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2009年4月

2009年4月30日 (木)

5月2日にチャットするかもよ

ゴールデンウィークなんてどこ行っても人ばっかだろうしどうせ家におるわ、という理由だけでもないが5月2日22時から某所のチャットに顔を出す。

Googleで「ゲームブックなチャット」で検索すれば一番上に出る場所だ。

しかし人来そうに無いならやめとく。

だから立てた人にまだ何も言ってない。

なお、議題のような物は特に無い。だが自分が顔を出したら十中八九、自作の話はするだろう。

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2009年4月26日 (日)

ミストキャッスルリプレイ2-7 出稼ぎ仕事三連発

【少しはレベルも上がったがまだまだ力不足。三人は何やら今後の行く末を検討しているようだが……】

F_2

コウジ

人間
ソーサラー(4)/ファイター(3)/スカウト(3)

器用度14 敏捷度16 筋力18 生命力13 知力18 精神力16 

好きな物:故郷の姉ちゃん
嫌いな物:フラグミス

F_3 テツヤ

人間
グラップラー(3)/スカウト(3)/ソーサラー(3)

器用度15 敏捷度19 筋力13 生命力14 知力15 精神力12 

好きな物:子供と爺ちゃんと小動物
嫌いな物:足の長いイケメン

Photo_4 イシマル

リルドラケン
ファイター(3)/プリースト(3)/セージ(3) 

器用度11 敏捷度12 筋力22 生命力28 知力10 精神力14 

好きな物:酒とピーナッツ
嫌いな物:おいてけぼり

(現在のMAP)

22_2 コウジ「MAPもだいぶ開いたね。品揃えの良い商店も安全に寝泊りできる宿屋も見つけたけど、いかんせんお金が無い」

テツヤ「働くしかねえな」

コウジ「というわけでしばらくランダムミッションに専念するよ」

ランダムミッション:インクの入手

密書を書くために特殊なインクが必要なのでそれを入手してくる。報酬は300G-必要経費。 

テツヤ「なんか報酬が恐ろしく渋いように見えるんだが……」

コウジ「ランダムミッション中でもこれが一番儲からないと思うよ」

テツヤ「金が欲しいから働くかって時によくそんな物を引き当てたなお前」

愚痴っていても仕方が無い。まずは三人、【露店市場】へ向かう。
道具屋で調合を依頼すると、材料が一つだけ足りないので取ってきてくれと頼まれた。
必要な<青い枯れ木>は【嘆きの広場】にあるという。

テツヤ「メデューサが出る所かよ。危険だし遠いな……」

コウジ「まずは西へ移動して【翡翠の塔】を横切ろうか」

テツヤ「な!? そこ、最強のボスが居座ってる場所じゃねえのか?」

コウジ「本人の住居(塔)に入らなければ大丈夫だよ」

ボスキャラの家の横を堂々と通り抜け、一路B-1へ。
エリア内を探し回って<青い枯れ木>を集めるが、モンスターと連続で遭遇してしまう。

テツヤ「広場の石化モンスター遭遇とミッションイベントのモンスター遭遇判定を二重でやらされるとか、なんか間違ってねーか」

コウジ「サイコロ運そのものは割りと恵まれてるから、1行動ごとにそのうちの片方にしか引っかかってないけどね」

テツヤ「前回からなんかヒポグリフとばっか戦ってるぞ俺ら」

愚痴りながらも枯れ木を集め、一堂【露店市場】へ引き返す。
移動距離の関係で【帰らずの街】を通過し、二匹のハルピュイアに絡まれるもこれを撃破。

テツヤ「いい加減、幻獣系モンスターも見飽きたぜ。どうにかならんのか」

コウジ「どうにかなったよ。ほら、市場でアンデッドモンスターが暴れてる。次は不死系だ、よかったね」

テツヤ「……なんで市場にグールが二匹も出てくるんだよ。市場と墓場の区別ぐらいつけろよ」

先手をとって、コウジがライトニングを炸裂させる。運悪く片方しか電光に引っかからなかったが、テツヤとイシマルが二人がかりで片方を沈める。
残った敵の反撃を受けるも、タフなイシマルには麻痺毒なんぞ効かない。
2ラウンド目に集中攻撃をかけて粉砕した。

コウジ「道具屋に材料渡して、代金150G払って……と。後は帰るだけだね」

テツヤ「やれやれ。ただのお使いなのに随分と戦わされたな」

あまり儲けにならなかったし経験値も少ないが、ミッション達成により能力値は上がる。
イシマルの器用度が12になり、命中補正が上昇。微妙で地味だがパワーアップだ。
逆にコウジとテツヤは半端な能力ばかり上がってイマイチ強くなった気がしない。

ランダムミッション:NPCの捜索

とあるNPCを探し出してキーパーの元へ連れて来るよう頼まれた。報酬は一人500G。 

テツヤ「お、これはまともに稼げるな。で、どこの誰を連れて来るわけだ?」

コウジ「浮民の少年ウィルが【どぶ川にかかる橋】にいるんだって。目的地はD-3だね」

一度ヤムール酒場まで行って一泊し、改めて橋を目指す。
しかし辿り着いてもそれらしい少年は見当たらない。戸惑う三人に一人の浮民が近づいてきた。

「人探しですかい? 力になれるかもしれませんぜ、場合によってはね……」

小銭を握らせると、浮民はそれらしい人物を見かけたという場所を教えてくれる。

テツヤ「叫びの門? ここの南東だな。割と近いしひとっ走り行くか」

コウジ「でもこの橋を渡らないと迂回しなきゃいけないんだよね。そして橋の上には蛮族どもがのさばってる」

テツヤ「はん、さっき宿屋で寝たばかりだ。余力は充分、やってやるぜ」

威勢よく突っ込んだらレッドキャップが6匹出てきた。
弱い魔物とはいえ、これだけいると面倒臭い。

コウジがライトニングを飛ばして半数を巻き込む。一匹にクリティカルして即死させ、弱った残りを次々に叩く。
敵の反撃は非力なのでほとんど気にならない(数が多いので何度も避けねばならず、それだけは面倒臭い)。
結局3ラウンドで全て片付けた。

テツヤ「チッ、さっきのミッションから魔物は人海戦術で攻める気になってるようだな!」

コウジ「今までは1匹しかいない敵をフクロにするような事が多かったからね。反動かな」

開いていないE-3のマスに踏み込む。
涸れ井戸があったが中に降りる気になれず無視。そのまま市場経由で【叫びの門】へ。

門に近づく途中、廃墟の周りに人だかりが出来ているのが見えた。
野次馬に聞くと、老朽化した建物が崩れて生き埋めになった者がいるらしい。詳細を聞いて見ると、その人物こそ探していた少年ではないか。

テツヤ「チッ、間の悪い。しょうがねえ、瓦礫をどかすぞ。しかし重いなこれ。判定難易度はC(難しい)かよ……」

コウジ「よいしょ。あれ? 持ち上がっちゃった」

判定の基準値だけなら、筋力関係ではコウジが一番高くなっている事に今気づいた。
最も高い技能レベル+筋力値の6分の1(端数切捨)なので、コウジ7・テツヤ5・イシマル6となっているのだ。
なお、コウジの最も高い技能レベルはソーサラー(魔術師の一種)である。

コウジ「うん、魔法を学んで健康な体を培った甲斐があったよ」

テツヤ「……とりあえず小僧をウルスラさんの所へ連れていくか」

帰り道でワンダリングモンスターのデスソード(死霊剣士)に出会ったが粉砕。
無事に帰還し、報酬を受け取る事ができた。
しかしこなしたイベント数が少ないので経験値はそんなに増えない。

テツヤ「既に開いてるマスばっか通るとなかなか成長しねえな」

コウジ「さりとて不明なマスは通過に時間もかかるし、場所によっては危険だからね。ここら辺が難しい、そして面白い所さ」

テツヤ「うし、じゃあ次の依頼を受けるか。移動に時間がかからないんで、なんだかんだ言って一つ辺りは早く終ってるしよ」

コウジ「オッケー。じゃあさっそく受注してみるよ」

ランダムミッション:NPCの捜索

とあるNPCを探し出してキーパーの元へ連れて来るよう頼まれた。報酬は一人500G。 

テツヤ「……お前、連続で同じ物受けるの好きな」

コウジ「うーん、これもまたランダムだからだよ。次に探すのは浮民のお婆ちゃん、エダさん。目的地は【灼熱の踊り子亭】でD-2だよ」

再び【ヤムールの酒場】で一泊してから目的地に向かう三人。
しかしさっき同様、現地に行っても目当ての人物はいない。
またもや近くを歩いていた浮民に金を掴ませ、今度は【港】に行ってみろと言われる。

危険の少ない場所だけ選んで移動を繰り返し、何事もなく【港】へついた。
しかし途端に聞こえる悲鳴。蛮族の人狩りだ!
当たり前のように、捕まっている人間に探していたお婆ちゃんがいる。

テツヤ「お年寄りを虐める奴は死んでいいと誰か偉い人が言ってたようなそうでもなかったような気がするが、とりあえず撲殺してかまわんな!」

コウジ「うん、いいよ。どうせ話し合いの余地ないし」

ディープグレムリンが一匹出現。間接的な効果の多い操霊魔法を4レベルまで使ってくる。
だが上手い事テツヤのクリティカルヒットが炸裂。弱った所にコウジとイシマルのメイスが両方めり込んで死亡した。

テツヤ「じゃあ婆ちゃんを送り届けるか」

移動力の関係でまたもや【帰らずの街】を通過する。
ここは通る度に幻獣と戦わされるので面倒ではあるが、現状では仕方が無い。

ハルピュイアが2匹出現。
もう拠点が目の前なので、ライトニングを景気良く撃ちこみ、弱った奴を優先で殴り飛ばす。
生き残った奴に魅了の歌を歌われてイシマルが呆けたものの、特に目立った被害もなく粉砕した。

施療院に帰還して婆ちゃんを引き渡す。
ここで所持金総額を数えると1万Gを超えていた。頃合だとばかり、A-1にある商店へ向かう三人。

コウジ「装備している間は能力値が2点上がる魔法の腕輪ってのが、このゲームにはあってね。装備品は部位ごとに1つと決められているけど、どことして扱ってもいい『その他』というのがあるみたい」

テツヤ「ほう、その腕輪を2つ装備して合計+4上げられるんだな」

コウジ「ただし同一の能力値は上げられない。2つを+2ずつしかできないみたいだね。1つ1000Gと意外に安いから、全員ぶんを買えるよ。システム的には、2上げれば6の倍数になる能力値を優先的に上げておくべきかな」

テツヤ「おおっと! 能力値の半数が補正+3になったぜ(人間の平均は+2)。何時の間にか強くなってるな」

ついでにイシマルの防具も新調。プレートマーマーとタワーシ-ルドに身を固め、防御点が11になった。自分で自分を殴っても平均ダメージは1~2点。HPも二人の1.5倍を超えている。

テツヤ「ますます肉盾になってきたな……」

コウジ「こういう戦士が一人いるかいないかで結構安定度が変わるからね。それじゃ、引き返して次の依頼を受けようか」

テツヤ「3つほど立て続けに依頼をこなしたのにレベルが上がんねーな……ちっと遠くまで動いた方がいいんじゃねーの?」

コウジ「どうもそれやると困った所に踏み込みそうな気がしてならないんだよね。ま、一回ぐらい全滅して改造されてみるのも面白いかもしれないけど。表を見る限り、そのまんま改造人間みたいな物も結構あるんだよね」

テツヤ「んじゃ次は埋まってないマスをちっとばかり埋める方向でな」

コウジ「あーあ死んじゃった」

テツヤ「決めつけるんじゃねえよ」

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2009年4月25日 (土)

ミストキャッスルリプレイ2-6 戦慄・嘆きの広場

【再び遠出する事になった三人。ここまで特に危険もなかったので、少々気が緩んでいるようだが……】

F_2

コウジ

人間
ソーサラー(2)/ファイター(2)/スカウト(2)

器用度14 敏捷度16 筋力17 生命力13 知力18 精神力16 

好きな物:故郷の姉ちゃん
嫌いな物:フラグミス

F_3 テツヤ

人間
グラップラー(3)/スカウト(2)/ソーサラー(3)

器用度15 敏捷度19 筋力12 生命力14 知力15 精神力12 

好きな物:子供と爺ちゃんと小動物
嫌いな物:足の長いイケメン

Photo_4 イシマル

リルドラケン
ファイター(2)/プリースト(2)/セージ(2) 

器用度11 敏捷度12 筋力22 生命力28 知力9 精神力14 

好きな物:酒とピーナッツ
嫌いな物:おいてけぼり

コウジ「蛮族の偵察に行く前に、現在の地図を確認だ」

21_2

テツヤ「向かうはA-1。開いてないマスは4つか。そこで何が待ってるかってのが問題だが……ま、行って見るしかねえわな」

コウジ「今居るのは木漏れ日の施療院。C-5→B-4と通れば特に危険は無いね。それからは真っ直ぐ北上しようか。B-4→B-3→B-2→B-1→A-1のルートを目指すよ」

剣闘士の宿舎】B-3

通りの真ん中に、両手剣を天に向かって突き上げるリルドラケンの石像が建っている。
その傍らにある大きな建物の上には、像と同じ意匠を施した紋章が掲げられている。
屈強な男たちが、その建物の中に入っていく。 

コウジ「石像には“牧人”ドン・ブカドゥとあるね。かつて最も有名な剣闘士、引退した今も多くの奴隷を剣闘士として闘技場に提供しているみたい。この館がその宿舎で、面会を求めるなら会ってくれるし、キーパーにもなってもらえるみたいだけど……」

テツヤ「拠点が増えるかもしれねえな。一度会ってみるか」

Photo_4 ドン・ブカドゥ
「ほう、剣闘士になりたいのか?
欲しい物を力でもぎ取ろうとする者が俺は好きだ。
闘技場にはいつでも口を利いてやろう。
だがやるからにはぬるい真似は許されんぞ」

コウジ「彼の奴隷になれば、闘技場で連戦を強いられる可能性は低くなる。代わりに報酬を一部上納金にしなきゃいけないし、二日に一度は出場しなきゃいけなくなる」

テツヤ「しかもキーパーになってもらわなきゃ、ここを拠点にはできねえよ……か。ま、剣闘士の宿舎に他の職業の人間が泊まるのも変な話だからな」

残念ながら三人の旅にはあまり役立ちそうにない。
まだまだ貧乏臭漂う施療院の世話になりそうだ。

ヤムールの酒場】B-2

ほったて小屋のような小さな家々が建ち並ぶ界隈に、1軒だけ立派な3階建ての建物が姿を現す。
見ると、建物には交易共通語と汎用蛮族語で「ヤムールの酒場」と書かれた看板が掲げられており、たくさんの奴隷や浮民達が出入りしている。 

テツヤ「おおっ! ここにあったのか、この宿屋。飯つきでそこそこの値段で泊まれて病気にもならない場所が!」

コウジ「施療院にも近いし、今後はここで寝泊りした方が良さそうだね。とりあえずヤムールさんに事情を話して、拠点としても使えるようにしてもらおうか」

改めてよく調べてみると、ヤムールの信頼を得ていると、この宿屋は無料で寝泊りさせてもらえるらしい。
ただし時々は酒場を手伝ってくれるようには言われる……が、頻度については任意であるようだ。全く手伝わなくても別に怒られるような事はなさそうである。

テツヤ「どんだけ良い人なんだ……」

コウジ「でも逆に、拠点として利用できるのは彼をキーパーにしている時だけみたいだね。というか大概そうなのかな。ま、寝泊りできる場所が増えるのはいい事だよ」

ついでに酒場でイカサマしている賭博師から、サマを見破って小銭を巻き上げておいた。

嘆きの広場】B-1

ここは、石畳が敷き詰められた広場だ。
いくつもの長さの違う円筒を束ねた金属製のモニュメントが並んでおり、風が吹くたびに泣き声に似た音を立てている。
その周囲には、人間やエルフやドワーフなどの姿をした石像が数十体も置かれている。これらは、すべてまるで本物のように精密にできており、いずれも鎧を身につけて武器を構えた戦士や騎士のようである。 

テツヤ「なんかこれ、生きている人間が石像になったっていうパターンみてえな気がしてならねえんだが」

コウジ「あれ? あのモニュメント、荒れ果てた庭園で聞いた『霧を晴らす魔法装置』じゃないかな?」

ちょいと調べて見たが、確かにその装置のようである。
しかしこれ、操作盤は別の場所にあるという難儀な代物なのだ。今すぐ役に立つような物ではない。

そして三人がグズグズしていると、背後から何かが近づいてくる。
振り向けば、蛇の髪を持つ女がそこに居た……!

テツヤ「メデューサ!?」

コウジ「予想通りの展開だね。これはちょっと厄介かな……」

このゲームのメデューサの石化視線は『敵のアクション』ではなく、敵を視認している限り毎ラウンド自動で発動する能力なのである。ただ戦っているだけで、パーティ全員に石化の魔力が及ぶのだ。
流石に一発で石像になるわけではないが、魔法抵抗に失敗する度に器用度か敏捷度が6低下し(石化した体から自由が奪われてゆく表現であろう)、どちらかが0以下になった時点で石像と化す。どちらが減るかはランダムなので、どちらも低いイシマルなどは運が悪いと2ラウンドで石の塊となるのだ……!
さっさと倒してしまえばいいのだが、メデューサ自体も4レベルのモンスターであり、三人にとってそう簡単に倒せる相手ではない。

1ラウンド目。テツヤの攻撃が2連続でヒット。敵のHPを一気に8割近く奪う!
楽勝かと思いきや、コウジとイシマルは二人とも攻撃を外してしまった。敵の反撃は髪の蛇を使った物理全体攻撃。やけに伸びる髪だと感心するも、コウジが回避しそこねてHPの4割を奪われる。
なんとか毒には抵抗したのでそれ以上のダメージは受けなかったが、ラウンドの最後の抵抗判定をよりによってイシマルが失敗、しかも器用度を減少させられて攻撃の命中率がますます低下。

泥沼かと思われた2ラウンド目。テツヤの鉄拳がヒットしてメデューサを黙らせた。

コウジ「いやあ、苦戦だったね。このプレイでは初めて焦ったかな」

テツヤ「おいおい、グズグズはできねえぞ。またこんなのが現れたらシャレにならん。さっさと手当てして移動すっから。この隣が目的地なんだからな」

三色の天幕】A-1

建物と建物の間に続いていた路地を抜けたところは、行き止まりの小さな広場だった。
広場には、赤と黒と青の3つの天幕がある。 

コウジ「偵察の前に、まずはイベントを片付けようか。とりあえず順番に入ってみよう」

赤い天幕。
なにやら眠気を催す空気が満ちていたが、中には誰もいなかった。仕方ないので次の天幕に入る。

黒い天幕。
ルーンフォーク(人造人間種族)の青年が二人おり、この天幕が“魔神使いの”ザバールが経営する商店であると説明される。
ここは物凄い品揃えの良さを誇っており、おおよそルールブックに掲載されているならばどんなアイテムでも買う事ができるのだ!

テツヤ「ほほう、金さえありゃあ魔法の武器防具も買えるってか。凄えな、今いくら金あったっけ?」

コウジ「三人で1500ちょいかな。このゲーム、作成したばかりのキャラクターの初期所持金が1200だよ」

テツヤ「……俺ら貧乏だな。そういえば金目の物品をゲンナマに換金せずキーパーに預けっぱなしにしてたんだわ。まさかこんな隅っこに商店があるなんて思わねーしよ」

とりあえずポイントカードが売っていたので、それを一枚買っておく。
その後に青い天幕へ入った。そこには経営者の“魔神使いの”ザバール本人がいた。

Photo_5 ザバール
「いらっしゃ~い。
何か買ってくれるなら大歓迎。
売ってくれるのも大歓迎。
なんなら君達の実力ってヤツを売ってくれてもいいよ。
買うだけの価値があるなら、料金はちゃんと出すしね」

コウジ「身売りして彼の奴隷になる事もできるよ。さらに、彼の扱っている商品には『この街の出口』なんて物もある」

テツヤ「おやま。クリアの糸口が見えたかね」

コウジ「さっきのポイントカードがあると、ここで買い物をする度に代金の1割がポイントとして貯まる。これを一人6000点払えば街からの出口へ案内してもらえるんだ」

テツヤ「……180000Gぶんの買い物しろってか。くだらねえ、他所行くぜ」

コウジ「彼をキーパーにして依頼をこなしてもこのポイントを貯める事ができるよ」

テツヤ「それって奴隷になれって事だろ? ま、おいおい考えとこうや。今は偵察を終わらせねえとな」

探索判定と魔物知識判定の両方を行う。多少手間取ったが両方成功。
このエリアの蛮族の動向を探る事はできた……が、蛮族の檻から逃げ出した幻獣に襲われるというハプニングに巻き込まれる!

テツヤ「馬鹿野郎! ペットの管理ぐらいちゃんとしろよ! つーかなんで商店に魔物を持ってきやがる!」

コウジ「ザバールさんへの商品だったのかな、これ」

馬とグリフォンのあいのこ、ヒポグリフが出現。モンスターレベルは4。
機動性が高いので先制判定値と回避値に優れ、連続攻撃も仕掛けてくる難儀な敵だ。しかもこの個体はボスとして強化されている。

戦闘開始。
1ラウンド目、テツヤとコウジが二人で挑戦するも、敵に先手を取られてしまう。
連続攻撃を受けてイシマルがHP2割ほどのダメージ。硬くてタフなイシマルだったからこの程度だったが、コウジやテツヤならいきなりHP半分以上の打撃である。
しかも自軍の反撃はイシマルだけが命中。45点のHPを9点しか減らせない。

2ラウンド目。またもや先手を取られる。
テツヤが狙われるもイシマルがカバー。敵のダイス目がイマイチ良くないので大したダメージは受けなかったが、HPはこの時点で残り7割をきる。
だが反撃は上等、テツヤの連続攻撃が立て続けに当ってあと一歩まで追い込む。しかしイシマルが攻撃を外す。あとはコウジだが、当りさえすれば倒せるという状況で……

コウジ「あ、魔法なら必中じゃないか。敵の抵抗力もたいした事ないね。じゃ『エネルギー・ボルト』を撃ち込もうっと」

ヒポグリフは断末魔をあげた。
このプレイで初の攻撃魔法、初の撃墜である。

テツヤ「今回、なんか出る敵が強いじゃねえか。そろそろ活を入れ直す時かね」

コウジ「確かに今回は結構消耗しているね。でも後はワンダリングモンスターに注意して引き返すだけだよ」

途中の宿屋で一泊し、施療院に引き返す。
報酬は高ランク武器のスティールブレイド……やっぱり使える者がいない。せっかくなので今まで入手したアイテムも換金。総財産は5000Gを超えていた。

テツヤ「とはいえ強力なマジックアイテムはまだ買えねえな。今はレベルアップといくか」

経験値も貯まり、コウジとイシマルも技能を3レベルに上げる。
さらにコウジはソーサラーを4レベルにしておいた。

コウジ「これで範囲攻撃魔法の『ライトニング』が使えるようになったよ」

テツヤ「多数相手の戦いもこれでちっとは楽になるかな。平均レベルが上がっちまったから、出てくる敵もますます強くなるだろうがな」

コウジ「ここらでお金になるクエストを受けて武装も強化したい所だけど……施療院、貧乏なんだよね。固定ミッションの報酬はあんまり儲からない」

テツヤ「ま、貧乏人をタダ同然で視てるんだから金なんぞあるわけねーわな。しょうがねえわ。ランダムミッションの報酬は他所と同じなんだろ? じゃいいじゃねえか」

コウジ「お金は有るに越した事はないよ。有った試しないけど」

テツヤ「奇遇だな、俺もだよ」

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2009年4月24日 (金)

ミストキャッスルリプレイ2-5 近所の草むしり

【割と腰砕け気味なミッション達成を続ける三人。果たして次なる関門は……?】

F_2

コウジ

人間
ソーサラー(2)/ファイター(2)/スカウト(2)

器用度14 敏捷度16 筋力17 生命力13 知力17 精神力16 

好きな物:故郷の姉ちゃん
嫌いな物:フラグミス

F_3 テツヤ

人間
グラップラー(3)/スカウト(2)/ソーサラー(3)

器用度15 敏捷度18 筋力12 生命力14 知力15 精神力12 

好きな物:子供と爺ちゃんと小動物
嫌いな物:足の長いイケメン

Photo_4 イシマル

リルドラケン
ファイター(2)/プリースト(2)/セージ(2) 

器用度11 敏捷度11 筋力22 生命力28 知力9 精神力14 

好きな物:酒とピーナッツ
嫌いな物:おいてけぼり

コウジ「次の仕事をウルスラさんから貰ってきたよ。病気の治療に役立つ<ムコソール草>という薬草を10個集めて来いだってさ」

テツヤ「どこかで聞いたアイテム名だな……と思ったら、俺らもう持ってるじゃねえか」

コウジ「前に見つけた“荒れ果てた庭園”に生えてたからね。行き帰りで拾って、今9個持ってる」

テツヤ「庭園てすぐ近くなんだが……そこから1個むしってくるだけかよ。いよいよ近所のお使いレベルになってきたな」

コウジ「実は危険な場所も結構通ってるんだけど、強制イベントじゃないから全部素通りしてるしね。強制かつ死亡上等な場所って、さすがにこのゲームでもそう多くはないみたい」

荒れ果てた庭園】D-7 

テツヤ「途中の廃屋に首突っ込まなけりゃ、ここまで何事もなく素通りで来れるんだよな」

コウジ「足跡は消しておこうね。外出た時に蛮族に絡まれるから。後は庭園内のワンダリングモンスターにさえ勝てば、薬草が確実に1個以上手に入るんだけど……」

茂みから出てきたのは2匹の蛇。
サイドワインダー、毒蛇である。

サイドワインダーは毒に気をつければ決して強い魔物ではない。しかも毒は麻痺毒であり、それ単体で致命傷になる物ではないのだ。威力も弱く、食らっても行動にペナルティがつくだけで、戦闘続行自体は可能なのである。
テツヤの魔力撃上乗せ連続攻撃で1匹が一瞬で粉砕。二人がかりで殴ったらもう1匹もご臨終した。

テツヤ「あいかわらずこのリプレイ、戦闘のダルさは異常だな。毎回毎回ザコが出てきて踏み潰すだけっつーか……エアパッキンのプチプチを潰してる気になってくるぜ」

コウジ「ちょっとは脚色した方がいいのかなあ? 次から毎回テツヤが瀕死の重傷を負っては死の縁から蘇るとか……」

テツヤ「少年漫画のおおがかりなバトルならともかく、ゴブリンや巨大ゴキブリ相手に死ぬ死ぬ詐欺やっても盛り上がりゃしねえよ」

悩んでいても仕方が無い。出てくる敵が弱くても強くても所詮は運。いずれ強い敵に当たれば嫌でも苦戦するのだ。
薬草を引き抜き、三人は帰路につく。
MAP上の移動力を計算し、北の未確認マスへ踏み込んでみる事にした。
無用な危険を冒しているが、あまりに平板な旅路に三人も内心飽きていたのかもしれない。

黒の丘】D-6

目の前には、鬱蒼とした森に覆われた小高い丘がある。
石畳の小道が、森の樹木の間を縫うようにして伸びている。

テツヤ「前のプレイでもここに来たな。通過するため3回の遭遇判定が必要な場所だったろ」

コウジ「付け加えるなら、ここでもムコソール草は探せるんだよ」

テツヤ「必要な数が集まってからかい……敵はショボイのに、こういう間の悪さだけは一級品だな俺ら」

愚痴っても始まらない。敵が来るならドンと来い。
三人は丘の突破を試みる。

判定1回目:行き倒れた蛮族の死骸を見つける。金目の物を剥いでおいた。

判定2回目:四つの石碑が並んでいる場所に出る。何かの遺跡らしいので調べてみると、二つ目の水門開閉コードを発見した。

判定3回目:行き倒れた蛮族の死骸を見つける。金目の物を剥いでおいた。

テツヤ「……もう敵も出やしねえ」

コウジ「ショボイ戦闘をやらずに良かったね。お祈りが天に通じたのかな」

テツヤ「なんか田舎の村の便利屋みたいになってるよな俺ら」

ここからは1回の移動で拠点に帰り着く。
ウルスラに薬草を渡し、三人は一人100Gと経験値、そして<情報無料券>を1つもらった。
この券はウルスラが知っている、本来なら有料の情報をタダで教えてもらえるお得券なのだ。特定地点の抜け道や強敵の弱点など、意外と侮れない情報があるので要注意である。
だが今は欲しい情報が無い。三人は経験値の勘定を始める。

テツヤ「すぐ終らせるとさすがにほとんど経験値は増えんな。上げられる技能は無しだ」

コウジ「能力値は上がるから強化は僅かにされるけどね。とりあえず次のミッションでも受ける? ランダムミッションでいいかな?」

テツヤ「ああいいよ。なんか面白そうなのが出りゃいいんだけどな」

コウジ「……あ。また“蛮族の偵察”だ。地点はA-1。MAP北西の角だね」

テツヤ「前は南東の角で今度は真反対かよ! 物凄い振り回されぶりだな」

コウジ「というか、よく見たらこのミッションの目的地、MAPの端の方ばかりだよ。長距離を歩き回るイベントなんだね」

テツヤ「そんなもんをよく2回連続で引いたなお前……」

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2009年4月22日 (水)

ミストキャッスルリプレイ2-4 激戦、未だ起らず

【レベルアップを果たした三人は、次なるミッションへと取り掛かる。冒険者達よ、全力で水を汲んでくるのだ……!】

F_2

コウジ

人間
ソーサラー(2)/ファイター(2)/スカウト(2)

器用度14 敏捷度16 筋力17 生命力13 知力16 精神力16 

好きな物:故郷の姉ちゃん
嫌いな物:フラグミス

F_3 テツヤ

人間
グラップラー(3)/スカウト(2)/ソーサラー(2)

器用度15 敏捷度18 筋力12 生命力14 知力15 精神力11 

好きな物:子供と爺ちゃんと小動物
嫌いな物:足の長いイケメン

Photo_4 イシマル

リルドラケン
ファイター(2)/プリースト(2)/セージ(2) 

器用度11 敏捷度11 筋力22 生命力28 知力8 精神力14 

好きな物:酒とピーナッツ
嫌いな物:おいてけぼり

テツヤ「全力で水汲んでこいって言ってもな。飲料水確保だけで運が悪いと死ぬのか? この街は」

コウジ「そうだよ。水と塩は命かけて確保の必要な資源だからね」

テツヤ「水=塩>命かよ。どこの戦国時代だ?」

コウジ「大概のファンタジー世界はどこへ行ってもスライムと大魔王と美少女だけは沸いて来るから、多分戦国時代の方が治安はマシなんじゃないかな?」

奴隷市場】D-5 

石造りの大きな建物がある。
多くの蛮族や鉄格子の檻に車輪を取り付けた馬車が出入りしているのが見える。檻の中には、数人の人々が閉じ込められている。
彼らはこれから蛮族のもとに売られていく奴隷たち―ーここは奴隷市場なのだ。
 

コウジ「今の僕らは浮民だから、ここには入れないね。中は蛮族でいっぱいだし」

テツヤ「しょうがねえな。先へ行くしかねえか。こういうのが一番つまらんが、だからといって神風特攻したくはねえしな」

麻薬窟】E-5 

薄暗い路地には、鼻が曲がりそうな異臭が充満しており、浮民や奴隷と思しき人々が地面に座り込んだり横たわったりしている。
人々は、虚空を見つめたりぼんやりととしていたり、ぶつぶつと意味不明なことをつぶやいたりしている。
路地の奥には、金切り声を上げながら殴り合っている男たちがいる。
 

テツヤ「用もねえのにこんな所に来ちまったぜ。マジで火でもつけて燃やすか? ここ見てると理屈を超越した理由でムカつくんだけどよ」

コウジ「感情的になっちゃ駄目だよ。ここは冷静に、★になりそうなイベントだけ起こそう」

荷車を牽く売人を眺める(だけ)。★1個増える。

テツヤ「この経験で何で格闘技や魔術の技量が上がるんだ? この世のゴミをブン殴りてえという思いが技の破壊力を上げるのか?」

コウジ「そうかもしれない、そうじゃないかもしれない。でも今は先へ急ごう。北へ行けば露店市場に着くから、そこで水袋を買わないと」

テツヤ「買ってなかったのかよ。通常アイテムは拠点で購入できるんだろが?」

コウジ「違うよ。矢弾・保存食・松明・ロープだけだよ。拠点ならどこでも買えるのは」

テツヤ「飯は売ってても水は別ってなあ……」

露店市場】E-4 

みすぼらしい店が立ち並ぶ通りだ。たくさんの蛮族や奴隷たちが行き交っている。 

テツヤ「またこのボッタクル商店に来ちまったか。とりあえず必要な物だけさっさと買うぞ」

コウジ「割高なのは武具だけみたいだね。あと道具屋で鑑定イベント、賭博屋でもイベントがあるからやっておこうよ。“月夜蜂”とはもう接触してるけど、経験値は欲しいしね」

テツヤ「ゲーム思考すぎてちょいとアレだが、弱いままじゃどうにもならんゲームだしな……」

賭博屋のイベントはスカウト技能保持者が二人もいるので楽勝だった。
買い物とイベントを済ませた後、三人は市場の出口でサンドリーヌ館の執事と名乗る男に呼び止められる。

「主人が腕の立つ者を探しているのですが、自信はおありですかな?」

コウジ「はい。自信だけなら有ります」

テツヤ「いともあっさり嘘つくなって」

コウジ「でもこう言っておけば館の場所も教えてくれるし、鍵もくれるし、その上すぐには仕事を何も言われないんだ」

テツヤ「水汲みといい、この執事さんといい、妙に気の長い人が多いな。この街はよ」

帰らずの街】C-4 

テツヤ「翡翠の塔の周辺を南周りでここへ来ましたよっと。もう開いてるマスは移動速度2倍で快適だぜ」

コウジ「そしてこの街は止まる度に幻獣が沸いて出る」

テツヤ「ゲッ! マジか!」

コウジ「そして1日に1回だけ、幻獣を撃退する事で★が貰える。ただし5回まで。これで2回目だから、あと3回はここで経験値を稼げるね」

テツヤ「勝てばな! とりあえず何が出やがる!」

出現したのは3レベルモンスターのディーラ。女性と鳥の姿を併せ持つ幻獣であり、魅了の歌による幻惑が得意な魔物である。
平均レベルがあがったので、今まで散々戦った蛮族どもより各上の敵がお出ましだ。

が、テツヤの魔力撃による威力増幅連続攻撃を受け、1ターン目で地面に転がった。

テツヤ「……まぁ楽勝に越した事は無えけどよ」

コウジ「3レベルキャラクターが3レベルモンスターに勝っても、何も不自然な事は無いよ。……このモンスター、何も落さなかったね。しけてるなあ」

テツヤ「なんか俺らが悪者みたいな気になってくるぜ」

泉のある広場】C-3 

細い路地を進むと、開かれた鋼鉄製の門が待ち受けていた。門の向こうには、建物に囲まれた広場が見える。
広場の真ん中には泉があり、たくさんの浮民や奴隷が水を汲んでいる。泉には、なにかの像が立っているのが見える。
 

テツヤ「やっと水を汲める所まで来たぜ。しかし結構人がいるな。ちと情報収集してみっか」

コウジ「どうも皆、怯えた様子で急いでいるみたいだね。蛮族でも来るのかな?」

実はその通り。水を汲み終えるや、太鼓の音が響き出し、鉄の門が閉じられようとするではないか。
逃げ遅れた者を狩りに来る蛮族がいるのである。

テツヤ「チッ、これがこのミッションのボス戦か!」

コウジ「逃げ遅れればね。門から駆け出せるか、一応判定できる。ただしパーティ全員が成功しないとダメ。まぁ高確率で戦闘になるね。特に敏捷度の低いイシマル」

しかしこんな時に限ってイシマルが成功、コウジが失敗という事になるから不思議。

テツヤ「このグズドジノロマ! ドン亀の孫かお前は! しょうがねえ、俺がボスとやらを……」

コウジ「あ、人間の特殊能力でダイス目を“裏返す”よ。一日一回可能だから、日付が結構頻繁に変わるミストキャッスルでは便利だね」

テツヤ「その手があったか」

こうして全員が逃亡に成功。無駄な争いもなく帰路につく。
帰るべき拠点は2マス向こう、開いたマスの移動も一度に2マス。一瞬で帰還し、報酬を受け取る事にする。

コウジ「金銭的な報酬は一人50Gだよ」

テツヤ「安いな。まぁ水汲みで何百もくれとは言い難いけどよ。経験値も入るし、贅沢は言わないでおくか」

コウジ「三人合わせて1500Gちょいしか無いね。敵からの戦利品を全然換金してないからだけど」

テツヤ「なんか面倒だよな、これ。全滅した時のためにキーパーに預けとくか。できるんだろ、確か」

コウジ「絶対安全じゃないけどね。そうした方がいいのは確かだよ。3レベルになるまであと1000点ほど頑張って経験値を稼ごう」

テツヤ「そういやこのゲーム、どのぐらいがクリアレベルなんだよ?」

コウジ「ボスモンスターは7~8ぐらいのレベルが出てくるみたいだね」

テツヤ「うわ……遠いな」

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2009年4月19日 (日)

夢幻の双刃:ベストエンド条件公開

自サイトの中に条件公開のページを作っておいた。

いっぺん見てやろうという方はこちらからご遠慮なくどうぞ

後々、キャラクターや話のウラなんぞも全部書いてやろうと思っている。

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2009年4月15日 (水)

夢幻の双刃の評価

先日、ベストエンド(と認識されているので、こう書いてしまってもいいだろう)に辿り着いたという方が感想を書いてくださっていた。

とても高い評価を頂いたようだ。「個人的には前以上」という御言葉は何よりの励みである。感謝。

実の所、発売後から自分でもどこかに感想は無いものかと探してはいた。

「本である事とゲームである事、両方を突き詰めようとしていてお勧めである」

斯様な評価をしてくださった方もいた。感謝。

しかしである。次のような評価を書かれたブログも見つけてしまった。しかも複数。

「魔人竜はよく出来ていたが、あれほどでは無いな」

……これは辛い。

最初から否定しか無い御高説ではない。前作を認めた上での話なのだ。

 

さて、前ほどでは無いと仰られた方々は「一度クリアして見たけれど……」と必ず付け加えられていた。

これから考えるに、一度クリアした時点では「魔人竜>夢幻の双刃」という意見が出ている事になる。

普通にクリアしても普通にエンディングに辿り着くが、ベストエンドに行くには高いハードルを超える必要がある……という事が問題点であるようだ。

ぬう。魔人竜がエンディングを横に並行分岐させたので、今度は縦横に分岐させようと考えたのだが……ついて来てもらうには少々難があったか。三作目は縦横上下に分岐させようかと考えた事もあったが、没にして正解だったようだ。

この責任も取らねばなるまい。次の19日で丁度発売二ヶ月になるし、ベストエンドへの攻略情報をサイトの方にでも載せようと思う。金を払ってくださった方に、真の道を見るか否かの選択権があっても良い筈だし、それによって楽しめるようになる方もおられるかもしれない。

やはり自分の作った作品で遊んでもらう・楽しんでもらう事が、作者としては一番の幸せであるのだから。

 

【言い訳】

正直、ここまで高難易度扱いされるとは思っていなかった。

作る時、常にプレイヤー視点で考えるようにはしていたつもりなのだが……

「わかればわかるほど簡単になるし、最初は駄目でもちょっと探ればすぐわかる」を心がけていた筈だが、戦闘にしろフラグにしろ、そうはなっていなかったらしい。

「徹也を仲間にするには制限時間内にこことここへ行けばいいだけ」

「ベストルートの鍵はこことここ」

「じゃあ組み合わせればオールオッケー。楽勝!」

ぬう。まさか「ベストエンドへ行くのに解析の必要があるなんてしんどい」と言う人がいるとは……。自分的には、ゲームとは攻略する物という前提があるのだ……。

次はもう少し運の要素を重視し、わかっていなくても運が良ければなんとかなるようにすべきか。今回は運頼みの人間を皆殺しかバッドエンドへ直滑降の二択であったからな……。設計思想の段階で。

【言い訳その2】

挿絵はライトなのに中身はハードだ、という意見もあった。

足して2で割れば程よくなる、とは思わんか?

思わんか。すまない。許せ。

人物絵は多いが敵の絵が少ない、という意見もあった。

実は魔人竜の時から、絵は顔を知ってもらいたいキャラに優先的に割り振り、重要なイベントといくつかのエンディングへ優先的に回している。

前回は「怪人」の姿が必須、と考えたので、絵の過半数が敵のイラストになってしまった。

今回は名有りキャラが増えて、それらとのイベントにも絵を使ってしまったので、結果的に敵の姿が削られてしまったのである。

今改めて考えると、姉ちゃんの絵を1~2枚削っても良かったかもしれん。しかし間違いなく最重要人物だし、329ページの絵は「今回は主人公がメイドさんとイチャラブするゲームなんだぜ」と弟に大嘘をついて「すげえ! スパロボインパクトを2週するような兄貴がそんなもん書けるなんて!」と驚かせる事に使えたので楽しくはあったのだが……。

ここらへんの反省も次に繋げたい所だ。

あとインパクトは1面のゴッグに勝てれば普通に進められる。これは本当。あと爆竜はちゃんと使えば強い。これも本当。

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ミストキャッスルリプレイ2-3 レベルアップ計画

【セカンドミッションの目的地は目前。いきなりの長い仕事もようやく終りが見えてきた……】

F_2

コウジ

人間
ソーサラー(1)/ファイター(1)/スカウト(1)

器用度14 敏捷度16 筋力17 生命力13 知力15 精神力16 

好きな物:故郷の姉ちゃん
嫌いな物:フラグミス

F_3 テツヤ

人間
グラップラー(1)/スカウト(1)/ソーサラー(1)

器用度15 敏捷度18 筋力12 生命力14 知力15 精神力10 

好きな物:子供と爺ちゃんと小動物
嫌いな物:足の長いイケメン

Photo_4 イシマル

リルドラケン
ファイター(1)/プリースト(2)/セージ(1) 

器用度10 敏捷度11 筋力22 生命力28 知力8 精神力14 

好きな物:酒とピーナッツ
嫌いな物:おいてけぼり

テツヤ「よく寝たぜ。しかしこの売春宿、女抜きなんだから値段まけてはくれねえのか」

コウジ「本のどこを読んでも、その場合の宿泊費は書いてないね。まぁ買ってもらわないとここで働いてる人も困るし。そもそもただ寝たい人は普通の宿屋へ行くでしょ」

テツヤ「その普通の宿屋の場所がわかんねーんだよ。今の俺らは」

コウジ「このゲームではよくある事だよ。生きて布団に辿り着けたら嬉しいね、という生きる喜びを噛み締められる。とてもためになるゲームだね」

テツヤ「ケッ。水と平和はタダであるに越した事ねーわ。とりあえず東へ行くぞ。そこが目的地だからな」

路地裏】F-7 

気がつくと、複雑に入り組んだ細い路地に迷い込んでいた。
あてもなく歩いていると、道端にボロ切れが落ちている。と、ボロ切れがもぞもぞと動きはじめる。
ボロ切れだと思ったのは、ボロをまとったきたならしい老婆だった。
 

コウジ「なんだかソーサリーの4巻でもボロ切れみたいなお婆ちゃんを見たなあ。こういうの、どこかで流行ってるのかな?」

テツヤ「知らねえが、年寄りを粗末にしちゃいけねえわな。おい婆ちゃん、俺ら、外から来たんだがよ……」

今まで何かと酷い目にあったらしく、老婆は怯えてちぢこまっていたが、穏やかに話しかけると次第に打解けてくる。
彼女はかつて街の運河を管理していたエルフだったが、街が蛮族に支配された際、呪いをかけられて人間の老婆にされてしまったというのだ。

コウジ「このお婆ちゃん、街の事をいろいろ知ってるみたい。お金を出せば情報を売ってくれるそうだよ。この路地裏から出る道案内も、頼めばやってくれるみたい」

テツヤ「歩いてても出られるんだろ? 脱出方法とか街の奪還に役立つ情報とか聞こうや」

なんとナヴァリアというこの老婆、その二つとも知っていた。
新たな情報に、一堂少しばかり興奮。料金、しめて300G也。

コウジ「通行証と開閉コードを集めれば水門から出られる、か。あとは<シェラースの光>という魔法装置があるらしいね」

テツヤ「この前聞いた魔法装置とは別みたいだな。こんだけあって蛮族に負けたとは、この街を防衛してた連中は風邪でもひいてたんかよ」

ナヴァリアと別れ、一堂は出口を探す。
何も無い場所をしばらく彷徨い、やがて物乞いの老人と出あった。
5Gほど恵んでやると、老人はかつて街の奪還に失敗した軍の兵士だと言い、情報を200Gで買ってくれないかと言い出す。

テツヤ「老人が昔話を売って暮らす場所みたいだな、ここは。まさにこの世の最果てだぜ」

コウジ「と言いながらもお金を出してあげるんだね……」

テツヤ「情報欲しいだろ。役に立つかもしれんし」

モルトンと名乗る老人は、この街の領主が<紅霧の魔剣>を持っていること、それが生き血を啜ると街の蛮族どもが強化される事、名誉蛮族達はその生贄予備軍である事などを教えられる。老人は最後にこう言った。

モルトン「もしあんたらが街を脱出できたら、この情報をダーレスブルグに届けてくれ」

コウジ「自分はもう出られないと悟って、伝言を頼んだんだね」

テツヤ「上等。その願い、叶えてやろうじゃねえか」

決意も新たに路地を歩き出す三人。
だが迷い続けた挙句、再び見覚えのある老婆に出会う。

テツヤ「あれ? こっちに歩いたらあっちで、あっちが向こうで……」

コウジ「仕方ないね。情報料も安いし、ナヴァリア婆ちゃんに出口を教えてもらおうよ」

お婆ちゃんに教えてもらったとおりに歩き、ようやく路地の出口へ着く三人。
しかし今受けている依頼は『蛮族の偵察』。この場から移動せず、探索と魔物知識の判定に成功せねばならないのだ。
これにより、この場にいる蛮族の種類と数を把握できるというわけである。

運良くイシマルの魔物知識判定は成功。
探索は二人で行えるので、こちらはほぼ問題なく成功できる。しかし……

コウジ「両方の判定に成功したよ。けど蛮族にも見つかっちゃった。逃亡不可能なうえ、出現数2倍で蛮族が出現するよ」

テツヤ「チッ、偵察なんだか強襲なんだか。仕方ねえ、何が何匹だ?」

コウジ「レッドキャップという下級の蛮族。出現は1匹だから、2倍して2匹だね」

テツヤ「……普通の遭遇と変わらんな……」

特筆すべき山場など無く、1ターンに1匹ずつ叩きのめして終った。

テツヤ「本当に地味な締めバトルだったぜ……」

コウジ「これだけ盛り上がらない冒険もそう無いんじゃないかな。だからといって強敵に出てこられても困るけど」

後は真っ直ぐ帰るだけである。
通過ついでに、薬草欲しさから庭園に入ってまたゴキブリと戦ったり、ランダム遭遇でスリに出くわしたものの、やっぱり大した危険もなく施療院に帰還したのだった。

蛮族の情報を持ち帰ると、ウルスラは三人の仕事を高く評価してくれる。

コウジ「このミッションの報酬はアイテムをランダムで決めるんだ。今回はこれ、ボーンベストを貰いました! ランクAの非金属鎧だよ」

テツヤ「ほう、高性能防具か。……しかしランクAのアイテムを装備するには、そのための戦闘特技を習得しなきゃいけなかったよな。俺ら、誰もそんなもん習得してねーぞ」

コウジ「換金アイテム決定だね」

テツヤ「おいおい、腰砕けだな。まぁ金になるなら文句はねえが……」

能力成長と経験値の入手を行う。
遭遇したイベントが多かったので、三人とも全ての技能を2レベルにし、さらに余りさえ出た。

コウジ「ワンダリングモンスターや判定難易度はパーティの平均冒険者レベルで決まる。うちは三人パーティだから、誰か一人が1レベルだけ高くても平均は残り二人に合わせて決まるんだ。だから誰かを1段階高レベルにして、その技能や特技を中心にすると少し戦い易くなる。現時点ではテツヤかな」

テツヤ「俺?」

コウジ「冒険者レベル(最も高い技能レベル)が奇数になる度に新たな戦闘技能を修得できるからね。グラップラーを上げて命中率・打撃力を上げれば、しばらくは出てくる敵に比べてやや強い攻撃を2回攻撃で叩き込み易くなる。そこで新しい特技を攻撃力上昇関係にすれば、今までより火力を上げられるというわけ」

テツヤ「んー……じゃソーサラー技能が死に技能になりかけてるし、ここは“魔力撃”を覚えるか。武器の攻撃力に魔力を加える事ができるぜ。回避力や各種抵抗力が低下するのと引き換えだけどな」

コウジ「イシマルが“かばう”を使えるから、1ターンに1発だけは身代わりになってもらえるよ。当面はそれで凌ごう」

テツヤ「ちっとは強化されたかな。やれやれ、早い所、強敵の影に怯えずにすむようになりたいぜ」

コウジ「焦らない、焦らない。まだ水汲みのミッションも途中なんだから」

テツヤ「……素で忘れてたわ」

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2009年4月14日 (火)

ミストキャッスルリプレイ2-2 偵察は長距離旅行

【ねぐらを手に入れ、ほっと一安心の三人。それではとばかりにさっそく仕事を請けては見るが……】

F_2

コウジ

人間
ソーサラー(1)/ファイター(1)/スカウト(1)

器用度14 敏捷度16 筋力17 生命力13 知力15 精神力16 

好きな物:故郷の姉ちゃん
嫌いな物:フラグミス

F_3 テツヤ

人間
グラップラー(1)/スカウト(1)/ソーサラー(1)

器用度15 敏捷度18 筋力12 生命力14 知力15 精神力10 

好きな物:子供と爺ちゃんと小動物
嫌いな物:足の長いイケメン

Photo_4 イシマル

リルドラケン
ファイター(1)/プリースト(2)/セージ(1) 

器用度10 敏捷度11 筋力22 生命力28 知力8 精神力14 

好きな物:酒とピーナッツ
嫌いな物:おいてけぼり

テツヤ「レベルアップと能力上昇も終了……と。さて、これからどうすっかな」

コウジ「ランダムミッションでも受注しようか。固定ミッションには受けられるタイミングが決まってる物もあって、ウルスラさんが頼む一番簡単な物は朝じゃないと受けられないからね」

ランダムミッションを受けると「蛮族の偵察」を頼まれた。
目的地に行き、そこで敵の捜索を行うのだ。行き先を決める表をふるとF-7と出た。

テツヤ「おいィ? MAPの一番南東角じゃねーか。メチャ遠いぞ」

コウジ「スタートからここまでが近かった反動がいきなり来たね。即死級のイベントに巻き込まれないよう、神頼みするしか無いかな。念仏を唱えながら南へ歩こう」

牧場】C-6 

並木道に沿って、高い塀がどこまでも続いている。塀の向こう側からは、少年少女たちの無邪気な笑い声が響いていくる。しばらく歩くと、大きな鉄の門扉が見えてくる。門柱には、汎用蛮族語で『供物牧場』と書かれたプレートが嵌め込まれている。 

テツヤ「ほう……要するに人間をここで飼ってるわけかい。家畜としてな」

コウジ「今の僕らに、侵入して人間を連れ出す実力は無いね。とりあえずここは覚えておこう」

門から中を覗いていると、真紅の髪の少女と目が会った。

少女「ねえ。あなた達は、だあれ?」

彼女はこの牧場で暮らしており、塀の外の人間を見るのは初めてだという。
疑う事を知らない彼女は、三人が聞く事に素直に答えてくれた。

Photo ハイネ
「ここは上位蛮族様達に捧げられる少年少女が飼育されている牧場なの。
“翠将”様に気に入られて翡翠の像にしていただければこれ以上の光栄は無いけれど、私じゃ無理だと思うから……せめて上位蛮族様達に美味しく召し上がっていただきたいわ」

コウジ「彼女は物心つくまえからここで育てられて、こういう価値観を本気で持ってるみたいだね」

テツヤ「持ってりゃいいじゃねえか。いずれ俺が引っくり返しに来てやるまでよ」

しかし今はどうしようも無い。無力を噛み締めて、三人はさらに南へと向かう。

廃屋】C-7 

石造りの高い塀が続いている。と、塀の一部が崩れており、中に入れそうな場所がある。
崩れた部分から向こう側をのぞき込むと、荒れ果てた庭と古びた建物が見える。
庭には、塀から建物に向かって踏みしめられた小道ができていて、何者かが出入りしているのがわかる。
しかし、建物に明かりは灯っていない。
 

テツヤ「とりあえず小道を調べて見るか」

コウジ「何か大きな足跡があるね。明らかに人間サイズじゃない。巨人族かな、これは」

テツヤ「やべえな……敬遠しとくか。全く『いつか来るからな』ばかりだぜ」

コウジ「じゃ、一旦施療院へ引き返すよ」

テツヤ「ここでか? ああ、そういや今日は睡眠をとってねえな」

コウジ「うん。それに既に開いたマスは1回の移動で2マス動けるから、2マス開けたここで引き返すと無駄なく戻ってこれる」

施療院へ引き返し、病人の世話を手伝ったりしながら寝泊りする三人。幸い抵抗判定は成功し、誰も病気はうつされなかった。翌朝、ウルスラからまた頼みごとを受ける。新鮮な水を街の広場にある泉から汲んで来て欲しいというのだ。

テツヤ「引き受けたけど、いいのか、これ? 泉の場所はC-3と出てる。これから行く方向とは反対だが……」

コウジ「期限はないからね。頼まれる時間帯の決まっているミッションだし、今のうちに引き受けておこうよ」

受注するだけしておいて、正反対の方向へ平然と向かう三人。
一路南へ、C-7(廃屋)からさらに東へ。

荒れ果てた庭園】D-7 

ひしゃげて錆びついた鉄の柵の向こうに、長い間、だれも手入れをしていないものと思しき、草木が無秩序に生い茂った荒れ果てた庭園がある。
庭園の門扉は閉じられており、汎用蛮族語で「開けたら死ぬぞ、この間抜け」と書かれた札が掛かっている。
 

テツヤ「門を調べたが、魔物の痕跡や罠は無えな。鍵はかかってるが、簡単に開いたぜ」

コウジ「じゃあちょっと覗いてみようか。庭園は森みたいになっているけど……」

森の中には不穏な気配が立ち込めている。
三人の存在を察し、下生えから魔物が出現する。巨大なゴキブリが這い出してきた!

コウジ「さあ僕らのアタッカー、威勢良く2回攻撃だ! 頑張って、とても頑張って」

テツヤ「て、てめえ! 俺の武器は格闘系だっての! お前がメイスで殴れよ!」

ジャイアントコックローチが一匹出現。飛行能力に病原菌持ちと意外に多彩な特殊能力を持つが、モンスターレベルは1。
テツヤの連続攻撃で呆気なく散った。

コウジ「このゲームは敵がランダムにアイテムドロップするけど、今回は何も落さないね」

テツヤ「てめえが触るの嫌がってるだけだろ! なめんな!」

コウジ「あ、けど、この庭園には<ムコソール草>が生えてるね。何本か拾っていこう。病気の治療薬になるから、施療院で寝泊りする僕らにはいつか役立つよ」

テツヤ「チッ、ゴキブリとか病気とかに、やけに縁がありやがる」

森を抜けて奥に進む。
そこには水芭蕉の咲く綺麗な池があった。
調べようと近づいた三人の前に、池の中から美しい乙女が姿を現す。彼女はウンディーネ、水の妖精だ。

ウンディーネ「人間さんとリルドラケンさん、この場からは早く立ち去って欲しいんですけど……」

テツヤ「自分の家に不審な奴は近寄るなってか。まぁ当然だわな。俺らとしても水の中に無理に潜る理由はねえし……」

コウジ「でも襲ってはこないね。こういう場合、街に来た理由を正直に話すべきだと思う。それで態度の変わるNPCがいるからね」

三人が事情を話すと、ウンディーネの態度が変わった。蛮族の仲間では無いと見るや、池の中から誰かを呼び出したのだ。現れたのはエルフの女性である。

Photo_2 クレア・クレア
「わあ、外の人に会ったの300年ぶりですわ。
私、蛮族が侵攻してきた時にここへ逃げ込んで、ずっとウンディーネと暮らして来ましたの。
私が<守りの剣>を持っているせいでずっと蛮族が外で見張っていますし……久しぶりに人に会えて、本当に嬉しく思いますわ」

テツヤ「……そんだけ時間あったんならなんとか外に出られそうなもんだが。ファンタジーRPGにはたまにやたら気の長いNPCがいるな」

コウジ「それだけ長く住んでるなら、この街にも詳しいかもしれないね。いろいろ聞いてみようか」

クレア・クレアに話を聞いて見る。
彼女の持つ<守りの剣>は<剣の欠片>100個を集めれば、この街全域の6レベル以上の魔物を大幅に弱体化できるらしい。

テツヤ「100個か……実用的かと言われりゃイマイチだな」

また、彼女は街の脱出方法は知らなかったが、三人が探している古代魔法装置の効果と所在は知っていた。

テツヤ「おおっと! これで持ち帰るべき情報は手に入ったじゃねえか!」

コウジ「とはいえ、起動させるためには危険な場所二箇所へ行かないといけないね。今の僕らじゃ即死かな」

テツヤ「必要なのはあくまで『情報』なんだろ? じゃあ俺らが行く必要はあるめえよ。これで後は街を出るだけだぜ」

三人はついでに池で咲いている水芭蕉も頂戴する。
これは短時間の間、能力値を上げる事のできる消費型アイテムなのだ。池の主のウンディーネは近づきの記念にと快く許してくれた。
機嫌よく庭園を出る三人だが、門の外には蛮族が待ち構えていた。

コウジ「僕らの足跡に気づいたらしいね。庭園の中には入りたくないから、剣に近づく者を排除しているみたい」

テツヤ「チッ、やったろうじゃねえか」

グレムリンが2体出現。華奢だが回避率が高く、魔法も使う厄介な相手だ。
先攻はとったものの、ダイスがふるわずなかなか攻撃が当らない。敵の魔法を受けてコウジが負傷する始末。
だが3ラウンド目でテツヤのクリティカヒットが炸裂、一匹を一瞬で葬る。勢い付いた次ラウンド、残る一匹も袋叩きにして始末した。

【娼婦街】B-3 

粗末な建物に挟まれた通りだ。どこかで香を焚いているのか、かすかに甘い香りが漂っている。
よく見ると、街角にはポツリポツリと若い女や美しい少年たちが立っていて、通りを行き交う人々の方に蠱惑的な眼差しを向けている。
どうやら、ここは夜の商売をしている者たちの街のようだ。

テツヤ「東に進んでみたが……今回はこの位置にここがあるのか」

コウジ「丁度いいじゃない。<蜂の刺繍入りのハンカチ>は持っているんだし、さっそく見せてあげようよ」

【帰らずの街】で手に入れたハンカチを、同じハンカチを身につけている娼婦に見せる。娼婦が何人か集まってきて、中には泣き出す者も出た。
これは行方不明になっている彼女らの仲間、ミレーヌの持ち物だというのだ。
彼女が亡くなっている事を教えると、娼婦達は情報に感謝し、路地裏にある建物に案内してくれた。

Photo アリアドネ
「初めまして。“月夜蜂”を仕切らせてもらってるアリアドネよ。
ウチの娘らが世話になったみたいね。
街から出たいっていうなら、力になってあげられるわ。尤も……こっちも色々と頼みごとはするけどね」

コウジ「というわけでアリアドネさんをキーパーに選ぶ事もできるようになった。ただしキーパーを同時に二人持つ事はできない。けど、この娼婦街を拠点の一つとして、休憩や簡単な売買はできるよ。病気になる可能性はないし、割高なのを我慢すれば寝泊りする場所としては悪くないね」

テツヤ「ここ、MAPのほとんど角じゃねえか。交通の便は最悪なんじゃねえ?」

コウジ「とはいえそろそろ一日立つし、帰還の手間も考えたらここで睡眠をとるのは丁度いいタイミングだよ。寝よっか」

テツヤ「娼婦街でしょっちゅうお泊りしてる野郎どもってのも、なんか駄目人間臭えな……」

コウジ「この街的には馴染んでるかも?」

テツヤ「殺伐とした方ならまだともかく、爛れた方にはちょっとな。ま、仕方がねえ。どうせ目的地で一波乱あるんだろ? 寝るわ」

コウジ「おやすみ。僕も寝ようっと」

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2009年4月12日 (日)

ミストキャッスルリプレイ2-1 開幕・そして放浪

【なんだかんだで結局やり直しになった、霧の都への潜入と脱出劇。取説とルールブックはよく読む事を肝に命じ、三人は新たな挑戦を決意する……】

F_2

コウジ

人間
ソーサラー(1)/ファイター(1)/スカウト(1)

器用度14 敏捷度16 筋力16 生命力13 知力15 精神力16 

好きな物:故郷の姉ちゃん
嫌いな物:フラグミス

F_3 テツヤ

人間
グラップラー(1)/スカウト(1)/ソーサラー(1)

器用度14 敏捷度18 筋力12 生命力14 知力15 精神力10 

好きな物:子供と爺ちゃんと小動物
嫌いな物:足の長いイケメン

Photo_4 イシマル

リルドラケン
ファイター(1)/プリースト(2) 

器用度10 敏捷度11 筋力22 生命力28 知力7 精神力14 

好きな物:酒とピーナッツ
嫌いな物:おいてけぼり

テツヤ「さあて再開っと……なんだ? 結局、技能はほとんど変わってねーぞ」

コウジ「付け加えるなら能力値も結局前の初期値を採用しているよ」

テツヤ「そこから仕切りなおすて話はどうなったよ」

コウジ「能力値の半数が一桁だった時点でお流れになった」

テツヤ「有り得ねーダイス運だな……」

コウジ「うん、テツヤは4つが一桁でもっと酷かったよ。イシマルはもう振る気にもならなかった」

テツヤ「始める前から終ってるて感じだな。まぁ変更が少ない方が楽でいいけどよ。イシマルがレベル2になってるのはいいのか?」

コウジ「各種判定難易度や敵の強さは平均レベルで判定されるから、一人だけ1レベル高くても大丈夫。このゲーム、レベル1のプリーストは回復魔法が使えないみたいだから、最初に2レベルにしておいた」

テツヤ「よくわからん仕様だな。とりあえずさっさと始めるか」

牢獄】B-4 

5mほどもある高い塀が牢獄を取り囲んでいる。壁は垂直で表面はつるつるとしているため、上る事はできそうにない。 

2_4テツヤ「なんで俺ら、投獄されてんだ?」

コウジ「今回の導入は『霧の街に潜入している冒険者達に密書を届けろ』という物だったけど、いざ潜入してみたらその人達は全滅していて、情報も筒抜け、僕らも捕まって奴隷市場で売られるまで牢に入っとけ……という物だったんだ」

テツヤ「結局売られるのかよ! チッ、またヤムールさんの世話になるとすっか」

テツヤがふて腐れていると、牢獄の外から声が聞こえてきた。

「こんな事だろうと思ったよ。あんたの雇い主から貰ってる金の分もある。後々のために船の用意をしとくか、今ここで脱獄させてやるけどそれでおさらばか。どっちかを選びな」

どうやら味方のようだ。しかし困った二択である。

テツヤ「別に困りゃしねーよ。今すぐ脱獄だ。脱出ルートは一つじゃねえんだろ、後の事は後でなんとかすらあな」

コウジ「売られて奴隷になるのがそんなに嫌なんだ。あれはあれで序盤が助かるルートだったけど」

テツヤ「プライドなんぞ一文にもなりゃしねえが、だからといってホイホイ捨てる気にもならねえんでな」

男は牢から出してくれた。荷物も取り戻されており、隠し通路を使って安全に脱出できる。
外に出た所で男は告げる。30日後から3日間だけ、確実に外への便が停泊すると。一人5000Gあれば密航させてもらえるので脱出できるだろうと。

「さて、こんな街に放り出されても困るだろう。その命令書とやらを読んで見たらどうだ? 今後の事について情報があるかもよ」

そう言うと男は何処へともなく立ち去った。物は試しと、三人は命令書を開いてみる。

『街には蛮族との戦いを想定して作られた、古代の魔法装置が現存しているらしい。その情報を持ち帰れ。施療院を経営しているウルスラという人物に会って情報を集めよ』 

テツヤ「あの施療院か。MAPも初期化しちまったし、改めて場所を決定……」

コウジ「うん、それはまだできないみたいだね。ここから施療院を探す事がミッション扱いで、進行させながら目的地を探さなきゃいけないみたい。だから今の僕らは、安全に休憩できる場所も仕事を貰える所も全く無し。その状態からスタートだ」

テツヤ「……休憩は限られたポイントでしかできないルールだよな? 装備は無くさなかったが、総合すりゃ前回とどっこいな始まりだぜ」

コウジ「どっこいなら悪くはなってないよ。とりあえずどこかへ向かって歩こう」 

【帰らずの街】C-4 

崩されたまま放置された建物が、地面を覆う枯れ草の間に点在している。バキッという乾いた音が聞こえ、何気なく足元に目を向けると、人骨を踏み付けていることに気づく。よく観察してみると、人族や蛮族のものと思しき骨がいたるところに散乱していた。 

テツヤ「とりあえず東に歩いてみたが……なんだここは。絶対何か出るだろ」

コウジ「この街でそれは今さらだよ。今回、軽装の僕とテツヤは二人でスカウト技能を取る事にしたから、捜索や罠発見の成功率は単純に2倍だ。さっそく調査してみよう」 

すぐにがらくたの山が見つかった。何か落ちていないとかと調べると、山の陰から魔物が姿を現す。体長50cmほどのネズミのような姿――レミングと呼ばれる幻獣である。

テツヤ「げ、幻獣?」

コウジ「ウィザードリィにもカピバラとかヒポポタマスがいたし、同名の架空モンスターなんだと思うよ」 

三匹出たが所詮はレベル1モンスター。ほとんど一方的に蹴散らした。

テツヤ「おっ、この牙は売り物になりそうだな。ちと引っこ抜いて……なかなか抜けねえな、おいコウジ、手伝え」 

コウジ「こっちに女の人の死体があるよ。あちこち食われた跡もあるね。そいつら、これを食べてたんじゃないかなあ」

テツヤ「……」

コウジ「あ、<蜂の刺繍入りハンカチ>発見。持っていこうっと」

拾った物を背負い袋に入れていると、側に人の気配が。見ればグラスランナー(草原で暮らす小人族)の男性が一人。

Photo ニルス
「ねえ、君達。この街の人らしくないね。どうして、こんな所にいるの?」

ウルスラを探している事を告げると、ニルスは【“木漏れ日の”施療院】の場所を教えてくれた。

ニルス
「僕もよくあそこへ行くんだ。またね!」

そう陽気に告げて、ニルスは風のように走り去る。 

テツヤ「……男だよな?」

コウジ「付け加えるなら57歳。まぁ人間じゃない種族に外見とか年齢の事を言うのは野暮だよね。あえてああいう絵にしてあるんだよ」

テツヤ「そうか。編集と絵師で連絡が上手くとれてなかった、なんて話じゃあないんだな」

コウジ「そんな筈ないじゃない。仕様だよ、間違いなく」

これ以上長居をすると、また魔物に襲われかねない。
三人は街を出る事にした……が、出口でまたもや幻獣が現れる。
しかも今度はボス戦闘、敵のレベルも高めだ。

テツヤ「わかった。この街は幻獣の群れに潰されちまったんだ。そうに違いねえ」 

出現・フレイムイーター。火食い鳥とも呼ばれる、炎を纏った鳥が二匹。火の息を吐く厄介な相手だが、レベル自体は2である。

不意打ちされる可能性もあったが判定には成功。先制判定も二人ができるので安定して先行を取れる。
まずはボスでない弱い方を三人がかりで殴り、沈めておく。
残った方の攻撃は通常攻撃。これをコウジが難なくかわし、次のターンも総攻撃。
テツヤの拳がクリティカルヒットを放ち、運良くこのターンで沈める事ができた。

戦闘に勝利し、三人は施療院がある筈の場所へと向かう。 

【“木漏れ日の”施療院】C-5 

まるで人を迷わせるのが目的のように、ひどく入り組ませてつくられた細い路地が続いている。
このまま進むと、迷ってしまいそうだ。

テツヤ「南隣かよ! 牢獄から移動2回ぶんしか離れてないじゃねーか!」

コウジ「短い放浪だったね。これで今夜の宿にありつけるよ。……なんかここで暴れてる蛮族がいるけど」

サハギンという半漁人である。一匹だけだが、ボスモンスターとして強化されているようだ。
見境無く人々を襲っているので、三人はそれを止めるべく挑みかかった。

多少強化されているといっても所詮2レベルモンスター単体。袋叩きにして2ターンで臨終させた。

一息つく三人の前に、ドワーフの女性が姿を現す。

Photo_2 ウルスラ
「助かったよ、ありがとー! けれどあんたら、見ない顔だねえ?」

テツヤ「え? この人、こんなに幼かったのか!」

コウジ「この世界の女性ドワーフは人間の少女みたいな外見だって。彼女はこれでも47歳」

テツヤ「……なあ、絵師さんと編集の連絡が……」

コウジ「仕様。仕様だから。仕様なんだよ。よって仕様」

テツヤ「……」

気を取り直して、街に来た事情を話す。ウルスラは快い返事をくれた。

「魔法装置を探す間、仕事を手伝ってくれるなら、うちに寝泊りしてもいいよ」

こうして彼女がキーパーとなり、当面、【“木漏れ日の”施療院】が拠点となる。
ミッションクリアーとして経験値も獲得。1000点ほど入ったので、イシマルがセージ技能を1レベルだけ取った。

テツヤ「やれやれ、魔法装置ねえ。どこで情報が手に入るのやら。当面、このロリショタ天国な施療院で暮らすとすっか」

コウジ「拠点としてはちょっと問題あるんだけどね。宿泊する度、低確率で患者さんから病気をうつされるから」

テツヤ「ゲッ、マジか。前回は宿屋に泊まってばかりだったから知らんかったぜ」

コウジ「宿泊費は格安なんだけどね。寝泊りする場所はできるだけ早い所、別の場所を探した方がいいのかも。テツヤにとっては残念だろうけど……」

テツヤ「どういう意味だよ」

コウジ「さっき『天国』って……」

テツヤ「そういう意味じゃねえよ。つーかわかって言ってるだろお前」

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2009年4月11日 (土)

ミストキャッスルリプレイ1-7 リセット

F_2

安納耕治

著作『夢幻の双刃』の主人公。

虚弱で貧弱だが悪燃費の特殊能力と姉への愛で魔物と戦う好青年。

 

F_3 秋月徹也

著作『夢幻の双刃』の主人公その2。

直情・短慮・迷走癖の三重苦にもめげず魔物と戦う好青年。

 

耕治「ねえ徹也。一つ聞いて欲しいんだけど」

徹也「あ? 何よ?」

耕治「ミストキャッスルのプレイなんだけどね。実は個人的に驚く事があったんだ」

徹也「なんだ? 微妙な裏技でも見つかったか? またなんかセコ手の開発か?」

耕治「近いかな。実はルール部分で凄く大きな間違いがあったんだ」

徹也「ここまで来てかよ!」

耕治「実は敵や行為判定の基準値、あれは『技能レベルの平均』じゃなくて『冒険者レベルのPT平均』だけで判定するんだよね。小数点まで記載されてるからてっきり個人個人も端数まで出すのかと思ってた」

徹也「……じゃあなんだ、敵が弱くなってたのは俺らの勘違いだったって事かい。もう随分、あのまま進めちまったぞ」

耕治「あと細かいミスもそこそこ多数」

徹也「どうにもならんな。今さらそんな事言ってもよ」

耕治「というわけで、ここで時空間がぶっ壊れてしまう事になった」

徹也「はぁー?」

耕治「時空振動弾どかーん。その日、僕らの世界は崩壊した。気を取り直して2回目のプレイに行こうか」

徹也「おいこら待てや。別に全滅したわけじゃねえだろ」

耕治「でもこういう時ってなんか続ける気にならなくない? 長いRPGをやってる時に、ずっと○○ポイントを稼ぎそこなった事に気づいて、今さらそれだけやり直すのも……て気分で」

徹也「死んでもいねえのに2回目に突入かよ……前代未聞のリプレイだな」

耕治「うん、それも個性と言い切れば問題ないよ」

徹也「ああねえよ。とりあえずお前はルール部分をもう一片読み直せ。やれやれ、とんだ無駄足だったぜ」

耕治「どうする? 根本的にキャラメイクからやり直す?」

徹也「ああ……そうだな、もうそこから全部白紙にしちまうか。何か新しい道が開けるかもしれねえし」

耕治「じゃあ新しい旅路に前進だ。ま、初めては不手際があるもんだよ。次こそ上手くやろうね」

徹也「ルールをちゃんと読まないのは『初めて』だからじゃねえだろ……」

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ミストキャッスルリプレイ1-6 薬中救出作戦

【“風の旅団”と接触するために街を彷徨う三人。弱小蛮族との小競り合いは果てしなく続く……】

F_2

コウジ

人間
コンジャラー(2)/ファイター(1)/ソーサラー(1)/エンハンサー(1)

好きな物:故郷の姉ちゃん
嫌いな物:フラグミス

F_3 テツヤ

人間
グラップラー(1)/スカウト(2)/ソーサラー(1)/エンハンサー(1)

好きな物:子供と爺ちゃんと小動物
嫌いな物:足の長いイケメン

Photo_4 イシマル

リルドラケン
ファイター(1)/プリースト(2)/スカウト(1)/エンハンサー(1) 

好きな物:酒とピーナッツ
嫌いな物:おいてけぼり

テツヤ「俺ら、ミッション1つ1つにやけに時間かかってねえか? この時点でまだ1つしか依頼をこなしてないぜ」

コウジ「ミストキャッスルどころかソードワールド2.0自体が手探りだからね。あんまり早くクリアしてもブログ更新のネタが無くなるし、マイペースで行こうよ。全滅したら蘇生ルールは使わずに最初からやり直すつもりだしね」

テツヤ「気が長いな。まぁ三人いても被ってる技能も多いし、あれこれやった方が面白いかもしれねえな」

【追い剥ぎ小路】B-4 

傾きかけたボロボロの家々がひしめくようにして建ち並んでいる通りだ。
人影は少なく、ちらほらと行き交う人々もどこか元気がない。
どの人々の首にも<奴隷の首輪>はなく、どうやらこの辺りが浮民の住む界隈だとわかる。
ふと、足元に目を向けると、汎用蛮族語で「追い剥ぎ注意」と書かれた板切れが落ちていた。

テツヤ「いかにも何か出そうだな。幸い俺らは接触相手のメルキオレの家を教えてもらってる。さっさと行こうや」

コウジ「でも小道を散歩すると★(経験値)がもらえるよ」

テツヤ「ほう、イベントか。じゃ、ちっとばかり歩いてみっか」

途端にチンピラに囲まれた。相手はカツアゲする気満々。

コウジ「ほら、イベント」

テツヤ「チッ、人間の屑に絡まれる経験かい。もうちょっと愉快になれる経験も欲しい所だぜ。とりあえずとっとと半殺しにして……」

コウジ「ところがここでこう言うんだよ。『メルキオレさんの家、知りませんか』てね」

すると男達は顔を見合わせ、なぜメルキオレを探しているのかと訊いてくる。
正直に事情を話すと、男達はメルキオレの家に案内し、立ち去って行った。

コウジ「とういわけで、何の危険もなく目的地に着いたよ」

テツヤ「経験値欲しさに回り道しただけじゃねーか。まぁいい、とりあえずお邪魔すっか」

しかしメルキオレは不在だった。
彼の家族によると、麻薬にはまった知り合いを連れ戻すため、“麻薬窟”なる場所へ向かったらしい。

コウジ「なお、彼を手助けにいかないと、どこかで蛮族に殺されてしまってミッションは失敗するよ」

テツヤ「はいはい、行けばいいんだろ。ジャンキーなんぞいっそ放っておけばいいと思うんだがな、俺は」

コウジ「そうは考えない人なんだよ。目的地の“麻薬窟”はE-6だ。少し離れているけれど、道中まではブロックが暴かれているから移動にはそんなに時間はかからない。しかも立ち止まるポイントは、安全なヤムール酒場と自分達から首を突っ込まなければ面倒の起きない闘技場だけだね」

テツヤ「ラクチンだな。一ッ走り行ってくっか」

そして本当に何事もなく、目的地に辿り着いたのだった。

【麻薬窟】E-6 

薄暗い路地には、鼻が曲がりそうな異臭が充満しており、浮民や奴隷と思しき人々が地面に座り込んだり横たわったりしている。
人々は、虚空を見つめたりぼんやりととしていたり、ぶつぶつと意味不明なことをつぶやいたりしている。路地の奥には、金切り声を上げながら殴り合っている男たちがいる。

テツヤ「……もう火をつけちまおうぜ、ここ。いっそ何も無くなった方がいいわ」

コウジ「悪い案じゃないけど、向こうから誰か走って来るよ」

知り合いらしい者を担ぎ、追いかける蛮族どもから逃げてくる男。彼こそが探していたメルキオレである。

テツヤ「見つけたぜ! どうやら商売の邪魔されたカスどもに狙われてるらしいな! いくぜ、コウジ!」

コウジ「これはボス戦闘だから敵のレベルは高めになるよ。じゃあ相手を決めるね」

ゴブリンが二匹だった。片方は強化されているので、HPが10点だけ増えている。
とりあえず範囲攻撃魔法→武器で殴打の定番パターンで攻撃。1ターン目に弱い方が沈んだ。
2ターン目、テツヤの攻撃がクリティカルして大ダメージ。強化されたHPの意味もなく、強い方はそのターンで倒れた。

テツヤ「よ、弱え……! 何か間違っているんじゃないかと逆に不安になるぜ」

コウジ「運が良い時ぐらい安心しないと、心休まる日は来ないよ。三人PTなんだから楽なのは当然だと考えようよ」

助けたメルキオレに事情を話すと、彼は「君達は命の恩人だ。それに、ヤムールさんの紹介でもあるしな。俺は君達を信用するよ」と言って【追い剥ぎ小路】に戻ろうと言った。
そこで仲間を紹介してくれるらしい。

テツヤ「ありがてえ。それじゃあ戻るか」

コウジ「えーと……移動距離を考えると、1回ぶん無駄になっちゃうな。西隣のマス、まだ何があるかわからないから行ってみよう。それで移動回数は丁度キリが良くなる」

テツヤ「おいおい……寄り道して大丈夫か?」

コウジ「HPもMPもほとんど満タンに近いからなんとかなると思うよ」

【キルヒア神殿】D-6 

長い間、訪れる者もなく放置されていたと思しき石造りの建物は、一度、火を放たれたらしくあちこちに黒く焦げた痕が残っている。
“賢神”キルヒアの聖印が刻み込まれた石の板が草むらに埋もれているところをみると、ここはキルヒアの神殿であったらしい。

テツヤ「なんぞ辛気臭い所にきちまったな。敵も含めて誰もいやしねえ」

敷地内を調べてみると、裏手で打ち砕かれていたキルヒア神の像を見つけた。そしてその台座に隠された、地下への隠し階段も。

降りてみるとそこは地下墓地……墓がいくつも並んでおり、部屋の奥には4体の石像がある。壁には様々な形の装飾品が飾られていた。

テツヤ「この装飾品、金にはならねえみたいだな。さて、地下墓地というなら墓から不死系モンスターでも出てきそうなもんだが……」

コウジ「出てきたよ。墓じゃなくて、部屋の奥から」

テツヤ「チッ、どこからかは別にして、出てくる事は出てくるんだな!」

しかし現れたゴーストは襲い掛かってこない。何か話しかけてはくるが、内容はさっぱりわからなかった。

テツヤ「これ、何語?」

コウジ「魔動機文明語らしいけど、僕らには理解不可能だね。セージ技能を誰もとって無いのが痛かったかな。だから敵の弱点もわからないし、こういうイベントはどうにもならない」

テツヤ「なんで誰も習得してねえんだよ?」

コウジ「敵の識別とかアイテムの鑑定とかに主に使うんだけど、ソロでミストキャッスルを遊ぶ場合、この二つは自動成功として扱われるんだ。使用機会が半減するから要らないかなーって思って」

テツヤ「どうにもならねえな。もうここ出ようや」

仕方なく三人は神殿を後にした。

【追い剥ぎ小路】B-4 

ようやくメルキオレの家に戻ってこれた三人。
メルキオレは入り組んだ小道の奥にある建物に三人を案内してくれる。その地下には“風来神”ル=ロウドの神殿があった。
こここそ、蛮族への反抗組織“風の旅団”の拠点なのだ。出迎えてくれたのは副団長のセイラ。

Photo

セイラ
「せっかくお越しいただいて申し訳ありませんが、今、団長は不在です。
蛮族に捕まって処刑されようとしているのです。私たちは救出作戦を行わねばなりません」

テツヤ「で、俺達に手を貸すどころじゃねえ、と。まぁこりゃあしょうがねえわな」

コウジ「ここで彼らに協力すれば、作戦成功の暁には彼らの助力を得られるようになるよ。もちろん係わり合いにならずにもいられるけど。その場合、他のツテで脱出方法を探すしか無いね。決して無理な話でもなさそうだけど」

テツヤ「だったら手伝おうや。手伝いであって、俺らだけでやれって話じゃねえんだからな」

三人が協力を申し出ると、セイラは二つ返事で作戦に加えてくれた。
ここで前のミッションは終わり、次のミッションへ参加する事になる。

テツヤ「経験値、結構貯まったな。敵の分もあわせて2000点以上か。しかし平均レベルを抑えるためには、まだ技能を強化できねえんだよな……」

コウジ「ま、やり方次第だよ。テツヤとイシマルは戦闘系の技能を1つだけ上げておいて。これから間違いなく戦いになるからね」

テツヤ「そうすっと敵のレベルも上がっちまうんじゃねえの?」

コウジ「うん、だから僕がセージ技能を1つだけ取る。これで僕の平均技能レベルがまた下がるから、テツヤとイシマルの上昇を考えてもPT平均レベルは1.4。敵が強化されるのは1.5からだから、まだブレイクポイントにひっかからない」

テツヤ「なんてみみちい計算なんだ……まぁセージ技能欲しいから文句は言わないぜ」

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2009年4月 8日 (水)

ミストキャッスルリプレイ1-5 新たなる旅立ちに向けて

【激戦を潜り抜けた三人は、脱出に向けて新たな道を模索する。標なき道を歩く彼らの前に現れる試練とは……】

F_2

コウジ

人間
コンジャラー(2)/ファイター(1)/ソーサラー(1)/エンハンサー(1)

好きな物:故郷の姉ちゃん
嫌いな物:フラグミス

F_3 テツヤ

人間
グラップラー(1)/スカウト(2)/ソーサラー(1)/エンハンサー(1)

好きな物:子供と爺ちゃんと小動物
嫌いな物:足の長いイケメン

Photo_4 イシマル

リルドラケン
ファイター(1)/プリースト(2)/スカウト(1)/エンハンサー(1) 

好きな物:酒とピーナッツ
嫌いな物:おいてけぼり

テツヤ「能力値の成長も終ったぜ。俺は精神力が1上がった。もう1つ上がれば魔法抵抗にボーナスがつくな」

コウジ「僕とイシマルは敏捷度が1上昇。イシマルは6の倍数(12)になったから回避力の補正も上がるね。ぶっちゃけ僕と変わらない」

テツヤ「イシマルはどっちかというと器用度(命中系)が上がって欲しいんだが……ランダム要素が絡むから思うようにはいかねえな。ところで金属鎧を常時装備してるそいつが、なんで盗賊系の技能とってるんだ?」

コウジ「イニシアチブ判定は複数人で挑戦して、一番高い人の値を使えるからね。いわばテツヤが低かった時の保険だよ」

テツヤ「なんかアイテムみてえな扱いだな……ところで次もランダムミッション受けるのか?」

コウジ「いや、次は固定ミッションを受けようかと思ってる。ランダムミッションには『強力なモンスターを倒して来い!』なんてのもあるからね。キーパーから受ける固定ミッションなら、予め敵の強さなんかも予想し易いから、ここらでヤムールさんの元から巣立って他のキーパー候補を渡り歩こうかと思ってる」

テツヤ「そうかい。名残は尽きないが仕方ねえな。けどヤムールさんからも固定ミッションを受けられるんだろ?」

コウジ「うん。けど、一つしかないんだ。それも別のキーパー候補に接触するような内容なんだよ」

テツヤ「あー……ヤムールさんて、マジで『旅立ちの初期支援キャラ』なんだな……」

【ヤムールの酒場】C-5 

しばらく宿屋の一室に泊まり、体調を万全に整える三人。それから店主・ヤムールに話を聞く。

Photo

ヤムール

「街を出たいなら【追い剥ぎ小路】にいるメルキオレに会え。
俺からの口利きだと言えば“風の旅団”の拠点に案内してくれるだろう。
そうすればお前達でも街を出られるかもしれん」 

コウジ「【追い剥ぎ小路】はB-4だよ」

テツヤ「うわっ近。たった2マスしか離れてねえ。近所づきあいで知り合ったんじゃねえのか」

コウジ「目的地のブロック決定表をよくみてみると、街の中心から埋まって行き易くなってるみたい。あちこちふらふらしなければ、近場から徐々に行動範囲が広がっていくようになっているんだね」

テツヤ「なんだかんだいってゲームバランス考えられてあんのな」

★(経験値)を貯めるため、三人は参加できるイベントは虱潰しに当っていく事にする。この宿屋では、サイコロ賭博を経験していなかった。

テツヤ「おっと、この胴元、サマしてやがるな。この街で博打やる奴はサマ師ばっかりだぜ。ほいよ、これで見切った」

スカウト技能で相手の手を見破ると、胴元は舌打しながらも小銭を投げてよこす。それを掴んで宿屋を出る三人。
なかなか幸先が良い。

【露店市場】C-3 

一度開かれたマスの上なら、このゲームは一度に2つ進む事ができる。
【木漏れ日の施療院】を素通りして、三人は市場へ来た。

コウジ「お金が入ったから装備を整えないとね。水袋、保存食、それから……」

テツヤ「俺も魔法を覚えたから、魔法の発動体を兼ねた武器に新調だ。相変わらず値が張るのが気に入らねえが」

コウジ「ついでに市場で起こせるイベントも起こしておくよ。時間をかけて同じ場所に留まり続ければ、移動せずに複数のイベントへ挑戦できるみたいだ」

道具屋に入って店主に話しかける。
街の情報を集めようとすると、いきなり物品鑑定の腕前を試される。宝石を二つ渡され、どっちが高価なのか見極めろと言われるのだ。

テツヤ「つっても鑑定に必要なセージ技能なんぞ持ってねえよ」

コウジ「基準値0で挑戦して、駄目なら『運命変転』を使えばいいよ」

このゲームの人間族は、一日に一度、サイコロの目を「裏返す」事ができる。出目が低ければ低いほど、反比例して高く変更できるのだ。

そして三人で挑戦。テツヤのダイス目が3だったので、これを裏返して11にする。見事に鑑定成功。
青い石の値打ちを正確に見切ったテツヤに、店の主人はその宝石をくれる。
また『開閉コード』と言う何かの暗号の一部も教えてもらった。

テツヤ「名前からして、どこかの扉を開けるための物だと思うんだがな」

コウジ「脱出の手がかりかもね。メモっとこ」

さらに以前ハンカチを貰ったサマ師のマーベルさんにもう一度会う。
彼女に脱出方法についての情報を聞くと、例のハンカチを娼婦街の同じハンカチを持っている人に見せろと言われた。

コウジ「娼婦街はB-3。ここの隣だ」

テツヤ「追い剥ぎ小路の隣でもあるな。しかしこの近辺、なんつーか社会の下層民が集結してるんだが」

コウジ「魔の都というより、発展途上国の下町みたいな様相になってきたよね」

【娼婦街】B-3 

粗末な建物に挟まれた通りだ。どこかで香を焚いているのか、かすかに甘い香りが漂っている。
よく見ると、街角にはポツリポツリと若い女や美しい少年たちが立っていて、通りを行き交う人々の方に蠱惑的な眼差しを向けている。
どうやら、ここは夜の商売をしている者たちの街のようだ。

テツヤ「さっそくハンカチを目印に声をかけるか。観察の判定は楽勝で成功だぜ」

コウジ「半々ぐらいの割合でいるみたいだね。もしもーし……」

娼婦にハンカチを見せると、それが“月夜蜂”という組織の証である事を教えられる。その組織は娼婦のギルドと蛮族への反抗組織を兼ねているというのだ!
しかし、頭に面通ししてもらうためには信用できる人物かどうかを確かめるため、とあるミッションを依頼されるのだ。

テツヤ「今は別のミッションの最中だな。やめとこうか」

コウジ「そうだね。じゃ、お金を払って部屋に案内してもらおうかな」

テツヤ「え゛!? か、買うんか? この女の人?」

コウジ「うん。娼婦さん達の部屋はワンダリングモンスターが出ないから安全だって記述されてるよ。一日に一回は睡眠をとらないとペナルティーが来るからね。文字通りの『ご休憩』だよ。僕は寝るから、その人の相手はテツヤが適当に頑張っといて。あ、病気になる可能性はゲーム的にゼロだから安心していいよ」

テツヤ「なんだその勧め方は。俺も寝るわい」

コウジ「あーあ。卒業するチャンスなのに」

テツヤ「余計なお世話なんだよ! うぜえ!」

休憩後、放置を食らわせていた娼婦さんに睨まれながら、三人は南に向かって歩を進める。
目的地到着直後、ワンダリングモンスター出現。出たのはグレムリンがたった一匹。しかし果敢に挑んでくる。
三人で袋にすると、1ターンで沈んだ。

テツヤ「何がしたかったんだコイツは。わけわかんねーぞ」

コウジ「敵のレベルが下がるように仕向けた作戦が効いてるなあ。以前ならゴブリンが2匹出てきた筈なのに」

テツヤ「上手くいってると言われても、果てしなく微妙な気分だぜ。しょっぱい戦法でしょぼい敵を殴るのが最近のファタンジーRPGなのか? 正直、全然ヒロイックじゃねーだろ」

コウジ「『たのだん』読んだけど、絵は可愛いのにあっちの方がよっぽど激しいバトルしてたよ。二話目から敵のねぐらにカチコミかけてたし。あのまま続けば、いずれ『攻撃力100の剣を二刀流で攻撃力200! いつもの2倍の戦闘特技で攻撃力400! 補助魔法でそれを3倍にすれば……ボスモンスターのHPを上回る攻撃力1200だ!』とかやるのかなあ。あの絵柄で」

テツヤ「どんだけ末期レベルのプレイなんだソレ。アナログゲームで使う数字じゃねーぞ」

コウジ「たまにはキャラクター全員がルール上のカンストレベルに達するリプレイとかあっても面白いと思うんだけどなあ」

テツヤ「長期連載の少年漫画じゃあるめえし。インフレも過ぎるとギャグになっちまうぜ」

コウジ「だよね。今の漫画でいうなら、グラ……」

テツヤ「実名出そうとすんなうぜえ」

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2009年4月 6日 (月)

ミストキャッスルリプレイ1-4 激戦!冒険者vs雑草

【恐ろしく平穏に進む三人の旅路。恐るべき街の恐るべき住人は、どうやらぐっすりお休みのようだ……】

F_2

コウジ

人間
コンジャラー(2)/ファイター(1)

好きな物:故郷の姉ちゃん
嫌いな物:フラグミス

F_3 テツヤ

人間
グラップラー(1)/スカウト(2)

好きな物:子供と爺ちゃんと小動物
嫌いな物:足の長いイケメン

Photo_4 イシマル

リルドラケン
ファイター(1)/プリースト(2) 

好きな物:酒とピーナッツ
嫌いな物:おいてけぼり

テツヤ「そろそろ鼻唄の一つも歌いたくなってきたぜ。酒場も目と鼻の先じゃねぇか」

コウジ「あそこまで行けば休憩し放題だしね。余力もあまり考えなくていいから楽チンだよ」

【どぶ川にかかる橋】D-5 

汚物の臭いのする川に、石造りの橋がかかっている。そのたもとには、橋の下へ続く階段がある。
川をのぞき込むと、どす黒く汚れた水のために川底は見えないが、深そうな感じがする。流れは急で、泳いで渡るには苦労しそうだ。

テツヤ「まぁ普通は橋を渡るわな。今から宿屋に入ろうってのにドブで泳ぐとか営業妨害だしよ」

コウジ「でも橋には蛮族がいるね。しかも橋の真ん中には立て札だ。『この橋の上では、主人の同行せぬ奴隷を殺されても不服を申し立ててはならない』だってさ」

テツヤ「ほほう、それでここにたむろってるチンピラどもがいるわけかい。カツアゲしようってなら、されても文句は言えないはずだな」

そう言ってやる気満々で武器を構えるテツヤ。

「ここでは遭遇する数を2倍にすること」という指示が目に入ったのはその後の事だった。

テツヤ「やっちまったああ!」

コウジ「うん、やっちゃったね」

テツヤ「気づいてたなら言えよ!」

コウジ「うん、気づいてなかったから言えないね」

グレムリン4匹と殴り合いになる。先手は取れたのでコウジの範囲攻撃魔法【スパーク】が炸裂。軽傷をおった敵をテツヤとイシマルが叩き一匹撃破。乱戦になった後は三人がかりで一匹ずつ殴り、確実に数を減らす作業にかかる。

とはいえ敵も数が多いし、グレムリンは魔法も使うのだ。コウジが少々のケガをしてしまった。

それでも無難に勝利を収め、三人は橋を渡って先へ進む。

【ヤムール酒場】C-5 

テツヤ「よーし、帰ってきた。後は預かった荷物を渡せば目出度くミッション達成だぜ」

コウジ「ふむふむ……このランダムミッションの表によると、目的地目前でイベントが起るとあるね。サイコロをふって、発生するイベントを決める……」

荷車の側から植物型の魔物が出現。しかもボス扱いなので、通常よりもレベルの高い表で出現相手を決めねばならない。
しかもボスモンスターは「剣のかけら」というアイテムにより、HPとMPが強化されて益々手強くなっている!

テツヤ「マジかよ……なんで道ばたに植物モンスターが生えてるんだ? 宿屋の側なんだぞ、誰か刈れよ!」

コウジ「その『誰か』に僕らが選ばれたんじゃないかな。出てきたのはジャイアントバルーンシード、3レベルのモンスターだよ。こいつは体が3つの部位に分かれていて、それぞれが攻撃してくる。実質3匹みたいなもんだね。動きは鈍いけどタフな奴だよ」

テツヤ「最後の最後で面倒なのがきやがったな」

戦闘開始。
先手は取れたので、コウジがスパークで攻撃。出目が悪いし元々タフな奴がボスとして強化されているので、焼け石に水なダメージ(HPが41・35・35の敵に2~4点程度のダメージ)。
テツヤとイシマルが1部位に集中攻撃をかけるが、なかなか崩す事ができない。
敵の回避値が低い事が幸いしてなんとかダメージを与えるが、途中でコウジが吹っ飛んで近くの壁に叩きつけられた。
さらに次のターン、後をおうかのごとくテツヤも路上に転がる。テツヤが倒れた時点で先手はもう取れない。
しかしこの時には既に敵も残り1部位になっており、イシマルと殴り殴られの応酬の末、ようやく沈める事ができた。

テツヤ「いてて……くそ、どこだここは」

コウジ「宿屋の中だね。イシマルが運んで手当てしてくれたみたいだ」

テツヤ「ソロでもクリアできるゲームで、三人いて全滅寸前たあたいしたモンだよ俺ら」

コウジ「ともかくこれでミッションは達成……お金と経験値の換算しようか」

敵を倒して得た戦利品も含め、PT全体で1600Gを超える収入。生活費としてならそこそこの額になる。
経験値は皆が1800ほど入手。

テツヤ「ようやく技能を伸ばせるぜ。まずは……」

コウジ「あ、このゲームはランダムモンスターのレベルがこっちのレベルに合わせて上がるから。それを考慮して上げてね」

テツヤ「具体的にはどうすりゃいいんだよ」

コウジ「うん、今の技能は伸ばさない。新しい技能を二つ取る。一つは安く上がる系統の技能を選べば、1500EXPで1レベルの技能が二つ手に入る。そうすると平均レベルが1.25になるから、現在の1.5より下がる。ここが丁度判定の境目だから、今後は出る敵が微妙に弱くなる。だから相対的に強くなるね」

テツヤ「……なんて後ろ向きなレベルアップだよ。普通は強くなって敵と戦うんじゃねーのか」

コウジ「じゃあ皆でエンハンサー技能を1だけ取ろうか。後はこれを1で放置しておけば、今後の敵の強化を遅らせる事ができるよ」

テツヤ「小賢しいぞマジで。俺らほど英雄とか勇者とかいう言葉と縁遠い冒険者はザラにはいねえだろうよ」

コウジ「うん、それは英雄とか勇者と呼ばれるに相応しいレベルになってから考えるよ。多分一生考えないだろうけど」

テツヤ「だろうな! お前はな!」

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2009年4月 5日 (日)

耕治vs明

編集・担当の酒井さんとのちょっとした打ち合わせのメールでわかった事。

「作品の出来不出来ではなく、あくまで嗜好に限って話をするなら、耕治より明の方が好きなんですよ」

耕治は明より薄味で、明は耕治より男らしいとの事。

ぬう。

作者としてはどっちも同じぐらい好きなのだが……。

 

強さを全然感じない主人公にはしようと思ってたよ、本気で。

性格・演出・能力、全部あわせて。

友達大好きで姉ちゃん愛してるで基礎能力しょぼくてレベルアップによる強化がしょっぱくてゲームを的確に進めるためには逃亡する事前提で

生神力が尽きたら中盤のザコに半殺し・終盤のザコに秒殺・各エリアのボスに血祭りにあげられる

そんな耕治を書くのはとても楽しかったものだ。

 

しかし薄いと言われるのでは、自分の力量が足りなかったのだろう。

次はそこらへんをもう少し考えながらやってみる。

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2009年4月 2日 (木)

ミストキャッスルリプレイ1-3 吊るし上げ博覧会

【三人は丘を越えて宅配の仕事に専念する。しかしこの街は運送屋にさえ危険が伴うのだ……】

F_2

コウジ

人間
コンジャラー(2)/ファイター(1)

好きな物:故郷の姉ちゃん
嫌いな物:フラグミス

F_3 テツヤ

人間
グラップラー(1)/スカウト(2)

好きな物:子供と爺ちゃんと小動物
嫌いな物:足の長いイケメン

Photo_4 イシマル

リルドラケン
ファイター(1)/プリースト(2) 

好きな物:酒とピーナッツ
嫌いな物:おいてけぼり

テツヤ「地図見て気づいたが、俺ら街の中心ばかりぐるぐる回ってるのな」

コウジ「中心の塔には街の支配者ヤーハッカゼッシュがいるよ。彼の正体は15レベルモンスターらしい」

テツヤ「はあ? このゲーム、そこまでレベル上がるのか?」

コウジ「或いは倒すためのアイテムがあるのか、はたまた技能・種族・特技をフルチューンナップする事が前提なのかな。もしかしたら……単に勝てない敵として設定されているのかもね」

テツヤ「まぁ脱出すればいいだけなら、無理に挑む必要もねえけどよ……」

【血染めの壁】E-3 

10mほどの高さの壁がそそり立っている。壁の前には、たくさんの蛮族や奴隷、浮民たちが集まっており、見ると壁の上から両手を縛られた数人の人族が吊るされている。
彼らは蛮族に逆らった者達であり、ここで蛮族どもに石を投げられて処刑されるのだ。

テツヤ「……ヤロウども……そんなに血を見たいなら、俺が文字通り死ぬほど見せて……」

コウジ「僕らの血を、て事になるね。ここで蛮族どもと戦うなら、遭遇する数は判定表の2倍にしろ、だってさ。さらに1ランク上のエネミーも処刑執行人として出現する」

テツヤ「はいはいそうかい。チッ、いずれここにいるタコどもに因果応報って言葉を教育してやるからな……!」

戦力的にまだまだ脆弱な三人、ここは諦めて南へと向かう。
しかし時間は既に夜。敵との遭遇判定を行わねばならない……が、幸いここでは人狩りどもは出現しなかった。壁で石を投げるのに忙しいからかもしれないが……。

【サカロス神殿跡】E-4

朽ちた門がある。錆びた鉄の門扉が地面に倒れており、その向こうには樹木が生い茂っている。樹木の上に、石造りの建物の屋根がかすかに見えている。
三人はここでようやく一人目の商売相手、名誉蛮族(蛮族に協力的な人族)のササンテと会った。彼から荷物を受け取ると、まずは神殿に目を向ける。

テツヤ「サカロスって、イシマルが信仰してる神だったよな」

コウジ「酒好きだから酒の神にしようってだけの理由でそう決まったんだよね」

テツヤ「まぁいいだろ。入ってみるか」

しかし入り口に手をかけた途端、木々の間から姿を表す人影5つ。
裸の女達に見えるが、彼女等は樹木の妖精ドライアードだ。

コウジ「付け加えるならモンスターレベルは9だ」

テツヤ「勝てるわけねーだろうぅ! なんだこのバカバランスは!」

しかしサカロスの神官がいるので、守護者のドライアード達は素直に通してくれるのだった。

テツヤ「……」

コウジ「良かったね。何事もなくて良かったね」

本来なら呑み比べで勝たねばならないが、なんとなくラッキーで神殿に入れる三人。
中には酒蔵があり、そこには魔法の回復ポーションとして機能する神秘の酒<サカロスの薬酒>がある!

テツヤ「おお、こりゃスゲー! タダでこんな物が手に入るとは、俺らマジで絶好調じゃねえか! おい、さっそく持てるだけ持っていくぞ!」

コウジ「ああ、無理だよ。酒の入ってる水盤は設置されているから動かせない。水を入れる道具は買って無いから持ってない。今呑んでもいいけど、これは状態回復アイテムであり、バッドステータスに陥っていない僕らはほろ酔い気分になるだけでゲーム的な効果は何もない」

テツヤ「……食料買っても、水袋は買わんかったのか? ここまで何飲んでたんだ俺ら」

コウジ「いやー参ったね。まぁアイテムの場所がわかっただけでも儲け物? 欲しい時には取りに来れるしさ。あと、この発見で★が一つ増えたから経験値になるよ」

テツヤ「ああ、備えあれば憂いなしって事を心底経験したぜ……」

さらに夜間の敵遭遇判定でも何も出なかった。
ドライアード達のガードはサカロスの神官とザルな人以外には相当に固いようだ。

まだまだ余力があるので、三人はさらに先へ進む。

【闘技場】E-5

石造りの巨大な円形の建物がある。「うおぉぉー!」という歓声が聞こえる。建物には、汎用蛮族語で「戦え!殺せ!そして、金を掴み取れ!」と書かれた看板が掲げられている。
どうやら、ここは闘技場のようだ。

ここでも名誉蛮族のシルヴィアから荷物を受け取る。
中身はどうやら武器や装飾品。荷車も受け取り、それに乗せて一路ヤムール酒場へ。

テツヤ「闘技場に興味がないでもないが、今の俺らじゃなんとなく末路が見えるからな」

コウジ「そりゃこんなコロッセオを作っておいて、レベル2でチャンピオンになれる相手しか揃えてないって事はないよね。選手が全員レベル1なのかって話になる」

テツヤ「しょうがねえ、今は荷物を渡しにいくか。さて、そろそろ敵との遭遇も有り得る頃だろ……」

しかし何故か何も出ない。ナイス、サイコロ様。

テツヤ「……まさか今日はこれで終了?」

コウジ「何事も無くて本当に良かったね」

テツヤ「正にも負にもな! サイコロ様が親切すぎてスラスラ進むたあ泣ける話だぜ!」

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