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2009年10月18日 (日)

ブラッドソードリプレイ1-9 夜の妖精

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:3 戦闘力:7+1 打撃力:サイコロ1個+1 精神力:6 機敏度:8 生命力:18
装備:剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金17) 弓 矢筒 ロジ・スカイランナーの剣 オパールのメダル 鋼鉄の笏(残り4回) エメラルドの御守り

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:3 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+1 精神力:8 機敏度:7 生命力:15
装備:六尺棒 リングメイル(鎧強度:2) 金貨袋(所持金15) 弓 矢筒 オパールのメダル 銅の鍵

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。
酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:3 戦闘力:6 打撃力:サイコロ1個 精神力:8 機敏度:6 生命力:15
装備:剣 銀の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金15) オパールのメダル 

 クラースのダンジョンレースへ参加した三人。不死の魔物と戦いながらも不気味な地底湖を渡りきる。だがダンジョンはまだまだ奥へと続いているのだ……。

【項目152】
桟橋からは石造りのトンネルが前方に延びていた。
それを進むと、やがて小さな円形の部屋に出た。
部屋には二つの出口があった。
一方の出口は真っ正面にあり、ほぼ長方形に岩をくりぬき、鉄格子がはめ込んである。
鉄格子には鉄の鎖と南京錠が取り付けられている。

ミヤ「叔父ちゃん、さっそく鍵開けだ!」

テツヤ「どれどれ……こいつはちと開きそうにねぇな」

ミヤ「えー。ガッツが足りないよ」

ディアブロ「焦らなくても、もう片方を見てからでもいいと思うぜぇ?」

もう一つの出口は右手にあり、アーチ形をしていて、松明に照らされた短い廊下の先には、一つの扉が見えた。
廊下の両側には深いアルコーブ(岩壁の入り込み)がいくつも並んでいる。

テツヤ「こっちに来いと言わんばかりだな。しかも、いかにも敵が隠れてそうな場所まで設けてよ」

ミヤ「ところで、あっちの鉄格子だけど。ここに来る途中で、銅の鍵を一つ拾ったよね? あれ使おうよ」

ディアブロ「ま、拾ったもんは試さないとな」

【項目221】
鍵をとり出して、南京錠に差し込む。
思った通り、鉄格子は開いた。
そのとき、右手の廊下から不気味なうなり声が聞こえてきた。
そっちへ目をやると、アルコーブの奥から、前かがみになった灰色の化け物の一団が姿を現していた。

ミヤ「やった! けどピンチ! というか、あっちで待ってたんなら、鍵が開いたからってこっちに出て来ないで欲しいなあ!」

ディアブロ「鉄格子の中には今すぐにでも逃げ込めるぜぇ? ま、逃げ切れるとも限らんし、一応白い火の呪文を準備しとくかね」

テツヤ「……ん? ちょっと待った

【項目209】
最初は気付かなかったが、不気味な化け物達はそれぞれのアルコーブの壁に片足を繋がれていた。
鎖は、彼らが廊下まで出られる十分な長さがあった。
だが、鉄格子とその壁は繋がっているようで、鉄格子を開けたとたん、鎖はそれ以上伸びなくなった。
化け物たちはアルコーブから半身を乗り出したまま、それ以上延びない足首の鎖をねじ切ろうと、やっきになっていた。
彼らの歯ぎしりが聞こえた。

ディアブロ「勝手に出歩かねえようにされてるらしいな。よほど素行の悪い連中なんだろうぜぇ

テツヤ「化け物どもが通路の真ん中までこれねぇなら、走って突破もできそうだな。向こうの扉へ入る事も、できねぇわけじゃなさそうだが……」

ミヤ「せっかくこっち開けたのに? あ……でも、守衛を配置してるぐらいなら、何か値打ち物とか置いてあるかも!」

テツヤ「そうだな。おもしれえ、ひとっ走りするか。おい、これ」

 エメラルドの御守り(蘇生アイテム)をミヤに渡しておく。全員が攻撃にさらされるなら、HPが多めのテツヤよりもミヤの方に保険をかけるべきだと判断したのだ。

ミヤ「おお! 叔父ちゃん、ありがとう!」

ディアブロ「俺は……?」

テツヤ「一つしか無いんだからしょうがねぇだろ。ほれ、行くぞ」

【項目388】
右手の廊下を突進する。灰色の化け物は、こちらにつかみかかろうと、金切り声をあげながら身を乗り出した。
そのうちの六匹が、鎖を引き延ばす事に成功して、こちらに襲いかかってきた。

テツヤ「とはいえまん前で遮る事はできねぇようだな! このまま突っ切る!」

ディアブロ「ひええ、こいつは思ったよりハードだぜぇ」

 三人は6回攻撃を受ける。走りながら身をかわす事ができるので、敵がふる命中判定のサイコロは3個。化け物の戦闘力は7、打撃力はサイコロ3個だ。
 結果はとんでもない事に。テツヤとミヤが1発ずつ、ディブアロが2発くらった。

ディアブロ「ギャースッ!」

ミヤ「うわー! ディアブロが死んだー!」

 しかし威力はいまいちふるわず、ダメージは6点と11点。鎧強度を差し引いて合計13なので、残り2点でなんとか生きている。
 そのぶんかどうか知らないが、敵の攻撃はテツヤとミヤには重い一撃を放ち、テツヤに13(実ダメージ11)、ミヤには14(実ダメージ12)。全員が残り生命力1ケタという惨状に! 期待値どおりならもう少しマシな筈だが……と思いつつ、奥の扉へ転がり込んだ。

【項目31】
扉を開けると、そこは小さな洞穴だった。
石の床の上には死体が転がっている。
カルーゲンの衛兵だ。おそらく、悪魔のような主人に馬鹿げた自殺的任務を与えられて、この地底世界に送り込まれたのだろう。

彼は手の中に何かを握りしめていた。
それは色ガラスでできた
八角形のプリズムだった。

ミヤ「この人、ここにこれを持ってくるためだけに死んじゃったのかな……」

テツヤ「それこそ、魔法か何かで送ればよさそうなものなのにな。しかし明日は我が身だぜ」

 ボロボロの状態を立て直そうにも、ミヤの生命力も残り3点しかない。僧侶の回復術は本人の生命力を使って実行し、3分の1の確率で消耗するのみで終わる。後がない状態では、決して馬鹿にできない確率だ……。

ディアブロ「ま、ほぼ確実に立て直せるけどな

テツヤ「なに楽観視してんだ。確率的には分があるが、1点ずつ消費を2回しか試せな……」

ディアブロ「いや、エメラルドの御守りで蘇生できるから死ぬまで消費できる。つうかむしろ、一度死んで蘇生し、生命力を満タンにした方が早いくらい……

テツヤ「そんなバカな回復方法があるかボケがー!

ミヤ「でもそれしか無いなら仕方ないよ、叔父ちゃん。まずは残り3点、全部回復術に費やすよ! サイコロ様、お願い!」

テツヤ「マジかー!」

 さすがに一発勝負をする気にはなれないので、1点消費3回として3個ふる。出目は2・2・6。1か2なら無駄消耗なので、3点消費1発勝負なら本当に死んでいた。
 この後、元手の小さい回復判定を延々と繰り返し、相当に時間はかかったが全員の生命力を最大まで回復できた。

ミヤ「ふえー、しんどい。なんとか立て直したよ……」

テツヤ「偉いぞ、よくやったな。疲れただろ、しばらく休憩しとけ」

ディアブロ「生命力は満タンなんだからゲーム的にはピンピンしてる筈だぜぇ」

テツヤ「しばくぞ。黙れ

洞穴には別の出口はなかったが、傍らに大理石の祭壇があった。

死の通路を引き返す気にはならなかったので、三人は祭壇へ乗ってみる。すると……

【項目386】
壇上に登ると、眩暈が襲った。
洞穴は闇の中に消え去り、この世のものと思えぬ色と音の中を押し流されていくのを感じる。
まもなく、ふと我に返ると、再び固い地面の上に立っていた。
渦巻く光が消えると、長い廊下のはずれにいる事がわかった。
そこがどこだか見当もつかない。
しかしそんな詮索は後回しだ。
四人のナイト・エルフに取り囲まれているのだ。
指先で魔法を操る、すらりと背の高い妖精だ。
彼らは既に身構えていた。

B3_2

ナイト・エルフ(E)
戦闘力=7 精神力=6 鎧強度=1 生命力=6(四人とも同じ) 
打撃力=サイコロ1個+1 機敏度=7
※彼らは全員、ナイトハウルの呪文を既に準備している。各ラウンドでは、エルフのうち一人が魔法をかけようとする。他の三人は普通に戦う。呪文をかける事に成功したエルフは、次のラウンドからは普通に戦う。そして別のエルフが魔法を試みる。失敗した場合は、同じエルフが再び魔法をかけようと試みる。

テツヤ「チッ、敵か!」

ミヤ「あ、ディアブロが呪文の準備してないんじゃ……」

ディアブロ「してるぜぇ? 死の廊下へ入る前にな。解除の宣言はしてないからまだ有効だ。それよりミヤと敵の機敏度が五分だから競争だぜ」

1d6勝負。面倒なので敵はひとまとめ(今後もそうします)。結果、ミヤ4・敵3でミヤが先に動く。

○第1ラウンド
テツヤ:エルフ1に攻撃。ダイス目6で成功。ダメージ5(実ダメージ4)。残り2点。
ミヤ:エルフ2に攻撃。ダイス目12で失敗。

ミヤ「ところで、敵さんは誰が呪文を唱えるの?」

テツヤ「まぁランダムで決定だな」

 結果、まずはエルフ3から呪文を唱えだした。

エルフ1:テツヤを攻撃。ダイス目7で失敗。

ミヤ「あれ? 戦闘力7だから命中じゃあ……」

テツヤ「盗賊の“身をかわす技術”で、敵はダイス目に+1して判定なんだよ」

ミヤ「あ、そっか」

エルフ2:ミヤを攻撃。ダイス目9で失敗。
エルフ3:ナイトハウルの呪文を詠唱。ダイス目12で失敗。
エルフ4:ディアブロを攻撃。ダイス目9で失敗。
ディアブロ:白い火の呪文を詠唱。ダイス目6で成功。エルフ3にダメージ10(実ダメージ9)。撃破。

ディアブロ「おおっと好調! 汚物は消毒だぜぇヒャッハー!」

テツヤ「敵の数が多いな。俺も最初にエンジンかけておくか」

テツヤ:ダブルアクションでエルフ1に攻撃。ダイス目4で成功。ダメージ2(実ダメージ1)。残り1点。

テツヤ「うっ、ダメージが腐ってやがる……」

ミヤ「幸先悪いなー」

○第2ラウンド
テツヤ:エルフ1に攻撃。ダイス目3で成功。ダメージ5(実ダメージ4)。撃破。

テツヤ「よし、残り2匹! 半分いったぜ!」

ミヤ「よーし、あたしも!」

ミヤ:エルフ2に攻撃。ダイス目6で成功。ダメージ6(実ダメージ5)。残り1点。

ミヤ「あーん、惜しい!」

ディアブロ「敵の反撃だな。一匹は呪文に成功するまで挑戦する、と……」

エルフ2:ナイトハウルの呪文を詠唱。ダイス目7で失敗。
エルフ4:ディアブロを攻撃。ダイス目8で失敗。
ディアブロ:白い火の呪文を準備。

○第3ラウンド
テツヤ:エルフ2に射撃。ダイス目8で失敗。

テツヤ「うおっ、初めて弓を使ってみたが、なんか当たらねえ!」

ミヤ:エルフ2に攻撃。ダイス目12で失敗。
エルフ2:ナイトハウルの呪文を詠唱。ダイス目6で成功。目標テツヤ。抵抗判定のダイス目は2、抵抗に成功。

テツヤ「やっべ、目をつけられたか?」

ミヤ「しっかし、2とか12とか、今日は出目が極端だよ」

エルフ4:ディアブロを攻撃。ダイス目8で失敗。
ディアブロ:白い火の呪文を詠唱。ダイス目7で失敗。

○第4ラウンド
テツヤ:エルフ2に射撃。ダイス目6で成功。ダメージ3(実ダメージ2)。撃破。

テツヤ「あと一匹!」

ミヤ「よし、あたしも!」

ミヤ:エルフ2に射撃。ダイス目10で失敗。

ミヤ「初めては不手際があるもんだよ」

テツヤ「まぁな……」

エルフ4:ナイトハウルの呪文を詠唱。ダイス目7で失敗。
ディアブロ:白い火の呪文を詠唱。ダイス目7で成功。ダメージ11(実ダメージ10)。撃破。

ミヤ「あらら。終わってみたら無傷で勝利だよ。圧勝?」

ディアブロ「圧倒的だな、我が軍は」

テツヤ「へっ、生命力1ケタの相手に苦戦してたら先が思いやられるぜ」

 無傷の勝利にいつもより余裕のある三人。しかし……

【項目518】
最後のナイトエルフを片づけると、そいつは死ぬまぎわに妖精の言葉で何かを囁いた。
すると、しめった霧がこちらの周りに立ち込め、恐ろしい幽霊のようなものが周りじゅうに姿を現した。

テツヤ「チッ、最後っ屁か! しかしこいつは何なんだ?」

ミヤ「うし、あたしに任せて!」

【項目66】
3 (僧侶)

ナイトエルフは、死ぬ間際、祖先の死霊たちを呼んだ。
彼らは血族を殺した君達に復讐するためにやってきたのだ。
そして霧の中でこちらを取り囲んだ。

ミヤ「しかし大丈夫! ふっ、あたしに出会った不幸をのろえ」

悪魔払いの超能力を使って死霊を追い払う事にエネルギーを集中する。
そして幸運にもそれは成功した。
死霊達は退散し、霧も次第に消えていった。

テツヤ「この項目では判定不要で追い払えるんだな

ミヤ「まぁざっとこんなもんだね! さ、誉めれ」

ディアブロ「そんな事より戦利品を漁るべきだと思うぜぇ。エルフどもが何かと持っているみたいだな」

テツヤ「へえ? お、こいつら矢を持ってるじゃねぇか。補充しとくか」

剣6本 弓一張 矢8本 革のジャケット6着(鎧強度1)

テツヤ「逆に矢以外は特に欲しい物無ぇな」

ミヤ「ここ、廊下の真ん中じゃない。どっち行けばいいかな?」

ディアブロ「戦闘のFLEEマスが北にしか無い所を見ると、そっちに行くしかなさそうだぜぇ」

 そちらに何が待ち受けるのか。それは次回のお話。

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