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2009年10月 6日 (火)

ブラッドソードリプレイ1-2 就職試験

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:3 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+1 精神力:6 機敏度:8 生命力:18
装備:剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金15) 弓 矢筒

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:3 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+1 精神力:8 機敏度:7 生命力:15
装備:六尺棒 リングメイル(鎧強度:2) 金貨袋(所持金15) 弓 矢筒

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種だが、酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:3 戦闘力:6 打撃力:サイコロ1個 精神力:8 機敏度:6 生命力:15
装備:剣 銀の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金15)

 クラースのダンジョンレースへ参加しに来た三人。まずは雇い主を決めるため、受付場所へと訪れた。マグスのペナントが三つ残っているので、それを一つ選ばねばならないのだが……。  

ミヤ「よし、情報も出そろったしペナントを選ぶよ」

テツヤ「その前に、近くに酔っ払いの商人がいるから話を聞いてみようぜ」

【項目69】
商人はふらつきながらも、三人から目を離すまいとしていた。
大きなげっぷをしてから、彼は言った。

「おめえさんら、マグスに雇われようってんだろ。ああ、俺にゃあわかってんだ。まだ三つ残ってるぜ、ほら、あそこの小屋んとこにあるだろうが……。
マグス・ヴァイルは中でも最低の奴だ。しかもあいつは吸血鬼だときてる。だが死んだ者を悪くいっちゃあいけねえや。カルーゲンはこの街の領主様だ。そりゃあおめえさんらも知ってるな。こいつもロクな野郎じゃねえ。それにあいつは、戦いに勝つ気がねえって噂だぜ。だが三番目のマグス・バラザールは、あの悪党連中の中じゃあ一番マシだな。なんたって、あいつはここんとこ、負けがこんでるからな。勝ちゃあ、お目当ての御褒美はたんまりよ」

商人からもっといろいろ聞き出したいというこちらの望みは、すぐに打ち砕かれてしまった。
話すのに疲れた彼は、最後に思い切り歯を見せて笑いかけたかと思うと、次の瞬間には石畳の上にのびていた。
脇腹を蹴ってみても、目をさまさない。仕方なく小屋に向かう事にする。

ミヤ「なんだ。あたしが知ってた情報とほとんど同じだよ」

テツヤ「はん、だったらミヤの情報はそんなにたいした価値もなかったって事だな」

ミヤ「えー。そうなのかなあ」

ディアブロ「はは、全くだぜぇ。たいして意味も無い情報を得意げにまぁ恥ずかしげもなく御披露してくださったとはカッコ良すぎて赤面ものだな。穴があったら入りたいだろうからスコップを買う金をどこかで工面するといい。俺も少しぐらいなら恵んで……」

テツヤ「そこまで言う事はねえだろうが! だいたいよく聞てみろ、商人の情報はペナントの色までは教えてねえよ! だったら情報としての価値には雲泥の差があるだろうが!」

ディアブロ「おやま、俺が悪者かね」

 ディアブロがニヤニヤ、ミヤが嬉しそうに笑っているが、テツヤは気づいていないようだ……。

【項目452】
小屋の方へぶらりぶらりと近寄っていく事にする。
三つのペナントは夕暮れの風にわびしくはためいていた。
マグスの執事達の冷たい視線に逆らうように、ぐっと睨み返してやる。

テツヤ「ペナントを選ぶ前に、一応、この執事どもとも話す事はできるな。なんとなく気にいらねえ連中だが」

ディアブロ「ここまでに得た情報よりマシな話が聞けるとは思えないぜぇ」

ミヤ「ま、損する事もないでしょ。ねえ、おっちゃん達。どのペナントがお勧めか教えてくんないかな?」

【項目227】
彼らは肩をすくめ、互いにおかしそうな表情をかわし合った。
「残念ながら、我々は助言をするわけにはいかないのです」
一人が両手を広げて言った。
「試合の規則に反しますからね。それになにしろ、我々のような身分の低い召使いが、クラースのマグスをあれこれ品定めする事などできません! こんな簡単な事、おわかりでしょう。でも……」
彼はつくり笑いをして、三本のペナントを指差した。
「運命が導いてくれますよ」

テツヤ「ま、そうだろうな。ウチの旦那よりあっちの方がお勧めです! なんて言ったらチクられてクビになるかもしれねえし」

ディアブロ「実はここで戦士がいたら、脅して情報を吐かせる事もできるんだぜぇ

ミヤ「そうなんだ。あたしの六尺棒でお尻ぶっ叩いてやったら、親切心に目覚めてくんないかな」

テツヤ「僧侶知識でペナントの情報を知る事ができるのに、そんな事する意味がねえだろ。確か一番の真人間はこれだったな」

 テツヤは真紅のペナントへ手を伸ばす。

【項目28】
真紅のペナントをつかんで、高々と差し上げる。
二人の執事は失望をかろうじて隠し、互いの顔を見合わせ、小屋の中へ入っていった。
三人目の執事は興奮して、こちらの前へ駆けつけてきた。
「あなた方は最も尊敬すべき、マグス・バラザールのペナントを選ばれた!」
彼は叫んだ。
その時、真紅のマントをはおった背の高い男が、広場の向こうからこちらの方へ堂々とした態度で歩いてきた。
執事は男に向かって、卑屈なおじぎをした。

テツヤ「あれかい。俺らの雇い主になるのはよ」

ディアブロ「まだ決まったわけじゃねえけどな」

ミヤ「何かあんの?」

【項目397】
「わしはマグス・バラザールだ」
真紅のマントの男は、口髭をなでながら言った。
「そちらが明日の試合でわしのために戦ってくれるなら、嬉しいことだ。しかし、その前に、そちらがそれに相応しいかどうかを試験しなくてはならん。力や度胸はさておき、明日の試合で勝つには狡猾さが必要となる。何人かの有望な候補者がいたのだが、十分な聡明さに欠けていたため、わしは採用しなかった。それでは今夜、わしの館に来るがいい。来れば、それがどんな試験かわるだろう」

テツヤ「この人のペナントが残ってた理由はこれかい。負けが込んでるとあっちゃ、人選を慎重にしたがるのもわかるけどよ」

ミヤ「テストの内容、予習させてくれないの? 試合は明日なのに、選手を確保できなかったらどうすんだろ」

ディアブロ「参加してないから勝負はしません! だから今年は負けませんでした! て言うのかもな。ま、博打から足を洗うなら、今以上に真人間になれるだろうぜぇ」

テツヤ「今すぐそんな事言いだされたら、俺らが困るけどな。ま、行ってみるしかねえだろう」

ミヤ「お金持ちのお屋敷だ! きっといっぱい食べる物があるに違いないよ!」

テツヤ「お前、金持ちのイメージがステーキとワインと銀食器だけで完結するクチだろ。今から俺ら、試験受けるわけだからな?」

ディアブロ「そんじゃ屋敷に向かうかね。ぶらぶら歩いて、次回へな」

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