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2009年11月 8日 (日)

ブラッドソードリプレイ1-14 火口の戦い

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:3 戦闘力:7+1 打撃力:サイコロ1個+1 精神力:6 機敏度:8 生命力:19
装備:剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金15) 弓 矢筒 ロジ・スカイランナーの剣 オパールのメダル 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:3 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+1 精神力:8 機敏度:7 生命力:16
装備:六尺棒 リングメイル(鎧強度:2) 金貨袋(所持金13) 弓 矢筒 オパールのメダル 八角形のプリズム 八角形のプリズム カリウムの破片

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:3 戦闘力:6 打撃力:サイコロ1個 精神力:8 機敏度:6 生命力:16
装備:剣 銀の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金13) 炎の護符 

クラースのダンジョンレースへ参加した三人。街の領主マグス・カルーゲンの雇われ戦士として地下迷宮を進み、神殿で強敵・魔女エキドナを撃破。転移装置で先へ進み、拝殿にて炎の護符を手に入れた。魔物の群れに襲われるも難なく切り抜け、さらに奥へと進み続ける。

拝殿を後にする三人。後ろで魔物どもが騒いでいるが、拝殿から出てくる気はなさそうだ。

テツヤ「それにしたって、なんで地下に神殿だの拝殿だを建てたんだ? 誰も参りになんぞ来ないだろうによ」

ミヤ「建てたんじゃなくて、地下に陥没しちゃったんじゃないかな」

テツヤ「地盤沈下で? 埋まらずに上手く空洞へ落ち込んでか? まさか」

実はそのまさかの可能性があるようだが、そんな事は三人の預かり知らぬ事である。

【項目92】
114_3 切り立った崖道を進む。
眼下は深い霧に包まれ、火山の赤い光が時折あたりを明るく照らし出す。
崖道はやがて深いクレーターの縁に達した。
クレーターの中央には石の塔門がそびえている。
塔門には入口が見える。
ひょっとすると、その中には宝が山と積まれた部屋があるかもしれない。
だがそんな期待は諦めるしかない。
なにしろ塔門は煮えたぎる溶岩の堀にさえぎられ、とうてい近づけそうにないからだ。

崖道はクレーターの縁をくねくねと曲がりながら延びていた。
洞窟の向こう側に通じる坂道に向かって、ゆっくり進む。

その時、突然、クレーターの縁の岩陰から、剣を振りかざした二人のみすぼらしい冒険者が現れた。
火口の赤い光に照らし出されて、二人はまるで悪魔のように見える。
一人がにたりと笑った。
歪んだ口からボロボロの歯がのぞいた。そいつが言った。
「金と命をもらうぞ」

テツヤ「こんなクソ細い道でずっと待ち伏せてたのか? コイツらは」

ミヤ「あたし達が通らなかったら、競技が終わっちゃうまでずっと待ってたのかな?」

ディアブロ「無駄に我慢強すぎるぜぇ。歯がぼろぼろというあたり、何か薬でもやってるのかもしれないな」

テツヤ「我慢強いんじゃなくて頭が蝕まれているだけって事かよ……」

実は彼らが先へ進まずここにいた事には理由があるのだが、この時点ではそれはわからない。三人は敵チームとの戦闘へ突入する。バトルオーダーは1:テツヤ、2:ミヤ、3:ディアブロへ戻し、ディアブロは盲目的服従の呪文を準備する。

テツヤ「また難易度の高い呪文を準備しやがるな。それ、抵抗されるかもしれない呪文だろ」

ディアブロ「成功するまで頑張ればいいだけだぜぇ。ここではな

【項目198】
クレーターの縁の狭い小道の上で、破れかぶれになっている冒険者を向こうにまわして、命を賭した戦いが始まる。

冒険者(A)
戦闘力=8 精神力=6 鎧強度=3 生命力=1番22、2番23
打撃力=サイコロ2個 機敏度=6

ディアブロと敵の機敏度が同じなので1d6勝負。ディアブロ3、敵6で敵が先攻。

ディアブロ「ま、この戦闘にはたいして影響ないぜぇ」

テツヤ「余裕こけるほど弱い相手じゃねぇだろ。流石にここまで来ただけあって、コイツらは強いな」

ディアブロ「なに、逃げるのは簡単だ。後ろに逃げられる道があるからな。しかし勝率のそこそこ高い戦法があるから、まずはそれを試してくれ」

ミヤ「あ。なんかまた『かっこ悪い』戦い方な気がする」

ディアブロ「御名答

B6○第1ラウンド
テツヤ:防御。
ミヤ:E-6へ移動。
冒険者1:テツヤを攻撃。出目8で失敗。
冒険者2:E-5へ移動。
ディアブロ:C-6へ移動。

テツヤ「まずは退くのか」

ディアブロ「ちょっとだけな」

○第2ラウンド
テツヤ:防御。
ミヤ:D-6へ移動。
冒険者1:テツヤを攻撃。出目12で失敗。
冒険者2:テツヤを攻撃。出目11で失敗。
ディアブロ:C-7へ移動。

テツヤ「ちとキツイ!」

ディアブロ「ここが山場さ」

○第3ラウンド
テツヤ:防御。
ミヤ:C-6へ移動。
冒険者1:テツヤを攻撃。出目12で失敗。
冒険者2:テツヤを攻撃。出目7で成功。ダメージ7(被害5)。

ミヤ「叔父ちゃん、大丈夫!?」

ディアブロ「もういいぜぇ。テツヤも退きな」

テツヤ「了解!」

ディアブロ:盲目的服従の呪文を詠唱。出目8で失敗。
テツヤ(ダブルアクション):D-6へ移動。

○第4ラウンド
テツヤ:D-7へ移動。
ミヤ:防御。
冒険者1:D-5へ移動。
冒険者2:E-6へ移動。
ディアブロ:盲目的服従の呪文を詠唱。出目11で失敗。

○第5ラウンド
テツヤ:防御。
ミヤ:防御。
冒険者1:D-6へ移動。
冒険者2:何もできない。

テツヤ「まぁこいつら、近接攻撃しかできねぇからな……」

ディアブロ「こうやって地形にひっかけて2対1に持ち込んだ時点で、半ば勝ちは確定だ。だがどうせならもうちょい変わった戦法でいくか」

ディアブロ:盲目的服従の呪文を詠唱。出目6で失敗。

○第6ラウンド
テツヤ:防御。
ミヤ:防御。
冒険者1:テツヤを攻撃。出目15で失敗。
冒険者2:何もできない。
ディアブロ:盲目的服従の呪文を詠唱。出目6で失敗。

○第7ラウンド
テツヤ:防御。
ミヤ:防御。
冒険者1:ミヤを攻撃。出目9で失敗。
冒険者2:何もできない。

ミヤ「ただでさえ防御してるのに、敵さんは一人であたしら二人を攻撃してるから、こりゃ当分こっちは死なないね」

ディアブロ「それも狙いだが、もう一つここに布陣をしいたのには理由があってな

ディアブロ:盲目的服従の呪文を詠唱。出目9で失敗。

○第8ラウンド
テツヤ:防御。
ミヤ:防御。
冒険者1:テツヤを攻撃。出目12で失敗。
冒険者2:何もできない。
ディアブロ:盲目的服従の呪文を詠唱。出目4で成功。冒険者1は出目11で抵抗失敗。

ディアブロ「よし成功。敵は精神力低めだったから、効く見込みは充分あったがね」

テツヤ「効かなかったらまた何ラウンドも時間かけたわけか?」

ディアブロ「YES。あと2、3回なら安全に挑戦できただろうぜぇ。効いたんだから結果オーライだ。そしてこの時点で俺達の勝ちだ

ミヤ「なんで? ラウンドごとにサイコロ1個ふって、6が出たら呪文が切れるんでしょ?

ディアブロ「日本語版では『他の敵を攻撃させたら』とルールに書いてあるぜぇ。だから、俺は攻撃させずにずっと待機させておく。これで呪文は永続だ。そして敵1がいるせいで敵2はこっちに来れない。だから俺はいくらでも時間をかけて呪文を詠唱できる。さて、ネメシスの電光で何もできない敵2を焼き払うとするかね」

ミヤ「なんかもうあんたが悪党だよ」

テツヤ「しかも小悪党な……」

9ラウンド目にネメシスの電光を準備。12ラウンド目に詠唱成功し、冒険者2にダメージ33(被害30)。撃破。

ミヤ「棒立ちなままの敵1さんはどうすんの?」

ディアブロ「呪文がきれない以上、相手は死ぬまで無抵抗だからな。袋叩きにして倒せばいいぜぇ」

テツヤ「無抵抗の相手をかよ!」

ディアブロ「ああ、確かにお前さんらに汚れ仕事を押し付けるのは悪いな。おkwww俺がやろう

18ラウンド目に再びネメシスの電光を詠唱成功、冒険者1にダメージ34(被害31)。撃破。

ディアブロ「勝ったぜ。多少運が絡むが、まぁそこそこ安全な勝負だったな」

ミヤ「……とりあえずあたしは叔父ちゃんのケガ治しておくよ」

難なく生命力が最大まで回復。

【項目308】
死体の一つは、こちらが手を伸ばす前にクレーターの中へ落ちていった。
もう一つの死体を探ると、
金色のくつわと、回復薬(飲んだ者はサイコロ二つ分の生命力を取り戻す事ができる)と、青い試金石と、鉛の指輪が見つかった。
それにもちろん、
鎧(鎧強度3)もある。

テツヤ「一人ぶんにしてはいろいろと見つかったな。アイテムいっぱい持ってるくせに無一文だが」

ミヤ「だからお金をも貰うって言ってたんだね。多分。それより持っていく物だけど……」

ディアブロ「金色のくつわ回復薬だな。後はいらないぜぇ」

ミヤ「この鎧って、装備制限書いてないけど、誰が着てもいいのかな? 許可無しだったらダメ! とか言い出すと、誰も装備できないアイテムを出したって変な話になるよね」

ディアブロ「材質も形状も書いてない怪しい鎧だが。テツヤが着て重装甲高回避キャラにでもするか?」

テツヤ「いや……ミヤが着るべきだろ。回復術には元手になる生命力が必要なのに、僧侶の生命力は低めだからな。防御力を上げておくべきだ」

ミヤ「さんきゅー! じゃあ貰うね!」

ディアブロ「なんで叔父・叔母ってのは、甥姪に何かと物やろうとするかねぇ……」

テツヤ「何か言ったか? そろそろ先へ進むぞ」

【項目537】
1142 溶岩の池を取り巻く狭い崖道を、用心して進む。
クレーターの中では溶岩がふつふつと煮えたぎっている。
足を止めて、マグマから沸き上がる泡を見ていると、キラリと光る青い炎が見えた。
炎の化け物がクレーターの中から顔を出し、こちらを目指して登ってくる。

テツヤ「正直、こんないかにも危険そうな場所に何も無いとは思ってなかったぜ」

ミヤ「予想どんぴしゃだね! あたしも思わせぶりな場所だとは思ってたけどさ」

そいつは、鋼鉄をも溶かし、肉をバターのように切り刻む爪を持つ、恐ろしい火の悪魔スキアピールだった。

ディアブロ「やれやれ。さっきの冒険者どもと相討ちにでもなってくれりゃ、手間が省けたんだがねぇ」

そうはならない。というのも、さっきの二人組はこいつらが恐ろしくて立ち往生していたからあそこにいたのだ。スキアピールはそれだけ恐ろしい魔物で、その攻撃には鎧強度が無効(高熱で溶かされるから!)だ。個々の生命力はさほど高くはないが、機敏度が高い上に数も多い。まともに戦うにはちと荷が重い敵なのだが……

ミヤ「あ、ここ、アイテム使っていいみたいだよ」

ディアブロ「それじゃ、ま、前回手に入れたコイツをば」

セレクトするのは炎の護符。

【項目158】
彼らは、溶岩の光に照らされて太陽のように輝く護符を見ると、恐れおののいた。
一人が囁いた。
「聖なる御守りだ。このままお通りください」
彼らが心変わりしないうちにと、先を急ぐ事にする。

テツヤ「あれま。これはこいつらを避けるための物だったんだな」

ミヤ「祀られるには理由があるんだね……」

こうして三人は火口を切り抜ける。だがこのエリアにはあともう一つ……。

【項目223】
クレーターの外側へ下っていく坂道に辿り着いた。
坂は最初はなだらかな斜面だったが、やがて岩を切って作った階段になった。
前方には、小山と岩の点在する荒涼とした平原が広がっている。
そして、その向こうには洞窟の天井に届きそうな小高い丘がある。
丘の頂上に、灰白色の光を浴びてひるがえるのは勝利の紋章だ!
もうゴールはすぐそこだ!

ミヤ「よし、ゴールが目の前だよ! そろそろラスボスでも出そうな気がするけど!」

テツヤ「へん、倒せばいいんだろ。さあ行くぜ!」

だが、階段を降りきった時、その高揚とした気分は見事に打ち砕かれた。
洞窟の地表を覆う蒸気のためにそれまでは見えなかったが、眼下には大きな地面の割れ目が口を開けていたのだ。
紋章の立つ丘にたどりつくには、この谷を渡らなければならない。
しかし、見渡す限り橋は無かった。

テツヤ「おいおい……」

ミヤ「むう、こういう手でくるのかあ。どうしろっての、これ」

ディアブロ「ま、ゴールできないようには作られてねぇさ。競技が成り立たなくなるからな」

ではどうやって突破するのか? それは次回のお話。

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