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2009年10月14日 (水)

ブラッドソードリプレイ1-8 湖上の死闘

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:3 戦闘力:7+1 打撃力:サイコロ1個+1 精神力:6 機敏度:8 生命力:18
装備:剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金17) 弓 矢筒 ロジ・スカイランナーの剣 オパールのメダル 鋼鉄の笏(残り4回)

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:3 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+1 精神力:8 機敏度:7 生命力:15
装備:六尺棒 リングメイル(鎧強度:2) 金貨袋(所持金15) 弓 矢筒 オパールのメダル 銅の鍵 

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:3 戦闘力:6 打撃力:サイコロ1個 精神力:8 機敏度:6 生命力:15
装備:剣 銀の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金15) オパールのメダル 

クラースのダンジョンレースへ参加した三人。迷宮内の冥府の渡し守の船に乗り、地底湖を進む。だが何事もなく渡れるはずも無く……。

タダ乗りした三人を乗せてゴンドラは進む。

ミヤ「ところでケロンてあの世の川の渡し守だけど、服を脱がせちゃうお婆さんもいるんじゃなかった?

テツヤ「そりゃ日本の話だろ。ここにゃそんな奴はいねぇよ……多分な」

ミヤ「それは助かった。脱がされてすっぽんぽんになったら大変だからね。このゲーム、回避力とか無いから鎧強度でしか身を守れないし

ディアブロ「攻撃からは逃げない。敵味方全員プロレスラーだな。カッコイイ世界だぜぇ」

テツヤ「そんなわけねぇが、まぁ確かに日本人的発想なら避けたり受けたりしたいわな……」

【項目193】
ゴンドラは湖を渡っていく。
見上げると、洞窟の天井は恐ろしく高く、鍾乳石がシャンデリアのように下がっている。
じっと目をこらしても向こう岸はまだ見えない。

ミヤ「でもあそこに何か浮いてるよ? ビーチボールか機雷かな?」

テツヤ「形だけで適当な事言うなって」

ゴンドラは湖面に浮き沈みする一つのブイの近くを通り過ぎた。
木でできた部分は波に削られ、鉄の雷文飾りは酷く錆ついていた。

テツヤ「こんな所にか。ちと調べてみるか……」

ミヤ「賛成! 船頭さん、ちょいと船を横付けてよ」

 タダ働きにも関わらず、船頭は黙ってゴンドラを近づけた。

【項目419】
ブイの木の部分に刻まれた詩の、三行だけが読み取れた。

お前が今あるごとく、私はかつてあった
私がいま有る所、お前は行かねばならぬ
私を引き上げよ、私の横たわる場所から……

ブイの輪には重い鎖が付けられていた。
鎖の先は湖底深くに沈んでいる。
船頭はそこにぐずぐずしていたくないようだった。
オールを握る痩せた手がピクピク動いている。

テツヤ「なんでかね。どうにも嫌な予感がするぜ」

ミヤ「船頭さんも内心は嫌がってそうだしね。でも調べてみたいな」

ディアブロ「そんじゃま、まずは俺からやりますか。予言の呪文を唱えるぜぇ」

【項目122】
Photo (魔術師)

呪文を唱えると果てしない無の空間が見えた。
未来が無いという事なのだろうか?
或いはそうかもしれない。
暗黒の死の世界が待っているのかもしれない。
だがそうではない可能性もある。

ディアブロ「ま、こんなところかな」

テツヤ「何もわかってねぇんじゃねぇか!

ディアブロ「毎回上手くいくもんじゃないぜぇ。未来なんてのは結構コロコロ変わるしな。選んだ項目によって

ミヤ「うし、それじゃあ次は私が透視術であの文章を読んでみるよ!」

【項目108】
3 (僧侶)

「内なる目」の潜在力を呼び起こさなければならない。
師匠達の教えを思い起こしながら、心の雑念を追い払った。

ミヤ「あり? なんか二つの数字から一つ選べ、とか書いてあるけど

ディアブロ「片方が正解の項目、もう片方が失敗の項目だ。ヒントは無いぜぇ。カンで選びな」

テツヤ「なんともゲームブックらしい選別方法だ……

ミヤ「要するに成功率50%かあ。サイコロで選ぼっかな?」

ディアブロ「安心しな。俺が正解を教えてやるから」

テツヤ「なんでお前が知ってるんだ?」

【項目263】
(僧侶)

成功だ!
詩の全体が目に見えてきた。

“お前が今あるごとく、私はかつてあった
私がいま有る所、お前は行かねばならぬ
私を引き上げよ、私の横たわる場所から
そして深みの底で私と一つになろう”

不気味な誘いだった。

ミヤ「私と一つになろう、だって。あは、いけないお誘いみたいだなあ」

テツヤ「どう見ても地獄への誘いじゃねぇか

ディアブロ「そんじゃま、準備しますか。今回、俺は呪文を準備しない。バトルオーダーは前と同じでいいぜぇ」

テツヤ「1番俺、2番ミヤ、3番がディアブロだな」

ディアブロ「そして俺が鎖を引き上げる、と。重いな……ちょっと待ってくれよ……」

【項目502】
B2 鎖を引き上げる事にする。
大変な重さだった。
引き上げた鎖の先には、泥をかぶった人骨の入った鉄のかごがついていた。
人骨の首にはコガネムシの形をしたエメラルドの御守りがかけられている。
その御守りに手を出した瞬間、気味の悪い衝撃を感じた。
その時突然、骸骨の眼窩が緑色に輝いた。
驚きで思わず鎖を持つ手が緩む。
気味の悪い鉄かごが再び水中に沈んだとき、緑色に光るエイドロンがゴンドラの側に浮き上がってきた。

「解放だ。人間の手で解放された。予言の通りだ。それでは、予言を完結させるとしようか」
化け物は呻き、爪で掴みかかってきた。

エイドロン(E) 初期位置は鎖を引っ張った者に隣接するマス
戦闘力=7 精神力=9 鎧強度=0 生命力=40 

打撃力=サイコロ2個+2 機敏度=9
※エイドロンが攻撃のサイコロで2を出した場合、爪は相手の脳を直撃する。そのときはサイコロを2つふり、自分の精神力と同じか、それより少ない目を出さなければならない。これに失敗すれば、攻撃を受けたキャラクターは即死する。
※エイドロンには鋼鉄の笏は通用しない。

船頭(G)
戦闘には参加しない。

テツヤ「なんなんだ、コイツのピンポイントな防御耐性は!」

ミヤ「うわ、強さもさることながら、こっちの動きが制限されまくりな状況だよ!」

○第1ラウンド
エイドロン:ディアブロに攻撃。ダイス目4で成功。ダメージ12(実ダメージ10)。

テツヤ「おい、大丈夫か! いきなり3分の2持っていかれてんぞ!

ディアブロ「ぐはっ、こりゃキツイぜぇ。だがこれで俺たちの勝ちだな

ミヤ「へ?」

ディアブロ「次は機敏度8のテツヤの行動順だな? 別の方法を考える、という選択肢があるだろ。それを選んで欲しいぜぇ」

テツヤ「何か手があるって事か? よし、わかった!」

【項目462】
僧侶がいれば、エイドロンを悪魔払いの術で追っ払う事ができる。
さもないときは戦いを続行してもいいし、別の手を考えてもいい。

ミヤ「そっか! ここはあたしが……」

ディアブロ「おっと、お譲ちゃんにも頑張ってもらうが、そっちじゃないぜぇ」

テツヤ「俺の行動順だしな。選ぶは別の手の方か!

【項目439】
厄介な事態になった。
おそらく、こいつの骸骨を再び引き上げる事ができれば、こいつを倒す事ができるのだ。
つまり、あの鉄かごを、水から引き上げなければならないということだ。
そのためには、一人のキャラクターでなら4ラウンド、二人のキャラクターが同時に取りかかるなら2ラウンドを必要とする。
三人以上で引っぱりあげることはできない。
その間、これに取りかかっている者は、戦ったり、逃げたりなど、戦闘シーンで可能ないかなる行動もとれない。
エイドロンの攻撃は、かごを引きずり上げようとしている者に集中する。

テツヤ「この鎖を引っ張ればいいんだな! よし、ミヤも手伝ってくれ!」

ミヤ「あいあいさあ!」

 ここから戦闘続行。

テツヤ:鎖を引っ張る。
ミヤ:鎖を引っ張る。
ディアブロ:する事がないので痛え痛えと呻いておく。

○第2ラウンド
エイドロン:D-6へ移動。

 エイドロンは戦闘前に鎖を引っ張っていた者に隣接して出現する。そして戦闘中に鎖を引っ張る者を最優先で攻撃する。つまり、戦闘前と戦闘中で鎖を引っ張る者が変わると、どうしても移動に行動を1回費やしてしまうのだ。

テツヤ:鎖を引っ張る。
ミヤ:鎖を引っ張る。二人で2ラウンド引っぱったので、これでかごが水上に出てくる。

 敵の性質を利用する事で、この戦闘では敵の攻撃を1回に抑える事ができる。ただしパーティが三人以上の場合だが。

【項目107】
ついにかごを引っぱり上げる事ができた。
かごが水面に現れると、エイドロンは絶望の呻き声をあげ、両手を握りしめた。
そいつは、骸骨に触らないでくれと哀願しているようだった。
しかし、こういう化け物に情けは禁物だ。
骸骨の首から御守りをもぎ取ると、それはちかちかっと光った。
エイドロンは悲鳴をあげ、その身体は空中に飛び散った。

テツヤ「強敵だったがなんとかなったな……」

コガネムシの形をしたエメラルドの御守りが手に入った。

テツヤ「で、これは何なのかって話だが」

ミヤ「叔父ちゃん、あたしに見せれ」

【項目352】
3_3 (僧侶)

御守りの裏には象形文字が刻まれている。

これは死から蘇ったカイクフランの神オシリスの象徴だ。
この御守りをつけていれば、死んでもたちまち生き返る。
その者の生命力がゼロになった途端、通常の最高点にまで生命力が回復する
御守りは一人に一度しか効かないので、こうして蘇った者は、他の者にこれを渡すか手離すしかない。
また、この御守りを既に死んだ者の上に置けば、この者は蘇る。
ただし、この場合は御守りの効力はこれっきり失われる。
またこれを、朽ち果てた屍の上に置いてはならない。
さもないと、死者は恐ろしい死霊の姿になって戻ってくる事になろう!

ミヤ「という鑑定結果が出たよ!」

ディアブロ「俺の手当ても忘れないうちに頼むぜぇ」

ミヤ「はいな! 2点消費の回復術を5連発、サイコロ5個ふって一発判定だ! 1回目、合計プラスマイナスゼロ! 2回目で2点、3回目で8点回復! これで10点回復したから満タンだね!」

テツヤ「マジで僧侶は便利すぎだな、おい……」

ディアブロ「ダイス運がちょっとアレだったが、ま、結果オーライで助かったぜぇ」

 というわけで入手したエメラルドの御守り。これがあるからこのルートを選んだような物だ。なにせランクの低いうちは事故死し易いのである。とりあえずテツヤに装備させておく。

【項目247】
ゴンドラは低いトンネルの前を通った。
はるか前方には、桟橋のランタンの明かりが見える。
船頭はかいを漕ぐ手を止めて、こちらの指示を待っている。

テツヤ「桟橋だな。船をつけるために有るわけだしよ」

【項目368】
ゴンドラは、湖の外れのごつごつした岩の桟橋についた。
桟橋の上には紙製のランタンが並べられ、湖面に映るその明かりが洞穴の天井に、ゆらめく影を作り出していた。
ゴンドラを降りる。
ふり返ると、ゴンドラも気味の悪い船頭も、跡形もなく消えていた。

ミヤ「ありゃま。お礼も言ってないのに消えちゃったよ」

テツヤ「俺らの顔を見るのにうんざりしてたのかもな。さて、前に進むとするか」

ディアブロ「通路が一本伸びてるな。この奥に行くしかなさそうだぜぇ」

 通路の奥は……次回へ続いている。

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コメント

【項目502】

>鎖を引き上げる事にする。大変な重さだった。引き上げた鎖の先には、泥をかぶった人骨の入った鉄のかごがついていた。人骨の首にはコガネムシの形をしたエメラルドの御守りがかけられている。その御守りに手を出した瞬間、気味の悪い衝撃を感じた。その時突然、骸骨の眼窩が緑色に輝いた。驚きで思わず鎖を持つ手が緩む。『君の悪い』鉄かごが再び水中に沈んだとき、緑色に光るエイドロンがゴンドラの側に浮き上がってきた。

ここは『気味の悪い』では?

投稿: | 2016年9月 4日 (日) 13時32分

おお、ご指摘ありがとうございます。
約7年、全く気づきませんでした。
修正しておきます。

投稿: 松友健 | 2016年9月 4日 (日) 17時58分

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