぜぇ。その時には結構有用な効果を発揮したりする。ま、順当にゲームを進めたら、そんな機会は無いがね

ミヤ「いいじゃん、別に。今は壊れてるんだから。大事に持っていこうね」

テツヤ「わかったよ。じゃ、この原っぱから出るとするか。さすがにこんなに死体がごろごろしている場所で寝る気にはなれねぇ」

23 ディアブロ「じゃあワイアード王国に向かうとするかい。とりあえず地図はこれな」

テツヤ「今いるのがカルーゲンの砦の側だな。闇の森の側って所か」

ミヤ「ワイアードは北東にあるんだね。結構、遠いなあ」

テツヤ「じゃ、東に向かってカノングから海路を取る事にするか。陸を延々と横切るよりはそっちの方が早い筈だぜ」

こうして三人の旅が再開された。きままな放浪から一変、重要な使命のもとに、ワイアード王国を目指すのだ。

ミヤ「ワイアードの王様は、あたし達にブラッドソードの部品をくれるのかなあ?」

テツヤ「この鞘を見せてわけを話せば、ちゃんとした人間なら力になってくれんだろ」

ミヤ「ちゃんとした人間じゃなかったら?」

テツヤ「ぶん殴ってもらっていきゃあいい」

ミヤ「泥棒さん相手に泥棒しても、悪さは悪さなんだよ……?

テツヤ「聞こえのいい理屈で結局は周りにも迷惑を被らせるってやり方が、俺は嫌いだ

幸い、ワーロック王は悪者なので近づくだけで攻撃してくれる。正当防衛が成り立つので、ブラッドソードの部品を『結果的に』手に入れても無問題なのだ。

【項目363】

暗い森の中を苦労して進む。
空気は凍りつきそうに冷たい。
たどろうにも道らしい道は無い。
うっそうと繁る木々の枝の隙間から、夜空にひときわ宝石のような光を放つブルームーンがのぞいている。
一時間あまり森の中を行くと、原っぱに出た。
ほっと一息ついて立ち止り、もう一度ブルームーンを見上げた。
するとそれは、目の前で、鋭い閃光を放った。
夜空に目をこらすと、青い光の点が地上へ落下してくるのが見えた。
最初は蛍ほどの小さな点だったが、みるみる大きくなっていく。
静かな夜空にヒューという高い音が響き渡る。

テツヤ「流星か? ブルームーンから落ちてきたように見えるが……」

ミヤ「こっちに落ちてくるみたいだね。どうする?」

ディアブロ「とりあえず俺が呪文を唱えてみるかね」

【項目33】

Photo_2(魔術師)

ディアブロ「ファルタインを呼ぶか、予言の呪文を使うかを選べるが……。ま、こういう時は、ファルタインを呼ばない方が正解と考えてほぼ間違いないぜぇ

よって使うのは予言の呪文だ。

【項目386】

(魔術師)

心に未来の絵が浮かんだ。
無数のイメージの流れが、頭の中を通り過ぎて行く。

突然その流れが止まると、ニタリと笑う骸骨の化け物の顔が見えた。
そいつは肉の無い指をゆっくり差し出して来た。
その指の間に死が潜んでいると告げる声がした……。

やがて未来の絵は消えた。
はっと気づくと、己の目がさらに接近した青い閃光を見つめていた。
閃光が地上に激突する前に原っぱから立ち去ろうというのなら、もうあまり時間は無い。

ディアブロ「という結果が出たぜぇ」

テツヤ「ようするに敵が来るんだな」

ミヤ「骸骨のお化けが空から降って来るのも変な話だよね」

ともかく、三人は原っぱから出る事にした。直後、光が地上に到達する……。

【項目397】

24 原っぱのはずれの草むらに隠れて見守るうちに、閃光は木立の間を通り抜けて原っぱに激突し、四方に青い光が飛び散った。
落下音が突然やみ、閃光の激突した地面から立ち昇る蒸気の音が聞こえた。
蒸気の中央に黒い石が見えたかと思うと、それはまるで卵のように、目の前で真っ二つに割れた。
あたりに墨のような暗闇が広がり、その中から人影が現れた。
ぼろぼろの黒マントを羽織った幽鬼(ストーカー)だ。
目が、青い水晶玉のように光っている。
そいつはかぎまわるようにして辺りを見まわした。

ミヤ「本当に骸骨だよ!」

ディアブロ「今なら気付かれる前にここから逃げ出す事もできるぜぇ?」

テツヤ「先制攻撃を仕掛ける事もな」

選択できる行動は、逃げる・弓で撃つ・呪文を唱える・僧侶が悪霊払いを試みる……の4つだ。

ミヤ「よし、ここはあたしがやってみよう!」

テツヤ「おう、景気良くぶちかませ」

ミヤ「任せて、叔父ちゃん!」

【項目131】

3(僧侶)

精神を統一して、化物のエネルギーの源を探り、それを消滅させようとした。

ミヤ「成功判定はサイコロを2個ふる事、と……えい!」

テツヤ「11か。行き先は6以下か7以上かで分岐だな」

ミヤ「ここは大きい方で良かったのかな?」

【項目484】

(僧侶)

精神を統一すると、化け物の考えている事がわかってきた。
すると突然、奴は蜂の群れにでも襲われたように、きりきり舞いを始めた。
そして青い目が光ったかと思うと、こちらに向かってふらふらと歩き始めた。

ミヤ「何それ? 判断に困るなあ」

ディアブロ「精神攻撃を続けるか、諦めて逃げるか選ぶ所だぜぇ」

ミヤ「ここは続けてみるよ。効いてないわけじゃなさそうだしね」

【項目41】

(僧侶)

化け物は近づいてくると、骨ばかりの手を差し伸べてきた。
しかし不意に全身を震わせ、こちらの足元にドサッと崩れた。
精神統一をやめ、奴の死体を見おろす。

ミヤ「ふう……ざっとこんなもんだよ!」

テツヤ「結局、交戦前にあっさり倒しちまったな」

まぁこれは運が良かっただけで、サイコロの目が6以下ならば逆に傷一つつけられなかったのだが。
この幽鬼、実は5人の真のマグスの一人、ブルームーンの直属の部下なのである(生前は執事をやっていたらしい)。そのため能力の結構高い強敵なのだ。
逃げる事もできるのだが「ストーカー」という名通り、行く手に先回りして罠を張るし、さらに逃げても結局は追いついて袋小路での戦闘に持ち込まれる。しかも時間の経過とともに能力を上げて行き、最後には現時点では勝ちのおぼつかない超難敵になる。

ディアブロ「こいつが前半の山場なんだぜぇ」

……が、実はこのパーティ、対幽鬼戦では完璧と言える編成なのである。
まず僧侶の悪霊払いで、6割ほどの確率で即死させる事ができる。これに失敗しても、逃亡のチャンスはあるので逃げてしまえばいい。先回りされて罠をはられるが、盗賊がそれを見抜く事ができる。さらに逃げても追いつかれるが、魔術師がいれば緊急救出の呪文でそこからも脱出し、逃げ切る事ができるのだ。
幽鬼はこのパーティに初めから勝ち目が無いのである。

テツヤ「しかも最初の悪霊払いに成功しちまって、いきなり撃破できた……と」

ミヤ「そういう事もあるよ。あたしも頑張ったしね! さ、ほめれ」

テツヤ「へいへい。なでてやるから頭だせ」

ディアブロ「俺は幽鬼が何か持ってないか調べてみるかね」

【項目303】

化物の骨は、次第に青白くて黴臭い塊に変わっていった。
胸の悪くなるような臭気があたりに漂う。
ぼろぼろのマントは黒から灰色に変わり、やがて蜘蛛の巣のように、風に吹き飛ばされていった。
数分後、そこに残されたのは、
青い宝石のような二つの眼球と、白っぽい埃の山だけだった。

テツヤ「アンデッドモンスターの目玉か……」

ディアブロ「かさばらないから2個で一つの所持品だ。持っていくぜぇ」

もうこれ以上この森の中にぐずぐずしていたくない。
野宿をせずに、ここから出て行く事にした。

テツヤ「いきなり襲撃されるとはな。この先も面倒は付きまといそうだ」

ミヤ「でも楽勝で退けたじゃない。あたしらならこれからも大丈夫だよ。軽い軽い♪」

ディアブロ「さて、そろそろ森を抜ける頃かねえ」

その先には何が待つのか? それは次回のお話。

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コメント

【項目363】
(中略)
静かな夜空にヒューという高い「男」が響き渡る。

ここは「音」では?

投稿: しせい | 2016年11月13日 (日) 12時03分

「男が響き渡る」もえらく格好いいのですが、意味は全く違いますな。
ありがとうございます。
修正しました。

投稿: 松友健 | 2016年11月14日 (月) 07時01分

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