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2009年10月13日 (火)

ブラッドソードリプレイ1-7 冥界の渡し守

【このリプレイには原作本文を度々引用しますが、都合により細部に修正を施しています。ご了承ください】

Photoテツヤ (18歳・盗賊)

著作『夢幻の双刃』から出張。
販促活動の一環として様々な世界を放浪させられる青年。
全てを破壊し全てを繋げ!
今回は洋物ゲームブックで1,2を争う名作に挑む。

ランク:3 戦闘力:7+1 打撃力:サイコロ1個+1 精神力:6 機敏度:8 生命力:18
装備:剣 革の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金17) 弓 矢筒 ロジ・スカイランナーの剣 オパールのメダル 鋼鉄の笏(残り4回) 

3 ミヤ (15歳・僧侶)

著作『夢幻の双刃』から出張。
テツヤの従兄の娘であり、彼を『叔父ちゃん』と呼ぶ。
本来なら20年ほど時間軸がズレているが、今回の企画ではそれは無視。

ランク:3 戦闘力:7 打撃力:サイコロ1個+1 精神力:8 機敏度:7 生命力:15
装備:六尺棒 リングメイル(鎧強度:2) 金貨袋(所持金15) 弓 矢筒 オパールのメダル 

Photo_2 ディアブロ (年齢不詳・魔術師)

著作『魔人竜生誕』から出張。
元々は天地自然の精霊の世界で暮らす妖精の一種。酒目当てや暇つぶしで度々人界に彷徨い出るホームレス。

ランク:3 戦闘力:6 打撃力:サイコロ1個 精神力:8 機敏度:6 生命力:15
装備:剣 銀の鎧(鎧強度:2) 金貨袋(所持金15) オパールのメダル 

クラースのダンジョンレースへ参加しに来た三人。地下迷宮に突入し、早くも敵との遭遇を切り抜け強力な武器を入手。しかし難関はここからだ。

墓守を倒して鋼鉄の笏を入手した三人は道を引き返し、迷宮の入口から直進する通路を通る。すぐに別の戸口が見えてきた。

テツヤ「よし、気を引き締めていくぞ。笏は俺が持っておく」

ミヤ「隊列一番だから、接敵する機会が多いもんね」

ディアブロ「武器の命中率を考えるとミヤが持つのもありだが……回復術は生命力が残っていないと使えないから、いざという時には敵から離れたいしな。難しい所だぜぇ」

【項目246】
戸口を潜り抜けると、中は広い洞穴だった。
壁には煌めく石英の鉱脈が走っている。
岩をくりぬいた階段があり、それを降りた所には、灰色の部厚い石板をのせ、周りに彫刻を施した祭壇がある。
その向こうには、やはり彫刻を施した巨大な石棺が四つ並んでいる。
そしてそのさらに向こうには、地中湖の黒い波に洗われている小石の浜がかすかに見えた。
用心しながら階段を降りる。

ミヤ「なんかいきなり色々出てきたね。どこから手をつけよっか」

テツヤ「この場でなんとか調べる事はできねぇかな」

ディアブロ「俺の魔術とミヤの超能力でやれるぜぇ?」

ミヤ「はいな! じゃあ、あたしからいきまぁす!」

【項目207】
3 (僧侶)

読心術を使って部屋を点検した。
何も感じられなかった。
しかしそれが、魔力の圏内に敵がいないからなのか、単に超能力が働いていないからなのかは、判断しかねた。

ミヤ「それにさ。機械仕掛けとか魔法仕掛けの罠があっても、この超能力じゃわかんないよね

テツヤ「まぁ見える範囲に敵がいない事はわかったぜ」

ディアブロ「ゾンビやゴーレムみたいな意思の無い敵だとわかんないぜぇ?」

テツヤ「そっちはお前が調べるんだよ。さっさとやりな」

ディアブロ「あらま。それじゃあ魔法探知の呪文といくぜぇ」

【項目86】
Photo (魔術師)

呪文を唱えると明るいオーラを発する魔法の言葉が見えてきた。

石棺には魔法のしるしは見えない。
だからといって、魔法を帯びた何かが中に入っていないとは限らない。
灰色の石の祭壇には強い魔法が感じられる。
その魔法が良いものか悪いものかについては、何とも言えない。

ディアブロ「というわけだ。祭壇が怪しいぜぇ」

テツヤ「じゃあ触らないでおくか

ミヤ「回復とか治療の魔力かもしれないよ?」

テツヤ「別に誰もケガしてねぇだろ」

ミヤ「そっか。じゃあ石棺を開けてみよ!」

テツヤ「一応、それは俺がやるわ。機敏度も生命力も一番高いし、なにより盗賊だからな」

ディアブロ「おおっと、いよいよTRPGぽくなってきたぜぇ」

【項目96】
石棺は恐ろしく大きかった。
近づくまではそんなに大きい物とは思わなかったが、長さが優に四メートルはあり、オーガーや霜の巨人の体でも十分入りそうだった。
蓋には王者の盛装で着飾った四人の老人が彫られていた。
あのマグス・カルーゲンの祖先だろうか?
しかし面長の賢者らしい彼らの顔には、彼と似た所は少しも無かった。

ミヤ「むむ。やっぱり中には死体とか入ってるのかなあ」

テツヤ「パターンからいって、良い物・空振り・罠・敵で一つずつだな

ディアブロ「それじゃあアイテムが見つかった時点で打ち止めだな。で、どれから開けるかねえ?」

ミヤ「そりゃあ一番目から……はひっかけを用意してそうだから、最後から逆順に行こう!」

テツヤ「4つ目の棺だな。よし」

【項目137】
石棺の巨大な蓋をようやくずらす。
ミイラがあらわれたが、洞窟内に吹く微かな風で、ミイラを包んだ布と骨は、たちまちのうちに灰になってしまった。
灰の中に、鈍い光を放つ物が見えた。
銅でできた鍵だった。

テツヤ「おやま。いきなりアイテム発見だ

ミヤ「ダンジョンで見つけた鍵なら十中八九、ここのどこかで使うんだよね。持っていこ」

ディアブロ「んじゃ、棺からは離れるとして、次はどこへ行くかだぜぇ」

テツヤ「祭壇はパスして湖だな」

ミヤ「あたし、水着持ってきてないよ?」

テツヤ「ダンジョン内の地底湖なんぞで泳いだら、出る時には魔物の糞だっての

【項目293】
14 湖のほとりのすべすべした小石の浜に立つと、輝く湖面にさざ波が広がり、湖の向こうから濃紺のおおいのかかったゴンドラが一艘、すべるように近づいてきた。
かなり近づいた時、ようやく、ゴンドラの船頭の姿が視界に入った。
どうしてだか、最初は船頭の存在に気付かなかったのだ。
船頭は細い腕で、疲れを知らぬげに櫂を操っている。
ゴンドラは目の前にとまった。
さざ波の岸に打ち付ける音が、大きな生き物の寝息のように、シューシューと不気味に響いた。

ミヤ「墓守さんといい、どうしてこのダンジョンに出てくる人は不気味で怪しい人ばかりなのかなあ

テツヤ「お前な。ここが挑戦者をブチ殺す事が前提で作られた競技場だって忘れてねぇか?」

船頭を見ると、やせて骨張った体に奇妙な布が巻き付けられている。
顔は古代の悲劇に使われたような、悲しげな表情のマスクのかげに隠れている。
彼は黙って待っていた。

テツヤ「あれ、仮面だったのか。素顔かと思ったぜ」

ミヤ「うん、あたしも」

ディアブロ「洋ゲーのイラストだと、ああいう顔も普通に有りに思えるから困るぜぇ。アランシアやカクハバードなら街中を普通に歩いてそうだしな

テツヤ「とりあえず乗せてもらう事になりそうだが……素直に乗せてくれるかどうかが問題だな」

ミヤ「よし、またまたあたしにお任せだ!」

【項目474】
3_2 (僧侶)

この奇妙な船頭は、クラースの農民達が“嘆きのスタッグ”と呼ぶ男で、今では昔話に出てくるにすぎないが、かつては古代神話の世界でケロンと呼ばれて活躍した腹黒い渡し守だ。
彼に古代の言葉で話しかける事にする。

ミヤ「偉大なケロンよ、あなたはただ一人、潮に乗って二つの世界を行き来する。ただ一人、生と死の境目を乗り越える。私は“ケルベロスの五十三のパラドックス”によって命じる。私をこの川向こうへ運べ!」

この古代の教えを持ち出されては“嘆きのスタッグ”は命令に逆らう事はできない。
彼はゴンドラに乗るよう身ぶりで示し、暗い湖にこぎ出した……。

ミヤ「やった! これでタダ乗りOKだよ!

テツヤ「おいおい、まじないで強制かよ!」

ディアブロ「あれま。このゲームの僧侶は時々盗賊より酷いな。ま、こちらとしては乗り賃の金貨40枚を請求されずに済んだから助かるぜぇ」

ミヤ「つまりあたしのおかげでパーティの全所持金に近い額を稼いだとの同じわけだ。流石あたし! 叔父ちゃん、誉めれ」

テツヤ「……あのな。他人にタダ働きさせるってのは、人間としてはあまり誉めれたもんじゃ……」

ミヤ「こら! 盗賊らしくロールプレイするんだ!」

テツヤ「はいはいわかった。頭撫でてやっから出せよクソッ」

ディアブロ「それも全然盗賊らしくないと思うが、ま、黙っておくかね」

 三人の会話を聞きながらも、船頭は黙って船を漕ぐ。行先は……とりあえず次回。

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