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2009年6月

2009年6月30日 (火)

ミストキャッスルリプレイ3-2 ゲーム的理屈

【商人子飼いの便利屋となった三人、街と境遇の脱出を目指す。一度果たした脱出なので、できて当然の筈なのだが……】

F_2

コウジ

人間
マギテック(1)/シューター(1)/スカウト(1)/エンハンサー(1)

器用度17 敏捷度16 筋力12 生命力14 知力20 精神力16 

好きな物:故郷の姉ちゃん
嫌いな物:フラグミス

F_3

テツヤ

人間
グラップラー(1)/スカウト(1)/
プリースト(1)

器用度17 敏捷度18 筋力16 生命力13 知力17 精神力14 

好きな物:子供と爺ちゃんと小動物 
嫌いな物:足の長いイケメン

Photo

マサシ

人間
ファイター(2)/プリースト(2) 

器用度19 敏捷度18 筋力13 生命力12 知力17 精神力18 

好きな物:正直者
嫌いな物:拳骨バカ

(今回のMAP)

32_3

当面、仕事の無くなった三人。
さっそくキーパーのザバールからランダムミッションを受注する。

ザバール「じゃあ“魔物の討伐”に出てもらおうかな」

コウジ「はい、わかりました!」

テツヤ「どれどれ……【骨の川】にワイトが出るのか。げっ、4レベルモンスターが2匹かよ。勝てるわけねえわ」

マサシ「おう旦那、これ無理。仕事失敗って事で頼むわ」

コウジ「じゃあミッション終了でレベルアップだよ。報酬は0、経験値は0の半分で0。能力値は普通に成長できるからね。……あっと、僕は精神力が1上がったよ。これで最大MPも上がるね。じゃあ次のランダムミッションを請けるよ」

ザバール「……そうかい。じゃあ“手紙の配達”でもしてもらおうかな」

コウジ「はい、わかりました!」

テツヤ「どれどれ……【娼婦街】【三色の天幕】が届け先か。おいおい、となりの天幕にとどける分があるのかよ。しかしこれ、2個とも届けたら上位蛮族が出てくるのな。レベル6とか7の敵が相手じゃ勝つのも逃げるのも無理だっての」

マサシ「ははっ、ソロプレイだからってシナリオ先読みしてんじゃねえって。まぁ隣の天幕に手紙とどけたらギブアップで失敗報告だな」

コウジ「じゃあミッション終了でレベルアップだよ。報酬は0、経験値は★1個の半分で100。能力値は普通に成長できるからね。……あっと、僕は器用度が1上がったよ。これで武器の命中値も上がるね。じゃあ次のランダムミッションを請けるよ」

Photo ザバール
「一つ言っておく事がある。
あまり僕と世の中を舐めない方がいい……annoy(ビキビキ)」

テツヤ「ああ、俺もそう思いますぜ。ところで俺らにできそうな仕事はありませんかね?」

ザバール「そうだね。“インクの入手”ぐらいならいくらウスノロの君達でもできるだろう? 特殊インクが欲しいから買ってきてくれ。300Gが経費兼報酬だ。失敗報告の時はこれに首を吊る縄をつけてあげるよ」

コウジ「はい、わかりました!」

インクを買うため【露店市場】へ向かう三人。
ようやく【三色の天幕】から移動する。

露店市場】B-4 

みすぼらしい店が立ち並ぶ通りだ。たくさんの蛮族や奴隷たちが行き交っている。 

テツヤ「今回はここの商店でボられなくても武具が買えるからラクチンだぜ。とりあえず道具屋でインク買うか」

しかしこのミッションの時に限って在庫切れという有様。半額にしてやるから自分で取って来い、という有り難い話になる。

コウジ「とりあえずどこへ行って材料を探せばいいか決めよう。ええと……【帰らずの街】だね。請けて即行で辞めたミッションのおかげもあって、結構なマスが開いているよ」

マサシ「んじゃ、細々したイベントをこなしながら向かうとすっか」

今回のリプレイでは、さして重要ではないイベントの進行(イカサマ師とバクチをうった、道具屋で鑑定眼を確かめるため意地悪された、等)は記載しません。
無論、面倒だからです。悪しからず。

コウジ「でも市場を出る時にサンドリーヌさんの執事に会って鍵を貰った事は書いておいた方がいいかな?」

テツヤ「またあの人かよ。このイベント、誰に出会うかは3パターンのランダムだよな?」

コウジ「うん。僕らはたまたま2回プレイして2回同じ人に会っただけだよ」

マサシ「別にいいんじゃねーの。出会って損する相手じゃあるめえ?」

【娼婦街】C-5 

粗末な建物に挟まれた通りだ。どこかで香を焚いているのか、かすかに甘い香りが漂っている。
よく見ると、街角にはポツリポツリと若い女や美しい少年たちが立っていて、通りを行き交う人々の方に蠱惑的な眼差しを向けている。
どうやら、ここは夜の商売をしている者たちの街のようだ。

コウジ「さあ、さっそく夜のお仕事をしているお姉さんに蜂の刺繍入りのハンカチを見せるよ」

“月夜蜂”の一員である証を見せれば、娼婦からミッションを一つ依頼してもらえる。
行方不明になっている彼女達の一人を探し出せば“月夜蜂”の首領に会わせて貰えるのだ。

コウジ「これを請けたら後はどこか部屋に案内してもらって寝よう。そろそろ夜になって、ワンダリングモンスターがうろつき出すからね」

テツヤ「また一人の女性を三人で買ってただ寝るだけの夜が始まるぜ……」

マサシ「へっ、女の方も楽な客でまんざらでもねえだろ」

一泊していざ移動しようとすると、肩がぶつかったといって2匹のゴブリンが因縁をつけてくる。
どうやら慰謝料払えと言っているらしい。

テツヤ「いつの時代のヤクザだ……?」

戦闘開始。1ラウンド目。
なんとした事か、三人の攻撃がことごとく外れる!
しかしゴブリンの攻撃もやはりことごとく外れる。

テツヤ「チッ、サイコロ様が腐ってやがる!」

コウジ「うーん、僕は弾もMPも消費しながらの攻撃だから、こういうのは結構しんどいなあ」

2ラウンド目。
うってかわって攻撃が爆発! マサシの魔力撃+クリティカルでゴブリンの片方が一刀両断。テツヤの魔力撃+追加攻撃でもう一匹も撃破。

コウジ「うん、調子が良ければ楽勝だね」

テツヤ「お前、何かしたか……?」

荒れ果てた庭園】D-5 

ひしゃげて錆びついた鉄の柵の向こうに、長い間、だれも手入れをしていないものと思しき、草木が無秩序に生い茂った荒れ果てた庭園がある。
庭園の門扉は閉じられており、汎用蛮族語で「開けたら死ぬぞ、この間抜け」と書かれた札が掛かっている。
 

テツヤ「あー、ここか。敵がザコな割りに得られる経験値が多い、ボーナスステージみてえな場所だったな

ずかずかと中に入る三人。庭園に住み着いている植物モンスターを屠りながら進むみ、ここで水の精と暮らすエルフ、クレア・クレアと出あった。

Photo_2 クレア・クレア
「わあ、外の人に会ったのは300年ぶりですわ。
……その筈なのに新鮮味の無い顔ですわね。
以前、どこかでお会いしましたっけ?」

コウジ「そんな事よりさっそく魔法装置や四祖の伝説について教えてください。経験値になりますんで」

テツヤ「待てや。なんでこの時点の俺らがそんな情報を聞きたがれるんだよ

クレア・クレア「別に教えてあげてもいいけど……」

テツヤ「疑問を持てよあんたも」

マサシ「ははっ、二度目のプレイは整合性と効率の板ばさみだな」

脳内フラグ管理により、まだその情報を聞く事を思いつけないだろうと判断。残念ながら後回しにし、東へと向かう。
出口ではまた2匹のゴブリンが待ち伏せしていたが、とりあえず蹴散らしておいた。

コウジ「まったくゴブリンばかりだなあ」

テツヤ「お前の射撃は外れてばかりだな……」

なぜか当らないのが不思議。

【帰らずの街】E-5 

崩されたまま放置された建物が、地面を覆う枯れ草の間に点在している。
バキッという乾いた音が聞こえ、何気なく足元に目を向けると、人骨を踏み付けていることに気づく。
よく観察してみると、人族や蛮族のものと思しき骨がいたるところに散乱していた。
 

テツヤ「ええと、ここでは“ミレーヌを探して”“インクの入手”のイベントが両方起こるんだな」

コウジ「さらにこの場所固有のイベントも起こる。だからミレーヌさんらしき死体を見つけると幻獣が襲ってくるけど、その後でインクの材料になる夜の石を探さなければいけない」

テツヤ「ちっとまてよ、まずはミレーヌさんの捜索判定をだな……」

コウジ「あ、石は10個集めるまで探さないといけないから。あとここを出る時にボス級の幻獣が襲ってくるからね」

テツヤ「うぜぇぇえ! 一度に言うんじゃねえよ、どうせ1個ずつしか解決しないんだからよ!」

マサシ「お、敵モンスターでレミングが出てきたぜ。よしよし、チッチッチ……」

テツヤ「野良猫と遊んでるじゃねえんだよ! マジにやれよ!」

コウジ「あ、フレイムイーター(火食い鳥)が飛んできた。火を吹いてくるよ」

テツヤ「くるよじゃねえよ! 戦えよ!」

レミング撃破→ミレーヌの屍発見→フレイムイーター(ミレーヌ捜索イベントのボス)撃破→石入手→フレイムイーター(地点移動時に出るボス)撃破 の順番でこの地の探索を終えた。

テツヤ「くっそー、メチャメチャ疲れたぞ。HPが半分になっちまった!」

マサシ「俺が回復してやっから安心しな。ま、俺自身の回復の後でだがな」

コウジ「僕のMPも半分だよ。弾丸も10発ぐらい使っちゃったなあ」

かなり消耗したが、位置的に【娼婦街】までイッパツで帰還できる。帰りは安全だ。

【娼婦街】C-5

三人は娼婦にミレーヌ捜索の顛末を話す。
彼女らは仲間の死を嘆き悲しみながらも、三人に謝礼を渡して“月夜蜂”の首領に会わせてくれた。

Photo_4 アリアドネ
「ウチの娘が世話になったわね。
“月夜蜂”もあなた達に力を貸すわ。
お互い、もちつもたれつで行きましょう」

コウジ「ミッション達成したからレベルアップだよ。ここまでで結構な経験値が貯まっているから、技能レベルが軒並み2になるね」

マサシ「おう、先に能力値を上げようぜ」

テツヤ「お前らな。喋ってる人を無視して没頭すんじゃねえよ」

コウジ「あ、今はその人から請ける仕事無いから。適当に挨拶しといて」

マサシ「強敵の打倒ばっかだからな。まだちと荷が重いぜ」

アリアドネ「……」

テツヤ「とりあえずすんません」

アリアドネ「用が出来てからまた来て頂戴」

【露店市場】B-4

インクの材料を得て、ようやく戻ってきた三人。
道具屋に向かう途中でスリに会いかけたが追っ払い、ようやくインクを手に入れる。
【三色の天幕】に戻ってインクを渡し、ようやくミッション達成。

ザバール「なんとかやってくれたみたいだね。経費の残りが君達への報酬。あとザバールポイントを一人300つけておくよ

テツヤ「おっ、太っ腹。金とポイント両方貰えるとは悪くねえな

マサシ「両方しょぼいのがちと難かね

テツヤ「思っても口に出すんじゃねえよ」

ザバール「……ウチは商店だけどね、ケンカを売るのは他所でやってくれんかね

コウジ「誰か一人の技能を3レベルにできるよ。テツヤのグラップラーなんかどうかな」

テツヤ「あーわかったわかった、とりあえずテメーら頭下げとけ」

(現時点での戦闘特技)

コウジ:精密射撃(乱戦の中に射撃武器で攻撃できる)

テツヤ:魔力撃、両手利き

マサシ:魔力撃

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2009年6月28日 (日)

ミストキャッスルリプレイ3-1 虜囚

【蛮族の支配する街に挑む三人の戦いが始まる。前の設定その他はとりあえず忘れるべし】

F_2

コウジ

人間
マギテック(1)/シューター(1)/スカウト(1)/エンハンサー(1)

器用度17 敏捷度16 筋力12 生命力14 知力19 精神力16 

好きな物:故郷の姉ちゃん 
嫌いな物:フラグミス

F_3

テツヤ

人間
グラップラー(1)/スカウト(1)/
プリースト(1)

器用度17 敏捷度18 筋力16 生命力13 知力16 精神力14 

好きな物:子供と爺ちゃんと小動物 
嫌いな物:足の長いイケメン

Photo

マサシ

人間
ファイター(1)/プリースト(2) 

器用度18 敏捷度18 筋力13 生命力12 知力17 精神力18 

好きな物:正直者 
嫌いな物:拳骨バカ

(今回のMAP)

31コウジ「それじゃあ始めるよ。まずは導入の決定からね」

テツヤ「サイコロを1個ふればいいんだな。とりあえず奴隷にだけはなりませんように……と」

マサシ「2か。はは、俺ら捕まって売られてるじゃねえか。奴隷だな

今回売られた先は“魔神使いの”ザバールだった。

テツヤ「うええ……ウサギ獣人の商人かよ。確か自由には奴隷をやめさせてもらえないんだよな、このパターンだと」

コウジ「その代わり、拠点が商店で品揃えは街中で最高だから。有利不利で言うなら有利な方だと思うよ

マサシ「へっ、まともな物買う金が貯まるまで生きてられたらいいんだけどな」

テツヤ「やってやるよクソが」

【三色の天幕】C-4

建物と建物の間に続いていた路地を抜けたところは、行き止まりの小さな広場だった。
広場には、赤と黒と青の3つの天幕がある。
 

店主のザバール自らに買われ、三人は彼の商店に連れて来られる。

Photo_2 ザバール
「よく来たね。こっちの仕事をちゃんとやってくれたら、いずれ街から出してあげてもいいよ。
まずは一人1200Gの範囲で武装を選んでくれるかな。それは君達にあげよう」

無論、タダでくれるわけではない。これは“仕事”をさせるための投資なのだ。

ザバール「最近、<赤い宝石のペンダント>を無くしてね。【骨の川】に転がってるはずだから、それを取ってきてもらおうか」

テツヤ「わかりやしたよ。で、骨の川ってどこですかい?」

ザバール「自分で探しなよ。それも見つけられない役立たずは必要ないからね

テツヤ「……ありがてえこった」

とりあえず店(テント)を出た三人、まずは他のテントを覗く。

テツヤ「赤い天幕では催眠ガスに襲われたんだが……」

コウジ「全員が抵抗に失敗したら有り金と身包み剥がされるみたいだね」

マサシ「なるほどな。商品のいくらかはこうして仕入れているわけだ。客の何人かは明らかに見覚えのある商品を、金出して買う羽目になるんだろうな」

テツヤ「原価0で仕入れる方法発見! とか考えてやがるならあの獣人は誰かにしばき殺された方がいい……」

あと黒い天幕では<ザバール商会会員証>を店員から貰えた。
これを持ってザバールポイントを6000貯めれば、奴隷から解法+街から脱出の特典が得られる。

テツヤ「なんだ、今回は最初から脱出の方法がわかってるんだな」

コウジ「ザバールさんから依頼を請けて達成すれば、数百~千以上のポイントを得られるよ。ただし現金報酬の代わりに貰う事になるから、お金の無い序盤はどっちで報酬を貰うか悩む所だね」

商店を出ようとする三人。
だが広場に子供達の集団が現れ、三人にぶつかる寸前の所を駆け抜けようとした。

テツヤ「おっと危ねえ。気をつけろよ、坊ちゃんら」

コウジ「うん、僕らもね」

そう言うコウジは子供の一人の手を掴んでいる。子供の手はコウジのサイフを掴んでいた。
この子達はスリだったのである。
バレてしまって震える子供達。この街は子供だからといって容赦してもらえる場所ではないのだ。

テツヤ「だが容赦するのは俺らの勝手なのだ、てな。ほれ、行きな」

マサシ「情けは人の為成らず、とも言うぜ」

コウジ「まぁ攻撃してお金になる相手でもないしね。ダメモトで【骨の川】の場所でも聞いて見る?」

驚いた事に、子供達は場所を知っていた。「見逃してくれるなら」と言う事で、彼らはそれがどこにあるのか教えてくれる。
【骨の川】=C-3と判明。

テツヤ「よし、北に真っ直ぐだな! すぐ近くじゃねえか」

【“木漏れ日の”施療院】C-3 

まるで人を迷わせるのが目的のように、ひどく入り組ませてつくられた細い路地が続いている。
このまま進むと、迷ってしまいそうだ。

テツヤ「今回はここにこれがあるのか。別に何も消耗してねえし、施療院の場所だけ確認しておくか?」

コウジ「そうだね。じゃあ路地の手前でうろついて、それらしい住人に正直に訳を話して……と」

――しばらく後――

Photo_3 ウルスラ
「おやま、お客さんかい?
初めまして……だよねえ?」

テツヤ「ああ、そう言う事になってる。どうも初めまして」

コウジ「前はお世話になりました」

テツヤ「初めてだって言ってんだろ。初対面なんだよ俺ら」

ウルスラ「はいはい初めて初めて。で、今日は何の用?」

マサシ「へっ、別に用は無えな」

テツヤ「確かにそうだがいらん事は言わんでいい」

ウルスラ「……まぁ用が出来たら来なよ。あんたらが寝る程度の隙間ならいつでもあるから」

ここでクエストを受けるのはまだ後回しにする。
三人は北へと向かった。そこが目的地の筈なのだ。

【骨の川】C-2

川底に真っ白な枯れ枝や石ころが敷き詰められている水嵩の浅い川が流れている。
その川岸に続く小道を歩いていると、荷車を牽いた蛮族たちがやってくるのが見える。やがて、蛮族たちは立ち止まり、荷車に載せていた大きなふたつの麻袋の中身を川に向かってぶちまける。
蛮族たちはその作業をやり終えると、空になった麻袋を載せた荷車を牽いてどこかに去ってしまう。
 

テツヤ「着いたぜ。さて、<赤い宝石のペンダント>はどこかな……と」

河原に降りた三人は、そこに敷き詰まっている白い物が全て骨である事に気づく。そこから6体のスケルトンが立ち上がった。
うち一体は赤く目を輝かせ、その首には探していたペンダントが……!

いきなり6体も敵に回しての戦闘だが、赤い目のスケルトンさえ倒せば敵は全滅する。
しかし戦闘中にそれを攻撃するには、毎ターン、敵を捕捉するための判定が必要だ。

第1ターン。
三人とも赤い目のスケルトンを発見する事は成功。しかしこの戦闘では、地面から無数の白骨の手が生えてきて足を掴み、行動を邪魔してくる。これを振りほどく判定も必要だ。

コウジ「腕につかまれていると、今のレベルじゃたかがスケルトンにも満足に攻撃を当てられないね」

テツヤ「なんの、今回は全員が人間だぜ。全員が『運命変転』を使えるってこった!

全員が骨の手から脱出。赤い目のスケルトンに集中砲火!

テツヤ「今回はレベル1から“魔力撃”を習得してある! 食らえ!」

マサシ「はっ、俺も“魔力撃”を習得しているんだぜ! 唸れ俺の剣!」

コウジ「今回は火力重視なんだよね。僕もさっそく銃の威力を試してみようかな。弾丸に魔力を込めて……MPも弾も減るから消耗が激しいなあ」

ほとんど捨て身みたいな攻撃により、初回ラウンドでボス・スケルトンを撃破。

戦利品を漁り<赤い宝石のペンダント>を入手する事に成功!

【三色の天幕】C-4

テントに戻った三人、ザバールにペンダントを渡す。
ザバールは上機嫌で合格を告げ、報酬を支払ってくれた。

テツヤ「いきなりザバールポイントを貰えるのか。でもまぁ、今は金が無いから現金で欲しいかね」

コウジ「じゃあそうしよう。先は長いからね」

ミッションクリアー。経験値を入手し、能力値も上昇する。
まずはなかなかの出だしと言えるだろう。

マサシ「もう夜かよ。たいした事はしてないが、今日はもう寝ようぜ」

こうして霧の街の夜はふけてゆく。
早くもゴールまでの道筋は見えているが、果たして、この先無事に済むのか。
先はまだまだ長い……。

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2009年6月26日 (金)

ミストキャッスルリプレイ3-0 新パーティ結成

F_2安納耕治

著作『夢幻の双刃』の主人公。

虚弱で貧弱だが悪燃費の特殊能力と姉への愛で物と戦う好青年。

 

F_3 秋月徹也

著作『夢幻の双刃』の主人公その2。

直情・短慮・迷走癖の三重苦にもめげず魔物と戦う好青年。

 

耕治「さて、キャラメイク始めるよ」

徹也「結局、またミストキャッスルのリプレイをやるわけか

耕治「さすがに一回クリアしてはい御終い、じゃ勿体無いしね。あとこういうパーティーメイキングフリーなゲームは違うパーティも試してみたくなるじゃない?」

徹也「俺は以前の技能で充分満足してるがね。初キャラメイクだったが、アタッカータイプとしてはまずまず以上に成功だったみたいだからな」

耕治「じゃあ徹也はまた魔力撃グラップラーで。でも能力値から振りなおすから、適当なのが出来なかったら諦めてね」

徹也「ルールブックにゃ3回ぐらい作り直していいって書いてあるぞ」

耕治「じゃあ3人ぶんキャラを作って一番マシなのを選ぶ方法でやるよ」

 

結果……

 

コウジ 器用度17 敏捷度16 筋力12 生命力14 知力19 精神力16

テツヤ 器用度17 敏捷度18 筋力16 生命力13 知力16 精神力14

耕治「これは凄いよ! 能力値ボーナス(能力値を6で割って端数を切捨てた値。各種判定に用いる)が、+3があっても+1が無い!」

徹也「そりゃ3人作って一番強いのを選べばな。酷い奴はとことん酷かっただろ。俺の一人目なんぞ一桁の能力値が2つあったぞ」

耕治「+3の能力値が2つあったけど生命力が7とかもね……。今回は一発勝負にしなくて正解かな」

徹也「じゃあ技能でも選ぶか」

耕治「ちょっと待った。先に三人目を呼ぶよ」

徹也「またかよ……。ソロで三人パーティとか、難易度超易になるんじゃなかったか。とりあえず版権に触れない奴にしとけ」

耕治「じゃあ管理人の作品からだね」

Photo 正志

「どうやら俺の出番らしいな。

棒立ちでサンドバッグになるトカゲよりは活躍してやるさ。

とりあえず『魔人竜生誕』をよろしくな。キャラ絵の格好良さなら全ゲームブックでNo1だぜ。特に俺」 

徹也「呼んでねえし聞いてねえよ」

耕治「とりあえず『夢幻の双刃』をよろしくお願いします。キャラ絵の可愛さなら全ゲームブックでNo1です。特に僕の姉ちゃん」

徹也「張り合うんじゃねえよ。つーかゲームなのに絵しかねえみてえに言うな」

耕治「とりあえずサイコロをふって能力値を決めてよ」

正志「任せな。そこのすぐ死にそうな奴よりはマシな物になるだろうぜ

徹也「お前が言うな

マサシ 器用度18 敏捷度18 筋力13 生命力12 知力17 精神力18

正志「ほらな。俺が一番合計値高いだろ。+3ボーナスが3つもあるぜ」

徹也「HPを決める生命力はお前が一番低いぞ」

正志「お前と1点しか変わらねえよ」

耕治「じゃあ技能を決めようか」

コウジ シューター1 マギテック1 スカウト1 エンハンサー1

テツヤ グラップラー1 スカウト1 プリースト(サカロス)1

マサシ ファイター1 プリースト(ル=ロウド)2

耕治「“たのだん”に影響されたので、僕は今回マギテック技能で機械系魔法を使うよ。この技能には銃の弾丸を作る魔法が多いから、僕は今回ガンナーだ。二刀流剣士で悲鳴を連呼するところまではマネしない

徹也「俺は前と同じ、攻撃系グラップラーでいいわ。ソーサラーの真語魔法はあんま使わなかったんでプリーストに変更。俺のMPは戦闘終了後の回復に全部使うぜ」

正志「俺は神官戦士だ。ただし戦闘用の特技は前のトカゲと変えさせてもらうぜ」

耕治「装備の購入は今は置いとくよ。導入で『装備を無くさない』のパターンだったらその時に決めるね」

こうして霧の街に再度挑戦する事にした三人。だいたい中身は知っているので、前よりも順調に行くとは思うが……運命はサイコロ様だけが知っている。

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2009年6月24日 (水)

久々に近況

 人の作った物の話ばかりがえらく長い事続いていたので、現在の進行状況を報告。

 大雑把に言えば、第一稿はエンディング以外ほぼ書いてる。とは言え編集に見てもらえてるのは一部だけなので、手直しはだいぶ有るだろう。

 内容は……一応ファンタジーだが、FFシリーズへのアンチテーゼみたいになりかかっている。システムも筋書きも。相変わらず、主人公に顔も名前もあるし。

 まぁこれは今さらか。今までの2作もそうだったしな。

 とりあえず「中2センス」と呼ばれる物を恐れちゃいかんと思いながら書いてる。

 まぁこれも今さらか。今までの2作もそうだったしな。

 

 俺には隠していた奥義があります→ドン!→たいした奴だ……まさかこれほどとは……

 

 こんな状況が1回ぐらいはゲーム内で再現可能にしたいと思いつつ悪戦苦闘中。

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2009年6月22日 (月)

レビュー たのだん(1) 7回目・第三話後編

【ソードワールド2.0リプレイ「たのだん」のレビューと感想です。当然ネタバレしているので注意してください】

F_2安納耕治

著作『夢幻の双刃』の主人公。

虚弱で貧弱だが悪燃費の特殊能力と姉への愛で物と戦う好青年。

 

F_3 秋月徹也

著作『夢幻の双刃』の主人公その2。

直情・短慮・迷走癖の三重苦にもめげず魔物と戦う好青年。

 

耕治「それじゃあ3話後半の紹介に行くよ」

徹也「敵のザコを捕虜にした所からだな」

耕治「パーティ一行はこの後どうするのでしょうか。ではキャラ紹介からです」

 

Photo_2 シャーリィ  人間・女・16歳

二刀流で戦う盗賊少女。

「情報は聞いたし殺っちゃいますか」

 

Photo_3 チロル  ドワーフ・女・18歳

両手武器で戦うパワーファイター。

「降参した相手を殺すなんて可哀想……」 

 

Photo_4レクサス  ナイトメア・男・18歳

セクハラ神官戦士。

「うっ……ぐおっ……俺の中の殺意のオーラが抑えられねえ……地獄の黙示録(ヘルズディナーショウ)が幕を開けるぜ……!」 

 

Photo_5 ポポ

ウサギ獣人。魔法も使える。

「うん、殺しましょう」

 

F シン=アスカ  コーディネター・男・16歳

「殺したから殺されて、殺されたから殺して、それで平和になるのか。
そう言ってた人もいるけど、自分らの覚悟に他人を巻き込むのは勘弁してくれよ。
全く、奇麗事はアスハのお家芸だな」

 

 グレムリンどもを捕虜にした一行、三人ほど殺す派の人がいたが、チロルが情けをかけてやったので道案内をさせる事にした。
 一日ほどかけて敵の本拠地に到着。入り口でまたも用済みのザコどもを始末するかどうかの話になるが、またもチロルが殺したくないと主張するので、中の案内もやらせる事にする。

耕治「まぁこれは難しい問題だよね。人情的には降参したら殺し難いけど、放ってたらまたどこかで悪さするだろうなあ、という場合は」

徹也「俺なら放免した後の事はあんま気にしないかね。いく先々全ての平和を完璧に考えろとか言われても、先にお前がやれよと言うわ」

耕治「そうしたらゲームマスターさんが放免した敵に悪さされた被害者とかを後々出してきたりしてね」

徹也「そんな根性腐ったマスターなら、何やっても適当な口実でウゼエ話に持っていくだろうよ。考えるだけ無駄だな

 

7 そこまで開き直っていない一行は、敵の本拠地である洞窟をグレムリンの先導で進む。
 結果から先に記せば、グレムリンは罠のある所を全然教えないばかりか、むしろ一行を危険な場所にばかり案内した。
 次こそ殺そう、今度だけ見逃してやろう、等と何度も似たような問答をしつつ、結局グレムリンどもを始末できない。いや、三人はもう見切りをつけているのだが、相変わらずチロルだけが抵抗できない敵を殺す事を躊躇っているのだ。
 妥協案として、落とし穴の中に捕虜を放り込んでおく事にした。
 身軽になってから、一行は改めて洞窟の中を進む事にする。

徹也「どうも不自然だな。たかが雑兵が、自分らが殺されそうで逃げられもしねえ場面で、ここまで敵の神経逆撫でするかねえ?

耕治「弱みを見せたから付け込まれた、という場面なのかもしれないね」

 

 気を取り直して前進する一行。しかし罠発見の能力が無いチロルを先頭にしていたため、敵が仕掛けていた鳴子にひっかかってしまう。このままでは敵が来ると、焦って先へ急ぐ一行。
 しかし逆に不味かったようだ。聞きつけてきた敵に、前後から挟まれてしまったのである。前方から3匹、後方から4匹の計7匹。しかも前方三匹のうち1匹はボスキャラであった。

徹也「相当にヤバいんじゃねえの、これ。まだ7匹と戦って勝てるレベルじゃねえだろ」

耕治「ゲームマスターは二回にわけて戦うつもりで配置してただろうからね」

 

 結局、相当に粘って結構敵は倒したものの、MPも回復アイテムも尽きてにっちもさっちもいかなくなった一行。仕方なく敵に降伏する事に……!
 とりあえずすぐには殺されないようだ。一行は武装を解除される。
 なぜか女性二人だけ、下着にまでひん剥かれる。
 ゲームマスター氏の名誉のために記せば、これはシャーリィのプレイヤー(本の筆者)が最後っ屁で仕掛けた悪戯であり、ゲームマスターに「酷いよ、このスケベ(笑」みたいなノリでやり返すための苦肉の策らしい。
 その割にはしっかりイラストまで用意されているが……。 

8  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

耕治「お色気シーンをアップするのもどうかと思ったので、似たような物で代用しておきました」

徹也「もっとどうかと思うんだが……」

 

 こうして一行は捕らえられたまま、次のシナリオで脱出を図る事になった。
 この巻はここで終了なので、なんとも気になる「引き」である。

 

耕治「というわけで、7回に渡った『たのだん』レビューでした」

徹也「で、2巻はもう出てるわけだが。どうするよ?」

耕治「話が途中で切れているので、続きが気になるんだよね。見事に思惑に乗せられているわけだけど。まぁやるにせよやらないにせよ、先に別の事をやるかな」

徹也「やっぱ何かのリプレイかねえ。ミストキャッスルか、他のゲームブックか」

 

 何にせよ、次作執筆の妨げにならない範囲で何かはやろうと思う。

【終】

(C)藤澤さなえ・グループSNE/富士見書房 
(C)車田正美/集英社

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2009年6月19日 (金)

レビュー たのだん(1) 6回目・第三話

【ソードワールド2.0リプレイ「たのだん」のレビューと感想です。当然ネタバレしているので注意してください】

F_2安納耕治

著作『夢幻の双刃』の主人公。

虚弱で貧弱だが悪燃費の特殊能力と姉への愛で物と戦う好青年。

 

F_3 秋月徹也

著作『夢幻の双刃』の主人公その2。

直情・短慮・迷走癖の三重苦にもめげず魔物と戦う好青年。

 

耕治「第3話『ゆだんはたいてき』のレビューと紹介を始めます」

徹也「1巻の最終話だよな、これ。この後は2巻に行くのかよ?」

耕治「どうかな? それは今おいとくとして、いつも通りキャラ紹介するよ」

 

Photo_2 シャーリィ  人間・女・16歳

二刀流で戦う盗賊少女。

敵が出る度HP1ケタ。彼女がサイヤ人ならそろそろ戦闘力1000ぐらいになっていただろう。

 

Photo_3 チロル  ドワーフ・女・18歳

両手武器で戦うパワーファイター。

戦いはパワーだよ兄貴! 

 

Photo_4レクサス  ナイトメア・男・18歳

セクハラ神官戦士。

うっ……ぐあっ……くそっ……俺の邪鬼角力(ナイトメアフォース)がまた暴れ出しやがった……。 

 

Photo_5 ポポ

ウサギ獣人。魔法も使える。

キャラシートをよく見たら保存食20個持ってるけど、弁当20箱って相当にかさ張らんか。コンビニでふとそう思った。 

 シナリオ開始前、各自がキャラクターの微調整に入る。この本が書かれた頃はまだシステムが完成されておらず、数値面の調整と並行してプレイされていたようだ。マギテックや魔力撃などが現状ではかなり強めらしいが、それはこの本のキャラクター達が影響させたのかもしれない。

 シャーリィさんが毎回死に掛けてるよ→マギテックをちょっと強化してみっか?→製品版に反映→キャラの組み方次第ですごく強い技に!

耕治「逆に弱い種族や技があったら、それはテストプレイヤーの調子が良かったせいなんだよ」

徹也「なんか一昔前の格闘ゲームの社内調整の話みてえだな」 

6  こうしてシナリオは始まった。

 パーティは前回助けた考古学者・マクレガーから、最近家によく泥棒が入ると相談される。
 その犯人を捕まえるため、一行はマクレガーの自宅に向かった。メイドのルーンフォーク・サリーから状況を聞き、ガラクタなんだかそうじゃないんだかわからない物を盗んでいったのがゴブリンとグレムリンだと知る。
 泥棒が定期的に来ている事を知った一行は、家に泊まりこみで見張る事にした。

 

耕治「これで突然『泥棒は来なくなりました。泊り込みで見張っていたので、生活費を半年ぶん減らしてください』という展開になったら困る所だけど……」

徹也「そんなバカなゲームマスターは皆で便所に連れて行ってしばけ。それが一番わかりやすい解決法だ」

耕治「いや、このシナリオは普通に敵が来たから」

 

 夜中に忍び込んできたのは、ゴブリンとグレムリンが2匹ずつ。シナリオ2つもクリアしてレベルアップしている一行には敵ではなく、ゴブリンは蹴散らされ、グレムリンは降伏した。
 情報を吐かせる一行。グレムリンが言う事には、ボス級の蛮族に無理矢理働かされているとの事。この窃盗も仕事として嫌々やっていると主張する。
 情報を聞き終え、シャーリィ・レクサス・ポポの三人はグレムリンを始末しようとした。チロルだけは「降参を受け入れてそれは酷い……」と反対。
 ただこの世界の蛮族が、見逃されたらまたどこかで悪事を働くだろうというのも事実らしい。実はゲームマスター(ソードワールド2.0のデザイナーだ)も「蛮族の中にはどうしようもない奴がいて、決して相容れない」とこの本の中で断言している。

 

11 蛮族幻人め、今に見ていろ全滅だ!

(バンバンババン)

このヤロウ、死ねえ!

(バンバンババン)

この俺が滅ぼしてやる!!

 

 

 21

鬼神のごとくオーブに攻め込むシン。

しかし、その前に2体のモビルスーツが現れた。

そんな筈は無いのだ。フリーダムは己が落とした、ジャスティスに乗っている者は己が始末した。

しかしジャスティスから入った通信の相手は、間違いなくかつての上司、そしてシンがその手で葬った筈のアスランであった。

あくまで祖国オーブを攻めようとするシンに訴えるアスラン。

「お前だって友達の一人や二人、この祖国にいるだろう! お前はこの国を討ってはいけない!」

その言葉に動揺するも、シンは止まる事はできなかった。オーブには戦乱の元凶となった男が潜んでいるのだ。それを討つのがシンの任務なのである。

「俺だってちゃんと考えてこの道を選んだんだ! もうあんたの指図なんて受けない!」

 結局、交わる事のなかった二人の道は、このオーブでの攻防が終っても、戦火の元凶となった一人・ロードジブリールが討たれても、それでも重なる事はなかった。

 ほとんどの敵が消えたのを見計らい、ザフトの議長デュランダルはデスティニープランの導入実行を宣言した。

 “デスティニープラン それは高度な遺伝子工学を応用した人類救済システムである  その概要は遺伝子解析による人材の再評価と人員の再配置だ  そのプランのしめす新しい世界は全てを遺伝子が支配する世界だ  人は遺伝子の指し示す道を歩めば失敗はしない 先の見えない不安からも解き放たれる  戦争に疲れきった人々はそんな夢のような言葉に吸いよせられていった……”

31_2 最後の戦が始まった。

片やディスティニープランを全世界規模で施行するデュランダル。

もう片方はそれに反対するラクス・クラインである。

ラクス側はフリーダムとジャスティスを前面に押し出し、一転突破に近い戦法で突き進む。

「何をやっている! 数はこちらが圧倒しているんだぞ! 包囲して各個撃破しろ!」

「しかし敵の動きが速く対応しきれません!」

数では勝れど決して優勢とはいえないデュランダル側・ザフト軍。

 

 

41 だがラクス側の2トップを抑えにかかる者があった。

レジェンドを駆るレイ、そしてデスティニーに搭乗するシンである。

戦いの趨勢は、もはや彼らの勝敗が決する状態となった。

レイ/レジェンドはキラ/フリーダムに、そしてシン/デスティニーはジャスティス/アスランに挑む。

刃を交えるシンとアスラン。決して交わる事の無かった二人の道は、正面からの激突に行き着いたのだ。

 

 

51 アスランはシンに問う。議長が何をしようとしているのか、その後に来る世界がどんな物なのか。

シンの答えは……

「わかっているさ そんな事は!」

強制された平和で、人は本当に幸せになれるのか?

「だったらどうすればいいっていうんだ!? あんたらの理想ってヤツで戦争を止められるのか!?」

シンは3年前、戦火によって家族全てを失ったのだ。父も母も妹も亡くし、故郷を焼け出された少年が、その結果として何を望んだのか。

「戦争のない世界以上に幸せな世界なんて……あるはずがないっ!!」

理想とは確かに素晴らしい。だがそれにより犠牲を強いられた者が、皆が従順になる事で平和が保たれる世界を選ぶ事は、人としてさほど不自然ではあるまい。

「だから俺はあっ!!」

61 この時代の最新鋭機・デスティニーの力をフルパワーで使うシン。

そして彼は、その全性能を完全に引き出すだけの技量も培っていた。

キャリアで上回るアスランが、その機動性に翻弄される。

「はっ 速い!?」

残像が残るほどの超高速。

「これがデスティニーの力だ!!」

かつて戦争で全てを失った少年は、次の戦争の中で恐るべき技量を身につけていた。

圧されるアスランは戦線の中を前進できない。

ジャスティスとフリーダムの戦線突破が中核であるラクス側にとって、これは危機以外の何物でもなかった。

 

71  

アスランを圧倒するシン。

しかし何かがおかしい……。アスランとて前大戦の英雄、そしてインフィニットジャスティスはデスティニーにひけを取らぬ超高性能機だ。ここまで一方的な筈は……。

「なぜ本気で闘おうとしない! アスラン!!」

アスランには、シンの気持ちが充分にわかっていたからだ。彼もかつて、母を殺された憎しみで戦いに身を投じた事があったのだから。

「だからわかる! 今のお前の気持ちが!! 自分の無力さを呪い、ただ闇雲に力を求めて……」

「だがなシン! その先には何もないんだ! 心は永遠に救われはしない!! だからもう、お前も過去にとらわれて闘うのはやめろ……明日に……未来に目を向けるんだ!」

過去からずっと出てこなければ前進はできない。歩かず前に進む事など無いのだ。シンが考えを変えなければ、生涯、過去に亡くした家族のためにしか行動できないだろう。

しかしシンの答えは――

「今さら何を!!」

「もう俺は選んだんだ!! この道を!! なら行くしかないじゃないかっ!! あんたが正しいっていうのなら! 俺に勝ってみせろっ!!」

人形ならぬ人間なのだ。選択した以上、責任がある。結局武力のぶつけ合いという愚行になろうと、わかった上で兵器に乗って、承知の上で戦場に来た筈だ。

ここまでで、二人とも相手の言い分を「間違っている」とは一言も口にしていない。

何を優先したか、何を求めたか。それが異なるだけなのだ。

81 遂に追い詰められるアスラン。

今のシンは半端な態度で止められる相手ではなかったのだ。

月面に叩きつけられた∞ジャスティスに、デスティニーがとどめを刺すべく降りてくる。

「これで……やっと終わる……

この戦争も……

俺の戦いも!! 全てがっ!!」

追い詰められているアスラン以上に焦燥して叫ぶシン。悲痛だ。

91 だが、アスランとてここで終わるわけにはいかなかった。

「まだだ!!」

突如、砂煙をあげて飛び立つ影。

一挙一動が生死を分かつ戦場で、これを無視する事は難しい。

見上げた時、それが分離機能を持ったオプションパーツだったとわかったとしても!

確認するまでは目を離せないものなのだ。

ここでシンは隙を見せてしまう

 

 

92_2 続いて放たれるアンカー。

∞ジャスティスは近接戦闘を得意とする機体であり、クロスレンジ用の装備が豊富なのである。

ほんの僅かとはいえ隙を見せてしまったシンには、この攻撃を避ける事はできなかった。

アンカーが剣を奪う。

デスティニーはあらゆる距離で闘う事のできる万能機だが、当然ながら武器を無数に持つ事などできない。

各距離で使う武器は自然と限られてくる。

また武器を失う事で、咄嗟に迷ってしまうものでもある。

 

 

101 近接戦ならぬ格闘戦。

なんと∞ジャスティスには、足にも武装がついているのである!

足の甲から刃が飛び出し、蹴りでデスティニーの腕を斬り飛ばした!

こちらの腕には盾が装備されている。

つまりデスティニーは、武器と防具を失ってしまったのだ!

ほんの一瞬の間に!

 

 

102 半ば混乱しながらも、なおも戦おうとするシン。

しかし……この時、既に勝敗は決していたのだ。

最初に放ったリフターは、それ自体が武器でもある。

囮、武装剥奪、追撃により防具破壊、そして反撃する前に囮が本命となって致命傷を与える。

これだけ的確な攻撃を繰り出されたら、対処しろという方が無理だ。

最後の最後で、アスランは機体特性を完全に活かしきった。

シンは敗れたのだ。

 

 

111 シンがとどめを遠距離砲撃で狙っていれば。あるいは最後の戦場が埃舞う月面でなければ。結果は違ったかもしれない。

しかしここは戦場なのだ。武道の試合会場ではない。結果的に勝てるかどうかが問われる場所なのだ。

「アスラン……あんた、やっぱ強いや……」

敗れながら、シンはどこか安堵を感じているかのような表情だった。

彼とて思う事は多々あった。自分の選択がベストでは無い事も薄々わかっていた。しかしベターではあった筈だ。そしてそれでも、自分を全肯定できなかったのだろう。

もう少し傲慢に開き直れれば楽だったかもしれないが、シンはそうなれない人間だったというだけの事だ。

 

 

121

シンが敗れたほぼ同時に、レイのレジェンドもまた破れていた。

それを境に戦況は一変し、ラクス率いるオーブ軍がザフトの総本山を陥落させる。

戦争は終わった。

シンは機体から出て、一人月面を歩く。

どこかに救助の手が来る筈だ。

「俺はまだ……生きている……」

生きている限り、明日はやって来るさ……

 

才能はあった。努力もした。エースになった事もあった。

それでも、最後には敗れ去った。

羽の生えた大きなロボットが宇宙をびゅんびゅん飛びまわる嘘っぱちな世界の中で、シンは明るく楽しく幸せ一色な結末に辿り着けなかった。

「リアルロボット漫画」なんていうジャンルがあるならば「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」は間違いなくその一つなんだろう

シンがクロスオーバー系のゲームに出演した際、多かれ少なかれ幸せな結末に行き着く事が多いのは、この最後に何かを感じた者が少なからずいるからではないだろうか。

【終】

(C)藤澤さなえ・グループSNE/富士見書房 
(C)高山瑞穂/講談社

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2009年6月16日 (火)

レビュー たのだん(1) 5回目・第二話後編

【ソードワールド2.0リプレイ「たのだん」のレビューと感想です。当然ネタバレしているので注意してください】

F_2安納耕治

著作『夢幻の双刃』の主人公。

虚弱で貧弱だが悪燃費の特殊能力と姉への愛で物と戦う好青年。

 

F_3 秋月徹也

著作『夢幻の双刃』の主人公その2。

直情・短慮・迷走癖の三重苦にもめげず魔物と戦う好青年。

 

耕治「では2話の後編です。まずはキャラクター紹介からね」

徹也「ここまでの活躍についてを中心にな」

 

Photo_2 シャーリィ  人間・女・16歳

二刀流で戦う盗賊少女。

メンバーにいじられ敵にいたぶられるのが仕事。

 

Photo_3 チロル  ドワーフ・女・18歳

両手武器で戦うパワーファイター。

敵の頭を片っ端から叩き割るのが仕事。 

 

Photo_4レクサス  ナイトメア・男・18歳

セクハラ神官戦士。

回復とシャーリィに悲鳴をあげさせるのが仕事。 

 

Photo_5 ポポ

ウサギ獣人。魔法も使える。

ハンマーで魔法をかっとばすのが仕事。

 

5_2 イマカラム・ミラービリス

13人目のゾアロード、イマカラム・ミラービリス。それは総帥アルカンフェルの手でギュオーのゾア・クリスタルを埋め込まれ、十二神将の新メンバーとして蘇った村上征樹の姿だった。
その能力はアルカンフェルのそれに準じ、かつてのギュオーの戦闘力をはるかに上回るものだという。
自分の所属に忠実な方で、味方の時は死ぬまで戦ってくれるが、敵になると一般人を巻き込んででもかつての味方をブチ殺そうとする、とても責任感の強い人。死ぬ死ぬ詐欺を時々やるのが珠に傷。

 

耕治「では前回の続きから行くよ」

 

 【異貌】の能力により、変身するレクサス。角が額に生え、肌の色が青く変わる。

レクサス「っぐわ!・・・くそ!・・・また暴れだしやがった・・・が・・・あ・・・離れろ・・・死にたくなかったら早く俺から離れろ!! 今こそ見せてやろう――邪気角力(ナイトメアフォース)の真髄をな!

 シャーリィは声こそ出さないけど驚いてのけぞります。

(ちょっと……胸が、痛い……)

徹也「おいおい、レクサスのセリフが全部嘘じゃねーか

耕治「逆に言えばそれ以外は本当だよ

徹也「これじゃあ、胸が痛い理由が全然違うだろ……」

 

 【異貌】の力により無詠唱で呪文をかけるレクサス。パーティは防御魔法の支援を受けて、敵のいるであろう部屋に飛び込む。
 しかしGMのヒキョウな罠。扉にはトラップが設置されていた。爆炎の洗礼により、パーティはいきなり結構なダメージ。チロルのみドワーフ特有の炎耐性により無傷だが、開始時点からやや劣勢か。

徹也「このGM、チロルは無傷で済む罠をセレクトしてんのな。戦闘で一番厄介な奴が無傷で済むようにしてあるってのはどういう設計だ?」

耕治「一番強い人が倒れて『詰み』にならないようにしたんじゃない? シャーリィさん一人だけ残るようにしても、特殊な性癖の人しか喜ばない展開になりそうだし」 

 敵は大柄な肉弾戦型亜人モンスターのボガードと、銃を構えた半漁人。銃が結構な値打物なので目の色変わるパーティ。そしてその手下が何匹か。
 スカウト技能保持者であるシャーリィさんが先攻権を取る。実は地味に重要な役目だ。そして戦闘へ移行。
5_3 魔法で先制、負傷を治しながら前衛が接近して攻撃。
 教科書どおりに戦いを進めるも、回復魔法が自動失敗で発動しなかったり敵の反撃でさらに負傷したりでイマイチ勢いが良くない。
 つーかやっぱりというかなんというか、シャーリィさんはHP2まで追い詰められたりしている。
 回復ポーションまで使って結構な総力戦。ゲーム的には正しいバランスなのかもしれない。
 レクサスが回復魔法(主にシャーリィさんにかける)に手一杯で前衛に出れず、ファイター技能が無意味になっているのが辛いところ。このゲームの魔法戦士は結構恵まれた環境にあるのだが、結局は運と状況によるのか。
 しかし最後には敵に強烈な一発を叩き込みフィニッシュ! 当然のようにチロルが。

徹也「なんか活躍する奴と悲鳴をあげる奴が決まってねえか。編集入れずにこれなら大したもんだ」

耕治「まぁそれも役割分担だよ。能力と技能を考えればまぁこうなるだろうと思える編成だしね。付け加えるなら、先攻権を奪取するというのは高レベルになればなるほど重要な仕事だよ」

徹也「後衛で体育座りしながら先攻権だけ取るのが正しい人がいるんじゃねえの。このパーティ」

耕治「それじゃあピンチを演出する仕事をする人がいなくなっちゃうよ」

 戦闘が終わり、遺跡を調査する一行。蛮族に囚われていた考古学者を発見する。彼によると、この遺跡は元々遠隔操作で何かを打ち出すための巨大砲塔だったのでは……という話を聞く。

徹也「まぁストーリーの終盤で使うんだろうけどな」

耕治「きっと天空にある敵の城に殴りこむため、パーティがこの砲台で撃ち出されるんだね」

徹也「その状況で、なんで弾じゃなくて人を撃ち出すのかわからねえんだが……」

 

 こうして2回目のミッションも成功に終った。なお、次の話への合間にゲームマスターが書いたコラムがあるのだが、やはり塔の上からの狙撃は力押しで突破する事が前提だったらしい。

徹也「まぁ色んな状況での戦いはあっていいんだろうがな……」

耕治「シチュエーションを考える時は少年格闘漫画が役に立つよ。濃硫酸のプールに浮かぶ飛び石の上で戦うとかね」

 実際に似たような場所で戦闘させたら敵味方落っこちた経験がある。やめておいた方がいいだろう。

【終】

(C)藤澤さなえ・グループSNE/富士見書房

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2009年6月14日 (日)

レビュー たのだん(1) 4回目・二話

【ソードワールド2.0リプレイ「たのだん」のレビューです。当然ネタバレしているので注意してください】

F_2安納耕治

著作『夢幻の双刃』の主人公。

虚弱で貧弱だが悪燃費の特殊能力と姉への愛で物と戦う好青年。

 

F_3 秋月徹也

著作『夢幻の双刃』の主人公その2。

直情・短慮・迷走癖の三重苦にもめげず魔物と戦う好青年。

 

耕治「では第2話の紹介に入ります。サブタイトルは『ばんぞくとのたたかい』」

徹也「第1話は『はじめてのくえすと』だったよな? なんでことごとく平仮名なんだ?

耕治「初心者向けだからね。小学校低学年も読者対象にしているんだよ。或いはそれと同じような頭の持ち主も」

徹也「そんな理由だったら俺はマジでたまげるわ」

耕治「ではキャラクター紹介だよ」

 

Photo_2 シャーリィ  人間・女・16歳

二刀流で戦う盗賊少女。

派手な活躍を全くしないが、これは根が奥ゆかしいからだと思われる。

 

Photo_3 チロル  ドワーフ・女・18歳

両手武器で戦うパワーファイター。

生粋のデストロイヤーだが、これは中身が男だからと思われる。 

 

Photo_4レクサス  ナイトメア・男・18歳

セクハラ神官戦士。

シャーリィを赤面させる事に命かけてるが、これは好意の証であると思われる。 

 

Photo_5 ポポ

ウサギ獣人。魔法も使える。

魔法の杖が鉄球ハンマーだが、これは昔のスーパーロボットへのリスペクトだと思われる。

 

耕治「それでは2話の解説を始めます」

 

 前回のミッションで得た経験値によるレベルアップも済ませ、一行は次の仕事を受注する。景気が良いのは良い事だ。最近、ちょっとそいう事で嫌な事があったので本当にそう思う。仕事の内容は人里近くに住み着いた蛮族の退治であった。
 ソードワールド2.0の舞台となる世界・ラクシアでは、ヒューマノイド型モンスターの大半を「蛮族」と総称している。逆にプレイヤーサイドの種族は「人族」だ。基本的にこの2勢力は敵同士だと思っていい。

耕治「展開されている商品を見る限り、このゲームは人族と蛮族の戦いを基本フォーマットにしているみたいだね。あとダンジョンと」

徹也「まぁ何やるかのパターンがわかり易いのは良いんじゃねーの。外れようと思えばいくらでもできるわけだしな」 

 何日かかけて敵の住み着いている遺跡に辿り着いた一行。
 しかし蛮族どもは結構やる気のある連中だった。普段から屋上に見張を立てて、いつでも外敵を迎え撃てるようにしていたのである。ダンジョンの中でただ引き篭もっているだけの敵配置もごろごろしているRPG世界において、かなり本気だと言えよう。とはいえそれでプレイヤーが困るのも事実……。
 他に手段も無さそうなので、レクサスとポポは魔法で屋上の敵を攻撃し、シャーリィとチロルは入り口へ突撃をかける。

徹也「他に手段が無いから不利な条件に『飛び込まないといけない』のはなんか気に入らねえな。探せば対等に持ち込める手段を用意しとくべきなんじゃねーの?」

耕治「まぁそれを考慮しての戦力配置かもしれないしね」

4_2 接近するまでに矢が一つならず放たれる。
当然、その全てを避ける事などできず、1発は2発は命中する。

チロル「矢ドワーフだー!」

レクサスとポポの魔法組も敵の矢を受け、矢ウサギも出来上がっていた。
被害を受けながらも屋上の狙撃隊を倒す事には成功。
しかし蛮族も一行の存在を当然の事ながら知り、入り口からも敵が沸いて来る。
5匹の新手と連戦を強いられ、どうにも今回は苦戦だ。 

耕治「幸い、チロルが亡くなってシャーリィさんの一人ヒロイン時代が来るような事にはならなかった」

徹也「死者が出るとしたらシャーリィさんの方が危ないと思うが。仮にチロルがくたばっても、また女キャラが参入するだけじゃねえの」 

 勝つには勝ったが疲労の極み。シャーリィさんなんかは皆の期待どおりにHP1まで弱ったらしい。仕方が無いので遺跡から一旦離れ、一泊休憩してから改めて攻める事にする。
 予想通りにレクサスがシャーリィにナニか仕掛けたりしているうちに朝が来た。一行は再度の突撃を試みる。どうも遺跡内の蛮族は複数種類のようだ。中に入ってシャーリィが罠にかかったりチロルが敵を粉砕したりしているうちに、話し声の聞こえる部屋に行き着く。
 突撃準備をする一行。しかし補助呪文を唱えている声をききつけられては元も子も無い。そこでレクサスは種族独自の特殊能力を使う事にした。ナイトメア族には変身能力があり、変身後の姿ならば詠唱無しで呪文を使う事ができるのだ。
 しかしこの変身は“穢れ”の証であり、ある意味で魔物側に近い物がある。よって腫れ物のような扱いを受ける事も多いらしく、ナイトメア自身もこの姿に複雑な感情を持つ事も少なく無いようだ。
 【異貌】と呼ばれるこの姿、肌の色が変わり、角が生え、悪魔めいた姿になるのである。

 

 

 

Photo  

 

まぁだいたいこんな感じだと思えば間違いないだろう。

 

 

 

 

2ガイバーⅠ

「やめてくれ村上さん! 僕は貴方と戦う事なんてできない!」

 

 

 ついに戦闘形態(バトルスタイル)を表した獣神将(ゾアロード)、イマカラム・ミラービリスに叫ぶ、ガイバーⅠ・深町晶。それもその筈、彼はかつての戦友だったのだから。

 しかしゾアロード・イマカラムは聞く耳を持たない。

2_3  イマカラム

「さあ覚悟するがいい。クロノスに仇なす者たちよ」

彼の戦闘力は恐るべき物だ。

飛行能力やバリアーは当然の事、重力制御を得意とし、それによって切断波や超重圧攻撃を仕掛けてくる。

繰り広げられる激戦。そして空間圧搾・プレッシャーブラストが晶を襲った。

さしものガイバーもこれには重傷を負い、瀕死となって捕らえられてしまう!

1 イマカラム

「さて……制御装置をいただくとしよう。

我が君アルカンフェルがこれを御所望なのでね」

強殖装甲システムの制御装置・コントロールメタル。

これこそが半ば不死身を得たガイバーの急所であり、同時にゾアロードの超進化を促すオーバーテクノロジーなのだ。

クロノスの首領・アルカンフェルは、とある理由からこれを自身に必要としているのである。

だが晶はそれを跳ね除けた。二人の激突はもう避けられない。晶の悲痛な叫びが響く。

2_4

「村上さん! 俺達はどうあっても戦わないといけないのか!」

 

 

3 イマカラム

「そうだ、晶君。迷うのは勝手だが、私は容赦せんぞ。

君がそう言っていると戦闘に時間がかかり連載が益々長引くだけだ。

今ではもう月刊誌なのに週間ペースになっている。おまけに連載される雑誌がことごとく途中で息絶えるので、しばし回想シーンが必要となってしまう。

おかげで時々『超人ロックの従兄弟』などと言う輩がいるぐらいだ」

2_5

「しかし、ガイバー自体はマイナーメジャーとでも言うべき地位にあるじゃありませんか!

OVA2回、深夜枠1回で3回もアニメ化されているんですよ!

ファンは無かった事にしたがっているけど、アメリカで作られた2作の実写映画もそれなりにちゃんと面白かった!

ハリウッドで映画化した日本の漫画なんていくつあるんですか! 快挙でしょう!」

3_2 イマカラム

「そうか。ならば教えてやろう。

私がバトルスタイルをとってから、2009年で15年以上が経つ。

しかし連載はまだ終っていない!」

2_6

「な、なんだってー!

15年あれば、打ち切り漫画が100本以上生まれては消えるじゃないか!

 

3_3 イマカラム

それどころか新キャラがまだ追加中だぞ。

これであと10年は連載が続けられるな。

ゾアロードも一部の例外を除いて元気に長期戦闘を慣行している」

Photo_2  

←一部の例外:エドワード・カールレオン閣下。

 新キャラのカマセ犬として即行で死亡。

 

 

Photo_3 アプトム

「安心しろ、晶!

こちらとて順調にパワーアップを続けている! 俺とてほれ、この通り!

10年どころか20年でも連載できるぜ!

2_7

「くっ、みんな本気で風呂敷を広げ続ける気か!

今の雑誌が死んだらどうしようとか考えてないのか?

このままじゃ、月間エンドレスとか言って終わりの見えない漫画のみの姥捨て山雑誌が必要になってしまうぞ!」

3_4 イマカラム

「わかったら戦いたまえ、晶君。少々本気を出しても、どうせまだまだ連載は終らない。

私も死んだふりは得意な方だ」

 

4_3

「うおお!」

イマカラム

「ぬううん!」

吹っ切った晶は激しく激突する。

その脳裏に、かつての戦友の、クロノスと戦った先輩の姿を思いだしながらも、懸命に。

殖装せよ、深町晶! 戦え、ガイバーⅠ!

最終回まで作者の寿命が保つ事を信じて……!

【続く】

(C)藤澤さなえ・グループSNE/富士見書房 
(C)高屋良樹/角川書店

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2009年6月12日 (金)

レビュー たのだん(1) 3回目・第一話後編

【ソードワールド2.0リプレイ「たのだん」のレビューと感想です。当然ネタバレしているので注意してください】

F_2安納耕治

著作『夢幻の双刃』の主人公。

虚弱で貧弱だが悪燃費の特殊能力と姉への愛で魔物と戦う好青年。

 

F_3 秋月徹也

著作『夢幻の双刃』の主人公その2。

直情・短慮・迷走癖の三重苦にもめげず魔物と戦う好青年。

 

耕治「では1話の後編です。まずはキャラクター紹介からね」

徹也「ここまでの活躍についてを中心にな」

Photo_2 シャーリィ  人間・女・16歳

二刀流で戦う盗賊少女。

レベル1モンスターと互角以下に戦う戦闘力の持ち主。

 

Photo_3 チロル  ドワーフ・女・18歳

両手武器で戦うパワーファイター。

大苦戦しているシャーリィの横で敵を蹴散らす気の利かない子。 

 

Photo_4レクサス  ナイトメア・男・18歳

セクハラ神官戦士。

編成の都合上、より脆いシャーリィを前衛に押し出すサド。 

 

Photo_5 ポポ

ウサギ獣人。魔法も使える。

酒場で呑んだ暮れている所をパーティに飼われて同行。

 

Tetuwo18 てつを(敬称略・複数だが単数形)

 地上最強のヒーローの一人。二年に渡り悪の組織との死闘を続け、100体以上の怪人を撃破した。
 身機能を破壊されて宇宙に放り出されても時間操作能力で退行させられても毒くらっても内部から攻撃されても地底に埋められても弱点を壊されても殺されても木端微塵になっても、その度に不思議な事が起きたり奇跡がおきたりパワーアップしたりして生還。
 無敵・最強のヒーローを本気で演出しすぎたスタッフの熱意に頭が下がる。石ノ森章太郎氏が御存命中にTV放映されてた最後の仮面ライダーでもある。

 

 

耕治「では前回の続きから行くよ」

 さて、小競り合いを切り抜けてパーティは目的地の遺跡に着いた。

 チロルが「わー、ト○ロとか住んでそう」とのたまう。

 確かに入り口には「植物園」と書いてあった。トロロ芋の一つぐらい生えていても不思議はない。飯の話から入るのもさもしいが、この世界ではドワーフもれっきとした生物。飯を食わねば死ぬのだ。
 よって己の食い扶持を稼ぐため、一行は植物園に入っていく。

徹也「たまに思うんだが、やっぱこういう世界の冒険者はそこらに生えてる物とか食いながら旅をするのか?

耕治「野外活動系技能がある世界ならそうだろうね。ソードワールド2.0にもレンジャー技能というそれ用の技能があるから、長距離旅行の時は狩猟しながら旅すると思うよ。もちろん、技能を持ってないと途中で餓死する」

徹也「ま、マジか!? ドラゴンとかとタイマンで戦えるぐらい強くてもか?」

耕治「うん、そうに違いない。旅は恐ろしいね。まぁルールブックのどこにも書いて無いから僕の憶測だけど

 遺跡の中を漁る一行。蟻と戦ったり罠にかかりそうになったりしたが、シャーリィのパンツが見えそうだったかどうかの論議が白熱しているのでそれどころでは無かった。イラストも無いので、製作班としては中身よりもシチュエーションが大事なのだろう。

徹也「普通に考えりゃ、防具着てるんだから見えるわけねーわ」

耕治「うん、このゲームはドラクエ式に『鎧』が全身一まとめだからね。これが部位別に装備するシステムだと、金の無い初期時点では相当に大変な場合もあるんだけど。T&Tの戦士が棍棒・バックラー・フルヘルメットの『三種の神器』で旅立つ事は一部で有名だよ」

徹也「なんで鉄仮面被ってるのに首から下だけバーバリアンなんだ。数値だけで判断して装備決めるんじゃねえ」

耕治「お金が無いとそうも言ってられないからね……。シャーリィさんの鎧も、実はピンポイントしか覆っていない安上がり品なのかもしれない。頭とお腹だけ重装甲で後は服だけとかね」

徹也「攻撃が来たら頭突きで防ぐのか? そんな品だしてきたら防具屋の主人を殴るべきだろうよ」

 

3 そしてダンジョン最深部。
 一行はこのダンジョンのボスモンスター、ジャイアントバルーンシードと邂逅した。
 流石に植物では話など通じる筈も無い。話し合いだけでボス戦闘が終わるとなんとなく消化不良な感じがしてしまうので、通じない方がゲーム的に正しいような気もするが。
 戦闘開始。まずはポポの攻撃魔法が炸裂。鉄球ハンマーを振り回しているようにも見えるが、このゲームは手で持てる武器なら大概は魔法の杖としての機能を持たせる事ができる。このウサギ獣人は魔法の杖として鉄球ハンマーを選んだのだろう。
 おそらくMPが尽きたらこれを振り回して格闘戦に移行する気なのだ。ウサギハンマーが敵の頭を叩き割る日はいつなのか。おそらく先にこのウサギが叩き割られて鍋の具になるだろうが、男には負けるとわかっていても戦わねばならない時があると「リングにかけろ2」に書いてあった。

耕治「まぁこの戦闘はパーティのダイス目が皆良くて、特に苦も無く勝っちゃうんだけどね」

徹也「それでいいじゃねえか」

耕治「でも、本当にそうなのかな?」

徹也「何がだよ。シャーリィだけダイス目が悪くて敵に殴られでもしたか?」

耕治「いや、普通に良い。ただ周囲のダイス目も同等以上に良いだけ。特にウサギとチロル。これが何を意味するかというと、シャーリィさんが不調だった時は周囲が好調で、シャーリィさんが好調な時は周囲はもっと好調でしたって事だよ」

徹也「……パーティ内の地位は変わってねえんだな」

耕治「そう。こういう経験はTRPGはおろか、実生活でも皆が何度も体験している筈だ

徹也「おお! 確かに思い当たるぜ! 今すぐ隕石が落ちてきてみんな吹っ飛べばいいのによ、とか思うよな!」

耕治「そう。そしてそう思わせて、共感を得る事でヒロインの地位をシャーリィさんは狙っているんじゃないかな!

徹也「な、なんだってぇ!」

耕治「僕達は恐ろしい事に気づいてしまったかもしれない……」

徹也「……いや、冷静に考えるとそんなわけねーよな

耕治「うん、僕もそう思う」

 

 こうして初のシナリオをパーティは完遂した。第一話は見事に成功したと言えよう。しかし、この本の筆者はシナリオの後で恐るべき事実を明かす!

『PCをする場合、まず大前提として「ゲーム的にもキャラクター的にも活躍したい!」という願望を持って臨んでいます』

徹也「その片方が、今回見事にふるってなかったように見えるな……」

耕治「頑張って調整した時に限ってそんなもんだよ」

 まさにその通りだから世の中いろいろと困る。

【終】

(C)藤澤さなえ・グループSNE/富士見書房

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2009年6月 9日 (火)

レビュー たのだん(1) 2回目・第一話

F安納耕治

著作『夢幻の双刃』の主人公。

虚弱で貧弱だが悪燃費の特殊能力と姉への愛で魔物と戦う好青年。

 

F_3 秋月徹也

著作『夢幻の双刃』の主人公その2。

直情・短慮・迷走癖の三重苦にもめげず魔物と戦う好青年。

 

耕治「ではレビューを始めます。第一話は概ねこんな感じだよ」

 まずはプレイヤーキャラクターが集合。冒険者の店、といういわゆる酒場に全員が集まる。

 シャーリィは式場から逃げたその足で。
 ポポは愚痴って酒飲みながら。
 チロルはなんとなくそこに居たので。
 そしてレクサスはその全員にナンパしかけてチームを確保した。

徹也「……微妙に本文と違わんか?」

耕治「うーん、でもなんで皆が組を作ったのかイチマチわかり難いんだよね。ここらはゲームの都合と流すしかないと思うよ。強いて言えば、店主が仕事を斡旋するんだけど、他のキャラに声をかけた様子がないし、他のキャラがいる気配もない。人員募集したら、たまたまこの四人がいたからチーム結成したんじゃないかな。たまたま四十人いたら四十人パーティになってたかもしれないね

徹也「敵も同規模ならもう合戦だな……」

2_3   依頼人と共に遺跡調査へ向かう四人。
 途中の野宿で、寝起きする編成をどうするかでちと騒ぐ。うら若き乙女にとって、男性と一緒だと何かと意識してしまうものなのだ。
 まぁ多分、野郎が獣人種族だったり汗かきのデブだったりしたら、嬉し恥ずかしキャッキャウフフな展開にはならなかっただろう。
 シャーリィとてヒロイン(候補)として美形な彼との絡みは欲しい物なのだ。

耕治「でもこの後に狼の群れが出てきてシャーリィさんは齧られる事になる。付け加えるなら彼女の二刀流はことごとく外れる」

徹也「第一話の最初の敵に苦戦だと? キャンペーン最弱の敵だよな、普通に考えて」

耕治「まぁプレイヤーキャラクターも最弱状態の筈だからね」

 結局、チロルが斧を振り回して敵を蹴散らした。残念ながら戦闘力の差は歴然だ。ヒロインの座が腕っ節で決まるわけではないので、問題は無いのだが……。
 さて、小競り合いを切り抜けてパーティは目的地の遺跡に着いた。

チロルが「わー、ト○ロとか住んでそう」とのたまう。

 

Tetuwo1_2  確かに何かが出そうな雰囲気だ。
 まぁ何も出ないのなら冒険にならないので、何か出てもらわないと逆に困るのだが。
 そして事実、ここにはある恐るべき陰謀が渦巻いていた……。

 

 

 

 

Tetuwo21_2  

突如、てつを(敬称略)を襲うクライシス帝国の怪魔妖族・スカル魔たち。

3対1の戦いでさしものてつをも苦戦だ。危ない!

 

 

 

 

Tetuwo51  

変身!

彼こそは時代が生んだ最強のヒーロー!

その名は太陽の子、仮面ライダーBLACK・RX!

襲い来る敵に怯まず、屈せず、ただひたすらに雄雄しく戦う!

 

 

Tetuwo7  

だがそれは敵の罠だった。

クライス帝国の移動要塞にて、指揮官・ジャーク将軍がほくそ笑む。

RXに苦戦を続ける彼らの作戦。それはRXに時空間攻撃を仕掛け、パワーアップする前・仮面ライダーBLACKの頃に戻して襲うという物なのだ。

「敵が強すぎるから弱かった頃にタイムワープして襲おう」

こんなとんでもない作戦ができるなら無敵じゃないのか。ありえないだろコレ。

 

Tetuwo8_2  

しかしクライシス帝国はやってしまうから困る。

過去の世界から、てつをがBLACKだった頃の敵幹部・三大神官を召喚。

明らかに魔術の類だとしか思えないが、クライシス帝国の軍団には「怪魔妖族」という連中がいて、普通に妖術とか使っているのだ。今さら驚くには当らない。

 

 

Tetuwo91_2 三大神官の術により、何時の間にか異空間へ迷い込んでいるRX。

彼らの手により、RXはBLACKへと逆行した。

 さらに三大神官の念力攻撃がBLACKを容赦なく襲う! 絶体絶命!

 

 

 

Tetuwo111_2 しかしその時、救援の手が!

助けに現れたのは、なんとRX!

「ばかな! 二人は同一人物の筈!それがなぜ同時に現れるのだ!」

驚きもごもっとも。本当に景気の良い驚きっぷりだ。顎が外れないか見てるこちらが心配になる。

なお、当然だがRXから説明もある。

RX「BLACK! お前が過去の世界で消滅すると、俺も消滅してしまうんだ!」

助けに来た動機は説明してもらえたが、助けに来れた方法については何の説明も無かった……。

Tetuwo141 部下に命じて再生怪人達を向かわせるジャーク将軍。

かつてRXを苦しめた怪人達が4体、群れを為しててつをを襲う!

再生怪人とは大体弱い物だが、そこはクライシス脅威の科学力&魔力。4体の怪人達は元気そのもの、数の差もあって一人のてつを・二人の仮面ライダーを劣勢に追い込む。危うし!

しかし、忘れてはいけない。てつをは一人でも、仮面ライダーはそうでない事を……。

 

 

Tetuwo15 参上! ロボライダー!

「お前達が消滅すると、俺まで消滅するからな!」

さすが同一人物だ、相変わらず動機の説明はあっても方法は言わない。

ロボライダー……RXの別形態。そう、てつをこそフォームチェンジを使い分けた最初の仮面ライダーなのだ。

ロボライダーはパワーと装甲強度が20%アップした戦闘形態である。
敏捷性は逆に20%ダウンするが、その装甲はRXが吹き飛ばされていた攻撃を完全に跳ね返す。
よって攻撃を回避する必要はあまりない。
武器が銃で飛び道具なので、急いで敵を追い回す必要も無い。
結果的に弱点が弱点として機能していない、とても頼りがいのある形態なのだ。

Tetuwo16 さらに参上! バイオライダー!

てつをが身に着けた最終形態。こちらは攻撃力据え置き・敏捷性が上昇・防御力が低下。

しかし特殊能力として体を分子レベルに分解し、気体・液体化して活動する事が可能。
敵の物理攻撃をことごとく無効化する。
武器のバイオブレードは光線・電撃・超能力など凡そ非物理攻撃はなんでも吸収・反射する特性を持つ。

防御力が弱いどころか、作中ではほとんど不死身だった。

 

Tetuwo17集合!てつを軍団!

その勇姿はまさに正義の象徴――悪を打ち砕く勝利の唄!

最強だった奴を仕留めるために時間にまで干渉したのに、結果的に4人に増えちまった。

最強が4人も集まったら最強すぎて手におえないだろ。

なんかもう敵軍団が絶望的すぎないかこれ。

 

 

Tetuwo19_4  

そして実際に手におえないし絶望的だった。

 

バイオライダーの剣が次々と敵を切裂く!

その剣速を止める術は、もはやクライシスの再生怪人には無い。

 

 

Tetuwo20 BLACKが怪魔獣人を吹き飛ばす。

そしてライダーパンチが文字通り火を吹いた!

BLACKとRXでは各能力に2~3倍の差がある筈なのだが、その程度の差はてつをの前では誤差に過ぎないのだ。

BLACKもまたてつをであり、最強のヒーローなのである。

 

 

Tetuwo21_3  

ロボライダーがボルテックシューターで攻撃!

次々と吹き飛ばされる怪魔界の再生怪人達。

さあ打ちのめせ、今その時だ。

 

 

 

Tetuwo22 RXのリボルケインが怪魔ロボット・デスガロンに炸裂!

リボルケインによる決め技・リボルクラッシュはHITしたが最後、KO率100%という最強の必殺技だ。

しかも1度や2度しか使った事が無いなどという誤魔化しではなく、
新技が出た後でさえ何度も出し続けた結果の話である。

1匹だけ凌いだ奴がいたが、そいつは食らわずに済ませたからである。

敵の首領でさえ、この太陽の剣により断末魔をあげたのだ。

 

Tetuwo23 爆発! 敵は全て木端微塵!

4人のてつをの前に敵などあろう筈がない。

なぜ4人になったのかはこの際問題ではないだろう。

最強のヒーローはどんな卑劣な手段の前にもやはり最強であった。
ただその結果があるだけだ。

夏の劇場版が少し心配になるが、脇役客演なのでここまで最強を見せないとは思う。
てつをとて正義の味方、後輩を差し置いて悪を許ざな過ぎる事も無いだろう。
先輩達にも立ててもらったんだし、今度は後輩を立てる側として名脇役である事に期待したい。

Tetuwo24 戦いは終わった。

いつしか4人のライダーは一人になり、そして何処ともなく去って行く。

灼熱の戦いが終わり、夕陽を背に去り行くその姿は、まさに太陽の子に相応しい。

沈まぬ陽は無い。だがまた昇らぬ陽もありはしない。夜の後には必ず朝が来る。暗雲が空を覆えど、それより上では必ず太陽が輝いているのだ。

「風」である仮面ライダーの中、RXは「太陽」であった。

さらば仮面ライダーBLACK!

ありがとう仮面ライダーRX!

そしてありがとう、仮面ライダーてつを

【終】

(C)藤澤さなえ・グループSNE/富士見書房 
(C)石森プロ/毎日放送/東映

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2009年6月 8日 (月)

レビュー たのだん(1) 1回目

F安納耕治

著作『夢幻の双刃』の主人公。

虚弱で貧弱だが悪燃費の特殊能力と姉への愛で魔物と戦う好青年。

 

F_3 秋月徹也

著作『夢幻の双刃』の主人公その2。

直情・短慮・迷走癖の三重苦にもめげず魔物と戦う好青年。

 

耕治「これから書籍レビューをします。あまり深刻ぶった事は書きませんので、肩の力を抜いて読んでください。今回のタイトルはこれ、『たのだん』の1巻です」

Photo 

徹也「……? なんでこの本のレビューなのかが全然見えねえんだが」

耕治「本は絵だけ見て楽しいコレクションじゃないんだ。買ったのは積むためじゃあ無いでしょう? だったら使わなきゃ」

徹也「……まぁちょっと前までソードワールドのサプリ遊んでたし。もうじきDS版だがゲームブックも出るしな。棚の置物にするよりは何かしら活用した方がいいだろうよ」

耕治「というわけで作品紹介だよ。イラストはお馴染み笛吹りなさん。清潔感のある綺麗で可愛い絵は健在です」

徹也「内輪の話だが、そもそもこの人がどんな仕事してるか見たくて買ったんだよな、これ。だから2巻も出てるのに手元に無え」

耕治「そう、現在2巻も刊行中。さらにキネティックノベル版の製作も進んでいます。詳しく知りたい方は検索して調べてください」

徹也「かなりプッシュしてるな、このシリーズ」

耕治「そうだね。内容も新規層を意識していて、TRPG経験者の筆者が初心者も交えて遊ぶって内容になってる。絵師が笛吹りなさんなのも、親しみ易さを重視されたんじゃないかな。中身はオーソドックスなリプレイ本なんだけどね」

徹也「説明・解説を主に担当する筆者がプレイヤー側での参加か。視点を読者側に近づけたって事かね」

耕治「キャラクターはこの四人だよ」

Photo_2 シャーリィ  人間・女・16歳

保持技能:フェンサー(軽戦士)・スカウト(盗賊)・マギテック(機械系魔法)

二刀流で前線に出るがよく齧られてピンチになる

 

耕治「著者の使うキャラクターで、地の文も彼女視点になっている。結婚式場で相手方の親戚に『45点ぐらいだな』と言われた事が癪で式場を飛び出し、そのまま冒険者になったという気合の入ったお嬢さんだよ」

徹也「二刀流で刃物振り回すとか鍵開け技能があるとか、相当に歩んできた人生の気になるお嬢さんだな。45点は温情点数だったんじゃねえのか」

耕治「三つ編とかニーソックス着用とか、結構キャッチーな格好していると思う。そのせいか敵によく齧られてピンチになってる

徹也「そりゃあサイコロ運の問題で衣装がどうとかじゃねえだろ。まぁ装甲の薄い装備も格好の範疇ではあるけどよ」

耕治「ソードワールドのフェンサーは『軽い装備しかできない』というデメリットと『成長に必要な経験値が少ない』というメリットでバランスとろうとしているんだけど、結果的に同じレベルなら純正の戦士より弱いんだよね。そのデメリットをモロに被っている感じかな」

徹也「版元の人間がプレイヤーなら、そんな事は承知でやってるんだろ。ピンチも楽しんでるんじゃねえの。ヒロインらしくて結構だな」

Photo_3 チロル  ドワーフ・女・18歳

保持技能:ファイター

純正直球戦士。全く捻りが無い分、戦闘では期待通りの働きを見せる。

 

耕治「表紙にいるのはこの娘。プレイヤーは初心者の男の人。しかし1話目で既に女の子言葉で喋っている、凄い適正の持ち主」

徹也「まぁ初心者だからって人間の男の戦士しかやっちゃいけえねえって法律は無えだろうよ。初めてでいきなりロリ娘をやる人間を新規対象の本で出しても、なかなか共感は得られねえんじゃないかと思うがな」

 なお、女の子言葉は書籍化段階での編集という可能性も有り得る。TRPGで戦士をやると、セリフの約半分は

「俺は戦闘のプロだぜ! この野郎、死ねえ!」

 こんな調子で埋まるのが普通だからだ。

Photo_4レクサス  ナイトメア・男・18歳

保持技能:プリースト・ファイター

変身種族。シャーリィがよく重傷を負うので回復役に回る事多し。

 

耕治「ソードワールドでは鉄板の一つ、神官戦士構成のキャラクターだよ。プレイヤーが女性なためか、物腰が柔らかめだね」

徹也「むしろ異教徒を殺したくてたまらない、狂犬みてえな神官戦士のプレイヤーキャラの方が少数派だったんじゃねえの。昔ソードワルドのリプレイにいたらしいけどよ」

耕治「昔は昔、今は今。彼はあくまで、シャーリィさんによくボケ混じりのセクハラかけてる好青年だよ」

徹也「そいつは結構なこった。足の長いイケメンは食われて死なねえかな」

Photo_5 ポポ

保持技能:ソーサラー(真語魔術師)・コンジャラー(操霊魔術師)・セージ(識者)

ウサギ獣人。割と普通に有能な人。

 魔術師といえば爺さんか女の子だったものだが、時代は変わった……。

徹也「ドラクエが3とか4だった頃の話だろ、それは。今時そんな事言う奴は居ねえよ」

耕治「年寄りは昔を懐かしむ物だよ。現在に愚痴を向けると煙たいけど」

徹也「まぁファンタジーな世界だってのがよくわかるキャラではあるだろ、このウサギ。なんでウサギが魔術師適種なのかはさっぱりわからんけどな……」

耕治「そうだね。ウサギという動物の脚力・跳躍力を考えると、まず敏捷性よりの肉弾戦闘に適しているべきだよね」

徹也「あー……いや、頭がコレで屈強な半裸格闘家とかやられても見てて辛いわ。やっぱ魔術師でいい」

 

耕治「キャラクター紹介はここまで。次回は第一話『はじめてのくえすと』のレビューに入ります」

徹也「個人のブログなんで色々と偏るかもしれねえが……ま、大目に見てくれや」

 

(C)藤澤さなえ・グループSNE/富士見書房

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2009年6月 6日 (土)

ミストキャッスルリプレイ2-20 クリア後の感想

F 安納耕治

著作『夢幻の双刃』の主人公。

虚弱で貧弱だが悪燃費の特殊能力と姉への愛で魔物と戦う好青年。

 

F_3 秋月徹也

著作『夢幻の双刃』の主人公その2。

直情・短慮・迷走癖の三重苦にもめげず魔物と戦う好青年。

 

徹也「これで目出度く無事クリア、と。なんだかんだで結構長く遊んだな」

耕治「1日やそこらで終る量じゃないね。クリアしてちょっとは理解した気がするから、僕らなりに総括を書くよ」

お勧め度

耕治「はっきり言ってよく出来てる。完成度は相当に高いね」

徹也「じゃお勧め品って事でケリだな」

耕治「んー、そうとも言い切れないかな。ソードワールド2.0のサプリメントだから、そっちに全然興味が無いと辛いね。ルールブック無いと遊べないし、全部込みだと5000円するし。逆に今後もソードワールド2.0で遊ぶぞ、って人なら入手すべきかな」

徹也「表紙に『ソードワールド2.0サプリメント』と書いてある本で、それは必要な注釈だとも思えねえがよ。キャラゲーによくある評価の『原作知らないと楽しくない』と同じだぜ。原作ファンへのグッズに何言ってるんだって話だ」

耕治「君の言う事もわかるけど……わかるけど。このブログ、一応ゲームブック関係者のブログだからね。ゲームブック知っててもソードワールドに興味無い、て人は5000円の投資が高いかどうかで決めてねって所かな」

徹也「じゃあその逆。ソードワールドのユーザーだがゲームブック知らねえ奴は?」

耕治「問題なくお勧め。だって普通にキャンペーンシナリオ集としても使えるからね。中レベル帯までのシナリオには不自由しないと思うよ」

個人的希望

耕治「でももし次作があるなら、キャンペーンとして使用中でも外にいけるようなストーリーにして欲しいかな。そうすれば合間合間に単発シナリオを組み込み易いからね」

徹也「難易度はちっとピーキーかね。まぁ対策はできん事もねえけど、低レベルだと踏み込み即死みてえなマスもあるだろコレ」

耕治「まぁ全滅即終了でもないからね。ちょっと気をつければ死の危険が0になるよりは、いくらかスリルを残した方がいいと思うよ」

徹也「俺らも全滅しなかったしな」

耕治「それはソロで三人動かしてたからだよ。このプレイは多分想定に入れてない。場所ごとにイベントが纏めて書いてあるから、ソロだとそこに何が待ち構えているかわかるじゃない。なのにキャラが集団だから、常に『指挟みプレイ』も同然だよ」

徹也「逆に言えば、ソロで難易度落としたければキャラ複数出せって事だな」

なんとなくソードワールド2.0のバランスについて

耕治「低~中レベル帯だと、魔力撃+複数回攻撃が火力出易いね。もっと技能・特技・アイテムを駆使してカスタマイズすればまた違うのかな?」

徹也「グループSNEバランスっつーか、低レベル帯の攻撃魔法は微妙だな。アタッカーやるなら物理攻撃に行くべきかね」

耕治「回復魔法が1レベル帯に無いみたいなのは驚いたね……。こうした理由はちょっとよくわからないけど」

徹也「俺はウサギ人間に驚いた。タフネス並、魔法適正高の種族を造りたかったんだろうけどよ。なんでウサギなのか全然わからねえ」

耕治「デザイナーにウサギ飼ってる人がいたのかなあ……?」

徹也「あと人造人間とか変身種族とか……まぁここらは時代ってもんかね」

耕治「銃とかバイクもね。人造人間と銃とバイクを組み合わせて特撮ヒーローごっことかできそうだなあ」

徹也「まぁもともとごっこ遊びだからな。TRPGはよ」

次どうするかね

耕治「どうする? もう一度、編成変えてやってみる?」

徹也「そうだな……他にする事あるかどうかだな」

※一応、次作の執筆は続けています。あくまでその上での話です。

耕治「DSでもソードワールド2.0がゲームブック形式で出るみたいだけど。まだ発売日は先だなあ」

徹也「もう一度あの街に潜るとして、どんな編成で行くよ?」

耕治「全員が魔力撃使い。今度は誰も『庇う』とか使わない。ノーガードで殺るか殺られるかの戦いしかしないチーム」

徹也「頭悪そうだな……」

耕治「あるいは全員がスカウトもちで、7レベルになった途端に全員が2回行動を始める。必殺分身行動組」

徹也「7レベルってもうクリアする手前じゃねえか」

耕治「クソ固い前衛の後ろからひたすら射手が射撃ばっかするとか」

徹也「敵の数が多くて前衛こえて回り込まれたら即壊滅しねえか」

耕治「黄金の鉄の塊の騎士・パンク魔術師・ドワーフ盗賊のトリオ」

徹也「知らねえ人にはイロモノとしか思えねえだろうな……」

耕治「まぁ何か考えておくよ。ミストキャッスルにするかどうかも含めて」

徹也「何かしらのリプレイだったら俺ら二人がまた出動、て事でいいんだよな? 一応これ『夢幻の双刃』の販促活動から始めた筈なんだがよ」

耕治「うん、今日までそれをすっかり忘れてたね」

徹也「ああ、そうだろうと薄々思ってたぜ……」

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2009年6月 4日 (木)

ミストキャッスルリプレイ2-19 ラストバトル

【時は来た。霧の都を抜けるため、三人は最後の試練に立ち向かう!】

F_2

コウジ

人間
ソーサラー(7)/ファイター(7)/スカウト(7)/エンハンサー1

器用度16+2 敏捷度18 筋力18 生命力14 知力19 精神力19 

好きな物:故郷の姉ちゃん
嫌いな物:フラグミス

F_3 テツヤ 

人間
グラップラー(8)/スカウト(7)/
ソーサラー(7)/エンハンサー1

器用度16+2 敏捷度19 筋力15 生命力15 知力19 精神力13 

好きな物:子供と爺ちゃんと小動物
嫌いな物:足の長いイケメン

Photo_4

イシマル 

リルドラケン
ファイター(7)/プリースト(7)/セージ(7)/レンジャー1/エンハンサー1 

器用度13 敏捷度12 筋力25 生命力31 知力10+2 精神力15 

好きな物:酒とピーナッツ
嫌いな物:おいてけぼり

(今回のMAP)

26

コウジ「回復薬よし、魔晶石よし、指輪よし……消耗品は問題無いかな」

テツヤ「ようし、それじゃあ行くとすっか。今の俺らなら充分行ける筈だよな」

【ヤムールの酒場】B-2

ヤムール
「そうかい、行くかい。
それじゃあ首を外してやろう。今までよく頑張ったな」

テツヤ「オッサンにも世話になったな。どうもありがとよ」

このモヒカンを見るのも最後かと思うと名残は尽きない。
別れを惜しみつつ、すっかり馴染みになった宿屋を出る三人。
すぐ隣にある【明かりの灯る館】に向かう。

【明かりの灯る館】C-2

主のサンドリーヌに会い、最後の依頼を請ける。

Photo_3 サンドリーヌ
「私の望み……それはクリスとともに街を出て、どこか遠い平和な場所で静かに暮らす事。
そのために町を出る手伝いをしてくださいまし」

かつては彼女も他の蛮族同様、人を餌としてしか見ていなかった。
だが奴隷の一人であるクリスを愛してしまい、考えが変わってしまったのだ。
クリスが彼女の想いに答えてしまったのが運命の分かれ道、もう人食いの魔物ではいられない。ならば変えよう、生き方を。
この呪われた街を出て、二人に相応しい地を探すのだ。

なお牧場から助け出した少女・ハイネはクリスの妹である。
彼女を助けるよう依頼されたのは、ハイネもまたクリスの大切な人だからであった。

テツヤ「いい話だ。きっとこれがこのゲームの正ルートに違いねえ。続編があったらこの話を通った事前提にストーリーが組まれる事を信じているぜ」

コウジ「まぁ人情話を主軸にするのは基本だよね。『愛するデスピサロ様を止めてください』と言われた時に『村の仇だから言われんでもブチ殺して止めたるわい』とか返す人は滅多にいないと思うんだ」

テツヤ「まぁ負の感情も人の情ではあるがな……」

脱線した話を戻し、三人はサンドリーヌ達三人を加えて館を出る。向かうは南【翡翠の塔】。

【翡翠の塔】固定2

テツヤ「途中のランダムイベントで、ノコギリ牽きで奴隷を虐めてる北斗の拳のザコみてえな蛮族がいたが、特にここで書かなくてもいいよな。ブチ殺したに決まってるわけだしよ」

コウジ「あれでもドレイクバロンだって事にびっくりだったね。男爵様も趣味は野盗と変わらないんだなあ」

六人は塔の周りを流れる運河の船着場へ向かう。
リザードマンマリーナが2匹ほどいたが、<運河通行証>を見せると、揉める事なく船を用意してくれた。5人乗りのなので二つ借り、街の外にあるシェス湖の方へと向かう。

やがて前方に水門が見えてきた。頑丈な金属の水門の脇に、銀水晶の操作盤がある。
ここに3つの開閉コードを入力する事で水門が開くのだ。

テツヤ「俺ら全部知ってるから問題無えな。ほいほい、ほいっと……」

438

951

276

三つの開閉コードを入力すると、操作盤に文字が浮かび上がる。

『最終コードを入力してください』

テツヤ「……は?」

コウジ「最終コードは2桁の数字みたいだね」

サンドリーヌ「私も知りません……」

しばらくあれこれ考えながら、それらしい数字を考えてみる。やがて……

コウジ「ダメモトな考えだけど。これ、縦横斜め、どれも合計が同じだね」

テツヤ「そういやそうだな。合計は2ケタの数字か。無意味にこんな凝った並び方してるって可能性も無いでは無いが、まぁ試してみるのもいいだろうぜ」

数字を入力。
すると水門がゆっくりと開く……!

テツヤ「よっし、ドンピシャ! さっそく漕ぎやがれ!」

船を漕いでシェス湖へ。ここは既に街の外!
充分に離れて湖岸に船を着け、一同は陸地に降り立つ。
ここからカシュカーンまで戻れば、人の勢力圏へ帰る事ができるのだ!

しかしそうは問屋が卸してくれない。三人の前に最後の蛮族が立ち塞がる。
シェス湖を警備する蛮族の巡回部隊、リザードマンマリーナが三匹。
しかも全員がボスとして強化されている精鋭どもだ。

テツヤ「いいだろう、最後にイッパツやってやるか!」

コウジ「サンドリーヌさん達には下がっていてもらうよ。一応、サンドリーヌさんも強化ラミアだから戦力にはなってくれるんだけどね」

テツヤ「はん、いらねえよ! 三対三なら丁度いいじゃねえか。行くぜ野郎ども!」

コウジ「もちろん異論は無いよ。準備はOK、戦闘開始だね」

リザードマンマリーナはモンスターレベル7、全員が強化されておりHPは89。
これまでは一番頑丈な相手をテツヤの6連続攻撃で沈めるのが定石だったが、全員がここまで固いと早期決着は無理(『ファストアクション』は1ラウンド目にしか使えないのだ)。

1ラウンド目。
テツヤは前進して『ファストアクション』+『魔力撃』の6連打。1匹を倒す。イシマルも前進、テツヤを『かばう』で守りながら敵を攻撃。コウジもスカウト7レベルにより『ファストアクション』が使えるので攻撃魔法を2連打……はするのだが、敵は精神抵抗力が高く、思ったようにダメージを与えられない。
敵の反撃。2発ともテツヤに来る。だが1発はイシマルが受け止め、もう1発はカウンターで逆にダメージソースにする。

2ラウンド目。
まずはイシマルが攻撃。『マルチアクション』を使ってテツヤに『セイクリッドウェポン』もかけておく。テツヤが3連続で攻撃、これで2匹目が沈む。コウジも前進して打撃戦に参加。残った一匹に攻撃を加える。
敵の反撃がコウジに向かい、11点ほどのダメージを受ける。だが最大HPが50点まで成長しているので特に問題なし。

テツヤ「ありゃ? 俺は39点しか無いんだが。何かおかしくねえか?」

コウジ「ファイター7レベルになると『タフネス』という特技を自動習得して、最大HPが15点増えるんだよ。イシマルなんかは『頑強』もとってさらに最大HPを上げたから82点ある」

テツヤ「俺の2倍以上かよ!」

コウジ「僕の1.5倍以上だね」

3ラウンド目。
全員の総攻撃。イシマルとコウジは『マルチアクション』で攻撃魔法と打撃の波状攻撃をしかけ、テツヤはいつもどおりラッシュ。
三人合計7回攻撃により、最後のリザードマンも吹き飛んだ。

テツヤ「勝ったぞー!」

コウジ「勝った勝ったー!」

サンドリーヌ一行と一緒に一通り喜んだ後、全員でカシュカーンへ向かう。
霧の街から帰還した一同を、街の人々は驚きをもって迎えた。
話は伝わり、カシュカーンの守備隊長ハウル・バルクマンが駆けつけてくる。

Photo_10 バルクマン
「お前達は!
いつぞや雇った冒険者達!
音沙汰が無いから失敗したものと思っていたぞ!」

テツヤ「……あー、そういえば今回の導入は依頼されて潜り込んだんだっけか。なんかもうすっかり忘れてたぜ。つーかこの人、顔イラストあったんだな」

コウジ「ルールブックの方にあったよ。僕もずっと気づかなかったけど」

テツヤ「なんか親近感のわく顔だな。とりあえず魔法装置の情報だっけ? それを伝えりゃいいんだな」

ヤケクソに時間のかかった任務達成となったが、成果を認められてバルクマンの上司と会う事になった。

Photo_11 マグダレーナ
「お前達が霧の街から戻ってきた冒険者か。
まことにごくろうであった。約束の報酬は支払おう。
他にも聞きたい事が多々あるので、協力してはもらえないか」

テツヤ「この人もなんか親しみのわく顔だな」

コウジ「“姫将軍”マグダレーナ・イエイツさん。王位継承権5位、自身も神官戦士で蛮族との戦いの最前線にいる人だよ」

テツヤ「ファンタジー世界の王家の方々は前線が好きだな。王位継承権も戦闘力で決めたんじゃねえかと思う時あるぜ」

コウジ「うん、家族の方に王将軍とか王子将軍とか御隠居将軍とか居ても不思議じゃないね。この人もいずれは女王将軍とか皇后将軍になるんだろうし。相手も悪魔将軍とか暗黒大将軍とか出てきて戦うんだろうなあ」

マグダレーナ「……私が聞きたいのはそういう事ではないのだが……」

コウジ「すいません、テツヤを許してやってください」

テツヤ「えー!? 俺かよ?」

ここで霧の街を脱出した冒険者には、二つの道がある。
一つはマグダレーナの元、公国軍に参加して霧の街を人族の手に取り戻す戦いに参加すること。
もう一つは気ままな冒険者生活を続ける事だ。

テツヤ「悪いな姫さん、俺らはここまでだ。他にやりたい事もあるんでな」

コウジ「まぁソロプレイだから。街奪還シナリオ組むマスターいないしね」

テツヤ「身も蓋もねえな。ま、当面はサンドリーヌさんの新居でも探すとすっか」

こうして一同はカシュカーンから旅立つ。
この先どこでどうなるか……今はちっともわからない。

【FIN】

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2009年6月 2日 (火)

ミストキャッスルリプレイ2-18 喧嘩道中激闘記

【最後のレベルアップに向けて仕事を続ける三人。さらなる力を求めて街を彷徨う……】

F_2

コウジ

人間
ソーサラー(6)/ファイター(6)/スカウト(6)/エンハンサー1

器用度16+2 敏捷度18 筋力18 生命力13 知力19 精神力19 

好きな物:故郷の姉ちゃん
嫌いな物:フラグミス

F_3 テツヤ

人間
グラップラー(7)/スカウト(7)/
ソーサラー(6)/エンハンサー1

器用度16+2 敏捷度19 筋力14 生命力15 知力19 精神力13 

好きな物:子供と爺ちゃんと小動物
嫌いな物:足の長いイケメン

Photo_4 イシマル

リルドラケン
ファイター(6)/プリースト(6)/セージ(6)/レンジャー1/エンハンサー1 

器用度13 敏捷度12 筋力25 生命力30 知力10+2 精神力15 

好きな物:酒とピーナッツ
嫌いな物:おいてけぼり

(今回のMAP)

26 コウジ「じゃあ今日のクエストを始めようか。【黒の丘】にいるオーバーイーターと【帰らずの街】にいるブラッドサッカーを仕留める事。それが今回の目的だよ」

テツヤ「どっちからでも良いんだよな? 近い方から目指すかね」

【帰らずの街】C-4

かつて何度も幻獣と戦った廃墟を訪れる。
目当ての魔物はすぐに現れた。吸血鬼によって命を落とした者が、その最下級の眷属となった魔物……それがブラッドサッカーである。目を血ばらせ、鮮血を求めて――

テツヤ「おいタンマ。今、ちょうど昼間なんだが。コイツ日光でダメージ受けるとか書いてねえか」

コウジ「うん、ルールブックによるとそうらしいね。犠牲者を求めて彷徨い出して、そのまま焼けて死んじゃう事になるなあ」

それはあんまりなので、物陰に入りアウェイで戦ってやる事にする。

ブラッドサッカーはモンスターレベル6。
しかもこの個体はボス敵として<剣の欠片>でHPが強化されているのだ。

しかしまぁ単体なので、いつものパターンで先手→テツヤの魔力撃6連打撃で沈める。

テツヤ「なんか最近、また戦闘がワンパターンで盛り上がらねえな」

コウジ「でもこの戦法がウチのパーティが取れる最良の攻撃なんだよね。これが通じないと多分みんな死んじゃうんだよ」

その後、【骨の川】でスケルトンから小銭を巻き上げたり【木漏れ日の施療院】で時間調整したりの後に、ようやく【黒の丘】に入る。

【黒の丘】D-6

テツヤ「ここではオーバーイーターってのを倒せばいいんだな。どんな奴よ?」

コウジ「でかい蔓草の化物だね。そこに居るような奴だよ」

すぐそこにでかい蔓草の化物が生えていた。しかも2株。

テツヤ「複数かよ。前にクリスを探しに来た時はこんなもん生えて無かったろうに。発育が早すぎねえか?」

コウジ「栄養がいいんじゃないかな。この丘には薬草が生えてるから、しょっちゅう人が来そうだしね。誰も来ない所に生えてても退治しろなんて依頼は出ないだろうし」

敵のレベルは4だが2匹。
ウツボカズラのような壺を持ち、そこに獲物を投げ込むという悪食な能力を持つ。

1ラウンド目。
『ファストアクション』によるテツヤの攻撃2セットを、1セットずつ別々に割り振る。片方はあえなく撃沈したが、もう片方はボス敵でありHPが多い。しかも1ゾロ(自動失敗)を出して攻撃を外してしまい、かなりのHPを残してしまった。コウジとイシマルも敵へ殴りかかるものの、コウジも景気良く自動失敗でミス。

コウジ「たまにこうやって極端な目が続くよね」

テツヤ「チッ、攻撃はお前が食らえよ!」

敵の反撃はテツヤに来た。魔力撃の後なので回避力が低下している……

テツヤ「あ。俺グラップラー7レベルだから『カウンター』覚えてるわ」

敵の攻撃に対し攻撃し返すテツヤ。ダメージを食らうどころか見事に撃破!

テツヤ「このレベルまで来ると、結構いろいろと出来るな。思ったより強いじゃねえか」

コウジ「三人でゴブリンを袋にして凌いでいたのが遠い昔に思えるね」

【奴隷市場】D-5

市場の入り口で三人は荷物を確認する。

テツヤ「MP20点内包した魔晶石が3つ、敏捷度と知力の指輪少々……今日は使い切るつもりで挑戦するぞ!」

コウジ「★に換算されるのは25人までだよ。何人連れ出せるかな」

市場に入ると競り場に近づく。

テツヤ「よっしゃ、行くぜ!」

コウジ「よーいどん!」

後はひたすら蛮族の群れを掻き分けるのみ。
沸いて出る敵の群れと、連戦・連戦・また連戦。格闘マンガのザコ相手無双のごとき光景だが、このゲームの敵は自分達に合わせてレベルが上がるので、決してザコと言い切れる相手ではない。

基本戦法は

1:先手をとる

2:イシマルがテツヤにセイクリッドウェポンをかける

3:テツヤがファストアクションで魔力撃上乗せアタックを連打

4:生き残った敵をコウジがスリープで行動封じ

状況によって変えていくが、基本はこれを繰り返す。

1戦目:ケンタウロスインペイラー3匹。基本戦法で問題なく撃破。奴隷5人救出。

競り場から市場の奥へ向かい、檻を1つずつ開ける。

2戦目:マーマンビショップ3匹。基本戦法で問題なく撃破。奴隷5人救出。

3戦目:ドレイク3匹。基本戦法だが、魔法抵抗力が高いので、コウジのスリープは指輪(知力)を壊しながら達成値を上げてかける。変身させない事が肝要。奴隷5人救出。

4戦目:ゴブリンシャーマン6匹。これは戦法を変えてファイアーボールを連打(ファストアクションを使って合計3連発できる)。どうしても1匹残るが、コイツの攻撃魔法が奴隷に向かわない事を祈るしかない。
運良く目標はイシマルだった。次のラウンドで沈めて粉砕。奴隷5人救出。

5戦目:マーマンビショップ3匹。基本戦法で問題なく撃破。奴隷5人救出。

テツヤ「いったー25人! 逃げるぞチクショー!」

コウジ「脱出までの2連戦で犠牲が出なきゃいいけど」

6戦目:ゴブリンシャーマン6匹。ファイアーボール連打再び。
敵の反撃はナイスな事に打撃だった。コウジがケガしたが些細な事だ。

7戦目:ドレイク3匹。指輪を消耗した上に運命変転まで使いきる。だがそれでも勝ちは勝ち。

25人もの奴隷を連れ出し、壊れた魔晶石のカスを投げ捨て、三人は西の【木漏れ日の施療院】に駆け込んだ。

【木漏れ日の施療院】C-5

Photo ウルスラ
「こりゃまた大人数でお越しだねー。
あんたらの連れて来た逃亡浮民で施療院はぱんぱんだよ」

テツヤ「たまに病気うつるような場所に人詰め込みすぎたかって気はしないでもねえがな」

コウジ「まぁ大目に見てもらうとして、ここでもクエスト請けようか」

クエスト:鮮血城の図書館の使用許可

テツヤ「俺ら、もう許可もらってたよな」

コウジ「それを報告してクエスト達成、★二つ……っと。他のクエストはまた遠出する事になりそうだから景気良くパス」

テツヤ「なんか一方的に世話になってねえか俺ら。この人に頭上がんねーわ」

コウジ「代わりにお尻を上げればいいと思うよ」

テツヤ「代わると思うような頭なら確かに尻と入れ替えても問題ねえだろうよ」

真っ直ぐ北上して帰還。だが【明かりの灯る館】で進路変更。【闘技場】へ向かう。

【闘技場】D-1

大歓声の中、三人はコロシアムの中央に進み出た。テツヤがため息をつく。

テツヤ「あとちょっと経験値が欲しいってのはわかるが、ここは出る敵が全部HP強化されてるから面倒なんだよな」

コウジ「でも1戦ごとに★一つ貰えるし、連戦といっても大概は3つも戦えば出られるしね」

1戦目:ケンタウロス3匹。基本戦法で問題なく撃破。

テツヤ「ま、多少タフでも今さら3レベルモンスターは敵じゃねえわ」

2戦目:ガストナイト1匹、ガストルーク4匹。ファイアーボール連打でルークを全滅、次ターンでナイトを撃破。

コウジ「単純な物理打撃しかしてこない敵は、もうよほど極端な打撃力でない限り問題ないね」

3戦目:レッサーオーガ1匹、ゴブリンシスター1匹、グレムリン2匹。ファイアーボール連打でグレムリン消去、イシマルの打撃で傷ついたシスター撃破。次ターンでオーガを撃破。

 ここで連戦終了の合図。戦利品を抱えて、三人は闘技場を出る。

テツヤ「ふいー、いちいち敵が固いから面倒なんだよな。全く今回は戦ってばっかりだったぜ。ガンダムファイトじゃねえんだから、戦って戦って戦ってばかりだとしんどいっつーの」

コウジ「ま、とりあえず戻ろうよ。計算では今回のレベルアップで……」

【ヤムールの酒場】B-2

クエストの達成を報告する三人。能力値をあげて経験値を換算し……

テツヤ「おおっと! 皆の技能レベル7!」

コウジ「これで脱出に必要な力量は備わったと思うよ。ボス敵のレベルもだいたいこのぐらいだからね。……というか、平均7.5未満/7.5以上10.5未満/10.5以上なんて区分だから、ここから1レベル上げると苦戦ゾーンだと思う」

例によって誰か一人の技能を1つだけ8にできる。
最後の決戦に向けて、テツヤのグラップラー技能を8にしておいた。

テツヤ「ついに次回は脱出に挑戦か!」

コウジ「そうなるね。気を引き締めていかないと。故郷に帰ったら結婚するって言うと死ぬからそれだけ注意だよ」

テツヤ「ジンクスって奴か。まぁ相手がいねえ俺には関係ねえわ」

コウジ「うん、わかって言ってる」

テツヤ「ああ、そうだろうと思ったわ。ケッ」

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