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2009年10月12日 (月)

ブラッドソードリプレイ1-6 地下迷宮突入

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:3 戦闘力:7+1 打撃力:サイコロ1個+1 精神力:6 機敏度:8 生命力:18
装備:剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金17) 弓 矢筒 ロジ・スカイランナーの剣 オパールのメダル 

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:3 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+1 精神力:8 機敏度:7 生命力:15
装備:六尺棒 リングメイル(鎧強度:2) 金貨袋(所持金15) 弓 矢筒 オパールのメダル 

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:3 戦闘力:6 打撃力:サイコロ1個 精神力:8 機敏度:6 生命力:15
装備:剣 銀の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金15) オパールのメダル 

クラースのダンジョンレースへ参加しに来た三人。なんとかスポンサーも見つけ、ついにレース開始の時が来た。死の罠の地下迷宮が、今、口を開ける!

――夜明け――

 寒い部屋の中、寄り添ってマントにくるまり眠る三人。寝息が小さく響く中、部屋の外へ足音が近づいてきた。

【項目402】
カルーゲンがこちらを連れにやってきた。
夜明けにはまだ一時間ほどあった。

「人ごみを避けて、少し早く出かけるとしよう」
彼は言った。

ディアブロ「おおっと、雇い主自らのお出迎えとは光栄だぜぇ」

テツヤ「……うん? 朝か。やれやれ、おい起きろミヤ」

ミヤ「……うへへぇ……叔父ちゃんは本当に頭ゆるいなぁ……うひひ……」

テツヤ「テメー! どんな夢ならそんな寝言になるんだよ! 起きな!」

ディアブロ「ところでカルーゲンの旦那、朝飯は出ないのかい?」

 カルーゲンが渋い顔で睨むので、ディアブロは肩を竦めて黙っておいた。寝ぼけまなこのミヤをテツヤが引きずるように連れて、三人は部屋を出る。

兵士に護衛されて階下へ降りると、宮殿の霜の降りた中庭には、カルーゲンの供をする、にやけた廷臣やいかがわしい女達が集合していた。
カルーゲンは籠に乗り、こちらはその後に従って、灰色の道を進んでいった。
既に大変な数の群衆が集まっている。
人々は沿道に並んで、黙りこくって見ていたが、やがて緑色のマントの兵士の一団に大歓声をあげた。

テツヤ「この群衆は何を騒いでるんだろうな。ダンジョンの中が中継放送でもされるのか? そうでもなけりゃ、彼らには無関係な行事だと思うんだが」

ディアブロ「されてんじゃないかねぇ。毎年優勝者がダンジョンから出てくるんだから、毎年改装されるだろうし。それを前提に庶民へ娯楽を提供してんのかもしれないぜぇ。ところで……」

ミヤ「……zzz……」

ディアブロ「寝ながら歩いてるのか、この子」

テツヤ「まぁ手を引っ張りゃ歩くしよ。静かだし、しばらくこのままでいいわ」

町の門の側には、煌めく二本の剣を手にして、カーテンのおろされた籠の中の何者かと話している背の高い男がいた。
「あれが神を恐れぬイコンのワーロックだ」
衛兵の一人が言った。
「あいつはマグス・ウルに代わって戦うため、沈黙の海を越えて、はるばるやってきたんだ」
イコンは、通り過ぎるこちらに冷たい視線を送った。

テツヤ「なかなかの面構えだな。出会えば強敵になると見たぜ」

ミヤ「……zzz……」

ディアブロ「こっちは緊迫感が無いぜぇ」

町を出て、寒々とした田園地帯を進む。
早朝から畑に出ていた農民達は、辛い仕事の手を止めて、こちらを見送った。
さらに進んでいくと、青銅の鎧に身を固めたバーバリアン達が、朝の冷たい空気の中で柔軟体操をしていた。
彼らは大きな戦斧をビュンビュンと音を立てて振り回している。
身震いを感じながらも、カルーゲンの籠に遅れないよう走る。
やっと、ずんぐりした黒い石の建物に辿り着いた。
列柱で飾られた入口の向こうには、凍った大地の中へ降りて行く螺旋階段が見える。

「わしのペナントを持って行くのだから、それに恥じない働きをしろペナントを入手)。いかなる危険にも怯むな。戦いから逃げてはいかん。勇敢に堂々と戦うのだ。行け!」
彼はこちらが死のダンジョンへと降りて行くのを見守っていた。
この地底のどこかに「勝利の紋章」が眠っているのだ。
ぜひともそれを手に入れて地上に帰らなければならない……。

テツヤ「さて、いよいよか。ここからが本番だ。ミヤ、そろそろ起きな。寝てるとお前の六尺棒でケツバット食らわすぞ」

ディアブロ「お譲ちゃん、叔父ちゃんがお前さんのお尻を狙ってるぜ」

ミヤ「おおう!? 叔父ちゃん、いくらなんでもそれはダメだ!」

ディアブロ「おう、おはようさん。さて行くかね」

テツヤ「このヤロー! ケツバットのターゲットはテメーに変更だ!」

ディアブロ「おおっと勘弁」

ミヤ「叔父ちゃん、そんなお尻はほっといて早く行こうよ!」

テツヤ「チィッ! どいつもこいつも!」

【項目136】
松明の明かりの中を降りて行くと、水のしたたり落ちる音が聞こえた。
まもなく、じめじめした階段の吹き抜けの下に辿り着く。
正面には煉瓦を積んだアーチがあり、その向こうにはトンネルが続いている。
トンネルを数歩進んだところで、右へ延びる別のトンネルが見つかった。
そっちへ目をこらすと、薄暗がりの中に、何者かがじっと立っているような気がした。
このまま真っ直ぐ進めば、装飾の施された大きな戸口に突き当たる。

ミヤ「各マグスの選手は違う入口から入るんだね

テツヤ「同じ所から入ったら、そこで即決闘になるからな」

ディアブロ「で、ここはどっちに行くかねぇ」

ミヤ「右に誰かいるじゃない。ライバルなのか、そうじゃないのか見に行こうよ」

テツヤ「よし、右だな」

【項目278】
13 薄暗がりの中の人影に近づいていくと、それはカルーゲンの砦の拷問部隊の兵士だった。

ミヤ「なんだ、カルーゲンさんの兵隊さんだよ。じゃあ敵じゃないね」

ディアブロ「カルーゲンのおっさんだと、そうは言い切れないぜぇ」

こいつは、何カ月も何年も陽の光を浴びることなく、地底世界をうろついている。
兵士は真っ黒の鎖帷子と黄褐色の衣服を身に着けていた。
鎖帷子のあちこちは錆つき、衣服には死臭がしみついているようだ。
ヘルメットはかぶっていない。

ミヤ「……なんか、あまり愛想の良い人でもなさそうだけど」

無精髭を生やした顔、乱暴に刈り込んだ頭髪、狂気じみた目つきは、こいつが地底の狂った墓守の一人である事を物語っている。

テツヤ「つーかあいつ、モンスター代わりに配置された敵なんじゃねぇの」

 実はその通りだ。このNPCと和解する道は用意されていない。この道を前進するなら打倒あるのみなのだ。

ディアブロ「ま、大概のファンタジーRPGなら、人間系のモンスターが職別に細分化される程度には豊富にいるもんだぜぇ

 墓守への対処法を考え、テツヤはちょっとばかり頭をひねる。

【項目262】
Photo (盗賊)

この厄介な衛兵を片づけるには二つのやり方がある。
まずは真っ正面から攻撃をしかけるやり方。
しかしこれは、相手が手だれの戦士の場合、こちらがやられる恐れがある。
やつは見た所、大変な手だれの戦士のようだ。

テツヤ「つーか、正面決戦するなら前の項目でそう選ぶわな」

これに代わるのは、奴を騙すやり方だ。
これは前者より難しいが、上手くいけばダメージを受けないで済む。

テツヤ「こっちにするか。上手くいけばお慰みだぜ」

【項目501】
(盗賊)

ブレイラック・ポートの名だたる盗賊“いたちのスティレッポ”が教えてくれた単純な手品を思い出して、にやりとした。

首に巻いていた絹のスカーフをほどき、それをしごく。
まもなくスカーフは静電気の作用で棒のようになった。
それに松明のちらちらする光を当てると、スカーフはまるで銀の剣のように見えた。

そっと墓守に近づくが、まだこちらに気付いていないようだ。

テツヤ「こいつで敵がビビッてくれりゃいんだがよ。さて、呼びかけてみるか。おーい、墓守さんよ……」

【項目528】
(盗賊)

墓守はこちらへ振り向いた。
そして輝く銀の剣を見て、一瞬たじろいだ。
そいつの足元には錆びた剣が転がっていた。
そいつはこちらがそれに目を止めたのを見て、自分の剣の柄に手を伸ばした。

テツヤ「悪いがそうはさせねぇ!」

瞬間、前転宙返りをして錆びた剣を拾い上げ、間髪をいれず、墓守の喉元めがけて突っ込んでやる。
墓守は血の海の中に倒れた。

ミヤ「おお!? 叔父ちゃん、この項目だけやけに強いね!

テツヤ「俺もビックリだ。まぁ誰だって調子の良い時はあるだろ」

 錆びた剣も手に入るが、攻撃する度に36分の1の確率で折れるので必要ない。これは放り捨て、通路の突き当たりにある扉へ向かう。

【項目151】
通路の突き当たりには重い扉があった。
中央の鉄の輪をつかんで、扉をひきずるように開けて中に入ると、そこは小さな部屋だった。
他に出口は無い。
赤い花崗岩のテーブルの上に、
鋼鉄製の笏がのっている。
それは魔法のエネルギーで微かに光っているようだ。
手にとって見ると、横腹にカウンターがあり、4を示している。

3 ミヤ「おっと、あたしにはこれが何かわかるよ。
 ドラゴンウォリアーズのルールブックに載ってたもん。
 北の錫杖(セプター・オブ・ザ・ノース)って奴でね、隣接マスに打撃力サイコロ5個の必中光線を発射できるんだよ。
 表示されてるのは残り使用回数だよ。
 あと4回使えるね

テツヤ「こいつは1巻の切り札になり得るアイテムだな。持って行くか」

ディアブロ「部屋は行き止まりだから、入口まで引き返すしかないぜぇ。さて、次回は迷宮の奥へ進むとしますかね」

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